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2015年11月20日 (金)

フランス・パリで多発テロ、129人が死亡・32

フランスの首都パリで13日夜(日本時間14日未明)、飲食店や劇場、サッカー競技場など複数の地点で、銃撃や爆発などがおきた。劇場では観客らが人質になったと伝えられる。オランド仏大統領は同夜、テレビ演説で「前例のないテロが起きた」と断定し、国内に非常事態を宣言した。

フランス治安当局の発表では、この同時テロで129人が死亡した。

ロイター通信などによると、週末を過ごす客でにぎわう13日夜、パリ10区のレストランと近くの劇場で銃撃が起きた。目撃者の証言では、劇場内で60人程度の観客らが人質になった。劇場内からは、散発的な銃声が聞こえているという。

また、ドイツとフランスの親善試合が行われたサッカー競技場では、少なくとも2回の爆発が起きた。自爆テロとみられており、犯人とみられる2人を含む35人程度が死亡したもよう。

オランド大統領は、「われわれは結束し、断固戦う」と国民に訴えた。非常事態の宣言にともない、フランスと周辺国の国境が閉鎖された。

フランス国内では、今年1月、イスラム過激派により週刊紙本社が銃撃されるテロ事件が起き、計17人が死亡した。

オバマ米大統領は、ホワイトハウスで記者団に対し、「民間人を恐怖に陥れる非道な企てだ」と強く非難した。

※以上、産經新聞の報道による。

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リンク:パリ同時テロ1週間 「イスラム国と対決」決議案を仏が安保理提示、露賛同 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:パリ同時テロ1週間 非常事態の大統領決意 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:パリ同時テロ1週間 揺れる「移動の自由」…EU試練 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:パリ同時テロ1週間 モンマルトルに大道芸人の姿なく - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米市長、日系人に謝罪=「イスラム国」脅威の説明で言及 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:対「イスラム国」あらゆる手段を=「前例なき脅威」と非難決議―国連安保理 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:非常事態を3カ月延長=危険サイト閉鎖も―首謀者、銃撃参加の可能性・パリ同時テロ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「本当のイスラム知って」新モスクで犠牲者悼む - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:カーソン氏の支持率急落=自伝脚色疑惑・テロ影響か―米世論調査 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「人ごととは思えない」=劇場前に献花の列―パリ同時テロ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:EU緊急閣僚会合、国境審査強化など新対策で合意 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:フランス、治安強化や情報共有求める-EU内相ら緊急会合 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ホテル、飲食店に大打撃=財政再建に遅れも―仏テロ1週間 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<マリ・ホテル襲撃>18人死亡 アルカイダ系犯行声明 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マリ立てこもり 2年前に軍事介入、フランスに衝撃…オランド大統領「救出にあらゆる手段」精鋭50人急派 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:パリ同時テロ、背景や今後の情勢を2氏語る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:パリ同時テロ1週間、EU出入国審査を厳格化 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<パリ同時テロ>首謀者、現場で指揮か 地下鉄駅カメラに姿 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マリのホテル立てこもり事件、米仏軍の部隊が内部突入-一部人質解放 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:域外との国境審査強化で合意=犯罪歴照合も実施―EU内相理 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マリのホテル襲撃を批判=仏外相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<マリ・ホテル襲撃>悪夢再び 過激派、パリ事件に触発か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:パリ同時テロ、強制捜査の現場で3人目の遺体 仏検察 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<EU>域外との出入国、管理強化へ 内相・法相会議 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:駅監視カメラに首謀者=犯行に直接関与か―パリ同時テロ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:テロ容疑で男拘束=難民施設滞在のイラク人―スウェーデン - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:暗号化メッセージ・アプリ、パリのIS襲撃で議論に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<ロシア>テロ厳罰化決議 上下両院、大統領に白紙委任 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:パリ同時多発テロ 欧州警察長官「ムンバイを再現」…浮かぶ08年印同時テロとの類似性 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:仏が暴露「欧州各国から主犯情報入らず」 ベルギー「中傷受け入れられない」非難合戦で浮かぶ死角 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「テロ計画」容疑でイラク国籍の男を拘束 スウェーデン - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:石破氏「共謀罪は必要」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<マリ>ホテル襲撃3人死亡、イスラム過激派か 旧仏領 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:パリ同時テロ首謀者、シリアでは「戦争の師」 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

パリ同時テロ1週間 「イスラム国と対決」決議案を仏が安保理提示、露賛同
産経新聞 11月21日(土)7時55分配信

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テロから1週間となる20日、パリ中心部の事件現場に近いレピュブリック広場を訪れた市民ら(大西正純撮影)(写真:産経新聞)

 ■非常事態3カ月延長

 【ニューヨーク=黒沢潤、パリ=宮下日出男】パリ同時多発テロでフランスは19日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」との戦いに各国が立ち上がる決意を示す決議案を、国連安全保障理事会の理事国に提示した。早ければ20日にも採決される見通し。シリア関連の決議案に拒否権を行使するなどしてきたロシアのチュルキン国連大使は19日、「いい決議案だ」と述べ、賛成する意向を示した。20日でテロ発生から1週間となり、国際社会の動きが活発化している。

                  ◇

 産経新聞が入手した決議案は、イスラム国が「国際的な平和と安全への世界規模の前例のない脅威」だと強調。加盟国に対し、イスラム国への合流を図る外国人の渡航阻止とテロ資金遮断を要求している。テロ活動抑止に向けた各国間の「調整努力」も求めた。

 一方、仏警察当局は20日、パリ郊外サンドニの犯行グループの潜伏先の制圧作戦の現場で、新たな女の遺体を発見し、死者は3人となった。カズヌーブ内相は19日、死亡した主犯格のアブデルハミド・アバウド容疑者について、テロ発生から2日あまりがたった16日に、欧州連合(EU)域内に潜伏しているとの情報を域外国の情報機関から得たと明らかにした。

 情報はアバウド容疑者がギリシャに潜んでいたとの内容で、内相は「フランスへの到着までに通過したはずの欧州諸国から何の情報提供もなかった」と、暗に他の加盟国を批判した。情報提供国はモロッコだと伝えられている。

 EUは20日、緊急の内相・法相理事会をブリュッセルで開き、イスラム過激派の戦闘員の域内流入を阻止するため、域外との国境管理を強化することで合意した。欧州委員会は年内に、域内の自由移動を認めたシェンゲン協定の一部改正を提案する。現行制度では加盟国の国民に対し、治安上の問題がある者かを確認するEU共通データベースで検査できないためだ。

 一方、仏国民議会(下院)は19日、非常事態を3カ月間延長する法案を可決。20日には上院でも可決され、同法は成立した。バルス首相はテロの死者が130人になったと述べた。

 民間調査会社が行ったフランス国民へのアンケートの結果によると、非常事態延長に88%が賛成と回答した。犯行に加わったとされるサラ・アブデスラム容疑者はなお逃走中。仏大統領府は国家追悼式典を27日にパリで行うと発表した。


パリ同時テロ1週間 非常事態の大統領決意
産経新聞 11月21日(土)7時55分配信

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パリで20日、襲撃されたレストラン前に被害者女性の写真などを貼る男性(大西正純撮影)(写真:産経新聞)

 ■「フランスは自由の国。恐れに屈しない」

 【パリ=宮下日出男】フランスで20日、パリ同時多発テロを受け、非常事態を3カ月間延長する法案が可決、成立した。クリスマスの時期も含む大幅延長は、主犯格の死亡後もテロとの戦いを徹底的に進めるとのオランド大統領の強い決意の表れだ。多くの国民が延長に理解を示しているが、不満や不安を抱える人々の求心力を維持しながら、次なるテロの抑止が実現できるか。その手腕が問われている。

