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2015年11月17日 (火)

フランス・パリで多発テロ、129人が死亡・18

フランスの首都パリで13日夜(日本時間14日未明)、飲食店や劇場、サッカー競技場など複数の地点で、銃撃や爆発などがおきた。劇場では観客らが人質になったと伝えられる。オランド仏大統領は同夜、テレビ演説で「前例のないテロが起きた」と断定し、国内に非常事態を宣言した。

フランス治安当局の発表では、この同時テロで129人が死亡した。

ロイター通信などによると、週末を過ごす客でにぎわう13日夜、パリ10区のレストランと近くの劇場で銃撃が起きた。目撃者の証言では、劇場内で60人程度の観客らが人質になった。劇場内からは、散発的な銃声が聞こえているという。

また、ドイツとフランスの親善試合が行われたサッカー競技場では、少なくとも2回の爆発が起きた。自爆テロとみられており、犯人とみられる2人を含む35人程度が死亡したもよう。

オランド大統領は、「われわれは結束し、断固戦う」と国民に訴えた。非常事態の宣言にともない、フランスと周辺国の国境が閉鎖された。

フランス国内では、今年1月、イスラム過激派により週刊紙本社が銃撃されるテロ事件が起き、計17人が死亡した。

オバマ米大統領は、ホワイトハウスで記者団に対し、「民間人を恐怖に陥れる非道な企てだ」と強く非難した。

※以上、産經新聞の報道による。

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リンク:<パリ同時多発テロ>仏大統領、米露と首脳会談へ 対ISで - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:仏大統領、「戦争状態」を宣言 対ISIS攻撃強化へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<パリ同時多発テロ>劇場正面から侵入 3人ロビーで乱射 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:パリ同時多発テロ 馳文科相、12月のフランス出張見送り検討 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:オランド仏大統領、IS打倒の決意表明 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:仏テロ踏まえ緊迫感を=サミット対策委を開催―警察庁 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<パリ同時多発テロ>米仏、機密情報共有を強化 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「イスラム国」がローマ攻撃の可能性、ドローン飛行禁止に=内相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<米軍>IS石油輸送車116台破壊 資金源の根絶狙う - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「イスラム国」、次の攻撃を準備している可能性=米CIA長官 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<パリ同時多発テロ>米大統領、対IS戦強化で一致 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:フランスは米ロと空爆強化協議へ、ISは米首都攻撃を警告 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:心を痛める日本のイスラム教徒 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:テロに屈しない…エッフェル塔、国旗の色で再開 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ハッカー集団「アノニマス」がISILに宣戦布告 パリ襲撃事件受け - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:パリ同時多発テロ 戦争状態…パリ市民「緊張いつまで」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米へのテロ予告、「イスラム国」がビデオ声明 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:パリ同時多発テロ 米軍など有志連合が報復空爆 タンクローリーなど破壊 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:パリ同時多発テロ 米首都攻撃を警戒 脅威情報なし、米情報機関 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:アノニマス、ISに宣戦布告 「世界中でお前たちを追い詰める」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:具体的なテロ脅威ない=FBI - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:パリ同時テロの首謀者か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:難民受け入れ慎重論にくぎ=国連報道官 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:フランス、シリアで連日の報復空爆 ISISの死者は少数 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「イスラム国」壊滅戦略を続行 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:エッフェル塔、国旗色に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:仏大統領:「イスラム国」を必ず打倒-米ロに連携呼び掛け (1) - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:アノニマスがイスラム国に宣戦布告? 「戦争は宣言された。お前たちを見つける」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:高校など14校、フランスへの旅行中止 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:テロ3日前にアパート契約=自爆犯、襲撃の拠点か―パリ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「イスラム国」空爆離脱へ=現地部隊訓練は強化―カナダ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「イスラム国」が新たな声明、ワシントンや欧州での攻撃警告 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:仏大統領、対「イスラム国」協調訴え=シリア空爆強化へ―同時テロ、非常事態延長 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:世界は“報復”するのか? 「13日の金曜日」に虎の尾を踏んだイスラム国 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

<パリ同時多発テロ>仏大統領、米露と首脳会談へ 対ISで
毎日新聞 11月17日(火)11時39分配信

 【パリ賀有勇】フランスのオランド大統領は16日に行った上下両院合同議会での演説で、パリ同時多発テロで犯行声明を出した過激派組織「イスラム国」(IS)に対する軍事攻撃を巡り、近くオバマ米大統領のほかに、プーチン露大統領とも会談することを明らかにした。シリアのアサド大統領排除を前提にしていた対シリア戦略を転換し、アサド政権を守る立場からISを含む反政府武装組織に対して空爆を行うロシアと、有志国連合との間で一層の協力をはかる狙いがあるとみられる。

 オランド大統領は「シリアは世界最大のテロリストの温床になっている」と指摘したうえで「解決に至ることがなかった(IS掃討という)問題」を解決するため米露両国の大統領と会談すると説明。IS打倒を目指し、米国を中心とする有志国連合の枠組みにロシアを組み入れる意向を示した。

 シリアのISを巡る空爆では、アサド政権を支援するロシアと、米国やフランスなどの有志国連合との間には溝がある。オランド大統領は「フランスはシリア問題でアサド大統領抜きの平和的解決を目指すが、シリアにおける眼前の敵はISだ」と指摘。アサド政権排除の優先順位を下げ、ISに標的を絞って米露が協調する道を探ることを示唆した。

 一方、フランスで起きた同時多発テロについて「シリアで計画して組織され、ベルギーで準備された」と述べ、中東と欧州を結ぶテロネットワークの犯行という見方を示した。国内のテロ対策について、国境警備に当たる職員やテロ対策に当たる警察官などを8500人増員する方針を示した。過激な思想に染まっている人物などの監視を強化することも明らかにした。

 また、議会の承認を経ずに非常事態宣言の延長が可能になるよう憲法を改正する意向も表明。改正されれば、大統領権限の強化にもつながる。憲法改正には、上下各院の過半数が賛成した後、両院合同会議で5分の3以上の賛成か、国民投票で過半数の賛成が必要になる。

 仏メディアによると、オランド大統領の演説後、ノエル・マメール下院議員は「監視強化には賛成するが、まるで愛国者法のようだ。憲法改正には反対だ」と異を唱えた。

 大統領が上下両院合同議会で演説を行うのは、サルコジ前大統領がイスラム教徒の女性が身につけるブルカの着用反対の意見などを述べた2009年以来。

 一方、ケリー米国務長官は17日午前、パリでオランド大統領とIS戦略を巡って会談する。


仏大統領、「戦争状態」を宣言 対ISIS攻撃強化へ
CNN.co.jp 11月17日(火)11時37分配信

パリ(CNN) パリの同時多発テロを受け、オランド仏大統領は16日、上下両院合同会議での演説で「フランスは戦争状態にある」と述べた。

13日に発生したパリ同時テロの死者は少なくとも129人、負傷者は352人に上っており、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が犯行声明を出している。

オランド大統領は議会で、非常事態宣言の3カ月延長と、仏出身のテロリストから国籍をはく奪する新法やテロ容疑者の国外追放手続きを簡素化する条項の導入を提案。さらに同国の武装警官を5000人増員し、国防予算は少なくとも2019年まで削減しないとの案を示した。

また、仏軍によるISISへの攻撃を強化すると表明し、国連安全保障理事会はISISの脅威について話し合う会合を開くべきだと呼び掛けた。

大統領は「我々は世界全体を脅かすテロリズムや過激派思想との戦争状態にある」「テロが我が国を破壊することはない。我が国がテロを破壊するからだ」と述べた。


<パリ同時多発テロ>劇場正面から侵入 3人ロビーで乱射
毎日新聞 11月17日(火)11時36分配信

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銃撃事件が起きた劇場の外でベンチにすわる人々=パリで13日、AP

