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2015年9月12日 (土)

栃木で50年に1度の大雨、栃木、茨城に大雨特別警報・9

気象庁は未明に栃木県に、朝に茨城県にそれぞれ大雨特別警報を発表し、自治体の避難情報に従って安全を確保するよう呼び掛けた。栃木県では1人が心肺停止、1人が行方不明となり、茨城県内では鬼怒川が氾濫した。

栃木、茨城、千葉の各県では土砂災害や河川の氾濫などのため計約16万人に避難指示が出された。

栃木県では日光市・今市で10日午前10時40分までの48時間雨量が613.5ミリに上るなど、観測史上最多雨量を記録する地点が続出した。関東と東北南部では土砂災害警戒情報が各地に出された。

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リンク:茨城・常総で2遺体発見=栃木でも1人、死者7人に―豪雨災害 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:救助・捜索阻む「水と泥」、ひどくぬかるむ足元 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:水没の軽ワゴン車内から68歳男性の遺体…栃木 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<関東・東北豪雨>水没車両から男性遺体 栃木市 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:茨城、強い雨の恐れなし=気象庁 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:東日本豪雨 水没車両から遺体 栃木 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<関東・東北豪雨>決壊の地区 避難指示出ず 茨城・常総 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:水没の街、復旧難航…依然1万戸以上停電・断水 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:渋井川決壊、市民に伝えず…「夜間だったため」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:水害、茨城で心肺停止の男性発見 - 速報:@niftyニュース.
リンク:東日本豪雨 浸水想定周知足りず 専門家「ハザードマップの理解促進必要」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:東日本豪雨 泥の街、父の姿求め…「地面はってでも絶対見つける」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:東日本豪雨 コメ農家に収穫前の悪夢 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:大雨余波…銚子港に大量のゴミや木材 漁に出られない? - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:〔鬼怒川氾濫〕茨城県で13日夕方を中心に強い雨のおそれ、河川増水に警戒を - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:鬼怒川氾濫の“犯人”にされた会社「うちが原因ではない」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:除染草、豪雨で流出=環境省「濃度低い」―福島 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<関東・東北豪雨>「役立ちたい」ボランティア被災地に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:決壊前に避難指示出さず=甚大被害の上三坂地区―茨城県常総市 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<関東・東北豪雨>孤立病院、100人全員救助 茨城・常総 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<関東・東北豪雨>避難所、断水続く 「衛生面に不安」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<関東・東北豪雨>15人不明、懸命の捜索 停電1万軒超 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<関東・東北豪雨>宮城で新たに1遺体 車ごと流されたか - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:東日本豪雨 浸水想定、周知足らず 専門家「ハザードマップ、理解促す取り組みを」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:東日本豪雨 農家、収穫前の悪夢 実りの秋を襲った濁流 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:東日本豪雨 泥の海、父の姿求めて… 「地面はってでも絶対に見つける」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:豪雨による除染袋流出240個に - 速報:@niftyニュース.
リンク:東日本豪雨 首相「捜索・救助に全力尽くす」 茨城、栃木の被災地を視察 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:常総市役所、29時間ぶりに孤立状態解消 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:鬼怒川決壊6地区に避難指示出ず - 速報:@niftyニュース.
リンク:大雨被害、復旧作業続く=住民ら今後に不安―宮城 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:甚大被害の茨城、懸命の復旧作業 - 速報:@niftyニュース.
リンク:茨城・常総、避難4000人超…不明なお15人 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:不明15人、懸命の捜索=鬼怒川決壊の茨城・常総―栃木・宮城で死者4人 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

茨城・常総で2遺体発見=栃木でも1人、死者7人に―豪雨災害
時事通信 9月13日(日)11時9分配信

 関東・東北地方を襲った豪雨災害で、鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市で13日、浸水地域から男性2人の遺体が見つかった。
 同市内では依然として15人の安否が分かっておらず、県警が確認を進めている。また栃木県栃木市でも、水没した車から新たに男性1人の遺体が見つかり、豪雨災害の死者は茨城、栃木、宮城3県で7人となった。
 茨城県警によると、13日午前11時45分ごろ、決壊した鬼怒川堤防の東約1キロにある常総市新石下の水田で、男性の遺体を警察官が発見。運転免許証から布施政昭さん(51)と確認された。決壊堤防の南東約1キロの同市三坂町の水田でも同日午後2時ごろ、同町の栗田要也さん(71)の遺体が見つかった。
 県などによると、常総市では3日間で4000人近くが自衛隊ヘリコプターやボートなどで救助された。連絡が取れなくなっている人は15人おり、死亡した2人はこの中に含まれていなかった。市が避難所2カ所に行方不明者相談窓口を設置して安否確認を進めているほか、警察や消防、自衛隊が13日も1880人態勢で浸水地域の捜索を続けた。
 最大約40平方キロに及んだ常総市の浸水範囲は、排水作業などの結果、13日時点で約15平方キロに縮小したが、なお約2700人が避難を続けた。
 栃木県警によると、13日午前7時半ごろ、栃木市藤岡町の田畑で水没した軽乗用車の中から、近くに住む職業不詳小倉治さん(68)の遺体が見つかった。死因は水死で、大雨により車ごと押し流されたとみられる。 


救助・捜索阻む「水と泥」、ひどくぬかるむ足元
読売新聞 9月13日(日)10時58分配信

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流されたがれきや泥の中で救助活動にあたる消防隊員ら(12日午後)=横山就平撮影

 延々と続く泥水にぬかるむ地面。

 鬼怒川の堤防決壊に伴う浸水被害で、依然として15人が安否不明となっている茨城県常総市では、救助や捜索を続ける警察官らの前に、「水と泥」が大きな障害となって立ちふさがっている。

 12日午前9時50分頃、警視庁機動隊員計約30人が、二手に分かれて堤防決壊地点に近い石下大橋付近の河原を捜索していた。足元は草木に覆われているだけでなく、ひどくぬかるんでおり、足首あたりまで沈んでしまう場所もあった。

 手にした1メートル余りの検索棒を地面に突き刺しながら、8人が横一列にならんで一歩一歩足元を確認しながら手がかりを捜した。1か所捜索を終えると、いったん土手に上がり、次の捜索ルートを打ち合わせる。


水没の軽ワゴン車内から68歳男性の遺体…栃木
読売新聞 9月13日(日)10時45分配信

 13日午前7時35分頃、栃木県栃木市藤岡町甲の冠水した田畑で、屋根まで水につかった軽ワゴン車の中から男性の遺体が見つかった。

 県警栃木署の発表によると、男性は同市藤岡町藤岡、小倉治さん(68)で、死因は溺死とみられる。

 同市職員が水没している車を見つけて119番し、駆けつけた消防署員がゴムボートで近づいて車内を確認した。東日本で降った記録的な豪雨で、現場周辺は広範囲にわたって冠水していた。


