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2015年1月23日 (金)

「イスラム国」日本人人質2人殺害予告 72時間以内、身代金2億ドル要求・7

シリア、イラクで勢力を拡大する過激組織「イスラム国」を名乗るグループが20日、湯川遥菜さんとフリージャーナリストの後藤健二さんとみられる日本人2人を人質に取り、身代金2億ドル(約235億円)を72時間以内に支払わなければ殺害すると警告するビデオ声明をインターネット上に公表した。イスラム国による日本人殺害警告が確認されれば初めてとなる。

殺害警告を受けて、安倍晋三首相は菅義偉官房長官に対し、事実関係の確認に全力を挙げるとともに、関係国と協力し、人命第一に対応するよう指示。安倍首相は訪問先のエルサレムで記者会見し、「人命を盾に脅迫することは許し難いテロ行為で、強い憤りを覚える。直ちに解放するよう強く要求する」と表明した。政府は首相官邸の危機管理センターに対策室を設置した。

※以上、時事通信の報道より。

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リンク:「イスラム国」人質事件、事態打開へ情報収集 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:イスラム国殺害脅迫 外務省、対策本部会議開催 政府高官「進展ない」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<イスラム国拘束>日本の信者「一刻も早く2人の解放を」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:イスラム国殺害脅迫 民主・大野氏 首相の支援表明内容「悪意ある人たちに口実与えた」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:人質事件「情報を精査」=期限経過で状況厳しく - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:殺害脅迫ドキュメント 「人命第一」「連絡は」…緊迫の3日間 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:殺害脅迫期限経過 情報なし「方針変更ならいいが」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:殺害脅迫期限経過 後藤さん母「命救って」 日本出発2週間前に子供誕生 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:殺害脅迫期限経過 現地対策本部、情報収集「夜通し努力」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:殺害脅迫期限経過、解放へ全力 「イスラム国」と仲介通じ接触か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:殺害脅迫期限経過 手探り72時間、情報戦 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日本人殺害脅迫 「非協力」目立つ野党 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:【イスラム国日本人殺害予告】後藤さん母、涙の訴え「健二の命を救って下さい」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:【イスラム国日本人殺害予告】後藤さん母も娘も待ってる、期限72時間経過 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:子供は希望、まなざし優しく=「手差し伸べ続ける」―戦地や難民取材・後藤さん - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:2邦人安否なお不明 - 速報:@niftyニュース.
リンク:礒崎首相補佐官「イスラム国から直接反応ない」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<イスラム国拘束>最後のメール「中東に」後藤さんから母へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日本のイスラム教徒「迫害や暴力認めない」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「72時間」経過…政府、期限後も解放働きかけ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:政府、イスラム国側と接触に努力=邦人人質、NSCで対応協議―期限72時間経過 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<イスラム国拘束>殺害予告経過、犯行グループ沈黙 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:身代金で「曖昧」貫く政府=人命と対テロでジレンマ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:イスラム国殺害脅迫 教徒に2人の解放願う動き広がる 金曜礼拝でも祈り捧げる - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:イスラム国殺害脅迫 湯川さん両親、自宅で推移見守る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:人質事件の経緯 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「戦闘員は、鋭い目でナイフを見つめている」 本当にイスラム国メッセージなのか、情報錯綜 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:テロの脅威に「断固対応」 - 速報:@niftyニュース.
リンク:イスラム国「人質動画」コラ画像に海外反応 仏メディア「日本人もまたシャルリーだ」と評価 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「一刻も早く解放を」=無事祈り続ける家族ら―イスラム国邦人人質 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:イスラム国殺害脅迫 期限切れも情報収集急ぐ 部族長や宗教家とのパイプづくり模索 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:イスラム国殺害脅迫 ケネディ駐日米大使「いかなる支援も行う」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「決して許されない行為」=人質事件でイスラム教団体―愛知 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:2邦人殺害予告、期限も連絡なし - 速報:@niftyニュース.

以下、参考のために同記事を引用

「イスラム国」人質事件、事態打開へ情報収集
読売新聞 1月24日(土)12時8分配信

 イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループが日本人2人の殺害を予告している事件で、政府は24日、各国政府などを通じた情報収集に力を入れるなど、事態打開に向けた対応を続けた。

 身代金支払いの期限とされた「72時間」は23日午後に経過したが、イスラム国側の新たな声明は確認できていない。政府はインターネット上の情報も注視している。

 ヨルダン・アンマンの現地対策本部では本部長の中山泰秀外務副大臣が、現地の政府関係者らを通じた情報収集に全力を挙げている。中山氏は23日夜(日本時間24日未明)、記者団に「絶対に諦めない。2人を帰国させることが私の使命だ」と悲壮感を漂わせながら語った。現状については、「厳しい状況ではあるが、情報を精査し、本国との連絡を徹底する」と述べた。

 また、外務省は24日午前、岸田外相や斎木昭隆次官ら幹部を集めた対策本部を開いた。会議に出席する岸田氏は記者団から「最新の情報は」との問いかけに、厳しい表情で無言だった。終了後、岸田氏は「新たに報告することはない。引き続き緊張感を持って対応することを指示した」と語った。

 菅官房長官は同日午前、首相官邸入りし、事件に関する報告を受けた。安倍首相は公邸で待機を続けている。

 外務省のオペレーションルームでは、インターネットのアラビア語サイトやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などで事件に関する情報収集を行っており、24日も早朝から幹部らが出入りした。


イスラム国殺害脅迫 外務省、対策本部会議開催 政府高官「進展ない」
産経新聞 1月24日(土)11時59分配信

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が日本人2人を殺害すると脅迫した事件を受け、外務省は24日午前、省内で岸田文雄外相を本部長とする緊急対策本部会議を開催した。複数の政府関係者によると、政府は仲介者を通じイスラム国側と接触したとみられ、引き続き湯川遥菜(はるな)さん(42)とフリージャーナリストの後藤健二さん(47)の早期解放を目指す。ただ、2人の安否は依然不明のままだ。

 緊急対策本部会議は午前10時ごろから約30分間行われた。ヨルダンの現地対策本部で指揮を執る中山泰秀副大臣からの情報を共有し、関係国との連携状況などを確認した。

 岸田氏は会議終了後、記者団に対し「現状の確認だけだ。新たに報告することはない。引き続き緊張感を持って対応するよう指示した」と述べた。外務省では、省内のオペレーションルームで24時間態勢で対応に当たっている。

 菅義偉(すが・よしひで)官房長官も同日午前、首相官邸に入り、杉田和博官房副長官、外務省の斎木昭隆事務次官らと対応を協議した。政府高官は「進展はない」と語った。

 政府は、身代金の支払期限をイスラム国側のビデオ声明を確認した時刻を起点に23日午後2時50分ごろとしてきた。しかし、その後、犯行グループ側から新たな声明やメッセージなどは出されておらず、目立った動きはみられない。

