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2015年5月29日 (金)

口永良部島で爆発的噴火 住民に島外避難指示・3

気象庁は、鹿児島県屋久島町の口永良部島の新岳で29日午前9時59分ごろ、爆発的噴火が発生したと発表した。
この噴火による火砕流が海岸まで到達した。気象庁は噴火警戒レベルを3(入山規制)から5(避難)に引き上げた。また、屋久島町は午前10時20分、全島民に避難指示を出した。

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リンク:口永良部島噴火 火山性地震が減少、噴煙も下がる 気象庁「落ち着いている状態だが…」 早朝に「火映」も確認 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<口永良部噴火>連続噴火は停止のもよう - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:口永良部島噴火 生きた教訓 防災マップ詳細に見直し 教諭の車を校舎脇に駐車 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:口永良部島噴火 黒煙、マグマ水蒸気爆発か 「数年間繰り返す恐れ」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:口永良部島噴火 前兆なし…予知困難 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:口永良部島噴火 「ゴーッ」襲う恐怖 児童ら「逃げるのに精いっぱい」 - 速報:Yahoo!ニュース.
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リンク:<口永良部噴火>屋久島町、海保がフェリーやヘリを派遣 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:〔口永良部島噴火〕災害救助法の適用に伴う各種支援措置(5/29現在) - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:口永良部島噴火 黒煙、マグマ水蒸気爆発か「数年間繰り返す恐れ」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:口永良部島噴火 137人全員避難 初の警戒レベル5、火砕流も 鹿児島 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:口永良部島噴火 犠牲者ゼロ 昭和以降で10回近く噴火経験 生きた教訓 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<口永良部噴火>備え生き迅速避難…受け入れ態勢に不安 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

<口永良部噴火>島民避難の屋久島…仮設住宅の建設検討
毎日新聞 5月30日(土)11時37分配信

 鹿児島県屋久島町の口永良部島(くちのえらぶじま)の新岳(しんだけ)(626メートル)が29日に爆発的噴火を起こし、噴火警戒レベルが5(避難)に引き上げられたことを受け、国と県は島民が避難している屋久島での仮設住宅の建設の検討を始める。気象庁は「同程度の規模の噴火の可能性」を示しており、避難の長期化も想定されるため。政府側は30日、赤沢亮正・副内閣相らが屋久島入りし、荒木耕治町長から状況説明を受けるなどして、協議を始めた。建設する場合は、屋久島島内になる見通し。

 屋久島町は29日に島全域に避難指示を出し、島民は東に約12キロ離れた屋久島に避難、島内の施設3カ所などで一夜を過ごした。山谷えり子防災担当相は、噴火直後の県と政府の連絡会議で首相から「避難の長期化も予想されるので、仮設住宅の必要性も含め(県と町を)サポートするように指示を受けている」と述べた。

 政府調査団の団長として県に派遣された赤沢副内閣相は、29日に鹿児島県庁であった会議後の取材に対し「現時点で(新岳は)静かだが、詳細な分析ができる状況にはない」と現状を説明。その上で「どの程度(避難が)続くのか見通しが立たない。短期で終わる、という前提に立てない以上、仮設住宅の必要性も視野に入れて慎重に判断していく」と述べた。防災を担当する佐々木浩副知事も、同様の認識を示した。

 赤沢副内閣相は30日、屋久島の避難所を視察した。仮設住宅の建設について、報道陣の取材に対し「火山活動について専門家の意見を聞きながら総合的に判断したい。責任を持って対応していきたい」と述べた。

 災害救助法によると、仮設住宅の建設は県知事が主体となって判断する。【津島史人】


口永良部島噴火 火山性地震が減少、噴煙も下がる 気象庁「落ち着いている状態だが…」 早朝に「火映」も確認
産経新聞 5月30日(土)11時20分配信

 鹿児島県屋久島町の口永良部島・新岳(626メートル)の爆発的噴火で、気象庁は30日、噴火直後に急増した火山性地震が減少していると発表した。また、噴火は継続しているが、30日の噴煙は火口から200メートル程度で推移しているという。

 気象庁は「今は落ち着いている状態だが、今後の火山活動の推移については予測できない」とし引き続き警戒を呼びかけている。

 気象庁によると、火山性地震は、29日午前0時から午後5時までは計197回観測。しかし、同日午後5時~30日午前0時までに1回、その後は同日午前8時まで3回だったという。

 噴煙は、噴火以降は1000~1200メートルで推移していたが、30日に入り、200メートル程度まで下がっているという。

 また、同日午前4時前後には、火砕流が海岸まで到達した向江浜地区方向を観測する本村地区に設置した望遠カメラが、新岳の中腹の沢筋でガスなどが燃えて赤く見える「火映」をとらえたという。気象庁は「発生した火砕流がまだ高温を保っている」としている。

 一方、今年3月から現地に派遣していた気象庁の機動観測班がすでに採取した火山灰は30日に気象庁に運ばれる予定だという。気象庁は、この灰を今後専門機関に送付して分析するなどし、詳しい噴火のメカニズムを調べるという。


<口永良部噴火>連続噴火は停止のもよう
毎日新聞 5月30日(土)11時14分配信

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口永良部島の新岳で見られた赤い光=2015年5月30日午前4時12分、気象庁提供

 29日に爆発的噴火をして噴火警戒レベルが最高の5(避難)に引き上げられた鹿児島県屋久島町の口永良部島(くちのえらぶじま)にある新岳(しんだけ、626メートル)について気象庁は30日、連続噴火は午前10時50分ごろに停止した模様だと発表した。ただ「今後も爆発力が強い噴火や規模の大きい噴火が発生する可能性もある」として、引き続き厳重な警戒を呼び掛けた。現地は同日から雨になる見込みで、土石流の恐れも指摘されている。

 気象庁によると、噴火による火砕流は島全体の2割程度に広がっていた。30日午前4時ごろには高温の火砕流が噴煙や雲に映って明るく見える現象が観測されるなど活発な活動が続いている。島内に設置した気象庁の観測用カメラが火口付近ではなく、中腹でとらえた。29日に流れ出した火砕流が数百度の高温を維持しているとみられる。気象庁は30日、噴火直後に島内で採取した火山灰を研究機関で分析する予定。

 気象庁によると、火山性地震は、29日の噴火直後の午前10時台に77回を数えたが、同午後1時以降は減少。30日に午前8時までに観測したのは計3回だった。噴火直後に火口から9000メートルに達した噴煙も30日は200メートル程度で推移した。【久野華代】


口永良部島噴火 生きた教訓 防災マップ詳細に見直し 教諭の車を校舎脇に駐車
産経新聞 5月30日(土)7時55分配信

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口永良部島 火砕流が及んだ範囲(写真:産経新聞)

 口永良部島の新岳の爆発的噴火では、犠牲者が一人も出なかった。島は薩南諸島最大の「火山島」で、昭和以降だけでも噴火を10回近く経験し、積み上げた教訓がある。昨年8月、34年ぶりに噴火した際には、防災マップを見直して避難場所を変更するなど、対策を練り上げたことも安全な避難に寄与した。

 鹿児島県屋久島町によると、島には警察官や消防士がおらず、医師も今年4月にようやく1人が常駐を始めた。島民を守っているのは消防団で、今回の噴火でも島民の安全確認に尽力したという。

 同町の森山文隆総務課長は「これまでの噴火の経験が生きている。今回の避難準備も、受け入れ態勢も整っていた」と話す。

 島に唯一ある学校、金岳(かながたけ)小中学校では児童・生徒16人、教諭11人がいるが、昨年の噴火以降、教諭の車を校舎脇に止めてすぐに避難できるようにした。島全体の防災マップもあったが、昨年の噴火を受けて見直し、地区ごとの避難ルートを詳細に作成。避難場所も新岳から遠く離れた高台にある既存の建物に設定し直した。

 消防庁によると、昨年8月3日正午ごろに新岳付近で噴火が発生し、灰色の噴煙が上空800メートルまで上がった。その際の負傷者はゼロ。

 この噴火の4日後には、新岳火口付近から南西の海岸までの範囲で火砕流の警戒が必要と呼びかけた。町によると、島内全域に避難準備情報が発令されたことを受けて島民の約半数が一時、島外へ自主避難したことも今回の噴火での安全な避難につながったという。