<関東・東北豪雨>水没車両から男性遺体 栃木市
毎日新聞 9月13日(日)10時42分配信

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遺体が発見された軽ワゴン車(左奥)と捜査員ら=栃木市藤岡町で2015年9月13日、野田樹撮影

 13日午前7時35分ごろ、栃木市藤岡町甲の冠水した水田で、軽ワゴン車が水没しているのを被害状況を見回っていた同市職員が発見した。消防隊員が車内を確認したところ、1人の遺体が見つかった。同市によると、60代の男性とみられ、栃木署で身元の確認を進めるとともに、死因などを調べている。

 同署によると、現場周辺は関東・東北豪雨の影響で、東西800メートル、南北2キロにわたり冠水していた。関東・東北豪雨による死者は12日までに栃木県で2人、宮城県で2人の計4人が確認されている。【野田樹】


茨城、強い雨の恐れなし=気象庁
時事通信 9月13日(日)10時29分配信

 気象庁は13日深夜、茨城県で強い雨が降る恐れはなくなったと発表した。
 北海道付近から延びる前線が東へ移動し、太平洋側に抜けたため。鬼怒川流域が10日に氾濫した常総市などでは洪水警報が続いた。 


東日本豪雨 水没車両から遺体 栃木
産経新聞 9月13日(日)10時24分配信

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遺体が発見された車両。冠水した水田に水没していた=13日午前、栃木県栃木市藤岡町甲(水野拓昌撮影)(写真:産経新聞)

 13日午前6時半ごろ、栃木県栃木市藤岡町甲の冠水した水田に水没している軽乗用車を同市職員が発見、119番通報し、消防が車内を確認したところ、性別不明の遺体を発見した。東日本豪雨による行方不明者の可能性もあることから、栃木署で身元の確認などを急いでいる。

 一方、同市は、遺体は20年前から家族と連絡が取れなくなっている同市の男性(68)とみられることを明らかにした。同市によると、今回の大雨で連絡が取れなくなった市民はいないという。

 現場周辺は渡良瀬遊水地に近い低地で、東西約800メートル、南北約2000メートルにわたって冠水。住宅はなく、この地域に入る道路は今回の大雨で全て通行止めとなっていた。水が引き、通行止め解除を検討するため、同市職員が周辺を見回っていた。

 道路の水は引いたが、水田は冠水が続き、消防隊員はボートで車両に近づき、遺体を発見。車内でうつぶせの状態だった。署員が12日に付近を見回った際には水位が高く、車両は発見されなかった。


<関東・東北豪雨>決壊の地区 避難指示出ず 茨城・常総
毎日新聞 9月13日(日)9時0分配信

 関東・東北豪雨により10日、茨城県常総市で鬼怒川の堤防が決壊した時、決壊地点の周囲の多くの地区には市が避難指示を発令していたのに、最も近い「上三坂地区」(6月現在59世帯)には発令していなかったことが12日、市への取材で分かった。市は「(上三坂よりも)上流で水があふれ出したため、そちらの対応に追われてしまった」と説明している。指示が出なかったことが住民の逃げ遅れにつながった可能性がある。

 数十年に1度の豪雨などに出される大雨特別警報が茨城県に出されたのは、10日午前7時45分。市は午前2時20分から、鬼怒川沿いの各地区に順次、避難指示を発令した。上三坂には発令されないまま、午後0時50分に堤防が決壊した。

 市安全安心課は「上三坂は水位に余裕があると思っていた。住民からの情報がそれほど寄せられていなかった」とも話している。【金森崇之】


水没の街、復旧難航…依然1万戸以上停電・断水
読売新聞 9月13日(日)8時45分配信

 茨城県常総市では、鬼怒川の堤防決壊から3日目の12日になっても電気や水道などのライフラインが停止し、住民の生活基盤が失われたままだ。

 街にあふれ出た大量の水の排水が進まなければ、復旧作業にも手を付けられない。

 ◆排水作業

 国土交通省は12日もポンプ車で排水を進めた。同日夕には40台を稼働させ、作業を本格化させたが、東京工業大の鼎(かなえ)信次郎教授(44)(河川工学)は「浸水域のさらに南側は、標高が周囲に比べてやや高く、袋小路のようになっているため、水がはけにくい」と話す。

 ◆ライフライン 東京電力は10日夜、浸水域で救助活動が行われる際、感電の恐れがあるため、送電を止めると茨城県に申し入れた。県も「やむを得ない」と了承した。停電は約1万1200戸。東電は「県と協議の上、送電再開を決める」としている。加入電話も、隣接する坂東など2市を含む約2万回線が不通だ。常総市役所に設けられた携帯電話の充電コーナーには市民が並んだ。

 茨城県高圧ガス保安協会によると、浸水域では大半の住民がプロパンガスを利用している。復旧には配管などの点検が必要で「時間がかかる可能性もある」。

 断水は約1万1700戸で発生。常総市によると、2か所の浄水場が水没したためで、自衛隊などの応援を受け、市内14か所に給水車を出動させている。


渋井川決壊、市民に伝えず…「夜間だったため」
読売新聞 9月13日(日)8時37分配信

 宮城県大崎市内を流れる渋井川が決壊した後、大崎市がその情報を市民に伝えていなかったことが12日わかった。

 市は「夜間だったため、パニックによる二次被害を避けるために知らせなかった」としている。

 市は決壊で浸水した古川地区に、11日午前4時半と同5時10分に「避難準備情報」を出し、緊急速報メールで避難所の開設などを知らせた。同5時半頃に消防団から決壊の情報が入ったが、市は避難指示を発令したり、メールなどで市民に注意を呼びかけたりしなかった。

 岩崎政浩・市防災安全課長は「無理に避難所へ向かおうとするなどの二次被害が予想されたため、現場で活動していた消防に対応を任せた」と話した。「今後、外出が困難な場合は住宅2階へ避難することなどを呼びかけたい」としている。


水害、茨城で心肺停止の男性発見
2015年9月13日(日)8時35分配信 共同通信

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 水が引き、道路を埋め尽くす大量の草やがれき=13日午前、茨城県常総市

 鬼怒川の堤防が決壊して大規模な被害が出た茨城県常総市で13日、浸水したとみられる水田で、男性1人が心肺停止の状態で発見された。栃木県栃木市でも新たに、冠水した田畑で水没した乗用車が見つかり、中から男性とみられる遺体が見つかった。両県警は、2人の身元を調べている。