 【パリ矢野純一、賀有勇】13日に起きたパリ同時多発テロで89人と最も多い犠牲者を出したバタクラン劇場。米ロックバンドのコンサートに沸いていた会場は自動小銃カラシニコフを持った3人のテロリストによって血の海と化した。フランス検察当局の説明や生存者の証言などから、襲撃当時の詳細な様子が浮かび上がった。

 バタクラン劇場では米ロックバンド「イーグルス・オブ・デス・メタル」のライブが行われていた。会場は座席がないホールで収容人員は1500人。当時、数百人の観客がいたという。日本人アーティスト「Perfume」などもここで公演したことがある。

 13日午後9時(日本時間14日午前5時)から始まった公演が半ばに差し掛かった同9時40分ごろ、大通りに面した劇場の正面玄関前に止まった黒の乗用車から武装した3人が飛び出し、正面玄関から侵入、劇場のロビーにあるバーで銃を乱射した。

 3人のうち2人はいずれもフランス人のイスマイル・モステファイ容疑者(29)とサミ・アミムール容疑者(28)。2人はパリ郊外に住んでいたとされ、劇場周辺の地理にも詳しかったという。

 熱気に包まれていた会場内では、演出と勘違いした客もいた。観客が撮った映像では爆竹の音のようにも聞こえる。会場の後ろの2カ所のドアから銃を乱射しながらステージに向かう男らに、観客はパニックに陥った。毎日新聞の取材に応じた女性は、男がステージ上のスピーカーに飛び乗ったのを見た。「イラク」「シリア」「報復」。男らが叫びながら銃の乱射を続けた。1人の男は2階のバルコニーに上り、1階の観客を撃ち続けた。

 英BBCに観客の一人は「血だまりが深さ1センチほどになっている所もあった」と語った。観客はステージ脇の非常口や後ろのドアから逃げた。同10時ごろ、襲撃犯3人は逃げ遅れた観客を人質に取って立てこもる。

 仏紙ルモンドなどによると、同じころに警察官1人が会場内に突入し、襲撃犯の一人に向かって発砲。襲撃犯は死亡し、身につけていた爆弾がこの際に爆発した。この爆発が自爆によるものか、警察官の銃弾によるものかは不明だ。警察官は装備が不十分だったため、残りの2人の襲撃犯が銃弾を詰め替える間に退避した。

 襲撃犯2人は警察に電話番号を告げ、5回にわたり交渉した。警官隊の退去を要求、「従わなければ観客の首を切り、自爆する」と脅した。14日午前0時過ぎ、現場を包囲していた警官隊が突入し、激しい銃撃戦が始まった。2人の襲撃犯はベストに仕込ませた爆弾を爆発させ、死亡した。

 警官隊の中には、1月、シャルリーエブド紙襲撃事件に連動したユダヤ教徒向けスーパー立てこもり事件で、突入作戦に参加した警察官もいた。「襲撃犯が人質の後ろに隠れ、あの時の10倍の難しさだった」と証言した。

 検察当局によると、事件が幕を閉じたのは発生から約3時間後の午前0時半ごろ。銃撃の間、ロビーで身を伏せていた男性はBBCに「警察が(横たわっていた観客に)『生きている人がいれば手を振って教えてくれ』と言った。それで救出されたと分かった」と振り返った。

 劇場の犠牲者の中には、身元が判明していない観客もいるという。


パリ同時多発テロ 馳文科相、12月のフランス出張見送り検討
産経新聞 11月17日(火)11時33分配信

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閉会中審査の参院予算委員会で、日本を元気にする会のアントニオ猪木氏の質問に答える馳浩文科相=11日午後、国会内(斎藤良雄撮影)(写真:産経新聞)

 馳浩文部科学相は17日の閣議後会見で、パリの同時多発テロを受け、12月に予定していたフランス出張について「私が行くことで警備面の負担をかけることになる。慎重に判断したい」と述べ、見合わせる方向で検討していることを明らかにした。

 馳氏は日本で来年開かれる主要国首脳会議(サミット)に付随する教育大臣会合に向けたあいさつで、12月中にフランスなどへの出張を予定していた。


オランド仏大統領、IS打倒の決意表明
BBC News 11月17日(火)11時31分配信

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オランド仏大統領、IS打倒の決意表明

<英語ビデオ>オランド仏大統領が上下両院議員らの前で演説

フランスのオランド大統領は16日、過激派組織「イスラム国」(IS)打倒の決意を表明した。また非常事態宣言の3カ月延長を提案する一方で、憲法の一部改正が必要との考えを示した。

13日のパリ連続襲撃事件を受け、上下両院議員の前で演説したオランド大統領は、「非常事態宣言に頼る必要がない、適切な手段が必要だ」と述べ、憲法を一部改めるべきと主張した。

さらに、シリアとイラクでの対IS攻撃を強化すると述べた。

オランド大統領はこのほか、以下の提案を行った。

<英語ビデオ>フランス全土が悲嘆にくれるなか、社会の分断への懸念が高まっている。BBCのマシュー・プライス記者がリポートする

オランド大統領はまた、オバマ米大統領、ロシアのプーチン大統領両氏と近く会談し、ISへの対抗策を協議する意向を示した。

一方、ケリー米国務長官は16日夕にパリに到着。米国の「一番古い友人」であるフランスへの連帯を表明した。

<英語ビデオ>パリに到着したケリー米国防長官「今夜、我々は皆パリ市民だ」

トルコで今週開催された主要20カ国・地域(G20)首脳会議では、オバマ大統領が、情報収集でフランスと新たに協力することで合意したと明らかにした。ただオバマ氏は、米国の軍事顧問はISとの戦闘に地上軍を派遣するのは間違いだと考えていると述べた。

オランド大統領は、シリアのアサド大統領が退陣すべきとの考えをあらためて述べた上で、「シリアで、我々の敵はダーイシュ(ISの別称)」だと述べた。また、対IS攻撃を強化するため、19日に原子力空母「シャルル・ド・ゴール」を派遣することを明らかにした。

<解説>BBCニュース、ヒュー・スコフィールド記者(パリ)

厳粛な演説だった。悲惨な状況にあるなかで大統領が真に国に献身しようとする姿勢が感じられた。

人々が反撃を求めていることを大統領は理解している。大統領は2つの側面でそれが実行されると述べた。軍事と司法だ。

シリアでは、米国、ロシアとの新たな協力で空爆が強化された。フランスでは、非常事態宣言が3カ月延長される。治安の強化や、2重国籍者のフランス国籍のはく奪を容易にする措置なども発表された。

