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2015年10月 1日 (木)

栃木で50年に1度の大雨、栃木、茨城に大雨特別警報・17

気象庁は未明に栃木県に、朝に茨城県にそれぞれ大雨特別警報を発表し、自治体の避難情報に従って安全を確保するよう呼び掛けた。栃木県では1人が心肺停止、1人が行方不明となり、茨城県内では鬼怒川が氾濫した。

栃木、茨城、千葉の各県では土砂災害や河川の氾濫などのため計約16万人に避難指示が出された。

栃木県では日光市・今市で10日午前10時40分までの48時間雨量が613.5ミリに上るなど、観測史上最多雨量を記録する地点が続出した。関東と東北南部では土砂災害警戒情報が各地に出された。

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リンク:<消防庁>非常電源を全国調査 豪雨で常総市役所設備水没 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:鬼怒川プラザホテル本復旧は露天風呂撤去から - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<関東・東北豪雨>「これは人災」遺族憤り…進まぬ生活再建 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:鬼怒川、堤防新設・補強など集中整備へ…国交相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:常総市長「反省たくさんある」…指示遅れ検証へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:堤防点検、住民も招き「危険地帯」周知…国交省 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<関東・東北豪雨>常総の農家「イチゴで恩返し」来季に希望 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<関東・東北豪雨1カ月>復旧へ 全国からボランティア - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<関東・東北豪雨>関東鉄道常総線 1カ月ぶりの全線開通 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:浸水被害の常総線、1か月ぶりに全線開通 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:豪雨水害1カ月、復旧道半ば - 速報:@niftyニュース.
リンク:<関東・東北豪雨1カ月>越境避難、具体策なし…利根川流域 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:削られた自然堤防、進まぬ復旧作業/豪雨現場ルポ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:鬼怒川決壊から1カ月 「常陸牛」生産者の被害甚大 牛舎水没…諦めない、前を向く - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:今も440人避難所生活…関東・東北豪雨1か月 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<関東・東北豪雨>農業被害、26県で401億円 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<鬼怒川決壊1カ月>450人が避難生活…がれき残ったまま - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「なお数多くの浸水被害の爪痕」 警察庁長官、常総市・鬼怒川の決壊現場視察 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:鬼怒川の決壊現場視察=「防犯を徹底」―金高警察庁長官 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:関東・東北豪雨から1か月、収穫期コメ大打撃 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:東日本豪雨 鬼怒川決壊あす1カ月 仮堤防完成、2週間の戦い - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:東日本豪雨 鬼怒川決壊あす1カ月 避難者なお437人、全面復旧に時間 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:〔鬼怒川氾濫〕関東鉄道常総線 10日から全線運転再開 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<関東・東北豪雨>「鬼怒川の水足も速かった」常総市の男性 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<茨城豪雨>激甚災害に指定 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:東日本豪雨ルポ 「鬼怒川は切れねえ」…覆った言い伝え “一変した”のどかな田園風景 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:関東・東北水害を激甚指定=政府 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:農地被害23県で81億円=関東・東北水害、6日に激甚指定 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:首長対象にセミナー=関東・東北水害教訓に―国交省 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:鬼怒川堤防、パイピング破壊原因 - 速報:@niftyニュース.
リンク:茨城、豪雨被害で初の破傷風患者 - 速報:@niftyニュース.
リンク:水害避難、流域の首長に研修…常総指示遅れ教訓 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:両陛下が常総市をお見舞い 復興に向かう住民に勇気 茨城 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:東日本豪雨 天皇、皇后両陛下が常総市をお見舞い - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

<消防庁>非常電源を全国調査 豪雨で常総市役所設備水没
毎日新聞 10月12日(月)11時13分配信

 関東・東北豪雨を受け、総務省消防庁は全国の都道府県庁と市区町村役場の非常用電源に関する緊急調査を始めた。鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市では、屋外にあった市役所の非常用電源設備が浸水して使用不能となり、被災状況の把握や救助活動に支障をきたす事態に陥った。全国で同様の課題がないか速やかにチェックし、対策を検討する狙いだ。

 常総市は2009年、洪水ハザードマップを作成し、鬼怒川が氾濫した場合、庁舎周辺は1~2メートル浸水すると想定した。しかし、昨年11月に市役所本庁舎(3階建て)を新築した際も、非常用電源設備を上層階に置くなどの対策はとられなかった。非常用のディーゼル発電機と燃料タンクは30センチ程度かさ上げしただけの市役所敷地内に置かれた。

 今回の豪雨では、9月11日未明に市役所でも浸水が始まり、午前2時ごろに非常用発電機を作動させた。市役所機能を約21時間維持できるはずだったが、2時間半後には水をかぶって動かなくなった。停電により、庁舎内の固定電話、パソコン、照明、コピー機などが使えなくなり、災害対策本部は携帯電話に頼って運営された。市の担当者は「市役所の浸水は想定外だった」と振り返る。

 鬼怒川と同じ水系の利根川本流が流れる群馬県千代田町でも、町役場の非常用電源は屋外の地上にある。洪水ハザードマップでは「1~2メートル」の浸水が想定されており、町の担当者は「浸水があれば非常用電源は水没する」と認める。

 こうした状況を踏まえ、消防庁は10月に入って非常用電源の緊急調査を開始。電源の有無、使用可能時間、設置位置、防水対策などについて尋ねる。

 防災システム研究所を主宰する防災・危機管理アドバイザーの山村武彦さんは「ハザードマップを自ら作成しておきながら、常総市には『うちの庁舎は大丈夫だろう』との思い込みがあったのだろう。全国的に、浸水の恐れがあれば配電盤を含め非常用電源を上層階に上げたり、災害対策本部を別の場所に移したりする対策を検討すべきだ。国や電力会社による援助も必要ではないか」と指摘している。【尾崎修二】


鬼怒川プラザホテル本復旧は露天風呂撤去から
日刊スポーツ 10月12日(月)9時59分配信

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女性用露天風呂がコンクリートの土台ごと落下したままとなっている鬼怒川プラザホテル

 台風18号の影響で9月10日の未明に襲った関東・東北豪雨は茨城県常総市だけでなく、栃木県内にも大きな被害をもたらした。

 豪雨で露天風呂の施設が流された、栃木県日光市の鬼怒川プラザホテルでは10月末の営業再開に向け復旧に全力を挙げている。同ホテルは、鬼怒川に面した離れにある女性用露天風呂がコンクリートの土台ごと崩れ、濁流に落下した。

 水道施設が壊れ、改修作業で休業。当初は9月中の再開を目指していたが、調査を進めるうちにさまざまな問題が浮上し「万全を期すため」(藤原敏明販売部長)と作業は長期化。鬼怒川の河原に落下した露天風呂の撤去には重機の搬入や運び出しの問題がある。藤原部長は「これが撤去されて初めて本復旧となります」としている。

 現在は、10月中の再開を目指している。藤原部長は、「『新婚旅行で行きました。また行きますので頑張ってください』というような励ましの声が多く届き、それを励みに作業にあたっています」と、力強く語った。


<関東・東北豪雨>「これは人災」遺族憤り…進まぬ生活再建
毎日新聞 10月12日(月)7時0分配信

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大きく傾いた栗田さん宅。周囲は深くえぐれている=茨城県常総市三坂町で2015年10月11日、去石信一撮影

