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2015年4月23日 (木)

ホンダジェット、日本初飛行 本田宗一郎氏の「夢」日本の空に

本田技研工業の米国子会社ホンダ エアクラフト カンパニーが開発した小型ビジネスジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」(登録番号N420HE)が4月23日午後、羽田空港に初飛来した。同機のワールドツアーの一環で、今月25日~5月4日に国内5カ所で一般公開する。米国以外での公開は初めてで、今後日本を含む13カ国で公開する予定。

ホンダジェットは最大7人乗りで、昨年6月に量産1号機が米国で初飛行した。胴体に取り付けるのが一般的なエンジンを主翼の上に置く独自の設計で、空気抵抗を軽減し機内も広くした。エンジンは米ゼネラル・エレクトリック(GE)と共同開発。同じクラスの小型機に比べ、燃費性能は約17%高いという。
価格は450万ドル(約5億4000万円)。既に欧米で企業経営者を中心に100機以上の受注があり、近く米国で型式証明を取得し、納入を開始する。

ホンダの航空事業参入は創業者の故本田宗一郎氏の「夢」で、1962年に航空機への参入を宣言し、86年から航空機用エンジンなどの基礎研究を始め、97年からホンダジェットの開発に着手し、半世紀余りで夢が実現した。

リンク:「自信作」ホンダジェット、アジアでも売り込み - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ホンダジェット、羽田空港に初飛来[フォトレポート] - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ホンダ、小型ビジネスジェット機「HondaJet」を日本で初公開 - 速報:@niftyニュース.
リンク:ホンダジェット、新型ステップワゴンと連携 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ホンダジェット、他のメディアが書かないこと - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日本初公開、独創的かつ革新的な「HondaJet」の特徴と歴史を解説 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:後発ホンダが食い込むには? ビジネスジェット市場、10年で倍増 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ホンダジェット、挑戦尊重の企業文化が後押し 「ここまで来ることができた」 - 速報:Yahoo!ニュース.
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リンク:本田宗一郎の夢、小型ビジネスジェット機「HondaJet」が羽田空港に初飛来 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「ホンダジェット」お披露目 本田宗一郎の夢、日本の空に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ホンダジェット、羽田初飛来 仙台から到着 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ホンダジェット、日本初飛行 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ホンダジェット、日本初飛行=「創業者の夢」実現 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

「自信作」ホンダジェット、アジアでも売り込み
読売新聞 4月24日(金)13時50分配信

 ホンダは23日、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」を日本で初めて披露した。

 単独開発した機体と、米ゼネラル・エレクトリック(GE)と共同開発したエンジンで高い燃費性能を実現し、アジアでも売り込みを進める。創業者・本田宗一郎氏の夢だった航空機事業を乗用車、二輪車などに次ぐ、主力事業に育てたい考えだ。

 ホンダの伊東孝紳社長は羽田空港で行った記者会見で、「性能・快適性で新しいスタンダードを切り開く自信作」と、胸を張った。

 主翼の上にエンジンを載せるなどデザインに工夫を凝らして空気抵抗を抑え、低燃費と静粛な室内を実現した。高性能をアピールして欧米でブランドイメージを確立した上で、成長市場であるアジアの需要の取り込みを狙う。


ホンダジェット、羽田空港に初飛来[フォトレポート]
レスポンス 4月24日(金)12時15分配信

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4月23日の午後2時30分、ホンダジェットが羽田空港のC滑走路(RW34R)にアプローチ。

ホンダは23日、同社が独自に開発した『ホンダジェット』を羽田空港で報道陣に公開した。日本を含むワールドツアーに伴うもので、ゴールデンウィーク中には各地で一般を対象とした公開のほか、顧客向けの試乗も実施するという。

[関連写真]

ホンダの航空分野進出は創立者の本田宗一郎氏が夢としてきたもので、ホンダジェットは約30年にわたって開発が進められてきた。小型のジェットエンジンを主翼上にマウントするという、他のビジネスジェットにはないスタイルも特徴のひとつとなる。

ホンダジェットの航続距離は約2000kmのため、日本へ向かうまでに複数の空港を経由。アラスカからはロシア国内に入り、20日夕方には日本(仙台)に到着していた。

《レスポンス 石田真一》


ホンダ、小型ビジネスジェット機「HondaJet」を日本で初公開
2015年4月24日(金)11時29分配信 マイナビニュース

ホンダは4月23日、同社の航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニーによる小型ビジネスジェット機「HondaJet」のワールドツアー開始にあたり、午後に羽田空港に着陸したHondaJetを公開した。

今回のワールドツアーで、HondaJetは13カ国以上を訪れ、日本と欧州で初めて公開され、ツアールートの総計は4万8000kmを超えるという。

日本では、4月25日から5月5日までHondaJetの一般公開を行う。一般公開は、4月25日に仙台空港、4月26日に神戸空港、5月2・3日に岡南飛行場(岡山)、5月4日に成田国際空港で行われる予定。

欧州では、スイスのジュネーブで5月19日から21日まで開催されるビジネス航空ショーの「ヨーロピアン ビジネス アビエーション コンベンション アンド エキシビション(EBACE2015)」に出展され、その後、HondaJetの欧州ディーラーとともにスイス、イギリス、フランス、ドイツ、ベルギーなどでデモンストレーションを行う予定。


ホンダジェット、新型ステップワゴンと連携
乗りものニュース 4月24日(金)11時14分配信

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「ホンダジェット」から「ステップワゴン」に移乗するHACI藤野社長(2015年4月23日、乗りものニュース編集部撮影)。

ホンダの意志として「まず日本で」
 2015年4月23日(木)に本田技研工業の子会社、ホンダエアクラフトカンパニー(HACI)が開発した「ホンダジェット(HondaJet)」が日本に初飛来。羽田空港で記者会見が行われました。

 この登場と合わせて、同じ23日に発表されたばかりの新型「ステップワゴン」も羽田空港に登場。「ホンダジェット」に乗って到着したHACIの藤野道格社長やクルーが、待ち受けていた新型「ステップワゴン」に移乗し記者会見場へ向かう、というセレモニーも行われています。

「ホンダジェット」はそのお披露目として「ワールドツアー」を行うにあたり、その最初の訪問地として今回、日本へやってきました。HACIの藤野社長は「欧州へ行く前にぜひ日本でお披露目したいというホンダの意志」だと話します。

 また本田技研工業の伊東孝紳社長は「ホンダは創業以来、空への夢を持ち続けてきた」と、ついにホンダの航空機が日本の空を飛んだことについて感慨深く語りました。

 日本に飛来した「ホンダジェット」は「HondaJet World Tour in Japan 2015」として、4月25日(土)の仙台を皮切りに神戸、熊本、岡山(岡南)、成田の各空港で、デモンストレーション飛行や地上展示を行う予定です。


ホンダジェット、他のメディアが書かないこと
国沢光宏 | 自動車評論家
2015年4月24日 10時15分

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 4月23日の午後、ホンダジェットが日本にやってるということで、日本中のメディアが羽田にやってきた。予定時間の14時10分近くになると、皆さん着陸するだろうC滑走路の南の空から目が離せなくなる。

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 すると緊張が張り詰める! 明らかに旅客機でない小型機がアプローチしてきたからだ。カシャカシャとシャッター音響くが、シルエット見えた時点で「ガルフストリームですね」。ビジネスジェットではあるものの、この機体はホンダジェットを軽自動車に例えれば、ベンツSクラスというイメージ。

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 この後、何も飛んでこなくなる。予定時間を10分過ぎ、20分を過ぎ。どうしたのか、と心配になった頃、日本の夢を乗せた小さい小さい機体が近づいてきた。さすがに着陸距離900mという性能のヒコウキとあり、3000mあるC滑走路の4分の1くらいで減速を完了。逆噴射装置がないこともあり、驚くほど静かだ。

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 広い羽田空港の誘導路を走っている姿を見ると、やはり小さい。前述の通りジェット機の中では小型のビジネスジェットの中でも、最小クラスである。ライバルは『エンブラエル・フェノム100E』と『セスナ・サイテーション・マスタング』、そして『エクリプス550』。いずれも500機以上売れている人気機種である。

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 改めて機体を見ると、垂直尾翼が大きく、主翼が地面から低い。このクラスの機体、ライバルのリンクを見て頂ければ解る通り、普通はエンジンを胴体後部に付ける。大型機のように主翼の下に付ける低翼機という手もあるが、小型機で機内スペースを大きく取れる低翼機だとエンジンが地面に近づいてしまい、ゴミや水を吸ってしまう。

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 かといって高翼機(主翼を胴体の上に置く)だと、今後は主翼の強化のため機内の天井スペースが犠牲になる。そこでホンダは低翼機とし、エンジンを主翼の上に載せた。この位置、空力的に難しく、実機を見ると主翼からずいぶん後方にズラしている。ウイングレット(翼の端っこの小さい羽根)の形状も相当練ったと思う。

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 上はホンダ開発のエンジン。バイパス比2,9。最新の旅客機のエンジンはバイパス比11にも達しているため小さく見えるものの、出力はライバルを圧倒している。上昇率クラスNo1! 1万3千mまで24分くらいで上がれるそうな。片側停止でも離陸を続けられるというから安全性も高い。メインテナンスサイクルはオーバーホールで5千時間と、競合するプラット&ホイットニーより20~30%長い。

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 意外だったのは主翼も水平尾翼も下面にボルテックスジェネレーターが多数あること。この小さい突起は、ゴルフボールのディンプルのような効果を出し、翼面に沿って流れる空気をコントロールするもの。ただ空気抵抗にもなるので、本来なら無い方が良い(名機B747には一つも無い。エアバスも嫌う)。

 普通、付けるとしても翼の上面である。なのに下面にビッシリ付いていた。もちろん「悪い」ということにはならないが、この点を聞いてみたいと思ったら、意外にも機体関係の開発をした日本人の技術者は1300人のスタッフ中、数名しかいないとのこと。100%ホンダではあるけれど、日本人の関与は薄い。

 こう書くと「なんだ」と思うだろうが、安全第一の機体作りをするには最も正しい判断である。実際、ホンダジェットは開発中、小さい事故さえ起こしていない。珍しいことである(順調な飛行機は、順調に育つと言われてきた)。我が国の飛行機技術は大きなブランクを持つ。少しづつ日本人の技術者を育てていけば、必ず100%日本設計の飛行機が作れるようになるだろう。