 礒崎陽輔首相補佐官は23日夜、都内で記者団に「安否そのものは確認できていない」と説明した。


<イスラム国拘束>日本の信者「一刻も早く2人の解放を」
毎日新聞 1月24日(土)10時47分配信

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祈りをささげるイスラム教徒ら=東京都渋谷区の東京ジャーミイで2015年1月23日、斎川瞳撮影
 ◇金曜の集団礼拝日、全国各地のモスクで祈りささげる

 イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループが日本人2人の殺害を予告した事件は、「72時間」の身代金支払期限が過ぎた。日本国内に住むイスラム教を信じる人々は「一刻も早く2人を解放してほしい」と願う一方、「イスラム国の行動はイスラム教の教えとは全く関係ない」と、偏見が広がることを心配している。【斎川瞳、青島顕、深津誠】

 毎週金曜に開かれる集団礼拝日だった23日、全国各地のモスクではイスラム教徒たちが2人の無事を願い、祈りをささげた。

 東京都渋谷区にある国内最大規模のモスク「東京ジャーミイ」では、正午ごろから教徒約600人が集団礼拝を行った。トルコ政府から派遣されているイマーム(指導者)は、聖典コーランの教えを引用し、「イスラム教はいかなる迫害や暴力も認めていない。正当な理由なく、1人の人間を殺害することは全人類を殺害することだ」と説教。「一刻も早く2人が解放され、日本に帰ってこられるよう神に願う」と祈りをささげた。

 日本で最初に設立されたイスラム教徒の団体「日本ムスリム協会」(東京都渋谷区)は23日、「拘束されている日本人2人の安否に心を痛めている。無実の人を殺害することは、イスラムでは厳しく禁じており、許される行為ではない」と声明を発表した。協会には「日本から出て行け」という電話も寄せられたといい、樋口美作理事は「一般のイスラム教徒と過激派は違う。コーランは人命や平和の尊さを説いており、イスラム国は間違った行動をしている。日本とイスラム諸国がこれまで築いてきた平和な関係を大切にしてほしい」と話した。

 首都圏在住の会社員、前野直樹さん(39)はシリアの大学のイスラム法学部を卒業したイスラム教徒。「イスラム国を名乗る勢力は信徒とは名ばかりで、教義ではありえない残虐なことをしている。裁きを下すことは神のみに与えられた特権で、勝手な解釈で人を裁いていいわけがない」と憤る。

 イスラム諸国から来日した人々もイスラム国を批判する。

 東京都八王子市の大学に通うサウジアラビア人留学生、アルムーサ・モハッメドさん(21)はイスラム国について、「イスラムを利用して金を得ようとしているだけ。イスラム教とは違う主張で、イメージを悪くしている」と話す。

 2012年1月の来日当初、日本語学校の中国人から「イスラム教徒は怖い」と偏見を持たれたが、人となりが伝わり打ち解けた。「日本で宗教や文化が違う人とも友達になった。イスラム教は理由なく人を殺さないし、違う価値観の人とも仲良くできる宗教」と言う。

 都内でアラブ料理店を営むイラン人男性は「イスラム国の行動に賛成するイスラム教徒は絶対にいない。イスラム諸国や、イスラム教徒が全て暴力的だと誤解されてしまうのではないかと心配だ。悪いイメージが広がれば、5年後の東京五輪にも影響しかねない」と心配そうに話した。


イスラム国殺害脅迫 民主・大野氏 首相の支援表明内容「悪意ある人たちに口実与えた」
産経新聞 1月24日(土)9時10分配信

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が日本人2人を殺害すると脅迫した事件に関し、民主党の大野元裕参院議員は24日のTBS番組で「人道支援はやるべきだが、やり方、言い方は、悪意で待っている人たちにいい口実を与えた」と語った。安倍晋三首相が事件前の17日にエジプトでイスラム国対策として中東諸国に2億ドルの支援を表明した演説内容やタイミングを問題視した形だ。

 さらに、大野氏は「不用意な政府側の発言はアラブの人たちを向こうへ追いやってしまう」とも述べた。具体例として、首相が事件直後に「テロに屈しない」と表明した21日のイスラエルでの記者会見を取り上げ、「イスラエルの国旗がすぐ横にあった」と指摘。その上で「政府が不用意なことをやるときには、われわれはしっかりただしていく」と語った。

 自民党の佐藤正久参院議員は同じ番組で「多くのイスラム国家は親日で変わらないが、イスラム国といわれる疑似国家だけが異質だ。ここを間違ってはいけない」と強調した。

 21日の記者会見では首相の両側に日本とイスラエルの国旗が掲げられていた。首相が外遊先で記者会見を行う場合、日本と訪問国の国旗を掲揚するのは一般的となっている。21日の首相記者会見はもともと予定されていたが、その直前に脅迫事件が発生した。


人質事件「情報を精査」=期限経過で状況厳しく
時事通信 1月24日(土)8時9分配信

 【アンマン時事】過激組織「イスラム国」によるとみられる日本人2人の人質事件で、ヨルダンの首都アンマンに設置された現地対策本部で指揮を執る中山泰秀外務副大臣は23日夜(日本時間24日未明)、「全ての可能性を否定せずに、しっかりと情報を精査する」と述べ、2人の安否に関する情報に触れていることを示唆した。
 人質事件は既に、身代金支払いの「期限」とされた72時間が経過。インターネット上では、イスラム国関係のサイトなどに真偽不明の情報が出ている。中山副大臣は、厳しい状況下にあることを認めつつ、「絶対に2人を帰国させることが私の使命だ」と強調。安倍晋三首相から新たな命令が下るまでは当面、対策本部で情報収集に当たる構えだという。 


殺害脅迫ドキュメント 「人命第一」「連絡は」…緊迫の3日間
産経新聞 1月24日(土)7時55分配信

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人殺害脅迫事件で、日本政府が身代金支払いの期限とみる23日午後を迎えた。ビデオ声明が確認されてから72時間。人質2人を救出するため、政府関係者らは情報収集に奔走した。緊迫の3日間を追った。

 ◆20日(時間は日本時間)

 14・50ごろ イスラム国とみられるグループが、日本人2人を殺害すると脅迫するビデオ声明を、外務省がインターネット上で確認。声明では72時間以内に身代金2億ドルを支払うよう要求。直後にエルサレム滞在中の安倍晋三首相が報告を受ける

 15・00 首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置。外務省が斎木昭隆事務次官をトップとする緊急対策本部を、警察庁が高橋清孝警備局長をトップとする対策本部を設置

 15・30 安倍首相も映像を確認。周辺と対応を協議

 16・00 安倍首相が菅義偉(すが・よしひで)官房長官に(1)事実関係の確認に全力を尽くす(2)関係各国と協力し、人命第一に対応する-ことを指示

 16・35 菅官房長官が官邸で会見。ビデオの真偽、拘束された2人の身元はいずれも「確認中」と説明

 17・45 安倍首相がエルサレムで会見。「人命を盾にとって脅迫することは許し難いテロ行為」と2人の解放を求める。会見後、パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談

