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2015年8月14日 (金)

政府、安倍晋三首相の戦後70年談話を閣議決定

政府は14日午後の臨時閣議で、安倍晋三首相の戦後70年談話を決定した。

リンク:<70年談話>安倍カラーを抑制 支持率急落受け軟化 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:70年談話は3000字超=村山、小泉首相談話上回る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「heartfelt apology」=おわび英訳、歴代談話を踏襲 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:安倍首相談話全文(3) - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:安倍首相談話全文(2) - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:安倍首相談話全文(1) - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:戦後70年談話 首相会見詳報(3)完「安保法案は国民の命、平和な暮らしを守り抜くためだ」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<70年談話>「おわび」歴代の表現を引用 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:戦後70年談話 首相会見詳報(2)「世界の平和と繁栄に力を尽くす責任がある」「中国にはありのまま受け止めていただきたい」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:戦後70年談話 首相会見詳報(1)「政治は歴史に謙虚でなければならない」「先の大戦への深い悔悟の念を誓った」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:戦後70年談話 空襲被害者、特攻隊員、抑留者ら、理解と注文 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:戦後70年談話 政府、「積極的平和主義」の海外発信を強化へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:安部首相が戦後70年談話 おわびと反省「今後も揺るぎない」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:戦後70年談話 「談話は首相の平和への思いの表れ」自民・稲田政調会長 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:戦後70年安倍談話、「お詫び」は「間接的言及」 過去の談話が「揺るぎない」という形で触れる - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:戦後70年談話 新華社「未来の世代は謝り続ける必要はないと付け足した」と報道 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:戦後70年談話 「おわびはもうやめるべき」次世代・平沼党首コメント - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:戦後70年談話 「今後のわが国が取るべき方向性示した」自民・谷垣幹事長が評価 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:戦後70年談話 安倍首相「不戦の誓い堅持が重要なメッセージ」 談話決定後の記者会見 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「国民と共有、心掛けた」=70年談話で首相会見 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:戦後70年談話を閣議決定 首相が記者会見で発表 「謝罪」繰り返しに歯止め - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:安倍首相、戦後70年談話で侵略・おわびに言及 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:国際社会へ感謝表明=安倍首相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:反省とおわび「揺るぎない」=「侵略」「植民地支配」に言及―戦後70年談話・首相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:積極的平和主義で貢献=安倍首相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「子孫に謝罪続けさせない」=安倍首相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「全ての人々にこうべ垂れる」=戦後70年首相談話 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<70年談話>「侵略」「おわび」に言及 首相が発表 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:政府、戦後70年の安倍首相談話を閣議決定 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「おわび」焦点=70年談話を閣議決定―安倍首相、会見で公表 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「侵略」「おわび」に言及…70年談話発表へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<70年談話>安倍首相、今夕発表 「おわび」記述焦点 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:戦後70年談話 未来志向強調、14日夕に閣議決定 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:70年談話、今夕に閣議決定=平和国家の歩み強調 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

<70年談話>安倍カラーを抑制 支持率急落受け軟化
毎日新聞 8月14日(金)22時41分配信

 安倍晋三首相は戦後70年談話で、内閣支持率の低下など政権基盤の揺らぎを背景に「安倍カラー」を抑制した。首相は当初、未来志向を前面に出す意向だったが、安全保障関連法案の審議への影響や連立を組む公明党への配慮などから、談話の大半を歴史認識にさいた。ただ、村山談話の「侵略」「植民地支配」「おわび」などの「キーワード」は首相自身の歴史認識としては示さなかった。中国への配慮は随所に盛り込み、日中関係に配慮した一方、韓国への言及が少なかったのも特徴だ。

 戦後70年談話に盛り込まれるか注目されたキーワードは「侵略」「植民地支配」「痛切な反省」「心からのおわび」の四つだった。

 安倍談話は、村山談話で「植民地支配と侵略によって、アジア諸国に多大の損害と苦痛を与えた」とした部分は引用しなかった。代わりに、「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない」と記述したが、侵略をどう認識しているかには触れなかった。「植民地支配」も「永遠に決別」と位置付けたが、韓国への「植民地支配」には踏み込まなかった。

 「反省」と「おわび」についても、「歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎないもの」とはしたものの、自ら「おわび」する形にはならなかった。将来の日本人に「謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」との表現もあり、「未来永劫(えいごう)、謝罪をするのは違和感を覚える」(11日、自民党の稲田朋美政調会長)という首相や首相周辺の持論を反映させたとみられる。

 キーワードを盛り込み公明党や周辺国への配慮を示しつつ、首相の支持基盤である右派にも気を配る形になっており、談話作成に苦慮したことがうかがえる。

 そもそも首相には「侵略」などの表現を盛り込む意図はなかったとみられる。首相は談話について2013年4月の参院予算委員会で、「(村山談話を)安倍内閣としてそのまま継承しているわけではない」と答弁。その後は「全体として引き継ぐ」と修正したものの、「もう一度書く必要はないだろう」とも語り、戦後70年の歩みと未来志向を中心に談話を構成する方針だった。

 誤算は安保関連法案の審議が難航していることだ。憲法学者3人が6月4日に衆院憲法審査会で、法案を「違憲」と発言。自民党若手勉強会での報道威圧発言問題なども起き、内閣支持率は下落。7月の毎日新聞の世論調査では第2次安倍内閣発足後初めて、支持率(42%)が不支持率(43%)を下回り、8月では32%にまで下がった。支持率低下の中で来夏の参院選を控える政府・自民党にとって、政権運営には公明党の全面協力が不可欠。また、国会開会中の談話発表となれば、公明党の太田昭宏国土交通相が国会で談話への認識を問われる可能性もあり、公明党が求める閣議決定の判断に傾いた。

 公明党の山口那津男代表は7日の首相との会談で、「おわび」に言及しない談話の素案を示された際に、「歴代内閣の談話を継承した意味が、国内外に伝わるものにしてほしい」と注文。首相はその後、山口氏に電話で素案を変更すると伝え、引用の形で「おわび」を盛り込んだ。

 自民党議員は「首相にとって最重要課題は安保法案の成立だ。公明党や中韓を刺激すれば審議に影響が出かねず、首相は妥協したのだろう。政権はそこまで追い込まれつつあるということなのだろう」と語った。【松本晃、当山幸都】


70年談話は3000字超=村山、小泉首相談話上回る
時事通信 8月14日(金)22時30分配信

 14日閣議決定された戦後70年の安倍晋三首相談話の分量は、3000字超となった。
 同50年の村山富市首相談話の約1300字、同60年の小泉純一郎首相談話の約1100字を大幅に上回った。
 これに関し、首相は14日夜のNHK番組で、「今回の談話を作成するに当たり、より多くの国民に共感いただけるものを作成しようと考えた。結果として、やや長めの談話になった」と説明した。 


「heartfelt apology」=おわび英訳、歴代談話を踏襲
時事通信 8月14日(金)22時25分配信

 政府は14日、戦後70年の安倍晋三首相談話の英訳版を公表した。
 国際的に注目されていた先の大戦へのおわびと反省の表現は、「心からのおわび」を「heartfelt apology」、「痛切な反省」を「deep remorse」とそれぞれ訳した。いずれも、戦後50年の村山富市首相談話、同60年の小泉純一郎首相談話の外務省の英訳表現を踏襲した。
 おわびと反省の主語は、村山、小泉両談話が一人称の「I」(私)であるのに対し、安倍談話は原文の「わが国」を「Japan」(日本)と訳しており、明確な違いが出た。
 安倍談話が「日本は進むべき針路を誤り」と述べた部分は「Japan took the wrong course」と訳された。村山談話の「国策を誤り」の英訳表現「following a mistaken national policy」(誤った国の政策に続き…)とは趣が異なる。
 一方、安倍首相は今回の談話に、4月の米議会演説で先の大戦に関して言及した「deep repentance」(深い悔悟の念)の表現を盛り込んだ。 