 「テロが標的にしたのはフランスの理念、自由だ。だが、フランスは『自由の国』であり続ける。恐れに屈しない」。オランド氏は18日、全国の市長が集まる会合で強調した。

 オランド政権は市民が無差別に狙われたテロを、シリア空爆参加の報復ではなく、「自由」「平等」「博愛」との国の根幹をなす価値観への挑戦とみる。そのため国民生活に一定の制約を課すことになっても、「戦い」に打ち勝たねばならないとの判断がある。

 非常事態の下では令状なしの家宅捜索、劇場や飲食店などの閉鎖、集会の禁止などが可能だ。今後はウェブサイトの閲覧制限も加え、過激思想を流布するモスク(イスラム教礼拝所)の閉鎖、二重国籍を持つ危険人物からの仏国籍剥奪なども導入する方針だ。

 オランド氏は危機時の大統領権限の強化を念頭に憲法改正も目指す。左派の社会党は治安対策が右派よりも甘いとされたが、今回の対応ではオランド氏が「右派になった」(専門家)との指摘も出ている。

 景気回復で十分な成果を出せず、支持率が歴代大統領で最低にまで落ち込んでいるオランド氏には、強い治安対策で求心力を高める狙いもありそうだ。世論調査では9割近くが非常事態延長を支持した。しかし、オランド氏を信用しないとの回答は54%に上り、国民の不信感の払拭には至っていない。

 最大野党の右派、共和党の党首、サルコジ前大統領は「時間が無駄にされた」とテロ阻止に失敗したオランド氏を批判。2017年の次期大統領選の前哨戦となる地方選も12月に控える。仏政界も対テロ戦で協調を保てるかは不透明だ。


パリ同時テロ1週間 揺れる「移動の自由」…EU試練
産経新聞 11月21日(土)7時55分配信

 ■情報共有と活用困難さ浮き彫り

 【パリ=内藤泰朗】パリ同時多発テロから1週間となる20日、フランスなど欧州連合(EU)加盟国の内相らが会合し、対テロ包囲網の構築に向けて動き始めた。テロ情報の共有や情報要員の熟練度などの問題に加え、テロリストが国境を自由に往来できるEUの現状に対処するため、安全確保を重視して国境審査の導入へと傾くのか。域内の移動の自由を掲げたEUの理念は、試練の時を迎えた。

 「欧州各国から(主犯とされるアバウド容疑者の)情報は入らなかった」

 フランスのカズヌーブ内相は19日の記者会見でこう語り、EU諸国間で重要なテロ情報の共有ができていない実態を暴露し、不満を表明した。

 アバウド容疑者の出身国ベルギーはフランスからの非難を受け、ミシェル首相が19日に「中傷を目的とする批判は受け入れられない」と反論。パリ郊外サンドニにあった潜伏先の拠点発見は、ベルギーの情報によるものだと主張した。

 テロを阻止できなかった責任の所在をめぐる両国保安関係者の非難合戦は、情報共有の困難さを浮き彫りにしている。ベルギーは4億ユーロ(約525億円)の対テロ追加予算を計上し、体制強化を図る考えだ。

 ただ、フランスは、米国からアバウド容疑者の情報を得ていたとも伝えられており、提供された情報の重要度を分析する要員たちの対応の問題を指摘する声も上がっている。

 一方、フランスでは19日、シリアやイラクから帰国したフランス人を厳しく監視することに94%が賛成した世論調査結果も公表された。自由を愛するフランス人までもが今回のテロ後、管理強化はやむなしと考え始めた実態がうかがえる。

 難民の大量流入を受けてハンガリーやドイツは、すでに国境管理を復活させた。フランスでも今回のテロの後、逃亡するテロ犯の拘束を目指して国境管理の強化に動いている。

 英BBC放送は「テロリストによる世界戦争の時代を迎えた」との識者の声を紹介し、欧州は国境などの管理強化に向けて「岐路を迎えた」と伝えている。


パリ同時テロ1週間 モンマルトルに大道芸人の姿なく
産経新聞 11月21日(土)7時55分配信

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パリ北部モンマルトルにあるテルトル広場。普段は大道芸人や似顔絵描きで埋め尽くされるが、テロ後は閑散としている(森浩撮影) (写真:産経新聞)

 ■「ありえない光景」 芸術の都は一変

 【パリ=森浩】同時多発テロから20日で1週間が経過し、パリ市内は一見、平静を取り戻しているかのようにみえる。だが、エッフェル塔や凱旋(がいせん)門などと並ぶ“名物”である大道芸人の姿がない。芸人で埋め尽くされていたパリ北部・モンマルトルは閑散としている。テロの影響で客足が遠のいたことが主な原因だ。テロは「芸術の都」の印象的な風景までも一変させた。

 「ここで50年、絵を描いているが、こんな風景初めてだ。ありえない」

 モンマルトルで似顔絵画家として生計を立てているミロス・ミロスさん(60)は、人もまばらな風景の中で渋い顔をみせた。

 モンマルトルはパリ北部に位置し、かつてピカソやユトリロなど著名画家が暮らした。中心部のテルトル広場はその名も「画家広場」という意味で、普段は大道芸人や似顔絵描きで活気づく「芸術のパリ」を代表する名所だ。

 現在は大道芸人は一人もおらず、似顔絵描きも激減した。ミロスさん自身もギリシャ系移民だが、「ムスリム(イスラム教徒)は何を考えているのか分からない。次のテロが不安だ」とうなだれた。

 大道芸人たちが姿を消した原因は観光客の減少だ。モンマルトル全体でも、中国からの団体客がまばらにいる程度。「モンマルトルだけではなく、パリ全体が観光で持つ街だ」。パリ市内のパン屋で働く男性(40)は語る。

 世界観光機関によると、フランスには世界最多となる年間8千万人を超える外国人観光客が訪れ、同国の国内総生産(GDP)の約7%を観光業が占める。モンマルトルを訪れた19日はボージョレ・ヌーボーの解禁日。ワインを準備していたビストロ勤務の男性(39)は「普段は解禁日の時期を狙って来る観光客もいるんだけど、今年はどうなるか」と気をもんだ。

 夕方になっても客足は伸びず、辺りは静かなまま。テルトル広場で本を読んで時間をつぶしていた似顔絵画家の女性は「ぜんぜん人が来ないからしばらくは読書の時間」と苦笑した上で、「これも人生よ」と続けた。


米市長、日系人に謝罪=「イスラム国」脅威の説明で言及
時事通信 11月21日(土)7時51分配信

 【ワシントン時事】米バージニア州ロアノーク市のバウアーズ市長は20日、過激派組織「イスラム国」の脅威は、第2次世界大戦中に強制収容された当時の日系米国人と同様と主張した自身の発言について、日系人らに謝罪した。
 地元テレビが伝えた。
 市長はパリ同時テロを受けてシリア難民受け入れ凍結を求める中で日系人強制収容に触れた。20日の市議会では、「人種差別をするのは本意ではない。私の発言で感情を害した人たちに謝る」と語った。


対「イスラム国」あらゆる手段を=「前例なき脅威」と非難決議―国連安保理
時事通信 11月21日(土)7時44分配信

 【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は20日、パリ同時テロを強く非難する決議を全会一致で採択した。
 過激派組織「イスラム国」が国際平和と安全に「地球規模の前例のない脅威」をもたらしていると批判。「イスラム国」によるテロを阻止するために「必要なあらゆる手段」を講じるよう各国に訴えた。
 フランスが提案した決議は、パリのテロやエジプト東部シナイ半島でのロシア機爆破テロなど「イスラム国」が犯行声明を出した複数のテロを「最も強い言葉で非難する」と明記。国連加盟国に対し、シリアとイラクにまたがる同組織の支配領域を一掃するための努力倍増を求めた。
 さらに、両国への外国人戦闘員流入を阻止し、テロ資金を断つための取り組みを強化するよう加盟国に要請している。国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」も戦いの標的に据えた。
 決議は「イスラム国」に対する新たな制裁や軍事行動など強制措置には言及せず、対「イスラム国」で各国の団結と政治的決意を確認する内容となった。