 18・00ごろ 千葉市にある湯川遥菜(はるな)さんの実家で父が報道陣に「情報が交錯している中で、答えられることは何もありません」

 18・15 警察庁がヨルダンの首都アンマンに出張中の職員を国際テロリズム緊急展開班(TRT-2)として活動させると発表

 21・30ごろ 中山泰秀外務副大臣がアンマンに到着

 23・30 安倍首相がエルサレムで、ヨルダンのアブドラ国王と電話会談し、協力を要請。国王は「あらゆる協力を行う用意がある」

 ◆21日

 00・00 安倍首相がトルコのエルドアン大統領と電話会談し、協力を求める

 00・30 安倍首相がエジプトのシーシー大統領と電話会談し、協力を求める

 11・20 菅官房長官が官邸で会見。拘束された2人は後藤健二さん、湯川さんと判断、「イスラム国関係者による犯行である可能性が高い」との見解示す

 13・00 警察庁が外事特殊事案対策官らをTRT-2としてヨルダンに追加派遣すると発表

 16・26 安倍首相が羽田空港に到着

 17・48 関係閣僚会議で、安倍首相がテロ対策に万全を期すよう指示。「あらゆるチャンネル、ルートを最大限生かしながら政府を挙げて手段を尽くす」

 22・35 中山外務副大臣がヨルダンのアブドラ国王と会談

 ◆22日

 9・10ごろ 湯川さんの実家で母が報道陣に「ちょっとだめですね。すみません」と言葉少なに話す

 10・00 イスラム学者で元大学教授の中田考氏が東京都内で会見。「自分が交渉に向かう用意もある」

 11・20 菅官房長官が官邸で会見。2人の安否は「承知していない」

 14・00 安倍首相がオーストラリアのアボット首相と電話会談

 19・15 安倍首相が英国のキャメロン首相と電話会談

 ◆23日

 9・30 後藤さんの母が都内で会見。「健二はイスラム国の敵ではない」と解放を訴える

 10・10ごろ 湯川さんの父、報道陣に政府関係者からの連絡の有無を問われ、「ご勘弁を」

 13・03 国家安全保障会議(NSC)を官邸で開催し、情報収集や交渉ルート確保に全力を挙げる方針を関係閣僚と確認

 14・50 政府が「72時間の期限」とする時刻を迎える。現地対策本部がある在ヨルダン日本大使館周辺も緊迫した空気に包まれた

 16・07 会見で「犯行グループ側からの連絡はない」と菅官房長官


殺害脅迫期限経過 情報なし「方針変更ならいいが」
産経新聞 1月24日(土)7時55分配信

 身代金の支払期限が23日午後に過ぎ、後藤健二さんと湯川遥菜さんの知人らは不安を抱えながら、事態の推移を見守った。

 イラクで医療支援などを行うNPO法人「JIM-NET」(東京都豊島区)の佐藤真紀事務局長(53)は、「イスラム国と直接コンタクトを取る方法はなく、報道から情報を得るしかないが、政府がどのように交渉しているか何も分からない。まずは交渉先を確保しなければいけないのではないか」と、不安を募らせた。

 平成17年、テレビ局の仕事のためにイラクを訪れていた後藤さんと知り合った。「伝えないといけないという使命感を持っている人だと感じた」という。その後も一緒に酒を飲むなどして交流を深めた。

 だが今年、後藤さんが「拉致された可能性が高い」と聞き、その後人質になっていることが明らかに。佐藤さんは仕事の合間にテレビやインターネットで情報収集を続けている。「ここからは精神力と体力の勝負。絶対にあきらめないで」と後藤さんに呼びかけた。

 後藤さんと親交があり、イラクでの拘束経験もあるフリージャーナリストの安田純平さん(40)は「72時間経過後も発表がないのは何を意味するのか。日本人ほど時間に厳密でないので、動きがないだけなのか。何かしら方針変更があったということであればいいが…」と話した。

 安田さんは、原油価格の下落などでイスラム国の資金が減り始めているという一部報道に注目している。「身代金はイスラム国にとってより大事な資金源となっているはず。72時間が経過したとはいえ、重要な資金源となる人質をそう簡単に殺害することはないのではないか」と語った。

 一方、湯川さんが経営する「民間軍事会社」と称する「ピーエムシー」顧問で、元茨城県議の木本信男さん(70)は「彼はまだ42歳。生きていてほしい。何とか助かってもらいたい」と、憔悴(しょうすい)した表情で語った。

 木本さんによると、身代金が要求された20日以降、日本政府や外務省などからの連絡は、一切ないという。

 「この3日間、落ち着かない。何も手に付かない」と不安を吐露した木本さん。「なぜ(イスラム国に)害を与えていない日本人なのか。とにかく解放してもらいたい」と訴えた。


殺害脅迫期限経過 後藤さん母「命救って」 日本出発2週間前に子供誕生
産経新聞 1月24日(土)7時55分配信

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が、後藤健二さん(47)と湯川遥菜(はるな)さん(42)を殺害すると脅迫した事件は23日午後、身代金の支払期限を迎え、緊張が高まった。人質の母は救出を訴え、知人らは朗報を待った。

                   ◇

 「健二の命を救ってください」。人質となっている後藤健二さんの母、石堂(いしどう)順子さん(78)は23日の記者会見で、息子の身を案じた。

 午前9時半すぎに始まった会見には、100人を超える報道陣が詰めかけ、30台近いテレビカメラが並んだ。石堂さんは会場入り口で一礼すると、視線を落としたまま壇上へ。さらに何度も頭を下げた後に着席した。

 イスラム国が身代金を要求する動画を公開した20日以降、「ただただ悲しくて泣いていた」という石堂さん。

 22日には後藤さんの妻と電話で話し、後藤さんが日本から出発する2週間前に子供が生まれたことを知らされたという。

 「びっくりした」という石堂さんは、「『(生まれて)2週間しかたっていない子供を置いて、なぜ遠いところへ行ったのですか』と質問したら、『知り合いを救出するため』ということだった」と話した。

 後藤さんの幼少期を振り返った際には、「親思いで幼い頃から心のやさしい子だった」と話し、「(解放という)いい結果が出れば、未来のために尽くしてくれると思う」と、無事に再会できることを願った。

 会見では原子力への反対などにも言及。「地球を汚し、何を求めようとするのか私には全然分からない」「この身をささげても、きれいな地球を作っていきたい」と訴えた。

 会見後、身代金の支払期限とされる23日午後を迎えても大きな動きがないまま。同日夜、東京都内で取材に応じた石堂さんは「政府もやれることはやってくれていると思う。とにかく無事でいてほしい。最初の動画以外、情報がないので、一刻でも早く新しい情報が届いてほしい」と語った。