安倍首相談話全文(3)
時事通信 8月14日(金)22時16分配信

 私たちは、自らの行き詰まりを力によって打開しようとした過去を、この胸に刻み続けます。
 だからこそ、わが国は、いかなる紛争も、法の支配を尊重し、力の行使ではなく、平和的・外交的に解決すべきである。この原則を、これからも堅く守り、世界の国々にも働き掛けてまいります。唯一の戦争被爆国として、核兵器の不拡散と究極の廃絶を目指し、国際社会でその責任を果たしてまいります。
 私たちは、20世紀において、戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、わが国は、そうした女性たちの心に、常に寄り添う国でありたい。21世紀こそ、女性の人権が傷つけられることのない世紀とするため、世界をリードしてまいります。
 私たちは、経済のブロック化が紛争の芽を育てた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、わが国は、いかなる国の恣意(しい)にも左右されない、自由で、公正で、開かれた国際経済システムを発展させ、途上国支援を強化し、世界のさらなる繁栄をけん引してまいります。繁栄こそ、平和の礎です。暴力の温床ともなる貧困に立ち向かい、世界のあらゆる人々に、医療と教育、自立の機会を提供するため、一層、力を尽くしてまいります。
 私たちは、国際秩序への挑戦者となってしまった過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、わが国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持し、その価値を共有する国々と手を携えて、「積極的平和主義」の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してまいります。
 終戦80年、90年、さらには100年に向けて、そのような日本を、国民の皆さまと共に創り上げていく。その決意であります。 


安倍首相談話全文(2)
時事通信 8月14日(金)22時15分配信

 事変、侵略、戦争。
 いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。植民地支配から永遠に決別し、全ての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない。
 先の大戦への深い悔悟の念とともに、わが国は、そう誓いました。自由で民主的な国を創り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら不戦の誓いを堅持してまいりました。70年間に及ぶ平和国家としての歩みに、私たちは、静かな誇りを抱きながら、この不動の方針を、これからも貫いてまいります。
 わが国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明してきました。その思いを実際の行動で示すため、インドネシア、フィリピンはじめ東南アジアの国々、台湾、韓国、中国など、隣人であるアジアの人々が歩んできた苦難の歴史を胸に刻み、戦後一貫して、その平和と繁栄のために力を尽くしてきました。
 こうした歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎないものであります。
 ただ、私たちがいかなる努力を尽くそうとも、家族を失った方々の悲しみ、戦禍によって塗炭の苦しみを味わった人々のつらい記憶は、これからも、決して癒えることはないでしょう。
 ですから、私たちは、心にとどめなければなりません。
 戦後、600万人を超える引き揚げ者が、アジア太平洋の各地から無事帰還でき、日本再建の原動力となった事実を。中国に置き去りにされた3000人近い日本人の子どもたちが、無事成長し、再び祖国の土を踏むことができた事実を。米国や英国、オランダ、豪州などの元捕虜の皆さんが、長年にわたり、日本を訪れ、互いの戦死者のために慰霊を続けてくれている事実を。
 戦争の苦痛をなめ尽くした中国人の皆さんや、日本軍によって耐え難い苦痛を受けた元捕虜の皆さんが、それほど寛容であるためには、どれほどの心の葛藤があり、いかほどの努力が必要であったか。
 そのことに、私たちは、思いを致さなければなりません。
 寛容の心によって、日本は、戦後、国際社会に復帰することができました。戦後70年のこの機に当たり、わが国は、和解のために力を尽くしてくださった、全ての国々、全ての方々に、心からの感謝の気持ちを表したいと思います。
 日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の8割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。しかし、それでもなお、私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります。
 私たちの親、そのまた親の世代が、戦後の焼け野原、貧しさのどん底の中で、命をつなぐことができた。そして、現在の私たちの世代、さらに次の世代へと、未来をつないでいくことができる。それは、先人たちのたゆまぬ努力とともに、敵として熾烈(しれつ)に戦った、米国、豪州、欧州諸国をはじめ、本当にたくさんの国々から、恩讐を越えて、善意と支援の手が差し伸べられたおかげであります。
 そのことを、私たちは、未来へと語り継いでいかなければならない。歴史の教訓を深く胸に刻み、より良い未来を切り開いていく、アジア、そして世界の平和と繁栄に力を尽くす。その大きな責任があります。 


安倍首相談話全文(1)
時事通信 8月14日(金)22時6分配信

 14日夕の臨時閣議で決定した戦後70年の安倍晋三首相談話の全文は次の通り。
 
 終戦70年を迎えるに当たり、先の大戦への道のり、戦後の歩み、20世紀という時代を、私たちは、心静かに振り返り、その歴史の教訓の中から、未来への知恵を学ばなければならないと考えます。
 100年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、19世紀、アジアにも押し寄せました。その危機感が、日本にとって、近代化の原動力となったことは、間違いありません。アジアで最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。日露戦争は、植民地支配の下にあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました。
 世界を巻き込んだ第1次世界大戦を経て、民族自決の動きが広がり、それまでの植民地化にブレーキがかかりました。この戦争は、1000万人もの戦死者を出す、悲惨な戦争でありました。人々は「平和」を強く願い、国際連盟を創設し、不戦条約を生み出しました。戦争自体を違法化する、新たな国際社会の潮流が生まれました。
 当初は、日本も足並みをそろえました。しかし、世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を巻き込んだ、経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。その中で日本は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。国内の政治システムは、その歯止めたり得なかった。こうして、日本は、世界の大勢を見失っていきました。
 満州事変、そして国際連盟からの脱退。日本は、次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした「新しい国際秩序」への「挑戦者」となっていった。進むべき針路を誤り、戦争への道を進んで行きました。
 そして70年前。日本は、敗戦しました。
 戦後70年に当たり、国内外に斃(たお)れた全ての人々の命の前に、深くこうべを垂れ、痛惜の念を表すとともに、永劫(えいごう)の、哀悼の誠をささげます。
 先の大戦では、300万余の同胞の命が失われました。祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら、戦陣に散った方々。終戦後、酷寒の、あるいは灼熱(しゃくねつ)の、遠い異郷の地にあって、飢えや病に苦しみ、亡くなられた方々。広島や長崎での原爆投下、東京をはじめ各都市での爆撃、沖縄における地上戦などによって、たくさんの市井の人々が、無残にも犠牲となりました。
 戦火を交えた国々でも、将来ある若者たちの命が、数知れず失われました。中国、東南アジア、太平洋の島々など、戦場となった地域では、戦闘のみならず、食糧難などにより、多くの無辜(むこ)の民が苦しみ、犠牲となりました。戦場の陰には、深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも、忘れてはなりません。
 何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛を、わが国が与えた事実。歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。一人ひとりに、それぞれの人生があり、夢があり、愛する家族があった。この当然の事実をかみしめるとき、今なお、言葉を失い、ただただ、断腸の念を禁じ得ません。
 これほどまでの尊い犠牲の上に、現在の平和がある。これが、戦後日本の原点であります。
 二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。 


戦後70年談話 首相会見詳報(3)完「安保法案は国民の命、平和な暮らしを守り抜くためだ」
産経新聞 8月14日(金)21時47分配信

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記者会見する安倍晋三首相=14日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影)(写真:産経新聞)