非常事態を3カ月延長=危険サイト閉鎖も―首謀者、銃撃参加の可能性・パリ同時テロ
時事通信 11月21日(土)7時39分配信

 【パリ時事】フランス上院は20日、オランド政権がパリ同時テロ後に発令した非常事態宣言を3カ月延長する法案を賛成多数で可決、成立させた。
 治安維持をめぐり政府の権限を強化する関連法も併せて成立。安倍晋三首相をはじめ米中欧など世界の首脳が集まる国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)のパリ開催を月末に控え、国を挙げてテロ抑止に取り組む。
 治安維持関連法は過激思想に関連するネット上の危険なサイトについて、政府が管理者の承認手続きを経ずに閉鎖できるよう制度を改正。テロ容疑者らに対する自宅軟禁命令を出しやすくする法改正も盛り込まれた。バルス首相は「自由はある程度制限されるが、われわれは戦時にある」と理解を求めてきた。
 AFP通信は捜査関係者の話として、飲食店襲撃班が乗り捨てた車から見つかったカラシニコフ自動小銃について、首謀者とされるアブデルハミド・アバウド容疑者が使用した形跡が見つかったと伝えた。同容疑者が計画の立案だけでなく、飲食店銃撃に直接加わった疑いが出てきた。
 仏検察は20日、パリの競技場で死亡した身元不明の自爆犯について「10月3日にギリシャに入国した人物と指紋が一致した」と発表した。競技場では別の自爆犯もギリシャを経由したシリア旅券を所持。犯行グループがギリシャを主要な侵入経路と位置付けていた可能性もある。


「本当のイスラム知って」新モスクで犠牲者悼む
読売新聞 11月21日(土)7時17分配信

 国内に200人超のイスラム教信者がいる「日本アハマディア・ムスリム協会」は20日、愛知県津島市で新たなイスラム教礼拝堂「モスク」の完成記念式典と金曜礼拝を行い、海外から参加した信者を含め約500人がパリ同時テロの犠牲者を悼んだ。

 礼拝では、アハマディア本部(英国)から参加した最高指導者ハズラト・ミルザ・マスルール・アハマド師がパリ同時テロに触れ、「度を超した残虐な行為」と過激派組織「イスラム国」を非難。「本来のイスラム教の教えを日本人に伝える責任と役割をお願いしたい」と信者に呼びかけた。

 同協会主任宣教師のアニース・アハマド・ナディームさん(37)は「イスラム国は、本来のイスラム教徒と全く異なる。文化を含め本当のイスラムの教えを知ってもらい、日本での理解を深めたい」と話した。


カーソン氏の支持率急落=自伝脚色疑惑・テロ影響か―米世論調査
時事通信 11月21日(土)6時24分配信

 【ワシントン時事】米NBCテレビが20日発表した2016年大統領選共和党指名争いに関するインターネットでの世論調査によると、10月に不動産王ドナルド・トランプ氏(69)と同率の首位に立っていた元神経外科医ベン・カーソン氏(64)の党内支持率が急落し、3位だったテッド・クルーズ上院議員(44)と並んだ。
 
 カーソン氏をめぐっては、貧しい中から身を立てた半生を自伝などで脚色していた疑惑が浮上。また、パリ同時テロを受けて過激派組織「イスラム国」への対応に世論の関心が集まる中、外交・安全保障政策に明るくないとの印象を持たれたことも、支持率を下げた要因とみられている。


「人ごととは思えない」=劇場前に献花の列―パリ同時テロ
時事通信 11月21日(土)5時40分配信

 【パリ時事】パリ同時テロの発生から1週間の節目となった20日夜(日本時間21日未明)、最大の犠牲者を出したバタクラン劇場や、付近のレピュブリック広場には犠牲者を悼むため大勢の人々が列をつくって献花に訪れた。
 
 劇場前で花を手向けた映像作家のクリスチアン・ジェラールさん(60)は「実行犯の若者が希望を持てない社会にしてしまったわれわれにも責任がある」と指摘。ジャーナリストのイザベル・ドビルボンヌさん(58)は「人ごととは思えず、遺族と悲しみを分かち合うために来た」と話した。
 花束に添えられたカードには「兄弟のように理解し合わなければ、愚か者のようにみな滅びてしまう」と記されていた。パリではテロの再発を防ぐため、公共の場所での集会が今も制限されており、1月の連続テロの際のような大規模なデモ行進は予定されていない。


EU緊急閣僚会合、国境審査強化など新対策で合意
ロイター 11月21日(土)3時48分配信

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 11月20日、EU、法相・内相緊急会合を開き、安全保障強化に向けて監視体制や国境審査、銃規制での新たな対策で合意(2015年 ロイター/Eric Vidal)

[ブリュッセル 20日 ロイター] - 欧州連合(EU)は20日、パリ同時多発攻撃を受けブリュッセルで法相・内相緊急会合を開いた。フランスと団結していくことを打ち出し、安全保障強化に向けて監視体制や国境審査、銃規制での新たな対策で合意した。会合はカズヌーブ仏内相が開催を求めていた。

EU加盟28カ国は、航空機の乗客に関する情報の共有や武器の密売防止、域外と行き来するEU市民の国境審査の厳格化をめぐる立法措置を急ぐ。

カズヌーブ氏は「断固たる行動を取らなければならない。迅速に、力強く動く必要がある」と述べた。

ロイターが入手した草案文書は「移動の自由の権利を持つ個人も対象に、国境で直ちに必要な組織的な審査を実施する」ことで合意するとしている。20日の会合はこうした内容を正式に確認した。

自由な移動を保証する「シェンゲン協定」を締結している欧州26カ国の国民は現在、域外との往来の際、係官がパスポートを目視で確認するだけ。今回の合意を受け、パスポートをチェックし犯罪歴や安全保障関連のデータベースと身元を照合するなど管理体制は強化されそうだ。

また、欧州対外国境管理協力機関(フロンテックス)はテロ対策のための権限が強化される見通しだ。

閣僚らはこのほか、旅行会社が航空券予約を行った際の予約記録(PNR)の共有に関し、年内の合意に向け取り組むことでも合意した。


フランス、治安強化や情報共有求める-EU内相ら緊急会合
Bloomberg 11月21日(土)1時51分配信

    (ブルームバーグ):フランスは20日、欧州連合(EU)諸国に治安強化と情報共有の徹底を求めた。各国の協力が不十分なため、13日のパリ同時多発テロが防げなかったとの認識も示した。

EUはこの日、ブリュッセルで内相理事会を開催。テロの首謀者とみられたアブデルハミド・アバウド容疑者は18日のパリ郊外での警察の急襲で死亡したものの、いわゆるジハーディスト(聖戦主義者)の移動を把握する上で問題が浮き彫りになった。仏当局はベルギー人の同容疑者はシリアに潜伏しているとみていた。

カズヌーブ仏内相は同理事会前に、「欧州には緊急性を理解してほしい」と訴えた。具体的には武器取引撲滅への共通対応、乗客予約情報(PNR)の提供を航空会社に義務付けるEU法の「できる限り早期の」成立、域外と接する国境の管理強化を求めた。

1週間前のパリのテロでは129人が死亡し、352人が負傷した。仏当局は引き続き、サラ・アブデスラム容疑者らの行方を追っている。

ドイツ内務省は20日、アバウド容疑者が2014年1月にドイツを経由していたことを確認。同省の広報担当、トビアス・プラテ氏はベルリンで記者団に、同容疑者は「ベルギー市民なので、EU域内を自由に移動できる権利があった。つまり、止められる可能性はなかった」と説明した。

原題:France Demands Tougher Security as EU Plots Jihadi
Response (1)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:パリ John Follain ;ブリュッセル Ian Wishart ;パリ Gregory Viscusi ,jfollain2@bloomberg.net,iwishart@bloomberg.net,gviscusi@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:
Alan Crawford
Phil Serafino, Patrick Donahue ,acrawford6@bloomberg.net