殺害脅迫期限経過 現地対策本部、情報収集「夜通し努力」
産経新聞 1月24日(土)7時55分配信

 【アンマン=森本充】「何ら対応に変わりはなく、無事解放に全力を尽くすだけだ」。現地対策本部が置かれているヨルダンの日本大使館は23日、身代金支払いの期限を過ぎた後も情報収集を続けた。

 現地対策本部長の中山泰秀外務副大臣は、期限まで残り1時間を切った午前7時(現地時間)すぎ、宿泊先のホテル前で報道陣の質問に答えた。

 中山氏は、イスラム国側との接触の有無といった活動内容については口を閉ざしたが、部族長や宗教家ら解決の糸口となる重要人物とのパイプづくりを進めていることを明かした。その上で「職員は(人質の)2人の思いをくんで、夜通し努力を続けている。良い方向に向かうことを願う」と話し、険しい表情で大使館に向かった。

 大使館前では日本の報道陣に加え、地元メディアもカメラを構え、事態の推移を見守った。2人の拘束を知る地元住民も多く「どのような活動の過程で拘束されたのか」などと関心を寄せる住民もいた。大使館には、2人の状況を問い合わせる電話も世界から相次いでいるという。大使館職員は「邦人保護をあきらめない」と力を込めた。


殺害脅迫期限経過、解放へ全力 「イスラム国」と仲介通じ接触か
産経新聞 1月24日(土)7時55分配信

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日本人殺害脅迫事件を受け、厳しい表情で閣議に臨む安倍晋三首相=23日午前、首相官邸(酒巻俊介撮影)(写真:産経新聞)

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が日本人2人を殺害すると脅迫した事件は23日午後、日本政府が判断した身代金2億ドルの支払期限を迎えた。複数の政府関係者によると、政府はヨルダンの現地対策本部などで、仲介者を通じイスラム国側と接触し、期限の引き延ばしを要求したもようだ。引き続き湯川遥菜(はるな)さん(42)とフリージャーナリストの後藤健二さん(47)の早期解放に向けた作業を急ぐ。

 安倍晋三首相は23日の閣僚懇談会で「内閣を挙げて全力で取り組んでほしい」と指示。菅義偉(すが・よしひで)官房長官は記者会見で、イスラム国側が「72時間」とした身代金の支払期限が過ぎたことに関し「依然として厳しい状況だが、2人の解放に向けて全力で取り組んでいる」と語り、救出作業を続行する考えを強調した。

 政府高官は23日夜、イスラム国側との接触について「(政府の意向は)伝わっているのではないか」と指摘。外務省幹部も「さまざまなやりとりをしている」と強調したが、厳しい状況に変わりはない。

 また、礒崎陽輔首相補佐官も同日夜のBS日テレ番組で「既存のあらゆるルートを活用し、新しいルートも紹介してもらい、さまざまなアクセスをして間接的な情報はちゃんと得ているが、直接的に連絡があるわけではない」と述べた。

 政府は、支払期限をイスラム国側のビデオ声明を確認した時刻を起点に23日午後2時50分頃としてきた。首相はその直前、麻生太郎副総理兼財務相や菅氏、岸田文雄外相ら関係閣僚を官邸に呼び、国家安全保障会議(NSC)を開催し、情報の収集・分析を強化する方針を確認した。


殺害脅迫期限経過 手探り72時間、情報戦
産経新聞 1月24日(土)7時55分配信

 「イスラム国」の日本人殺害脅迫事件は身代金支払期限の「72時間」が経過したが、政府はこの間、関係国などを介して犯行グループ側との間接的な接触を水面下で模索しつつ、対外発信を強化してイスラム国側に早期解放を求めてきた。ただ、相手側の動きは読み切れず、今後も手探りの対応を強いられそうだ。

 岸田文雄外相は72時間が過ぎた23日夕、外務省内で緊急対策本部会議を開催した。岸田氏は引き続き緊張感を持って対応するように指示。情報収集の現状や、ヨルダンに置く現地対策本部の対応などを協議した。

 省内のオペレーションルームには常時30人以上の職員が詰め、24時間態勢で対応に当たっている。期限を迎え、イスラム国に関係するウェブサイトに「カウントダウンが始まった」などの書き込みが行われた。外務省は「イスラム国のものではない」(幹部)と早い段階で結論づけたが、情報戦も熾烈(しれつ)さを増す。

 政府は20日午後2時50分ごろに脅迫映像を確認して以降、「人命第一」の解決を掲げるとともに、イスラム国対策の2億ドル拠出は非軍事分野に限った人道支援であると訴えてきた。

 安倍晋三首相は中東滞在中の20日、パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談したほか、21日未明にかけてヨルダンのアブドラ国王やトルコのエルドアン大統領らに電話し、早期解決への協力を要請してきた。

 官邸では、首相の留守を預かる菅義偉官房長官を中心に、中東諸国の情報を重点的に集め、シリア地域の部族長、イスラム教指導者らを通じた早期解放への働きかけを継続してきた。もともと、政府は昨年8月、湯川遥菜さんがシリア国内で拘束されたことを確認した。後藤健二さんに関しても昨年12月時点でシリアに渡航し連絡が取れないことを把握していた。

 しかし「テロとの戦い」を掲げる政府として、過激なテロ組織と直接折衝するわけにはいかない。平成24年にはシリアの日本大使館を撤退させている。中東地域の人脈や情報収集体制が細い中で、未然に阻止する手立てはなかなか見いだせずにいた。

 そうした中での今回の事件。外務省幹部は23日夕、「相手の出方を待っている状況だ」と苦しさをにじませた。それでも「ありとあらゆる手段を尽くす」(官邸筋)といい、ギリギリの救出オペレーションを続けている。


日本人殺害脅迫 「非協力」目立つ野党
産経新聞 1月24日(土)7時55分配信

 ■「難民支援中止を」/民主ネット誤記「殺害公表」

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が日本人2人を殺害すると脅迫した事件をめぐっては、野党の一部から、イスラム国を利しかねない反応が相次いでいる。一方、与党は、政府の人質救出に向けた取り組みを見守っているが、刻一刻と時間だけが過ぎていく現状に焦りもにじませている。(阿比留瑠比、坂井広志)

                   ◇

 民主党の細野豪志政調会長は23日、都内で記者団に「政府は人命尊重でやっているということだから、必要な支援は惜しまない」と語った。だが、野党が一致して政府に協力的かといえば必ずしもそうではない。

 21日のフェイスブック(FB)で安倍晋三首相の外交・安全保障政策を批判した民主党の徳永エリ参院議員は「イスラム世界の国々は親日でした」と過去形で語るが、日本政府の中東政策に変更があったわけではない。むしろイスラム国の方がイスラム諸国で忌避されているとされる。

 徳永氏は22日、インターネット上で多くの批判が出たことを受け、FBで「同じ国民としてひたすらに無事を祈ること、なぜ出来ないのでしょうか」と反論したが、21日の書き込みを訂正したわけではない。