 --談話を踏まえ、安全保障関連法案について聞く。改めて法案に関する識者などの発言を見ると、その中の一つに軍事をめぐる中国の動向を脅威と見るか、見ないかで法案に対する賛否が分かれる傾向が見られる。こうした考えの隔たりは国民も見ていると思うが、いずれにしろ日本の安全保障上、大きな認識の違いをどう見ているのか

 「70年前、私たち日本人は二度と戦争の惨禍を繰り返してはならないと、という不戦の誓いを立てた。この不戦の誓いは、今後も決して変わることはない。今回の平和安全法制は、戦争を未然に防ぐためのもの。まずもって外交を通じて平和を守る。このことが重要であることは言うまでもないと思う。今後も積極的な平和外交を展開する。その上で、万が一への備えも怠ってはならない。この法案は、国民の命、平和な暮らしを守り抜いていくためのものである。もちろん、特定の国を想定したものではない。今回の法制によって、日本が危険にさらされたときには、日米同盟が完全に機能する。そのことを世界に発信することによって、紛争を未然に防ぐ力はさらに強くなっていく。高まっていく。日本が攻撃を受ける可能性はより低くなっていく。国民のみなさまの意見、批判にも真摯(しんし)に耳を傾けながら、この大切な、必要な法制について理解が深まるよう、今後も努力を重ねていく」

 --歴史認識の問題などで国民の理解が分かれていると思うが、その中であえて首相が込めた国民へのメッセージは

 「まず今回の談話は、より多くのみなさまにご賛同していただけるものを作成していきたいと考えた。その上において、アジアの国々、多くの国々とともに未来への夢を紡ぎ出していく、そういう地盤にしていきたいと考えた。今回の談話を作成するにあたり、『国策を誤り』といった抽象的な用語で終わらせることなく、どのように針路を誤ったのか。歴史の教訓を具体的にくみ取らなければならないと考えた。そして、21世紀構想懇談会の有識者のみなさんにその具体的な作業をお願いしたわけだ。世界に目を向ければ、残念ながら紛争は絶えない。ウクライナ、東シナ海など、世界のどこであろうとも力による現状変更の行為は、決して許すことはできない。また、テロの問題は、深刻さを増している現実がある。こうした現実にあって、70年前の歴史から学べる教訓を発信していくことは日本一国のみならず、世界に対しても、大きな現代的な意味を持つと考えている」


<70年談話>「おわび」歴代の表現を引用 
毎日新聞 8月14日(金)21時44分配信

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戦後70年の談話を発表し、記者の質問に答える安倍晋三首相=首相官邸で2015年8月14日午後6時40分、藤井太郎撮影

 ◇「侵略」「植民地支配」言及

 政府は14日、臨時閣議を開き、戦後70年の安倍晋三首相談話を決定した。談話は「我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明してきた」と述べたうえで、「歴代内閣の立場は今後も揺るぎない」と明言。戦後50年の村山富市首相談話(1995年)などの表現を引用して「おわび」に言及した。

【安倍晋三首相談話全文】

 「侵略」については、「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない」という戦後日本の不戦の誓いの形で言及。「植民地支配から永遠に決別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない」と表明した。

 首相は臨時閣議後の記者会見で、自身の私的諮問機関「21世紀構想懇談会」(座長・西室泰三日本郵政社長)が6日に提出した報告書を「歴史の声」と評価し、先の大戦について「報告書にもある通り、中には侵略と評価される行為もあった」と認めた。ただ、報告書が、31年の満州事変以後、日本は「大陸への侵略を拡大」したと記述したのに対し、首相は、何が侵略に当たるかは「歴史家の議論に委ねるべきだ」と述べた。

 談話は、29年の世界恐慌以降、孤立感を深めた日本が「外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みた」と指摘。「進むべき針路を誤り、戦争への道を進んで行った」と総括した。先の大戦への「深い悔悟の念」も表明した。

 「戦争の苦痛をなめ尽くした中国人や、日本軍によって耐え難い苦痛を受けた元捕虜のみなさんが寛容であるためには、いかほどの努力が必要だったか、思いを致さなければならない」と中国などに配慮。「戦場の陰には、深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも忘れてはならない」と慰安婦問題にも間接的に言及した。

 一方で、「あの戦争には何ら関わりのない私たちの子や孫、その先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」とも述べ、今回の談話を機に、アジア諸国との謝罪を巡る問題に区切りをつけたい考えをにじませた。

 そのうえで「歴史の教訓を深く胸に刻み、より良い未来を切り開いていく。アジアと世界の平和と繁栄に力を尽くす」と未来志向を強調。安倍内閣が掲げる「積極的平和主義」の外交理念を踏まえ、「自由、民主主義、人権といった基本的価値を共有する国々と手を携えて、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献していく」と宣言した。

 談話は約3300字で、村山談話の約3倍。英訳も同時に公表した。【樋口淳也】


戦後70年談話 首相会見詳報(2)「世界の平和と繁栄に力を尽くす責任がある」「中国にはありのまま受け止めていただきたい」
産経新聞 8月14日(金)21時43分配信

 --首相は平成21年、月刊誌の対談で「村山談話以降、政権が代わるたびにその継承を迫られるようになる。まさに踏み絵です」「村山さんの個人的な歴史観に日本がいつまでも縛られることはない」と述べた。これらの発言と今回の談話の意図との整合性について、分かりやすく聞かせてほしい

 「村山談話についてはこれまでも全体として引き継ぐと繰り返し申し上げてきた通りだ。同時に、私は政治は歴史に対し謙虚であるべきだとも申し上げてきた。その信念のもと、今回の談話の作成にあたっては21世紀構想懇談会を開き、学者、歴史家をはじめ有識者のみなさんに集まっていただき、20世紀の日本をどうとらえるか、大きく世界、時代を超えて俯瞰(ふかん)しながら議論していただいた。考え方の異なるみなさんが最終的に一定の認識を共有できた。私はこの21世紀構想懇談会の報告書を歴史の声として受け止めたいと思う。そして、その報告書の上に立って、先の大戦への道のり、20世紀という時代を振り返りながら、その教訓を胸に刻み、日本がどのような国を作り上げていくべきか、戦後70年の大きな節目に当たって談話としてまとめたものだ。その上で、今回聞き漏らした声が他にもあるのではないか、と常に謙虚に歴史の声に耳を傾け、未来への知恵を学んでいく。そうした姿勢を持ち続けていきたいと思う」

 --今回の談話では「未来の子供たちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」との一方で、「世代を超えて過去の歴史に真正面から向き合わなければならない」としている。これは西ドイツのワイツゼッカー大統領の有名な演説で、「歴史から目をそらさない」という一方で「自らが手を下してはいない行為について自らの罪を告白することはできない」と述べたのに通じる気がするが、首相の考えを聞かせてほしい

 「戦後から70年が経過した。あの戦争には何ら関わりのない私たちの子や孫、その先の世代、未来の子供たちが謝罪を続けなければいけないような状況、そうした宿命を背負わせてはならない。これは今を生きる私たちの世代の責任であると考えた。その思いを談話の中にも盛り込んだところだ。それでもなお私たち日本人は世代を超えて過去の歴史に真正面から向き合わなければならないと考える。何よりも、あの戦争の後、敵だった日本に善意や支援の手を差し伸べ、国際社会に導いてくれた国々の寛容な声に対し、感謝すべきであり、その感謝の気持ちは世代を超えて忘れてはならないことだ。同時に過去を反省すべきだ。歴史の教訓に深く胸に刻み、よりよい未来を切り開いていく。アジアと世界の平和と繁栄に力を尽くす。その大きな責任があると思っている。そうした思いについても合わせて今回の談話に盛り込んだところだ」