ホテル、飲食店に大打撃=財政再建に遅れも―仏テロ1週間
時事通信 2015/11/21 01:10

 【パリ時事】同時テロから1週間が過ぎたパリでは、事件の再発を恐れる観光客が急減し、ホテルや飲食店が大きな打撃を受けている。オランド政権が未曽有の規模の治安対策に踏み切ることで財政再建の遅れも懸念されるなど、テロの余波は国内経済全般に及びそうだ。


<マリ・ホテル襲撃>18人死亡 アルカイダ系犯行声明
毎日新聞 11月21日(土)1時7分配信

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武装勢力に襲撃されたラディソン・ブル・ホテルから逃れる人たち(奥)=マリ南部のバマコで20日、AP

 【ヨハネスブルク服部正法】西アフリカ・マリからの報道によると、武装グループが20日朝、首都バマコの「ラディソン・ブル・ホテル」を襲撃し、外国人を含む約170人を人質に立てこもった。少なくともフランス人を含む18人が死亡した。マリでは旧宗主国フランスの軍部隊がイスラム過激派組織の掃討作戦に当たっている。イスラム過激派が犯行声明を出したとの情報もあり、13日に起きたパリ同時多発テロに触発された可能性もありそうだ。

 仏誌「ジュンヌ・アフリク」(電子版)が伝えたホテル幹部の話によると、3人組が20日午前7時(日本時間同日午後4時)ごろ、外交団を装った車両でホテルに乗り付け、銃を乱射しながら侵入したという。治安当局によると、アラビア語で「神は偉大なり」と叫んでいた。手投げ弾を使っていたという情報もある。人質を集めた後、イスラム教の聖典コーランを唱えられた者を解放したという。襲撃者の人数については、2~10人と情報が錯綜(さくそう)している。

 同ホテルはバマコを代表する宿泊施設。人質とされたのはフランスなど8カ国の宿泊客140人と、ホテル従業員30人。一部人質が解放され、AFP通信によると、マリの治安担当閣僚は同日午後、「人質はもういない」と話したが、情報は確認されていない。マリ軍筋は襲撃犯2人を射殺したことも明かした。

 襲撃発生直後にフランス人を含む3人の死亡が伝えられた。また現地駐在の治安当局者によると、すでに18人の遺体が収容されたという。一方、ロイター通信はPKO関係者が27人前後の遺体を目撃したと報じた。

 仏テレビ「フランス24」は、マリ軍の特殊部隊がホテルに突入して、襲撃グループが潜んでいないか捜索を続けていると報じた。英BBCテレビによると、グループがホテル8階にバリケードを構築。米国やフランスの特殊部隊がホテル包囲作戦に参加し、政府側を支援している。

 ロイター通信によると、国際テロ組織アルカイダ系「ムラビトゥン」がツイッターで犯行声明を出したが、信ぴょう性は不明。

 ホテル襲撃事件を受け、エールフランスがパリ-バマコ間の運航の一時停止を発表した。またオランド仏大統領も海外在住の自国民に向け最大限の注意を払うよう呼びかけた。

 マリでは2012年、アルカイダの分派「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」などと遊牧民の反政府組織が北部全域を制圧した。13年1月、マリ政府の要請を受けたフランスが軍事介入し、北部の都市部を奪還した。フランス軍は駐留を続けているが、今年に入って情勢が再び不安定化している。

 在バマコの日本大使館によると、宿泊客に日本人は含まれていない。在留邦人については全員の無事が確認されている。


マリ立てこもり 2年前に軍事介入、フランスに衝撃…オランド大統領「救出にあらゆる手段」精鋭50人急派
産経新聞 11月20日(金)23時51分配信

 【パリ=宮下日出男】新たな事件の発生でフランスに再び衝撃が走った。20日、西アフリカ・マリの首都バマコの高級ホテルで起きた武装グループの人質立てこもり事件。事件の背景は不明だが、フランスはマリとつながりが深く、2年前には軍事介入に踏み切った。人質にはフランス人も含まれているとの情報もあり、欧州のメディアは特殊部隊に救出されたとみられる人質たちの映像を繰り返し放映するなど、注目の高さを示した。

 フランスのオランド大統領は20日、「あらゆる可能な手段をとる」と述べ、人質救出に全力を挙げる考えを表明。政府は精鋭の警察部隊50人を派遣した。

 武装グループが人質をとって立てこもったのは米国系の高級ホテル。「明らかにテロの標的となった」。現地に滞在し、ホテルをしばしば利用するという仏人はメディアに語った。仏ラジオは「フランスだけでなく、欧米全体が標的だ」とも伝えた。

 フランスはマリの旧宗主国。マリでは2013年1月、イスラム過激派の武装勢力が中央政府と対立する北部の少数民族勢力と連携し、南部にあるバマコへの侵攻を図り、マリの要請を受けたフランスが軍事介入、武装勢力を掃討した。仏軍部隊は今も駐留を続ける。

 マリでは今年6月までに、少数民族の武装勢力と中央政府が和平協定に調印した。だが、バマコを含む国内の主要都市で襲撃事件が相次ぎ、和平の監視にあたる平和維持部隊の兵士のほか、フランス人やベルギー人にも犠牲が出た。

 フランスはマリ周辺国にも過激派武装勢力の掃討のために部隊を展開しており、これらの地域で標的となる懸念も拭えない。


パリ同時テロ、背景や今後の情勢を2氏語る
読売新聞 11月20日(金)23時38分配信

 国際基督教大学学務副学長の森本あんり氏と東京財団上席研究員の渡部恒雄氏が20日、BS日テレ「深層NEWS」に出演し、「なぜ世界は混乱するのか」をテーマに、パリで起きた同時テロの背景や今後の情勢などについて話した。

 渡部氏は「ヨーロッパでは人や物の行き来がかつてなく自由になり、監視が難しくなった」と指摘。森本氏は「テロの根絶やしは簡単にはできない。イスラムの側から、こういうことに対する抑制的な発言が指導力のある人から出てほしい」と話した。


パリ同時テロ1週間、EU出入国審査を厳格化
読売新聞 11月20日(金)23時16分配信

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(写真:読売新聞)

 【ブリュッセル=三好益史、パリ=石黒穣】欧州連合(EU)は20日、ブリュッセルで緊急の法相・内相理事会を開いた。

 パリ同時テロの実行犯がシリアなどで戦闘に参加した後、欧州に戻ったことを教訓に、出入国審査の厳格化を決めた。フランスや米国なども空爆を強化する方針を明らかにし、テロ発生から1週間で、イスラム過激派組織「イスラム国」への対抗措置が急速に進められている。

 EUの法相・内相理事会では、出入国管理を撤廃している「シェンゲン協定」に参加する国とそれ以外の国との国境の出入国審査で、国際刑事警察機構(インターポール)などが保有する犯罪データベースを活用することを決めた。テロリスト情報の共有を進めるために、欧州警察機構(ユーロポール)に来年1月、「欧州テロリスト対策センター」を設置することも決めた。


<パリ同時テロ>首謀者、現場で指揮か 地下鉄駅カメラに姿
毎日新聞 11月20日(金)22時35分配信

 【パリ賀有勇】パリで同時多発テロ事件が起きた13日夜、過激派組織「イスラム国」(IS)のメンバーで首謀者とされるアブデルハミド・アバウド容疑者(28)の姿が、パリ東部郊外モントルイユの地下鉄駅の監視カメラに映っていたことが分かった。仏メディアが20日、捜査関係者の話として伝えた。同容疑者が事件現場でテロ攻撃を指揮していた可能性が出てきた。

 アバウド容疑者の姿が撮影されたのは午後10時過ぎ。3グループによる一連の襲撃は同9時ごろに始まり、レストランなどへの銃撃は10時までに終わっていたが、多数の犠牲者を出した劇場での立てこもりはまだ続いていた。同容疑者の姿が確認された場所の近くでは、レストランなどを襲撃したグループが乗り捨てた車が発見されていた。