 地盤の土が流されて基礎ごと1メートル以上沈下し、大きく傾いた住宅。南側敷地はさらに1メートル以上掘れて茶色い土が露出し、倉庫や庭の面影はない。関東・東北豪雨で犠牲になった茨城県常総市三坂町の栗田要也(かなや)さん(当時71歳)の自宅だ。鬼怒川堤防決壊現場の脇にあり、水流で地面がえぐれた周囲の状態はこの1カ月、ほとんど変わっていない。三女の夫で東京都武蔵村山市の建築会社員、中間(なかま)久志(37)さんは「早く地域を元通りにしてほしい。1年も2年も待って生活再建などできない」と訴える。

 9月10日、中間さんは仕事中だった。栗田さんの家(木造平屋建て約100平方メートル)が濁流に囲まれる映像をテレビで見た妻の安代さん(41)から「大変。倉庫がなくなっている」と電話を受けた。倉庫は車2台や建築の仕事道具を入れていた2階建て。栗田さんは土のうを積むなどして守ろうとしたが、水かさが増して屋根に逃げていた。

 中間さんは翌11日から、倉庫ごと流された栗田さんを捜すため三坂に入り、安代さんも12日に合流。点々と落ちていた栗田さんの工具や脚立をたどるように捜し歩いた。栗田さんの妻と長女も加わったが、南東900メートルの水田で他の人が見つけたのは13日だった。

 栗田さんの妻は現在、中間さんの自宅に身を寄せている。時々、中間さんの車で2時間半かけて戻り、自宅に寄ったり、市役所で被災関連の手続きをしたりしている。「家は7年前に建てたばかり。直して住みたいが、どうしていいか分からない」と途方に暮れる。ただ家はゆがんでおらず、この家を建てた常総市水海道高野町の大工、植木金四郎さん(56)は「傾きと地盤を直せば元通りになるのではないか」とみる。

 まだ住めると期待できるだけに中間さんは復旧の具体的めどを示さない行政に対し「この1カ月、何度も来ているが周囲は何も変わっておらず、母がこの地域で生活を立て直す見通しを立てられない。復旧のめども示さず、何をもたもたしているのか」と憤る。栗田さん宅の東側に接している県道約60メートルは痕跡もないなど、周囲は1~2メートル掘れたまま。大型の家財道具を運び出すようなスペースがなく、家の内部の整理さえできないでいる。

 中間さんは「堤防が低いのに国が対策を取らなかったり、決壊前に市がこの地域に避難指示を出さなかったり、これは人災だ。せめて被災者を最大限支援し、一日も早く復旧させるのが行政の責任ではないか」と指摘する。【去石信一】


鬼怒川、堤防新設・補強など集中整備へ…国交相
読売新聞 10月11日(日)8時18分配信

 茨城県常総市の鬼怒川の堤防決壊を受けて、国土交通省は10日、鬼怒川を河川激甚災害対策特別緊急事業の対象とすることを決めた。

 今後5年間で堤防の新設や補強に加え、川の拡幅や川底の掘削などを集中的に行い、鬼怒川全体が今回と同程度の降雨に耐えられるように整備する。氾濫1か月に合わせて現場を視察した石井国交相が明らかにした。

 同省によると、鬼怒川で堤防が必要な両岸計約193キロのうち、計画した高さや幅が確保できているのは約83キロ(43%)にとどまっている。決壊区域周辺も、堤防の高さを上げるため昨年度から用地買収を始めていたが、未着工だった。石井国交相は「集中的に改修を行うよう指示した。住民の皆さんの安全安心の確保のため、全力で取り組みたい」と述べた。


常総市長「反省たくさんある」…指示遅れ検証へ
読売新聞 10月10日(土)20時26分配信

 関東・東北豪雨から1か月となった10日、茨城県常総市の高杉徹市長は、「反省しなければならないことはたくさんある」と避難指示の遅れなどについて検証する意向を明らかにした。

 避難指示のあり方や避難所設定、避難所の人員配置などの検証を想定している。

 鬼怒川の堤防が決壊した同市三坂町では、市が決壊前に避難指示を発令したのは8地区のうち2地区だけで、避難指示などが出た際、市内にいる人に情報を速やかに配信する「緊急速報メール」も配信していなかった。

 一方、浸水被害で取手―下館駅間(51・1キロ)が不通となり、一部区間ずつ運行を再開してきた関東鉄道常総線は同日、水海道―下妻駅間(18・6キロ)が始発から運行再開し、1か月ぶりに全線開通した。この日の開通区間は応急復旧の位置づけで、当面、時速を約40キロに落として運転し、本数も通常の3割程度となる。


堤防点検、住民も招き「危険地帯」周知…国交省
読売新聞 10月10日(土)17時52分配信

 鬼怒川の堤防決壊を受け、国土交通省は市区町村などと共同で堤防の点検を始めた。

 茨城県で住民ら約4300人が取り残された反省を踏まえ、周辺住民も招いて堤防が必要な約1万3000キロのうち、整備が進んでいない約2割の「危険地帯」を周知する。

 川崎市川崎区の多摩川では9日、同省京浜河川事務所の米沢拓繁調査課長が、住民ら約30人に「このあたりの堤防は低くて幅も狭い。洪水が起きる恐れがあるので覚えておいてください」と地図を使って説明した。

 多摩川では200年に1回程度の大雨(2日間で457ミリ)に耐えられる堤防が、両岸計約130キロのうち100キロ(77%)で整備されているが、河口から約2キロ付近は未整備で、豪雨で水位が上がると決壊する恐れがある。


<関東・東北豪雨>常総の農家「イチゴで恩返し」来季に希望
毎日新聞 10月10日(土)13時37分配信

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水害で流されたハウスの跡で再起を誓う茂呂さん=茨城県常総市三坂新田町で、松本尚也撮影

 ◇苗2万株とハウス流出 顧客やボランティアの支援に

 関東・東北豪雨から、10日で1カ月を迎えた。鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市では、田畑の35%に当たる2121ヘクタールが浸水した。主要産物の一つ、イチゴは植え付け前の苗に加え、ビニールハウスなどが流失したケースが多い。栽培農家は二重苦にあえぐものの、顧客やボランティアの支援で「おいしい味をつくることが最大の恩返し」と、来季に希望をつないでいる。【松本尚也】

 決壊地点から南東3キロにあった同市三坂新田町の農業、茂呂英世さん(70)のイチゴ用ビニールハウスは、豪雨のあった9月10日、わずかな骨組みを残して流された。植え付け直前の苗2万株は跡形もなく、被害額は農機具も含め3000万円にも上るとみられる。茂呂さんは「水害が多い地域とはいえ、ここまで壊滅的被害を受けるとは」と今でも信じられない。

 鬼怒川と小貝川に挟まれた同市の平たんな低地は、水稲をはじめさまざまな農産物の恵みをもたらしてきた。

 茂呂さんが栽培していたのは隣県の栃木県で主に生産され、全国ブランドになっている「とちおとめ」で、自宅敷地内の直売所では「甘みと酸味のバランスが良く、味わいも濃厚」と評判だった。

 ただ、この地域は水害が多く、1950年ごろまではいずれかの川か両河川で数年に1回、洪水が発生。自宅の柱にも、亡父が戦前に浸水位を記した印が残る。近年では86年に小貝川が決壊し、茂呂さんの手がけたイチゴ苗2万4000株全てが水につかった。この時はビニールハウスに損傷がなく、他の農家から苗を譲ってもらい、収穫量を減らさずに済んだという。

 「今回も苗を譲ると言ってくれる農家はいるが、ハウスや農機具が流され栽培できない。向こう1年は無収入になってしまった」と茂呂さん。ただ、9月の大型連休では、高校生らボランティアが散らかった家具などの片付けを手伝い、「農家をやめないでください」と励ましてくれた。直売所のファンも「また食べたい」と涙ながらに激励してくれた。被害が甚大だった分、寄せられた善意も心に染みた。

