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2015年2月 1日 (日)

過激組織「イスラム国」(IS)日本人人質2人を殺害・22

シリア、イラクで勢力を拡大する過激組織「イスラム国」(IS)を名乗るグループが20日、湯川遥菜さんとフリージャーナリストの後藤健二さんとみられる日本人2人を人質に取り、身代金2億ドル(約235億円)を72時間以内に支払わなければ殺害すると警告するビデオ声明をインターネット上に公表した。「イスラム国」(IS)による日本人殺害警告が確認されれば初めてとなる。

政府は1日朝、過激組織「イスラム国」(IS)とみられる組織が後藤健二さんを殺害したとする動画をインターネットで公開したことを受け、首相官邸で関係閣僚会議を開き、国際社会と連携してテロ対策に臨んでいく方針を確認した。
政府は午前7時すぎから関係閣僚会議を開催。この中で安倍晋三首相は「テロリストたちを絶対に許さない。その罪を償わせるために国際社会と連携する。日本がテロに屈することは決してない」と強調した。また首相は「中東への食料支援、医療支援といった人道支援をさらに拡大していく」と述べ、引き続き中東に関与していく方針を表明。同時に「国内外の日本人の安全確保を徹底する」と述べた。

※以上、時事通信の報道をもとに構成。

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リンク:<後藤健二さん>紛争地や難民の日常伝える - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:後藤さんの親族がコメント公表 - 速報:@niftyニュース.
リンク:極めて卑劣で残虐…自公、テロ対策強化で一致 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:後藤さん殺害映像 岸田外相、拡充する人道支援は「テロ対処能力支援などに」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:後藤さん殺害映像 邦人救出、人道支援…国会の焦点に 非難決議の動きも - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:映像公開を受け、日本記者クラブが非難声明発表 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<「後藤さん殺害」>映像公開後ドキュメント - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:後藤さん殺害映像 最後の映像「覚悟感じた」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<「後藤さん殺害」>「無念だろうな」池上さんら涙こらえ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「胸張り裂けるよう」…湯川遥菜さんの父 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<「後藤さん殺害」>安倍首相「決して許さない」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<「後藤さん殺害」>日本人人質事件は最悪の展開に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:後藤さん殺害映像 首相、ヨルダン国王に電話で謝意 国王「哀悼の意表したい」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<「後藤さん殺害」>「取材する雄姿広めよう」ネットで共有 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<「イスラム国」>「殺害」動画公開は7人に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<「後藤さん殺害」>日本記者クラブ「イスラム国」非難声明 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<「後藤さん殺害」>母「あまりに無念」叔父「悲惨な結末」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<「後藤さん殺害」>都内で悼む祈り IS糾弾相次ぐ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<「後藤さん殺害」>イスラム教徒も落胆「教えに反する」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:安倍首相、ヨルダン国王に謝意=「人道支援を拡充」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<「後藤さん殺害」>湯川さん父「胸が張り裂ける思い」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:後藤さん殺害映像 日・ヨルダン外相が電話会談 緊密な連携継続で一致 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<「後藤さん殺害」>10月末にIS支配地域に 主な足取り - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「もっと早くから捜査すべきだった」 人質殺害で捜査本部設置に疑問も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日本人殺害強く非難=「イスラム国」、解放の試み拒む-ヨルダン - 速報:@niftyニュース.
リンク:後藤さん殺害映像 岸田外相「人道支援で責任果たす」 アラブ諸国大使ら表敬に強調 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<「後藤さん殺害」>感謝と悲しみ…妻ら親族のコメント全文 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:安倍首相、ヨルダン国王と電話会談 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<警察庁>「後藤さんと湯川さん殺害」で捜査指示 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「凶行許せない」=日本記者クラブ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:【イスラム国邦人人質事件】後藤さん設立の会社が声明を発表「支援いただいた皆様に感謝」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:政府、在外公館に日本人の安全対策強化を指示 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:【辛坊持論】脅迫に屈しない後藤さんは本物のジャーナリスト - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「テロ警告」に神経とがらす=政府、水際対策を徹底 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

<後藤健二さん>紛争地や難民の日常伝える
毎日新聞 2月1日(日)22時28分配信

 後藤健二さん(47)が設立した「インデペンデント・プレス」のホームページや母校の法政大によると、後藤さんは1967年仙台市生まれ。法政二高(川崎市)に進学し、1年生の時はアメリカンフットボール部に所属していた。法政大社会学部応用経済学科を92年に卒業し、番組制作会社を経て96年に同社を設立した。

 その後はアフリカや中東などを訪ね、戦争や紛争のほか、難民や貧困、エイズ、子供の教育などをテーマに取材し、撮影した映像をテレビ番組などで紹介してきた。

 主な著作には、西アフリカのシエラレオネの元少年兵の苦悩を描いた「ダイヤモンドより平和がほしい」(汐文社)や、アフガニスタンの少女が困難な状況を乗り越えて学校で学ぶ「もしも学校に行けたら」(同)などがある。

 また、取材経験を自ら語り伝えることにも力を注いでおり、東京都世田谷区のキリスト教系の女子校「玉川聖学院」では、2005年から毎年5月、中学3年生を対象に授業を行ってきた。同学院の水口洋校長は後藤さんの人柄について「事実を事実として真摯(しんし)に伝えようとしていた。口調は温かく、穏やかで、子供好きなことが伝わってきた」と話しており、生徒約700人は毎朝、後藤さんの無事を祈り続けていた。

 後藤さんは取材で訪れたこともあるアフガニスタンの子供たちに、クレヨンや色鉛筆を贈る活動にも参加し、子供たちから日本に届いた絵を紹介する絵画展の開催に奔走した。「厳しい生活の一方で学校に通い、勉強している子供たちの日常を伝えたい」と話していたという。【高島博之】


後藤さんの親族がコメント公表
2015年2月1日(日)22時12分配信 共同通信

 後藤健二さん(47)が設立した映像通信会社のホームページに1日、後藤さんの親族一同として「このような結果となり痛恨の極みであり、悲しみにうちひしがれております」とするコメントが公表された。

 コメントは、日本政府や国民、各国政府への謝意を表明。後藤さんはジャーナリストとして危険な地域の取材に出掛けることが多く、「万一の場合の覚悟はしてきたつもりでおりました」としながらも、「大切な家族を失い、喪失感を受け入れなければならない塗炭の苦しみの中にあります」と心境を明かした。

 その上で「幼い子どもたちと心静かな生活を送って参りたいと思っております」とした。


極めて卑劣で残虐…自公、テロ対策強化で一致
読売新聞 2月1日(日)22時9分配信

 イスラム過激派組織「イスラム国」による人質事件で、後藤健二さんを殺害したとするビデオ映像が配信されたことに対し、与野党からは憤りの声が上がるとともに、テロ対策の強化が必要だとの指摘が相次いだ。

 自民、公明両党は1日午前、自民党本部で与党対策本部の会合を開き、海外に滞在する邦人の保護や、国内での警戒強化が必要だとの認識で一致した。

 自民党の谷垣幹事長は会合後、「卑劣なテロ行為は断固として許すことが出来ない。政府をバックアップし、海外における邦人保護など、日本の権益を守らなければいけない」と述べた。

 公明党の井上幹事長は「極めて卑劣で残虐なテロ行為に強い憤りを覚える。今後、邦人に対する危険も拡大する可能性もある。テロ対策全般にわたり、しっかりとした態勢をとらなければいけない」と語った。