 アバウド容疑者は18日未明、パリ近郊サンドニのアパートで治安部隊に急襲され、死亡。女1人も自爆した。検察当局は20日、アパートから自爆によるもう1人の遺体が発見されたと発表した。アパートは13日に実行犯3人が自爆した競技場から約1・5キロ北側。出撃拠点だった可能性がある。同時テロの犠牲者は1人増えて130人になった。

 一方、パリ南東ヨンヌ県は20日、一部地域で夜間外出禁止令を発令すると発表した。同時テロ関連の家宅捜索で武器などが押収されたための措置。同時テロを受けた非常事態宣言後、夜間外出禁止令は初めて。

 ロイター通信によると、モロッコ当局は20日、アバウド容疑者の弟を逮捕したと明らかにした。テロ計画への関与は不明という。


マリのホテル立てこもり事件、米仏軍の部隊が内部突入-一部人質解放
Bloomberg 11月20日(金)22時30分配信

    (ブルームバーグ):マリの首都バマコのラディソン・ブルー・ホテルで武装グループが170人の人質を取って立てこもった事件で、米仏部隊がホテル内に突入した。

現地の国連関係者からの電子メールによれば、マリ軍兵士が各部屋を回って宿泊客をホテル外に誘導している。AP通信が軍司令官の情報として報じたところによれば、人質約20人が解放された。軍の突入でマリ人2人とフランス人1人が死亡したと、CNNは報じた。

原題:French, U.S. Troops Enter Mali Hotel as Gunmen Hold
Hostages (1)(抜粋)

記事に関するブルームバーグ・ニュース・スタッフへの問い合わせ先:パリ David Whitehouse ;ヨハネスブルク Pauline Bax ;
Bamako Francois Rihouay ,dwhitehouse1@bloomberg.net,pbax@bloomberg.net,frihouay@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:
Karl Maier ,kmaier2@bloomberg.net


域外との国境審査強化で合意=犯罪歴照合も実施―EU内相理
時事通信 11月20日(金)22時21分配信

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)は20日、パリ同時テロを受けブリュッセルでテロ対策強化に向けた緊急の内相・法相理事会を開き、欧州域外との国境審査を厳格化することで合意した。
 
 欧州各国の出入国審査の原則廃止を定めたシェンゲン協定の域外国との国境では、協定国の国民も含めてパスポート審査を強化し、従来の目視以外に、データベースでの犯罪歴照合なども実施する。
 パリ同時テロでは、首謀者とみられるアブデルハミド・アバウド容疑者(死亡)が各国の警戒態勢をすり抜けてフランスに入国していた事実が判明。実行犯の多くもシリアなどに渡航歴がある「帰還戦闘員」とみられ、フランスは国境での審査強化を求めていた。


マリのホテル襲撃を批判=仏外相
時事通信 11月20日(金)22時16分配信

 【ニューデリー時事】インド訪問中のファビウス・フランス外相は20日、首都ニューデリーでの記者会見で「パリは攻撃され、マリのバマコも攻撃を受けている。自由のために戦っていると主張するテロリストは単なる殺りく者だ」と批判した。
 
 ファビウス外相は「テロと気候変動が21世紀最大の課題だ」と指摘。「テロリストは思想を共有しない全ての人を殺すことを目的としており、国家としても国際社会としても、戦わなければならない」と訴えた。


<マリ・ホテル襲撃>悪夢再び 過激派、パリ事件に触発か
毎日新聞 11月20日(金)21時52分配信

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警備員に誘導されてホテルから脱出する宿泊客(マリのテレビORTMの画像から)=AP

 【ヨハネスブルク服部正法】パリ同時多発テロから1週間後、西アフリカ・マリの首都バマコで、襲撃者たちの「アラー・アクバル(神は偉大なり)!」という叫び声と銃の乱射が、早朝の高級ホテルで休息する大勢の宿泊客らの耳をつんざいた。武装集団の素性は不明だが、パリの事件に触発されたイスラム過激派による犯行の可能性もある。イスラム過激派に悩まされてきたマリの国民を再び「悪夢」が襲った。

 現場となったラディソン・ブル・ホテルはマリを代表する最高級ホテルで、警備体制は厳しかった。国連関係者に加え、旧宗主国のフランスからの観光客なども頻繁に利用し、フランスの航空会社や報道機関も定宿にしていた。

 英BBCテレビは、マリのイスラム過激派指導者が事件前に「フランスの権益になっているものを標的にしろ」と呼びかけていたと報じており、周到な準備をした犯人グループにフランスとの関係を理由に攻撃された可能性がある。

 バマコ在住のフランス人女性は毎日新聞の電話取材に対し、「イスラム過激派の仕業なのは確実。パリ同時多発テロに続く攻撃だと思う。何が起こるか分からない。バマコのフランス人は怖くて町中に出ず家の中にじっとしている」と話した。

 30代の観光ガイドの男性も襲撃者の意図について「(安定してきた)マリ南部にパニックを起こさせようとしている」と推測した。

 マリでは2003年ごろ、隣国アルジェリアのイスラム原理主義者らが北部に流入。国際テロ組織アルカイダの傘下に入り、欧米の観光客らの誘拐などを活発化させた。

 事態が動いたのは12年にバマコで発生した軍事クーデター。政変の混乱に乗じて、過激派と遊牧民の反政府組織が連携し、フランスと同程度の面積を持つ北部全域を制圧した。その後、13年1月にフランスが軍事介入。マリ軍や周辺国軍とともに北部の都市部を奪還した。

 フランスの旧植民地が多い西アフリカのサハラ砂漠、サヘル(サハラ砂漠南縁部)の国々は総じて貧しく、国境地帯の管理も不十分であるため、アルカイダ系を含む複数のイスラム過激派が行き来している。

 過激派は欧米人などの誘拐で身代金を得るほか、南米からサハラ砂漠を越えて欧州に運ばれるコカインなどの麻薬運搬などに関与しているとされ、豊富な資金を持つ。加えて、カダフィ政権崩壊後にリビアから流出した武器が過激派に流れ、攻撃力も向上している。

 サハラ、サヘル地域の「(第二の)アフガニスタン化」(ルドリアン仏国防相)を懸念してきたフランスはマリでの過激派掃討作戦を続けるとともに、アフリカ中部チャドに司令部を設置して、アフリカの中部と西部の広範囲でイスラム過激派に対する軍事作戦を展開してきた。

 だが、全体的には事態が好転しているとは言い難い。今年3月、バマコでレストランが襲撃され、フランス人やベルギー人ら5人が殺害された。この事件では13年1月の仏軍介入直後に、日本人10人を含む多数の外国人が犠牲となったアルジェリア人質事件を主導したとされるベルモフタール司令官の組織が犯行声明を出した。

 また8月には、同じく大規模テロがなかった中部セバレで国連関係者らが宿泊するホテルが過激派とみられる武装集団に襲撃された。

 北部トンブクトゥの郊外では、過激派による国連平和維持部隊や住民への攻撃が頻発。山岳部や砂漠に潜伏するイスラム過激派の完全掃討は困難だ。今回の事件は、仏軍展開による過激派鎮圧が奏功していないのを露呈したといえる。


パリ同時テロ、強制捜査の現場で3人目の遺体 仏検察
AFP=時事 11月20日(金)21時40分配信

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イスラム過激派組織「イスラム国」の英字機関誌「ダビク」2015年2月号(ウェブ版)に掲載されたアブデルハミド・アバウド容疑者とされる写真(撮影日不明、2015年11月16日入手)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】フランス・パリ(Paris)同時テロの容疑者の拘束を目指し強制捜査が行われた同市郊外にあるアパートのがれきから、3人目の遺体が発見された。仏検察当局が20日、発表した。