さらに憲法の一部を改める提案もあった。全面戦争の一歩手前の新たな段階を設定し、警察に特別な権限を与える。

しかし、オランド大統領は、強い大統領を演じるよりも共感を得る方が得意だ。だれも異議を唱えているとは今はみられたくないので、批判は手控えられるだろう。

ただ、これらの措置で十分だろうか。人々が極限の恐怖状態にあるなかで、また行政的な小手先の対応ですませることにならないだろうか。

<英語ビデオ>連続襲撃事件で最も多くの犠牲者を出したバタクラン・コンサート・ホールにいた目撃者の証言

<英語ビデオ>16日正午には犠牲者を追悼する黙とうがささげられた

襲撃があった場所

バタクラン・コンサート・ホール、11区ボルテール通り50番地―武装した攻撃犯に襲われ89人が死亡

ラ・ベル・エキップ、11区シャロンヌ通り92番地―銃撃で19人が死亡

ル・カリヨンとル・プチ・カンボジ、10区アリベール通り―銃撃で15人が死亡

ラ・カーサ・ノストラ、11区フォンテーヌ・オ・ロワ通り92番地、銃撃で5人死亡

スタッド・ド・フランス、フランス北郊のサンドニ、自爆攻撃犯ら3人が死亡


仏テロ踏まえ緊迫感を=サミット対策委を開催―警察庁
時事通信 11月17日(火)11時24分配信

 警察庁は17日、来年開かれる主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の警備対策委員会を開いた。
 パリで同時テロ事件が発生したことを受け、金高雅仁長官が急きょ、冒頭で訓示し、「一層緊迫感を持って取り組みを進めてほしい」と述べた。
 金高長官は、事件で高性能爆薬「TATP」が使用された可能性や、警備が手薄な劇場などが狙われたことに触れ、「幅広い分野への働き掛けが不可欠だ」と指摘。爆発物の原料となり得る化学物質を扱う業者に不審者の情報提供を求めたり、大規模な集客施設の管理者に警戒を促したりする働き掛けを強化するよう求めた。
 また、銃器をめぐる対策の徹底や、テロリストらの入国を阻止するための入国管理局や税関との緊密な連携も指示した。


<パリ同時多発テロ>米仏、機密情報共有を強化
毎日新聞 11月17日(火)11時22分配信

 【ワシントン及川正也】米国防総省は16日、パリ同時多発テロを受け、仏軍の報復軍事作戦を支援するため、機密情報提供の制約を最大限緩和することを決めた。米仏軍間で空爆の標的などに関する機密情報共有を強化することで合同作戦をより効果的に遂行する狙いがある。米政府は欧州各国とテロ事件の拡大阻止に向け連携強化を図る一方、過激派組織「イスラム国」(IS)への大規模な空爆作戦を実施する可能性がある。

 国防総省のクック報道官は16日に声明を発表し、カーター国防長官とクラッパー国家情報長官が「米軍が仏軍に作戦立案情報や機密情報をより容易に提供できる」ように指示書を策定したと明らかにした。

 一方、米中央情報局(CIA)のブレナン長官は16日、ワシントンで講演し、ISが断続的にテロを起こす可能性に言及。欧州で活動するCIA要員が「テロ計画の暴露」を最優先課題として情報収集していると語った。

 ブレナン長官はISがシリアやイラク域外の「特に欧州」でテロ事件を起こす動きを警戒していたという。ブレナン長官は、ISがパリ同時多発テロのような大規模攻撃を決断していると指摘。パリの同時テロが「ISが計画している唯一の作戦ではないと思う」とし、「1回きり」では終わらないとの見方を示した。


「イスラム国」がローマ攻撃の可能性、ドローン飛行禁止に=内相
ロイター 11月17日(火)11時19分配信

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 11月16日、イタリアのアルファノ内相は、過激派組織「イスラム国」が来月から始まるローマカトリックの「聖年」期間中、ドローンを使ってローマを攻撃する可能性がある、と指摘した。行事期間中は、ローマ上空のドローン飛行を禁止する考えを示した。写真はマルタで5月撮影(2015年 ロイター/Darrin Zammit Lupi)

[ローマ 16日 ロイター] - イタリアのアルファノ内相は16日、過激派組織「イスラム国」が来月から始まるローマカトリックの「聖年」期間中、ドローンを使ってローマを攻撃する可能性がある、と指摘した。その上で、行事期間中は、ローマ上空のドローン飛行を禁止する考えを示した。議会で演説した。

パリの多発攻撃事件を受け、欧州各国は警備体制を強化している。

アルファノ内相は、ローマ中心部の上空のドローン飛行を「聖年」の全期間中禁止する、との意向を示した。「聖年」は12月8日から始まり、ローマには国内外から多数の観光客が訪れると見込まれている。

ローマやバチカンには、イスラム国を名乗る集団からソーシャルメディア上で、複数の警告が発せられている。内相は、サン・ピエトロ広場やその周辺など攻撃対象になり得る場所の警備を強化すると述べた。

内相は「ドローンを使った空からの攻撃を警戒する」としている。


<米軍>IS石油輸送車116台破壊 資金源の根絶狙う
毎日新聞 11月17日(火)11時17分配信

 【ワシントン及川正也】過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦を実施している米軍主導の有志国連合がシリアで、ISの資金源となっている盗難石油の大型燃料輸送車を総攻撃し、燃料車116台を破壊した。米軍が16日明らかにした。これまで非戦闘員の運転手が犠牲になるのを避けるために控えていたが、パリでの同時テロなど大規模テロを防ぐためには資金源根絶を優先させる必要があると判断、攻撃に踏み切ったとみられる。

 米軍によると、作戦は「タイダル・ウエーブ(高波)2」と名付けられ、シリア東部のイラク国境に近いアブカマルで15日、燃料輸送トラックを複数の対地攻撃機A10や同AC130で空爆した。

 ISはシリアやイラクで採掘された石油燃料を奪って販売し、資金源にしている。国防総省によると、昨年は平均で1日100万ドル(約1億2300万円)分を奪取したとされ、国防総省高官は「民間人殺害の資金源になっている」としている。

 燃料輸送車の運転手には非戦闘員もいるとされ、空爆で巻きぞえにする恐れもあった。高官によると、米軍は空爆前に上空から避難を促すリーフレットを投下するなど警告したうえで作戦を実施したという。


「イスラム国」、次の攻撃を準備している可能性=米CIA長官
ロイター 11月17日(火)11時9分配信

[ワシントン 16日 ロイター] - 米中央情報局(CIA)のジョン・ブレナン長官は16日、パリで先週末起きた同時多発攻撃は1回限りの出来事とは考えられず、事件の犯行声明を出した過激派組織「イスラム国」が同様の攻撃を準備している可能性があると述べた。ワシントンの政策研究所で発言した。

一方で、欧州の情報・安全保障当局はシリアやイラクで戦闘に参加した後に欧州に帰国した数百人もの過激主義者の追跡に手一杯であるため、次の攻撃計画を頓挫させることは難しい可能性があるとも語った。

長官は、CIAはパリの事件がイスラム国の犯行とまだ確認していないとした上で、今回の同時攻撃とエジプトでのロシア機墜落にはイスラム国の犯行をうかがわせる「特徴」があると指摘。イスラム国は外部に作戦拠点を築いたとみられ、そこで次の攻撃を準備している可能性があると述べた。


<パリ同時多発テロ>米大統領、対IS戦強化で一致
毎日新聞 11月17日(火)11時6分配信

 【アンタルヤ(トルコ南西部)秋山信一】オバマ米大統領は16日、主要20カ国・地域(G20)首脳会議の閉幕後、アンタルヤで英独仏伊の首脳らと会談し、パリの同時多発テロを受けて、過激派組織「イスラム国」(IS)への軍事作戦を強化することで一致した。会談後の記者会見では、米軍地上部隊のシリアやイラクへの大規模な派遣を改めて否定。和平調停が進むシリア情勢に関連し、敵対するシリアのアサド大統領に「将来のシリアでの役割はない」との立場も重ねて強調した。

 オバマ氏は記者会見で、対IS戦略は「長期にわたる作戦で、成功もあれば失敗もある」と説明し、パリの事件は「悲痛な後退だ」と表現。フランス当局に注意を促すべきような関連情報は事前に把握していなかったことも明かした。シリアやイラクでの軍事作戦がISの支配地域縮小につながっていると従来の戦略に自信を見せる一方、「パリの事件で、イラクやシリアでISを攻撃するだけでは十分ではないことが分かった」と指摘。国境管理の強化を通じ、ISの外国人戦闘員が出身国などに潜入することに歯止めをかけたい考えを示した。