 現時点でのオーダー数は120機を越えるという。こちらも実績の無い新参メーカーとしては驚くほど好調な出足である。500機を越えれば少なくない利益が出ると言われている。年間生産可能機数は数年後に100機体制になるそうな。早ければ6~7年で飛行機事業が黒字になるかもしれない。

国沢光宏
自動車評論家


日本初公開、独創的かつ革新的な「HondaJet」の特徴と歴史を解説
Impress Watch 4月24日(金)9時1分配信

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写真:Impress Watch

 4月23日、「HondaJet(ホンダジェット)」が羽田空港に飛来し、日本で初めて機体が公開された。HondaJetは、さまざまな先進的設計により、同クラスの従来機と比較して17%の燃費低減と30%の室内空間拡大、クラス最高の速度と高度を達成した革新的な航空機である。

【この記事を写真付きで見る】

 HondaJetの開発を率いたHonda Aircraft Company(ホンダエアクラフトカンパニー)の藤野道格社長が、航空機設計技術の進歩に寄与した人や団体に贈られるAIAA(米国航空宇宙学会)の「Aircraft Design Award」を日本人で初めて2012年に受賞し、また2014年には航空宇宙分野で技術革新をもたらした個人に贈られる「ケリー・ジョンソン賞」をこれも日本人で初めて受賞したことからも、HondaJetがいかに独創的で革新的であるかが示されている。

 羽田空港で開催された発表会については別記事を参照していただくとして、本記事では、HondaJetに用いられている主な先進技術と、それに至るまでのホンダの航空機開発の歴史について解説していく。

本田宗一郎の夢、小型ビジネスジェット機「HondaJet」が羽田空港に初飛来

http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20150423_699300.html

■ エンジン配置

 HondaJetの外観上の最大の特徴は、主翼上にエンジンを配置する形態であろう。このクラスのプライベートジェットであれば、胴体後部横にエンジンを2基配置したものが多いが、HondaJetでは主翼上面から後方にせり出した形状のパイロン上にエンジンを載せるという他に類を見ない配置となっている。胴体後部にエンジンを取り付ける場合、胴体側に支持構造が必要となるが、HondaJetでは主翼上配置とすることで胴体での支持構造が不要となり、室内空間や荷室を大幅に拡大することができ、またエンジンからの騒音や振動の低減にもつながった。

 また、このエンジン配置は空力的な効果もある。主翼上面では、空気の流れは加速されて飛行速度よりも速くなる。そのような空気の流れの速いところに物体があると空気抵抗が大きくなるため、主翼上面には何も配置するべきではないというのがこれまでの定説であった。ところが、ホンダは独自の数値計算と実験により、遷音速域(飛行速度が音速に近く、主翼上面など流れの速い部分では音速を超えるような速度域)では、エンジンナセルを適切に配置すれば、主翼上にエンジンを配置したほうが衝撃波(流れが音速を超えた時に発生する圧力の不連続面で、大きな抵抗のもととなる)の発生を遅らせることができ、造波抵抗(衝撃波による抵抗)を低減させられることをつきとめた。

 具体的には、前後位置はナセル前縁と衝撃波発生位置が一致するようにし、かつ主翼上面とナセル下端の間の距離がナセルの最大幅の1/3~1/2にあるときには、ナセルにぶつかることで遅くなった空気の流れと主翼上面の流れの速い空気が適切に干渉し、抵抗を減らすと報告されている(参照:Jornal of Aircraft vol.40, No.6, 2003 “Wave-Drag Characteristics of an Over-the-Wing Nacelle Business-Jet Configuration” Michimasa Fujino and Yuichi Kawamura)。

■ 層流翼と層流ノーズ

 流れの中に物体があるとき、物体表面のすぐ近くの流れは、物体との摩擦により流速が遅くなる。このような、物体表面近くの流速が遅い部分を「境界層」と呼ぶ。物体表面近くでも空気の流れが乱れず、表面に沿って綺麗に流れているような境界層を「層流境界層」といい、表面付近で渦が発生して乱流となっている境界層を「乱流境界層」という。

 層流境界層は、空気抵抗が小さくなるという利点があるが、表面の汚れや流れの変化に敏感で剥離(失速)しやすいという欠点がある。一方、乱流境界層は空気抵抗が大きくなる半面、物体表面付近の流れにエネルギーが供給されるため、剥離しにくい。

 層流境界層となるような翼形状は古くからいくつか提案されてきたが、いずれも上述の欠点があり、また頭下げモーメントを発生する、翼厚さが薄い(翼内に搭載できる燃料が少ない)などの欠点もあった。そのため、航空機の翼では、前縁付近は層流境界層である場合もあるが、多くの領域で乱流境界層となるよう設計するのが一般的である(気流が剥離しないよう意図的に渦を起こして層流を崩し乱流境界層に遷移させる、ボルテックスジェネレータを主翼上に配した機種も多い)。

 HondaJetでは、これらの欠点を克服した層流翼型「SHM-1」を独自に考案し、数値計算や風洞試験、およびT-33練習機の主翼を換装しての飛行試験を行い、性能を実証した。この翼型は広い層流領域を持ち(全域が層流境界層というわけではない)、高い揚力係数と低い抵抗係数を持つ高性能な翼型であるばかりか、既存の層流翼と比較して頭下げモーメントが小さく、また翼表面上に汚れなどが付着した場合にも性能低下が小さく、失速特性がよい(失速しにくい)上、翼断面積が大きいので燃料搭載量も増えると報告されている(参照:Jornal of Aircraft vol.40, No.4, 2003 “Natural-Laminar-Flow Airfoil Development for a Lightweight Business Jet” Michimasa Fujino, Yuichi Yoshizaki and Yuichi Kawamura)。

 層流境界層は表面上のわずかな凹凸で失われ、乱流境界層へと遷移してしまうため、HondaJetの主翼はアルミ一体削り出し外板を用いた非常に滑らかな表面となっている。

 また、ノーズ部分もコックピットのウィンドシールド付近まで層流域となるよう設計されており、機体の抵抗も低減されている。コックピット下がやや膨らんだユニークなノーズ形状は、藤野氏がハワイで見かけたフェラガモのハイヒールから着想を得たという。主翼まわりの流れは、翼端部などを除けばほぼ二次元的な流れとなるが、ノーズのような部分では三次元的な流れとなり、前後方向の主流に加えて斜め方向の流れも発生する。そのような状況下では、境界層は乱流に遷移しやすいことが分かっており(境界層の横流れ不安定性という)、HondaJetのノーズ設計では、そのような特性も考慮した上で層流域を拡大させるようこのような形状となっている。

■ 一体成型複合材製胴体

 HondaJetの胴体は、一体成型による炭素繊維複合材製となっている。炭素繊維複合材は、炭素の繊維でできた織物に樹脂を滲みこませたもの(プリプレグという)を積層して硬化させたもので、高い強度を持ちながら非常に軽いという利点があり、ボーイング787など旅客機でも大幅に使われ始めている。

 HondaJetでは胴体を一体成型とすることで接合部をなくし、より軽量な構造となっている。内側の補強材は、コックピット周辺と尾部は複雑な曲面形状を作れるハニカムを用いて層流ノーズとなる形状を実現し、ほぼ円筒形状となるキャビン部分にはフレームとストリンガー(縦通材)を用いることで客室空間を最大化している。このような2種類の内部構造を持ちながら一体成型をする技術は非常にユニークなものである。

■ 低燃費エンジン「HF120」

 HondaJetのエンジンである「HF120」は、世界最高レベルの効率を持つファン・圧縮機を備え、NOxなど有害な燃焼排出物を抑えた低エミッション燃焼器を持つ小型軽量で低燃費なエンジンである。エンジンについての詳細は、下記の記事を参照していただきたい。

Honda Jet用エンジン「HF120」試験設備など公開

http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20141226_682015.html

■ ホンダの航空機開発の歴史

 HondaJetの偉業は一朝一夕になされたものではない。長年の地道な研究開発の経験あっての成果の結実である。本田宗一郎は、1962年、彼の夢であったという航空機製造への参入を宣言し、国産軽飛行機の設計を募集するなどの活動を開始した。また同年、ガスタービン研究室を発足させ、航空機用エンジンの研究も始めた。その後研究は一時中断されたが、1986年に埼玉県和光市の本田技術研究所に基礎技術研究センターを設立し、小型航空機と航空機用エンジンの研究を本格的に開始した。

 当時掲げられたコンセプトは、「Flying Civic」。ホンダの自動車「シビック」のように、コンパクトな機体でありながら十分な室内空間を持ち、快適に自由に空をも移動するという、現在のHondaJetにまさに通ずるスローガンであった。1988年には、既存の単発プロペラ機の主翼と尾翼を独自設計のものに交換した実験機「MH-01」を製作し、飛行試験を行った。

 この主翼と尾翼は当時にしてすでに複合材製で、この頃から複合材に着目し、技術を培ってきたことが分かる。そのような先進技術を取り入れつつも、実際に航空機を(既存機の改造ではあるが)作り、飛ばしてみるというホンダらしい現場主義に立ち、航空機設計・製造技術を習得していった。1992年には、世界で初めて機体の全てを炭素繊維複合材製とした完全独自設計のジェット実験機「MH-02」を製作、翌年3月に初飛行に成功した(エンジンはPratt & Whitney Canada社製JT15D-1を2基搭載)。MH-02は全複合材製であるだけでなく、主翼は前進翼(近年の旅客機で一般的な後退翼とは逆に、翼端が翼根より前方にある形態)で、エンジンを主翼上に配置するという非常にユニークな設計であった。MH-02は1996年まで170時間に及ぶさまざまな飛行試験を実施し、航空機の各要素技術からシステム技術、設計プロセスに至るまで膨大な知見をホンダの技術者に残した。

 一方、エンジンの研究も並行して進められた。1986年に開発された「1X」はセラミックを燃焼器とタービンに用いた野心的な設計であったが、セラミックは耐熱性が高いが割れやすい材質のため、目標には届かなかった。続いて1987年に開発された「2.5X」は、当時研究開発が盛んであった二重反転プロップ式で、高い推進効率が期待されたが、騒音や安全性の問題があり、また燃料価格の下落でジェットエンジン回帰の流れとなり、開発は中止された。1989年には、2.5Xのプロップをファンに交換し、アフトファン(ファンをエンジン後方に配置する形態)とした「3.5X」が開発され、目標推力の90%以上を達成し、エンジン開発が実を結びはじめた。これら3つのかなり先進的なエンジンの研究活動を経て、1992年から、ホンダは将来の市販も見据えたより実用的な航空機エンジンの開発をはじめた。「HFX-01」と名付けられたプロトタイプは、目標の推力・重量を達成し、耐久試験などを重ねた後、1995年には米国で飛行試験を実施し、実際に空を飛ぶための技術が蓄積された。