【図解】パリ連続襲撃、各現場の概要と死者数

 見つかった3人目の遺体は女性だという。強制捜査では、警官隊と容疑者らの間で激しい銃撃戦となり、事件の首謀者とされるアブデルハミド・アバウド(Abdelhamid Abaaoud)容疑者が死亡した他、別の容疑者1人が自爆した。

 また、検察当局は、アバウド容疑者のいとこに当たる、アスナ・アイトブラセン(Hasna Ait Boulahcen)容疑者のパスポートが入ったハンドバッグが発見されたと述べた。アイトブラセン容疑者は強制捜査の際に自爆した容疑者とみられている。

 一方、警察当局筋は同日、パリの地下鉄駅の監視カメラにアバウド容疑者の姿が映っていたことを明らかにした。警察が犯行に使用されたとみられる車を発見した場所にほど近い駅の監視カメラが、アバウド容疑者の姿を捉えていたという。【翻訳編集】 AFPBB News


<EU>域外との出入国、管理強化へ 内相・法相会議
毎日新聞 11月20日(金)21時15分配信

 【ブリュッセル斎藤義彦】パリの同時多発テロを受け、欧州連合(EU)は20日、緊急の内相・法相会議をブリュッセルで開いた。会議ではEUと域外との出入国管理強化で合意した。具体的には出入国情報の登録自動化を全加盟国で早期に導入し、テロリストなど危険人物のデータベースとの照会作業を強化する。さらに、欧州を目指す難民をギリシャやイタリアの大規模施設で登録し、加盟国間の割当数に従って受け入れることを確認する。

 同時テロの実行犯は、過激派組織「イスラム国」(IS)のシリアの支配地域と欧州を行き来したり、難民を偽装して欧州に入り込んだりした疑いがある。カズヌーブ仏内相は20日、「テロリストは国境を越えて来ている。EU域外との境界管理の強化が不可欠だ」と述べた。

 今年に入り36万人以上の難民申請を受け付けているドイツのデメジエール内相は、「境界管理の強化には治安上の理由もある」と述べた。会議では旅客機の全乗客の個人情報を加盟国間で交換する新制度についても協議するが、プライバシー保護の観点から欧州議会が反対しており、実現は困難な情勢だ。


駅監視カメラに首謀者=犯行に直接関与か―パリ同時テロ
時事通信 11月20日(金)21時14分配信

 【パリ時事】仏メディアは20日、パリ同時テロの首謀者とされるアブデルハミド・アバウド容疑者の姿が事件当時、パリ北東部の地下鉄駅クロワドシャボで監視カメラに捉えられていたと一斉に報じた。
 駅周辺では飲食店襲撃班が使用した車が見つかっており、アバウド容疑者が直接犯行に加わった可能性も浮上。当局は真相解明を急ぐ。
 アバウド容疑者の姿は13日午後10時ごろに記録された。飲食店襲撃班は同9時25分に襲撃を開始。同40分ごろに犯人の1人が自爆したことが確認されている。飲食店班は少なくとも、逃走中とみられるサラ・アブデスラム容疑者(26)と自爆した兄のブラヒム容疑者(31)に加え、自爆した別の身元不明者の3人で構成されていた。
 サラ容疑者の脱出を手伝ったとみられる男2人は既にベルギー当局が拘束。アバウド容疑者はパリ郊外サンドニの集合住宅に潜伏中、18日に特殊部隊の襲撃を受けて死亡した。集合住宅で自爆した女の遺体は20日、指紋照合の結果、アバウド容疑者のいとこ、アスナ・アイトブラセン容疑者(26)と判明した。現場からは女とみられる新たな容疑者の遺体も発見された。


テロ容疑で男拘束=難民施設滞在のイラク人―スウェーデン
時事通信 11月20日(金)21時14分配信

 【ストックホルムAFP=時事】スウェーデン警察当局は20日、北東部ボリデンの難民申請者収容施設で19日に強制捜査を行い、「テロ攻撃」を企てたとしてイラク人の男(25)を拘束したことを明らかにした。
 パリ同時テロとの関連は不明。
 地元メディアによると、男はテロの準備をする目的で、シリアで戦闘に参加していた疑いがある。治安機関スポークスマンは「男がスウェーデンで誰に会ったかに関心を持っている」と述べた。フルトクビスト国防相はエクスプレッセン紙に対し、他にも複数の容疑者の行方を追っていると語った。
 パリ同時テロを受け、スウェーデンは国際テロの脅威に対し、5段階のうち上から2番目の警戒態勢を敷いている。


暗号化メッセージ・アプリ、パリのIS襲撃で議論に
AFP=時事 11月20日(金)21時13分配信

【AFP=時事】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が安全な通信のために利用を推奨している暗号化インスタントメッセージ・アプリの大手各社が、フランス・パリ(Paris)での同時テロを受けて、過激派による利用を防止するための修正を始めた。だが一方で各社は暗号化技術のもたらすプライバシーの権利を擁護している。

イスラム過激派、ネットの危険性を知り 「ダークウェブ」へ

 暗号化通信企業サイレントサークル(Silent Circle)は、同社の携帯端末用アプリとスマートフォン(多機能携帯電話)へのアクセスを制限し、テロリストや犯罪者による利用を以前より困難にする方針を示した。また、ロシアIT界の重鎮、パーベル・ドゥロフ(Pavel Durov)氏が創設したインスタントメッセージ・アプリ「テレグラム(Telegram)」は、ISの広報活動に利用されたとされる関連アカウント数十件を閉鎖したと発表した。

 テレグラムは2013年にサービスを開始した無料アプリ。このアプリの公式ウェブサイトは、米交流サイト(SNS)大手フェイスブック(Facebook)や米インターネット検索大手グーグル(Google)が第三者に個人情報を渡していることを強く非難し、テレグラムは「安全な通信手段を地球上のどこでも提供する」と述べている。テレグラムは暗号化されたチャットと自然に消えるメッセージを備えているが、最近になって、不特定多数に向けて配信するための公開チャンネルのサービスも開始した。

 中東報道研究機関(MEMRI)によると、こうした暗号化されたアプリなどの通信技術はイスラム過激派の間で人気が高まっており、ISと国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)のグループが複数のチャンネルを立ち上げている。テレグラムは、通報に基づきこの1週間だけでIS関連のチャンネル78件を閉鎖したとしている。だが一方でテレグラムのドゥロフ氏は、同アプリの通信内容を傍受することは不可能と述べ、「公開チャンネルだけが通報対象で閉鎖が可能」なことを強調した。

 通信の暗号化は、米国家安全保障局(NSA)のエドワード・スノーデン(Edward Snowden)元職員が米当局による大規模な情報収集を内部告発した後に急増した。だがパリ同時テロを受け、各国当局は暗号化技術の規制に着手するとみられており、暗号化アプリが従来の方針を維持するのは困難になる可能性が高い。すでに米中央情報局(CIA)のジョン・ブレナン(John Brennan)長官ら各国の情報機関トップが、解読不可能なメッセージ・アプリへの警鐘を鳴らしている。

 だが、ISが安全な通信チャンネルとして支持者らに推奨してきた暗号化メッセージ・アプリの一つ、スイスの「Threema」は、「全面的な監視」が成功したことは過去に一度もないと述べ、その状況への復帰を容認することに対する警告を発した。Threemaの広報担当者は「西側の民主主義の根幹である自由とプライバシー、そして言論の自由を、間違った安全感を得るために犠牲にすることは、賢明な行為ではないだろう」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News


<ロシア>テロ厳罰化決議 上下両院、大統領に白紙委任
毎日新聞 11月20日(金)21時0分配信

 【モスクワ真野森作】エジプトでのロシア旅客機爆破テロとパリ同時多発テロを受けて、ロシアの上下両院は20日、合同会議を開き、テロ関連行為の厳罰化や国境管理の強化、国際協力の拡大を求める対テロ決議を採択した。決議では「プーチン大統領によって実行されうる国内外での対テロ活動は、シリア領での軍事行動を含めて支持する」と表明し、プーチン氏に事実上、白紙委任した。