 ISの特質についてオバマ氏は「領域支配を実現していることが新たな戦闘員を誘いこむ一因になっている」と分析し、「(空爆などによって)実効支配地域を縮小させれば、あたかも国家のように振る舞うのは難しくなり、外国人戦闘員やパリの事件のような恐るべき行為に及ぶテロリストが減少する」との戦略構想を説明した。

 一方で、「米軍の地上部隊を派遣すれば、(ISの)支配地域を奪還し、維持することは可能だが、それではこの種の過激派の問題を解決できない」と説明。米軍が当時のフセイン政権を打倒した2003年のイラク戦争後に混乱を招いた過去を踏まえ、「融和的な統治を目指す地元の勢力の存在がなければ、同じことを繰り返すことになる」と述べた。

 シリア情勢を巡っては、アサド政権を支持するロシアやイランも含めた多国間協議で、政権と反体制派の和平調停の動きが進んでいる。オバマ氏は「初めて主要な利害関係国が顔をそろえ、共通認識を持てた」と評価。ただアサド大統領の処遇を巡って関係国間に意見の相違があることを明かし、「外交努力がつまずく可能性はいくらでもある」と指摘した。オバマ氏自身は「アサド大統領の国民に対する『戦争』が、シリア危機の根源だ」との考えを示した。

 オバマ氏はトルコ滞在中、欧州首脳以外にもロシアのプーチン大統領、サウジアラビアのサルマン国王、トルコのエルドアン大統領らと会談し、シリア情勢やIS対策を協議した。


フランスは米ロと空爆強化協議へ、ISは米首都攻撃を警告
ロイター 11月17日(火)11時5分配信

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 11月16日、オランド仏大統領(写真)は、パリ同時多発攻撃の犯行声明を出した過激派組織「イスラム国」への空爆を強化するため、数日中に米ロ首脳と協議し、協力を求めると述べた。写真は犠牲者を追悼するため、フランス国旗の色に染まったパリのエッフェル塔(2015年 ロイター/Benoit Tessier)

[パリ/ベレク(トルコ)/カイロ 16日 ロイター] - オランド仏大統領は16日、パリ同時多発攻撃の犯行声明を出した過激派組織「イスラム国」への空爆を強化するため、数日中にオバマ米大統領やプーチン・ロシア大統領と協議し、協力を求めると述べた。

ベルサイユ宮殿で開いた上下両院合同会議で演説したオランド大統領は、国境警備の強化や防衛費の拡大に加え、テロ対策関連法を強化する考えを表明。

「フランスは戦争状態にある。しかし、われわれは文明同士の戦争に関与しているわけではない。なぜなら、こうした暗殺者らはいかなる文明も代表していないからだ」と同大統領は述べた。その上で「フランスは世界全体を脅かすテロリスト集団を相手に戦っている」と語った。

フランス首都パリで129人の命を奪った同時多発攻撃について、イスラム国は犯行声明を出し、攻撃はフランスの軍事行動に対する報復と表明している。

また、同大統領は「13日の戦争行為は、シリアで計画され、ベルギーで準備・組織された」と指摘。また、テロ直後に出した非常事態宣言の3カ月延長を議会に要請する方針も明らかにした。これにより、治安部隊は容疑者の捜索や拘束を行う広範囲な権限を得る。

フランスを含む米国主導の有志連合がシリアとイラクのイスラム国支配地域に空爆開始して1年以上が経過。ロシアも9月から戦闘に加わっているが、西側関係者によれば、イスラム国撲滅ではなく、シリアのアサド政権軍の支援が主目的だった。

オバマ大統領も同日、20カ国・地域(G20)首脳会合が開催されたトルコ南部アンタルヤで記者会見し、パリ同時多発攻撃を「悲惨かつ痛々しい後退」と表現した。

「われわれは友人であるフランスとともに悲しみのうちにあるものの、これまでに状況が進展していることも忘れてはならない」と述べ、過激派イスラム国に対する米主導の有志連合の成果を強調した。

ただ、米地上軍の一段の投入については「間違いを犯すことになる」として難色を示した。

<米ワシントン攻撃を警告>

一方、イスラム国は新たなビデオ声明を16日発表し、シリアでの空爆に参加した国々はフランスと同じ運命をたどるとした上で、米ワシントンを攻撃すると警告した。

ビデオ声明は、イスラム国がメッセージを伝達する際にしばしば利用するウェブサイト上に掲載された。

ビデオの信ぴょう性については現時点では確認できていない。米国土安全保障省は、攻撃を示唆するような情報は得ていないとしている。

公開されたビデオはパリ攻撃事件後の映像で始まり、戦闘服とターバン姿の男が「十字軍に参加する国々に告ぐ。われわれはパリを攻撃した。おまえたちもフランスと同じ目に遭うだろう。われわれはワシントンの米中枢を攻撃する」と主張している。

欧州にも新たな攻撃を警告。「われわれは爆発物を身に着けて近づく。われわれはさらに強力になっており、止めることはできない」と述べた。

<首謀者特定>

また、パリ同時攻撃についての捜査を続ける仏警察は15日夜から16日にかけ、168カ所の家宅捜査を行い、これまでに23人を逮捕したほか、一連の攻撃の首謀者としてベルギー国籍を持つシリア在住の人物を特定した。

捜査関係者によると、パリの同時攻撃の首謀者として「アブデルハミド・アバウド」との名前のベルギー国籍を持つ人物が浮上。この人物は現在シリア国内におり、欧州で複数の無差別攻撃を計画したとの疑いが持たれている。

RTLラジオによると、この人物はモーレンベーク出身の27歳。報道によると、ベルギー国内で警察が未然に防いだ一連の攻撃の計画にも関与していた。

ベルギー警察はまた、仏警察が前日、容疑者の1人として指名手配したベルギー生まれのフランス人、アブデスラム・サラ容疑者の行方を引き続き追っている。

このほか、仏検察は死亡した実行犯7人のうち5人の身元を特定。5人のうち4人は仏国籍で、1人は10月にギリシャで登録のために指紋押捺を行った外国籍の人物としている。

警察によると、実行犯のうち1人は依然逃走中。この人物の行方を追うとともに、少なくとも4人の共謀者がいたとして捜査を進めている。


心を痛める日本のイスラム教徒
スポーツ報知 11月17日(火)11時2分配信

 パリの同時多発テロで、オランド大統領は過激派組織「イスラム国」の犯行であることを宣言し、程なくして「イスラム国」側も犯行声明を出した。

 本紙を含め、各メディアで今も続報が伝えられているが、その中で「イスラム」という言葉が出る度に心を痛めているであろう人たちがいる。日本に住むイスラム教徒たちだ。東京・渋谷区にある都内最大規模のモスク(イスラム教の礼拝堂)「東京ジャーミイ」を訪れる敬虔(けいけん)なイスラム教徒たちも、無念さを隠さなかった。

 日本に来て7か月になるという23歳の青年は「事件のニュースを見て、すごく悲しかった」と、つたない日本語を絞り出した。実はクルド系で、オランダから来日したという彼だが、「仲良くなるまで、自分が『オランダ人』としか言わない。日本の人たちはイスラム教のことをよく知らないので、悪いイメージを与える可能性があるからね」という。

 今回の事件については「彼らは『イスラム』を名乗っているけど、イスラム教徒じゃない」と強い言葉で言い切る。「イスラム教では『人間1人を殺すのは、地球上全員を殺すのと同じ』という教えがあります。それを知っていれば、テロなんてやる訳がない。(組織の)偉い人が都合のいい教えだけを伝えているから、あんな犯人が生まれてしまう」と話した。