 ただ昨年8月の噴火以降、専門家の間では対応強化の必要性を感じていた。口永良部島の元ガイドで樹木医の荒田洋一さん(59)は先月同島を訪問、「硫化水素の臭いが漂い、いつ大きな噴火があってもおかしくないと感じた。もっと早い時期に全島避難すべきで、大きな人的被害がなかったのは偶然にしかすぎない」と警鐘を鳴らした。


口永良部島噴火 黒煙、マグマ水蒸気爆発か 「数年間繰り返す恐れ」
産経新聞 5月30日(土)7時55分配信

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口永良部島の噴火メカニズム(写真:産経新聞)

 鹿児島県の口永良部(くちのえらぶ)島で29日に起きた噴火について、専門家は高温のマグマが地下水に接触して爆発する「マグマ水蒸気爆発」の可能性が高いとみている。昨年の御嶽山(おんたけさん)(長野、岐阜県)の噴火とはメカニズムが異なり、規模が比較的大きい爆発的噴火となった。

 東大地震研究所の中田節也教授(火山学)によると、口永良部島・新岳(しんだけ)の直下には推定で深さ3~5キロの場所にマグマだまりがある。ここから上昇したマグマが、深さ200メートル付近で地下水と接触し、大量の水蒸気が発生して爆発的な噴火が起きたとみられる。

 この仕組みは過去に大規模な噴火が起きた浅間山(群馬、長野県)などと同じという。一方、御嶽山や箱根山(神奈川、静岡県)で懸念される噴火は、地下水がマグマで間接的に加熱される水蒸気爆発だ。

 今回の噴火形態は「ブルカノ式」と呼ばれる。溶岩でふさがっていた火口がガスの圧力で開き、ガスが一気に噴き出して激しい爆発音や黒い噴煙を伴った。噴火の規模は前回の昨年8月より大きい。

 防災科学技術研究所によると、今年3月上旬から噴火直前までの3カ月弱で、新岳付近が約4センチ隆起したことが衛星の観測データで分かった。マグマの蓄積で山が膨張したとみられる。

 今回の火砕流は、火山灰やガスを含む噴煙がいったん上昇した後、失速するように崩れ落ちる「噴煙柱崩壊型」。溶岩ドームの崩落で発生した雲仙普賢岳(長崎県)とは違う仕組みだ。

 東日本大震災以降、各地で火山活動が活発化している。日本の火山は、海洋プレート(岩板)が陸側に沈み込む海溝に並行して帯状に連なっている。帯状の地域の地下でマグマが発生しているためで、口永良部島は九州以西に延びる南西諸島海溝沿いに位置する。

 中田教授は今後の見通しについて「最長で数年間にわたり、断続的に噴火を繰り返す可能性がある。最初の噴火が最大規模とは限らない。火砕流が今回と違う地域に流れる恐れもある」と話している。


口永良部島噴火 前兆なし…予知困難
産経新聞 5月30日(土)7時55分配信

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口永良部島の噴火メカニズム(写真:産経新聞)

 口永良部島の噴火は科学的に想定外だったのではなく、専門家は大規模な噴火を警戒していた。しかし、前兆現象は観測されず、近代的観測が始まった平成以降では噴火は1回だけと知見が少ないこともあり、直前の予知は困難だった。

 噴火した新岳では平成11年などに、山が膨らむ地殻変動が京大防災研究所によって観測されていた。昨年8月には34年ぶりに噴火し、火山ガスが増加。今年初めには二酸化硫黄ガスの量が桜島と同水準に達していたという。同研究所の中道治久准教授(火山物理学)は「段階的に活動が高まり、次はマグマが関与する噴火が起きると心配していた。そういう意味で昨年の御嶽山噴火のような想定外の事態ではない」と話す。

 ただ、気象庁が口永良部島の観測を開始したのは16年からで噴火に至るシナリオはよく分かっていない。今回の噴火直前も前回と同様、マグマなどの動きと関連がある火山性微動などに目立った変化はなかった。

 5月23日には震度3の地震を1回観測。気象庁は有感地震が一日に複数回起きた場合、噴火警戒レベルを4(避難準備)に引き上げることを決めていたが、1回だけだったため見送っていた。明確な前兆がない噴火の場合、警戒レベルの引き上げも後手に回らざるを得ず、直前予知の難しさを改めて浮き彫りにした。

 東大地震研究所の金子隆之助教(火山地質学)は「山頂付近で山の膨張を観測すれば、数分前に噴火を予想できる可能性があるが、現状では明日噴火するなどと予測するのは難しい」と話す。


口永良部島噴火 「ゴーッ」襲う恐怖 児童ら「逃げるのに精いっぱい」
産経新聞 5月30日(土)7時55分配信

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噴火した新岳の山頂付近 =29日午後2時19分、口永良部島(本社チャーターヘリから、鈴木健児撮影)(写真:産経新聞)

 突然の爆音とともに立ち上った噴煙は島の上空をまたたく間に覆い、火砕流は斜面を下って海岸まで達した。29日、鹿児島県屋久島町の口永良部(くちのえらぶ)島で発生した爆発的噴火。住民らは着の身着のままで避難所に駆け込み、船やヘリコプターで島を離れた。「もう島に住めないのでは」。屋久島に着いた住民の表情には不安や疲労の色が浮かんだ。

 「最初は地震の横揺れかと思ったら、ゴーッと音がして。すごく怖かった」

 噴火は午前10時前。金岳(かながたけ)小中学校に通う中学2年の二神遼君(14)は数学の中間テストの真っ最中だった。4月に避難訓練があったばかり。心の準備はできていた。でも「逃げるのに精いっぱいだった」。

 校舎そばには教諭らがすぐに避難できるよう、事前にマイカーを横付けしていた。小学生10人、中学生6人は赤いヘルメットをかぶり、車に走った。体操着にスリッパ姿で、まさに着の身着のまま。その間、噴火からわずか2分だった。

 二神君は高台の避難所に着くと、友達と山を眺めながら「怖いなあ」「これからどうなるのかな」と不安になった。「お母さん、早く来て」と涙を流す女児も。同校の司書補、永田和子さん(57)は「大丈夫だから、心配しないで」と背中をさすった。

 島にいた137人のうち約120人が、火口から約4キロ離れた番屋ケ峰の避難所に一時避難した。全島に避難勧告が発令されたのは午前10時15分。5分後に避難指示に切り替えられた。

 このため、住民らは町営の「フェリー太陽」で島外に避難することに。フェリーの定員は100人だが、噴火時の全島避難に備え、町と国土交通省が数日前から150人に増員できるよう話し合い、スムーズに増員手続きが行われた。

 避難所では、午後1時すぎに地元の消防団員が「午後3時にフェリーが港を出る」と知らせ、高齢者が身の回りの必需品を取りに自宅に帰るのを手伝った。

 昼食に少量の乾パンしか食べていなかったという子供たち。フェリーが着く本村(ほんむら)港で午後2時半ごろ、海上保安庁の測量船「拓洋」の乗組員が作ったおにぎり約50個やお茶がふるまわれた。午後3時40分ごろには125人が乗ったフェリーが島を離れ、午後5時半ごろに屋久島に到着した。

 子供たちは今後も友達と一緒にまた勉強できるか心配しているという。町教育委員会によると、屋久島の小、中学校にしばらく通うことになる。

 「とにかく何も考えられずに逃げた。集落の人と顔を合わせ、ようやく無事を実感した」という本村地区の区長、林信昭さん(69)。屋久島でフェリーを下りた後、「これだけ大きな噴火があったら、ガスが出続けて島に住めなくなってしまうのではないか」と不安を口にした。

 湯向地区に取り残された住民は、湯向港から上陸し集落を捜し回った海上保安官に救助され、午後2時50分ごろに巡視船「さつま」に乗り移った。

 救助されたのは60~77歳の男女6人と犬1匹。海保によると、77歳の男性は当初「犬がいるから島に残りたい」と避難を渋ったが、海上保安官が「犬も連れて行きますから避難しましょう」と説得したという。男性は飼い犬とともに巡視船に移ると、安堵の表情を見せた。その後、ヘリで屋久島に移された。