 地元メディアでは、会議で軍によるシリアでの地上作戦展開が支持される可能性も指摘されていた。ロシアはソ連時代にアフガニスタン侵攻で失敗し、地上部隊派遣には国民の抵抗感が強いことから、今回は大統領の判断に委ねる形にとどめたとみられる。会議には宗教界など各界代表も参加し、プーチン氏は「対テロ活動強化への国民の支持」という大義名分を得た。

 決議は、現代のテロを第二次大戦当時のナチスドイツに匹敵する「悪」と表現。宣伝や資金集め、勧誘活動を含めてテロに関する行為への罰則を強化するよう政府へ要請した。議員の演説では停止中の死刑の復活も提唱された。

 プーチン氏の側近であるナルイシキン下院議長は「今もまだ西側諸国は対露制裁の継続について議論している。実に愚かだ」と主張。国際的な対テロ協調機運を利用してウクライナ問題に関する対露制裁の解除を狙うロシアの姿勢を明確にした。


パリ同時多発テロ 欧州警察長官「ムンバイを再現」…浮かぶ08年印同時テロとの類似性
産経新聞 11月20日(金)20時38分配信

 パリ同時多発テロについて、「イスラム国」の犯行グループがインド最大の商業都市ムンバイで2008年11月に起きた同時テロ事件の手口を参考にしたとの見方が専門家の間で広がっている。複数の実行犯が駅や高級ホテルなどの民間施設を同時に襲い、市内を恐怖に陥れる手法が今回のテロに似ているためで、欧米などの警察当局は、警備の難しい大都市でのテロ阻止策に頭を悩ませている。

 欧州警察機関のウェインライト長官は19日、欧州議会で「ムンバイで起きたのと同じことが欧州で再現された」と話した。

 ムンバイでは自動小銃や手投げ弾で武装したイスラム過激派ラシュカレトイバの構成員ら10人が市内の十数カ所を襲い、外国人を含む160人超を殺害。インドの特殊部隊が投入され、制圧まで3日を要した。

 米ブルッキングス研究所のブルース・ライデル氏は14日、ブログで「十分に武装したテロリストが、多数のソフトターゲットを同時に、かつ連続して攻撃する点」で両事件が類似していると指摘。パリのテロ犯がムンバイ事件をモデルにした可能性に触れた上で、「犯人はさらに長時間、襲撃を続けるつもりだったはずだ」との見方を示した。(塩原永久)


仏が暴露「欧州各国から主犯情報入らず」 ベルギー「中傷受け入れられない」非難合戦で浮かぶ死角
産経新聞 11月20日(金)20時32分配信

 【パリ=内藤泰朗】パリ同時多発テロから1週間となる20日、フランスなど欧州連合(EU)加盟国の内相らが会合し、対テロ包囲網の構築に向けて動き始めた。テロ情報の共有や情報要員の熟練度などの問題に加え、テロリストが国境を自由に往来できるEUの現状に対処するため、安全確保を重視して国境審査の導入へと傾くのか。域内の移動の自由を掲げたEUの理念は、試練の時を迎えた。

 「欧州各国から(主犯とされるアバウド容疑者の)情報は入らなかった」

 フランスのカズヌーブ内相は19日の記者会見でこう語り、EU諸国間で重要なテロ情報の共有ができていない実態を暴露し、不満を表明した。

 アバウド容疑者の出身国ベルギーはフランスからの非難を受け、ミシェル首相が19日に「中傷を目的とする批判は受け入れられない」と反論。パリ郊外サンドニにあった潜伏先の拠点発見は、ベルギーの情報によるものだと主張した。

 テロを阻止できなかった責任の所在をめぐる両国保安関係者の非難合戦は、情報共有の困難さを浮き彫りにしている。ベルギーは4億ユーロ(約525億円)の対テロ追加予算を計上し、体制強化を図る考えだ。

 ただ、フランスは、米国からアバウド容疑者の情報を得ていたとも伝えられており、提供された情報の重要度を分析する要員たちの対応の問題を指摘する声も上がっている。

 一方、フランスでは19日、シリアやイラクから帰国したフランス人を厳しく監視することに94%が賛成した世論調査結果も公表された。自由を愛するフランス人までもが今回のテロ後、管理強化はやむなしと考え始めた実態がうかがえる。

 難民の大量流入を受けてハンガリーやドイツは、すでに国境管理を復活させた。フランスでも今回のテロの後、逃亡するテロ犯の拘束を目指して国境管理の強化に動いている。

 英BBC放送は「テロリストによる世界戦争の時代を迎えた」との識者の声を紹介し、欧州は国境などの管理強化に向けて「岐路を迎えた」と伝えている。


「テロ計画」容疑でイラク国籍の男を拘束 スウェーデン
AFP=時事 11月20日(金)20時25分配信

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スウェーデン北東部ボリデンにある難民申請を希望する人々の仮設避難所として利用されている建物の外に立つ警察官(2015年11月19日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】スウェーデンの治安当局は20日、「テロ攻撃」を計画していた疑いでイラク国籍の男の身柄を拘束し、取り調べを行っていると発表した。同国は、先週のフランス・パリ(Paris)の同時テロを受けて警戒を強めている。

パリ同時テロ首謀者の死亡確認、国境警備態勢に疑問も

 同国のペーテル・フルトクビスト(Peter Hultqvist)国防相は、同国の主要日刊紙エクスプレッセン(Expressen)に対し、当局は他にも複数の容疑者の捜索を続けていると語った。

 警察によると、19日午後、同国北東部ボリデン(Boliden)にある難民申請を希望する人々のための施設を強制捜査し、イラク国籍のムタル・ムタンナ・マジド(Mutar Muthanna Majid)容疑者の身柄を拘束した。その際、大きな騒ぎなどはなかったという。

 また、スウェーデンの情報機関Sapoの報道官は「捜査は極めて張り詰めた段階にあり、われわれはスウェーデン入国以降の同容疑者の行動と同容疑者が会った人物について非常に高い関心を持っている」と語った。

 129人が死亡し、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した13日のパリでの事件以降、スウェーデンは警戒態勢を強化している。【翻訳編集】 AFPBB News


石破氏「共謀罪は必要」
時事通信 11月20日(金)19時7分配信

 石破茂地方創生担当相は20日のTBS番組収録で、パリ同時テロを受けて「共謀罪」創設を含む法整備を求める声が自民党内で上がっていることに関し、「テロは待ってくれない。丁寧で真摯(しんし)な説明をして議論する。成立は必要なことだ」と訴えた。
 共謀罪の創設に当たっては「(対象を)重大な罪に限るとか、国民の権利を抑圧してはいけないとか、何重にも縛りをかけないといけない」と指摘した。


<マリ>ホテル襲撃3人死亡、イスラム過激派か 旧仏領
毎日新聞 11月20日(金)19時2分配信

 【ヨハネスブルク服部正法】西アフリカ・マリからの報道によると、武装グループが20日朝、首都バマコの「ラディソン・ブル・ホテル」を襲撃し、外国人を含む約170人を人質に立てこもった。マリ治安当局は少なくとも人質3人が死亡したと発表した。フランス人1人が含まれているという。一部人質が解放されたが、140人近くが拘束されている模様だ。マリではイスラム過激派が活発な活動を続けており、旧宗主国フランス軍の部隊が掃討作戦に当たっている。イスラム過激派の犯行とみられており、13日に起きたパリ同時多発テロとの関係が注目されている。

 仏誌「ジュンヌ・アフリク」(電子版)が伝えたホテル幹部の話によると、3人組が20日午前7時(日本時間同日午後4時)ごろ、外交団用のプレートを付けた車両でホテルに乗り付け、銃を乱射しながら建物に侵入したという。治安当局によると、建物に入っていく際にアラビア語で「神は偉大なり」と叫んでいた。手投げ弾を使っていたという情報もある。人質を集めた後、イスラム教の聖典コーランを唱えられた者を解放したという。