 同所でボランティアとして来場者の対応をしているトルコ人の男性(28)も「テロリズムに宗教は関係ない。どの宗教を信仰していても悪い人は悪いことをする。でも、『イスラム国』の人がテロを起こしていると報じられるから、イスラム教徒は怖いと思われてしまう」と肩を落とす。10月下旬に同じ渋谷区のトルコ大使館前で暴動が起こったことも「あれは政治上の対立で宗教は関係ない」としながらも、日本人のイスラム教に対するイメージを悪くしていると考えている。

 2人とも口にしたのは「日本人はイスラム教のことをよく知らない。だから、ちゃんと説明をしたいけど、なかなかチャンスがないし、日本語が上手じゃないので、うまく伝わるか分からない」という言葉だった。


テロに屈しない…エッフェル塔、国旗の色で再開
読売新聞 11月17日(火)10時59分配信

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営業を再開し、フランス国旗の3色にライトアップされたエッフェル塔(16日午後7時30分、パリで)=松本剛撮影

 【パリ=井口馨】同時テロの発生を受けて閉鎖されていた観光名所のエッフェル塔は16日、営業を再開した。

 テロに屈しない姿勢を示すため、夜には、フランス国旗と同じ青、白、赤でライトアップされた。

 厳重な警戒態勢の中、市民らは夜空に浮かぶ塔を静かに見上げ、犠牲者に祈りをささげていた。東京スカイツリーも3色にライトアップされるなど、点灯は世界中に広がっている。


ハッカー集団「アノニマス」がISILに宣戦布告 パリ襲撃事件受け
ねとらぼ 11月17日(火)10時51分配信

 ハッカー集団「アノニマス」が、過激派組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)に宣戦布告する動画を公開した。

【メッセージを読み上げる仮面の人物】

 アノニマス公式チャンネルに投稿された動画では、アノニマスのトレードマークとなっている仮面を着けた人物がメッセージを読み上げた。11月13日にフランス・パリで起きた襲撃事件を実行したテロ集団のメンバーを追跡していると明らかにし、「我々はあきらめない。許さない。彼らの活動を終わらせるために必要なことはすべてやる」とコメントしている。

 シャルリー・エブド紙が襲撃された際、アノニマスはイスラム過激派にサイバー攻撃を行っている。今回も同じことをすると、攻撃を予告している。


パリ同時多発テロ 戦争状態…パリ市民「緊張いつまで」
産経新聞 11月17日(火)10時41分配信

 【パリ=森浩】パリ同時多発テロで、フランスのオランド大統領はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」と「戦争状態にある」と宣言したことを受け、パリ市民からは「緊張した生活はいつまで続くのか」「戦い抜くしか道はない」との声が聞こえた。

 16日は事件以降、初めての平日となり、閉鎖されていたエッフェル塔などが営業再開。人影がまばらだったパリの街にも徐々にではあるが人出が戻ってきた。「それでも普段の7割程度の人しかないが、お通夜みたいな状態よりはまし。フランス人はテロに屈服してはいけない」と、ホテルに勤めるオドレイ・サマさんは話した。

 オランド氏は16日の演説で非常事態の期間をさらに3カ月延長するよう議員らに要請。パリの街を散歩していた男性(60)は「すでにもう疲れている。果てしない道のりに見えるが戦い抜くしかない」と話した。

 街のカフェにはテラス席で、いつものようにコーヒーを楽しむパリ市民の姿も。パリで生まれ育ったという男性(30)は「こうして普段の生活を変えないことがテロに屈しないということだ」と話した。


米へのテロ予告、「イスラム国」がビデオ声明
読売新聞 11月17日(火)10時37分配信

 【カイロ=溝田拓士】イスラム過激派組織「イスラム国」は16日、インターネット上にビデオ声明を公開し、「フランスの中心部にあるパリを攻撃したように、米国の中心部にあるワシントンを攻撃する」と述べて、米国へのテロ攻撃を予告した。

 シリア、イラクで「イスラム国」空爆を続ける国々への攻撃にも言及した。


パリ同時多発テロ 米軍など有志連合が報復空爆 タンクローリーなど破壊
産経新聞 11月17日(火)10時30分配信

 【ワシントン=青木伸行】米国防総省は16日、米軍がシリアとイラクで、フランスを含む他の有志連合国軍とともに、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の拠点を15日に空爆し、シリア東部アブカマルではタンクローリー116台を破壊したと発表した。

 パリ同時多発テロの発生を受けた報復的な攻撃で、オバマ政権は空爆を強化する方針を明確にしている。

 タンクローリーの大量破壊は、燃料の補給ルートとともに、石油の密売がイスラム国の主要な資金源となっていることから、これらを断ち切る狙いがあるとみられる。

 空爆は7都市におよび、車両や貯蔵庫なども破壊。イラクでも7都市の拠点を空爆した。

 一方、国務省のトナー副報道官は16日、有志連合国の一翼を担うサウジアラビアに対し、計12億9000万ドル(約1589億円)相当の爆弾や装備を供与する方針を明らかにした。

 精密誘導兵器のスマート爆弾などで、議会の承認を経て供与される。サウジアラビアはイスラム国への空爆のほか、イエメンでのイスラム教シーア派系の武装組織「フーシ派」に対する軍事作戦に使用する。


パリ同時多発テロ 米首都攻撃を警戒 脅威情報なし、米情報機関
産経新聞 11月17日(火)10時25分配信

 【ワシントン=青木伸行、ニューヨーク=黒沢潤】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が声明で、米国の首都ワシントンも攻撃対象だと言及したことに関し、米中央情報局(CIA)のブレナン長官は16日の講演で、パリ同時多発テロが「イスラム国が準備した唯一の作戦だとは思えない」と述べ、強い警戒感を示した。

 また、今回のテロは「数カ月をかけて準備されたものだろう」と指摘した。

 米連邦捜査局(FBI)は同日、「現時点で米国への具体的な脅威を示す情報はない」としながらも、「米国民を守るために、ためらうことはない」と強調。国土安全保障省などと警戒・監視体制を強化しており、欧州の保安、情報当局とも緊密に連絡を取っていると説明した。

 一方、東部マサチューセッツ州ボストン近郊のハーバード大学で16日午後、爆弾を仕掛けたとの脅迫があり、サイエンスセンターなど構内の4棟で教職員、学生らが一時避難する騒ぎがあった。爆弾は発見されず、警察が捜査している。


アノニマス、ISに宣戦布告 「世界中でお前たちを追い詰める」
AFP=時事 11月17日(火)10時22分配信

【AFP=時事】国際ハッカー集団「アノニマス(Anonymous)」が16日、動画共有サイトのユーチューブ(YouTube)に投稿した動画で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に宣戦布告した。これに対し、IS傘下の組織は好戦的な反応を示している。セキュリティー対策の専門家が明らかにした。

仏大統領、IS打倒を宣言 パリ連続襲撃受け歴史的演説

 政府や企業のサイトへのサイバー攻撃で知られるアノニマスは動画で、フランス・パリ(Paris)で13日に起きISが犯行声明を出した連続襲撃事件への報復を宣言している。事件では129人が死亡、数百人が負傷、一部が重体になっている。

 動画では、黒づくめでフードをかぶり、アノニマスのシンボルとして知られるガイ・フォークス(Guy Fawkes)のマスクを着用した人物が「世界中のどこにでもいるアノニマスがお前たちを追い詰める」と、フランス語で述べている。動画の信ぴょう性は確認できないが、声明と動画には、アノニマスの特徴が表れている。