口永良部島噴火 避難生活の長期化も 高齢者の孤立や健康に懸念
産経新聞 5月30日(土)7時55分配信

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口永良部島から避難し、屋久島・宮之浦港でフェリーから下りる島民ら=29日午後、鹿児島県屋久島町(川口良介撮影)(写真:産経新聞)

 今回の噴火で口永良部島では全島民が避難した。離島の火山災害で全島民が島外に避難したのは、平成12年7月の三宅島・雄山(おやま)(東京都)噴火以来15年ぶり。このときは避難指示の解除まで4年5カ月かかっており、その後も三宅島は噴火警戒レベル2(火口周辺規制)の状態が続くなど、火山活動が活発な状態が続いている。今回の噴火でも政府や鹿児島県屋久島町では島民の避難生活の長期化を想定、仮設住宅設置の必要性も含め対応を検討している。

 12年の三宅島噴火では、全島民約3800人が東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターなどに避難。その後、噴火警戒の長期化から、避難者は都内の公営住宅などに移った。当時を知る東京都三宅村の佐久間忠総務課長は「避難生活が長期化すれば、プライバシーや高齢者の孤立などの問題も出てくる」と指摘する。

 このほか、昭和61年11月の伊豆大島・三原山(東京都)噴火でも、全島民約1万人が1カ月間にわたって都内各所に避難した。

 平成26年9月27日に死者57人、行方不明者6人を出す戦後最悪の火山災害となった御嶽山(おんたけさん)(長野、岐阜県)の噴火災害では、噴火から半年以上が経過した現在も、噴火警戒レベル3(入山規制)が続いている。

 屋久島町では、屋久島内の公民館やレクリエーション施設など3カ所を、口永良部島から避難してきた人々の避難所として確保。地元のクリーニング店などの協力で約120人分の寝具などを手配し、地元の婦人会が炊き出しをするなど受け入れの準備を進めた。同町総務課によると、口永良部島の人口の4割ほどが65歳以上の高齢者といい、「公民館などでひとまず受け入れられるが、長期化すれば健康面の心配もある。今後の受け入れ先については引き続き検討していきたい」と話している。


口永良部島噴火 箱根の観光客から心配の声「自然現象の予測難しい」
産経新聞 5月30日(土)7時55分配信

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口永良部島 火砕流が及んだ範囲(写真:産経新聞)

 口永良部島で爆発的噴火が起きた29日、活発な火山活動が続く箱根山(神奈川、静岡県)では、改めて噴火予知の難しさや観光への影響を心配する声が聞かれた。神奈川県箱根町は今月6日から、噴火した場合に火口になると想定される大涌谷(おおわくだに)の半径300メートル区域に避難指示を出している。

 大涌谷から直線距離で約5キロ離れた芦ノ湖を訪れた青森県八戸市の自営業、佐藤晴臣さん(65)は「口永良部島の報道を見て心配になり、なるべく大涌谷から遠い観光ルートを選んだ。自然現象を百パーセント予測することは難しい」。

 ハイキングを楽しみに訪れたという東京都の会社員、山下若葉さん(28)も「大涌谷の蒸気噴出と新岳の噴火では事情が違うと分かっているが、やはり怖い。屋内なら身を守るすべがあるはずなので美術館めぐりに変更する」と話した。


口永良部島噴火 「農家は牛残したまま」
産経新聞 5月30日(土)7時55分配信

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噴火した新岳の山頂付近 =29日午後2時19分、口永良部島(本社チャーターヘリから、鈴木健児撮影)(写真:産経新聞)

 口永良部島での噴火による農業や漁業への影響は限定的とみられるが、関係者は噴火の長期化を懸念する。鹿児島県農政課によると、島では4軒ほどの農家で牛の放牧が行われている。県の担当者は「人命優先で農家は牛を残したまま避難している。草も水もあるので当面は問題はなさそうだが、避難が長引けば不安は高まる」と心配する。

 島の漁業は近海でのイセエビ漁が中心。4月末に漁を終えているが、9月に再開し11月まで続く。屋久島漁業協同組合の寺田一美(かずみ)参事(55)は「屋久島側の漁業も含め影響は少なそう。ただ噴火が長引けば、どのような影響が出るかは見通せない」と話した。

 空路や海路にも目立った影響は出ていない。国土交通省によると、航空各社の飛行経路に大きな変更は出ていない。海上保安庁も航行する船舶に注意を呼びかけているが、担当者は「もともと多くの船が運航する海域ではない」と説明した。


屋久島タレント「かずみーぬ」噴火に遭遇「すごい火山灰」
スポーツ報知 5月30日(土)7時4分配信

 29日午前9時59分頃、鹿児島県の口永良部(くちのえらぶ)島の新岳(しんだけ、626メートル)で爆発的噴火が発生した。口永良部島の東側に隣接する屋久島に滞在中のタレントの「かずみーぬ」こと久保田和美(18)も噴火に遭遇。発生直後から自ら屋久島島内の様子を撮影し、リポートした様子を動画投稿サイト「YouTube」にアップした。

 久保田は複数の動画を投稿し「すごい火山灰です」「バスを降りた瞬間、硫黄のかおりがすごい」などと現場の様子を伝えた。久保田は現地に生活しながら表現活動を行う「屋久島プロジェクト」に参加している。


<口永良部噴火>前兆少なく予測困難…監視強化に限界
毎日新聞 5月30日(土)2時31分配信

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白煙を上げる新岳と火砕流の跡が残る山肌。手前下は向江浜=鹿児島県口永良部島で2015年5月29日午後4時11分、本社機「希望」から長谷川直亮撮影

 爆発的噴火とともに火砕流が発生し、全島民が避難した口永良部島(鹿児島県)。気象庁は噴火が起きた昨年8月以降、噴火警戒レベルを3(入山規制)に上げて監視を強めていたが、さらにレベルが引き上げられないまま噴火に至った。今回、火山性微動などの前兆は観測されなかったといい、噴火予知の難しさが改めて浮かぶ。東日本大震災以降、活動が活発化した国内の火山は増えており、予断を持たない警戒が必要になっている。

 「直前の現象がなく噴火する火山だった」。29日夕、気象庁の小泉岳司火山対策官は、噴火の前兆をとらえる難しさを訴えた。

 気象庁は昨年8月の小規模な噴火以降、隣の屋久島に観測用の高感度カメラを設置し、火山ガスも調べるなど観測態勢を強化した。火口周辺には、それ以前に設置された分も含め▽地震計6台▽噴火を捉える空振計3台▽地殻変動を観測する傾斜計1台と全地球測位システム(GPS)4台▽観測用カメラ2台--が置かれ、3月には機動観測班2人が島に入った。

 噴火警戒レベルは全国31火山が設け、上げ下げの統一的な基準はない。各研究機関の意見を参考にその都度、気象庁が判断する。

 震度3の有感地震が発生した23日、気象庁は地元関係者らと作る「火山防災連絡会」を島内で開いた。そこで決まったのは「昨年8月より大きい噴火があればすぐにレベルを5に引き上げて避難。有感地震が24時間以内に複数回発生したらレベル4(避難準備)」という対応だった。

 だが、レベル4は結局、発表されなかった。気象庁によると、噴火の10~15分前に地震計や傾斜計、GPSのデータに変化はなく、昨年9月の御嶽山(長野・岐阜県境)噴火では11分前に観測された火山性微動もなかった。機動観測班も異常は感じなかったという。

 実は火口に近い場所にあった地震計3台は、昨年の噴火で壊れ、入山規制のため修理できなかった。この影響について、小泉火山対策官は「壊れていなければ何らかの前兆をとらえた可能性は否定できないが、何とも言えない」と話す。

 ただ前兆が皆無だったわけではない。同島や桜島(鹿児島市)を監視する京都大火山活動研究センターの井口正人センター長が指摘するのは(1)火山性地震(2)山体膨張(3)火山ガス増加(4)3月以降に観測された高温の溶岩や火山ガスが噴煙や雲に映って明るく見える「火映(かえい)」。今月23日にあった震度3の地震は震源が浅く、警戒が必要だったという。