 12日までに判明していた死者は、宮城県2人、栃木県2人の計4人。常総市で連絡が取れず、行方不明になっているのは15人だった。

 また、土木学会の専門家や国土交通省関東地方整備局の調査委員会が13日、常総市を訪問。鬼怒川の堤防が決壊した現場で、大規模な水害に至った原因を調べた。


東日本豪雨 浸水想定周知足りず 専門家「ハザードマップの理解促進必要」
産経新聞 9月13日(日)7時55分配信

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常総市の推定浸水範囲(左)と常総市洪水ハザードマップ(写真:産経新聞)

 鬼怒川が決壊した茨城県常総市では、河川の氾濫による浸水想定を示した「ハザードマップ」が作られていたが、今回の災害でも十分に活用されていなかった。専門家は、住民に分かりやすく周知するためにも、自治体で防災に精通した専門職員の育成が急務だと指摘している。

 市は平成21年にマップを作成し、市内の全戸に配布した。今回の浸水域はマップとほぼ一致するが、自宅が浸水した男性(28)は「家にあるとは思うけれど、ちゃんと見たことはない。何十年も水害なんてないので大丈夫だと思っていた」と話した。

 静岡大防災総合センターの牛山素行(もとゆき)教授(災害情報学)は「マップなどソフト面の対策は仕組みをつくるだけではだめ。情報の出し手である自治体と、受け手である住民の双方が意識的に努力しないと機能しない」と指摘する。

 マップでは、市役所は1~2メートル未満の浸水が予測されていたが、市は今回、「ここまで水はこない」と判断し災害対策本部を設置。結局マップ通りに浸水して機能不全となった。

 牛山教授によると、多くの自治体で防災専門知識を持つ職員がいないのが現状という。

 住民がマップを理解し自助に役立てることが理想だが、牛山教授はその前提として、「職員が地域防災の核になり、マップの読み方などを住民に分かりやすく伝えられる体制づくりが必要」と指摘。東日本大震災後、政府が自治体職員向けに実施している「防災スペシャリスト養成研修」などの活用を提案している。


東日本豪雨 泥の街、父の姿求め…「地面はってでも絶対見つける」
産経新聞 9月13日(日)7時55分配信

 鬼怒川の堤防決壊から2日が経過した12日、茨城県常総市の水が引いた被災現場では、壊れた自宅に途方に暮れながらも、少しずつ片づけを始める住民の姿がみられた。ボランティアも徐々に現地に入り始めたが、ライフラインは断たれたままで復旧のめどは見通せない。「どこにいるの」。変わり果てた街で声をからして、大切な家族を捜し続ける住民の姿もあった。

                   ◇

 「お父さん、お父さん」-。鬼怒川の堤防が決壊した常総市三坂町では12日、水が引いた自宅に戻り、行方不明になった家族を捜す人の姿もあった。

 「父が流されたと聞いて、捜しに来たんです」。この日、東京から三坂町の実家に駆けつけたという女性(41)は、背中におぶった息子(2)をあやしながら、落ち着かない様子で話した。

 10日午前、70代の父親と母親は2人で堤防のすぐ脇にある自宅にいた。すでに川の水があふれ、自宅の周辺にたまり始めていた。2人で土嚢(どのう)を積み上げたが間に合わず、父親は「危ないから、家の中にいて」と言い残し、庭へ向かった。庭にある2階建ての資材置き場には、建築業を営む父親が仕事で使う資機材一式が保管されていた。

 このとき、堤防の決壊はもう始まっていた。水の量はみるみるうちに増え、父親は資材置き場の2階、さらに屋根の上へと避難した。自宅の1階にも水が迫り、畳が次々と浮かび上がった。お互いを呼ぶ声は、轟音(ごうおん)でかき消された。

 母親は家の出窓から自衛隊のヘリコプターで救助されたが、避難先で近所の住人から、父親が流されたことを聞いた。

 すぐ近くに住む男性(40)は、赤いシャツを着ていた父親が資材置き場の屋根の上に座り込み、屋根ごと流されるのを家の3階から見ていた。「必死に屋根にしがみついていた。目の前で流されていくのに、何もすることができなかった…」と悔やんだ。

 女性は、「仕事熱心な父のことだから、自分のことよりも、仕事道具が大事だったのかもしれない。地面をはってでも、絶対に見つけたい」と、自宅の周辺に散乱した工具箱を大切そうに手に取った。

                   ◇

 ■住民「何もできない」 電気、水道…いつ復旧

 鬼怒川の堤防が決壊し、住宅地に多くの被害が出た茨城県常総市。大量に流れ込んだ水や土砂は家の1階部分にあった家財道具などを容赦なく押し流した。電気や水道の復旧も遅れている中、片付け作業に追われる住民や、避難所にとどまらざるを得ない住民は、不安を募らせている。

 「もういやになっちゃった」と首を振るのは同市三坂町に住む中沢康史(やすし)さん(39)。片付けのため自宅に戻ったものの、自宅の中は泥だらけ。水も電気もこないため清掃の手段は限られている。周囲は水に漬かり、道路もめくれ上がっているため車も走れない。「何からどうすればいいのか分からない」

 避難所から1メートル以上冠水した自宅に戻った男性会社員(26)も自宅1階から泥をかき出す作業に追われた。埼玉県所沢市に住んでいる兄も駆けつけたが、結局、家の中に大量に入り込んだ泥を洗い流すことはできないまま。男性は「早く片付けたいが、水がこないと。今日は何もできなかった」とため息をついた。

 市役所の災害対策本部では、市の担当者に「電気や水道はいつ復旧するんだ」「2軒隣の家は電気がついたのにうちはまだなのか」と詰め寄る男性がいた。担当者は「東京電力が1軒ずつ訪問し、漏電がないか確認してから復旧させているので時間がかかっている」と説明したが、男性は収まらない様子だった。

 電気と水が止まっている地域の住民は、橋を渡って対岸のコンビニエンスストアなどにトイレを借りに向かう。しかし、道路は常に渋滞だ。同市新石下の無職男性(72)は、「こんな状態で作業どころじゃない」とぼやく。

 避難所で最も多い約800人の避難者が生活する石下総合運動公園では、暑さとストレスで疲弊する被災者も出てきた。同市沖新田町から避難してきた無職男性(75)は慣れない避難所生活に苦痛を訴える。「他の人と一緒に寝るのが慣れずよく眠れない。体調が悪くなってきた」。食欲がわかず、3日間の滞在で食べることができたのはおにぎり数個だけ。自宅は水と土砂にのまれ、いつ帰れるかもわからない。「埼玉県に住む弟が一緒に住もうと言ってくれるが、この年で別の場所に引っ越すのも…」と表情を曇らせた。