後藤さん殺害映像 岸田外相、拡充する人道支援は「テロ対処能力支援などに」
産経新聞 2月1日(日)22時5分配信

 岸田文雄外相は1日夜、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に拘束されていた後藤健二さんを殺害したとみられる映像が公開されたことを受け、安倍晋三首相が表明した中東地域への人道支援拡充の内容について「(イスラム国周辺)各国の警察能力の向上などテロ対処能力への支援や、テロ対策の連携強化、日本らしい非軍事的な貢献が期待されている」と述べた。外務省で記者団に答えた。


後藤さん殺害映像 邦人救出、人道支援…国会の焦点に 非難決議の動きも
産経新聞 2月1日(日)21時52分配信

 与野党7党の幹事長は1日、後藤健二さんを殺害したとされる映像が公開されたことに関し、NHKの討論番組で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」を「許しがたい」と一斉に非難した。国会は、2日から参院予算委員会で平成26年度補正予算案に関する審議が始まるが、事件を受けて、海外での自衛隊の邦人救出やイスラム国対策の人道支援なども焦点になってきた。(坂井広志、酒井充)

 【邦人救出】

 自民党の谷垣禎一幹事長は番組で、邦人救出について「すべて領域国に頼るだけでいいのか」と述べた。同時に、自衛隊による救出については「なかなか状況判断は難しい。綿密に議論を積み重ねていかなければならない」と述べ、議論を進める必要性を強調した。

 安全保障法制に関する昨年7月の閣議決定は、邦人救出の条件の一つに「『国家に準ずる組織』が敵対するものとして存在しない」ことを挙げている。谷垣氏が「状況判断は難しい」と言うのは、イスラム国が「国家に準ずる組織」かどうか判断するのは容易でないという思いもにじむ。

 次世代の党の松沢成文幹事長は「法的措置をつくっておくことは抑止力にもなる。警察権としての武器使用基準をもう少し緩めて、任務遂行のための武力行使ぐらいは認めていかないと作戦は遂行できない」と積極論を展開した。

 維新の党の松野頼久幹事長も「多くの日本人が海外で活動している状況をみると、邦人救出の方法は考えなければならない」と述べ、前向きに検討すべきだとの考えを示した。

 これに対し、民主党の枝野幸男幹事長は「能力的にリアリティーがあるのかを考えると、今すぐの議論ではない」と述べ、消極的な姿勢をみせた。

 岡田克也代表は1月30日の記者会見で、安倍晋三首相が自衛隊による邦人救出に向けた法整備に意欲を示していることに対し「必要性は全くないとは思わないので、議論はしたらよい」と語っており、枝野氏は岡田氏の発言にブレーキをかけたといえる。

 公明党の井上義久幹事長も議論の必要性は認めた。ただ、「邦人救出は武力の行使を伴わない警察的な活動という位置付けだ」と強調した。

 昨年7月の閣議決定は、邦人救出について「『武力の行使』を伴わない警察的な活動ができるよう法整備を進める」としている。これをなぞる発言だが、「平和の党」として「武力の行使」を伴わないことを確認しておきたかったようだ。

 共産党の山下芳生書記局長は「『イスラム国』のような場合は、自衛隊が行って救出することは極めて危険だ」と語った。

 【人道支援】

 安倍首相は1月17日、エジプトでイスラム国対策として2億ドルの人道支援を表明し、今月1日には「中東への食糧、医療などの人道支援をさらに拡充する」と述べた。

 谷垣氏は「テロと最前線で戦っている穏健なイスラムの方たちに連帯と支援のメッセージを届けたいというのが首相の狙いだった」と説明。井上氏も「支援していくのは当然だ」と首相に理解を示し、松沢氏は「善意の支援をしても相手はいろいろな理由をつけていちゃもんをつけてくる」と擁護した。

 これに対し、枝野氏は「間違ったメッセージとして相手に口実を与えるようなことになってはいけない」と述べ、今後の国会審議で支援表明の内容や時期の妥当性について追及する考えを示した。社民党の又市征治幹事長も「首相の中東訪問も含め、検証しなければいけない」と語った。

 松野氏は「人道的、平和的支援であることをもう少し強調すべきだった」と指摘、山下氏は「人道支援と言いながら、首相は今回の事件を契機に海外で戦争する国づくりを一層推進、拡大しようとしている」と主張した。

 【国会決議】

 今回の事件を受けて、イスラム国を非難する国会決議に向けた動きも始まっている。

 岡田氏は1日、党本部で記者団に「日本国民の気持ちをしっかりと発信するためにも国会決議をやると各党で検討すべきではないか」と述べた。

 2日以降、衆参両院の議院運営委員会などで協議される見通しだが、与野党各党ともイスラム国の行為に対する非難や、今後のテロ対策の重要性については認識を共有しており、決議について大きな異論が出ることはないとみられる。

 与党幹部も「『テロには屈しない』との文言ならば各党の理解は得られる」としている。


映像公開を受け、日本記者クラブが非難声明発表
読売新聞 2月1日(日)21時50分配信

 日本記者クラブは1日、「イスラム教の名のもとに犯行を正当化しようとしている。暴力を使ってジャーナリズムを脅かすテロ行為であり、このような凶行を今後とも断じて許すことはできない」との声明を発表した。

 フリーランスの記者らで作る「日本ビジュアル・ジャーナリスト協会」も「映像が事実であるならば、後藤さんが否定してきた理不尽な暴力により、命を奪われてしまったことになる」などと非難した。


<「後藤さん殺害」>映像公開後ドキュメント
毎日新聞 2月1日(日)21時38分配信

 ドキュメント(日本時間)<1日>

 午前5時ごろ 「イスラム国」(IS)とみられるグループが後藤さんを殺害したとする映像をウェブ上に公開

 午前5時半ごろ 菅義偉官房長官が首相官邸に駆け込む

 午前6時 菅氏が「後藤氏が殺害されたとみられる動画が配信された」と臨時記者会見。米ホワイトハウスが「米国はISの行動を強く非難する」と声明を発表

 午前6時15分ごろ 安倍晋三首相が官邸入り

 午前6時45分ごろ 首相が報道陣に「痛恨の極み。非道、卑劣極まりないテロ行為に強い怒りを覚える」

 午前7時4分 官邸で関係閣僚会議。首相が情報収集を指示

 午前7時31分 官邸で国家安全保障会議(NSC)

 午前8時半ごろ 岸田文雄外相が「全在外公館に対し、改めて在留邦人の安全確保に万全を期すよう指示する」。オランド仏大統領は「断固とした決意を持って残忍な殺害を非難する」、オバマ米大統領は「憎むべき殺人を非難する」の声明を発表

 午前9時40分 後藤さんの母、石堂順子さんが報道陣に「悲しみで涙するのみ」

 午前10時ごろ 警視庁が千葉県警との合同捜査本部の設置を発表。外務省が「ISや賛同者によるテロが世界各地で発生し、日本人や日本企業が事件に巻き込まれる危険がある」と注意を呼びかける広域情報を発表

 午前11時ごろ 全国のイスラム教モスク代表者らが東京都内で後藤さんを悼んで祈りをささげる

 午前11時半 菅氏が2回目の記者会見。「総合的に判断して(映像は後藤さん)本人の可能性が高い。政府内で対応策の検証を行う必要がある」

 午後4時ごろ 官邸前に市民約200人が集まり後藤さんを追悼

 午後5時半過ぎ 在京アラブ外交団が外務省に岸田外相を訪問。シアム・パレスチナ駐日代表は「すべてのイスラム諸国が人質解放に向けて最大限の努力をした。テロリストが日本と私たちの友情を壊すのを許してはいけない」