 --今年中に中国に訪問して、習近平国家主席と3回目の首脳会談を行うのか。中国の経済後退が懸念されているが、その中で談話のインパクトが薄れる可能性はあるか

 「中国のみなさんには戦後70年に当たってのわが国の率直な気持ちをありのまま受け止めていただきたい。中国とは習近平国家主席との2度にわたる首脳会談において、戦略的互恵関係の考え方に基づいて関係を改善することで一致している。日本と中国は地域の平和と繁栄に対して、大きな責任を有している。両国の経済関係は非常に密接であり、さまざまなレベルで対話を重ねながら、安定的な友好関係を発展させ、国際社会の期待に応えていきたい。首脳会談についても機会があれば、そういう機会を生かしていきたいと思う。日本の対話のドアは常にオープンだ」


戦後70年談話 首相会見詳報(1)「政治は歴史に謙虚でなければならない」「先の大戦への深い悔悟の念を誓った」
産経新聞 8月14日(金)21時32分配信

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70年談話を発表し、記者会見する安倍晋三首相=14日午後、首相官邸(斎藤良雄撮影)(写真:産経新聞)

 安倍晋三首相は14日、官邸で記者会見し、戦後70年の首相談話を発表した。首相は「政治は歴史に謙虚でなければならない。政治的、外交的な意図で歴史がゆがめられるようなことは決してあってはならない」と述べた。会見の詳報は以下の通り。

 「8月は私たち日本人にしばし、立ち止まることを求める。今は遠い過去なのだとしても、過ぎ去った歴史に思いを致すことを求める。政治は歴史から未来への知恵を学ばなければならない。戦後70年という大きな節目に当たって、先の大戦への道のり、戦後の歩み、20世紀という時代を振り返り、その教訓の中から未来に向けて、世界の中で日本がどういう道を進むべきか。深く思索し、構想すべきだと、私はそう考えた」

 「同時に政治は歴史に謙虚でなければならない。政治的、外交的な意図によって歴史がゆがめられるようなことは決してあってはならない。このことも、私の強い信念だ。ですから、談話の作成に当たっては、『21世紀構想懇談会』を開いて、有識者のみなさまに率直かつ徹底的なご議論をいただいた。それぞれの視座や考え方は当然ながら異なる。しかし、そうした有識者のみなさんが熱のこもった議論を積み重ねた結果、一定の認識を共有できた。私は、この提言を『歴史の声』として受け止めたいと思う。そして、この提言の上に立って、歴史から教訓をくみとり、今後の目指すべき道を展望したいと思う」

(談話の読み上げは略)

 「(読み上げ後)以上が私たちが歴史から学ぶべき、未来への知恵であろうと考えている。冒頭、私は21世紀構想懇談会の提言を歴史の声として受け止めたいと述べた。同時に私たちは歴史に対して謙虚でなければならない。謙虚な姿勢とは果たして聞き漏らした声が他にもあるのではないかと常に歴史を見つめ続ける態度であると考える。私はこれからも謙虚に歴史の声に耳を傾けながら、未来への知恵を学んでいく。そうした姿勢を持ち続けていきたいと考えている。私からは以上だ」

 --首相は戦後70年談話について世界に発信するものだと位置づけてきた。国内外に最も伝えたいメッセージは何か。過去の村山富市首相談話や小泉純一郎首相談話と違う形で「おわびの気持ち」や「侵略」の言葉を入れた意図は何か

 「戦後70年という大きな節目に当たり、先の大戦への道のり、戦後の歩み、20世紀という時代を大きく振り返りながら、その教訓を胸に刻み、戦後80年、90年、100年に向けて、どのような日本をつくり上げていくのか。それを世界に向けて発信したいと考えた。作成に当たっては、国民のみなさまとともに日本が目指すべき国家像を描くという意味で、できるだけ多くの国民と共有できるような談話をつくっていく。そう心がけた。より幅広い国民とメッセージと共有するという観点からは、一部だけを切り取って強調するよりも談話全体としてのメッセージをごらんいただきたい、受け取っていただきたいと思う」

 「先の大戦における行いに対する『おわびの気持ち』は、戦後の内閣が一貫して持ち続けてきたものであると考えている。そうした気持ちが戦後50年においては村山談話という形として表明され、さらに戦後60年を機に出された小泉談話においても、そのおわびの気持ちは引き継がれてきたと考えている。こうした歴代内閣が表明した気持ちを私の内閣でも揺るぎないものとして引き継いでいく。そして、今後の内閣もそうでしょう。そのことを今回の談話の中で明確にしたところだ」

 「次に『侵略』という言葉についてだが、今回の談話は21世紀懇談会において有識者の方々が共有した認識、その報告書の上に立って作成したものだ。その報告書の中にもある通り、中には侵略と評価される行為もあったと思う。だからこそ談話においては、『事変、侵略、戦争』という言葉を挙げながら、『いかなる武力の威嚇や行使も国際紛争を解決する手段としては、もう二度用いてはならないことを先の大戦への深い悔悟の念とともに誓った』と表現した。先の大戦における日本の行いが『侵略』という言葉の定義に当てはまればダメだが、当てはまらなければ許されるというものではない。かつて日本は世界の大勢を見失い、外交的、経済的に行き詰まりを力の行使によって打開し、あるいはその勢力を拡大しようとした」

 「その事実を率直に反省し、これからも法の支配を尊重し、不戦の誓いを堅持していくということが、今回の最も重要なメッセージだと考えている。その上で、具体的にどのような行為が『侵略』に当たるか否かについては、歴史家の議論に委ねるべきであると考えている。重要な点は、いかなる武力の威嚇や行使も国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならないということだ。これが私たちが過去から学び、教訓とし、反省すべきことだと考えている」


戦後70年談話 空襲被害者、特攻隊員、抑留者ら、理解と注文
産経新聞 8月14日(金)21時31分配信

 「終戦の日」を前にした14日に発表された戦後70年の首相談話は、次の世代が謝罪を続けることへの懸念を示す一方、反省の言葉が盛り込まれた。空襲被害者、特攻隊員、旧ソ連の抑留者…。戦争を体験した人たちからは評価の声とともに、不満を示す意見もあった。

 東京大空襲を経験した神奈川県箱根町の相原孝次さん(85)は「戦争を経験した世代や国内世論、近隣諸国にも配慮した内容」と評価。過去の首相談話が引き継がれたことには「外交を円滑に進めるためには、言わざるを得ないのだろう」と理解を示す。今後の世代には「個人的には謝罪を続ける必要はないと考えるが、どの世代も悲惨な戦争があったことを忘れず、平和維持のためには何ができるか考えてほしい」と注文した。

 屈指の激戦地とされた硫黄島から生還した大越晴則さん(87)は「次の世代に謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない、というのはその通りだ」と評価。一方で「今の日本が置かれた状況も詳しく話し、安保法制の必要性を説明してほしかった」と物足りなさを感じたという。

 沖縄戦の特攻隊員として弟=当時(17)=が戦死した男性(89)は「安倍さんの心は伝わったがまわりくどい。もっと率直に話せばいいのに。『侵略』という言葉を使ったことは不満だ」と批判。「中国や韓国が納得して平和につながるのであれば、やむを得ないのでしょう。次の世代のことを考えると、受け入れざるを得ない」と釈然としない様子だ。