 「ここら辺は常総線が走らないんじゃ、どうしようもない」。こう話すのは、常総市を通る唯一の鉄道である関東鉄道常総線を利用して千葉県の大学に通う娘を持つという同市大房の男性会社員(50)だ。12日夜、娘を東京都内の親類の家へ預けに行くという。

 常総線の線路は鬼怒川の堤防決壊で発生した浸水域を縦断しており、復旧のめども立っていない。線路の調査をしていた男性作業員は「ここまで水が来ているとは思わなかった。水が引くまでは、復旧作業は何もできないので、運転再開はいつになるのか…」と肩を落とした。


東日本豪雨 コメ農家に収穫前の悪夢
産経新聞 9月13日(日)7時55分配信

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水をかぶり横倒しになった収穫前の稲 =12日、茨城県常総市本石下(鈴木健児撮影)(写真:産経新聞)

 河川の堤防決壊によって街に流れ込んだ濁流は、収穫を待つ稲穂が実る水田地帯ものみ込んだ。

 「茶色く濁った水で稲が見えない。これでは手が付けられない…」。宮城県大崎市の古川西荒井地区。堤防が決壊した渋井川そばで半世紀以上農業を続けているという木村盛(さかり)さん(74)は、冠水した約1.6ヘクタールの水田を見つめた。

 たわわに実った稲穂の姿を市章とする大崎市には計1万6200ヘクタールの水田がある。同地区はそのうち半分近い約7770ヘクタールが広がる県内有数の穀倉地帯だが、市の調査によると、11日午後7時の時点で約1269ヘクタールが冠水・浸水。市の担当者は「こんなに被害が出るなんて、これまで聞いたことがない」と驚く。

 「刈り入れ時だったのに…」と悲痛な声を上げるのは、鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市の沖新田町で家族と稲作を営む河津浩二さん(57)。「10日の午後3時ごろに水田を見たら稲穂が水に沈んでみえなくなって、やばいと思った」。濁流により今年収穫した40俵分(約2.4トン)も水没、トラクターなどの農業機械も壊れてしまったという。「農家にとって生命線の田んぼと機械がやられてしまった。先行きが不安でたまらない」。苦痛の表情を浮かべた。

 農林水産省は、茨城県と栃木県の調査のため、現地に職員を派遣するとともに、被災した農林水産業者への貸付金の返済猶予などを農林中央金庫や日本政策金融公庫に要請している。


大雨余波…銚子港に大量のゴミや木材 漁に出られない?
スポニチアネックス 9月13日(日)7時2分配信

 関東・東北水害で決壊した鬼怒川と合流する利根川河口に大量のゴミが漂着し、千葉県銚子市の漁協関係者は12日、流木などの撤去作業に追われた。今後も流れ着く可能性があり、漁に影響が出ることも考えられる。この日、宮城県栗原市では行方不明になっていた小野寺繁夫さん(62)=同市=の遺体が見つかった。死者は宮城、栃木両県で各2人の計4人、行方不明者は15人となった。

 大雨の影響は茨城県常総市の鬼怒川決壊現場から、直線距離で80キロ以上離れた利根川河口付近にも表れた。

 銚子港の漁協関係者によると、激流に乗って流れてきた材木や家財道具の破片などの大量の“漂流ゴミ”は、雨が激しかった10日から目立つようになり、次第に最下流部や船着き場付近に滞留していった。一時は、漁港周辺一帯が茶色に埋め尽くされ、漁船が陸上に打ち上げられたように見えるほどだったという。

 出船に支障が出ないよう、この日、漁協職員らは重機などを使い、ゴミをすくい上げる作業に追われた。漁協直販所のスタッフは「漁港内だけでゴミは40トンほどある。ほとんどが木の枝で、中には長さ12メートル、直径6メートルはある丸太もあった」と驚きの声を上げた。懸命の作業が続けられたが、取り除けたのは数トンほど。「上流の様子を考えると、さらに流れてくる可能性はありそう」と話した。

 利根川を挟み銚子市の対岸にある、茨城県波崎港の釣り宿「はまなす丸」(東日本釣宿連合会所属)の堀田正巳船長は「大量の流木で遠くからでも陸地が広がっているように見えた。台風や大雨などがあると同じようにゴミはたまるが、今回は特に規模が大きいように感じる」と心配していた。

 銚子漁協では、14日からの水揚げ再開を目指している。銚子沖では現在、ヒラメ、マアジ、イワシ、マダイなどが水揚げされているが、海に流れ込んだ泥水の影響を受ける可能性もある。漁協関係者は「しばらくは浅場の漁は難しいかもしれない」と話した。

 漂流ゴミの多くは海にまで達している。川の水(真水)は海水より冷たく、海水の下に入り込むため、ゴミも一緒に海底に流れることが考えられる。漁協関係者は「網に引っ掛かる可能性もある。こればっかりは海上からは分からない」と不安げに話した。


〔鬼怒川氾濫〕茨城県で13日夕方を中心に強い雨のおそれ、河川増水に警戒を
レスキューナウニュース 9月13日(日)6時45分配信

水戸地方気象台は13日06:30、「洪水に関する茨城県気象情報 第1号」を発表しました。
日本海の低気圧からのびる寒冷前線が13日夜のはじめ頃にかけて東日本を通過するため、茨城県では13日夕方を中心に雷を伴って1時間に20mmの強い雨の降る所があり、14日06:00までの24時間予想降雨量は多いところで50mmの見込みです。土砂災害、落雷や突風、降ひょうに注意するとともに、鬼怒川氾濫により既に浸水している地域では更に被害が広がるおそれがあるとして、河川増水などに警戒するよう呼びかけています。

【洪水警報】
・茨城県:守谷市、つくばみらい市、結城市、下妻市、常総市、筑西市、坂東市、八千代町
・栃木県:小山市


鬼怒川氾濫の“犯人”にされた会社「うちが原因ではない」
スポーツ報知 9月13日(日)5時3分配信

 関東・東北水害における茨城県鬼怒川の氾濫で、堤防のない常総市若宮戸地区について丘陵部を掘削して太陽光発電のソーラーパネルを設置したのが原因と報じられていることに関し12日、千葉県内の民間事業者が自社のホームページで見解を明らかにした。

 この会社は、10日に鬼怒川が氾濫した際にインターネット上などで社名を挙げられ、水害が拡大する要因を作ったとされた。だが、同社がパネルを設置した場所は、自然堤防として機能していた通称「十一面山」と呼ばれる丘陵部よりも川面に近い側であると主張。もともと平らな状態の土地で、丘陵を削った事実はないとしている。