 さらに、民主党は21日に公式ツイッターで「日本人2人の殺害を公表」と投稿していた。明らかな事実誤認で、ただちに「2人を殺害するとして日本政府に身代金を要求した」と訂正、謝罪した。

 一方、小沢一郎代表率いる「生活の党と山本太郎となかまたち」の山本太郎参院議員は21日、ツイッターで首相宛てに「2億ドルの(難民・避難民への)支援を中止し、人質を救出してください」と書き込んだ。日本人の命だけを尊重し、イスラム国の暴虐から周辺国に逃れた人々の苦境を軽視しているとの批判も出そうだ。

 自民、公明両党は21日に与党対策本部を設置し、事態の推移を見守っているが、自民党の伊達忠一参院幹事長は23日、産経新聞の取材に「長期戦の様相だ」と語り、顔を曇らせた。

 2004年のイラク邦人人質事件の際に現地対策本部長を務めた逢沢一郎元外務副大臣は、23日付のメールマガジンで「今回は相手が違う。えたいのしれないイスラム国。一方的に設定した72時間というリミット。祈るような気持ちです」とつづった。


【イスラム国日本人殺害予告】後藤さん母、涙の訴え「健二の命を救って下さい」
スポーツ報知 1月24日(土)7時4分配信

 過激派「イスラム国」とみられるグループが、人質としたフリージャーナリスト後藤健二さん(47)と、湯川遥菜さん(42)の殺害を予告した事件で、政府が「72時間」の身代金2億ドル(約235億円)支払い期限と判断した23日午後2時50分が、経過した。2人の安否は依然、不明で、政府は犯行グループ側から連絡はないとしている。後藤さんの母・石堂順子さん(78)はこの日、都内で会見を開き、後藤さんに子どもが誕生していたことを明らかにした上で、涙ながらに解放を訴えた。

 会見で、後藤さんの母・順子さんは憔悴(しょうすい)しきった表情を浮かべていた。「日本政府の皆さん、健二の命を救って下さい」と涙ながらに訴えた。

 23日早朝に後藤さんの妻と初めて連絡をとったという順子さんは、後藤さんに、2歳の長女と、昨年10月、シリアに渡る約2週間前に生まれた生後3か月ほどの次女がいることを明らかにし、「赤ちゃんをなぜ置いて行ってしまったのか。健二に憤りを感じた」と話した。妻は、後藤さんが湯川さんと思われる知人を救出するためにシリアへ飛んで行ってしまったと話していたという。

 順子さんは会見冒頭、用意した声明文を手に「日本国民や日本政府の皆さん、ここにお集まりの諸外国の方々に感謝と、ご迷惑をおかけしますことをおわび申し上げます」とあいさつ。「(拘束を知ってからの)この3日間、ただただ悲しく泣いていました。健二はヨチヨチ歩きのころから友達に優しく接する子でした」と振り返った。

 まだ日本政府から一度も連絡はないと話し、「健二はイスラムの方々の敵ではありません。解放して下さい」と声を震わせた。

 順子さんは20日、「世界を通じて『息子を救ってほしい』というメッセージを送りたい」と関係者を通じて会見開催を提案。この日、後藤さんの実兄から「会見をやめるように」と電話があったが、順子さんは出席を決めた。

 会見後、順子さんは都内の自宅でテレビ報道を見ながら経緯を見守った。順子さんは3年前、都内の和食レストランで、後藤さんに誕生日を祝ってもらったことを「忘れられない」と話すなどしながら、連絡を待った。


【イスラム国日本人殺害予告】後藤さん母も娘も待ってる、期限72時間経過
スポーツ報知 1月24日(土)7時4分配信

 過激派「イスラム国」とみられるグループが、人質としたフリージャーナリスト後藤健二さん(47)と、湯川遥菜さん(42)の殺害を予告した事件で、政府が「72時間」の身代金2億ドル(約235億円)支払い期限と判断した23日午後2時50分が、経過した。2人の安否は依然、不明で、政府は犯行グループ側から連絡はないとしている。後藤さんの母・石堂順子さん(78)はこの日、都内で会見を開き、後藤さんに子どもが誕生していたことを明らかにした上で、涙ながらに解放を訴えた。

 刻一刻と緊迫度が増す中、犯行グループによる身代金支払い期限と政府が判断した「72時間」のタイムリミットは過ぎた。依然として人質2人の安否についての情報はもたらされていない。

 会見した菅官房長官は、期限が過ぎたことについて「依然として厳しい状況だが、2人の解放に向けて全力で取り組む。生存を前提で対応している」とし、安否については「政府としてはさまざまな情報に接しているが、未確認だ」と説明。さらに「テロに屈することはない。国際社会によるテロとの闘いに貢献していく」とし、身代金を支払う方針はないことを、改めて暗に示した。

 安倍晋三首相は2人の解放に向け、外交・安全保障の司令塔となる国家安全保障会議(NSC)を官邸で開催。20日の殺害予告以来、NSC開催は初めてで、情報収集や交渉ルート確保に全力を挙げる方針を関係閣僚と確認した。

 首相の下に菅氏、麻生副総理兼財務相、岸田外相、中谷防衛相らが参加し、各国からの関連情報などを踏まえて今後の対応を議論した。岸田氏は「各国からの情報を分析している」とし、イスラム国側との接触状況については「いろいろな関係者とやりとりをしている」と述べるにとどめた。

 一方で、2人の足取りについての新しい情報も。シリアの反体制派活動家は22日、後藤さんと湯川さんが予告声明直前の17日までイスラム国が首都とするシリア北部ラッカに監禁され、その後、北部アレッポ郊外に移されたと述べた。活動家によると、イスラム国に近い複数の関係者が17日にラッカの監禁施設で「日本人2人の姿を確認した」としている。


子供は希望、まなざし優しく=「手差し伸べ続ける」―戦地や難民取材・後藤さん
時事通信 1月24日(土)4時57分配信

 「子供は希望。できるのは手を差し伸べ続けること」。過激組織「イスラム国」に拘束されたフリージャーナリスト後藤健二さん(47)は、中東やアフリカの紛争地域で生きる子供や女性、難民を取材し、日本の子供向けに数冊の本にまとめ出版していた。
 後藤さんは1996年に映像通信会社「インデペンデント・プレス」を設立し、世界各地で取材を続けてきた。
 2000年には西アフリカ・シエラレオネにある少年兵の更生施設を訪れ、長年続いた内戦で両親を殺された15歳の元少年兵を取材した。「大統領になって戦争をなくしたい」と希望を語る元少年兵に、後藤さんは自分が使っていたボールペンをプレゼントした。
 「戦争が起これば、すべてが破壊される。建物や街の風景は元に戻っても人の心に刻まれた憎しみや悲しみは消えません」。元少年兵が立ち直っていく姿を描いた本で、率直な思いをつづった。
 01年にはタリバン政権崩壊直後のアフガニスタンに入国。首都カブールで、米軍に自宅を誤爆された10歳の少女が学校に通う様子を約1年にわたり見守った。周囲の誤解から少女が通学できなくなると、国連児童基金(ユニセフ)の職員と一緒に学校を訪れ、教師に掛け合うこともあった。
 本の後書きでは、「『テロとの戦い』とまるで記号のように使う言葉の裏側で、たくさんの人たちの生活が破壊されていることを知らないでいた」と記した。
 「唯一の希望は子供たちです。私たちにできることは彼らに手を差し伸べ続けることではないか、そう思います」。本はそう結ばれている。
 後藤さんと交流があったジャーナリスト安田純平さん(40)は「後藤さんは最前線でなく、周辺で生きる人や背景の取材が不可欠と考え、深く掘り下げていた」と話した。 