 しかし噴火に至る経緯は火山によってまちまちで、同じ形態を繰り返すとも限らない。気象庁も(1)~(4)を把握した上で「地震以外に特段の活動の高まりがない」との結論を出していた。

 箱根山では気象庁が今月6日、有感地震の変化などを受けて噴火警戒レベルを2に上げたが、ロープウエーで火口の間近にも行ける観光地と、住民137人の島では、周知の方法も異なる。今回は、事前のレベル引き上げがなくても火山防災連絡会で確認した通りに全員が避難できており、小泉火山対策官は「島の中で注意喚起をしてきた」と、島民への情報提供に問題はなかったことを強調した。【久野華代、伊藤奈々恵】

 ◇震災後、火山活発に

 東日本大震災以降、全国で火山活動が活発さを増している。火山の噴火と地震との連動性は科学的に明らかにされていないが、巨大地震後に噴火が続いた例は国内外にある。専門家は、日本列島が火山の活動期に入った可能性を指摘し、一層の警戒を求めている。

 国内の火山活動は、地震を引き起こす海底のプレート(岩板)運動と関連が深いと考えられている。プレートの沈み込み帯では溶けた岩石がマグマとして上昇して火山を形成するとみられ、東日本は日本海溝、西日本は南海トラフとほぼ平行に活火山が分布し「火山フロント(前線)」と呼ばれる。噴火した口永良部島も、この前線に位置する。

 東日本大震災後、昨年9月に御嶽山で水蒸気噴火が発生。噴火は小規模ながら死者・行方不明者63人と戦後最悪の火山被害を出した。1年半前に出現した新島と合体した小笠原諸島の西之島(東京都)は、現在も噴火しながら拡大を続けている。

 海外では20世紀以降、マグニチュード(M)9以上の地震が5件発生しているが、その全てで3年以内に震源域から数百キロ圏内にある火山が噴火している。

 火山噴火予知連絡会長の藤井敏嗣・東京大名誉教授は「今回の口永良部島は昨年8月の噴火から一連の流れで驚きはないが、巨大地震が起きる時期は地殻が異常な状態になる。日本列島が活動期に入った可能性は十分ある」と指摘する。

 ただ、大震災と火山活動との関連性ははっきりしていない。気象庁によると、震災直後、全国110活火山のうち北海道から九州まで全国の20火山で一時期活動が活発化し、数カ月後に平常に戻った。このうち現在、震災前より噴火警戒レベルが上がったのは▽草津白根山(群馬県)▽箱根山(神奈川、静岡県)▽阿蘇山(熊本県)--にとどまる。昨年噴火した御嶽山は、震災直後は変化がなかった。地殻のひずみが大きな震源域近くの東北地方でも変化がみられない火山はある。

 国内で大規模地震の後に噴火が起きた例としては、江戸時代中期の宝永地震(1707年)の49日後の富士山噴火がある。逆に平安時代の富士山の貞観(じょうがん)大噴火(864年)は、東日本大震災と同規模と想定される貞観地震(869年)や南海トラフが震源の巨大地震とされる仁和地震(887年)の前だった。震源域と火山との距離、噴火の規模などを科学的に関連付けるのは難しいのが実情だ。【千葉紀和】

 ◇避難計画、人材カギ…活火山法改正案閣議決定

 29日に閣議決定された活動火山対策特別措置法(活火山法)の改正案で、気象庁が常時観測する50火山(現状は47火山)の周辺129市町村は「火山災害警戒地域」に新たに指定され、指定市町村には避難計画作成が義務付けられる。口永良部島のある屋久島町は作成済みだったが、内閣府によると、常時観測中の47火山のうち周辺市町村の8割以上で作成されていない(3月末時点)。未作成の市町村が多い背景には、火山に詳しい人材の不足があり、今後どう人材を確保するかが課題として残る。

 まだ計画作りに着手できていない自治体の担当者は「火山に詳しい担当者や専門家など人材が乏しく苦労しているため、作業は遅れ気味だ」と打ち明ける。

 人材の確保について、改正案は「国と地方公共団体は、火山研究・観測のための施設や組織の整備、大学など研究機関の連携強化と、火山現象に関し専門的な知識・技術がある人材の育成と確保に努めなければならない」とした。だが、人材の供給源として火山専門家が従来求めている国立の研究機関設置などについて、内閣府は「内閣府に設ける火山防災対策推進検討会議で検討を進める」と述べるにとどまった。【狩野智彦】


口永良部島噴火 両陛下、鹿児島県知事に「島民の無事避難に安堵」お伝えに
産経新聞 5月30日(土)1時8分配信

 宮内庁は29日夜、鹿児島県屋久島町の口永良部島の爆発的噴火について、天皇、皇后両陛下が「島民が一人残らず無事に避難したことに安堵し、今後とも全島民の無事が守られることを願っている」とのお気持ちを、河相周夫侍従長を通じて伊藤祐一郎知事に伝えられたと発表した。


<口永良部噴火>終息見えず…全島137人避難完了
毎日新聞 5月30日(土)0時5分配信

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口永良部島の噴火

 29日午前9時59分に新岳(626メートル)が爆発的噴火をして噴火警戒レベルが最高の5に引き上げられた鹿児島県屋久島町の口永良部島(くちのえらぶじま)では、町の全島避難指示を受けて、住民ら137人全員が午後4時半ごろまでに島外への避難を終えた。気象庁は噴火の規模を「(地下のマグマそのものが噴出する)マグマ噴火が起きた1966年と同じ程度」としており、火山活動が終息する見通しは立っていない。避難が長期化する可能性もある。

 町は島全域の82世帯137人に島外への避難指示を出した。県によると当時、旅行者を含め137人が島におり、うち124人が新岳から北西に約5キロ離れた高台の番屋(ばんや)ケ峰に避難した。他の13人は島東部の湯向(ゆむぎ)地区などにいた。2人が県の防災ヘリで屋久島の病院に搬送され、このうち男性(72)は噴煙で顔などをやけどし軽症。男性(82)は心臓病が悪化し体調不良になったが、命に別条はない。

 気象庁によると、火砕流が発生し、新岳からほぼ全方位に流れた。北西方向には約2キロ離れた向江浜(むかえはま)地区の海岸に到達。同地区は125人が住む最大の居住地・本村地区まで約1キロしか離れていないが、家屋の被害は確認されていない。

 噴煙は火口上空9000メートル以上に達した。2000年に三宅島噴火で1万4000メートルを観測して以降では、最も高いという。火山灰は噴火から約3時間後には口永良部島から東南東約100キロの地点まで達している様子が確認された。

 一方、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が運用する陸域観測技術衛星「だいち2号」が観測したデータを分析し、新岳付近が3月3日から噴火直前の5月26日までの3カ月弱で約4センチ隆起していたと発表した。2月3日から3月3日の1カ月間は顕著な変化は見られず、その後に火山の下にマグマが蓄積して、山体が膨張したとみている。

 気象庁は「規模から見て水蒸気噴火ではない」との見解を示す。「マグマ噴火」か、マグマが地下水に接して爆発する「マグマ水蒸気噴火」が起きたとみられ、地下からマグマの供給が続いていれば、噴火の影響は長く続く。火山噴火予知連絡会長の藤井敏嗣・東京大名誉教授は「断続的に噴火を繰り返したり、マグマのしぶきが上がったりする可能性がある」と警戒を呼び掛けている。【狩野智彦、内田久光、千葉紀和】

 ◇口永良部島◇

 長さ約12キロ、最大幅約5キロのひょうたん形の島。全域が屋久島国立公園に指定され、自噴温泉もある。気象庁によると、古い火山である西部の番屋ケ峰と、今も活動が続く中央部から東部にかけての新岳、古岳、野池山などからなり、古岳または新岳では過去1000年以内に爆発的なマグマ噴火が複数回あったと考えられている。1933~34年の噴火では8人が死亡し、26人がけが。66年の噴火では3人がけが。昨年8月には新岳が34年ぶりに噴火し、噴火警戒レベルが1から3に引き上げられた。火山性地震の多い状態が続き、今月23日には震度3を観測した。