 こうして機体・エンジンの技術を着実に習得してきたホンダは、1997年、市販化を目指した「HondaJet」プロジェクトを正式に開始した。HondaJetの試作機(登録記号N420HA)は、独自開発のHF118エンジンにより2003年12月に初飛行を遂げた。2004年には市販化に向け、米国GEとホンダが共同でエンジン開発と販売にあたることが発表され、GE Honda Aero Engines社が設立された。機体の飛行試験も進められ、2006年7月にHondaJetによる航空機市場参入が発表された。同年10月から受注を開始し、現在までに100機以上の受注を得ているという。2010年12月には、GEとホンダの共同開発であるHF120エンジンを装備した、量産型初号機(登録記号N420HJ)が初飛行を行い、型式証明取得に向けた飛行試験を開始した。以降4機による飛行試験と、2機の地上試験機による荷重試験などが行われ、2013年12月にはHF120エンジンの型式承認をFAAから取得し、本年3月には機体の事前型式証明が交付され、まもなく型式証明も取得見込みである。

 2012年10月からは顧客に納入される量産1号機の製造が開始され、同機は2014年6月に初飛行を行った。本田宗一郎が夢見た航空機産業への参入は、いよいよデリバリー(納入)開始までもう目前といった状況である。

【Car Watch,外江 彩/Photo:高橋 学/Photo:外江 彩】


後発ホンダが食い込むには? ビジネスジェット市場、10年で倍増
SankeiBiz 4月24日(金)8時15分配信

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羽田空港に着陸したホンダのビジネスジェット「ホンダジェット」=23日、東京・羽田空港(早坂洋祐撮影)(写真:フジサンケイビジネスアイ)

 ホンダが参入するビジネスジェット市場は、世界的な景気回復を追い風に成長が期待されている。テロへの警戒で大手航空会社が搭乗前の手荷物検査を強化していることもあり、煩わしさを嫌う富裕層や企業幹部などを中心に需要は高まるとみられている。

 米一般航空機製造業者協会(GAMA)によると、2014年の世界のビジネスジェット市場規模は約220億ドル(約2兆6400億円)で過去最高となり、04年の倍以上に膨らんだ。リーマン・ショック後の世界同時不況で09年は174億ドルにまで落ち込んだが、米国などの景気改善を受けて回復傾向にある。

 企業の海外展開が進み、国際的な競争に勝ち抜くにはスピード感のある経営判断が欠かせない。チェックインカウンターなどで待つ必要がなく、テロに対する安全も確保しやすいビジネスジェットは、時間を効率的に使えるため企業幹部や富裕層を中心に潜在的な需要は大きい。

 主戦場は北米や欧州だが、国土が広く経済成長が続く中国を中心にアジア・太平洋地域も市場の10%を超えるまでに拡大し、存在感を示す。ホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長も「アジアは2020年を境にぐんと伸びる市場」と指摘する。

 メーカー別のシェアではカナダのボンバルディアや米セスナ・エアクラフトなど欧米勢が上位を占める。後発のホンダが食い込むには機体の性能や快適性だけでなく、メンテナンスをはじめとするサービス面なども充実させる必要がある。


ホンダジェット、挑戦尊重の企業文化が後押し 「ここまで来ることができた」
SankeiBiz 4月24日(金)8時15分配信

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ホンダエアクラフトカンパニー 藤野道格社長(写真:フジサンケイビジネスアイ)

 ■ホンダエアクラフトカンパニー社長・藤野道格氏(54)

 「航空機を作る」という夢を掲げたのが創業者の本田宗一郎氏だとすれば、それを形にしたのがこの人だろう。

 「(ホンダジェットを)日本で初めて間近で見てもらえる機会。感無量という気持ち」。羽田空港に着陸した白と赤に輝く機体を前に、笑顔を見せた。

 東京大学で航空工学を専攻したが、入社時は航空機を開発するつもりはなかった。日本の航空産業は米ボーイングなど欧米大手に部品を納入する下請けが中心だからだ。

 巡り合わせで、入社3年目に航空機の開発チームの一員になった。だが、事業化が約束されていたわけではなかった。1990年代前半にプロジェクトは頓挫しかけ、人員縮小も経験した。

 「社内外のいろんな方に助けられ、ここまで来ることができた」

 後押ししたのは挑戦を尊重するホンダの文化。ただ、一か八かというチャレンジではない。

 航空業界ではタブーとされていた主翼の上にエンジンを置く構造を採用するにあたっては、何度もシミュレーションやテストを実施。事前に学会で論文を発表して研究者の理解を得るなど細心の注意を払った。

 一方、胴体のデザインは、米ハワイの免税店で見た伊フェラガモのハイヒールをヒントに「おおまかに描いたスケッチ」を基に仕上げたという。

 四輪メーカーとして後発だったホンダは、大型車が一般的だった米国で低燃費の小型車を投入し、飛躍のきっかけをつかんだ。

 「米国の自動車文化を変えたように、航空も変えることができれば、ホンダが参入した意義がある」。落ち着いた語り口の中に創業者以来のDNAがのぞいた。(田村龍彦)


【ホンダジェット 日本初公開】ホンダエアクラフト藤野社長「最も進んだ小型ビジネスジェット」
レスポンス 4月24日(金)8時0分配信

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ホンダジェット ワールドツアー イン ジャパン 記者会見

ホンダは4月23日、アメリカで開発、製造した小型ジェット機「ホンダジェット」を日本で初披露した。同事業を手がけるホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長は「性能、燃費、快適性、品質の4つを同時に備えた世界で最も進んだ小型のビジネスジェット」と強調した。

[関連写真]

ホンダジェットは世界13か国以上で予定しているデモンストレーション飛行の一環として今回、日本に初飛来した。披露会場となった羽田空港で会見した藤野社長は「主翼の上にエンジンをつけるという今までにない全く新しい配置構造としたことで、高速時の抵抗を大幅に削減。また胴体前のエンジン支持構造をすべて取り払うことで居住性と燃費、速度を同時に最大化するキーテクノロジーを独自に開発した」と説明。

これにより「同級のビジネスジェットと比較して圧倒的な速度性能となる420ノット(時速778km)を達成。また燃費は17%ものアドバンテージがある。さらに飛行高度は同級他機は4万1000フィートが最大だが、ホンダジェットは4万3000フィートまで上がることができる」という。

さらに「飛行機の安全性は年々認定のレギュレーションが厳しくなっている」とした上で、「最新の安全基準によって設計され、認定されているホンダジェットは、10年前あるいは20年前に認定された競合他機と比較して、非常に厳しい基準をパスしている。そういう面からもホンダジェットは新たに市場に入っていく上で非常に競争力、あるいはお客様からみた時の信頼性があると思っている」と重ねて強調した。

《レスポンス 小松哲也》


ホンダジェット、ブランド背負い 空舞う宗一郎の夢
産経新聞 4月24日(金)7時55分配信

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ホンダの航空機事業の経緯(写真:産経新聞)

 ホンダは、23日に日本で初披露した小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」で、世界的に成長の続くビジネスジェット市場に本格参入する。二輪車メーカーとして創業し、国内最後発で四輪事業に参入したホンダが、今度は航空機開発で世界の空に打って出る。極めて厳しい安全性が求められる航空機事業で成功できれば、相次ぐ四輪のリコール(商品の回収・無償修理)問題で傷ついたブランド力の復活が期待できる。(松岡朋枝)

 「(本田)宗一郎の夢でもありホンダマンの夢でもある。空にわれわれの夢が広がった象徴的な日だ」

 23日に記者会見したホンダの伊東孝紳社長は感慨深げに語った。同社の航空機事業の歴史は長い。

 昭和37年には、新聞に航空機の設計コンテストを開催する広告を掲載し、航空事業参入を計画していたとされる。

 61年には航空機用エンジンなどの基礎研究に着手し、平成9年にホンダジェットの開発を開始。基礎研究開始から約30年でようやく“おひざ元”日本での飛行にこぎつけた。

 7人乗りの同機は全長約13メートル。胴体後部にジェットエンジンを置く形状が主流のなか、主翼の上に配置。胴体にエンジンを支える構造が不要のため、広い室内空間が実現した。

 機体にはアルミニウム板よりも約45%軽い複合材を使用。航空機エンジン大手の米ゼネラル・エレクトリック(GE)との合弁で開発したエンジンは、燃費性能が競合製品より約10%高く、全体で同型機に比べ燃費性能が17%向上した。

 年間100機程度の出荷を見込み、エンジンの外販も強化する方針。安定的な出荷が続けば、5年程度での単年度黒字化を見込む。

 ただ、開発にかかる巨額の費用を回収するには時間がかかり、景気に左右されやすいビジネスジェット市場で安定的な出荷を続けることも容易ではない。計画通り年間100機出荷しても機体の売上高は500億円程度。連結売上高が約12兆円のホンダの業績への貢献は限られる。

 だが、ホンダは昨年以降、小型車「フィット」の相次ぐリコールなど品質問題に見舞われ、国内販売が伸び悩む。品質面で「非常に厳しいスタンダード」(伊東社長)が求められる航空機で存在感を発揮すれば信頼回復にもつながる。航空機事業はホンダブランドの将来を背負って離陸しようとしている。


ホンダジェット 日本に初飛来
産経新聞 4月24日(金)7時55分配信

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小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」(早坂洋祐撮影)(写真:産経新聞)

 ホンダが発売を予定している小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」が23日、初めて日本に飛来し、羽田空港に着陸した。25日からは国内5カ所でホンダジェットを一般公開する。

 航空事業子会社のホンダエアクラフトカンパニーが開発。価格は450万ドル(約5億4千万円)。米国を中心に100件以上の受注があり、米当局の認定を得られ次第、納入を開始する。生産は米国で行い、日本での販売は未定。

 航空機事業への参入は創業者、本田宗一郎氏以来の悲願。航空産業は製造の分業が一般的だがホンダはエンジンと機体の両方の開発を手がける。欧米勢が先行する航空機開発だが三菱重工業傘下の三菱航空機が国産初の小型ジェット機「MRJ」の開発を進めるなど、「日の丸ジェット」が相次いで世界の空に羽ばたこうとしている。


ホンダジェット、国内初公開…100機以上受注
2015年4月24日(金)7時42分配信 読売新聞

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羽田空港に到着したホンダジェット(23日午後3時45分)=松本剛撮影