2邦人安否なお不明
2015年1月24日(土)3時40分配信 共同通信

 【アンマン共同】シリアとイラクで活動する過激派「イスラム国」を名乗るグループが、日本人人質2人の殺害を予告し身代金2億ドル(約235億円)を要求した事件は、一方的に設定された支払期限の翌日の24日になっても、イスラム国は声明発表など具体的な動きを見せていない。仙台市出身の後藤健二さん(47)と千葉市の湯川遥菜さん(42)の安否は依然不明。日本政府は24日も情報収集を継続し、犯行グループとの交渉ルート確保を急ぐ。

 日本政府はヨルダンなど中東各国に協力を要請。部族有力者やイスラム教指導者らを通じたグループ側への影響力行使を期待している。


礒崎首相補佐官「イスラム国から直接反応ない」
読売新聞 1月23日(金)23時31分配信

 礒崎陽輔首相補佐官は23日夜、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、「イスラム国」とみられるグループが日本人2人を拘束した事件に関し、「(イスラム国から)間接的な意味での反応がないわけでないが、ダイレクトな反応ではない」と述べた。

 2人の安否については「現段階では分からない」と語った。中東調査会客員研究員の大野元裕・民主党参院議員は「政府には(イスラム国に)積極的なアクセスを求めてほしい」と述べた。


<イスラム国拘束>最後のメール「中東に」後藤さんから母へ
毎日新聞 1月23日(金)23時21分配信

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後藤さん(右)と母の石堂順子さん=2012年1月、石堂さん提供

 日本人2人を拘束したイスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループが指定した「72時間」の身代金支払期限。期限を過ぎても、湯川遥菜さん(42)と後藤健二さん(47)の安否は明らかになっていない。「健二は敵ではありません。命を救って」「とにかく無事で」--。親族や2人を知る関係者は解放を願い続けている。

 後藤さんの母、石堂順子さん(78)は23日午後、東京都内の自宅でテレビのニュースなどを見ながら、事態の推移を見守った。

 同日午前、日本外国特派員協会(東京都千代田区)で記者会見し、「健二はイスラム国の敵ではありません。解放してください」と呼びかけた石堂さん。さらに、イスラム国に「(湯川さんの)釈放を願って単身で渡った子です。恨みつらみはやめてほしい」と訴えた。殺害予告の動画がインターネット上で公開された20日以降は「この3日間、ただただ、悲しくて泣いていました」。

 イスラム国とみられるグループが突きつけた、身代金支払期限は72時間。日本政府は23日午後2時50分とみていた。その時刻を過ぎても、動向は伝わってこない。「今はとにかく政府を信じるしかない」。事件を伝えるテレビ番組を、祈るような表情で見つめた。

 後藤さんは仙台市で生まれ、東京で育った。兄と姉との3人きょうだいの末っ子。「友達思いの優しい子でした」と振り返る。学生時代にはアメリカンフットボールに熱中する活発な青年に成長した。

 2012年冬。後藤さんが、石堂さんの誕生祝いに近くの飲食店で食事をごちそうしてくれた。石堂さんが「世の中に役立つ人間になって。健康に気をつけて」と語りかけると、照れくさそうにうなずいたという。

 最近は顔を合わせる機会が少なかったが、後藤さんは海外から時折、メールや電話で連絡してきた。昨年5月に、後藤さんから「仕事で中東に行ってくる」というメールを受けた。「気をつけて」と返信したが、その後は連絡を取れていない。

 紛争地域の取材で子供の被害に心を痛め、その惨状を世に訴え続けた後藤さん。自身にも、昨年10月1日に生まれたばかりの子がいる。石堂さんは「早く、赤ちゃんに父親の顔を見せてほしい」と、言葉を詰まらせた。【大平明日香】

 ◇「いても立ってもいられない」仲間たち

 後藤さんを知るジャーナリスト仲間も、焦燥感を募らせる。

 フリーカメラマンの八尋伸さん(35)=東京都=は12年8月、トルコ国境に近いシリア北部、アザーズのメディアセンターで、難民の家族に同行取材をしていた後藤さんに出会った。八尋さんはシリア取材が初めてだったが、後藤さんが「自分のテーマを持って取材した方がいい」とアドバイスしてくれたという。昨年12月、知人から後藤さんが行方不明と聞いた。携帯電話に連絡したが、つながらなかった。そして、今回の事件。八尋さんは「何とか無事に解放されてほしい」と願った。

 一緒に取材した経験があるジャーナリストの池上彰さん(64)は「72時間の時間切れになったが、何とも分からないし、いても立ってもいられない気持ちだ」。時折、涙ぐみながら話した。

 23日は教授を務める東京工業大(東京都目黒区)の授業の冒頭、後藤さんが戦争を取材する意味を伝えたという。「誰かが行かなければならないところに彼は行った。ジャーナリストが取材しなかったために、アフリカのスーダン内戦は延々と続き、飢餓状態になった。誰かが伝えないと戦争はなかったことになる。それが一番悲しいことだ」。学生たちに、そう訴えた。【青島顕、堀智行】

 ◇「また教えて」講義頼んだ教授

 後藤さんは取材を通じて紛争被害に苦しむ子供に出会い、その状況を伝える講義や講演をしてきた。大正大人間学部(東京都豊島区)は、09年から12年に計4回、特別講義として後藤さんを招いた。落合崇志教授(58)は「無事に帰国してもう一度、教えてもらいたい」と願う。

 1回の講義は4時間半。学部1年生を対象に、取材した中東各地の紛争地域で会った子供の境遇を伝えた。後藤さんは現場で撮影した写真を示しながら「戦争になれば、子供は大人の事情で犠牲になる」と訴えた。落合教授は「まなざしの温かさを感じた」と語る。

 後藤さんは10年10月、長崎市の児童養護施設「明星園」を訪問。約40人の子供らに取材で使う無線機を見せながら「紛争地で命を守る唯一の機械です」と説明し、自身の仕事を紹介した。