 一方、これに対抗するとみられるメッセージが、メッセージサービス「テレグラム(Telegram)」のツイッター(Twitter)アドレス宛に投稿され、IS傘下の組織に対してインターネット通信のセキュリティー対策を万全にするよう警告した。【翻訳編集】 AFPBB News


具体的なテロ脅威ない=FBI
時事通信 11月17日(火)10時8分配信

 【ワシントン時事】過激派組織「イスラム国」が出したとされる米首都ワシントンへのテロ攻撃予告を受け、連邦捜査局(FBI)は16日、「現時点で米国に対する具体的あるいは信用できる脅威(の情報)はない」と改めて確認した。
 CNNテレビが報じた。
 ワシントンではテロ予告後に警官らによるインフラ設備などの警備態勢が強化された。FBIと共に状況分析に当たっている国土安全保障省は、パリ同時テロが起きた13日にも脅威の情報はないと発表していた。


パリ同時テロの首謀者か
時事通信 11月17日(火)9時56分配信

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パリ同時テロの首謀者と疑われているアブデルハミド・アバウド容疑者とみられる画像=2月、過激派組織「イスラム国」の英字機関誌「ダビク」に掲載


難民受け入れ慎重論にくぎ=国連報道官
時事通信 11月17日(火)9時53分配信

 【ニューヨーク時事】国連のドゥジャリク事務総長報道官は16日の記者会見で、パリ同時テロを受け、シリア難民受け入れに対する慎重論が欧米で出ていることに関し、「テロから自国民を守るために各国があらゆる手段を講じる必要があることは理解できる」としつつ、受け入れ拒否につながらないようくぎを刺した。
 
 同時テロの容疑者にはシリアとの関わりが疑われる者が少なくない。報道官は「暴力を逃れてきた弱い立場の難民に(警戒の)焦点を置くのは正しくない」と述べた。


フランス、シリアで連日の報復空爆 ISISの死者は少数
CNN.co.jp 11月17日(火)9時42分配信

イラク・イルビル(CNN) フランス空軍は16日、前日に続いて過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が首都と称するシリア北部の都市ラッカを空爆した。少なくとも129人が死亡した13日のパリ同時多発テロに対する報復攻撃。しかしISIS側の死者は数人にとどまるとの情報もある。

フランス軍によると、16日の空爆はラッカ市内にある指令拠点や勧誘拠点、弾薬保管基地、訓練所を標的とした。前日の空爆でも同様の施設を目標としていた。

ラッカの反ISIS活動家組織は、16日未明にかけて爆弾24発が投下され、30回の爆発があったと伝えた。着弾したのはほとんどが郊外の施設だったが、市内の競技場や博物館も爆撃されたという。この博物館や競技場はISISに監禁施設として使われており、競技場内には司令部もあったとしている。

フランス国防省は、15日の空爆では航空機12機から爆弾20発を投下してすべて目標に命中させたと発表していた。

しかし反ISIS活動家組織によれば、ISIS側はフランス軍による報復を見越して事前に拠点から撤収していたため、戦闘員の死者は数人にとどまったという。正確な数は不明。街路は人通りが途絶え、市場の人出も少なめだった。

市民が死傷したという情報は伝えらえておらず、市民にそれほど不安そうな様子も見られないとしている。

ISISは15日の時点で、死傷者はいないと述べていた。

フランスは9月から米軍率いる有志連合に加わってシリアを空爆していた。米政府高官は、「フランスと緊密に連携して目標を見極めている」と話している。


「イスラム国」壊滅戦略を続行
時事通信 11月17日(火)9時23分配信

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16日、トルコ南西部アンタルヤで、20カ国・地域(G20)首脳会議閉幕後、記者会見するオバマ米大統領。パリ同時テロの発生を踏まえ、過激派組織「イスラム国」に対する壊滅戦略を続けると明言した。


エッフェル塔、国旗色に
時事通信 11月17日(火)9時23分配信

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13日に起きたパリ同時テロ後、閉鎖されていたエッフェル塔が16日、営業を再開した。夜には青白赤のフランス国旗の色にライトアップされ、犠牲者に哀悼の意を表し、悲劇に打ちひしがれた国民を鼓舞した。


仏大統領:「イスラム国」を必ず打倒-米ロに連携呼び掛け (1)
Bloomberg 11月17日(火)9時19分配信

    (ブルームバーグ):フランスのオランド大統領は今年1月の出版社「シャルリー・エブド」襲撃事件に続き先週発生した同時テロで社会に広がる動揺の沈静化を図っている。大統領は16日の演説で、安全保障費を増額するほか、緊急時の大統領権限を強化する憲法改正を近く提案すると表明、イスラム過激派「イスラム国」(IS)との戦争に勝利すると誓った。

オランド大統領はベルサイユ宮殿に上下両院議員を招く異例の形式で演説を行い、パリ同時テロは「シリアで計画され、ベルギーでの準備の後、フランスで実行された」と発言。「前例のない規模のテロリストの温床となっている」ISの活動拠点の破壊に世界は取り組むべきだと呼び掛けた。

大統領演説に先立ち、仏当局は強制捜査で過激派23人を拘束。シリアではISの事実上の首都であるラッカを空爆した。パリ同時テロの実行犯の大半が潜伏していたベルギーでも、警察がブリュッセルの移民が多いモレンビーク地区で強制捜査を行った。

捜査当局はベルギー生まれのアブデルハミド・アバウド容疑者が首謀者だった可能性があるとみている。

パリ政治学院の上級研究員、ジェラール・グリュンベール氏は「フランスは同時多発テロ後の米国のようだ」と述べた上で、「フランスはシリア空爆を開始した時から、代償を支払うことになると承知していた。恐らく備えが思ったほど出来なかったのだろう。これは新たな種類の戦争であるため、フランスは対応を一から作り上げる必要がある」と指摘した。

米ロ大統領と協調

テロをきっかけに米仏首脳とロシアのプーチン大統領との関係が改善しつつあることを示す兆候が見られた。オランド大統領は演説で、オバマ、プーチン両大統領に電話して「取り組みを結集し解決策を探る」と述べた。

トルコでのG20(主要20カ国・地域)首脳会議でオバマ大統領と30分余り協議したプーチン大統領は、これまで自分の提案は米欧首脳にはねつけられてきたが、状況は変わりつつあると指摘。「われわれは反IS連合での協調を提案したものの、残念ながら当初米国はこれを拒否した」とし、「しかし状況は日々刻々と変化しており、われわれはしばしばそこから教訓を学ぶ」と16日語った。

当局は、テロの実行を助けた後逃亡したとみられるブリュッセル生まれのアブデスラム・サラ容疑者(26)の捜索を強化。検察当局によれば、パトロール中の警察官が15日夜に同容疑者を乗せていた車を停止させ調べたものの、結局そのまま行かせた可能性があるという。

シリア生まれの25歳の人物のシリアのパスポートがテロ容疑者の遺体の近くで発見されているが、パスポートの真偽はまだ確認されていないという。当局は実行犯の1人をサミ・アミムール(28)容疑者と特定。同容疑者は2012年にテロリストグループへの関わりで捜査対象となっていた。

原題:Hollande Vows to Beat Islamic State as Putin Extends
Hand (1)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:パリ Matthew Campbell ;パリ Gregory Viscusi ;パリ Mark Deen ,mcampbell39@bloomberg.net,gviscusi@bloomberg.net,markdeen@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:
Vidya Root ,vroot@bloomberg.net


アノニマスがイスラム国に宣戦布告? 「戦争は宣言された。お前たちを見つける」
産経新聞 11月17日(火)9時18分配信

 【パリ=森浩】パリ同時多発テロをめぐり、国際的ハッカー集団「アノニマス」が、多発テロへの犯行声明を出した過激派組織「イスラム国」に対して、サイバー空間での“宣戦布告”をしたことが17日明らかになった。