 その上で、丘陵を切り崩したのは、この会社のすぐ隣の土地を所有する別のメガソーラー事業者であるとも指摘。この事業者とは取引関係が一切なく「川沿いにあった自然堤防を弊社が事業用地の開発のために切り崩したことから起こったとする事実とは異なる情報が散見される」と訴えている。

 若宮戸地区は昨年3月に太陽光発電事業を行うため、丘陵部の幅約150メートル、高さ2メートル部分が削られた。その後、国と協議した上で、当該部分には土のうが積まれた。11日には、同県坂東市の吉原英一市長が政府調査団に対し「常総市の一部で起きた氾濫は、民間業者が採掘したことが招いた」と話していた。


除染草、豪雨で流出=環境省「濃度低い」―福島
時事通信 9月13日(日)1時1分配信

 福島県飯舘村の除染現場から廃棄物の入った袋が豪雨により川に流された問題で、環境省は12日夜、破けて空になった2袋が下流で見つかったと発表した。
 除染で刈り取られた草が入っていたという。同省は「放射性物質濃度は比較的低い」と説明している。
 この問題では、12日時点で少なくとも240袋の流出を確認し、うち113袋を回収した。残りは増水している水位の低下を待って、回収する予定。流出の総数は分かっていない。望月義夫環境相は発表に先立つ12日午後、「総力を挙げ、一つも喪失することのないように実態を把握しなければならない」と福島市内で述べた。 


<関東・東北豪雨>「役立ちたい」ボランティア被災地に
毎日新聞 9月12日(土)23時40分配信

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水害ボランティアの服装

 関東、東北地方を豪雨が襲ってから初めての週末を迎えた12日、救援ボランティアの被災地入りが本格化した。茨城県はこの日、常総市の石下(いしげ)総合体育館に「災害ボランティアセンター」を設置。「被害が大きく、遠方から訪れるボランティアの安全確保が難しい」として、初日は被災状況の把握などのため、被害の少ない市民と隣接自治体の住民80人に限定した。ボランティアたちはカレーライスの炊き出しも行い、調理で腕を振るった地元少年サッカークラブのコーチ、秋葉勇二さん(44)は「同じ市民として役に立ちたいと思った」と話した。

 薬品や衣類などの救援物資も全国から次々に届いた。県立下妻二高野球部は部員22人で避難所となっている同体育館を訪れ、救援物資の運び込みを手伝った。沼尻隼帝(はやて)主将(16)は「地域の人への恩返しです」と汗を拭った。同センターは13日は対象を県内に広げて約400人を受け入れ、14日以降は状況を見ながら態勢を判断するとしている。

 堤防決壊で大きな被害が出た宮城県大崎市は、個人のボランティアは高校生以上の市民に限定し、団体・企業も県内からだけ募集する。同県大和町の社会福祉協議会は14日にボランティアセンターを設置予定だったが、家屋からの泥のかき出しなどの要望が多く、13日から地元のボランティア団体に清掃協力を要請することにした。

 いずれの被災地でも、ボランティアが担当する作業は家屋からの泥のかき出しや清掃などが中心となる。国際医療NGO「AMDA(アムダ)」(岡山市)の谷佳世事務局長補佐は水害ボランティアの心得として「水害ごみに汚物が混じっており、衛生環境は悪い。乾燥した泥の粉じんを吸い込み気管支を痛める可能性がある。体調管理に十分注意してほしい」と指摘する。【加藤栄、高木香奈】

◆災害ボランティアに関する主な連絡先◆

【茨城県】

常総市 029・301・3157 (県福祉指導課)

【栃木県】

鹿沼市 0289・65・5191(市社協)

小山市 0285・22・9501(市社協)

日光市 0288・30・4117(市社協)※当面は市民限定

栃木市 090・7828・4016、080・1137・4343(市社協)

【宮城県】

大崎市 0229・23・7400(市社協)※個人は市民限定、団体・企業は県内


決壊前に避難指示出さず=甚大被害の上三坂地区―茨城県常総市
時事通信 9月12日(土)22時7分配信

 記録的な豪雨で鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市で、濁流が流れ込んで多くの住民が逃げ遅れた三坂町・上三坂地区の住民に対し、同市が堤防決壊前に避難指示や避難勧告などを出していなかったことが12日、分かった。
 
 鬼怒川の東側に位置する同地区で堤防が決壊したのは、10日午後0時50分ごろ。同市は三坂町の一部地区に対し、同日午前10時半までに避難指示を出していたが、上三坂地区を含む鬼怒川東部地区に避難指示が出されたのは、決壊から約2時間後の午後2時55分だった。
 国土交通省は10日午前6時すぎから、鬼怒川上流の3カ所で川の水があふれる「越水」が発生していることを把握。堤防が決壊する恐れがあるとして警戒を呼び掛けていた。
 常総市の担当者は避難指示が遅れたことについて、「結果的にはそうなってしまったかもしれないが、できる限り早く出すよう努めた」と説明している。 


<関東・東北豪雨>孤立病院、100人全員救助 茨城・常総
毎日新聞 9月12日(土)21時25分配信

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水海道さくら病院から救助された高齢の患者=茨城県常総市水海道森下町で2015年9月12日午後4時5分、林田七恵撮影

 関東・東北豪雨で大水害に見舞われた茨城県常総市の水海道さくら病院は周辺が冠水し、患者約40人を含む約100人が孤立していたが、12日夕までに全員が救助された。患者はボートで約200メートル離れた水が引いた場所に運ばれ、救急車に乗り換えて別の病院へ搬送された。

 病院は、鬼怒川の川岸から約800メートル離れているが、10日午後5時ごろに泥水が建物内に流れ込み始めた。当初は患者86人が入院していたが、重症者は先に救助のヘリやボートで救出していた。

 しばらくして停電し、人工透析が必要な患者は自家発電で対応したが、院内は暗く、蒸し暑い状態が続いた。職員は2日間、ほとんど寝ずに患者を見守ったという。

 12日は朝から救助が始まった。まず患者が運ばれ、職員も救出された。救出活動を見守っていた女性事務職員の母親(52)は「早く休ませてあげたい」と安堵(あんど)した様子で話した。

 男性院長(57)によると、孤立していた2日間に患者2人が亡くなったという。院長は「元から容体が悪かったため」と説明した。病院について「壊滅的なダメージを受けたが、必ず復興すると信じたい」と話した。【林田七恵】


<関東・東北豪雨>避難所、断水続く 「衛生面に不安」
毎日新聞 9月12日(土)21時22分配信

 関東・東北豪雨で大水害に見舞われた被災地では、日を追うごとに避難生活が過酷さを増している。避難の長期化も予想される中、特に持病がある人や高齢者にとっては健康維持が大きな課題だ。断水解消の見通しは立たず、衛生面を不安視する声も上がっている。

 鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市では12日午後4時現在、避難指示・勧告が計1万8531人に出され、5100人余りが市内外の避難所に入っている。市中心部にある県立水海道(みつかいどう)第一高には約150人が避難。武道場で過ごす同市中妻町の女性(69)は、ぜんそくの持病があり夜にせき込むため、「周りに迷惑をかけないように」と11日夜は廊下に椅子を並べて寝た。

 母親(93)は認知症を患っているといい、環境が変わったせいか眠れなくなっている。脚が不自由で車椅子生活だが、近くのトイレは断水で使用不能。屋外に設置された簡易式の和式トイレは狭く、おむつ交換が困難なため、女性は「福祉施設に移らせてもらえないだろうか」と訴えた。

 講堂ではペットボトルの水でトイレを流すため周囲に悪臭が漂う。家族4人で避難した女性(45)は「子どもが体調を崩している。不衛生なのが不安だ」と顔をしかめた。

 常総市役所の議会棟には、約30人の市民が議場に毛布をひき、議員席などで体を休めていた。あるお年寄りは「甘いパンばかりでちょっとつらい」と話していた。

 避難所を運営する市職員にも疲労感がにじむ。市社会福祉課の土本悠綺(ゆうき)主事は「人手や設備が限られている中、できることをやるしかない」と険しい表情で語った。

 同県土浦市から派遣された保健師によると、寝不足や慣れない環境によるストレスで、血圧が上がる人が増え、風邪をひく人も出ている。避難所の状況を調査している同県守谷市社会福祉協議会によると、「人の出入りが多く、気が休まらない」とこぼす避難者が少なくないという。常総市新石下(いしげ)の無職、荒井和巳さん(74)は、「早く家でゆっくり寝たい」と疲れた表情を見せた。

 また、避難所から自宅の様子を見に行った同市若宮戸の自営業の女性(53)は「停電しており、土で汚れた洋服を洗濯できない。冷蔵庫も動かず、生活できない。水没した車も動かない」と嘆いていた。

 一方、豪雨後初めての週末を迎え、救援ボランティアの被災地入りも本格化した。茨城県は12日、常総市の石下総合体育館に「災害ボランティアセンター」を設置。初日はカレーライスの炊き出しがあり、調理のボランティアをした地元少年サッカークラブのコーチ、秋葉勇二さん(44)は「同じ市民として役に立ちたいと思った」と話した。

 薬品や衣類などの救援物資も全国から次々に届いている。県立下妻二高2年で野球部の沼尻隼帝(はやて)主将(16)は部員21人とともに救援物資の運び込みを手伝い、「地域の人への恩返しです」と汗を拭った。【遠藤大志、加藤栄】


<関東・東北豪雨>15人不明、懸命の捜索 停電1万軒超
毎日新聞 9月12日(土)21時18分配信

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孤立住民の救助へ向かう自衛隊員=茨城県常総市で2015年9月11日、防衛省統合幕僚監部提供

 関東・東北豪雨の行方不明者の捜索が12日本格化し、宮城県栗原市で行方が分からなくなっていた男性(62)が遺体で発見され、犠牲者は4人になった。鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市では警察や消防、自衛隊など約3700人態勢で救助・捜索活動を行ったが、依然15人が行方不明。同市の浸水域では1万軒以上で停電、断水して復旧のめどが立たず、市民生活に大きな影響が出ている。

 同市は11日夜、「不明者は22人」と発表し、一時は「31人」に増えるなど混乱したが、8歳児2人を含む16人と連絡が取れた。捜索には重機も使用しており、道路の冠水が続く中、夜通し行う方針。茨城県警と同市は避難所2カ所に12日、「行方不明者相談窓口」を設置した。

 東京電力によると、漏電、感電の恐れがあるため市内1万1235軒の電気を止めている。送電している地域全体に電気を送るには一軒一軒見回り、安全を確認する必要があるという。

 浄水場が浸水した影響などで、断水は市内1万1664軒で続く。給水車が飲み水を提供しているが、トイレの水を流せないなど衛生上の課題も生じている。復旧拠点の市役所庁舎は12日、水が引いたが固定電話の外線は通じず、断水と停電が続く。夜間は非常電源でしのいでいる。

 国土交通省は鬼怒川流域で34台のポンプ車を使って排水作業を行った。浸水域は同市の面積の約2割にあたる約25平方キロに及んでおり、排水作業の完了は1週間から10日後を目標にしている。堤防の応急復旧工事は約2週間かかる見通し。ブロックや石を積み、遮水シートをかぶせて決壊口を閉めきる。川が降雨で増水した時は、土のうを積むなどの対策をとる。

 渋井川の堤防が決壊した宮城県大崎市の一部では冠水が続いている。国交省は12日、堤防の復旧工事に着手。盛り土をするなどして5日間で終了する予定。【金森崇之、二村祐士朗、松本惇】


<関東・東北豪雨>宮城で新たに1遺体 車ごと流されたか
毎日新聞 9月12日(土)21時7分配信

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車が発見された川を中心に行方不明者の捜索を行う宮城県警の警察官ら=宮城県栗原市で2015年9月12日午前11時27分、佐々木順一撮影

 12日午後2時20分ごろ、宮城県栗原市の熊川で男性の遺体が浮いているのが見つかり、県警若柳署は、関東・東北豪雨で行方不明になっていた同市鶯沢、農業、小野寺繁夫さん(62)と確認した。死因は水死。

 同署によると、小野寺さんは11日午前4時15分ごろ、発見場所から約4キロ上流の橋の上で「車から出られない」と消防に通報後、連絡が取れなくなった。12日朝、川底で小野寺さんの軽トラックが見つかり、車ごと川に流されたとみている。【二村祐士朗】


東日本豪雨 浸水想定、周知足らず 専門家「ハザードマップ、理解促す取り組みを」
産経新聞 9月12日(土)21時6分配信

 鬼怒川が決壊した茨城県常総市では、河川の氾濫による浸水想定を示した「ハザードマップ」が作られていたが、今回の災害でも十分に活用されていなかった。専門家は、住民に分かりやすく周知するためにも、自治体で防災に精通した専門職員の育成が急務だと指摘している。

 市は平成21年にマップを作成し、市内の全戸に配布した。

 今回の浸水域はマップとほぼ一致するが、自宅が浸水した男性(28)は「家にあるとは思うけれど、ちゃんと見たことはない。何十年も水害なんてないので大丈夫だと思っていた」と話した。

 静岡大防災総合センターの牛山素行教授(災害情報学)は「マップなどソフト面の対策は仕組みをつくるだけではだめ。情報の出し手である自治体と、受け手である住民の双方が意識的に努力しないと機能しない」と指摘する。