 夕食では談笑しながら、カレーをほおばった。奥貫賢治園長(66)は「気さくで優しい人。とにかく助かってほしい」と祈る。【深津誠】

 ◇湯川さん実家、沈黙守る家族

 湯川さんの千葉市花見川区の実家はひっそりとし、無事を祈る家族は沈黙を守った。

 拘束情報が明らかになった昨年8月。父正一さん(74)は取材に「無事に解放されて帰ってくることだけを、ただ願っている」と話した。それから1カ月たった同9月にも取材に応じ「(安否に関する)情報を待つしかありません」と時折涙を浮かべた。

 湯川さんは27歳で結婚したのを機に実家を出たが、数年前に妻を亡くし、実家近くのアパートで1人暮らしをするようになった。昨年1月に海外の紛争地での警備などを請け負う会社を設立し、活動を始めた。同7月下旬にシリア行きを伝えられ、正一さんは「気をつけて」と見送った。

 そうした中、飛び込んできた拘束情報に「正義感で腹をくくって行ったと信じている」と語った正一さん。だが、「(一報から1カ月たって)いろいろなことが頭に浮かぶ。彼の小さな時のこととか。息子が遠くに行くような気がします」と不安を漏らした。【荻野公一】


日本のイスラム教徒「迫害や暴力認めない」
読売新聞 1月23日(金)22時10分配信

 「イスラムは迫害や暴力を認めていません」。

 東京都内のモスク「東京ジャーミイ」で23日、白い衣姿のイマーム(導師)、ムハンメッド・ラーシット・アラス代表(30)がこう語りかけた。「イスラム国」の関与が疑われる今回の事件を受け、国内のイスラム教徒からも非難の声が広がっている。

 殺害予告映像の公開後、初めて迎えた金曜日の集団礼拝。「一刻も早く無事に解放されますように」と締めくくったアラス代表の言葉に、約200人のイスラム教徒たちが真剣な表情で聞き入っていた。

 「日本ムスリム協会」の推計によると、国内のイスラム教徒は約10万人。東南アジア系の住民を中心に増加傾向にあるが、イスラム教徒への悪感情につながるのを懸念する声も上がる。


「72時間」経過…政府、期限後も解放働きかけ
読売新聞 1月23日(金)22時10分配信

 イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループが日本人2人の殺害を予告している事件は23日午後、身代金支払いの期限とされた「72時間」が経過した。

 政府は引き続き、人命最優先の立場で各国政府や現地の部族関係者などあらゆるルートを通じ、イスラム国に解放を求める政府の取り組みを継続していく方針だ。

 菅官房長官は、期限経過後の23日午後の記者会見で、イスラム国側からの新たな声明などは確認できていないとし、「依然として厳しい状況だが、即刻の解放に向け、関係するありとあらゆる国々、部族長や宗教団体の代表者に協力要請をし続けていく」と強調した。

 拘束されている湯川遥菜(はるな)さん(42)とジャーナリストの後藤健二さん(47)の安否については、「政府としては様々な情報に接しているので、2人の早期解放に全力を挙げている」と述べた。


政府、イスラム国側と接触に努力=邦人人質、NSCで対応協議―期限72時間経過
時事通信 1月23日(金)21時39分配信

 過激組織「イスラム国」とみられるグループが日本人2人の殺害を警告した事件は23日午後、「72時間」の身代金支払期限を迎えた。菅義偉官房長官は記者会見で「依然厳しい状況にあるが、邦人の解放に向けて全力で取り組む」と強調。2人の安否について「さまざまな情報に接していることも事実だ」と述べ、事態打開に向け水面下でイスラム国側との接触に努めていることも示唆した。
 ただ、菅長官はイスラム国側からの新たなメッセージについては「特別ない」と述べた。岸田文雄外相も同日夜、記者団に「引き続き情報収集、(関係先への)働き掛けを続けている。新たに報告することはない」と説明するにとどめた。
 政府は23日午後1時すぎから約40分間、国家安全保障会議(日本版NSC)を開催。安倍晋三首相、麻生太郎副総理兼財務相らが出席し、各方面の情報を分析し、今後の対応を協議した。 


<イスラム国拘束>殺害予告経過、犯行グループ沈黙
毎日新聞 1月23日(金)20時58分配信

 イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループが日本人2人の殺害を予告し、身代金を要求した事件は、交渉期限とされた23日午後を過ぎた。菅義偉官房長官はその後の記者会見で「厳しい状況だが、2人の解放に向け、関係者に協力を要請して全力で取り組んでいる」と述べ、早期解放に努める政府方針は変わらないことを強調した。政府はシリア近隣国や地元関係者らを通じ、2人の安否確認や交渉期限の延長を求めているとみられる。

 ただ、期限経過後、犯行グループの表立った動きはなく、拘束された湯川遥菜さん(42)と後藤健二さん(47)の解放に向けた展望が開けたわけではない。

 政府は「23日午後2時50分」の期限を前に、同日午後、安倍晋三首相、菅氏、岸田文雄外相らによる国家安全保障会議(NSC)を首相官邸で開き、対応を協議した。首相はこれに先立つ閣議で、内閣を挙げて2人の解放に全力を挙げるよう各閣僚に指示した。

 菅氏は23日午後の会見で「さまざまな情報に接している。(グループ側に接触できる)可能性のあるあらゆる国や部族長、宗教団体の代表に協力を要請し続けている」と説明。期限後にグループ側から連絡はないとしたうえで「相手側の意図や背景を分析している」と述べた。

 2人の殺害予告動画は合成・加工された可能性が指摘されている。しかし、政府は分析を進めた結果、「撮影の日時や場所、2人が一緒にいたのかどうかなどを動画から判断するのは困難」との見方を強めており、安否の有力な手がかりにはつながっていない。

 こうした中、政府は、不測の事態を防ぐには交渉の時間をできるだけ確保する必要があると判断。現地対策本部のあるヨルダンや、人質解放の実績を持つトルコなどを介し、グループ側と接触を図っている模様だ。

 菅氏は会見で、2億ドルの身代金要求について記者団から対応を問われ、「日本はテロに屈することなく、国際社会に貢献する」と改めて強調した。外務省幹部は「テロに対する国際社会との連携を崩すわけにはいかない」と語る。

 中谷元防衛相は23日、ヘーゲル米国防長官と電話で協議し、ヘーゲル氏は2人の解放に全面協力する考えを伝えた。中谷氏と防衛省で会談したケネディ駐日米大使も「米国民は拘束された方々とご家族につねに思いをはせている」と支援を約束した。【木下訓明】


身代金で「曖昧」貫く政府=人命と対テロでジレンマ
時事通信 1月23日(金)20時36分配信

 過激組織「イスラム国」とみられるグループによる邦人人質事件で、日本政府が身代金支払いについて態度を明確にするのを避けている。支払い拒否を鮮明にすれば人質の安全が脅かされる可能性があり、逆に支払いに応じると受け取られれば、対テロで国際社会の足並みの乱れを招きかねないというジレンマを抱えているためだ。
 菅義偉官房長官は23日午後の記者会見で、身代金支払いについて「人質の解放に最大限努力し、テロに屈することなく国際社会の取り組みに貢献するという立場に変わりはない」と繰り返し、最後まで言質を取らせなかった。 