 午後5時40分ごろ ヨルダン政府が「テロリストによる2人目の日本人の殺害を強く非難する」との声明を発表

 午後6時43分 首相がヨルダンのアブドラ国王と電話協議。「国王からの惜しみない支援にお礼申し上げる。パイロットの早期解放を強く願う」


後藤さん殺害映像 最後の映像「覚悟感じた」
産経新聞 2月1日(日)21時29分配信

 「72時間以内に身代金2億ドルを支払わなければ殺害する」。「イスラム国」が後藤健二さんと湯川遥菜さんを殺害すると脅迫した映像が、インターネット上で公開されているのを日本政府が確認したのは1月20日。2人はイスラム国のメンバーとみられる男の両脇に座らされていた。

 同24日夜には、湯川さんが殺害されたとする写真を持った後藤さんの画像を確認。後藤さんを名乗る英語音声は、要求を身代金からヨルダンに収監中の死刑囚釈放へと変更した。さらに同27日夜に確認された画像では、イスラム国に拘束されているヨルダン軍パイロットの写真を後藤さんが持ち、「私には24時間しか残されていない。パイロットはさらに短い」と同様の音声が加えられていた。

 番組制作で後藤さんと知り合い交流を続けていた元NHKディレクターで武蔵大教授の永田浩三さん(60)は「徐々に頬がこけていき、皮膚の色が黒ずんでいった。表情が切羽詰まっていた」と案じた。

 同29日午前8時ごろに確認された画像はアラビア語の字幕のみで後藤さんの姿は映し出されず、後藤さんを名乗る音声が「死刑囚をモスル(イラク)時間の29日『日没』までにトルコ国境まで連れてこなければパイロットを殺す」。

 その後、後藤さんを殺害したとされる動画が1日午前5時ごろに確認された。長さは1分程度で、覆面の男が「今後もあらゆる場所で日本人を殺す」と脅迫。永田さんは最後の映像を「覚悟を決めていると感じた」と沈痛な様子で語った。


<「後藤さん殺害」>「無念だろうな」池上さんら涙こらえ
毎日新聞 2月1日(日)21時18分配信

 イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)とみられるグループが日本時間2月1日朝、拘束していた仙台市出身のフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)を殺害したとする新たな映像をインターネット上で公開した。「言葉が出ないですね……」。後藤さんと親交があるジャーナリストの池上彰さん(64)は1日午前、電話取材にそう言ったきり、しばらく黙り込んだ。「深い悲しみと怒り。あと、無力感ですね。後藤さん、無念だろうな」。働き盛りで幼い子の父である後藤さんを思い、涙をこらえるように語った。

 池上さんが「お父さん」役を務めたNHKの「週刊こどもニュース」のため、後藤さんはイラク戦争で苦しむ現地の子供たちをリポートした。以来10年以上の付き合いになる。2013年にはヨルダンのシリア難民キャンプを一緒に取材した。「彼は弱い者の味方であろうとしていた。誰かが伝えなければ、という使命感から(シリアに)行ったのだと思う。それだけに悔しいだろうな」と話した。

 04年にイラクで取材中に武装集団に拘束された経験があるフリージャーナリストの安田純平さん(40)は「状況が自分とあまりにも違うので、後藤さんの拘束されていた時の心情は簡単には察せない」としながらも、「ジャーナリストとしてまだ伝えたいことがあったはず。生きて帰ってきたら、体験を必ず伝えてくれただろう。とても残念」と話した。

 国際支援団体職員で、イラクなどで勤務経験がある中井裕真さん(49)は「亡くなったなんて信じたくない」と肩を落とした。約10年前から紛争地の情報を交換するなど、仕事を通して親交があった。「いつもの笑顔でまた会いたいと願っていたのに」と無念さをにじませた。

 1996年にヨルダンのアンマンで取材を共にしたフォトジャーナリストの豊田直巳さん(58)は、取材中の後藤さんの姿が忘れられない。「警戒を解きほぐすような笑顔で、子供のような敏感な相手に接していた」。解放された場合に備え、現地に医師や弁護士を派遣する準備を進めていたが、かなわなかった。「イスラム国と日本政府、両者に裏切られた思い」。中東訪問中にIS対策として2億ドルの支援を表明した安倍晋三首相の事件への対応について「本当に交渉しようとしていたのか」と疑問を呈した。

 ISの事情に詳しいフリージャーナリストの常岡浩介さん(45)は「何とか救えなかったのか、頭の中でグルグル回っている状態」と話した。「水面下でどんな交渉をしているのか分からない中、いい見通しがあるのではと期待して見守るしかなかったが、結果として交渉は不適切だった気がする」

 後藤さんの講演会を主催するなどしていた仙台市の国際支援団体職員、五十嵐栄子さん(61)はコメントを発表し、「テレビで最悪の結果になったことを知った。大変混乱しており、気持ちの整理がつかない。きっと無事に解放されるものと信じきっていた」と心境を明かした。後藤さんの人柄を「優しく、いつも明るくすてきな笑顔で接してくれた」と振り返り、「あの元気な後藤さんにもう会えないと思うと、とても悲しいです」と胸の内を吐露した。

 障害児の支援を通して約3年前から交流があった弁護士の杉浦ひとみさんは、「死亡はうそであってほしいと祈っているが、本当なら大変残念だ。後藤さんは、子供は絶対守られるべきだとして行動してきた。生命を懸けたのは、テロや憎しみを拡大させず、戦火の子供が普通に暮らせる状況を作ることだった。政府は今後、テロや巻き添えを増やさない対応へ知恵を絞るべきだ」と話した。【太田誠一、高橋慶浩、山田奈緒、近藤綾加】


「胸張り裂けるよう」…湯川遥菜さんの父
読売新聞 2月1日(日)21時17分配信

 後藤さんより先に殺害されたとみられる湯川遥菜(はるな)さん(42)の父、正一さん(74)は1日、千葉市の自宅で代表取材に応じ、「後藤さんは優しくて勇気のある立派な方。心苦しく、胸が張り裂けるようだ」と顔を覆って号泣した。

 湯川さん救出にシリア入りしたという後藤さん。その家族に向け、「申し訳ございません」と何度もおわびした。

 2人の命を踏みにじったイスラム国に「怒りでいっぱい。卑劣な行為、残虐な行為を繰り返している」と怒りをぶつけた。


<「後藤さん殺害」>安倍首相「決して許さない」
毎日新聞 2月1日(日)21時2分配信

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後藤健二さん殺害の情報を受け、沈痛な表情で準備したコメントに目を落とす安倍晋三首相=首相官邸で2015年2月1日午前6時46分、藤井達也撮影

 イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)とみられるグループが日本時間2月1日朝、拘束していた仙台市出身のフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)を殺害したとする新たな映像をインターネット上で公開した。同日午前6時過ぎに首相公邸から官邸に移った安倍晋三首相は、間もなく記者団の前に姿をみせた。「政府として全力で対応してきたが、まことに痛恨の極みだ。非道、卑劣きわまりないテロ行為に強い怒りを覚える」。その目はやや赤く、手元の紙に目を落として「ああ」とうめく場面もあった。