 川に挟まれた地域ゆえ、水害は宿命に近いが離れる気はない。まずはハウスの再建が課題となる。茂呂さんは「恩は作物で返したい。『農家魂』まで流されてはいないからね」と力を込めた。


<関東・東北豪雨1カ月>復旧へ 全国からボランティア
毎日新聞 10月10日(土)13時31分配信

 ◇茨城県常総 3連休初日に汗流す

 関東・東北豪雨から1カ月を迎えた10日、被災した茨城県常総市には、3連休初日ということもあり全国からボランティアが集まった。同市水海道天満町にある市災害ボランティアセンターでは、朝から参加者が次々と受け付けを済ませ、家屋の片付け作業などに汗を流した。

 愛知県豊田市の車両製造業、吉田博樹さん(35)は、泥のかき出しや炊き出しをするため、鬼怒川の堤防決壊現場付近を訪れた。「1カ月たったが、まだまだ人手が必要。今後も続けたい」と話した。同センターは連休中、1日当たり1000人のボランティア参加を見込んでいる。【松本尚也】


<関東・東北豪雨>関東鉄道常総線 1カ月ぶりの全線開通
毎日新聞 10月10日(土)12時4分配信

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関東鉄道常総線が全線開通し、稲が倒れたままになっている田んぼの脇を走る列車=茨城県常総市で2015年10月10日午前6時49分、宮間俊樹撮影

 関東・東北豪雨で大きな被害を受けた茨城県常総市内を走る関東鉄道常総線は10日、水海道-下妻間の18.6キロで運転を再開した。一時は取手-下館の全線51.1キロが運休したが、復旧作業で徐々に運転再開区間を延ばし、1カ月ぶりの全線開通となった。

 午前8時18分、水海道駅発の列車をホームで待っていた常総市水海道山田町の県立石下紫峰高1年、熊田啓樹(よしき)さん(15)は「通学が楽になってうれしい。復興が前に進んでいってほしい」と話していた。

 水海道-下妻間はレールが曲がるなど被害が大きかった。急ピッチで補修を進め、当初予定の今月下旬から前倒しで再開にこぎ着けた。当面は通常の3割程度の本数で運行する。

 一方、常総市役所では同日午前、「鬼怒川水害対策本部」の会議が開かれ、犠牲者らに黙とうをささげた。本部長の高杉徹市長は「困難な生活を送っている方、亡くなられた方に思いをはせたい」と述べた。市内では2人が死亡し、なお400人を超える住民が避難所で暮らしている。【松本尚也、去石信一】


浸水被害の常総線、1か月ぶりに全線開通
読売新聞 10月10日(土)11時52分配信

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全線の運行を再開した関東鉄道常総線。後方は鬼怒川堤防決壊地点付近(10日午前6時53分、茨城県常総市で)

 関東・東北豪雨による鬼怒川の堤防決壊から10日で1か月となった。

 茨城県常総市を中心に浸水による被害で不通となっていた関東鉄道常総線は、水海道―下妻駅間(18・6キロ)で始発から運行を再開し、1か月ぶりに全線開通した。

 同線は取手―下館駅間(51・1キロ)が不通となり、一部区間ずつ運行を再開してきた。この日の開通区間は応急復旧の位置づけで、当面、時速を約40キロに落として運転し、本数も通常の3割程度となる。

 10日朝は早速、通学の高校生や通勤客らが列車に乗り込んだ。同県つくば市の水海道一高2年の女子生徒(17)は「この1か月、30分以上早く家を出ていたけれど、これで楽になります」と話した。

 一方、常総市三坂町の堤防決壊現場には午後0時半頃、石井国土交通相が視察に訪れた。石井国交相は、濁流で流された住宅跡に向かって黙とうした後、堤防の復旧状況について国交省職員から説明を受けた。


豪雨水害1カ月、復旧道半ば
2015年10月10日(土)11時30分配信 共同通信

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 関東・東北豪雨から1カ月を迎え、鬼怒川の堤防決壊現場近くを見て歩く男性=10日午前、茨城県常総市

 大規模な水害をもたらした関東・東北豪雨から10日で1カ月となった。鬼怒川の堤防が決壊し、約40平方キロにわたり浸水した茨城県常総市では、電気や水道はほぼ元通りになったが、住民は家財道具を失うなどして影響が深刻。約440人が今も避難生活を続ける。栃木県でも約70人が避難所での生活を強いられており、復旧は道半ばだ。

 総務省消防庁によると、茨城、栃木両県でそれぞれ3人、宮城県で2人が死亡し、1都10県で79人が重軽傷を負った。常総市役所では午前9時、高杉徹市長と市職員らが黙とうした。


<関東・東北豪雨1カ月>越境避難、具体策なし…利根川流域
毎日新聞 10月10日(土)10時54分配信

 ◇本紙30市町調査

 関東・東北豪雨で大規模な浸水被害が出た茨城県常総市など利根川中流域の30市町で、国が求める「市町村を越えた避難所」を7市町が確保していたが、広域の具体的な避難計画の策定に至った自治体はないことが毎日新聞の調べで分かった。豪雨の際、常総市は市内での避難しか想定せず、決壊した川の方向へ住民を誘導し批判を浴びた。水害時の首都圏自治体の連携の希薄さが今後、問題になりそうだ。

 ◇他市町村と調整困難

 30市町は群馬、栃木、埼玉、千葉も含めた5県にまたがり、流域人口が多く甚大な洪水被害が予想される。群馬大の片田敏孝教授(災害社会工学)が今年1月に実施した水害アンケートをもとに、毎日新聞が豪雨後、広域避難対策などを調べた。

 7市町は埼玉県熊谷市、群馬県館林市などで主に「市外でも近い高台に逃げる方が現実的」との理由で、一部住民が他市町に避難する。避難所を確保しない自治体は「他市との調整が難しい」「全域が浸水するわけではない」とし、うち茨城県取手市など3市町は「豪雨をきっかけに見直しを始めたい」と答えた。

 政府の中央防災会議は2011年の東日本大震災の後、大規模水害対策の検討を本格化。首都圏では横断的対応が必要として「首都圏大規模水害対策大綱」をまとめ、円滑な避難を求めている。

 しかし30市町で、他市町との連絡の取り方、住民への伝達方法など詳細を定めた広域避難計画の策定に至った例はない。常総市は9月10日に鬼怒川の堤防が決壊した後、危険の迫った川の東側の住民に、市外となるさらに東側へは避難誘導せず、川に向かって西側に誘導するミスがあった。市は「隣接市も含めた避難は当初考えなかった」と釈明。広域避難の重要性が改めて指摘されている。

 また30市町の防災担当課は5~17人体制だったが、交通や地域振興など別業務を兼務する場合が多く、防災専任の割合は平均30.8%。専任職員がいない自治体も7市町に上った。常総市は担当課15人中、専任は2人だけ。豪雨当日は携帯電話などへ避難指示や勧告を伝える「エリアメール」を「人手に余裕がなかった」と配信できず、緊急時の人員体制も課題になっている。

 全国的にも水害に関わる広域避難計画策定などの対応は進んでおらず、片田教授は「市外の避難所という選択肢が市民の安全性を高める。都道府県がリーダーシップを発揮して市町村間を仲介し、具体的な広域対応を事前に詰めておく必要がある」と指摘している。【玉腰美那子】