両陛下、全島民避難に「安堵」=口永良部島の噴火で―宮内庁
時事通信 5月29日(金)23時47分配信

 宮内庁は29日、鹿児島県・口永良部島の噴火について案じていた天皇、皇后両陛下が、全島民が無事に避難したことに安堵(あんど)し、今後とも無事が守られることを願っていると侍従長を通じて伊藤祐一郎知事に伝えられたことを明らかにした。 


口永良部島噴火 「しっかりご飯を作りたい」屋久島の婦人部ら 唐揚げ、漬物、おにぎり、豚汁…
産経新聞 5月29日(金)23時14分配信

 屋久島の施設「宮之浦公民館」では、地元の婦人部10人が口永良部(くちのえらぶ)島から避難してきた島民を出迎え、炊き出しを行った。

 「手早く作れるものを提供しよう」「お年寄りも子供たちも食べられるものを作らないといけないわね」

 午後3時に公民館に集まった女性らが腕を振るったメニューは塩サバに唐揚げ、漬物とおにぎり、豚汁。80人分を作った。他の避難所からも夕ご飯を食べに来る人もいた。

 避難してきた島民らは温かい食事で、やっと心を落ち着かせたようだった。

 婦人部の1人、石田屋美佐子さん(56)は「どうぞどうぞ」と精いっぱい、笑顔を作り、せわしくしていた。

 「いつ噴火するか分からないことは分かっていた。受け入れ側として同じ町民だし、しっかりご飯を作りたい」


口永良部島噴火 「もう1回、爆発が来たらどうしよう」おびえる子供たち
産経新聞 5月29日(金)23時3分配信

 29日に鹿児島県屋久島町の口永良部(くちのえらぶ)島で突然、発生したきた爆発的噴火の口永良部島噴火を受け、島民は屋久島へと130人全員が身の回りの必需品だけを持って、避難してきた。

 噴火は午前10時前に起きた。金岳小・中学校の司書補、永田和子さん(57)は理科室で本の整理をしていた矢先だった。

 ガラスが揺れるのに気付いた。すぐに身構えた。校長先生の「すぐに避難して」の声が聞こえた。校舎そばには教諭らが事前に、マイカーをすぐに逃げられるよう、向けていた。小学生10人、中学生6人は赤いヘルメットをすぐにかぶり、車に走った。体操着にスリッパ姿でまさに着の身着のまま。その間、噴火からわずか2分だった。

 車に永田さんも飛び乗ると、避難所の高台に向かった。大きな部屋でじっと待ちながら折り紙を折り、 「もう1回、爆発が来たらどうしよう」と不安げな表情の児童らを落ち着かせるのに必死だった。「お母さん早く来て」と涙を流す女児もいた。「大丈夫だから、心配しないで」と背中をさすった。

 避難所に備蓄されていた乾パンやペットボトルを手渡すと、子供たちの表情も和らいだ。

 同日午後1時を回ったころだ。「午後1時半ごろ、一度荷物を取りに帰ってください。3時に港を出ますから」と島を守る消防団員の声がした。避難所に集まった児童と保護者は荷物をまとめて、港に急いだ。

 午後3時40分に島を離れた。屋久島に向かうフェリーで児童・生徒らはおなかをすかせて、ほとんどが寝息を立てていた。

 午後5時半。フェリーを降りた永田さんは近所の人に出迎えられ、やっと表情が和らいだ。

 「子供たちは皆、疲れていたんでしょうね。でもその動きは迅速ですごかった。すべては避難訓練などがしっかりしていたことの証でしょうね。感心しました」


口永良部島噴火 「この世の終わりかと」 島飲み込みそうな黒煙 島民ら募る不安「このまま帰れなかったら…」
産経新聞 5月29日(金)22時52分配信

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噴火した新岳の山頂付近=29日午後、鹿児島県の口永良部島(本社チャーターヘリから・鈴木健児撮影)(写真:産経新聞)

 「『ドカン』とものすごい音がした。この世の終わりかと思った」

 屋久島町役場の口永良部出張所にいた町職員、川東久志さん(55)は噴火当時をこう振り返る。

 黒煙があまりにも高く上がっていて、今にも島を飲み込みそうな様子だった。島内に妻と住んでいた。「自宅にいる妻はだめかもしれない」。噴火直後には、そう考えたという。

 島では昨年8月にも噴火が起きていた。「比べものにならなかった。想像を絶する大きさの噴火だった」

 本村地区には、大半の島民が住む。屋久島町立口永良部へき地出張診療所の医師、久保利夫さん(78)は妻と看護師と3人で診療所にいた。

 「これまで聞いたことがないような爆発音で驚いて外に出ると、黒い噴煙が上がっていた」

 慌てて車に飛び乗り、避難所を目指した。「とにかく火山灰が入ってこないように窓を閉め切った。みんな無言だった」。

 避難所に着いてからは、けがをした住民を診察した。高温の火山灰に触れ、手や顔をやけどした人も数人いたという。

 7年前から本村地区で兄2人と暮らしている日高由美さん(36)は「小さな地震のような揺れが来たと思ったら突然爆発音がしたので、通帳など大事なものだけをもってとにかく避難した」と話した。

 いったん避難所に着いて屋久島へ向かうフェリーに乗る前、自宅に荷物を取りに戻ると周辺にはうっすらと灰が積もっていた。「青々としていた竹林が灰で真っ白になっていて不気味だった」。

 フェリーに1時間以上揺られて屋久島に向かった。祖父母や父の墓は島に残っている。し、「これからの生活はどうなるんだろう」。「このまま帰れなかったらどうしよう」。うつむきながらそうつぶやいた。

 本村地区の区長、林信昭さん(69)は家庭菜園で野菜の収穫をしていて、忘れ物を取りに家に戻ったところで噴火に遭遇した。「とにかく何も考えられずに逃げた。避難所に向かう途中で集落の人と顔を合わせるようになると、ようやく無事だったという実感がわいた」と話す。

 「去年の噴火以降、とにかく避難所に集まろうというのがみんなに徹底されていたため、早く避難できたと思う」。火山と共に暮らす島だからこそ、対策ができていたことを強調する。

 だが、不安は募る。

 「これだけ大きな噴火があったら、ガスが出続けて島に住めなくなってしまうのではないか」


口永良部島噴火 「ゴーッ」児童ら恐怖 中学生らテスト中に避難「これからどうなるのかな」
産経新聞 5月29日(金)22時50分配信

 口永良部(くちのえらぶ)島の爆発的噴火が発生したその瞬間、金岳中学2年の二神遼君(14)は数学の中間テストの真っ最中だった。

 「最初は地震の横揺れかと思ったら、ゴーッと音がして。すごく怖かった。台風かなあと思ったんです」

 4月に避難訓練があったばかりで、噴火に対しても心の準備はできていた。それでも、「逃げるのに精いっぱいでした」

 噴火から1分もしないうちに、先生たちが用意していた車に乗り込むと、高台に急いだ。避難所に着くと、友達と山を眺めながら「怖いなあ」「これからどうなるのかな」と不安になった。

 屋久島には無事に避難できたが、心配なのはこれから先、友達と一緒にまた勉強できるかということ。

 「そこはどうなるのか、ちょっと分かりません」と屋久島で出迎えた報道陣からマイクを向けられると、黙って下を向いた。

 町教育委員会によると、今後、避難した児童らは屋久島の小、中学校でしばらく通うことになるという。


口永良部島噴火 被災地派遣の陸自隊員「子供たちの冷静で整然とした行動に驚いた」
産経新聞 5月29日(金)22時48分配信

 北熊本駐屯地(熊本県)の第8通信大隊の倉永勇貴陸士長(22)は自衛隊ヘリで口永良部(くちのえらぶ)島に飛んだ。口永良部島に上空から近付くと、目前に白煙が立ちこめ、山肌からも数本、白い煙が立ち上がっていた。「これは簡単にはいかないな」