 ホンダが開発した小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」が23日、拠点の米国から羽田空港に到着し、報道陣向けに公開された。

 日本で公開されるのは初めて。

 ホンダジェットは米国で2012年10月に量産が開始され、14年6月に1号機が飛行した。定員が7人で、サイズが全長約13メートル、翼の幅約12メートルとコンパクトだ。

 機体に炭素繊維を使うことなどで軽量化を図っており、一般的なビジネスジェット機よりも燃費性能を2割近く高めたという。価格は450万ドル(約5億4000万円)で、欧米の個人や企業などから100機以上を受注した。

 ホンダ創業者の本田宗一郎氏(故人)は、航空機事業への参入が夢で、ホンダは1986年に航空機の開発に着手した。


世界の空へ羽ばたけ!ホンダジェット 自動車ブランドの信頼回復にも期待
SankeiBiz 4月24日(金)6時58分配信

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羽田空港に着陸する小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」(写真:フジサンケイビジネスアイ)

 ホンダの小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」が23日、初めて日本に飛来し、羽田空港に着陸した。25日から国内5カ所で一般公開する。三菱重工業傘下の三菱航空機も国産初の小型ジェット機「MRJ」の開発を進めており、「日の丸ジェット」が相次いで世界の空に羽ばたこうとしている。

 ホンダジェットは航空事業子会社のホンダエアクラフトカンパニーが開発し、価格は450万ドル(約5億4000万円)。米国を中心に100件以上の受注があり、米当局の認定を得られ次第、納入を始める。米国で生産し、日本での販売は未定。

 航空機事業への参入は創業者、本田宗一郎氏以来の悲願。「宗一郎の夢でもホンダマンの夢でもある。空にわれわれの夢が広がった象徴的な日」。伊東孝紳(たかのぶ)社長は23日、こう語った。

 ホンダの航空機事業の歴史は長い。1962年には航空機の設計コンテストを開催する新聞広告を掲載し、参入を計画していたとされる。86年には航空機用エンジンなどの基礎研究に着手。以来29年をかけ、お膝元の日本での飛行にこぎつけた。

 7人乗りの同機は全長約13メートル。胴体後部にジェットエンジンを置く形状が主流の中、主翼の上に配置し、広い室内空間を実現した。機体にはアルミニウム板より約45%軽い複合材を使用。航空機エンジン大手の米ゼネラル・エレクトリック(GE)との合弁で開発したエンジンは燃費性能が競合製品より約10%高く、全体で同型機に比べて燃費性能を17%向上させた。年間100機程度の出荷を目指し、エンジンの外販も強化。安定的に出荷できれば5年程度での単年度黒字化を見込む。

 現状で想定される売上高は機体だけで500億円程度にすぎない。ただ、品質面で「非常に厳しいスタンダード」(伊東社長)が求められる航空機で存在感を発揮できれば、小型車「フィット」の相次ぐリコール(回収・無償修理)などで傷ついたホンダブランドの信頼回復にもつながる。航空機事業はホンダの将来を背負い、離陸しようとしている。(松岡朋枝)


ホンダジェット日本上陸! 航空参入の意味「カルチャーを変える」- 写真83枚
マイナビニュース 4月24日(金)6時0分配信

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写真: マイナビニュース

本田技研工業(以下、ホンダ)の航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(以下、HACI)は4月23日、日本では4月25日から始まる小型ビジネスジェット「HondaJet(以下、ホンダジェット)」のワールドツアーに先駆けて、羽田空港でプレス向けに日本初のホンダジェット披露・記者会見を実施した。

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○クラス最大となる高度・省エネ・広さ

23日に実施された記者会見の前、ホンダジェットからHACI社長 藤野道格氏が登場した。同日に発売となった新開発ターボを搭載した新型「ステップワゴン」に乗り込み、会場前にて降車して入場。記者会見には藤野社長とともに、ホンダ代表取締役社長執行役員 伊東孝紳氏、同取締役専務執行役員 山本芳春氏が出席した。

記者会見では伊東社長が、「三次元のモビリティである航空機業界への参入は、創業者本田宗一郎の夢であり、ホンダはその夢の実現に向けて、ジェットエンジンと機体の両方を開発するという、いまだかつてないチャレンジを長きにわたって続けてきました」とコメントしたように、本田宗一郎氏が航空機開発への意向を示したのが昭和37年(1962)である。その後、昭和61年(1986)より航空機の研究に着手し、1997年には本格的に開発がスタートした。

2011年には最高速度425ノット(778km/h、クラス最高速)、最高運用高度43,000ftを達成(クラス最高高度)、量産工場完成、失速試験の実施、降着装置落下試験の実施、パイロットシート衝突試験の実施、2012年には終局荷重試験完了、主翼着氷試験の実施、高温環境試験の実施、量産最終組み立ての開始、2013年には寒冷地環境試験の実施、エンジンインレット着氷試験の実施、水吸込み試験の実施、極低温試験の実施、型式検査承認(TIA)取得、カスタマーサービスセンターFAR Part145に認定された。

2014年には量産1号機初飛行・初披露、顧客試乗会の実施、2015年にはフライトシミュレーターの設置、連邦航空局(FAA)の事前型式証明(PTC)を取得、そして今回のワールドツアーとなり、スイスのジュネーブで開催されるビジネス航空ショー「EBACE」に出展する。

今回のワールドツアーは総計4万8,000kmを超えるツアールートとなり、HondaJetは13カ国以上を訪れる予定。このワールドツアーにより、ホンダジェットは日本および欧州にて初めて公開される。日本では4月25日に仙台空港(抽選で540人)を皮切りに、4月26日に神戸空港(抽選で900人)、4月29日(抽選で400人)、5月2、3日に岡山の岡南飛行場(抽選で3,000人)、5月4、5日に成田国際空港(抽選で1,600人)で、デモンストレーション飛行や地上展示などを実施する。

○フェラガモのハイヒールから着想

本田宗一郎氏が夢見たホンダの新時代を切り開くホンダジェットの性能については、藤野社長が紹介した。藤野社長は同機の最も優れた点として、GE Honda製新世代ターボファンエンジン「HF120」をまず挙げた。小型軽量ながら2,095lbという高い推力を発生するHF120はファンに特長があり、ホンダ独自のCFD(流体解析プログラム)とFOD解析技術を用いた最適化設計により、高推力と安全性を両立させた。また、高精度な燃焼解析技術で形状や冷却性能を最適化した燃焼器は、HF120の小型化・軽量化に大きく貢献しているという。

このエンジンを通常の小型ビジネスジェットのように胴体ではなく、主翼上面に配置することにより、キャビンと荷物室の空間を最大限確保し、同時にエンジンからキャビンに伝達される騒音と振動を小さくさせる。

空気抵抗の大幅な低減を目指し、主翼と胴体ノーズ部には物体周りのスムーズな空気の流れを最大化させるNLF(自然層流)技術を採用。なお、藤野社長が最初にコンセプトスケッチを描いた際、ノーズ部はフェラガモのハイヒールから着想を得たという。燃費に関しても約1,100km飛行時の消費量は165galで、同級他機に比べると-12~-17%程度となっている。

また、多くの航空機では構造材料として主にアルミニウム合金が使われるのに対し、同機では複合材(炭素繊維強化プラスチック)が胴体で使われている。この胴体は強度と軽量化を追求できるスティフンドパネル様式と形状保持を追求できるサンドイッチパネル様式の構造からなりたっている。

内装に関してはシングルパイロットにとって視認性・安全性に優れたデザインを採用。2台のタッチスクリーンコントローラーにはアイコンが用いられ、飛行機の直感的な操作を可能にしている。キャビンは4人がゆったりと座れるクラブ配置シートとなっており、同級他機では183cmのスペースのところ、同機では218cmにすることで足元には36cmのゆとり空間が生まれる。なお、同機の標準仕様は6人(最大仕様7人)となっている。

○最新の安全基準を満たしたことが強み

ビジネスジェットのマーケットではボンバルディアやセスナなどが先行している中で、ホンダジェットが業界に与えるインパクトに関して、藤野社長は「最高の安全性・信頼性」を挙げた。

「20年前、30年前の安全基準はもちろんその時代の最高基準ではあるのですが、年々、安全へのレギュレーションは厳しくなっています。最新の安全基準によって設計・認定されたホンダジェットは、性能はもちろんですが、安全に関しても非常に厳しい基準をパスしているということで、新たな市場に入っていく上でお客様からの信頼性はあるんじゃないかと思っています」(藤野社長)。

次のモデルに関して藤野社長は明言を避けたものの、希望としては航空機開発を事業としてやっていきたいという意向を示した上で、「車でアメリカのカルチャーを変えていったように、(航空機開発に関しても)カルチャーを変えることができれば、ホンダが参入した意味があるのではないでしょうか」とコメントしている。

○羽田空港着陸

○お披露目会

○複合材製胴体

(松永早弥香)


ホンダジェット「フェラガモの靴からイメージ」 藤野社長、次の機体に意欲
Aviation Wire 4月24日(金)0時39分配信

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ホンダジェットを国内で初披露する(右から)HACIの藤野社長と本田技研工業の伊東孝紳社長、山本芳春専務=4月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 本田技研工業(7267)の米国子会社ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)が開発した小型ビジネスジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」が4月23日、日本で初公開された。

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 主翼上に配されたエンジンや、標準仕様で乗客4人が乗れるゆったりとした客室、乗員1人でも運航出来るコックピットなどが特徴。エンジンは米GEとの合弁会社GEホンダ製HF120を搭載する。

 HACIの藤野道格社長は、機体開発の中でも難しいノーズの設計に、ハワイで見た高級ブランド・フェラガモのハイヒールから得たイメージを生かした。「先端形状で美しいものを見ていった時に目にとまり、応用できないかなと思った」という。

 ホンダジェットは3月にFAA(米国連邦航空局)の事前型式証明(PTC)を取得しており、顧客への引き渡しも間近に迫っている。これに続く機体を藤野社長はどう考えているのだろうか。

 藤野社長は航空機ビジネスの一般論を、「最初の機体は開発期間もかかるし、投資もかかる。次に開発する機体は、アビオニクスのほとんどが使えるとか、ノーズの設計がそのまま使えるなど、開発費が非常に小さくなっていくのが普通」と説明。「機体のサイズなどによるが、(最初の機体と比べて)30%から50%くらいの開発費に抑えられる」と述べ、開発費が下がり、より高い値付けができれば利幅が増えることから、ホンダジェットに続く機体開発に意欲を見せた。