削られた自然堤防、進まぬ復旧作業/豪雨現場ルポ
日刊スポーツ 10月10日(土)10時8分配信

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昨年3月ごろ、ソーラーパネル設置時に削られる自然堤防(読者提供)

 台風18号の影響で9月10日の未明に襲った関東・東北豪雨から10日で1カ月が経過した。死者8人、半壊家屋3851棟、床上浸水3147棟(2日現在)の大災害となった。鬼怒川の決壊や越水で最も被害が大きかった茨城県常総市。川の氾濫が伝えられた同市若宮戸地区は、大規模太陽光発電所(メガソーラー)を設置するために自然堤防が削られ、住民たちは今も「人災だ」と、やるせない思いで生活していた。

 ヘドロ特有の異臭が鼻を突く。住民は乾ききっていない泥の中を家屋から黙々とかき出していた。手足や顔、髪の毛まで白く染まる。砂ぼこりも吸う。一日中、泥まみれになりながら復旧作業に追われ、車で数十分かけて避難所に戻っても、銭湯が定休日なら風呂さえ入れない日もある。

 昨年3月ごろ、ソーラーパネル設置による自然堤防の掘削で無堤地区となった若宮戸。床上1メートル以上の浸水で、鬼怒川に近い区画にある住宅の1階は1カ月がたっても住める状態にない。住民によると、14世帯のうち7世帯が賃貸住宅を借りるなどし、この地を離れた。残りの世帯は2階で生活しているという。

 「お金もないし、行くところもない」と森優妃さん(53)。水害で流し台が壊れたため、皿洗いから米とぎまで外の水場を利用している。10月になり気温も下がり、「冬になるのが不安」と話す。

 初沢由美子さん(65)は心臓が悪く、ペースメーカーを使用している。薬も欠かせないため副作用などで「お手洗いも近くなるし、迷惑が掛けられない」という。水害は怖いが、避難所には行かずに自宅の2階で住み続けるしかない。

 64歳主婦は思いの丈をぶつけた。「越水なんて表現はやめて! 自然堤防を壊して水を呼び込んだようなもの。人災ですよ」。1度も住民へ説明をしない設置業者に納得がいかない。

 1階にある各部屋の壁紙の裏は、水分が乾かないためにカビだらけになった。被害地域が広く、住宅業者もなかなか手が回らない。そのため自ら壁板をはがし、カビの増殖を防ごうとしているが作業は1階の4分の1にも至っていない。避難先の娘宅と自宅は車で片道約1時間もかかるため、復旧作業も進まない。

 昨年の掘削時の写真があった。地区住民が撮影したものだが、重機の屋根よりはるかに高い自然堤防が確認できた。設置業者らは高さが2メートル前後だったと説明するが「自然堤防は2メートル以上あった。大きな木も植わってて、それを根こそぎ崩してしまった」と主張する。

 掘削に初めから反対していた逆井正夫さん(65)は「家が全壊指定となっても、家を建て直す条件で300万円しか出ない。なんでこんな目に…」とソーラーパネルをにらんだ。【三須一紀】

 ◆関東・東北豪雨 宮城県2人、茨城、栃木県でそれぞれ3人の計8人が亡くなった。全国で床下浸水は8998棟に上った。最も被害が大きかった茨城県では全壊が50棟、半壊が3836棟。床上浸水が最も多かったのは栃木県で1885棟(2日現在)。常総市の浸水面積は最大約40平方キロメートルと広範囲に及んだ。避難者数は茨城県で541人(3日現在)、栃木県で151人(9月30日現在)。


鬼怒川決壊から1カ月 「常陸牛」生産者の被害甚大 牛舎水没…諦めない、前を向く
産経新聞 10月10日(土)7時55分配信

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近くにある別の牛舎に避難している柴崎哲夫さんの牛=茨城県境町長井戸(桐原正道撮影)(写真:産経新聞)

 東日本豪雨では、鬼怒川の堤防が決壊し、町全体が濁流にのみ込まれた茨城県常総市以外の地域でも大きな被害がもたらされた。同県境町では牛舎が水没し、肉牛144頭が死んだ。これらの多くは「常陸牛(ひたちぎゅう)」と呼ばれる同県のブランド牛で、被害金額は約2億5千万円に上る。10日で豪雨被害から1カ月。牛舎を営む畜産家は甚大な損害に打ちのめされながらも、再起を誓っている。(桐原正道)

 9月10日、鬼怒川の決壊現場から約20キロ離れた境町長井戸では、畜産業「シバサキ」の牛舎近くを流れる用水路があふれ、牛舎は早朝から浸水した。社長の柴崎哲夫さん(58)は「朝5時半ごろに様子を見に行ったら、もう50センチぐらい冠水していた。牛を逃がす暇もなかった」と振り返る。

 その後、近くの宮戸川も決壊。最終的に牛舎は約3メートル50センチの高さまで水位が上がり、敷地内には215頭の肉牛「黒毛和種」が取り残された。このうち約9割が、茨城県のブランド牛「常陸牛」として出荷される予定だった。

 10日午後、被害を聞きつけた町内の知人が水陸両用車で駆け付けた。泥水に浮いていた牛をロープでつなぎ次々と救出。13日までに全てを運び終えたが、既に100頭以上が命を失っていた。その後も衰弱した牛約30頭が死に、生き残ったのは71頭だけだった。

 柴崎さんによると、牛は1頭100万円前後で取引されており、「水没した牛舎と合わせると、被害額は2億5千万円ほど」。牛舎を建てた際に借り入れた約7千万円の返済も重くのしかかる。家畜共済から出る補償額は1頭当たり約10万円で建物への補償はない。

 10年ほど前までは乳牛などを取り扱う家畜商だった柴崎さんだが、「後継者不足で商機がある」として、2人の息子とともに肉牛の生産にくら替えしていた。

 宮崎県から竹炭を取り寄せるなど餌にこだわり、品質は徐々に認められるようになった。今年5月には境町のふるさと納税の返礼品に選ばれ、注文が殺到。飼育頭数も順調に増え、年に100頭以上出荷できる態勢が整った。水害は、そんなタイミングで発生した。

 甚大な被害を受けた柴崎さんだが、「どこかに移転して、牛飼いは続けたい」と、意欲は萎えていない。その源は、「牛が好き」と世話を手伝ってくれる孫の迦斗(かいと)くん(10)の存在だ。

 「あと10年もすれば(孫も)継ぐと思う。だからやめるわけにいかない。続けないと…」

 笑顔でそう語り、前を見据えた。


今も440人避難所生活…関東・東北豪雨1か月
読売新聞 10月9日(金)22時34分配信

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関東・東北豪雨から1か月。流された家屋や車がいまだに残る鬼怒川の決壊現場。奥は応急復旧工事が完了した堤防(9日午後、茨城県常総市で)=加藤学撮影

 茨城、栃木、宮城3県で計8人が亡くなった関東・東北豪雨で、茨城県常総市の鬼怒川が氾濫してから10日で1か月となった。

 同県内では約4000戸が全半壊し、今も常総市民を中心に約440人が避難所17か所で生活しており、被災した住宅の再建が最大の課題となっている。

 最大約40平方キロ・メートルが浸水し、被害が集中した常総市は、戸建て住宅約6000戸の被災状況を調べ、住宅再建の補助金額を算出する際に必要な罹災(りさい)証明書の発送を始めており、来週にも終える予定だ。