 奈良市に住む元特攻隊員で海軍中尉だった粕井(かすい)貫次さん(91)は「戦争犠牲者、将来の世代などあらゆる立場に配慮した内容になっていて良かった」と感じた。安倍首相が20分以上、前を向いて話した姿を「堂々としていて自信を感じた。思い入れの強さも伝わってきた」とみる。

 ビルマ(現ミャンマー)戦線の戦友会の窓口として発足し、現在も戦没者の慰霊活動などを行う「全ビルマ会」の上原喜光会長(68)は「村山談話などに譲歩しつつも、一線を越えず、安倍首相の主張を入れていた」と肯定的。その上で「飢えで苦しみ亡くなった方々がいるといった具体的な言及があり、南方戦線で亡くなられた英霊の方々も納得するのではないか」と話した。

 元衆院議員で旧ソ連に約3年にわたり抑留された経験を持つ全国強制抑留者協会会長の相沢英之さん(96)は「想像より丁寧な内容で全般的に異論はない。特に日露戦争が植民地支配下にあった人々を勇気づけたと言い切った点は大変良かった」と評価。一方で「約60万人が拉致された事案であるソ連の抑留について一言もなかったのは大変残念」と指摘した。


戦後70年談話 政府、「積極的平和主義」の海外発信を強化へ
産経新聞 8月14日(金)20時24分配信

 政府は、14日に閣議決定した先の大戦への反省とともに「積極的平和主義」を訴える戦後70年談話の趣旨の下、世界の平和と繁栄のために貢献していく姿勢の対外発信を強化する。歴史問題で溝の深い中国、韓国とは日中韓首脳会談の実現に向けて調整を加速させる方針だ。

 政府は閣僚や事務方による2国間協議や国際会議を通じて談話の趣旨を各国に説明し、平和国家としての歩みや国際貢献への取り組みに関し理解を得たい考えだ。安倍晋三首相も積極的平和主義に基づく国際貢献を改めて説明していく。

 年内の早期開催で調整が続く日中韓首脳会談をめぐり、焦点となる首相と朴(パク)槿(ク)恵(ネ)大統領の日韓首脳会談は9月の国連総会に合わせて実現する可能性もある。外務省幹部は「積極的平和主義の考えが国際的に浸透すれば、歴史問題をことさら取り上げることが難しくなり、関係改善につながる」としている。


安部首相が戦後70年談話 おわびと反省「今後も揺るぎない」
THE PAGE 8月14日(金)19時50分配信

 安倍晋三首相の「戦後70年談話」が14日、閣議決定され、発表された。

 焦点となっていた「反省」と「おわび」については、「我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明してきた」と表現した上で、「こうした歴代内閣の立場は今後も揺るぎない」と、過去の談話を継承していく姿勢を示した。

 そして、「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない」と記し、「侵略」と「植民地支配」に言及した。

 一方で、「あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」とも強調。「我が国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持し、『積極的平和主義』の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してまいります」と表明した。

 また、戦後の日本の国際社会への復帰に対する国際社会の寛容への感謝や、戦時下で傷つけられた女性の名誉や尊厳についても言及した。

以下はその全文。

《内閣総理大臣談話》
 終戦七十年を迎えるにあたり、先の大戦への道のり、戦後の歩み、二十世紀という時代を、私たちは、心静かに振り返り、その歴史の教訓の中から、未来への知恵を学ばなければならないと考えます。

 百年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、十九世紀、アジアにも押し寄せました。その危機感が、日本にとって、近代化の原動力となったことは、間違いありません。アジアで最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました。

 世界を巻き込んだ第一次世界大戦を経て、民族自決の動きが広がり、それまでの植民地化にブレーキがかかりました。この戦争は、一千万人もの戦死者を出す、悲惨な戦争でありました。人々は「平和」を強く願い、国際連盟を創設し、不戦条約を生み出しました。戦争自体を違法化する、新たな国際社会の潮流が生まれました。

 当初は、日本も足並みを揃えました。しかし、世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を巻き込んだ、経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。その中で日本は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。国内の政治システムは、その歯止めたりえなかった。こうして、日本は、世界の大勢を見失っていきました。

 満州事変、そして国際連盟からの脱退。日本は、次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした「新しい国際秩序」への「挑戦者」となっていった。進むべき針路を誤り、戦争への道を進んで行きました。

 そして七十年前。日本は、敗戦しました。

 戦後七十年にあたり、国内外に斃れたすべての人々の命の前に、深く頭を垂れ、痛惜の念を表すとともに、永劫の、哀悼の誠を捧げます。

 先の大戦では、三百万余の同胞の命が失われました。祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら、戦陣に散った方々。終戦後、酷寒の、あるいは灼熱の、遠い異郷の地にあって、飢えや病に苦しみ、亡くなられた方々。広島や長崎での原爆投下、東京をはじめ各都市での爆撃、沖縄における地上戦などによって、たくさんの市井の人々が、無残にも犠牲となりました。

 戦火を交えた国々でも、将来ある若者たちの命が、数知れず失われました。中国、東南アジア、太平洋の島々など、戦場となった地域では、戦闘のみならず、食糧難などにより、多くの無辜の民が苦しみ、犠牲となりました。戦場の陰には、深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも、忘れてはなりません。

 何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛を、我が国が与えた事実。歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。一人ひとりに、それぞれの人生があり、夢があり、愛する家族があった。この当然の事実をかみしめる時、今なお、言葉を失い、ただただ、断腸の念を禁じ得ません。

 これほどまでの尊い犠牲の上に、現在の平和がある。これが、戦後日本の原点であります。

 二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。

 事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない。

 先の大戦への深い悔悟の念と共に、我が国は、そう誓いました。自由で民主的な国を創り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら不戦の誓いを堅持してまいりました。七十年間に及ぶ平和国家としての歩みに、私たちは、静かな誇りを抱きながら、この不動の方針を、これからも貫いてまいります。

 我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきました。その思いを実際の行動で示すため、インドネシア、フィリピンはじめ東南アジアの国々、台湾、韓国、中国など、隣人であるアジアの人々が歩んできた苦難の歴史を胸に刻み、戦後一貫して、その平和と繁栄のために力を尽くしてきました。

 こうした歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎないものであります。

 ただ、私たちがいかなる努力を尽くそうとも、家族を失った方々の悲しみ、戦禍によって塗炭の苦しみを味わった人々の辛い記憶は、これからも、決して癒えることはないでしょう。

 ですから、私たちは、心に留めなければなりません。

 戦後、六百万人を超える引揚者が、アジア太平洋の各地から無事帰還でき、日本再建の原動力となった事実を。中国に置き去りにされた三千人近い日本人の子どもたちが、無事成長し、再び祖国の土を踏むことができた事実を。米国や英国、オランダ、豪州などの元捕虜の皆さんが、長年にわたり、日本を訪れ、互いの戦死者のために慰霊を続けてくれている事実を。

 戦争の苦痛を嘗め尽くした中国人の皆さんや、日本軍によって耐え難い苦痛を受けた元捕虜の皆さんが、それほど寛容であるためには、どれほどの心の葛藤があり、いかほどの努力が必要であったか。

 そのことに、私たちは、思いを致さなければなりません。

 寛容の心によって、日本は、戦後、国際社会に復帰することができました。戦後七十年のこの機にあたり、我が国は、和解のために力を尽くしてくださった、すべての国々、すべての方々に、心からの感謝の気持ちを表したいと思います。

 日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。しかし、それでもなお、私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります。