 政府は同日未明、新たな映像が公開された直後に把握し、後藤健二さん(47)が殺害された可能性が高いと判断した。ヨルダン政府などを通じたイスラム過激派組織「イスラム国」(IS)との交渉に望みをつないでいただけに、首相は「テロリストを決して許さない。罪を償わせるために国際社会と連携する」とISを厳しく批判。中東の難民らに対する食糧、医療などの人道支援を拡充することも明言した。

 昨年8月、湯川遥菜さん(42)がシリアで拘束されたことが表面化。続いて10月末に後藤さんが行方不明になり、政府は首相官邸の情報連絡室を中心に情報収集を続けてきた。12月2日には後藤さんの妻に犯行グループから電子メールも届いたが、政府がそれでも公表を控えたのは「国内の誘拐事件と同様、人命がかかった交渉を表ざたにすれば、動きが縛られて立場が弱くなる」(政府筋)と判断したためだ。

 政府は後藤さんが何者かに拘束された可能性が高いとみて、即座に米国に機密情報の提供を求めるなど水面下で調査を続けた。しかし、1月20日に2人の殺害予告動画が公開され、事態は一変。要求と交渉期限を次々に変えるIS側の手の内を読めないまま、駆け引きに引きずり込まれていった。

 首相は21日の関係閣僚会議で「厳しい時間との闘いの中で、徹底した情報戦を展開していく必要がある」と強調した。ISと直接交渉できない「圧倒的に不利な状況」(首相官邸関係者)で、政府は交渉期限の先延ばしに活路を見いだそうとした。「時間をできるだけ確保し、あらゆる情報を流して相手の動揺を誘う。政府の戦いはそこにあった」。政府関係者はそう明かした。


<「後藤さん殺害」>日本人人質事件は最悪の展開に
毎日新聞 2月1日(日)20時57分配信

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インターネット上に後藤健二さんが殺害されたとみられる新たな映像が公開されたことを伝える大型モニター=東京都豊島区で2015年2月1日午前10時14分、藤井達也撮影

 【カイロ秋山信一、アンマン田中龍士】中東のイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)はシリア時間1月31日午後10時(日本時間2月1日午前5時)ごろ、人質として拘束していたフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)を殺害したとする映像をインターネット上で公開した。政府は1日朝に関係閣僚会議を開き、警察当局者が「(動画は後藤さん)本人である信ぴょう性が高い」と説明した。ISは千葉市出身の湯川遥菜さん(42)も「殺害した」としており、日本人を狙った人質事件は最悪の展開となった。

【写真特集】ドキュメント2.1 後藤さん殺害か

 ISはヨルダンで収監されている前身組織メンバー、サジダ・リシャウィ死刑囚をイラク時間29日の日没(日本時間同日深夜~30日未明)までに釈放しなければ、後藤さんと、別の人質のヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉を殺害すると脅迫していた。だが、ヨルダン政府はこれに応じなかった。

 「日本政府へのメッセージ」と題する映像は約1分間で、IS広報部門のロゴマーク入り。黒ずくめで覆面姿の男が、オレンジ色の服を着てひざまずく後藤さんとみられる男性の脇で「アベ(安倍晋三首相)。勝てもしない(ISとの)戦いに参加するという無謀な決断のせいで、ケンジ(後藤さん)を殺すことになった」と主張、今後も日本人を標的にすると予告した。その後、地面に横たわった遺体が映し出された。声明は、カサスベ中尉の安否には触れなかった。

 イラク北部モスルを拠点にするISのラジオ局は1日、「期限が過ぎたため、イスラム国が2人目の日本人の人質を殺害した。日本が十字軍連合(対IS有志国連合)に参加し、イスラム教徒に敵対したのが理由だ」と報じた。

 一方、ヨルダンのモマニ・メディア担当相は1日、後藤さんの「殺害」映像を受け、「日本人人質の殺害を強く非難する」との声明を発表した。「ヨルダンは人質の解放に努力を惜しまなかった」とし、「(ISが)人質解放に向けた関係当局のあらゆる試みを拒絶した」とIS側を非難した。ロイター通信によるとモマニ氏は、ISがカサスベ中尉を解放すれば「リシャウィ死刑囚を手渡す用意は引き続きある」と述べた。

 湯川さんは昨年7月にシリア入りした後、8月にISに拘束された。後藤さんは旧知の湯川さんの救出や取材の目的で10月にシリア入りし、「IS支配地域に向かう」と友人に伝えた後、消息を絶っていた。

 ◇「イスラム国」声明全文

 イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)が新たに公開した声明の全文は以下の通り。

     □

 日本政府へ。お前たちは、悪魔の連合(有志国連合)の愚かな同盟諸国と同様、今こそ理解しなければならない。我々はアラー(神)の恵みによって権威と力を備えたイスラム教のカリフ国家であって、我々全軍がお前たちの血に飢えているのだ。

 アベ(安倍晋三首相)。勝てもしない戦いに参加するというお前の無謀な決断のせいで、このナイフはケンジ(後藤健二さん)を殺すだけでなく、これからもどこであろうとお前の国民を見つければ皆殺しにする。さあ、日本の悪夢を始めよう。

 【ことば】「イスラム国」

 イラクとシリアにまたがる地域で急速に勢力を拡大したイスラム教スンニ派の過激派組織。イスラム法に基づく新国家建設を目指す。イラク人のアブバクル・バグダディ指導者が率いる。前身は2004年にザルカウィ容疑者(06年に米軍が殺害)が創始した「イラクの聖戦アルカイダ組織」で13年にシリア内戦に本格参戦した。国際テロ組織アルカイダのシリアからの撤退命令を無視したため14年2月に関係を断絶。同年6月に「イスラム国」に改称し、国家樹立を宣言した。石油売却などによる豊富な資金と巧みな宣伝戦略で勧誘し、外国からも多数の戦闘員が参加している。


後藤さん殺害映像 首相、ヨルダン国王に電話で謝意 国王「哀悼の意表したい」
産経新聞 2月1日(日)20時29分配信

 安倍晋三首相は1日夜、ヨルダンのアブドラ国王と電話で会談し、後藤健二さんが殺害されたとみられる映像が公開されたことについて「惜しみない支援に心からお礼を申し上げる。日本とヨルダンの関係は揺るぎなく、日本はヨルダンの安定と発展のために助力を惜しまない」と述べ、解放交渉への協力に対する謝意と支援の継続を伝えた。

 国王は「痛恨の極みだ。悲劇的結末を迎えたことについて哀悼の意を表したい」と述べた。

 首相はまた「日本がテロに屈することは決してない。中東への人道支援を拡充し、テロとの戦いで責任を果たしていく」と表明した。安否不明のヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉について「早期解放を日本国あげて強く願う。生存を強く期待する」と述べ、国王は「親切な言葉に心から感謝したい」と応じた。


<「後藤さん殺害」>「取材する雄姿広めよう」ネットで共有
毎日新聞 2月1日(日)20時27分配信

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後藤さんが活躍する写真の共有を呼びかける英ジャーナリストのツイッターの書き込み

 「共有するなら後藤さんの功績を」--。フリージャーナリストの後藤健二さん(47)が殺害されたとみられる動画が公開されたことを受け、ツイッターなどのソーシャルメディアでは動画の拡散を自制し、代わりに紛争地で取材する後藤さんの姿を共有しようという動きが世界中に広がった。残忍な映像を配信した「イスラム国」(IS)側の狙いに加担しないという草の根の意思表示だ。