 マップでは、市役所は1~2メートル未満の浸水が予測されていたが、市は今回、「ここまで水はこない」と判断し災害対策本部を設置。結局マップ通りに浸水して機能不全となった。

 牛山教授によると、多くの自治体で防災専門知識を持つ職員がいないのが現状という。

 住民がマップを理解し自助に役立てることが理想だが、牛山教授はその前提として「職員が地域防災の核になり、マップの読み方などを住民に分かりやすく伝えられる体制づくりが必要」と指摘。東日本大震災後、政府が自治体職員向けに実施している「防災スペシャリスト養成研修」などの活用を提案している。


東日本豪雨 農家、収穫前の悪夢 実りの秋を襲った濁流
産経新聞 9月12日(土)21時0分配信

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東日本で大雨被害 常総市本石下の田には、水を被った収穫前の稲が横倒れに。奥には常総市地域交流センター(豊田城)が見える=12日、茨城県常総市(鈴木健児撮影)(写真:産経新聞)

 河川の堤防決壊によって街に流れ込んだ濁流は、収穫を待つ稲穂が実る水田地帯ものみ込んだ。

 「茶色く濁った水で稲が見えない。これでは手が付けられない…」。宮城県大崎市の古川西荒井地区。堤防が決壊した渋井川そばで半世紀以上農業を続けているという木村盛(さかり)さん(74)は、冠水した約1・6ヘクタールの水田を見つめた。

 たわわに実った稲穂の姿を市章とする大崎市には計1万6200ヘクタールの水田がある。同地区はそのうち半分近い約7770ヘクタールが広がる県内有数の穀倉地帯だが、市の調査によると、11日午後7時の時点で約1269ヘクタールが冠水・浸水。市の担当者は「こんなに被害が出るなんて、これまで聞いたことがない」と驚く。

 「刈り入れ時だったのに…」と悲痛な声を上げるのは、鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市の沖新田町で家族と稲作を営む河津浩二さん(57)。「10日の午後3時ごろに水田を見たら稲穂が水に沈んでみえなくなって、やばいと思った」。濁流により今年収穫した40俵分(約2・4トン)も水没、トラクターなどの農業機械も壊れてしまったという。「農家にとって生命線の田んぼと機械がやられてしまった。先行きが不安でたまらない」。苦痛の表情を浮かべた。

 農水省は、茨城県と栃木県の調査のため、現地に職員を派遣するとともに、被災した農林水産業者への貸付金の返済猶予などを農林中央金庫や日本政策金融公庫に要請している。


東日本豪雨 泥の海、父の姿求めて… 「地面はってでも絶対に見つける」
産経新聞 9月12日(土)20時55分配信

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東日本で大雨被害 行方不明の父を捜す女性=12日午後、常総市三坂町(写真:産経新聞)

 「お父さん、お父さん」-。鬼怒川の堤防が決壊した常総市三坂町では12日、水が引いた自宅に戻り、行方不明になった家族を捜す人の姿もあった。

 「父が流されたと聞いて、探しに来たんです」。この日、東京から三坂町の実家に駆けつけたという女性(41)は、背中におぶった息子(2)をあやしながら、落ち着かない様子で話した。

 10日午前、70代の父親と母親は2人で堤防のすぐ脇にある自宅にいた。すでに川の水があふれ、自宅の周辺にたまり始めていた。2人で土嚢(どのう)を積み上げたが間に合わず、父親は「危ないから、家の中にいて」と言い残し、庭へ向かった。庭にある2階建ての資材置き場には、建築業を営む父親が仕事で使う資機材一式が保管されていた。

 このとき、堤防の決壊はもう始まっていた。水の量はみるみるうちに増え、父親は資材置き場の2階、さらに屋根の上へと避難した。自宅の1階にも水が迫り、畳が次々と浮かび上がった。お互いを呼ぶ声は、轟音(ごうおん)でかき消された。

 母親は家の出窓から自衛隊のヘリコプターで救助されたが、避難先で近所の住人から、父親が流されたことを聞いた。

 すぐ近くに住む男性(40)は、赤いシャツを着ていた父親が資材置き場の屋根の上に座り込み、屋根ごと流されるのを家の3階から見ていた。「必死に屋根にしがみついていた。目の前で流されていくのに、何もすることができなかった…」と悔やんだ。

 女性は、「仕事熱心な父のことだから、自分のことよりも、仕事道具が大事だったのかもしれない。地面をはってでも、絶対に見つけたい」と、自宅の周辺に散乱した工具箱を大切そうに手に取った。


豪雨による除染袋流出240個に
2015年9月12日(土)20時43分配信 共同通信

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 川岸の樹木に引っかかった状態で発見された除染袋=12日、福島県飯舘村(環境省提供)

 東京電力福島第1原発事故の除染で出た汚染廃棄物を入れた大型の袋が豪雨で福島県飯舘村の河川に流出した問題で、環境省は12日、流出が計240袋になったと発表した。このうち113袋を回収したが、一部の袋は破れて中身が空になっていたという。

 環境省は残りの袋の回収を急ぐとともに、回収した袋の状態や周辺環境への影響がないか確認を急ぐ。道路の通行止めなどで調査ができていない場所もあり、今後流出数が増える可能性がある。

 12日午後9時半現在の調査結果を集計した。240袋のうち238袋は飯舘村で、2袋は保管場所から約20キロ下流の南相馬市原町区で見つかった。


東日本豪雨 首相「捜索・救助に全力尽くす」 茨城、栃木の被災地を視察
産経新聞 9月12日(土)20時25分配信

 安倍晋三首相は12日、豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し、大規模な水害に見舞われた茨城県常総市などを視察した。市内の避難所では被災者らを激励し、記者団に「一日も早く排水を行い、決壊した堤防を復旧し、被災者の生活再建の支援を行いたい」と強調した。被害状況の把握を急ぎ、災害復旧事業で国の補助率を引き上げる激甚災害の指定手続きを加速させる考えだ。

 首相は、陸上自衛隊のヘリコプターで上空から被害状況を確認。その後、鬼怒川の堤防が決壊した現場に足を運び、被害状況を見て回った。午後には茨城県庁で橋本昌知事、栃木県庁で福田富一知事とそれぞれ会談し、詳細な報告を受けるとともに、復旧・復興について意見交換した。福田知事には「現地を上空から視察し、被害のすさまじさを改めて実感した。被災者が一日も早く、安心した生活に戻れるよう生活再建に全力で取り組む」と強調した。

 また、首相は避難所では1人ひとりに声を掛けながら、災害発生時の状況などを聞いて回った。被災者から水道や電気、ガスなどのインフラ復旧や生活支援などを求められると、首相は「しっかりやっていく」と応じた。