 動画投稿サイト「YouTube」に投稿された動画では、アノニマスの象徴とも言える仮面をかぶった人物がフランス語で「戦争は宣言された。準備も整っている。世界中からのアノニマスがお前たちを捕らえるだろう。お前を見つけ、そして放しはしない」と宣言。イスラム国へのサイバー攻撃を宣言している。

 アノニマスをめぐっては、日本国内で9月以降、イルカの追い込み漁で知られる和歌山県太地町役場や2020年東京五輪組織委員会などの公式サイトが相次いでサイバー攻撃を受けており、関与が指摘されている。


高校など14校、フランスへの旅行中止
読売新聞 11月17日(火)9時8分配信

 パリ同時テロの影響で、フランスへの修学旅行や研修旅行を取りやめる高校や専門学校が相次いでいる。

 文部科学省などによると、16日午後5時現在、今月内に出発予定だった旅行を中止したのは、私立浪速高校(大阪市)など6高校と、私立日本調理技術専門学校(福島県)など専門学校8校の計14校。旅行を延期したのは私立京都医健専門学校(京都府)など3校、行き先をフランス以外の国に変更したのは1校だった。ほかに、対応を検討中の学校も6校あるという。

 浪速高校は今月18~24日、2年生の一部約180人がパリへ行く予定だった。宮照夫副校長は「生徒の身の安全を第一に考えた」としている。また、文科省の豊田真由子政務官が17日にパリで開かれる国際会議に出席する予定だったが、会合が延期となったため、出発を取りやめた。


テロ3日前にアパート契約=自爆犯、襲撃の拠点か―パリ
時事通信 11月17日(火)9時6分配信

 【パリ時事】パリ同時テロの自爆犯の1人が、事件の3日前にパリ近郊ボビニでアパートを契約していたことが16日、分かった。
 AFP通信が捜査関係者の話として伝えた。物件は事件があった区域から北東約5キロで、犯行の拠点となっていた可能性がある。当局は既にこの部屋を捜索し、押収した電話の分析を進めている。
 当局は、バーの前で自爆した実行犯が契約したと判断。身元はブラヒム・アブデスラム容疑者と特定した。同容疑者は、当局が国際手配しているサラ・アブデスラム容疑者(26)の兄。仏メディアによれば、両容疑者はいずれも仏国籍。
 アパートの契約期間は11月10日から17日までだった。ブラヒム容疑者以外の居住者がいた可能性も指摘されている。武器は見つかっていない。15日夜、捜査員が付近を訪れ、自爆犯や犯行で用いられた車の写真を住民に見せながら聞き込みを行ったという。


「イスラム国」空爆離脱へ=現地部隊訓練は強化―カナダ
時事通信 11月17日(火)8時59分配信

 【ニューヨーク時事】カナダのトルドー首相は16日、米国などと共同でシリアとイラクで続けている過激派組織「イスラム国」に対する空爆から離脱する考えを示した。
 政権奪還を果たした10月の総選挙で、自国の戦闘機を引き揚げることを公約にしており、パリの同時テロ後も方針に変わりがないことを確認した。
 トルコでの20カ国・地域(G20)首脳会議閉幕後の記者会見で語った。離脱の時期には言及しなかった。カナダは2016年3月までの期限付きで戦闘機6機を派遣している。
 首相は「『イスラム国』に対する有志連合から離れる考えはまったくない」と説明。イラク北部でクルド人部隊に対して行っている訓練を強化する方針を重ねて強調した。カナダは現在、訓練要員として特殊部隊約70人を派遣している。


「イスラム国」が新たな声明、ワシントンや欧州での攻撃警告
ロイター 11月17日(火)8時59分配信

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 11月16日、過激派組織「イスラム国」は新たなビデオ声明を発表し、シリアでの空爆に参加した国々はフランスと同じ運命をたどるとした上で、米首都ワシントンを攻撃すると警告した。写真はイスラム国のビデオから(2015年 ロイター/Reuters TV)

[カイロ 16日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国」は16日、新たなビデオ声明を発表し、シリアでの空爆に参加した国々はフランスと同じ運命をたどるとした上で、米首都ワシントンを攻撃すると警告した。ビデオは、イスラム国が声明発表によく利用するウェブサイト上で公開された。

ビデオの信ぴょう性については現時点では確認できていない。米国土安全保障省は、攻撃を示唆するような情報は得ていないとしている。

国土安保省高官は「すべての脅威を真剣に受け止めるが、現時点では米国への攻撃に関する具体的かつ信頼できる情報はない」と述べた。

公開されたビデオは死者129人を出したパリ攻撃事件後の映像で始まり、戦闘服とターバン姿の男が「十字軍に参加する国々に告ぐ。われわれはパリを攻撃した。おまえたちもフランスと同じ目に遭うだろう。われわれはワシントンの米中枢を攻撃する」と主張している。

欧州にも新たな攻撃を警告。「われわれは爆発物を身に着けて近づく。われわれはさらに強力になっており、止めることはできない」と述べた。


仏大統領、対「イスラム国」協調訴え=シリア空爆強化へ―同時テロ、非常事態延長
時事通信 11月17日(火)8時37分配信

 【パリ時事】フランスのオランド大統領は16日、パリ郊外ベルサイユの上下両院合同議会で演説し、仏同時テロの犯行声明を出した過激派組織「イスラム国」と戦う意志を「国際社会で共有」する決議の採択を目指し、国連安全保障理事会を早期に開催するよう求めた。
 オバマ米大統領、プーチン・ロシア大統領と近く会い、米ロと「唯一にして強固な協力態勢」を築く考えも示した。
 仏大統領府によると、オランド大統領は17日朝(日本時間同日夕)にパリで訪仏中のケリー米国務長官と会談。オバマ氏との会談に先立ち、テロ対策について意見を交わす予定だ。
 またオランド大統領は演説で「シリアでの作戦を強化する」と述べ、シリアにあるイスラム国の拠点への空爆を拡大する意向を表明した。仏海軍の主力原子力空母シャルルドゴールを19日から動員して戦力を増強し、間断のない空爆に踏み切ると説明。過激派組織に「いかなる休息も休戦も与えることはない」と強調した。
 大統領は家宅捜索や移動の制限などをめぐる治安維持上の強い権限を政府に与える「非常事態宣言」を14日に発令した。憲法の規定により、非常事態は議会の同意を得られなければ12日間で終了する。大統領は演説で「テロと戦うための憲法改正」の必要性も訴え、非常事態宣言の3カ月延長に理解を求めた。
 大統領は129人の犠牲者を出した同時テロについて「シリアで計画され、ベルギーで準備され、仏国民の共犯者を得て仏国内で実行された」と分析。ベルギー当局などと連携し、欧州のテロ支援組織の摘発に全力を挙げる方針を示した。


世界は“報復”するのか? 「13日の金曜日」に虎の尾を踏んだイスラム国
ITmedia ビジネスオンライン 11月17日(火)8時17分配信

 11月13日に発生したフランス史上最悪と言われる同時多発テロ攻撃は、パリ市内の7カ所で8人のテロリストによって実行され、少なくとも127人が死亡する事態となった。そして予想通り、イラクとシリアを中心に暗躍する過激派組織イスラム国(IS)が犯行声明を出した。

【米国はフランス当局にどんな情報を提供するのか】

 声明でイスラム国はフランスがこれからも主要な標的であり続けると宣言。一方、フランスのフランソワ・オランド大統領は今回のテロが「戦争行為」であり、「容赦ない」対処をすると語り、イスラム国への報復をほのめかした。