 「あの映像を共有するな。彼らのゲームに加わるな。仕事をしている時のケンジの画像を共有しよう」

 後藤さんを殺害したとする映像が配信された日本時間の1日早朝。英国のジャーナリスト、ジェームズ・ロングマンさんがツイッターに英語で書き込んだ。笑顔の子供の横でビデオカメラを手にほほ笑む後藤さんの画像が添付されていた。書き込みを拡散するリツイートは同日夕までに1万回を超え、日本語にも翻訳されて広がりをみせている。

 後藤さんの中学時代の同級生でITジャーナリストの林信行さん(47)は直後にリツイートし、「彼の生前の素晴らしい活動を広めることにこそ価値がある」と日本語でいち早く書き込んだ。林さんは「ソーシャルメディアが情報戦の舞台となっており、拡散することはISの宣伝になると思った。人の命がISの宣伝に利用されてほしくないという思いに共感した」と話す。

 ネットを使った殺害映像の公開は、国際テロ組織の「アルカイダ」などが広めた手口で、国際社会に存在を誇示することが目的とみられている。ISが昨年8月に米国人ジャーナリストのジェームズ・フォーリーさんを殺害した映像を公開した際にも、米欧を中心に拡散の自制を求める動きがソーシャルメディアで広がった。【八田浩輔、石戸諭】


<「イスラム国」>「殺害」動画公開は7人に
毎日新聞 2月1日(日)20時18分配信

 「イスラム国」(IS)がシリア国内で拘束し、「殺害」動画を公開したのは湯川遥菜さんと後藤健二さんとみられる2人を含め、米国人3人、英国人2人の計7人に上る。

 ISが最初に「殺害」動画を公開したのは2014年8月。12年11月に行方不明になった米国人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー氏を殺害する場面を流し、米国によるイラクでのISに対する空爆を「イスラム教徒に対する新たな戦端を開いた」と批判した。その後、ほぼ3カ月の間に4人の「殺害」動画を公開した。国際社会に衝撃が広がり、英国が空爆に参加するなどISに対する包囲網が強化されている。

 拘束から動画公開までの期間は徐々に短くなっている。フォーリー氏の拘束は2年近くに及んだが、その後のケースでは1年程度になり、後藤さんは約3カ月と短い。

 米ニューヨーク・タイムズ紙などによると、これまでに拘束された人質は少なくとも13カ国の25人で仏独などの15人は解放された。各国政府は否定するものの、解放に際して「身代金が支払われた」と報道されている。

 また、米国の人道支援活動家ら数人の外国人が依然として拘束されているとみられる。これとは別に、シリア北部ラッカで昨年12月に墜落したヨルダン軍機を操縦していたモアズ・カサスベ中尉も拘束されたままだ。

 一方でフォーリー氏と同時に拘束された英国人ジャーナリスト、ジョン・キャントリー氏はISの広報映像にたびたび登場し、IS支配地域の情勢が安定しているとコメント。IS側が「広報役」として利用している可能性がある。【林哲平】


<「後藤さん殺害」>日本記者クラブ「イスラム国」非難声明
毎日新聞 2月1日(日)20時14分配信

 イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)とみられるグループが日本時間2月1日朝、拘束していた仙台市出身のフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)を殺害したとする新たな映像をインターネット上で公開した。新聞社や通信社などが加盟する日本記者クラブは同日、「このような凶行を今後も断じて許すことはできない」と、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)を非難する声明を発表した。「イスラム教の名のもとに犯行を正当化しようとしているが、暴力を使ってジャーナリズムを脅かすテロ行為」と批判した。


<「後藤さん殺害」>母「あまりに無念」叔父「悲惨な結末」
毎日新聞 2月1日(日)20時11分配信

 イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)とみられるグループが日本時間2月1日朝、拘束していた仙台市出身のフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)を殺害したとする新たな映像をインターネット上で公開した。後藤さんの母、石堂順子さん(78)は1日、東京都内の自宅で報道陣の取材に応じ、「あまりにも無念な死を前に言葉が見つかりません。今はただ、悲しい、悲しい(という気持ち)で涙がこみ上げてくる。健二の死が世界のために何か少しでも役に立つことを信じている」と沈痛な面持ちで話した。

 宮城県内に住む後藤さんの叔父(71)は「覚悟は持っていたが、悲惨な結末となった」と声を震わせた。叔父は後藤さんを「自慢のおいっ子」とかわいがった。「命は大事にしろよ」と注意した時には「体制派でも反体制派でも幹部とパイプを作り、ガイドは信頼ある人を探して安全圏を作って行動するから心配ないよ」と話したという。「ジャーナリストとして立派な活動を残した。親族の一員として誇りに思いたい」と涙ぐんだ。【【狩野智彦、三浦研吾】


<「後藤さん殺害」>都内で悼む祈り IS糾弾相次ぐ
毎日新聞 2月1日(日)19時49分配信

 イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)とみられるグループが日本時間2月1日朝、拘束していた仙台市出身のフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)を殺害したとする新たな映像をインターネット上で公開した。全国のイスラム教のモスク代表者ら十数人が1日、東京都豊島区の日本イスラム文化センターに集まって後藤さんを悼む祈りをささげた。同文化センターはイスラム教の教えに反する殺害行為を繰り返す「イスラム国」(IS)への非難を表明した。

 当初は後藤さんの安全な解放を祈る予定で名古屋や大分、愛媛から十数人が集まったものの、ISが後藤さんを殺害したとする動画がインターネット上に流れたことで一転、後藤さんを追悼する場になった。同文化センター事務局長で、パキスタン国籍のクレイシ・ハールーン氏(48)は「(湯川遥菜さんと後藤さんの)2人が無事解放されるよう働きかけてきたが……。非常に残念だ」と肩を落とし、他の代表者らからは「イスラム教では不当に人を殺すことは無いし、平和的な宗教だ」とISを糾弾する声が相次いだ。

 首相官邸前では1日午後、市民約200人が「I AM KENJI」(私は健二)「人命は地球より重い」などのプラカードを掲げた。

 イスラム教徒でバングラデシュ国籍のシード・アミヌル・ホックさん(51)=東京都豊島区=は「NO WAR」のプラカードを持ち、「すごく悲しい。人の命を奪う『イスラム国』は許せない」と憤った。「平和といのちと人権と」というプラカードを掲げた北区の筑紫建彦さん(71)は、「紛争地の避難民のために行動してきたことを理解すればISも命を奪わないのでは、とわずかな望みを持っていたので残念だ。どこの国の人も平和を求めている」と話した。【深津誠、一條優太】


<「後藤さん殺害」>イスラム教徒も落胆「教えに反する」
毎日新聞 2月1日(日)19時43分配信

 イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)とみられるグループが日本時間2月1日朝、拘束していた仙台市出身のフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)を殺害したとする新たな映像をインターネット上で公開した。大阪市西淀川区にあるモスクに礼拝のために訪れたイスラム教徒らも落胆した表情を見せ、「人を殺害することはイスラム教の教えに反する」と憤った。

 インドネシアから介護を学ぶために3年前に来日した男性(24)は「ISが何をしたいのか、本来の目的は何なのか、全く分からない」と首をかしげた。事件発生後も日常生活に変わりはないが、「日本人の知人から『過剰な反応をする人がいるかもしれないから気をつけて』と注意された」と話した。

 昨年イスラム教徒になった同区の日本人の男子大学生(22)は「事件が起きた時から、最悪の結果もあり得ると思っていた。(ISの)周辺国の動きが遅かった」と残念がる。ISについて「彼らはイスラム教徒ではなくテロリスト。彼らの行動によって、これまでイスラム教徒が日本国内で積み上げてきた日本人との友好的な関係が崩れてしまいかねない」と非難した。