 午後0時40分、ヘリから口永良部島の高台の避難所にヘリから飛び降りると、すぐに地元の消防団員とともに、現場の状況把握に取りかかった。

 「避難された住民の皆さんは全員、落ち着いていた。焦っていないなという感じでした」

 午後1時半を過ぎると、地元消防団員はお年寄りの背中を抱えて、身の回りの必需品を取りに家に帰るのを手伝っていた。

 「でも、一番驚いたのは子供たちが大人の指示にきちんと従い、整然と行動していたこと。帰りのフェリーの中でもじっと落ち着いていたし、すごいなと思いました」


屋久島町教委職員「おい、噴火したぞ。口永良部に急げ」 防災ヘリで島へ
産経新聞 5月29日(金)22時46分配信

 口永良部(くちのえらぶ)島で爆発的噴火の発生直後、屋久島町教育委員会職員、岩川健さん(33)に上司から声がかかった。「おい、噴火したぞ。口永良部に急げ」

 3月まで町の防災担当だったため、荒木耕治町長と一緒に、県防災ヘリに乗り込むことになった。何も考える余裕はなかった。

 午後0時20分すぎ。山頂に白煙が見えてきた。山の南西斜面一帯は火山灰で白く覆われていた。次第にヘリの中は張り詰めていく。

 避難所に入ると、町出張所の職員と協議を始めた。

 「脱出の方法はどうしようか。タイムスケジュール通りに迅速にやらないといけないよね」

 「そうだな。でも、焦らないようにしないといけないよな」

 そんな会話が交わされた。島民はとるものもとりあえず、高台の避難所に避難していた。「あそこに住んでいたあの方はどうなったのかしらねえ」などと住民らが声を出し合う。その数は121人を数えた。

 午後1時半だった。町長は「皆さん、午後3時までには港に集まってください。落ち着いてくださいね」と声をかけると、住民らは落ち着いた表情で避難所を後にした。

 口永良部島には警察官も消防士もいない。消防団が島を守っていた。彼らと一緒に、安否確認を急いだ。

 「そいれにしても、思ったよりは早く安否を確認できたんです。地域のコミュニティーがしっかりして、日ごろからコミュニケーションが取れていたこと。これが、犠牲者を1人も出さなかった一番の理由だと思います」


口永良部島噴火 前兆なし、直前の予知は困難
産経新聞 5月29日(金)22時44分配信

 口永良部(くちのえらぶ)島の噴火は科学的に想定外だったのではなく、専門家は大規模な噴火を警戒していた。しかし、前兆現象は観測されず、近代的観測が始まった平成以降では噴火は1回だけと知見が少ないこともあり、直前の予知は困難だった。

 噴火した新岳(しんだけ)では平成11年などに、山が膨らむ地殻変動が京大防災研究所によって観測されていた。昨年8月には34年ぶりに噴火し、火山ガスが増加。今年初めには二酸化硫黄ガスの量が桜島と同水準に達していたという。同研究所の中道治久准教授(火山物理学)は「段階的に活動が高まり、次はマグマが関与する噴火が起きると心配していた。そういう意味で昨年の御嶽山噴火のような想定外の事態ではない」と話す。

 ただ、気象庁が口永良部島の観測を開始したのは16年からで噴火に至るシナリオはよく分かっていない。今回の噴火直前も前回と同様、マグマなどの動きと関連がある火山性微動などに目立った変化はなかった。

 気象庁は体に感じる地震が一日に複数回起きた場合、噴火警戒レベルを4(避難準備)に引き上げることを決めていたが、5月23日の有感地震は1回だったため引き上げを見送った。明確な前兆がない噴火の場合、警戒レベルの引き上げも後手に回らざるを得ず、直前予知の難しさを改めて浮き彫りにした。

 東大地震研究所の金子隆之助教(火山地質学)は「山頂付近で山の膨張を観測すれば、数分前に噴火を予想できる可能性があるが、現状では明日噴火するなどと予測するのは難しい」と話す。


口永良部島噴火 硫黄臭、海まで続く灰色の筋 上空ルポ
産経新聞 5月29日(金)22時37分配信

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本村港に到着した「フェリー太陽」。海には火砕流が流れ込み、黄土色に変色し、奥には噴火した新岳が見えた=29日午後、鹿児島県の口永良部島(本社チャーターヘリから・鈴木健児撮影)(写真:産経新聞)

 島中心部にある新岳で噴火が起きた口永良部(おきのえらぶ)島を29日午後、上空から見た。

 鹿児島空港を離陸して40分余り。雲と真っ白な噴煙で隠れていた新岳の山腹が視界に入ってきた。緑の木々は灰色に染まり、所々で山火事がくすぶる。

 海まで続く灰色の筋。火砕流は山林をのみ込み、海まで達したのだろう。島の南側一帯は海岸線までグレーに染まり、エメラルドグリーンの海面も一部が黄土色に変色している。

 機内は時折、硫黄臭に包まれた。噴煙は600~700メートルの高さで南西方向に伸びていた。

 本村港の岸壁では数十人が住民を避難させるフェリーの着岸を待つ。ヘルメットをかぶりスーツケースをころがす人、日傘を差した人、家族連れ…。上空から見た限り、島の人たちは落ち着いていた。

 (写真報道局 鈴木健児、本社チャーターヘリから)


口永良部島噴火 「農家は牛残したまま」 避難長期化に不安の声も
産経新聞 5月29日(金)22時35分配信

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本村港に到着した「フェリー太陽」=29日午後、鹿児島県の口永良部島(本社チャーターヘリから・鈴木健児撮影)(写真:産経新聞)

 口永良部(くちのえらぶ)島での噴火による農業や漁業への影響は限定的とみられるが、関係者は噴火の長期化を懸念する。鹿児島県農政課によると、島では4軒ほどの農家で牛の放牧が行われている。県の担当者は「人命優先で農家は牛を残したまま避難している。草も水もあるので当面は問題はなさそうだが、避難が長引けば不安は高まる」と心配する。

 島の漁業は近海でのイセエビ漁が中心。4月末に漁を終えているが、9月に再開し11月まで続く。屋久島漁業協同組合の寺田一美参事(55)は「屋久島側の漁業も含め影響は少なそう。ただ噴火が長引けば、どのような影響が出るかは見通せない」と話した。

 空路や海路にも目立った影響は出ていない。国土交通省によると、航空各社の飛行経路に大きな変更は出ていない。海上保安庁も航行する船舶に注意を呼びかけているが、担当者は「もともと多くの船が運航する海域ではない」と説明した。


口永良部島噴火 噴火から全島民避難までの流れ
産経新聞 5月29日(金)22時33分配信

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本村港に到着した「フェリー太陽」=29日午後、鹿児島県の口永良部島(本社チャーターヘリから・鈴木健児撮影)(写真:産経新聞)

 9・59ごろ 口永良部島の新岳で爆発的噴火が発生。火砕流が海岸まで到達

 10・7 気象庁が噴火警報を発表。噴火警戒レベルを3(入山規制)から5(避難)に引き上げ。鹿児島県と屋久島町が災害対策本部をそれぞれ設置

 10・15 安倍晋三首相が住民の安全確保の徹底や火山の観測の強化を関係各所に指示。屋久島町が口永良部島の島民に全島避難勧告。5分後に全島避難指示に切り替え

 10・35 鹿児島県知事が総務省消防庁に緊急消防援助隊の出動要請

 10・40ごろ 鹿児島県が防衛省に災害派遣要請。これに先立ち、陸海空自衛隊がヘリコプターなどを現地に派遣

 11・30ごろ 気象庁が記者会見。今後も大規模な噴火が起きる可能性があると発表。この時点で全島民の無事を確認。後に72歳男性が前額部のやけど、82歳男性が体調不良と判明