 ワールドツアーの一環として日本に飛来したホンダジェットは、国内ではデモ飛行や地上展示などを4空港で実施。25日に仙台空港、26日に神戸空港、5月2日から3日までは岡山市の岡南飛行場、4日は成田空港で公開する。当初は5日も成田で公開予定だったが、変更になった。


<ホンダ>創業者の夢実現 ビジネスジェット日本初披露
毎日新聞 4月23日(木)21時10分配信

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羽田空港に着陸したホンダジェット=東京・羽田空港で2015年4月23日午後2時32分、梅村直承撮影

 ホンダのビジネスジェット機「ホンダジェット」が23日、日本で初披露された。創業者の本田宗一郎氏が描いた「空への夢」が半世紀を経てかなった形で、将来は国内でも販売を目指す。ただ同事業の黒字化のめどとするのは5年後で、当面は業績の重荷になりそうだ。

 「本田宗一郎の夢を実現できた」。ホンダの伊東孝紳社長は23日の記念式典で、感慨深げにあいさつ。「自動車、二輪車に加え、航空機という新しい技術の開発に挑戦していく」と意欲を示した。

 ホンダの航空機開発の歴史は長い。「陸や海だけでなく、空でも自由な移動手段を」という宗一郎氏の強い決意で、1962年からエンジン、86年から機体の研究を始めた。2006年には航空機事業を手がける「ホンダエアクラフト」を米国に設立。12年から機体の量産を始めていた。

 公開されたホンダジェットは、主翼の上にジェットエンジンを備えた独特な形状をしている。ゼネラル・エレクトリック(GE)と共同開発したエンジンは内部の羽根の形状などを改善し、空気が効率良く流れるようにした。同クラスの競合機に比べて燃費を15%程度、速度を10%、室内の広さを15%改善することに成功した。エアクラフト社の藤野道格社長は23日の記者会見で「世界で最も進んだ小型ビジジェットだ」と胸を張った。

 北米と欧州で注文を受けており、受注は100機を大きく上回っている。米連邦航空局(FAA)から機体の認証が得られ次第、今年の夏から秋をめどに顧客への納入を始める。

 当面は年70機程度を生産し、将来的に日本への投入も検討している。米国を拠点にしている日本人が購入した例があり、「日本からの問い合わせも以前より増えている」(藤野社長)という。政府が20年の東京五輪に向け、主要空港でプライベートジェット機を受け入れる設備の整備を始め、需要拡大を後押しする効果が期待される。

 航空機産業は生産設備などに費用がかかり、初期投資が大きい。藤野氏は「5年後をめどに単年度で黒字化したい」と話すが、累積した投資総額を回収できるのはさらに先になる。

 5月4日まで、仙台、神戸、熊本、岡山(岡南飛行場)、成田の5空港でデモ飛行や地上展示などを行う。【山口知】

 ◇キーワード・ビジネスジェット

 航空会社でなく、企業や個人が保有する数人~十数人乗りの航空機。仕事用の机やイスが設置されており、移動時間を節約したい欧米の企業経営者が主に利用している。大型のものは、航続距離が1万キロ前後と旅客機並みで、大陸間移動も可能。2001年9月の米同時多発テロ事件を受け、安全性の観点から人気が高まった。08年のリーマン・ショック後は需要が落ち込んだが、今後は中国など新興国で拡大するとみられている。日本航空機開発協会は、2033年の世界の運航機数は4万1822機で、13年比2.2倍になると予測。日本では公共交通機関が発達していることや、利用できる空港が限られていることから、ほとんど普及していない。


【ホンダジェット 日本初公開】伊東社長「創業以来の夢の実現、ホンダの自信作」
レスポンス 4月23日(木)20時2分配信

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ホンダジェット ワールドツアー イン ジャパン 記者会見

ホンダは4月23日、アメリカで開発、製造した小型ジェット機「ホンダジェット」を羽田空港で日本初公開した。

[関連写真]

世界13か国以上で予定しているホンダジェットのデモンストレーション飛行の一環として日本に初飛来したもので、日本では4月25日から5月4日まで仙台や神戸、熊本、岡山、成田の各空港でデモ飛行や地上展示、顧客を対象とした試乗会を行う。

ホンダの伊東孝紳社長は同日会見し、「ホンダは創業以来、空への夢を持ち続けてきた。本田宗一郎が持ち続けた夢であり、それを受け継いできたホンダマンの夢でもある。それがようやく実現したという意味でいうと、非常に大きなステップだと思う」と述べた。

さらに「このホンダジェットは性能、快適性において小型ビジネスジェットに新しいスタンダードを切り拓く、ホンダの自信作。特徴的な主翼上面に配置したエンジンによる高い空力性能や複合材の軽量ボディにより、大幅な燃費向上を実現している」と強調した。

ホンダジェットはすでにアメリカを中心に100機以上の受注があり、米航空当局の最終的な認定を経て数か月後には1号機が納入されることになっている。

ホンダジェットワールドツアーと名付けられた今回のデモ飛行は、日本のほか13か国以上で顧客向けの試乗会などを実施するほか、5月19日からスイス・ジュネーブで開かれる欧州最大のビジネスジェットの展示会にも参加し、欧州初披露を行う。

《レスポンス 小松哲也》


ホンダジェット、日本初飛行
時事通信 4月23日(木)20時0分配信

 ホンダ <7267> が米国で開発してきた小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」が23日、日本上空を初飛行し、羽田空港に着陸した。創業者の故本田宗一郎氏が1962年に航空機への参入を宣言してから半世紀余りで夢が実現した。今月25日~5月4日に国内5カ所で一般公開する。 


握手を交わす伊東社長ら
時事通信 4月23日(木)19時49分配信

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「ホンダジェット」の前で握手を交わすホンダの伊東孝紳社長(中央)ら=23日午後、東京・羽田空港


ホンダジェット、日本初公開! 羽田空港へ - 4/25から世界ツアー、画像25枚
マイナビニュース 4月23日(木)19時29分配信

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写真: マイナビニュース

本田技研工業(ホンダ)は23日、同社の航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニーによる小型ビジネスジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」のワールドツアー開始にあたり、羽田空港に着陸したホンダジェットを公開した。

【もっとほかの写真をみる】

今回のワールドツアーでは、日本と欧州の13カ国以上でホンダジェットのデモンストレーション飛行を予定。日本では4月25日に仙台空港、4月26日に神戸空港、4月29日に熊本空港、5月2・3日に岡南飛行場(岡山)、5月4日に成田国際空港のスケジュールで一般公開を行い、デモンストレーション飛行や地上展示などを実施する。

本田技研工業代表取締役社長執行役員の伊東孝紳氏は、「航空機業界への参入は創業者本田宗一郎の夢であり、GE Honda製新世代ターボファンエンジン『HF120』を搭載したホンダジェットは、性能、快適性において小型ビジネスジェットに新しいスタンダードを切り拓くホンダの自信作です」とコメント。加えて、「お客様に自由な移動の喜びと、豊かで持続可能な社会を空でも提供し、二輪や四輪、汎用、ロボティクス、水素、そして航空機といった新しい技術に向かって果敢にチャレンジする、モビリティ・カンパニーでありたいと思っています」と語った。

(木下健児)


広がるビジネスジェット市場、今後10年で倍増も ホンダジェットは参入好機つかめるか
産経新聞 4月23日(木)19時24分配信

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羽田空港に着陸したホンダのビジネスジェット「ホンダジェット」=23日、東京・羽田空港(早坂洋祐撮影)(写真:産経新聞)

 ホンダが参入するビジネスジェット市場は、世界的な景気回復を追い風に成長が期待されている。テロへの警戒で、大手航空会社が搭乗前の手荷物検査を強化するなか、富裕層などを中心に需要はさらに高まるとみられている。

 米航空機製造業者協会(GAMA)によると、2014年の世界のビジネスジェット市場規模は約220億ドル(2兆6276億円)で過去最高となり、04年の倍以上にふくらんだ。リーマン・ショック後の世界同時不況で09年は174億ドルにまで落ち込んだが、米国などの景気改善を受けて回復傾向にある。

 企業の海外展開が進み、スピード感のある経営も必要になる中、ビジネスジェットならチェックインカウンターなどで待つ必要がなく、時間の制約もない。テロからの安全なども確保しやすく、企業幹部や富裕層を中心に潜在的な需要は大きい。

 主戦場は北米や欧州だが、広い中国があるアジア・太平洋地域がすでに市場の1割を超える水準へと成長し、存在感を示している。ホンダジェットの製造担当会社であるホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長も「アジアは2020年を境にぐんと伸びる市場」と指摘する。

 メーカー別ではカナダ・ボンバルディアや米セスナ・エアクラフトなど欧米勢が上位を占める。後発のホンダが成功するには、機体の販売だけでなく、サービス面なども充実させる必要がある。


ホンダジェット、実機が日本初飛行
AFP=時事 4月23日(木)19時22分配信

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羽田空港に着陸する、本田技研工業の航空機事業子会社ホンダエアクラフトの小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」(2015年4月23日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】本田技研工業(ホンダ、Honda Motor)の航空機事業子会社、ホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company)が製造した小型ビジネスジェット機「ホンダジェット(HondaJet)」が23日、日本での初飛行を披露した。

 ホンダは今月8日、プロモーションのために世界ツアーを今月から開始し、およそ13か国をめぐる予定だと発表していた。【翻訳編集】 AFPBB News


ホンダジェット国内初披露、羽田
2015年4月23日(木)19時17分配信 共同通信

 ホンダは23日、米国で開発中の小型ジェット機「ホンダジェット」を、国内で初めて羽田空港で報道陣に公開した。創業者の故本田宗一郎氏が航空機事業への参入を表明し、本格的な研究を始めてから約30年で日本の空を飛行した。

 ホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長は記念式典で「燃費や快適性において、世界で最も進んだ小型ビジネスジェット機だ」と自信を示した。

 米国を出発したホンダジェットは23日午後に羽田空港に着陸。機体の色は赤と白を基調とし、主翼の上についたエンジンが特徴的だ。全長は約13メートルで、乗員を含めて最大で7人が搭乗できる。


HondaJet日本初飛行。バトンとアロンソの購入は未定
オートスポーツweb 4月23日(木)18時57分配信

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日本初飛行を披露したHondaJet

 ホンダが手がける小型ビジネスジェット旅客機、HondaJetの日本初披露が、羽田空港で行われた。

【写真】HondaJetの特徴的なエンジン取り付け部

 HondaJetは乗員1名+乗客5名の計6名が搭乗できる小型ジェット旅客機。2003年にコンセプト試作機が飛行、2010年には量産型の初号機を初飛行させることに成功している。同機はこれまで、映像等では再三公開されてきたものの、開発拠点となっているホンダエアクラフトカンパニーはアメリカのノースカロライナ州にあるため、日本に飛来するのは今回が初である。