 モスク近くで食料品店を営むアムジャド・ナザルさん(56)=パキスタン国籍=は「イスラム教は世界で一番平和な教えなので、教徒として心が痛い。ISは自分たちの都合のいいように教えを解釈しているだけだ。普通のイスラム教徒からしたら迷惑だし、誤解を招く恐れもある。ISをなくすためにどうすべきかをみんなで考えなければならない」と訴えた。【武内彩、藤顕一郎】


安倍首相、ヨルダン国王に謝意=「人道支援を拡充」
時事通信 2月1日(日)19時39分配信

 安倍晋三首相は1日夜、ヨルダンのアブドラ国王と電話で会談し、日本人人質事件へのヨルダン政府の支援に謝意を示すとともに、「(中東への)人道支援をさらに拡充し、テロとの戦いで責任を果たしていく」と伝えた。 


<「後藤さん殺害」>湯川さん父「胸が張り裂ける思い」
毎日新聞 2月1日(日)19時30分配信

 イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)とみられるグループが日本時間2月1日朝、拘束していた仙台市出身のフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)を殺害したとする新たな映像をインターネット上で公開した。後藤さんが今回、救出に向かったとされる千葉市出身の湯川遥菜さん(42)も、ISに殺害されたとする映像が1月24日に公開された。湯川さんの父正一さん(74)は1日、「こういう事態になって本当に心苦しい。胸が張り裂けるような思いです」と言ってハンカチで涙を拭った。

 湯川さんは昨年1月、海外渡航者の警備▽誘拐や人質にとられた際の救出--などを目的とする民間軍事関連会社「ピーエムシー」(東京都江東区)を設立。同4月に単身でシリア入りした際、取材中の後藤さんと知り合ったという。

 湯川さんは、シリアに再渡航する前の同6月ごろ、後藤さんと東京都内で会ったという。その際、後藤さんは「経験を積むだけなら、何も危険な場所に行く必要はない」と忠告したが、同7月28日にシリアに入ったとみられ、同8月に「ユカワ・ハルナ」と名乗る男性が尋問を受ける映像がインターネット投稿サイトに公開された。

 今年1月20日には、ISが湯川さんと後藤さんを拘束している映像が、同24日には湯川さんを殺害したとする映像が公開された。

 正一さんは1日、報道陣の代表取材に応じ「後藤さんは優しく、勇気のある方。息子の救出に向かって最悪の結果になり、ご家族には、ただただ申し訳ない」とし、後藤さんの家族とは「(今後)お会いして話すこともあると思う」と述べた。

 湯川さんの会社で顧問を務める元茨城県議の木本信男さん(70)は「後藤さんには帰って来てもらい、湯川君の様子など真実を知りたかった」と肩を落とした。【荻野公一、松本尚也、高島博之】


後藤さん殺害映像 日・ヨルダン外相が電話会談 緊密な連携継続で一致
産経新聞 2月1日(日)19時29分配信

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に拘束された後藤健二さんが殺害されたとみられる映像が公開されたことを受け、岸田文雄外相は1日夕、ヨルダンのジュデ外相と電話会談し、引き続き緊密に連携していくことで一致した。

 ジュデ氏は、先に殺害されたとされる湯川遥菜(はるな)さんと後藤さんの親族や日本国民に哀悼の意を表明した。岸田氏はヨルダン政府の支援に謝意を伝えた上で「中東の平和と安定のために日本として責任を果たしていく」と強調した。


<「後藤さん殺害」>10月末にIS支配地域に 主な足取り
毎日新聞 2月1日(日)19時25分配信

 イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)とみられるグループが日本時間2月1日朝、拘束していた仙台市出身のフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)を殺害したとする新たな映像をインターネット上で公開した。知人らの証言によると、後藤さんは昨年10月22日ごろにシリアを目指し、経由地のトルコへ向けて出国した。その際、知人には「29日午前中に帰国する」とメールしていた。同24日にはトルコ南部キリスの検問所を通ってシリアに入った。

 同行者と共に当時シリア反体制派が支配していたシリア北部アレッポ郊外のマレアに到着した。翌25日には同行者と別れてISの支配地域に足を踏み入れたが、そのまま消息が途絶えた。直前には「(ISの支配地域で)何が起こっても責任は私自身にある」という自らの証言を撮影して同行者に託し、「1週間待って(連絡がなければ)日本の友人に連絡してほしい」とも告げていた。家族らには、約3カ月前にシリア入りして既にISに拘束されたとみられていた湯川遥菜さん(42)を捜す、とも話していたという。

 政府関係者によると、11月1日ごろに後藤さんがトルコの知人へ「ガイドに裏切られ、拘束されてしまった」と電話している。その後、東京に住む後藤さんの妻にIS関係者を名乗る人物からメールが届き、約20億円の身代金の支払いを要求してきたという。

 1月20日、湯川さんとともに拘束された後藤さんの映像がインターネット上に公開され、日本政府に2億ドルの身代金を要求。24日には湯川さんが殺害されたとする映像が流れ、解放の条件が死刑囚釈放に変わっていた。【関谷俊介】

 ◇後藤健二さんと湯川遥菜さんの主な足取り(日本時間)

2014年

8月14日   湯川さんがシリアで武装勢力に拘束される

10月22日ごろ 後藤さんが日本を出国。トルコ経由でシリアへ

10月25日   後藤さんがISの支配地域に入る

11月1日ごろ 後藤さんが知人に「武装勢力に拘束された」と連絡

11月以降   IS関係者を名乗る人物から後藤さんの妻にメール。約20億円を要求される

2015年

1月20日   ISが後藤さんと湯川さんの殺害を予告し、身代金2億ドルを要求する動画が公開される

1月24日   湯川さんの遺体とみられる写真を持たされた後藤さんの映像が公開される。女性死刑囚の釈放を要求

1月27日   ヨルダン人パイロットとみられる写真を手にする後藤さんの映像が公開される。「24時間しか残されていない」と通告

1月29日   後藤さんを名乗る男性の音声が投稿される。「(現地時間の)29日日没までに死刑囚を連れてこなければ、ヨルダン人パイロットを殺害」と要求

2月1日   後藤さんが殺害されたとみられる動画が公開される。「日本国民を場所を問わず殺すだろう」と脅迫


「もっと早くから捜査すべきだった」 人質殺害で捜査本部設置に疑問も
J-CASTニュース 2月1日(日)19時17分配信

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1日早朝に公開された動画(Youtubeより)

 ISIL(いわゆるイスラム国)に拘束されていた後藤健二さんを殺害したとする声明動画の公開を受けて、警視庁と千葉県警は2015年2月1日午前、合同捜査本部を設置した。しかし、もっと早期から捜査しておくべきだったのではという声も出ている。

 報道によると、捜査本部は約60人体制で、刑法の「国外犯」規定を適用して捜査が行われる。先に殺害されたとされる湯川遥菜さんについても捜査され、2人を殺害したとする映像を分析するとともに、家族や関係者から事情聴取を行い、足取りを調べる。

■「人質強要処罰法」違反の疑い

 今回の容疑は、「人質による強要行為等の処罰に関する法律(人質強要処罰法)」違反(加重人質強要罪)だ。1977年に発生した日本赤軍によるダッカ日航機ハイジャック事件をきっかけにできた法律で、2004年のイラク日本人人質事件でも、同法違反容疑での捜査が行われている。