 11・50ごろ 屋久島の宮之浦港から口永良部島に住民の避難用フェリー臨時便が出発

 12・10 湯向地区以外の島民約120人が、避難用フェリーを待つ避難所に到着したことを確認。湯向地区の住民らは海保の船舶などが救助へ

 14・30ごろ 政府調査団の赤沢亮正内閣府副大臣ら5人が鹿児島入りし、伊藤祐一郎知事と会談

 15・40ごろ 避難所の島民ら約120人が避難用フェリーに乗り込み出港。海保や県の防災ヘリなどで避難した島民らを含め、島にいた全137人が避難

 17・30ごろ フェリーが屋久島に到着し、避難が完了


「犬残せない」「自分の船で」=短時間で決断、避難の島民―口永良部島
時事通信 5月29日(金)22時32分配信

 飼い犬を連れてヘリに乗る人、自分の船で避難する人。鹿児島県・口永良部島で新岳が噴火した29日、島の住民が取るものも取りあえず、迷いながらも短時間で避難を決断していた。
 海上保安庁によると、島北東部の湯向地区沖に到着した同庁巡視船の乗員は午後1時ごろ、島に上陸。地区にいた住民8人に避難を促した。
 男性(77)は当初、「飼い犬を残してはいけない」と避難をためらっていたが、乗員から「一緒に連れて行って構わない」と説得され避難に応じた。「自分の船で逃げたい」と申し出る人や、一時避難所として島民が集まった番屋ケ峰に向かう人もいたという。
 犬を連れた男性は約40分後、他の住民5人と巡視船へ。その後、巡視船に停止していたヘリで屋久島に運ばれた。
 番屋ケ峰に避難した小学生は、午後2時半ごろまで備蓄の乾パンしか口にしていなかった。避難のフェリーが到着するまでの間、測量船の乗員が急きょ作った50人分のおにぎりやお茶が配られた。 


口永良部島噴火 全島避難、長期化も 高齢者の孤立や健康に懸念
産経新聞 5月29日(金)22時31分配信

 今回の噴火で口永良部(くちのえらぶ)島では全島民が避難した。離島の火山災害で全島民が島外に避難したのは、平成12年7月の三宅島・雄山(おやま)(東京都)噴火以来15年ぶり。このときは避難指示の解除まで4年5カ月かかっており、その後も三宅島は噴火警戒レベル2(火口周辺規制)の状態が続くなど、火山活動が活発な状態が続いている。今回の噴火でも政府や鹿児島県屋久島町では島民の避難生活の長期化を想定、仮設住宅設置の必要性も含め対応を検討している。

 12年の三宅島噴火では、全島民約3800人が東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターなどに避難。その後、噴火警戒の長期化から、避難者は都内の公営住宅などに移った。当時を知る東京都三宅村の佐久間忠総務課長は「避難生活が長期化すれば、プライバシーや高齢者の孤立などの問題も出てくる」と指摘する。

 このほか、昭和61年11月の伊豆大島・三原山(東京都)噴火でも、全島民約1万人が1カ月間にわたって都内各所に避難した。平成26年9月27日に死者57人、行方不明者6人を出す戦後最悪の火山災害となった御嶽山(おんたけさん)(長野、岐阜県)の噴火災害では、噴火から半年以上が経過した現在も、噴火警戒レベル3(入山規制)が続いている。

 屋久島町では、屋久島内の公民館やレクリエーション施設など3カ所を、口永良部島から避難してきた人々の避難所として確保。地元のクリーニング店などの協力で約120人分の寝具などを手配し、地元の婦人会が炊き出しをするなど受け入れの準備を進めた。同町総務課によると、口永良部島の人口の4割ほどが65歳以上の高齢者といい、「公民館などでひとまず受け入れられるが、長期化すれば健康面の心配もある。今後の受け入れ先については引き続き検討していきたい」と話している。


口永良部島噴火 「自然現象の予測難しい」 箱根の観光客から心配の声「やはり怖い」
産経新聞 5月29日(金)22時29分配信

 口永良部(くちのえらぶ)島で爆発的噴火が起きた29日、活発な火山活動が続く箱根山(神奈川、静岡県)では、改めて噴火予知の難しさや観光への影響を心配する声が聞かれた。

 神奈川県箱根町は今月6日から、噴火した場合に火口になると想定される大涌谷(おおわくだに)の半径300メートル区域に避難指示を出している。

 大涌谷から直線距離で約5キロ離れた芦ノ湖を訪れた青森県八戸市の自営業、佐藤晴臣さん(65)は「口永良部島の報道を見て心配になり、なるべく大涌谷から遠い観光ルートを選んだ。自然現象を100%予測することは難しい」。

 ハイキングを楽しみに訪れたという東京都の会社員、山下若葉さん(28)も「大涌谷の蒸気噴出と新岳の噴火では事情が違うと分かっているが、やはり怖い。屋内なら身を守る術があるはずなので美術館めぐりに変更する」と話した。


<口永良部噴火>屋久島町、海保がフェリーやヘリを派遣
毎日新聞 5月29日(金)22時8分配信

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避難する住民を乗せたフェリーと噴煙を上げる新岳=鹿児島県屋久島町の口永良部島で2015年5月29日午後2時49分、本社ヘリから須賀川理撮影

 屋久島町は住民を避難させるため、口永良部島に町営フェリーを派遣した。フェリーは、新岳から北西に約5キロ離れた番屋ケ峰に避難していた住民らを乗せ、29日午後3時半過ぎ、同島の本村港を出発。午後5時半ごろ、東に約30キロ離れた屋久島の宮之浦港に着いた。

 また、島東部の湯向(ゆむぎ)地区は、本村港とつながる町道に噴石が散乱し通行困難となった。海上保安庁は、地区の60~77歳の男女6人を小型船に乗せて巡視船「さつま」に誘導し、巡視船からヘリコプターで屋久島空港に避難させた。

 海保は島の周辺に巡視船など20隻、航空機2機を派遣。機動救難士が番屋ケ峰の一時避難所でも避難支援に当たった。また、鹿児島県から災害派遣要請を受けた自衛隊も被害などの情報収集に当たった。【松本惇、杣谷健太】


〔口永良部島噴火〕災害救助法の適用に伴う各種支援措置(5/29現在)
レスキューナウニュース 5月29日(金)22時0分配信

口永良部島(新岳)噴火に対する災害救助法の適用に伴い、適用地域の被災者に対し、各機関から発表されている支援措置を以下にまとめました。
措置内容の詳細および最新情報については、各Webサイトなどでご確認ください。

■災害救助法適用地域
 鹿児島県:熊毛郡屋久島町

■災害救助法適用に伴う各種支援措置
・金融機関による特別措置
・緊急採用奨学金、減額返還・返還期限猶予など

【行政】
<内閣府>
口永良部島(新岳)噴火に係る災害救助法の適用について【第1報】(PDF:115KB)
http://www.bousai.go.jp/kohou/oshirase/pdf/20150529-04kisya.pdf

<鹿児島県>
平成27年5月29日口永良部島噴火に係る災害救助法の適用について
http://www.pref.kagoshima.jp/ae04/kenko-fukushi/syogai-syakai/syakaifukushi/h2705saigaikyuujyohou.html

<経済産業省>
口永良部島(新岳)噴火に係る災害に関して被災中小企業・小規模事業者対策を行います
http://www.meti.go.jp/press/2015/05/20150529004/20150529004.html

<九州財務局・日本銀行>
口永良部島(新岳)噴火にかかる災害に対する金融上の措置について
http://kyusyu.mof.go.jp/rizai/pagekyusyuhp016000079.html
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2015/rel150529f.pdf

【通信】
<NTTドコモ>
口永良部島(新岳)噴火に係る災害救助法の適用地域に対する支援措置
https://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/page/150529_01_m.html

<KDDI>
鹿児島県口永良部島噴火による被害への支援について
http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2015/05/29/1170.html

<ソフトバンクモバイル>
口永良部島噴火の影響に伴う支援措置について
http://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/info/2015/20150529_01/

【その他】
<日本学生支援機構>
緊急採用奨学金、減額返還・返還期限猶予、JASSO支援金の受付について(口永良部島(新岳)噴火)
http://www.jasso.go.jp/kouhou/press/press150529.html


口永良部島噴火 黒煙、マグマ水蒸気爆発か「数年間繰り返す恐れ」
産経新聞 5月29日(金)21時50分配信

 鹿児島県の口永良部(くちのえらぶ)島で29日に起きた噴火について、専門家は高温のマグマが地下水に接触して爆発する「マグマ水蒸気爆発」の可能性が高いとみている。昨年の御嶽山(おんたけさん)(長野、岐阜県)の噴火とはメカニズムが異なり、規模が比較的大きい爆発的噴火となった。