 茨城県内の避難者は、鬼怒川氾濫当日の9月10日にピークの1万390人を数えたが、同25日には960人に減少。現在も避難所で暮らしているのは、自宅が大きく破損したうえ、近くに身を寄せられる親戚などがいない世帯が多いという。母親と2人で避難所生活を続ける常総市の無職男性(52)は「浸水した自宅は解体せざるを得ない。今後、どこに住むかは全く決まっていない」と嘆く。


<関東・東北豪雨>農業被害、26県で401億円
毎日新聞 10月9日(金)21時7分配信

 農林水産省は9日、関東・東北豪雨による農林水産分野の被害額が全国26県で401億円、冠水などの被害を受けた農地が約1万8500ヘクタールに上ると発表した。

 被害額は農業関連だけで271億円。内訳は▽用水路など農業用施設の損壊=127億円▽イネやイチゴなど農作物の被害=69億円▽土砂の流入などによる農地の被害=37億円--など。土砂崩れによる林地の荒廃など林業関連で120億円、漁港施設の損壊など漁業関連で10億円の損害が出ている。

 都道府県別の農林水産業関連の被害状況は公表されていないが、各県の発表などによると、茨城県約114億円▽栃木県107億円▽宮城県107億円--など。政府は関東・東北豪雨を激甚災害に指定しており、農地や水路などの復旧事業に対し国が最大約9割を補助する。【一條優太】


<鬼怒川決壊1カ月>450人が避難生活…がれき残ったまま
毎日新聞 10月9日(金)20時31分配信

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鬼怒川堤防決壊現場付近の友人宅を訪れた女の子。「滑り台などがあったのに全部流された。また元通りになって友達と一緒に遊びたい」と話した=茨城県常総市で2015年10月9日午後2時5分、宮間俊樹撮影

 関東・東北豪雨で茨城県常総市の鬼怒川堤防が決壊し、10日で1カ月。牙をむいた濁流は穏やかな元の流れに戻り、工事車両や重機の数もめっきり減った。しかし、決壊地点付近は倒壊家屋やがれきが残り時間が止まったまま。多くの傷痕を抱えた街で、生活再建は緒に就いたばかりだ。【松本尚也】

 大量に流れ込んだ土砂が田畑を埋めて道路を遮断、水流でできたくぼ地は雨水が入り込み、池が点在する。家屋は基礎部分から崩れ、見渡す限り電柱はことごとく傾いたまま。同市三坂町の決壊地点付近は、堤防の応急工事で設置されたコンクリートブロックが真新しいだけで、廃虚のような光景が続く。

 「あの日から何も変わらない」。近くに住む金崎政治さん(45)はため息をつく。家は1階天井付近まで浸水し、両親とヘリコプターで救助された。今は市内の親戚宅から後片付けに通う。県や市は今月下旬から道路復旧や宅地、農地の整備に乗り出し、年内をめどに作業を終える予定だが、金崎さんの帰宅のめどは立っていない。

 県によると、市内外の16カ所で今も約450人が避難生活を送る。県や市は公的住宅や借り上げ民間住宅約500戸を確保したが、罹災(りさい)証明発行などの手続きが遅れ、入居が決まったのはわずか4世帯。避難所の一つで市研修施設の「水海道あすなろの里」には約170人が身を寄せ、7~8人が一つの部屋で暮らす。プライバシーも十分確保できず、同市水海道淵頭町の相沢猛さん(73)は「いつまでここにやっかいになるのか……。落ち着かず血圧も高くなった」とこぼした。

 ただ、街も部分的には水害前の姿を取り戻しつつある。街中に散らばっていた浸水家具や流出物などの災害ごみも回収され、路上などで見かけることはほぼなくなった。同市地域交流センターなどにあった計11カ所の仮置き場も14日で全て閉鎖され、ごみは順次撤去する。

 市内の小中学校は9月末に全校で授業が再開した。うち大生(おおの)小は床上浸水の被害がひどく、別の小学校で授業を受けているが、浅岡国夫教頭は「6年生をはじめ何とか自分たちの校舎で思い出を作らせてあげたい」と、児童らの声が戻ってくることを心待ちにしていた。


「なお数多くの浸水被害の爪痕」 警察庁長官、常総市・鬼怒川の決壊現場視察
産経新聞 10月9日(金)17時53分配信

 警察庁の金高雅仁長官は9日、東日本豪雨の影響で決壊した茨城県常総市の鬼怒川の堤防付近の現場を視察した。金高長官は「災害の現場を見て1カ月がたつ今、なお数多くの浸水の被害の爪痕を残す家屋が多く存在し、大勢の方々が避難生活を余儀なくされている。改めて被害の大きさと復旧復興への道の厳しさを実感した」と述べた。

 被災地では一般住宅での窃盗被害が相次いでいるため、「警察としては被災地のパトロール、警戒活動、防犯活動を徹底し被災地の安心安全確保に全力であたる覚悟だ」との考えを示した。

 豪雨の影響で、茨城県内だけでなく、宮城や栃木も含め計8人が死亡、40人以上が重軽傷を負った。東北地方から北関東で一時は7000棟以上が床上浸水し、1万3000棟以上が床下浸水した。

 警察当局によると、茨城県常総市の浸水被害が出た地域では発生以降、34件の窃盗事件が発生、地域の防犯対策が新たな問題となっているという。


鬼怒川の決壊現場視察=「防犯を徹底」―金高警察庁長官
時事通信 10月9日(金)17時36分配信

 警察庁の金高雅仁長官は9日、先月の関東・東北豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し、大きな被害が出た茨城県常総市三坂町を視察し、「改めて被害の大きさを実感した。被災者に寄り添った防犯活動を徹底する」と述べた。
 
 金高長官はこれに先立ち、県警常総署を訪問し、浸水地域のパトロールなどに当たっている署員ら約60人を激励。窃盗などの犯罪が懸念されるとして、「深く傷ついた被災者がこれ以上犯罪の被害で苦しむことのないよう、引き続き全力を尽くしてほしい」と話した。 


関東・東北豪雨から1か月、収穫期コメ大打撃
読売新聞 10月9日(金)14時6分配信

 関東・東北豪雨から10日で1か月。

 鬼怒川の堤防決壊などで甚大な被害が出た茨城県常総市や宮城県などはいずれも農業地帯で、水害は秋の収穫期を直撃した。1か月を目前にしてなお、復旧作業にすら取り組めない地域もあるなど、深刻な状態が続いている。

 鬼怒川の堤防決壊や越水で広範囲な浸水被害に見舞われた常総市は、農地の約8割が水田(2010年まとめ)の米所だ。豪雨に備えてあらかじめ刈り取った農地もあるが、生育状況などから刈り取る前のところもあり、甚大な被害が出た。刈り取った農家でも、倉庫に保管中のコメが泥水につかるなどして防げなかったところもあった。

 特にこの収穫後に被害に遭ったケースは、農業災害補償法に基づく共済金の支払い対象が田植えから収穫までで、影響が大きい。


東日本豪雨 鬼怒川決壊あす1カ月 仮堤防完成、2週間の戦い
産経新聞 10月9日(金)7時55分配信

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最後の土嚢を設置する作業員=9月24日夜、茨城県常総市三坂町(上村茉由撮影)(写真:産経新聞)

 ■作業に延べ7000人奮闘 「経験継承していく」

 東日本豪雨で鬼怒川の堤防が決壊して10日で1カ月となる。町全体が濁流にのみ込まれた悲劇に見舞われた茨城県常総市だが、避難指示・勧告が解除されたのはわずか15日後の9月25日だった。早期の解除が可能になった陰には、わずか2週間で仮堤防を完成させた技術者たちの奮闘と、地域住民の協力があった。(上村茉由)