 今回のテロは、イスラム国をめぐる現状を一変させる「ゲームチェンジャー」だと指摘する声が聞かれる。つまり、シリア情勢からイスラム国の動向、そして同組織と戦う国々にとって、テロが襲った11月13日の金曜日は、歴史的な転換点になる可能性がある。

 まず今回のテロではっきりしたことがある。国際テロ組織アルカイダが衰退した今、世界で最も残酷な過激派であるイスラム国が国際舞台での存在感を着実に高めていることだ。昨年末からサウジアラビアやトルコ、リビアやエジプトなどで同組織に絡むテロ事件が何件も発生し、最近では10月31日にエジプトのシナイ半島でロシア旅客機を墜落させ、レバノンでも11月12日に自爆テロで44人を死亡させた。

 そして今回の同時多発テロである。もはやイスラム国は単なる過激派組織ではなく、世界を股にかけた「国際テロ組織」と呼ばれる存在になったと言って差し支えないだろう。今後も、フランスのようなテロが他で起きても不思議ではない。

 欧米諸国はそんな国際テロ組織と戦っているわけだが、注目すべきはフランスや同盟国がこのテロにどう対応するかだ。NATO(北大西洋条約機構)に加盟するフランスの大統領が、戦争行為で攻撃を受けたと宣言していることで、欧州では、北大西洋条約第5条の集団的自衛権が行使されるべきではないかと見る向きがあるのだ。

 集団的自衛権は国連憲章の第51条で認められた権利だ。それを基にして、北大西洋条約第5条によれば、加盟国への攻撃はNATO全体への攻撃とみなし、加盟国は兵力を含む「必要と認める行動」で対処することができる。そうなれば、欧米諸国の連合部隊がイラクとシリアに向かい、空爆だけでなく地上部隊を派遣するなどしてイスラム国への大規模な軍事作戦を行う可能性がある。

 フランスなど欧州諸国の中には、現在すでにイラクやシリアで空爆を行っている国もある。だが「欧州とNATOが結束して、さらに効率的に協力して今以上に活発な反テロ作戦を実施できるようになる」と、フランスの著名な安全保障専門家ブルーノ・テルトレはドイツメディアでコメントしている。

●欧州諸国による協議の行方に注目

 北大西洋条約第5条を行使するには何が必要になるのか。まず第4条に定められているように、加盟28カ国が議論を行う。そして今回の同時多発テロに対して、集団的自衛権を行使して対処すべきかが検討される。当面は欧州諸国による協議の行方に注目ということになる。

 そして第5条の行使が決まれば国連にも話を通し、理想的には、国連安全保障理事会の賛同を得るのが望ましい。今回のテロでは、普段なら欧米の行動に拒否権を行使したがるロシアも中国も、すでにイスラム国を強く非難しており、拒否権行使の理由はなさそうだ。

 すでにベルギーなど周辺国にも今回のテロ計画への関連性が指摘される中、米国も自国出身の被害者が出ているとして米FBI(米連邦捜査局)の捜査員をすでにフランスに送り込んでいる。米捜査・情報機関は、イラクや周辺の過激派組織や戦闘員に対して、イラク戦争当時からサイバー攻撃(ハッキングなど)を仕掛けて、電話だけでなく、電子メールやSMSといったデータのやり取りも気づかれないように監視している。そして特にこの半年ほどイラクやシリアでの諜報活動は非常にうまくいっていると聞く。

 ちなみに監視しているならなぜテロリストをまとめて捕まえないのかと、ツッコミが来そうだが、例えばイスラム国の最高指導者であるアブバクル・バグダディは、電子機器を使えばサイバー攻撃によって自らの居場所がばれるという危険性を分かっている。それを警戒して、幹部らに会う際でも電子デバイスを使わせないよう徹底し、連絡も妻を使って行っているという。またその一方で暗号化された通信も駆使している。

 逆に、米情報機関がハッキングしている幹部や戦闘員の中には、泳がされている者もいる。エジプトで墜落したロシア機も、米国(と英国)の諜報機関がイスラム国関係者の会話を盗聴したことで彼らの犯行であることが判明した。今回のテロでも、米国はおそらく貴重な情報をフランス当局に提供することになるだろう。

●NATOが攻撃に踏み切る可能性

 少し話が逸れたが、こうした多角的に行われる捜査で、イスラム国が今回のテロに関与している強固な証拠が出てきたり、さらなるテロ計画や脅威が見つかれば、NATOが攻撃に踏み切る可能性はさらに高くなる。

 過去にこのNATO第5条が発動されたのは、2001年に米国のニューヨークで発生した米同時多発テロの1度だけだ。当時はNATO加盟国の米国が主導し、第5条に則ってNATOはアフガニスタンでの作戦に参加した。フランスが主導してNATOがイスラム国への報復を行うことになれば、大規模な作戦によって、イスラム国との戦いは一変するだろう。

 ただ忘れてはいけないのが、イスラム国が掃討(そうとう)されたとしてもシリアの内戦は終わらないことだ。しかもイスラム国のさらなる国際化につながるかもしれない。それでも、シリアの問題とイスラム国を切り離す、いいきっかけにはなるはずだ。最近シリアに関与を強めている米国も、さまざまな組織が己の利害のために動き複雑に絡むシリア情勢の中で、いまだに誰に武器を提供するか、といったところで苦労している。イスラム国の存在感が小さくなれば、少なくとも、シリア問題を複雑にしている要素の1つを排除することになる。

 テロ直後の15日には、トルコで20カ国・地域(G20)首脳会議が開催された。この会議にはバラク・オバマ米大統領やロシアのウラジミール・プーチン大統領、中国の習近平国家主席など先進国の首脳が集結した。フランスのオランド大統領は欠席することになったが、NATO諸国は今回のテロにどう対処するのかを水面下で議論したと見られている。

 さらに関係各国は、シリアのバシャル・アサド大統領側と反体制派による協議を2016年1月1日までに開始することで合意した。アサド政権もこれには歩調を合わせているようで、イスラム国掃討作戦とシリア内戦終結に向けた取り組みがようやく前進することになりそうだ。フランスのテロがここにも影響を与えた可能性は高い。

●世界はやっと目を覚ますことに

 最近日本でも、安倍政権による安保法制をめぐって集団的自衛隊が大きな話題になった。言うまでもないが、米同時多発テロや今回のテロを見れば、戦争行為とは敵国からの軍事攻撃とは違う非国家主体によるテロ攻撃も含まれる。例えば米国で今、テロ組織による米軍を狙った大規模なテロが発生すれば、日本は知らん顔をできないだろう。見方によれば日本の存立にもかかわる。今回のフランスとNATOの動向は、日本も注目しておいたほうがいい。

 ここまでイスラム国の問題が大きくなったのには、世界がイスラム国に対する確固とした対応を示してこなかったからに他ならない。ただ今回のテロ直前には、イスラム国にとって打撃となるようなニュースがいくつか続いていた。

 まず欧米人や日本人を斬首した「ジハーディ・ジョン」こと、モハメド・エムワジがシリア北部ラッカで米英の何カ月にもわたる監視活動の末に無人戦闘機で殺害されたと報じられた。またそれに続いて、イスラム国の支配していたイラク北部の要衝シンジャルがクルド部隊に奪還されたとのニュースが流れた。そしてオバマ大統領も、記者会見で対イスラム国の作戦は効果が出ているとテロの前日に語ったばかりだった。

 だが大規模テロは起きた。今回のテロで見えた現実は、これまでの空爆ではイスラム国との戦いとして、まるで不十分だったということだろう。フランスの市街地で発生した大規模テロで、世界はやっと目を覚ますことになりそうだ。

(山田敏弘)

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