 東大地震研究所の中田節也教授(火山学)によると、口永良部島の直下には推定で深さ3~5キロの場所にマグマだまりがある。ここから上昇したマグマが、深さ200メートル付近で地下水と接触し、大量の水蒸気が発生して爆発的な噴火が起きたとみられる。

 この仕組みは過去に大規模な噴火が起きた浅間山(群馬、長野県)などと同じという。一方、御嶽山や箱根山(神奈川、静岡県)で懸念される噴火は、地下水がマグマで間接的に加熱される水蒸気爆発だ。

 今回の噴火形態は「ブルカノ式」と呼ばれる。溶岩でふさがっていた火口がガスの圧力で開き、ガスが一気に噴き出して激しい爆発音や黒い噴煙を伴うもので、国内の火山でよくあるタイプだ。噴火の規模は前回の昨年8月より大きい。

 東日本大震災の発生以降、各地で火山活動が活発化している。日本の火山は、海洋プレート(岩板)が陸側に沈み込む海溝に平行して帯状に連なっている。帯状の地域の地下でマグマが発生しているためだ。口永良部島は九州以西に延びる南西諸島海溝沿いに位置し、桜島(鹿児島県)などと同じ火山帯を形成している。

 マグマは成分によって噴火の仕方が異なり、一般に粘り気が強いと爆発的になりやすい。口永良部島のマグマは桜島と同じ安山岩タイプで、粘り気の少ない伊豆大島(東京都)などの玄武岩タイプと、粘り気が強い雲仙普賢岳(長崎県)などの中間の性質を持つ。

 中田教授は今後の見通しについて「最長で数年間にわたり、断続的に噴火を繰り返す可能性がある。最初の噴火が最大規模とは限らない。火砕流が今回と違う方向に流れる恐れもある」と話している。


口永良部島噴火 137人全員避難 初の警戒レベル5、火砕流も 鹿児島
産経新聞 5月29日(金)21時48分配信

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本村港に到着した「フェリー太陽」=29日午後、鹿児島県の口永良部島(本社チャーターヘリから・鈴木健児撮影)(写真:産経新聞)

 鹿児島県の口永良部(くちのえらぶ)島の新岳(しんだけ)で29日午前9時59分ごろ、爆発的噴火が発生した。火砕流も発生し海岸まで到達。気象庁は噴火警報を発表し、噴火警戒レベルを3(入山規制)から最も高い5(避難)に引き上げた。鹿児島県屋久島町は全島に避難指示を出し、島内にいた住民や滞在者137人は同日、船やヘリコプターで10キロ余り離れた屋久島へ避難した。

 住民の多くは噴火後、島西部の避難所に一時避難。屋久島町などによると、額にやけどを負った男性(72)と体調不良を訴えた男性(82)が県のヘリで屋久島の病院に搬送された。

 気象庁は今回の噴火について、水蒸気爆発ではなくマグマが関与した噴火である可能性を指摘。噴石が火口から3キロ以上飛び3人が負傷した昭和41年の噴火と同規模とみているとした上で、今後も同じ程度の噴火が続く恐れがあるとして厳重な警戒を呼び掛けた。

 噴火警戒レベルが「5」に引き上げられたのは、平成19年の運用開始以来初めて。

 気象庁によると、最も大きな噴火は5~6分続き、黒い噴煙が火口の上空9千メートル以上にまで達した。その後も噴火は複数回にわたり起きた。

 政府は首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置。内閣府によると、鹿児島県は屋久島町に災害救助法を適用。避難所の設置費用などを国と県が負担する。県は自衛隊に災害派遣を要請した。

 新岳では昨年8月3日、昭和55年9月以来の噴火が発生。気象庁は噴火警戒レベルを最も低い1から3に引き上げ、住民らが島外に一時避難した。今年3月には高温の溶岩や火山ガスなどが噴煙や雲に映り、明るく見える「火映」も観測した。


口永良部島噴火 犠牲者ゼロ 昭和以降で10回近く噴火経験 生きた教訓
産経新聞 5月29日(金)21時45分配信

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噴火した新岳の山頂付近=29日午後、鹿児島県の口永良部島(本社チャーターヘリから・鈴木健児撮影)(写真:産経新聞)

 口永良部島の新岳の爆発的噴火では、犠牲者が一人も出なかった。島は薩南諸島最大の「火山島」で、昭和以降だけでも噴火を10回近く経験し、積み上げた教訓がある。昨年8月、34年ぶりに噴火した際には、防災マップを見直して避難場所を変更するなど、対策を練り上げたことも安全な避難に寄与した。

 鹿児島県屋久島町によると、島には警察官や消防士がおらず、医師も今年4月にようやく1人が常駐を始めた。島民を守っているのは消防団で、今回の噴火でも島民の安全確認に尽力したという。

 同町の森山文隆総務課長は「これまでの噴火の経験が生きている。今回の避難準備も、受け入れ体制も整っていた」と話す。

 島に唯一ある学校、金岳(かながたけ)小中学校では児童・生徒16人、教諭11人がいるが、昨年の噴火以降、教諭の車を校舎脇に止めてすぐに避難できるようにした。島全体の防災マップもあったが、昨年の噴火を受けて見直し、地区ごとの避難ルートを詳細に作成。避難場所も新岳から遠く離れた高台にある既存の建物に設定し直した。

 消防庁によると、昨年8月3日正午ごろに新岳付近で噴火が発生し、灰色の噴煙が上空800メートルまで上がった。その際の負傷者はゼロ。気象庁は当時、噴火警戒レベルを最も低い1から3(入山規制)に引き上げた。

 この噴火の4日後には、新岳火口付近から南西の海岸までの範囲で火砕流の警戒が必要と呼びかけた。町によると、島内全域に避難準備情報が発令されたことを受けて島民の約半数が一時、島外へ自主避難したことも、今回の噴火での安全な避難につながったという。

 ただ昨年8月の噴火以降、専門家の間では対応強化の必要性を感じていた。口永良部島の元ガイドで樹木医の荒田洋一さん(59)は先月同島を訪問、「硫化水素の臭いが漂い、いつ大きな噴火があってもおかしくないと感じた。もっと早い時期に全島避難すべきで、今回、大きな人的被害がなかったのは偶然にしか過ぎない」と警鐘を鳴らした。


<口永良部噴火>備え生き迅速避難…受け入れ態勢に不安
毎日新聞 5月29日(金)21時36分配信

 口永良部島では昨年8月に34年ぶりに噴火が起き、鹿児島県や屋久島町は警戒を強め、備えを進めていた。1人の死者も出さず、発生から6時間弱のスピードで住民が脱出できたことに胸をなで下ろす。しかし、避難所の受け入れ態勢は必ずしも整っているわけでなく、避難の長期化による高齢者らへの影響が懸念される。

 昨年8月の噴火を受け、町は火口から半径2キロ以内と、火砕流の到達が想定される火口西側一帯を海岸まで立ち入り禁止としていた。また1週間に1回程度、全住民を対象に火山の説明会を実施。町職員は「23日に震度3の地震もあり、警戒を強めていた」と語る。

 もともと住民には、過去に何度も噴火していることから「火山の島」との意識が強い。児童生徒は少なくとも年4~5回の避難訓練を経験。標高300メートル近い高台にある番屋ケ峰は「ここに避難すれば家族に会える」との共通認識があり、今回も子供たちは教諭の車に乗り合い、噴火から約10分で番屋ケ峰に到着した。町関係者は「噴石や火砕流が人家の集中している地域に来なかったことが幸いした」とほっとする。

 だが、避難のために移った屋久島の受け入れ態勢に不安が残る。町が開設した避難所は公民館など3カ所。ある施設では、噴火後に町から50人の受け入れを要請された。だが部屋が足りず、ホールにマットを敷くなどして受け入れられたのは約40人。食料は30日の昼食分までカップ麺やパンなどを町が準備することになったが、その後は決まっていない。

 施設関係者は「1週間ぐらいなら受け入れられるが、長期化すると難しい」。町財産管理課は「まず初日を乗り越えなければならない。長期化も考えて町営住宅の空き状況も調べているが、全住民分はない。仮設住宅も含めて明日以降、検討したい」と説明する。【下原知広、深津誠】

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