常総市役所、29時間ぶりに孤立状態解消
読売新聞 9月12日(土)20時19分配信

 浸水のため、職員や地域住民ら約1000人が閉じこめられた常総市役所本庁舎は12日午前5時頃、周囲から水が引いて約29時間ぶりに孤立状態が解消された。

 庁舎の周囲には10日午後10時過ぎから、近くの3河川からあふれ出した水が押し寄せ、駐車場の車両100台以上が水没。11日午前0時過ぎからは人の出入りができなくなった。同日午後からは徐々に水位が下がり始め、午後4時過ぎから希望者をボートで庁舎の外に出す対応を取っていた。


鬼怒川決壊6地区に避難指示出ず
2015年9月12日(土)18時13分配信 共同通信

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 床上浸水した住宅から家具を運び出す地元の高校生=12日午後、茨城県常総市

 関東・東北水害で、大規模な被害が出た茨城県常総市が、鬼怒川の堤防が決壊した三坂町の8地区のうち、上三坂地区など6地区の約350世帯の住民に対し、決壊前に「避難指示」や「避難勧告」などの避難に関する情報を出していなかったことが12日、市への取材で分かった。

 また、宮城県栗原市では12日、行方不明になっていた男性1人の遺体を新たに発見した。栃木県での犠牲者も含め、一連の水害による被害は死者4人、行方不明者15人となった。

 常総市で堤防が決壊したのは、10日午後0時50分ごろ。市の避難指示が遅れたことで、被害が拡大した可能性もある。


大雨被害、復旧作業続く=住民ら今後に不安―宮城
時事通信 9月12日(土)18時3分配信

 記録的な大雨で渋井川の堤防が決壊し、周辺一帯が冠水した宮城県大崎市では12日、堤防の修復工事が始まった。
 一方、家屋が被害を受けた住民らは、清掃など日常生活に戻るための作業を進めたが、今後への不安の声も上がった。
 国土交通省は、決壊したり一部が欠けたりした堤防に盛り土を始めた。周辺の堤防と同様に高さ3メートル程度の盛り土をした上で、川に接する部分をコンクリートなどで覆う。約40メートルにわたり堤防が決壊した同市古川西荒井地区の土手では12日午後、重機が堤防の欠けた部分を補修する作業を続けた。同省は昼夜にわたり作業を続け、5日間程度で修復を終える予定。 


甚大被害の茨城、懸命の復旧作業
2015年9月12日(土)17時49分配信 共同通信

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 浸水したままの茨城県常総市の市街地を歩く人たち=12日午後

 記録的大雨で鬼怒川の堤防が決壊し、甚大な被害が出た茨城県常総市では12日、前日に続いて晴天が広がり、懸命の復旧作業が進められた。自宅に電気や水が通っていないため、避難所に居続ける人の姿もみられた。

 決壊地点に近い常総市三坂町を一面覆った泥は乾き、重機を積んだ大型車両やダンプカーが道路を頻繁に行き交うたび、茶色い砂ぼこりが舞い上がった。

 知人宅の納屋でスコップを使って泥をかき出していた近くの会社員藤平和紀さん(23)は「断水で泥を水で流せないから、作業がなかなか進まない。夜は電気がつかないので、日が暮れるまでにできるだけ進めたい」と汗を拭った。


茨城・常総、避難4000人超…不明なお15人
読売新聞 9月12日(土)17時34分配信

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鬼怒川の堤防決壊現場(中央左)では重機が入り仮復旧工事が始まった(12日午後3時12分、茨城県常総市で、読売ヘリから)=栗原怜里撮影

 記録的な豪雨で、鬼怒川の堤防が決壊し、甚大な被害に見舞われた茨城県常総市で、県警などは引き続き12日、計3485人態勢で安否不明者の捜索と孤立状態にいる人の救助を続けた。

 水が徐々に引き始めたものの、依然として浸水は広範囲にわたり、濁流が残した大量の泥にも行く手を阻まれている。安否不明者は15人のままで、市内19か所の避難所に身を寄せているのは計3547人。近隣市の避難所でも受け入れており、4100人以上の常総市民が避難しているとみられる。一方、宮城県警は同日、栗原市で行方不明になっていた農業小野寺繁夫さん(62)の遺体を発見した。死者は計4人になった。

 国土地理院の推定によると、常総市内の浸水範囲は東京都江東区の面積に相当する約40平方キロ・メートルに上る。茨城県によると、県内で浸水被害を受けた住宅は、22市町で計1万1748棟(床上4567棟、床下7181棟)。常総市によると、12日午後4時現在、市内の床上、床下浸水は県内被災家屋の9割以上の計1万1000棟に上っている。


不明15人、懸命の捜索=鬼怒川決壊の茨城・常総―栃木・宮城で死者4人
時事通信 9月12日(土)16時28分配信

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日没後も仮堤防の建設工事が続く鬼怒川の堤防決壊地点=12日夕、茨城県常総市

 記録的な豪雨で鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市は12日、連絡が取れない人の数を午後1時現在で15人と発表した。
 警察や消防などは懸命の捜索・救出活動を続けた。宮城県栗原市では、行方不明になっていた男性が遺体で見つかり、死者は栃木・宮城両県で4人となった。
 常総市によると、行方不明者は11日夜の時点で22人だったが、8歳の子ども2人の無事が確認されるなどし、計15人になった。
 市災害対策本部と県警は12日、合同で市内2カ所の体育館に行方不明者の相談窓口を設置した。市と県警の職員が常駐する。
 警察や消防、自衛隊は、110番などで救助を求めた人の救出活動をほぼ終え、身動きできずに取り残された人がいないか、ボートで家屋に入るなどして確認を進めた。県によると、救助された人は県内全域で3日間で4400人を超え、大半が常総市の住民という。12日には決壊地点から約10キロ下流にある「水海道さくら病院」と特別養護老人ホーム「筑水苑」から計約140人が救助された。
 市によると、26カ所の避難所には12日午後1時現在で、計4542人が身を寄せた。
 常総市役所の孤立状態は解消された。国土交通省はポンプ車40台を投入し、排水活動を続けた。約200メートルにわたり決壊した堤防では、仮堤防の建設が進められた。
 市は今後、市役所などに仮設トイレを設置するほか、コミュニティーFMの放送を通じて給水場所などの情報を発信する。
 宮城県警によると、栗原市で見つかったのは同市鶯沢北郷の農業小野寺繁夫さん(62)。11日に「親戚の家に行く」と言って車で外出後、行方不明となり、12日午後2時半ごろ、同市内を流れる熊川で遺体で発見された。 

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