 HondaJetは14時20分過ぎ、羽田空港のC滑走路の着陸。その勇姿を日本で初披露した。HondaJetが上空に姿を表すと、驚くのはその小ささだった。C滑走路はそれまでボーイング747や787など、大型機が相次いで離着陸していたため、HondaJetの小ささが非常に際立っていた。小さいが故に、着陸後に滑走路を疾走していく速度は、非常に早く見える。

 HondaJetはその後格納庫へ移動。その格納庫では、本田技研工業の伊東孝紳社長、ホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長が出席しての、記者会見が行われた。会見で伊東社長は、「HondaJetは創業者の本田宗一郎の、そしてその想いを受け継いだ我々ホンダマンの夢でした」と挨拶。日本初披露の喜びを語った。このHondaJetの開発は、1986年から始められ、1997年に基本コンセプトが出来上がったということも明らかにしている。

 HondaJetの特徴は、なんと言ってもそのエンジンの取り付け位置にある。従来のジェット機の場合、翼の下もしくは機体後部にエンジンを取り付けるのが一般的だった。しかしHondaJetは、エンジンを両翼の上部に搭載。これにより、高い燃費性能と、速度向上を実現しているという。さらに、キャビンはF1と同じくカーボンコンポジットによるモノコック構造を採用。これによっても気流の乱れを抑え、性能向上に寄与しているという。また、試験飛行時には、テレメトリーシステムも活用されたようだ。

 なおこの機体のデザインは、「フェラガモのハイヒール」からインスピレーションを受けたものだという。ホンダエアクラフトの藤野社長は、「若い頃は計算を先にしていたが、経験を積んでくると、先にインスピレーションが来るようになる。美しいモノは素晴らしいですから」と語る。確かに、レッドブルF1のエイドリアン・ニューウェイも、まずは鉛筆を使ってF1マシンをデザインしていたと言われるが、それと似たようなことが、このHondaJetでも行われていたということだろう。

 こうして開発されたHondaJet。すでにアメリカでは、購入者を対象にした試乗会を実施しており、「まるでロケットのような上昇だ!」「エンジン音は静かだ!」など、これまでにない評価が寄せられているよいう。

 今回日本に初飛来したHondaJet。今後は仙台、神戸、熊本、岡山、成田などで一般公開が行われ、その後欧州を周遊するという。まさにワールドツアーだ。その最初に日本を選んだのも、ホンダの希望だったという。

 ちなみにHondaJetは、発表当時ホンダF1チームのドライバーを務めていたジェンソン・バトンがその第1号機を予約していた。しかし、その後ホンダF1チームがF1撤退したことにより、HondaJetの購入契約は破棄されていたという。そのため、現時点でHondaJetの1号機を予約している人物が誰であるかは非公開であり、バトンやフェルナンド・アロンソが購入するかどうかについても、同様に非公開であるという。

[オートスポーツweb 2015年04月23日]


ホンダジェットが日本初飛行、創業者の夢を「自信作」へ
ZUU online 4月23日(木)18時36分配信

 ホンダ <7267> は4月23日午後、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」を日本で公開した。日本上空を初飛行し、羽田空港に着陸して日本でお披露目となった。一般公開は25日以降で、国内5カ所で行うという。
 
 ホンダの航空事業子会社「ホンダエアクラフトカンパニー」が開発。今回、ワールドツアーの開始にあたり、日本で公開した。ワールドツアーでは13カ国以上を訪れる予定という。
 
 ホンダジェットは7人乗りで価格は450万ドル(約5億4千万円)。すでに100機を超える受注があるという。
 
 ホンダの伊東孝紳社長は「航空機業界への参入は創業者本田宗一郎の夢であり、その夢の実現にむけてジェットエンジンと期待の両方を開発するというチャレンジを続けてきた。ホンダジェットは性能、快適性において新しいスタンダードを切り開く自信作」とコメントしている。
 
 一般公開は25日から5月4日まで、仙台空港や神戸空港、成田空港などで行う。


ホンダジェット、国内で初披露-日欧などでワールドツアー
Bloomberg 4月23日(木)17時9分配信

  (ブルームバーグ):ホンダは年内にも販売開始予定の小型ビジネス航空機「ホンダジェット」を日本で初めて披露した。

航空事業子会社のホンダエアクラフトカンパニー(米ノースカロライナ州)は販売開始を前に、日欧など13カ国以上で航空機を公開するワールドツアーを開催。23日はツアー皮切りとなる羽田空港に午後2時半前に赤白のツートンカラーの機体が着陸し、関係者に披露された。

ホンダの伊東孝紳社長は発表会見で「航空機業界への参入は創業者・本田宗一郎の夢であり、ジェットエンジンと機体の両方を開発するという、いまだかつてないチャレンジを長きにわたって続けてきた」と述べた。性能や快適性の面で自信作とした。

日本での販売は現時点で予定されていないが、航空事業子会社の藤野道格社長は発表会見で、官公庁などを含めて、長期的にはビジネスチャンスもあるのではないかと述べ、将来的な国内投入に期待を示した。

また、市場規模では現在、北米、欧州、南米の順になっているが、藤野社長は「2020年くらいには伸び率の高いアジア市場が、南米を抜く」として、アジアの有望市場で燃費の良いホンダジェットの活用法はあるはずだと語った。

ホンダジェットはエンジンを主翼の上に配置したデザインで、米航空宇宙学会から設計デザイン賞を受けた。翼の上のエンジンは空気抵抗を増やし、速度も燃費も落ちるとされていたが、最適位置にすれば逆に空気抵抗を抑えて速度と低燃費を両立する技術として認められた。

藤野社長は1997年にホンダジェットのオリジナルコンセプトを考え、99年から詳細設計を始めた。2003年に初飛行し、その後、事業開始に必要な米航空当局の認可を申請している。

藤野社長は今年2月に北海道で記者団に対し、ホンダジェットは米航空当局認定試験の最終段階にあり、当時までに2000時間以上の飛行試験をしていると話した。量産1号機は昨年完成し、北米やメキシコでデモフライトをしており、顧客候補の300人以上が搭乗したと述べた。現在は、18機が生産の最終組み立てラインに入っているという。

また、2月時点では100機程度の受注があり、顧客への納入は今年前半を目指すとしていた。予定価格については、13年のブルームバーグの取材に450万ドル(現レートで約5億4000万円)と語っていた。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 萩原ゆき ;東京 Ma Jie ,yhagiwara1@bloomberg.net,jma124@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:
Chua Kong Ho
浅井秀樹, 中川寛之 ,kchua6@bloomberg.net


日本初飛行、ホンダジェットってどんなジェット機?
THE PAGE 4月23日(木)16時51分配信

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[写真]羽田空港に飛来したホンダジェット(撮影:小山英之)

 本田技研工業が米国の子会社で開発している個人向け小型ジェット機「ホンダジェット」が23日、ワールドツアーの一環として羽田空港へ飛来しました。

 ホンダジェットは全長12.99mの小型機で、パイロットを含めて7人乗り。航続距離は2,185キロで、日本国内の主要都市間移動には十分な性能を持っています。

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[写真]羽田空港に飛来したホンダジェット(撮影:小山英之)

 エンジンは米国の航空エンジン大手のGE・アビエーション社との合弁会社で開発したターボファンエンジンのHF120を搭載。主翼の上にエンジンを設置していることが特徴で、それにより静粛性の確保や空気抵抗の抑制の他、キャビンや貨物室の拡大を実現しています。

 価格は450万ドル(約5.4億円)と言われており、すでに100機を超えるの受注を受けているなど、好調な滑り出しを見せています。2015年3月には米国連邦航空局から安全性や対空性の基準を満たした「事前型式証明」を取得しており、間もなく納入が開始される予定です。

 同機は25日から来月4日まで仙台空港、神戸空港、熊本空港、岡南飛行場、成田空港で展示されます。日本での展示後は、主にヨーロッパ方面の航空機見本市などを巡る予定です。


ホンダジェット日本初飛行「創業者の夢実現」、商機拡大に意欲
ロイター 4月23日(木)16時38分配信

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 4月23日、ホンダが米国で開発・製造してきた小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」(写真)が、日本上空を初飛行し、羽田空港に着陸した(2015年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 23日 ロイター] - ホンダ<7267.T>が米国で開発・製造してきた小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」が23日、日本の空を初飛行し、羽田空港に着陸した。創業者の故・本田宗一郎氏が航空機への参入を宣言した1962年から半世紀以上の時を経て、夢が実現した。

伊東孝紳社長は同日の会見で、創業者の夢を「ようやく実現できた」と語り、「非常に大きなステップ。ようやく空に夢が広がったという意味では象徴的な日」とコメント。ホンダジェットは「性能、快適性で新しいスタンダードを切り開く自信作」であり、「パーソナルモビリティーの可能性をこれからも広げる」と述べた。

同社は1986年より航空機の研究に着手。ホンダジェットは1997年から本格的に開発を開始した。今月25日から5月4日にかけて仙台、神戸、熊本、岡山、成田の国内5カ所で一般向けにお披露目する。5月19日からスイス・ジュネーブで開催される欧州最大のビジネス航空ショーにも出展。欧州各国で営業活動を展開する。

価格は450万ドル(約5億4000万円)。すでに欧米では富裕層や経営者を中心に100機以上の受注が入っている。規制などの関係上、国内での販売は未定だが、将来的には事業化を検討する。

<アジア、官公庁需要にも期待>

会見に同席した航空事業子会社のホンダ・エアクラフト・カンパニーの藤野道格社長は、小型ジェット機の市場について「北米、欧州、南米が非常に大きい」と述べ、伸び率ではアジアが大きく、2020年にはアジアが南米を抜く」との見方を示した。

藤野社長はまた、今後は官公庁でも需要があるとみており、時間を有効活用するという点で「日本の産業発展に貢献していくことを考えれば、十分採算性がある分野」と語った。

次期モデルの投入計画については「具体的には言えない」と避けたが、次期モデルは「設計の度合いによって違うが、イメージは(現行機の)30―50%の開発費」ですみ、価格次第で「グロスマージン(利幅)が増える」と説明。「航空機『事業』を始めたのだから、なんとかしていきたいという気持ちはある」としてラインアップの拡充に意欲を見せた。