                ■ ■ ■

 「早く復旧しないと、次の台風が来るかもしれない」

 豪雨がいったん収まった常総市三坂町の鬼怒川決壊現場。無残に崩れた堤防を前に、国土交通省関東地方整備局の堤盛良・水理水文分析官(59)は、仮堤防の設置目標を「2週間」と決めた。

 国交省防災課の課長補佐として東日本大震災などの対応にあたった経験が買われ、現地対策本部長に任命された。確保できる機材と人員を考慮して決めた工程。もちろん、24時間態勢が前提だ。まずは決壊箇所に土砂を積み上げてコンクリート製のブロックで覆う。さらに、本堤防を造る際に川の水を防ぐため、鉄製の板約600枚を河川敷に差し込み、決壊箇所を囲う作業を行う。

 「緊急のため詳細な図面はなし。ノウハウを全部投入して、臨機応変に工事する必要がありました」。工事を請け負った鹿島建設関東支店の半沢光洋所長(50)は振り返る。

 まさに突貫工事-。別の箇所の工事を担った大成建設東京支店土木部の八浪悌朗(やつなみ・ていろう)部長(53)も「わずか100メートルの間にクレーン10台を投入しました。よく事故が起きなかったと思います」と語る。

 工事開始から間もなく、トラブルが起きた。通常、堤防の斜面に積むブロックは、レンガを積むように、ずらしながら重ねていくが、両端の余った部分を埋める資材が不足したり時間の制約があったりしたことから、現場の判断で石工にずらすことなく並べさせた。ところが、100枚ほど設置したとき、国交省から「通常通り積むように」と指示が出された。「もう積んだところはいい。次から互い違いに並べて」という国交省側に、今度は石工の親方が息巻いて反論した。

 「石工の意地として、インチキな物を造っておさめたら、もう二度と商売はできない。お役所がいいと言っても俺は嫌だ!」。親方は若い衆を引き連れて既に敷いた100枚全てをはがし、最初から組み直した。

                ■ ■ ■

 早期完成に欠かせなかったのが、地元企業の協力と地域住民の温かい応援だ。

 茨城県つくばみらい市の建設会社2社は、まだ鬼怒川の水位が高かった10日夜から工事用車両の通り道を整備した。駐車場を工事用車両の待機場所として提供した店舗もあった。

 12日の夜には住民がトレーいっぱいのおにぎりを差し入れた。店舗も開いていない被災地。ほんのりと温かいおにぎりに、涙ぐむ作業員もいたという。作業員は多いときで一度に約550人、1日2交代で延べ約7千人が投入された。

 9月24日夜、夜間照明が現場を照らす中、最後の土嚢(どのう)が置かれると、堤氏が拡声器を片手に宣言した。

 「本日20時45分、全ての応急復旧工事が終了いたしました!」

 わずか2週間での完成は日本の高度な技術力と職人の意地、住民の協力があって実現した。「この経験を組織として継承していかなければなりません」。堤氏は、そう言って表情を引き締めた。


東日本豪雨 鬼怒川決壊あす1カ月 避難者なお437人、全面復旧に時間
産経新聞 10月9日(金)7時55分配信

 9月の豪雨で鬼怒川が決壊し、市内全域の約半分が浸水した茨城県常総市など周辺5市では7日午後4時現在で、17カ所の避難所が設置され、計437人が避難生活を送っている。

 県は公営住宅429戸、民間アパートなどを約80戸確保したが、提供できたのは7日までに2世帯にとどまる。

 常総市内を南北に走る関東鉄道常総線も、浸水被害を受けて以降、水海道-下妻間で運休し、同区間では代行バスが運行されていたが、同社は8日、10日に運行再開することを明らかにした。

 同市内では電気、水道とも全域で復旧したが、2カ所ある浄水場は仮復旧状態で浄水機能は回復していない。県営浄水場から供給される水道の圧力を強めることで、市内への供給不足を補っているという。

 同市の水道担当者は「本復旧のめどは立っていないが、一日も早く日常が戻るよう作業を急ぎたい」と話した。


〔鬼怒川氾濫〕関東鉄道常総線 10日から全線運転再開
レスキューナウニュース 10月8日(木)18時0分配信

関東鉄道は8日、一部区間での運転見合わせが続いている常総線について、水海道~下妻駅間での応急復旧工事が完了したことから、10日より同区間の運転を再開すると発表しました。これにより、同線での運転を見合わせ区間はなくなりますが、運転本数の少ない特別ダイヤでの運転となります。

関東鉄道常総線は、9月10日に発生した常総市内における鬼怒川の氾濫により、車両基地や線路設備、運行システム等に多大な被害が発生しました。これまでに取手~水海道、下妻~下館駅間は運転を再開しています。
なお、水海道~下妻駅間は運転本数を通常の3割程度に減らした特別ダイヤでの運転となり、取手~水海道、水海道~下妻、下妻~下館駅間の折り返し運転が基本となるほか、快速列車の運転も引き続き中止となります。なお、水海道~下妻駅間でのバス代行輸送や、他社線で行っていた振替輸送は9日で終了します。


<関東・東北豪雨>「鬼怒川の水足も速かった」常総市の男性
毎日新聞 10月6日(火)18時26分配信

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汚れた床をはがし、荒れ果てた自宅でこの先を考える飯野光夫さん=常総市三坂新田町で2015年10月3日午後2時39分、去石信一撮影

 「小貝川の洪水は何度も経験したが、鬼怒川の水足はこんなに速いものかと驚いた」。水害常襲地帯の茨城県常総市三坂新田町の農業、飯野光夫さん(87)は関東・東北豪雨を振り返る。この地域の人が警戒しているのは「暴れ川」と呼ばれる東側の小貝川だが、今回襲ったのは西側の鬼怒川。逃げる間もなく水かさが増し、印鑑一つも取り出すことができなかった。

 飯野さんが住む地域は小貝川と鬼怒川に挟まれ、両川の間隔は2~3キロ。水害と言えば小貝川で、1928(昭和3)年生まれの飯野さんが記憶する最も古い経験は38(同13)年。床上1.5メートルが浸水したという。その3年後も床上浸水。最近では86(同61)年だが、庭に水が入った程度だったという。

 地域住民は洪水の備えとして、数十センチ盛り土した上に自宅を建てているケースが多い。飯野さんも、86年の洪水の数年前に建てた現在の家を、庭より約50センチ高くしている。それでも今回は床上約1.5メートルが水に沈んだ。

 国土交通省によると、35(同10)年以来、小貝川の主な洪水は10回ある。平野を流れるため勾配がゆるく、水かさがゆっくり増して、引きにくい特徴がある。鬼怒川は上流に険しい山が多く、勾配も急で、雨が降ると増水のペースが早い。飯野さんは「小貝川はゆっくり水が来るので、大事なものを持ち出したり、高い所に置いたりする余裕がある。今回は水が来たと思ったら5分で身動きが取れなくなった」という。

 妻のなみさん(86)と長男夫婦は先につくば市内に避難しており、飯野さんはこの時来ていた弟の由夫さん(83)と2人で2晩、自宅2階に孤立。流れて来た袋入りのせんべいをかじりながら耐えた。携帯電話を持っておらず、無事なことを家族に連絡できなかった。ヘリで救出された後、再会したなみさんの第一声は「あら、生きての?」だったという。