 同法2条は「加重人質強要」罪を、次のように定めている。「二人以上共同して、かつ、凶器を示して人を逮捕し、又は監禁した者が、これを人質にして、第三者に対し、義務のない行為をすること又は権利を行わないことを要求したときは、無期又は五年以上の懲役に処する」。

 また、2人が殺害された可能性が高いことから、同法4条が定める「人質殺害」に違反する可能性も報じられている。こちらの条文は、「第二条又は前条の罪を犯した者が、人質にされている者を殺したときは、死刑又は無期懲役に処する」というもので、極刑になる場合もある。

常岡浩介氏「なぜ8月からやらなかった?」
 「捜査」というと足で稼ぐイメージが強いのか、ツイッターには、

  「え?余計に人質増える」
  「そういやなんで千葉県警なん?現地まで行けんの?」
  「警視庁と千葉県警は、何をどう捜査するんだろうか...そもそも逮捕出来るものなの?」

といった疑問が出ている。 ちなみに、千葉県警が捜査を行うのは、湯川さんが千葉県在住のためだ(後藤さんは東京都在住)。

 ネット上では、「殺害」されてから捜査開始したことへの非難は強い。イスラム国へ取材経験のあるジャーナリスト、常岡浩介氏もツイッターで、「バカじゃないの?」「なぜ8月からやらなかった?」と、湯川さんが拘束されたとされる14年8月から捜査を行うべきだったと指摘している。

 その一方で、「いや、対応が速い方だと思うよ。遺体が目の前にないと絶対に動かないと思ってたから」「各方面が自分たちの出来ることを始めようとしているのかもしれない」などと、捜査開始を評価する意見もある。


日本人殺害強く非難=「イスラム国」、解放の試み拒む-ヨルダン
2015年2月1日(日)19時13分配信 時事通信

 【アンマン時事】過激組織「イスラム国」が人質の後藤健二さんを殺害したとみられる事件で、ヨルダンのモマニ・メディア担当相は1日、「日本人殺害を強く非難する。イスラム国が殺害やテロに固執していることを示すものだ」との声明を出した。国営ペトラ通信が伝えた。
 声明は人質解放交渉に関し「日本人人質の命を守るために最大限の努力を尽くしたが、イスラム国は関係当局によるあらゆる試みを拒んだ」と指摘した。
 ヨルダン政府は1日、閣議を開き、同じく人質となっているヨルダン軍パイロットのモアズ・カサスベ中尉の解放に向けた対応を協議。中尉の帰還に向け、引き続き努力することを確認した。
 イスラム国はヨルダン政府に対し、後藤さんの解放と引き換えにヨルダンで収監中のイラク人女死刑囚の釈放を要求していた。これに対し、ヨルダンはイスラム国側に「カサスベ中尉の生存確認」を求めたが、これまでのところ反応を得られていない。 


後藤さん殺害映像 岸田外相「人道支援で責任果たす」 アラブ諸国大使ら表敬に強調
産経新聞 2月1日(日)19時5分配信

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に拘束されていた後藤健二さんを殺害したとみられる映像が公開されたことを受け、ヨルダンなど在京アラブ13カ国・地域の外交団代表は1日夕、岸田文雄外相を外務省に表敬した。岸田氏は「日本はテロに屈することは決してない。中東への人道支援で引き続き責任を果たし、アラブ諸国をはじめとする国際社会と連携していきたい」と強調した。

 外交団代表側は「非常に卑劣な行為で憤りの念をもっている」として「強固な連帯」を改めて表明した。日本政府による中東諸国への人道支援などに関し「日本は中庸の精神を実践し、寛容と平和の価値は一貫していた。私たちの地域で高く評価されている」と伝えた。

 外交団代表はヨルダンのほか、イラクやパレスチナ自治政府、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、イエメン、クウェート、バーレーンの駐日大使・代表らで構成された。


<「後藤さん殺害」>感謝と悲しみ…妻ら親族のコメント全文
毎日新聞 2月1日(日)19時0分配信

 後藤健二さんの妻ら親族は1日、後藤さんが設立した「インデペンデント・プレス」社のホームページに、「日本政府及び各国政府並びに国民の皆様へ」と題するコメントを発表した。感謝と悲しみの言葉がつづられている。全文は次の通り。(原文のまま)

 この度は、後藤健二が世間をお騒がせすることとなり、大変申し訳ございません。

 解放に向けご尽力いただきました日本政府及び各国政府、並び無事解放を願っていただきました国民の皆様に対しまして、親族一同心よりお礼申し上げます。さらに、この間ご支援を頂きました友人の皆様に心より感謝申し上げます。

 10月末にシリア国境付近にて消息を絶って以来、私ども家族は無事の帰国を祈ってまいりましたが、このような結果となり痛恨の極みであり、悲しみに打ちひしがれております。

 ジャーナリストという職業柄、危険な地域の取材に出かけることも多く、万一の場合の覚悟はしてきたつもりでおりましたが、大切な家族を失い、この喪失感を受け入れなければならない塗炭の苦しみの中にあります。

 最後に、親族一同の願いとしましては、後藤健二の御霊の安らぎを願うとともに、幼い子供たちとともに心静かな生活を送って参りたいと思っておりますので、ご理解とご高配を賜れれば幸いです。

後藤健二 親族一同


安倍首相、ヨルダン国王と電話会談
時事通信 2月1日(日)18時59分配信

 政府は1日夜、安倍晋三首相がヨルダンのアブドラ国王と電話会談すると発表した。 


<警察庁>「後藤さんと湯川さん殺害」で捜査指示
毎日新聞 2月1日(日)18時52分配信

 イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)とみられるグループが後藤健二さん(47)を殺害したとする映像をインターネット上で公開したことを受け、警察庁は1日午前、ISが同様に「殺害した」としている湯川遥菜さん(42)を含む2人の居住地を管轄地域とする警視庁と千葉県警に捜査を指示した。両警察本部は同日、60人態勢で合同捜査本部を設置し、殺人や人質強要処罰法違反などの容疑を視野に捜査を始めたが、事件の現場はIS支配地域で、多くの困難が予想される。

 警察庁科学警察研究所によるこれまでの投稿画像の分析では、殺害の信ぴょう性を疑わせる痕跡はないとされる。捜査当局は2人は殺害された可能性が高いとみて刑法の国外犯規定に基づく画像分析を続けるとともに、家族らから現地に入った経緯などについて聴取する。

 捜査当局は2人の殺害を警告したビデオ声明に登場した男について、声の特徴などから米国や英国などの人質を殺害した疑いがあると米英メディアが報じている通称「ジハーディ(聖戦士)・ジョン」と同一人物の可能性が高いとみている。ただ、事件捜査に不可欠な検視や犯人グループの特定には多くのハードルがある。

 これまでにISが人質として拘束後に殺害したとされるジャーナリストらの遺体は発見されておらず、IS支配地域での捜査協力は望めない。捜査幹部は「米英の情報・捜査機関と連携して容疑者の絞り込みを進める」と話す。実際、2005年5月にイラクで英系民間軍事会社社員、斎藤昭彦さん(当時44歳)が武装勢力に拘束された事件では、斎藤さんが殺害されたとする声明と映像がネット上に公開されたが、遺体は見つからず、千葉県警の捜査は難航。13年1月、日本人10人が犠牲になったアルジェリアでのイスラム武装勢力襲撃事件でも、神奈川県警が現地治安当局に協力を求めながら殺人容疑などで捜査を続けている状況だ。