 私たちの親、そのまた親の世代が、戦後の焼け野原、貧しさのどん底の中で、命をつなぐことができた。そして、現在の私たちの世代、さらに次の世代へと、未来をつないでいくことができる。それは、先人たちのたゆまぬ努力と共に、敵として熾烈に戦った、米国、豪州、欧州諸国をはじめ、本当にたくさんの国々から、恩讐を越えて、善意と支援の手が差しのべられたおかげであります。

 そのことを、私たちは、未来へと語り継いでいかなければならない。歴史の教訓を深く胸に刻み、より良い未来を切り拓いていく、アジア、そして世界の平和と繁栄に力を尽くす。その大きな責任があります。

 私たちは、自らの行き詰まりを力によって打開しようとした過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる紛争も、法の支配を尊重し、力の行使ではなく、平和的・外交的に解決すべきである。この原則を、これからも堅く守り、世界の国々にも働きかけてまいります。唯一の戦争被爆国として、核兵器の不拡散と究極の廃絶を目指し、国際社会でその責任を果たしてまいります。

 私たちは、二十世紀において、戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、そうした女性たちの心に、常に寄り添う国でありたい。二十一世紀こそ、女性の人権が傷つけられることのない世紀とするため、世界をリードしてまいります。

 私たちは、経済のブロック化が紛争の芽を育てた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる国の恣意にも左右されない、自由で、公正で、開かれた国際経済システムを発展させ、途上国支援を強化し、世界の更なる繁栄を牽引してまいります。繁栄こそ、平和の礎です。暴力の温床ともなる貧困に立ち向かい、世界のあらゆる人々に、医療と教育、自立の機会を提供するため、一層、力を尽くしてまいります。

 私たちは、国際秩序への挑戦者となってしまった過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持し、その価値を共有する国々と手を携えて、「積極的平和主義」の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してまいります。

 終戦八十年、九十年、さらには百年に向けて、そのような日本を、国民の皆様と共に創り上げていく。その決意であります。

平成二十七年八月十四日
内閣総理大臣  安倍 晋三


戦後70年談話 「談話は首相の平和への思いの表れ」自民・稲田政調会長
産経新聞 8月14日(金)19時49分配信

 安倍晋三首相が戦後70年にあたって発表した談話について、自民党の稲田朋美政調会長は14日、「戦後70年の節目に、歴史の何を直視し、何を反省し、それをどう生かすかが重要だ。その意味において安倍談話は有識者懇談会の報告を受けて、満州事変以降戦争へと進んだ日本について何を反省すべきかを世界の中の日本という視点で直視し、その教訓を抽象的な言葉の羅列ではなく、具体的に記載し、将来の日本のあるべき姿として『国際協調主義に基づく積極的平和主義』を掲げたことに意義があると思う。談話は安倍首相の平和への思いと世界貢献への決意の表れだと思う」とのコメントを発表した。


戦後70年安倍談話、「お詫び」は「間接的言及」 過去の談話が「揺るぎない」という形で触れる
J-CASTニュース 8月14日(金)19時48分配信

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70年談話を発表する安倍晋三首相

 政府は戦後70年の談話(安倍談話)を2015年8月14日夕方に臨時閣議で決定し、安倍晋三首相が会見して発表した。

談話のベースになる報告書も「侵略」盛り込む

 談話をめぐっては、戦後50年(1995年)の「村山談話」や戦後60年(2005年)の「小泉談話」で用いられた「アジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛」「植民地支配」「侵略」「痛切な反省の意」「心からのお詫びの気持ち」といった「キーワード」の扱いに注目が集まっていた。キーワードそのものは談話に盛り込まれたものの、最後まで焦点になった「お詫び」の言葉は、「お詫び」を表明した過去の談話の立場が「揺るぎない」という形で登場するなど、間接的な言及にとどまった。

■何が侵略に当たるかは「歴史家の議論に委ねるべき」

 村山・小泉談話の分量は1200字程度だったのに対して、今回の談話はA4用紙5枚、3000字以上に及んだ。安倍政権は村山・小泉談話の内容を「全体として引き継ぐ」と繰り返しており、あらゆる要素を盛り込んだ結果分量が増えた。談話のベースになった21世紀構想懇談会の報告書では、「侵略」と「植民地支配」の事実を認めている。侵略についても、

  「満州事変以後、大陸への侵略を拡大し」

という表現が盛り込まれたが、「お詫び」の必要性については触れていなかった。

 談話では、「侵略」「植民地支配」については、

  「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない」

という第二次大戦を踏まえた決意表明の中で登場。具体的にどういった行為が侵略にあたるかについては、

  「歴史家の議論に委ねるべき」

だとした。

 「損害と苦痛」については、「何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛を、我が国が与えた事実」をかみしめる時、「今なお、言葉を失い、ただただ、断腸の念を禁じ得ません」という形で盛り込んだ。今回の談話で焦点になっていた「痛切な反省」と「心からのお詫び」については、村山小泉談話を念頭に置きながら、

  「我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのお詫びの気道を表明してきました」

と言及した上で、

  「こうした歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎないものであります」

とした。

「先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」
 村山談話の文言「ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします」と比べると、自らの言葉で「お詫び」に直接言及することは避けた形だ。

 これに加え、

  「私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません」

と断りながらも

  「あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」

とも主張。謝罪を「打ち止め」にする意向をにじませた。

 結びには、

   「『積極的平和主義』の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してまいります」

と、安倍首相の持論も盛り込まれた。


戦後70年談話 新華社「未来の世代は謝り続ける必要はないと付け足した」と報道
産経新聞 8月14日(金)19時48分配信

 中国国営通信の新華社の英語電子版は14日、安倍晋三首相の戦後70年談話について「首相は日本政府の過去のおわびに言及した。しかし、第2次大戦中の残虐行為について、未来の世代は謝り続ける必要はないと付け足した」と報じた。


戦後70年談話 「おわびはもうやめるべき」次世代・平沼党首コメント
産経新聞 8月14日(金)19時42分配信

 次世代の党の平沼赳夫党首は14日、安倍晋三首相の戦後70年談話について、「未来志向の内容を支持する」とのコメントを発表した。「次の世代に謝罪を続ける宿命を背負わせてはならないと発言したことは評価する」とした。

 ただ、「戦争の反省は重要だが、おわびはもうやめるべきだ。おわびを繰り返しても未来は切り開けない」と強調。さらに「現在、アジア太平洋の平和を乱す動きがあることへの批判も入れるべきだった」ともした。


戦後70年談話 「今後のわが国が取るべき方向性示した」自民・谷垣幹事長が評価
産経新聞 8月14日(金)19時40分配信

 自民党の谷垣禎一幹事長は14日、安倍晋三首相の戦後70年談話について「20世紀が世界と日本にとってどういう時代であったかという中で、先の大戦でのわが国の失敗がどこにあり、戦後、その失敗を克服し、国際法の進化の下で、わが国が努力してきた成果を分析した上で、今後のわが国が取るべき方向性を示した非常にバランスのとれた談話だ」とのコメントを発表した。


戦後70年談話 安倍首相「不戦の誓い堅持が重要なメッセージ」 談話決定後の記者会見
産経新聞 8月14日(金)19時8分配信

 安倍晋三首相は14日夕、戦後70年の首相談話を閣議決定した後、官邸で記者会見し、談話について「不戦の誓いを堅持していくことが重要なメッセージだ」と述べた。また、「中国の皆さんには、戦後70年に当たっての率直な気持ちをありのまま受け止めてほしい」と語った。