 人質とされたのは宿泊客140人とホテル従業員30人。80人近くが解放されたとも伝えられたが、ホテルの運営会社は138人が人質とされていると説明している。また仏テレビ「フランス24」は、マリ軍の特殊部隊がホテルに突入して各階を回り、襲撃グループが潜んでいないか捜索を続けていると報じた。ロイター通信によると、米特殊部隊がホテル包囲作戦に参加した。フランス軍の特殊部隊も現地に向けて派遣されたという。襲撃者の人数については、2~10人と情報が錯綜(さくそう)している。

 ホテル襲撃事件を受け、エールフランスがパリ-バマコ間の運航の一時停止を発表した。またオランド仏大統領も海外在住の自国民に向けて、身の安全に最大限の注意を払うよう呼びかけた。

 同ホテルはフランスなどからの宿泊客が多い。190室あり、襲撃時は9割程度が埋まっていたという。

 マリでは2012年、国際テロ組織アルカイダの分派「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」などと地元の遊牧民の反政府組織が北部全域を制圧した。13年1月、マリ政府の要請を受けた旧宗主国フランスが軍事介入し、北部の都市部を奪還した。フランス軍は駐留を続け、過激派掃討の任務に当たっているが、今年に入って情勢が再び不安定化している。高級レストランや一流ホテルが相次いで襲われたほか、国連平和維持活動(PKO)部隊が標的とされる事件も起きている。

 ◇マリ

 1960年にフランスから独立した。人口約1600万人の約95%がイスラム教徒で、公用語は仏語。2012年、分離独立を求める北部の遊牧民トゥアレグ人の武装勢力がイスラム過激派と手を組み、政府軍と戦い、北部を制圧。その後、過激派がトゥアレグ人を追い出した。政府側の要請を受けたフランスが13年1月から北部で空爆に踏み切り、北部を奪還した。国連平和維持活動(PKO)の展開が続いている。


パリ同時テロ首謀者、シリアでは「戦争の師」
ウォール・ストリート・ジャーナル 11月20日(金)19時2分配信

 【パリ】フランス当局はパリ同時テロ攻撃に関与した容疑者らの潜伏先を急襲し、中東の過激派組織「イスラム国(IS)」で際立っていた人物を消し去った。標的としていたアブデルハミド・アバウド容疑者(28)だ。

 フランス史上まれに見る大惨事となった今回のテロ攻撃の首謀者とみられているアバウド容疑者は、シリアでの戦闘経験と欧州の仲間とのネットワークを活かし、テロ攻撃を計画したとみられている。

 シリアの活動家や現地報道などによると、ベルギー国籍のアバウド容疑者はシリア東部のデリゾール県で戦闘部隊の指揮を執る「エミール・オブ・ウォー(戦争の師)」だった。欧州出身の戦闘員としては異例に高い階級だ。イスラム教徒の住民が多く住むブリュッセル近郊のモレンベーク地区で育った同容疑者の幼少時代を知る友人たちは、サッカー好きの「いいやつ」だったと振り返る。

 当局者によると、同容疑者はパリで強力な武器を集め、今回のテロ以外にも複数の攻撃を企んでいた。標的の中にはパリのビジネス街であるラデファンス地区も含まれていた。

 アバウド容疑者はシリアの戦場と欧州各国の大都市の間をやすやすと往復できたとされている。ISはカリフ(預言者ムハンマドの後継者)を最高指導者とするイスラム国家の樹立を目指す戦闘グループから、国際テロ組織に変貌を遂げてきた。国際テロ組織とは拠点とする支配地域から西側諸国に対するテロ攻撃を指揮することが可能な指令系統と管理能力を持った組織のことだ。

 英シンクタンク、チャタム・ハウス(王立国際問題研究所)の研究員でISに関する著作もあるハッサン・ハッサン氏は「(ISは)今や、地球規模のテロ組織と国家建設プロジェクトもしくは従来型の軍隊を合体した存在と化した」と指摘する。

 当局者によると、アバウド容疑者はパリ同時テロに関与するはるか以前から、欧州で急進派や過激主義者の幅広い人脈を利用していた。2014年5月に4人が死亡したベルギーのユダヤ博物館での銃撃事件実行犯とされるメディ・ネムシュ容疑者は、アバウド容疑者の手引きで犯行に及んだとみられている。ナムシュ容疑者はフランス国籍でISの元看守と言われており、ベルギーの裁判所は昨年、同容疑者をテロ計画に関連する殺人罪で起訴した。

 この数カ月間、西側諸国の情報当局はアバウド容疑者を大きな脅威とみなし、空爆による殺害を幾度も試みていた。

 アバウド容疑者の家族はモロッコからブリュッセル近郊のモレンベーク地区へ移住し、衣料品店のオーナーとして不自由ない暮らしを営んでいた。2013年までアバウド容疑者は現地の有名校に通い、両親の事業にも緊密に関わっていた。生まれたときからアバウド容疑者の家の隣に住んでいる男性は同容疑者について、「ごく普通の男だった。地域の一員だった」と話す。

 ところが、フランス治安当局者らによると、アバウド容疑者は2014年の年明けにシリアに渡り、そこでISから単純労働を命じられた。仏誌「パリ・マッチ」が当時、シリアの反体制勢力を通して入手した、IS戦闘員が撮影した画像や映像を公開した。その映像のひとつに、6体の遺体をひきずりながら墓場に向かうピックアップトラックを運転するアバウド容疑者の姿が映っていた。

 当局者によると、この映像を通じて欧州のイスラム過激主義者の間でアバウド容疑者の顔が知られたほか、ISの中でも認知度が高まるきっかけになった。

 その数カ月後の2014年夏、行方不明になっていた13歳(当時)のアバウド容疑者の弟の写真がソーシャルメディアに突然、掲載された。治安当局によると、弟はベルギー人のジハーディスト(聖戦士)の隣に立ち、ライフル銃を持っていた。父親の弁護士によると、弟はアバウド容疑者によってシリアに連れて行かれたという。

 アバウド容疑者の自宅の管理人によると、両親は打ちのめされ、ベルギーを離れることを決めた。 

 当局によると、アバウド容疑者は当初、フランス語を話すジハーディストを勧誘する役割を任された。シリア東部デリゾールのIS戦闘員や現地の活動員によると、同容疑者はその後、シリアやイラクでの軍事作戦を成功させ、IS組織における階級を急速にかけ上っていった。

 西側の当局者によると、アバウド容疑者は最終的により大きな役割を担うことになった。欧州でテロを計画することだ。そしてIS組織内での昇進が西側のテロ対策当局の注意を引いた。

 2014年末、ギリシャのアテネからアバウド容疑者がかけた電話を当局が探知した。ある当局者は、欧州各国が今、厄介な事実に直面していると話す。ISの主犯格クラスのメンバーが欧州の国境を通り抜けるのはそれほど困難ではないという事実だ。 

 その恐れが現実になったのは今年1月のことだ。イエメンで訓練を受けたとされる1人を含む3人の銃撃犯がフランスの風刺週刊紙シャルリー・エブド本社を襲撃した。この事件では17人が犠牲になった。

 ベルギーの警察当局は事件が発生した数日後にテロ拠点の一斉摘発を10回実施。銃撃戦となったベルビエでは2人が死亡した。

 当局はアバウド容疑者が同月中にシリアに逃亡したと考えた。ベルギーの裁判所は7月に本人不在のまま同容疑者に有罪判決を下した。

 8月、ISが拠点とするシリアのラッカから戻ってきたフランス国籍の男をフランスのテロ対策警察が拘束し、事情聴取した。この男はアバウド容疑者からコンサートホールの攻撃指示を受けていたが、途中で拘束されたため、攻撃は失敗に終わった。男は捜査員に対し、「(IS組織は)本物の工場だ。攻撃しなければ気が済まないやつらだ」と警告した。

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