ホンダジェットは最大7人乗り。通常は胴体に取り付けるエンジンを主翼の上に配置することで、機内を広くし、静粛性や快適性を高めた。エンジンは米ゼネラル・エレクトリック<GE.N>と共同開発した「HF120」を搭載。ホンダによると、同クラスの小型機に比べ、燃費は約17%高い。航続距離は2185キロで、ニューヨークーシカゴ間(1140キロ)などが飛行できる。

(白木真紀)


2015年4月23日(木)16時27分配信 コンポジット

本田技研工業(ホンダ) <7267> が開発を進めてきた小型ビジネスジェット機「ホンダジェット(HondaJet)」が23日、日本までの飛行を終えて、羽田空港に着陸した。

ホンダでは今後、このホンダジェットの実機を、今月25日に仙台空港、26日に神戸空港、29日に熊本空港、5月2-3日に岡南飛行場(岡山市)、4日に成田空港の順で、国内5カ所で一般公開を行うことを予定している。

ホンダジェットは、2基のGE Honda HF120ターボファンエンジンを搭載した乗員乗客で最大7名が乗り込むことができる小型ビジネスジェット機となる。燃費効率や居住性を向上させることにより、多数のライバル企業がひしめくビジネスジェット機業界においても既に100機超の受注の獲得に成功するなど、商談は今のところ好調に進んでいる。

販売価格は450万ドル(約5億4000万円)で最初の顧客向け納入は年内にも行われる予定。


本田宗一郎の夢、小型ビジネスジェット機「HondaJet」が羽田空港に初飛来
Impress Watch 4月23日(木)16時0分配信

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写真:Impress Watch

 本田技研工業は、同社の子会社となるホンダ エアクラフト カンパニーが開発を続けてきた小型ジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」の日本でのお披露目「HondaJet World Tour in Japan 2015」を、4月25日の仙台空港を皮切りに日本各地の空港で開催する。

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 それに先立つ4月23日、東京国際空港(羽田空港)において記者会見を開催するため、日本にHondaJetが飛来した。

 航空機開発はホンダの創業者である本田宗一郎氏の夢であり、HondaJetはそれを具現化した製品として大きな話題となっていた。機体サイズは、全長12.99m、全高4.54m、翼幅12.12m。定員がパイロットを含めて7名という小型ビジネスジェット機なり、米国などを中心にプライベートジェット機として販売が始まっている。

■ HondaJetが日本の空にやってくる。記念記者会見実施

 「HondaJet World Tour in Japan 2015」は、今週末より日本各地の空港(4月25日仙台空港、4月26日神戸空港、4月29日熊本空港、5月2日~3日岡南飛行場、5月4日成田空港)で行われ、HondaJetがお披露目される。

 羽田空港では、お披露目に先立ち記者会見が実施された。

 会見は15時30分ぐらいから始まったが、HondaJetは14時30分前後に羽田空港のC滑走路に着陸。その後、記者会見場であるANA(全日本空輸)の整備ハンガーまでタキシングして到着した。報道陣が待ち構えていたANAの整備ハンガーのドアが開けられると、そこにはN420HEの機体記号がつけられたHondaJetが駐機していた。

 HondaJetからは、ホンダ エアクラフト カンパニーの藤野社長が降り立ち、同日発表となった新型「ステップワゴン」に乗り移るというセレモニーが行われた。その後、HondaJetはトーイングカーに引かれ、ハンガーの中のセレモニー用の駐機場所まで移動した後、記者会見が始まった。

■ ホンダが創業者、本田宗一郎以来持ち続けた、空への夢を具現化したHondaJet

 記者会見の冒頭で挨拶に立ったのは、本田技研工業 代表取締役 社長執行役員 伊東孝紳氏。伊東氏は「ホンダは、創業以来空への夢を持ち続けてきた。それは同時に本田宗一郎の夢であり、3次元のモビリティへの参入という夢の実現だ」と述べた。ホンダは創業(1948年、昭和23年)以来、航空産業への参入を目指しており、それがホンダの創業者である本田宗一郎氏(故人)の夢であると紹介。ホンダはこれまで、2輪、4輪、そして船外機などにより陸海とパーソナル向けの乗り物を提供してきたが、HondaJetでそれが空にも広がり、ついに夢が叶ったという。

 その上で伊東氏は「ホンダは1986年からジェット機用エンジンに参入することを決め、HondaJetに関しては1997年より開発を開始している。それぞれ大変な開発だったが、ホンダのチャレンジングスピリットの精神で開発を続けてきた。その結果として、クラストップの低燃費と低騒音製を兼ね備えた新世代エンジンを採用するなど、性能、快適性において小型ビジネスジェット市場に新しいスタンダードを切り拓く飛行機になったと自負している」と述べ、開発には自動車とは比較にならないぐらいの期間がかかったが、その分満足できる仕上がりになったと強調した。

 伊東氏は「ホンダは常に新しい技術に向かってチャレンジするモビリティカンパニーでありたい」と述べ、「これからも2輪、4輪など従来の枠組みにとらわれず、様々な形のモビリティ(乗り物)を提供する会社になっていきたい」という意気込みを表明し、挨拶をまとめた。

■ 同クラスの飛行機に比べて、速く、高く飛べて、低燃費でしかも乗客が快適

 ホンダの伊東社長に続き、HondaJetの開発、製造を担当している子会社ホンダ エアクラフト カンパニーの藤野道格 社長がHondaJetの技術概要を説明した。藤野氏は「日本の皆さんに間近で見ていただく機会を待ち望んでいたので、今回このようにお見せできることは感無量だ」と、日本で初めてHondaJetをお披露目することができて非常に嬉しいと述べた。

 藤野氏はHondaJetの特徴として「高性能、高燃費、快適性、高品質、この4つが共存している」と述べ、それぞれの特徴に関して説明した。最初に藤野氏が強調したのは、エンジンの置き方だ。藤野氏は「主翼の上にエンジンを置く配置にしており、エンジンの支持構造を取り払っている。それにより居住性と燃費を最大化している」とし、通常のジェット機のようにエンジンを主翼の下に取り付けると必要になる、支持構造(エンジンが脱落しないようにする構造物のこと)をなくすことができ、その分だけ重量を減らして燃費を改善し、胴体のスペースをより多く客室などに割くなど効率よく使うことができると説明した。

 主翼も独自に開発しており、自然層流翼(NLF)と呼ばれる形の主翼を開発することで、世界最高の揚抗比を実現し、結果的にクラス最高の燃費と高速性能を実現しているという。その主翼が取り付けられている胴体に関しても独自開発のカーボンコンポジット(複合材製胴体)にすることで軽量化を実現した。

 また、コックピットには高解像度のディスプレイとタッチスクリーンを持つ新開発の先進アビオニクス(航空機用電子機器)を採用しているという。藤野氏によれば、2つのタッチパネルでさまざまな操作ができ、従来の同クラスの飛行機に比べて操作性が向上しているとのこと。

 こうしたHondaJetだが、藤野氏によれば最高速度は420ノット(778km/h)と同クラスの飛行機と比較して16~80ノットほど速く、燃費では同クラスの飛行機よりも12~17%優れており、最高高度は4万3000フィート(1万3106m)とやはり他の同クラスの飛行機に比べて2000フィートほど優れているとした。「4万1000フィートに達するまでは20分程度と非常に速く、4万3000フィートまでも20数分程度だ」とのことで、いずれの指標でも性能面では同クラスの飛行機を上回っていると述べた。

 「キャビンの大きさも余裕があるように作っており、同クラスの他機種では向かい合わせのシートの長さが183cmであるのに対して、HondaJetでは218cmとなっており、この点でもクラス最高だ」と語り、性能や燃費だけでなく、乗客の快適性に配慮していることも長所だと強調した。

■ 日本ツアーでの見所は主翼やエンジン取り付け部の空力設計や低いエンジンノイズなど

 藤野氏はHondaJetの開発の歴史に関しても説明し、「HondaJetは2011年から基本的なテストを行い、昨年の6月には量産レベルの飛行機の飛行テスト、9月からはご購入いただいた顧客の試乗会などを行っている。現在はお客様へのデリバリーに備えて、パイロットに向けたフライトシュミレータを導入する準備に入っている段階」と述べ、量産機のデリバリー(顧客への引き渡しのこと)に向けて最終段階に入っているとした。

 現在は、デリバリーを控えて、4月と5月にワールドツアーが行われている。「ヨーロッパ最大のビジネス航空ショー EBACE(European Business Aviation Convention & Exhibition)に参加し、欧州で初公開する。その後ヨーロッパ各地でディーラーなどを回って、お客様に体験飛行してもらう予定。そこに行く前に、日本のお客様に見ていただきたいというホンダの意向もあり、4月23日~5月4日に日本ツアーをすることにした」と述べ、欧州での初公開の前に日本でツアーを組んだ意図を説明した。

 一般的にこうした小型ビジネスジェットの市場は、北米が最大で、次いで欧州、南米となっており、日本を含むアジアでの需要は今のところはそれほど大きくない。従って、今回の日本ツアーはビジネス的な理由というよりは、ホンダの母国である日本のファンに対する“ファンサービス”として企画されているのだろう。ただ、小さいとはいえ日本にもビジネスジェットのニーズはあるため、日本ツアーにおいて、4月27日~28日に成田空港で顧客向けの試乗会が行われる予定であることを藤野氏は明らかにした。

 こうした日本ツアーでは、4月27日~28日の顧客向けの試乗会を除き、一般公開イベントでの試乗のチャンスは残念ながらないという。このため、一般向け公開では駐機状態での展示と、デモフライトが中心になる。藤野氏は「主翼の取り付け、エンジンの形状などが特徴的になっており、見ていただければ空力設計で効率を上げようとしていることが分かってもらえると思う。例えば主翼に関しては表面が非常にきれいな整形になっており、理論的にベストな性能を得るように製造をしている。そうした製造技術を分かってもらえると嬉しいし、地上での低空飛行などではエンジンノイズが低いことなどが実感してもらえると思う」と述べ、一般公開イベントでの見所を説明した。

 なお、HondaJetは100機以上がすでに受注済みで、北米や欧州に構築しているディーラーネットワークを通じて、販売とサポートを行っていくと説明した。

■ 1997年にコンセプトのスケッチを開始してから量産型のデリバリーまで実に18年

 藤野氏はHondaJetを開発、製造しているホンダ エアクラフト カンパニーに関しても説明を行った。ホンダ エアクラフト カンパニーは、米国ノースカロライナ州グリーンズボロにあるグリーンズボロPTI空港の敷地内にあり、従業員数は1300人で、研究開発から、製造、販売、アフターサービスまで一貫して行っているとのこと。藤野氏は「最新のIT技術を導入しているのが特徴、顧客の発注から、製造、サポートまですべてITで接続されている」と述べ、ITを積極的に導入して効率を上げていると強調した。