    ◇

 また警察庁は、国内のイスラム教関連施設への嫌がらせ行為を防ぐため、全国の警察に関連施設の警戒強化を改めて指示。警視庁はヨルダン大使館の警備を強化した。【長谷川豊、岸達也】


「凶行許せない」=日本記者クラブ
時事通信 2月1日(日)18時32分配信

 過激組織「イスラム国」が後藤健二さんを殺害したとする映像を公開したのを受け、日本記者クラブは1日、「暴力を使ってジャーナリズムを脅かすテロ行為であり、このような凶行を今後とも断じて許すことはできない」として、犯行グループを非難する声明を発表した。


【イスラム国邦人人質事件】後藤さん設立の会社が声明を発表「支援いただいた皆様に感謝」
スポーツ報知 2月1日(日)18時29分配信

 後藤さんが設立した映像通信会社「インディペンデントプレス」は1日、ホームページで声明を発表した。声明では「世間をお騒がせして、大変申し訳ございません」と謝罪し、「解放に向けご尽力いただきました日本政府、各国政府、国民の皆様には親族一同心よりお礼申し上げます。ご支援を頂きました友人の皆様に心より感謝申し上げます」とつづった。

 後藤さんが殺害されたことを受け「私ども家族は無事の帰国を祈ってまいりましたが、このような結果となり痛恨の極みであり、悲しみに打ちひしがれております」。後藤さんは中東などの紛争地域の取材をしていたことから「万一の場合の覚悟はしてきたつもりでした」としたが「大切な家族を失い、この喪失感を受け入れなければならない塗炭の苦しみの中にあります」と記した。

 また、今後の親族や家族の希望としては「後藤健二の御霊の安らぎを願うとともに、幼い子供たちとともに心静かな生活を送って参りたいと思っておりますので、ご理解とご高配を賜れれば幸いです」としている。


政府、在外公館に日本人の安全対策強化を指示
読売新聞 2月1日(日)18時22分配信

 政府は1日、イスラム過激派組織「イスラム国」の人質殺害事件で、グループが日本人を狙った新たなテロを予告したことを受け、すべての日本大使館など在外公館に対し、日本人の安全対策を強化するように指示した。

 国内でも、テロリストを入国させないよう全力を挙げる方針だ。

 安倍首相は1日、首相官邸で開かれた関係閣僚会議で「関係各国との連携を強化し、国内外の日本人の安全確保を徹底する」と表明した。

 在外公館では、現地の日本人会などと「安全対策連絡協議会」を開き、最新の治安情報を伝えるとともに、治安当局と協力して日本人学校の警備を強化する方針だ。

 外務省は1日、「イスラム国やその主張に賛同する者によるテロが世界各地で発生している」として「日本人がテロを含む様々な事件に巻き込まれる危険がある」との注意喚起を行った。


【辛坊持論】脅迫に屈しない後藤さんは本物のジャーナリスト
スポーツ報知 2月1日(日)18時3分配信

 なぜ、殺害されたとみられる湯川遥菜さんの写真を持つ後藤健二さんの映像は静止画だったのか?

 殺害予告画像の中の湯川さんは、ふっくらと「健康そう」でした。恐らくこれは、かなり前に撮影されたものでしょう。それを安倍総理の中東歴訪に合わせて合成したんですね。

 湯川さんは、2億ドルの日本の支援とは関係なく殺害されていた可能性があります。一方で最新の投稿画像は、直近に撮影されたもののようです。後藤さんの頬はこけ、顔や体に明らかな暴行と虐待の痕跡が見てとれます。

 湯川さん殺害か?の第一報を聞いてすぐにネットを検索すると、「後藤さんとみられる男性が、英語で『仲間のハルナ・ユカワがイスラム国の土地で殺された写真』と説明している。」などという記述に出くわしました。また多くのニュースサイトで、「後藤さんとみられる男性」が安倍首相にヨルダンの死刑囚の解放を呼びかけ、命乞いするコメント内容が掲載されていたんです。これらはかつて米英の人質が、アメリカの政策をののしった上で結局殺害されてしまった光景を想起させ、私も一瞬「後藤さんは脅されて、言いたくないことを言わされたんだな」と思いました。

 しかしその後、実際に犯行グループがアップした動画の現物を見て、私の理解が全く間違っていたことに気が付きました。静止画にかぶせてしゃべる「後藤さん」の声は、日本人が話す英語ではないと思われます。つまり、誰かが後藤さんを演じてアフレコしたんですね。イスラム国入りする直前に後藤さん自らが語っていた「すべて自分の責任」という信念を貫くために、どんなに脅されても犯行グループの主張を自分の口で語るのを断固拒否したってことです。だから犯人たちは静止画を公開するしかなかったんです。

 私は、後藤さんの命がけの抵抗を軽んじ、後藤さん本人が命乞いをしたかのように誤認させた一部メディアの配慮のなさに怒りを覚えます。もちろん、本当に怒るべきは、善良な市民の命を虫けらのように奪う犯人たちですけどね。

 理不尽で無法な脅迫に屈しない後藤さんの気高い姿を、私は決して忘れません。この人、本物のジャーナリストです。心から生還を祈ります。((株)大阪綜合研究所代表・辛坊 治郎)


「テロ警告」に神経とがらす=政府、水際対策を徹底
時事通信 2月1日(日)17時59分配信

 政府は、過激組織「イスラム国」を名乗るグループが日本人を標的とするテロ敢行を警告したことに「激しい敵意だ」(公安関係者)と神経をとがらせている。国民の安全確保にこれまでにない対策を迫られており、海外在留邦人への注意喚起や、テロリストの入国を阻止する水際対策の徹底に乗り出した。ただ、当局の対応には限界もあり、不測の事態をどこまで防げるかは未知数だ。
 安倍晋三首相は1日、犯行組織が後藤健二さんを殺害したとする映像の公開を受けて招集した関係閣僚会議で、「国内外の日本人の安全確保を徹底する」と表明。この後の国家安全保障会議(日本版NSC)でもこうした方針を確認した。
 犯行組織が発信した1日未明の映像メッセージは、安倍首相を名指しし、「お前の国民がどこにいようとも虐殺をもたらす」と警告。実際、事件取材のためトルコとシリアの国境地帯に集まる日本人記者の写真を撮影するなどして個人の特定を進めているという情報もある。海外の日本企業や日本人学校などがテロの標的になる恐れも否めず、岸田文雄外相は、全ての在外公館に在留邦人保護などの安全対策強化を改めて指示した。
 また、外務省は1日付で、イスラム国組織の活動拠点であるシリアやイラクに限らず、他の国・地域でも「退避勧告」には従うよう注意喚起。自民党幹部からは「危険地域への渡航は差し控えるよう説得も必要だ」との声が上がった。中谷元防衛相は、南スーダンとジブチに派遣している自衛官の安全確保に万全を期すよう求めた。
 一方、国内治安対策に関し、菅義偉官房長官は記者会見で、テロリストの入国を阻止する水際作戦や、空港・公共交通機関など重要施設の警戒・警備に重点的に取り組む考えを示した。
 ただ、今回の事件で示された通り、海外で邦人の安全を確保するのは容易ではない。来年は日本国内で主要国首脳会議(サミット)が開催されるほか、5年後には東京五輪・パラリンピックも予定され、外国人入国者数が一段と増加することが予想される。国籍が多岐にわたるテロリストが紛れ込むことを食い止めるため、政府は細心の注意を求められている。 

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