 命は助かったが被害は甚大。木造2階建て約210平方メートルの自宅は、床や壁の修理が必要。300万円かけて今年リフォームしたばかりの浴室とトイレも大打撃を受けた。車4台、冷蔵庫や洗濯機の電気製品は廃棄。トラクターやコンバイン、乾燥機の農機具は使い物にならず、今年収穫した米3.6トンも売れない。隣にある長男夫婦の家や小屋の被害も大きい。

 地域の人の中には、転居を考えている人もいるという。飯野さんは「ここはすり鉢の底のような所だが、私は出て行く気にはなれない。水害を覚悟して生きる。年も年だし、居間や台所、風呂など最低限必要な所をしっかり直して、あとは簡単に補修しようと思う」と話した。【去石信一】


<茨城豪雨>激甚災害に指定
毎日新聞 10月6日(火)12時46分配信

 政府は6日の閣議で、茨城県常総市などで川の堤防が決壊し広い範囲で浸水した被害を含む豪風雨被害を激甚災害に指定することを決めた。対象は9月7日から11日にかけて発生した台風18号や、同台風から変わった温帯低気圧と日本の東を北上する台風17号の影響による豪雨などの被害。

 被災地域で実施される農地や水路、農協が所有する施設などの復旧事業に対し国が最大約9割を補助する。内閣府は現時点で、災害復旧事業費は全国で少なくとも81.6億円になると見込んでいる。【野原大輔】


東日本豪雨ルポ 「鬼怒川は切れねえ」…覆った言い伝え “一変した”のどかな田園風景
産経新聞 10月6日(火)10時30分配信

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傾いた家と横転したトラックが濁流の激しさを物語っていた=茨城県常総市三坂町(写真:産経新聞)

 記録的な豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し、広範囲で浸水した茨城県常総市。水害発生直後の約1週間、最も被害の大きかった決壊現場の同市三坂町に入り、取材を続けた。濁流に飲み込まれ、一面黄土色と化した町で、懸命に家族を捜す人や、家を失いながらも住民のために奔走する人たちに出会った。現地では今もボランティアらの協力で復旧作業が進むが、被災者が元の生活に戻れる日は、まだ遠い。(緒方優子)

■ヘドロのような臭いに咳込む

 「明日、茨城に入れる?」

 関東・東北地方で記録的な豪雨のあった翌日の11日夜、出張先の仙台で上司からの電話を受けた。茨城は、水戸支局に勤務していた今年5月まで、3年間を過ごした場所。壊滅的な被害を受けた常総市にも知人がおり、状況はずっと気がかりだった。「朝イチで向かいます」。翌朝、仙台駅から新幹線の始発で大宮駅まで移動し、車で常総市方面を目指した。

 市内に入ると、道路は浸水による通行止めや災害復旧の車両で渋滞していた。何度も遠回りしながら、最も被害の大きかった同市三坂町に到着したのは、災害発生から2日が経過した12日午前10時ごろ。スニーカーを長靴に履き替えて車を降りると、目を疑うような光景が広がっていた。

 青い空の下に広がる、田園の優しい緑-。記者の知る茨城の代表的な風景は、一変していた。

 傾いた電柱に、泥に沈む家や車。堤防が決壊した周辺では、道路がその下の地盤ごと押し流され、切り立った崖のように寸断されていた。乾燥した泥がびっしりとアスファルトを覆い、車両が通るたびに黄土色の土埃が巻き上がる。ヘドロのような独特の臭いと工事現場のような刺激臭が混ざり合い、思わずせき込んだ。

 「まるで津波のあとですよ。東日本大震災を思い出しました」。近くの家に泥掻きのボランティアに訪れていた男性は、額の汗を拭いながらそう話した。まさか、内陸の平地でこんな光景を目の当たりにするとは。住民の多くがそうであったように、ショックと驚きを隠せなかった。

■「おとうさん、どこー」炎天下に響く声

 変わり果てた風景以上に、過酷な現実を突き付けられる出来事もあった。

 「父親を捜しているんです」。そう話す女性と出会ったのは、その日の昼前のことだった。この日東京からやってきたという女性は、母親と夫とともに水害で流されたという父親の行方を捜していた。

 大きく傾いた自宅の玄関前には、父親が仕事で使っていたというトラックが横倒しになり、当時の濁流の激しさを物語っていた。

 「仕事一筋の父だったんです。資材置き場にあった仕事道具が気になったのか、外へ出ていたみたいで…」。話を聞きながら、気丈だった女性の目が少しずつ潤んでいくのが分かった。

 「おとうさん、どこー」。炎天下の中、女性ら家族は水の流れた方向へ向かってまだぬかるむ土の中に入り、がれきをかき分けて捜索を始めた。その後を追う記者やテレビ局のカメラに向けて、女性が放った言葉が忘れられない。「もう、離れてもらえますか。見つかるまで一緒に捜してくれるんですか?」。言葉を失い、泥の中で立ち尽くした。

 当時はほかにまだ15人が行方不明になっているという情報があり、その氏名も明らかになっていなかった。少しでも力になりたかったが、ほかの不明者の取材も続けなければならない。小さくなっていく背中を見つめながら、女性の言葉が何度も頭の中に響いた。

 父親はその翌日、自宅から約1キロ離れた場所で遺体で見つかった。その後の市の発表で、不明者の数は15人からゼロに訂正された。

■「鬼怒川は切れねぇ」

 取材を初めて3日目、三坂町上三坂地区には、撤去の進んだがれきや土嚢(どのう)、堤防復旧のための資材を運ぶトラックが激しく出入りしていた。

 物資の集積所となった工場を訪れると、水や食糧を補給しに来た近所の住民らが集まっていた。「そっちは大丈夫?」「困ったことがあったら、言ってね」。壊滅的な状況の中で、住民が互いに声をかけ合い、励まし合っている姿が印象的だった。

 その中心で、区長の渡辺操さん(70)がせわしなく動き回っていた。決壊現場の目の前に住む渡辺さんは自宅を流され、自身も約1キロ流されたが運良く用水路の橋の上に流れ着き、助かった。「家も全部流されちゃったけど、よく生きていたと思うよ。本当に」

 上三坂地区の住民の多くは、市が鬼怒川の決壊を想定して浸水域を示した「ハザードマップ」の存在すら知らず、実践的な避難訓練も行われていなかったという。決壊寸前の堤防の様子を見に、外へ出ていた住民もいた。今回大きな災害が起きたことで、「避難所の場所も分からない」という致命的な状態が浮き彫りとなった。

 「『鬼怒川は切れねぇ』。みんな昔から、そう言ってたんだ。だから大丈夫だと思っていた。まさかこんなことになるとは…」

 そう打ち明けると、渡辺さんは深いため息をついた。それでも、「今区長として自分にできるのは、顔を見せてみんなに安心してもらうことだ」と、避難先の市外にある妻の実家から毎日通い、地区の住民の安否確認やニーズの聞き取りに奔走していた。日焼けした顔には、うっすらと疲れの色が見えた。

■ともる明かりに復興願う

 災害発生から1週間を前にした16日、ようやく市内の大部分で電気や水道などのインフラが復旧した。日没後に町内を車で走ると、ポツポツとともる街灯や、家の窓からこぼれる暖かい光が見えた。わずかな明かりがこんなにも安心感を与えてくれるのだと、改めて感じた。

 たった1週間足らずの取材で、長靴で歩き続けた足には水ぶくれができ、のどはヒリヒリと痛んだ。

 過酷な環境で連日復旧作業を続ける被災者やボランティア、自治体の人たちの苦労は想像を絶する。安心してゆっくりと手足を伸ばせるわが家を失った被災者は、その疲れを十分癒やすこともできない。先はまだ見えないが、暗闇にともる明かりが少しずつ、増えていくことを願った。