「国民と共有、心掛けた」=70年談話で首相会見
時事通信 8月14日(金)19時0分配信

 安倍晋三首相は14日の記者会見で、戦後70年談話について「できるだけ多くの国民と共有できる談話をつくることを心掛けた」と述べた。
 海外の反応に関しては、「中国の皆さんには戦後70年に当たってのわが国の率直な気持ちをありのままに受け止めてほしい」と語った。 


戦後70年談話を閣議決定 首相が記者会見で発表 「謝罪」繰り返しに歯止め
産経新聞 8月14日(金)18時30分配信

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記者会見する安倍晋三首相=14日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影)(写真:産経新聞)

 政府は14日の臨時閣議で、戦後70年の安倍晋三首相談話を決定した。首相は決定後に官邸で記者会見し、談話を発表。談話では、先の大戦に関し「お詫(わ)び」や「侵略」「植民地支配」といった過去の首相談話のキーワードについて対象を名指しせずに触れる一方、「子や孫、その先の世代に謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と述べ、謝罪の繰り返しに歯止めをかける考えを示した。

 談話では、有識者会議「21世紀構想懇談会」の報告書を踏まえ、先の大戦に至る経緯を詳述。戦後50年の村山富市首相談話や60年の小泉純一郎首相談話をめぐり「わが国は繰り返し痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきた」と述べ、「こうした歴代内閣の立場は今後も揺るぎない」と強調した。

 その一方で「日本では戦後生まれの世代が今や人口の8割を超えている」として、将来にわたる謝罪の継続の必要性を否定。戦後、日本が国際社会に復帰できたのは諸外国の「寛容の心」によるものだとして、「心からの感謝を表したい」とも述べた。

 「侵略」「植民地支配」の文言は「もう二度と用いてはならない」「永遠に訣(けつ)別(べつ)」といった一般論的な形で触れた。また慰安婦問題に関しては「20世紀において、戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去をこの胸に刻む」と述べ、今後、女性の人権問題で世界をリードする姿勢を強調した。

 最後には「積極的平和主義の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献していく」との決意を示した。


安倍首相、戦後70年談話で侵略・おわびに言及
読売新聞 8月14日(金)18時30分配信

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記者会見で戦後70年談話を発表する安倍首相(14日午後6時30分、首相官邸で)=中村光一撮影

 安倍首相は14日、首相官邸で記者会見し、戦後70年談話を取りまとめた理由について、「戦後70年の大きな節目に、先の大戦への道のり、戦後の歩み、20世紀という時代を振り返り、その教訓の中から未来へ向けて世界の中で日本がどういう道を進むべきか構想するべきだと考えた」と語った。

 談話では歴史認識について、「二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。事変、侵略、戦争。植民地支配から永遠に決別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない」と明記した。また、「我が国は、繰り返し、痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明してきた。こうした歴代内閣の立場は今後も揺るぎないものだ」とも言及した。


国際社会へ感謝表明=安倍首相
時事通信 8月14日(金)18時28分配信

 安倍晋三首相は14日の記者会見で発表した戦後70年談話で、「日本は戦後、国際社会に復帰することができた。和解のために力を尽くしてくれたすべての国々に、心からの感謝の気持ちを表したい」と指摘した。


反省とおわび「揺るぎない」=「侵略」「植民地支配」に言及―戦後70年談話・首相
時事通信 8月14日(金)18時22分配信

 政府は14日夕の臨時閣議で、戦後70年に当たっての安倍晋三首相談話を決定した。
 談話は「わが国は先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明してきた」と指摘。「こうした歴代内閣の立場は今後も揺るぎない」と明言した。中国や韓国が謝罪の意思を明確にするよう求めていることを踏まえ、過去の首相談話に言及する形で「おわび」を盛り込んだ。
 首相は閣議決定後、首相官邸で記者会見し、談話を読み上げた。この中で「国内外に斃(たお)れた全ての人々の命の前に深くこうべを垂れ、痛惜の念を表すとともに、永劫(えいごう)の、哀悼の誠をささげる」と表明。「世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わないといけない」とする一方、「私たちの子や孫、その先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」とも語った。
 1931年の満州事変以降の日本の行為について、首相は「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も国際紛争を解決する手段としては二度と用いてはならない」と強調。「植民地支配から永遠に決別し、全ての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない」と述べた。「日本は戦後、国際社会に復帰することができた。和解のために力を尽くしてくれた全ての国々に心からの感謝の気持ちを表したい」とも語った。
 首相は「私たちは20世紀において戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去をこの胸に刻み続ける」と述べた。いわゆる従軍慰安婦問題を念頭に置いたとみられる。
 首相はまた、「『積極的平和主義』の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献していく」と決意を表明し、未来志向の姿勢を鮮明にした。
 戦後50年の村山富市首相談話と同60年の小泉純一郎首相談話は、わが国による「植民地支配と侵略」を認め、「痛切な反省」と「心からのおわび」を明記した。両首相談話は終戦記念日の8月15日にそれぞれ閣議決定されたが、70年談話は1日前倒しされた。中韓両国が談話の内容を注視していることも踏まえ、政府は談話の英訳版を同時に公表。中国語と韓国語訳も後日公表し、談話の真意が諸外国に正確に伝わるよう万全を期す。 


積極的平和主義で貢献=安倍首相
時事通信 8月14日(金)18時21分配信

 安倍晋三首相は14日の記者会見で発表した戦後70年談話の中で、「積極的平和主義の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献していく」と強調した。 


「子孫に謝罪続けさせない」=安倍首相
時事通信 8月14日(金)18時20分配信

 安倍晋三首相は14日の記者会見で発表した戦後70年談話の中で、「私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と表明した。 


「全ての人々にこうべ垂れる」=戦後70年首相談話
時事通信 8月14日(金)18時12分配信

 安倍晋三首相は14日に閣議決定した戦後70年談話で、「国内外に斃(たお)れた全ての人々の命の前に深くこうべを垂れ、痛惜の念を表すとともに、永劫(えいごう)の、哀悼の誠をささげる」と表明した。 


<70年談話>「侵略」「おわび」に言及 首相が発表
毎日新聞 8月14日(金)18時9分配信

 政府は14日夕の臨時閣議で、戦後70年に関する安倍晋三首相談話を決定した。首相はその後、首相官邸で記者会見し、談話を発表した。

【有識者懇】「満州事変以後、侵略拡大」70年談話へ報告書

 首相は談話で、先の大戦について「日本は進むべき進路を誤り、戦争への道を進んだ」と表明。「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない」「植民地支配から永遠に決別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない」という戦後日本の誓いを堅持する考えを示す形で、「侵略」「植民地支配」に言及した。

 また、「わが国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明してきた」と指摘。「こうした歴代内閣の立場は今後も揺るぎない」と述べた。

 そのうえで「自由、民主主義、人権といった基本的価値を堅持し、その価値を共有する国々と手を携えて、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献していく」と述べ、安倍内閣が掲げる「積極的平和主義」の理念を強調した。