 工場では18機並んで製造しており、最終的な認証を待っている段階だという。すでに説明したとおり、今年の3月からは、パイロットが訓練に利用するフライトシミュレータが設置され、それにも取り組める段階になっているという。

 最後に藤野氏はHondaJet開発の歴史について触れ「1997年にコンセプトのスケッチから始め、その後2年間はその技術が実現できるのかを検証する基礎研究を行い、実現できると踏んでから、コンセプト実証機の初飛行を2003年に行った。その後、2005年にEEA Airventureという航空ショーで初公開をしたが、その時の反響が大きく、事業化して会社を設立することができた。それからはビジネスプロセスの構築やFAAの認定をとるなど適合性を一つひとつ確認しながら部品を作り、2010年に最初の量産型初号機を飛ばすことができた」と説明。そして検討を始めてから18年後の2015年に日本でのデモフライトが実現した。

 18年といえば、その時生まれた赤ちゃんが大学生となるだけの時間であり、いかに飛行機が長期的な視野に立って取り組まなければいけないビジネスであるかが分かるだろう。

■ HondaJetのノーズはフェラガモのハイヒールからヒントを得ている

 記者会見終了後には、ホンダの伊東社長、ホンダ エアクラフト カンパニー藤野社長などが参加しての質疑応答が行われた。以下に一問一答形式で紹介する。

──ホンダにとっての航空産業参入の意味。航空業界は保守的で、安全性が重視される業界。既にエンブラエルやセスナなどの老舗がいる小型ジェット機に参入する勝算は?また、今後ラインナップを増やしていく計画はあるのか?

伊東氏:挨拶でもいったけど、ホンダはパーソナルモビリティを提供しようという会社。2輪、4輪をやってるけど、それを空へ拡張する。それが本田宗一郎の夢でもあるし、パーソナルモビリティを陸海空へと広げていく、ホンダにとっての大きなステップになる。

藤野氏:航空機は工業製品として最高の安全性、信頼性が必要になる。FAAによる認定は非常に厳しく、部品1つ1つに関しても認定を取得しなければならないほど。でも逆にそうしているので信頼性は高いし、そういう厳しい基準を満たしていることが大事。もう1つ指摘しておきたいのは、飛行機の安全性というのはこの20~30年で大きく向上しており、今とそうした過去では安全性の基準が違う。確かに競合他社は既に確立されているブランドではあるが、我々のHondaJetは最新の安全基準で認定されていることを強調しておきたい。性能だけでなくそうした安全性や信頼性にも自信をもっている。

 次のモデルに関しては隣に上司が座ってますので、あまり言えません(笑)。が、航空機事業を始めた以上は、なんとかやっていきたいと考えています。ホンダが航空事業に参入したからには、自動車でアメリカの自動車文化に影響を与えていったように、航空事業でも新しい文化を持ち込みたいと考えている。

──ホンダは昨年リコールなどが多発したが、安全性については大丈夫なのか?

伊東氏:飛行機というのは非常に厳しい基準をもって作られている。過去の経験からそうした基準は年々厳しくなっているし、そうした基準を学びながらお客様に絶対に迷惑をかけないようにという信念で長くやってきた。安全性には自信を持っているし、これからも研鑽を続けたい。

──最初の航空機エンジンに参入から29年かけてようやくこの形になったが、その間に苦労したエピソードを教えてほしい。また、今回のHondaJetのノーズはフェラガモの靴からヒントを得ているという話もあるが、それは本当なのか?

藤野氏:29年間のことをこの短い時間に説明するのは難しいが、何か壁にぶち当たる度に多くの人に助けてもらってここまでこれた、社内、社外問わず感謝したい。

 フェラガモの話をすると、若い頃には計算をしてから理論を組み立てるという思考方向だったが、経験を積んでくるとむしろ最初に思いついてそれを理論で組み立てていくというように思考プロセスが変わってきた。

 今回のHondaJetをどのようなデザインにしようかと考えた時に、ハワイの免税店でフェラガモのハイヒールを見て、美しさとか人間工学を極めて今の形に到達しているのではないかと考えた。それで美しい先端形状をヒントにした、大まかな形状を作った。その後で実際に空力学的に最適な形状などを計算して現在の形状に行き着いた。

──日本での需要もあると思うが、そうした需要に応えるサービス体制や、官公庁への売り込みは考えているか?

藤野氏:以前は日本ではあまり需要がないと考えていたが、最近では問い合わせもある。アメリカで登録するために購入している日本のユーザーさんもいらっしゃる。また、日本の航空当局に対して、日本でも小型ビジネスジェットが使えるように規制緩和の働きかけをしている熱心な方もいらっしゃるなど、私個人としてはそうしたお客様がいらっしゃるなら可能性はあると考えている。

 官公庁に関してもあらゆる可能性があると考えている。今後政治家や官僚などの仕事がより忙しくなるが、地方で(夜の)11時とか12時まで仕事をしても、東京に帰ってくることができる。時間や仕事の効率、そしてその仕事が多くの方にメリットがあるという仕事では採算性が十分にあるのではないかと考えている。ぜひHondaJetを使われるということを期待して日本市場を見ていきたい。

──アジア市場での可能性は?

藤野氏:アジア市場のポテンシャルは高い。現在は北米がトップでそれに次いで欧州、南米が大きなビジネスジェット市場になっている。アジアは2020年には南米を抜くのではないかと考えている。そういうタイムスパンでみたときには、有望な市場。燃費が高いHondaJetには高い市場性があるのではないかと考えている。

【Car Watch,笠原一輝/Photo:高橋 学】


「ホンダジェット」お披露目 本田宗一郎の夢、日本の空に
産経新聞 4月23日(木)15時19分配信

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羽田空港に着陸したホンダのビジネスジェット「ホンダジェット」=23日、東京・羽田空港(早坂洋祐撮影)(写真:産経新聞)

 ホンダが発売を予定している小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」が23日、初めて羽田空港に着陸し、報道陣にお披露目された。25日からは国内5カ所で一般公開する。

 ホンダジェットは航空事業子会社のホンダエアクラフトカンパニーが開発し、昨年6月に量産1号機が米国で初飛行した。価格は450万ドル(約5億4千万円)。ホンダによると、欧米で100件以上の受注があるという。米当局の認定を受けた後、富裕層や企業など受注客への納入を開始する計画だ。

 25日からは、仙台空港、神戸空港、岡南飛行場(岡山県)、成田空港をまわって、一般公開する。また、5月19日からスイスで開催される欧州最大のビジネス航空ショーに出展。イギリスやフランスなど欧州各国をまわり、速度や燃費性能をアピールする方針だ。

 航空事業は創業者、本田宗一郎氏の「夢」で、昭和37年には航空機の設計コンテストを企画するなど参入を計画していたとされる。61年から航空機用エンジンなどの基礎研究を始め、平成9年からホンダジェットの開発に着手していた。


ホンダジェット、羽田初飛来 仙台から到着
Aviation Wire 4月23日(木)15時8分配信

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羽田に初飛来したホンダジェット=4月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 本田技研工業(7267)の米国子会社ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)が開発した小型ビジネスジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」(登録番号N420HE)が4月23日午後2時31分すぎ、羽田空港に初飛来した。ワールドツアーの一環で、日本を含む13カ国に飛来する予定。米国以外での公開は初めて。

【羽田に到着したホンダジェットを見る】

 ホンダジェットは、20日にユジノサハリンスクから仙台空港へ到着。国内ではデモ飛行や地上展示などを、4空港で実施する。23日に仙台から羽田へ飛来後は25日に再び仙台、26日に神戸空港、5月2日から3日までは岡山市の岡南飛行場、4日から5日までは成田空港で公開する。

 その後、現地時間5月19日から21日まで、スイスのジュネーブで開催されるビジネス航空ショー「EBACE(European Business Aviation Conference&Exhibition)」に出展。スイスや英国、フランス、ドイツ、ベルギーなど、欧州各国でデモ飛行などを実施する。

 量産初号機の初飛行は、現地時間2014年6月27日午前10時18分(日本時間27日午後11時18分)に成功。HACI本社がある米ノースカロライナ州グリーンズボロ市のピードモントトライアッド国際空港を離陸し、飛行特性や各種システムの機能試験後、同社従業員1000人以上が見守る中、飛行試験を終えている。

 今年2月にはパイロット訓練用フライトシミュレーターを、米ノースカロライナ州のHACI本社に導入。飛行特性を高精度に再現したもので、さまざまな条件でのパイロット訓練を実施できるという。その後、3月にはFAAの事前型式証明(PTC)を取得している。


ホンダジェット、日本初飛行
時事通信 4月23日(木)14時55分配信

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ホンダが米国で開発してきた小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」が23日、日本上空を初飛行し、羽田空港に着陸した。今月25日~5月4日に国内5カ所で一般公開する。


ホンダジェット、日本初飛行=「創業者の夢」実現
時事通信 4月23日(木)14時45分配信

 ホンダが米国で開発してきた小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」が23日、日本上空を初飛行し、羽田空港に着陸した。創業者の故本田宗一郎氏が1962年に航空機への参入を宣言してから半世紀余りで夢が実現した。今月25日~5月4日に国内5カ所で一般公開する。
 羽田空港で記者会見した伊東孝紳社長は「性能や快適性で小型ビジネスジェットの新しいスタンダード(標準)を切り開く自信作だ」と語った。当面は欧米を中心に販売し、需要動向を見極めた上で日本にも投入したい考えだ。
 ホンダジェットは最大7人乗り。胴体に取り付けるのが一般的なエンジンを主翼の上に置く独自の設計で、空気抵抗を軽減し機内も広くした。エンジンは米ゼネラル・エレクトリック(GE)と共同開発。同じクラスの小型機に比べ、燃費性能は約17%高いという。
 価格は450万ドル(約5億4000万円)。既に欧米で企業経営者を中心に100機以上の受注があり、近く米国で型式証明を取得し、納入を開始する。
 一般公開は今月25日に仙台空港、26日に神戸空港、29日に熊本空港、5月2~3日に岡南飛行場(岡山市)、4日に成田空港。各空港でデモ飛行や機体展示を行う。 

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