関東・東北水害を激甚指定=政府
時事通信 10月6日(火)10時4分配信

 政府は6日、9月の関東・東北水害を激甚災害法に基づく激甚災害の「本激」に指定することを決めた。 


農地被害23県で81億円=関東・東北水害、6日に激甚指定
時事通信 10月5日(月)17時43分配信

 9月の関東・東北水害による農地や農業用施設の被害見込み額が、宮城、福島、茨城、栃木など23県で81億6000万円に上ることが分かった。
 内閣府が5日の自民党台風災害対策本部で明らかにした。政府は6日の閣議で、同水害を激甚災害法に基づく激甚災害の「本激」に指定する方針だ。
 内閣府によると、各県の農地や林道、農業用施設などの被害額は宮城24億4000万円、福島17億7000万円、茨城16億8000万円、栃木15億6000万円など。
 農地などのほかに、福島県の南会津町と昭和村で、道路など公共土木施設の被害がそれぞれ22億3000万円、1億2000万円に上る見込み。政府はこの2町村を激甚災害の「局激」に指定する。その他の市町村についても、被害が基準に達した場合は今年度末に指定する予定だ。 


首長対象にセミナー=関東・東北水害教訓に―国交省
時事通信 10月5日(月)17時0分配信

 国土交通省は5日、国が直轄管理する河川の流域の市町村長らを対象に、洪水に関する情報などを説明する「トップセミナー」を順次開催すると発表した。
 関東・東北水害を受けた緊急対応策の一環で、自治体が避難指示・勧告のタイミングを迷ったケースがあったことを教訓に、河川管理者が出す情報と自治体側の対応について確認し合う。今月にも開始する。
 セミナーは国の直轄河川109水系の流域に位置し、洪水などが起きた場合に浸水被害の恐れがある全国730自治体の首長が対象。地元の河川事務所が中心となり、勧告の発令判断の目安になる「氾濫危険水位」などの情報や、水があふれやすい場所など河川ごとの特徴についても説明する見通しだ。 


鬼怒川堤防、パイピング破壊原因
2015年10月5日(月)13時14分配信 共同通信

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 鬼怒川の堤防(左下)が決壊し、冠水した茨城県常総市街=9月11日(共同通信社ヘリから)

 関東・東北豪雨の影響で、茨城県常総市の鬼怒川の堤防が決壊した原因を究明する国土交通省関東地方整備局の調査委員会が5日、さいたま市内で2回目の会合を開き、決壊の原因は、堤防から水があふれる「越水」に加え、水が地盤に浸透して堤防が落ち込む「パイピング破壊」との結果をまとめた。

 調査委は工学や土木の専門家らで構成。前回の初会合では越水が原因の一つとの見方が示されていた。あふれた水は高さ約4メートルの堤防を20センチ越えたと推定される。

 次回の会合では決壊原因を踏まえ、堤防再建の工法を検討する。


茨城、豪雨被害で初の破傷風患者
2015年10月5日(月)12時29分配信 共同通信

 関東・東北豪雨による鬼怒川の決壊で、浸水した自宅の片付けをしていた茨城県の60代男性が破傷風と診断されたことが5日、分かった。比較的軽く、命に別条はない。県によると、今回の水害で破傷風の患者が確認されたのは県内で初めて。

 県によると、男性は9月28日、症状が出たことから、つくば市内の病院に行き、破傷風と診断された。自宅の片付け作業中にけがをしたとみられる。同日から入院し、10月1日に退院した。

 県は傷口に土が付いたり、がれきなどでけがをしたりした場合には、傷口をよく水洗いし、医師の診断を受けるよう注意喚起をしていた。


水害避難、流域の首長に研修…常総指示遅れ教訓
読売新聞 10月4日(日)10時37分配信

 関東・東北豪雨で起きた水害で茨城県常総市などの避難指示が遅れた問題を受け、国土交通省は、国が管理する109水系の流域730市区町村長(沖縄県を除く46都道府県)を対象に、避難指示を出すタイミングなどを考えてもらうための研修「トップセミナー」を開催する方針を決めた。

 水害に備えた初めての試みで、地域ごとに今月から始め、年内中に全首長の参加を目指す。被害拡大防止には、避難指示などの権限を持つ首長に河川の危険を理解してもらうことが不可欠と判断した。

 常総市内の鬼怒川の堤防は9月10日午後0時50分頃に決壊した。国交省下館河川事務所は半日前の午前0時15分、洪水が起きる恐れがある「氾濫危険水位」に達したことを同市にファクスなどで連絡。この後、水位がさらに上昇し、市長に電話で避難指示を出すよう促した。しかし、堤防が決壊した同市三坂町では、市が決壊前に避難指示を出したのは8地区のうち2地区にとどまった。市内では2人が死亡。市長は記者会見で「川のどこが決壊するか予測できなかった」と説明した。


両陛下が常総市をお見舞い 復興に向かう住民に勇気 茨城
産経新聞 10月2日(金)7時55分配信

 天皇、皇后両陛下は1日に訪問された避難所となっている常総市大塚戸町の「水海道あすなろの里」で、被災者らに「大変でしたね」「ご家族はご無事でしたか」「どうぞお大事に」などと声をかけ、復興に向け歩み始めている住民らを勇気づけられた。

 同市水海道天満町から避難している星野立子(りつこ)さん(62)は、浸水して泥まみれになった自宅から、両陛下の写ったテレホンカードが見つかり、お守り代わりに身につけている。それは、平成17年に全国植樹祭で両陛下が潮来市に来られたときのものだった。

 天皇陛下が星野さんに声をかけられた際、星野さんがテレホンカードを取り出すと、陛下は「若いときですね。持っていてくれてありがとう」と話されたという。星野さんは「最後に『お元気で』と声をかけていただけた。これから頑張らなきゃと思いました」と感無量の様子だった。

 皇后さまが同市水海道天満町の稲葉智恵美さん(32)に「身体は大丈夫ですか。お大事にしてね」と話されると、稲葉さんの目に涙があふれた。「感謝の気持ちと、被災当時のことを思い出して感極まった」という。

 両陛下は、救助活動に当たった警察官や自衛官、消防隊員らにもねぎらいの言葉をかけられた。陛下は県警機動隊の伊丹正昭中隊長(43)に「人命救助をしていただいてありがとう。隊員のみなさんにけがはなかったですか」といたわられた。伊丹中隊長は「『隊員にけがはないです』とお伝えしたら、とても喜んでいらっしゃった」と話していた。


東日本豪雨 天皇、皇后両陛下が常総市をお見舞い
産経新聞 10月1日(木)20時31分配信

 天皇、皇后両陛下は1日、東日本豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し、2人が死亡した茨城県常総市を訪れ、被災者らを見舞われた。発災当初から甚大な浸水被害を気にかけ、早期の慰問を希望されていた。

 両陛下は被災状況の説明を受けた後、三坂町地区の堤防の決壊現場をご見学。冷たい雨が降る中、同地区で濁流にのまれ、死亡した男性=当時(71)=が発見された場所に向かい、傘を差さずに黙礼された。

 高杉徹市長によると、両陛下は濁流で土砂がえぐり取られた惨状に驚かれ、皇后さまは「みなさん、とても怖かったでしょうね」と気遣われていたという。

 約180人が避難生活を送る施設では、被災者6人とご懇談。天皇陛下は「復興に向かって進んで行かれるよう願っています」といたわられた。救助活動に尽力した自衛隊、警察、消防の関係者らも慰労された。

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