政府、戦後70年の安倍首相談話を閣議決定
読売新聞 8月14日(金)17時32分配信

 政府は14日夕、臨時閣議を開き、戦後70年の安倍首相談話を閣議決定した。

 安倍首相は同日午後6時から記者会見を開き、談話の内容と発表の狙いなどを説明する。


「おわび」焦点=70年談話を閣議決定―安倍首相、会見で公表
時事通信 8月14日(金)17時30分配信

 政府は14日午後の臨時閣議で、安倍晋三首相の戦後70年談話を決定した。
 歴代内閣が示してきた「侵略」や「おわび」を記述する見通しで、どのような表現で言及するかが焦点。先の大戦への「反省」も明記し、戦後70年にわたる平和国家としてのわが国の歩みを訴える。臨時閣議後、首相は官邸で記者会見に臨み、談話を発表する。
 戦後50年の村山富市首相談話と同60年の小泉純一郎首相談話は、わが国が「植民地支配と侵略」により多くの国々に多大な損害と苦痛を与えたことを認め、「痛切な反省」と「心からのおわび」を表明した。安倍首相は両談話を全体として踏襲すると繰り返し語っており、与党幹部や閣僚に事前に示した70年談話の原案には、これらのキーワードを記述した。
 また、首相は70年談話で未来志向を前面に打ち出す考え。今後も平和国家として国際社会の平和と繁栄に貢献していく決意を表明することにしている。
 村山、小泉両首相談話は、終戦記念日の8月15日にそれぞれ閣議決定されたが、70年談話は1日前倒しした。中国と韓国が談話の内容を注視していることも踏まえ、談話の英訳版を同時に公表するほか、中国語と韓国語訳も後日公表し、談話の真意が諸外国に正確に伝わるよう万全を期す。 


「侵略」「おわび」に言及…70年談話発表へ
読売新聞 8月14日(金)12時21分配信

 安倍首相は14日午後、戦後70年談話を発表する。

 戦後50年の村山首相談話に盛り込まれた「侵略」や「おわび」という言葉に言及する。戦後日本の平和国家としての歩みを強調し、今後も世界の平和と秩序維持に積極的に貢献していく考えも国内外に訴える。

 首相は14日午前、山口県長門市で父・晋太郎元外相の墓参をした後、記者団に「70年前の二度と戦争を繰り返さない不戦の誓いの下、平和で民主的、自由な日本を作り上げてきた。繁栄した豊かな誇りある日本を作っていきますと改めて墓前で誓った」と語った。

 談話は同日午後5時からの臨時閣議で決定される。首相が記者会見して読み上げ、自ら目的や真意を説明する。分量は村山談話の3倍以上となる約4000字で、海外発信のため英語版を同時に公表する。韓国語、中国語版も順次発表する。


<70年談話>安倍首相、今夕発表 「おわび」記述焦点
毎日新聞 8月14日(金)11時13分配信

 安倍晋三首相は14日夕、首相官邸で記者会見し、戦後70年談話を発表する。これに先立ち、臨時閣議を開き、談話を決定する。談話には、首相の歴史認識に関連して焦点となっている「侵略」「反省」の文言を盛り込む方向。アジア諸国への「おわび」についても、首相の心情が国内外に伝わるような記述にする見通しだ。

 首相は談話発表を前に14日午前、地元・山口県長門市で父・晋太郎元外相の墓参りをした。その後、記者団に、戦後の日本の歩みについて「二度と戦争の惨禍は繰り返してはならないとの不戦の誓いのもと、平和で民主的な自由な日本を作り上げてきた」と強調。「父の遺志を受け継いで、しっかりと平和の道を歩み、繁栄した豊かな誇りある日本を作っていくと誓った」と語った。

 談話を巡り、首相は「英知を結集した未来に向けた談話にしたい」として、私的諮問機関「21世紀構想懇談会」(座長・西室泰三日本郵政社長)を設置。懇談会が今月6日に発表した報告書を参考に、自民、公明両党幹部とも意見交換した上で、内容を検討していた。

 首相は、戦後50年の村山富市首相談話(1995年)、戦後60年の小泉純一郎首相談話(2005年)を全体として引き継ぐ立場。「侵略」については、懇談会の報告書が満州事変(1931年)以後の日本の「大陸への侵略」を認めており、「植民地支配」とともに触れる方向だ。

 首相は12日の山口市での講演で「日本は70年間ひたすら平和国家としての歩みを進めてきており、決して変わることはない」とした上で、談話について「先の大戦に対する反省と戦後の歩み、これから日本がどういう国になっていくかを世界に発信したい」と述べている。

 首相の記者会見は午後6時からの予定。談話は英訳を同時に公表し、中国語、韓国語訳も追って公表する。【加藤明子】


戦後70年談話 未来志向強調、14日夕に閣議決定
産経新聞 8月14日(金)9時46分配信

 安倍晋三首相は14日夕、官邸で記者会見し、戦後70年の首相談話を発表する。先の大戦に関し「侵略」「反省」の文言を盛り込むほか、「おわび」にも言及するとみられる。その上で、首相が掲げる「積極的平和主義」に基づき、国際社会の平和と安定に貢献していく決意を示し、全体として「未来志向」を強く打ち出す方針だ。

 談話は午後5時からの臨時閣議で閣議決定。首相は午後6時からの記者会見で自ら談話の全文を読み上げるとともに、談話に込めた思いや狙いを説明する。英訳文も同時に公表。中国語と韓国語の訳文も後日、公表する方向で検討する。

 談話は▽先の大戦への反省▽戦後の平和国家としての歩み▽国際社会における今後の日本のあり方-で構成する予定。大戦に至った事情や、政府開発援助(ODA)や国連平和維持活動(PKO)といった国際貢献の実績も述べる。このため、戦後50年の村山富市首相談話や60年の小泉純一郎首相談話より分量が増える見通しだ。

 村山談話と小泉談話は終戦記念日の8月15日に閣議決定されている。今回は、天皇陛下が全国戦没者追悼式でお言葉を述べられる15日を平穏に迎えられるよう配慮したとみられる。

 首相は、第2次政権発足直後の平成24年末、産経新聞の単独インタビューで「21世紀にふさわしい未来志向の談話を発出したい」と表明。根底には「歴史認識を冷静に捉え直すとともに、謝罪やおわびの繰り返しを終わりにする談話にすべきだ」(首相側近)との考えがある。

 今年2月には、談話作成に向けて有識者会議「21世紀構想懇談会」(座長・西室泰三日本郵政社長)を設置。懇談会は今月6日に首相へ提出した報告書で「満州事変以降、大陸への侵略を拡大」と明記する一方、安全保障分野での日本の役割拡大に期待感を示した。

 首相は、報告書や「過去の談話と意味が大きく変わってはならない」とする連立与党の公明党の意向を踏まえ、文言調整を続けてきた。


70年談話、今夕に閣議決定=平和国家の歩み強調
時事通信 8月14日(金)6時6分配信

 安倍晋三首相は14日午後、首相官邸で記者会見し、戦後70年談話を公表、談話作成の狙いなどを自ら説明する。
 これに先立ち、同日夕に臨時閣議を開き、談話を決定。戦後70年の節目に当たり、首相は談話を通じて、わが国の平和国家としての歩みや、今後も国際社会の繁栄に寄与していく姿勢を国内外に発信したい考えだ。
 首相は同日午前、山口県長門市で記者団に対し、「二度と戦争の惨禍は繰り返してはいけないとの不戦の誓いの下、平和で民主的な、自由な日本をつくりあげてきた。しっかりと平和の道を歩み、繁栄した豊かな誇りある日本をつくっていく」と語った。
 首相は戦後50年の村山富市首相談話や同60年の小泉純一郎首相談話を全体として踏襲する立場。両首相談話に盛り込まれ、安倍首相の歴史認識に関連して焦点となっている「植民地支配と侵略」「おわび」などのキーワードは、70年談話にも継承される見通しだ。
 首相は村山、小泉両談話の「痛切な反省」を踏まえ、「反省」を明記することを既に明言。「侵略」や「おわび」にも触れる方向だ。
 一方、首相は過去の首相談話になかった、戦後の日本を受け入れた国際社会への「感謝」を盛り込む考え。談話の分量は約4000字で、海外への発信強化のため、英訳を同時に公表するほか、中国語・韓国語訳も後日公表する。 

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