イスラム国殺害脅迫 教徒に2人の解放願う動き広がる 金曜礼拝でも祈り捧げる
産経新聞 1月23日(金)20時31分配信

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金曜日の集団礼拝でモスクに集まり、導師(中央上)とともに祈るイスラム教徒たち=23日午後、東京都渋谷区の東京ジャーミイ(石井那納子撮影)(写真:産経新聞)

 日本国内のイスラム教徒の間でも、人質の解放を求める動きが広がっている。日本社会に溶け込もうとする教徒からは、イスラム国による日本人殺害脅迫事件について「イスラム教に対する偏見を助長させる」と不安視する声も上がった。

 イスラム教徒の集団礼拝日の金曜日にあたる23日、国内最大級のモスク「東京ジャーミイ」(東京都渋谷区)では正午すぎから集団礼拝が始まり、都内近郊から集まった約600人が祈りをささげた。

 礼拝の中で、導師のアラス・ムハンメッド・ラーシットさん(30)は「私たちの教えは、人々の生命の安全を危険に陥れること、騒動を引き起こすことを大きな罪としている」と説き、「1人の人間を正当な理由もなく殺害することは全人類を殺害することである」と強調。「人質となっている2人が一刻も早く安全に解放されますように」と呼びかけると、参列者は声を合わせて祈った。

 埼玉県和光市の飲食店店長、フェルドス・アイルティさん(29)は「イスラム教とテロが同じものだと考えられてしまうので悲しい。日本は他人の宗教も尊重してくれる素晴らしい国なのに…」とうつむく。

 東京都世田谷区在住の会社経営、バシャラ・セルダルさん(41)は「人質2人の無事を祈った。事件によって差別されたり、仕事が減ったりする事態は起きていないが、不安はつきない」と話し、「イスラム国がしていることは本来のイスラム教の教えとは違う。ぜひ日本人にはそのことを知ってほしい」と訴えた。

 一方、日本人のイスラム教徒団体「日本ムスリム協会」(渋谷区)は23日、ホームページに「無実の人を殺害することは、イスラムでは厳しく禁じており許される行為ではない」とする声明を出し、2人を直ちに解放するよう求めた。


イスラム国殺害脅迫 湯川さん両親、自宅で推移見守る
産経新聞 1月23日(金)19時51分配信

 千葉市内にある湯川遥菜さんの実家では23日午前、父親の正一さんが政府関係者からの連絡の有無を報道陣に問われ、「ご勘弁を。普通の生活を送るので」と述べた。夫妻の体調を気遣う質問に対しては、「外に出られなくて不自由だが、体は何とか大丈夫」と説明した。

 この日は夫妻とも、身代金支払期限の時間を過ぎても外出はせず、夜まで在宅して推移を見守った。


人質事件の経緯
時事通信 1月23日(金)19時23分配信

【2014年】
  8月中旬    湯川遥菜さんがシリアで過激組織「イスラム国」に拘束された疑い          があることが表面化
 10月末     後藤健二さんがシリアで行方不明に
【2015年1月】
    17日   中東歴訪中の安倍晋三首相がカイロで演説し、難民支援など2億ド          ルの無償資金協力を表明
【20日】
 午後2時50分  日本政府が、イスラム国を名乗るグループが公開した動画を確認。 


「戦闘員は、鋭い目でナイフを見つめている」 本当にイスラム国メッセージなのか、情報錯綜
J-CASTニュース 1月23日(金)19時21分配信

 人質事件のタイムリミットとされた時刻が過ぎ、イスラム国系サイトで、日本人2人へのアクションをほのめかすような書き込みがあったと報じられた。一方で、日本政府が引き続き2人の救出を探っているとの報道もあり、安否を巡る情報が錯綜している。

 日本政府がタイムリミットとみた2015年1月23日午後2時50分ごろの少し前だった。日本のテレビ報道などによると、イスラム国系とみられるサイトで、イスラム国と、2人の首を切る人物のメッセージを載せたとの書き込みがあった。

■支援者とみられるサイト「カウントダウンが始まった」

 そこでは、次のようなことが書かれていた。

  「カウントダウンが始まった。イスラム国の戦闘員は、鋭い目でナイフを見つめている。日本の首相は、未だに悪だくみをしている。日本国民は、ただ傍観していた。拘束された2人に対する慈悲がない。イスラム国の指導者とその兵士たちは言ったことはやる」

 このサイトは、今まで他国の人質への殺害警告が載せられていたともいう。こうした情報は、ネット上でも話題になり、様々な憶測が書き込まれた。

 一方、その後しばらくして、外務省関係者の話も報じられた。それは、イスラム国系サイトは、支援者によるもので、犯行グループによるものではないということだった。結局、メッセージとされた書き込みの信ぴょう性は、分からないままだった。

 人質問題については、厳しい状況も伝えられていた。

 NHKによると、イスラム国の広報担当という男は23日未明、ネット上の音声通話などで取材に答え、「日本人は『イスラム国』と戦う不信心者だ」と強く非難した。身代金などを巡る日本側との交渉などについては回答を拒否し、「しばらくしたら声明が出るだろう」と明かした。

 その真意は不明だが、厳しい口調からすると、2人の安否が懸念される事態も考えられた。

コンタクトが取れているとの観測も報じられる
 また、人質解放の交渉もしようとしたというジャーナリストの常岡浩介さんは、外国特派員協会で行った1月22日の会見で、「状況は、ほぼ絶望的だと思っています」と見通しを示した。

 その理由について、常岡さんは、人質が助かったのは、イスラム国がビデオ声明を行う前に身代金の交渉をして解放されたケースに限られているとして、「イスラム国は、ビデオで殺害予告をした人を確実に殺害してきた」と述べた。

 一方で、日本政府は、まだ望みを捨てずに様々なルートを使って交渉を続けているとも報じられている。

 現地対策本部があるヨルダンでは、本部長を務める中山泰秀外務副大臣に変化が見えてきたとするテレビ報道もあった。報道陣の問いかけに対し、イスラム国側との接触を否定せず、むしろコンタクトが取れている印象を持たせたという。現地の専門家も、イスラム国からの人質解放に成功したトルコが日本に協力しているはずだとの見方を示したとも報じられた。

 身代金支払いについても、日本政府は慎重な物言いに終始しているとする新聞報道もあった。つまり、含みもある発言ということらしい。菅義偉官房長官は、タイムリミットが過ぎた23日夕の会見でも、「テロには屈しない」としながらも、身代金については引き続き言及を避けていた。現時点ではイスラム国からの特段のコンタクトはないと説明したが、「さまざまな情報に接していることも事実」とも述べ、含みを持たせた。

 いずれにせよ、近いうちに、何らかの動きが判明しそうだ。


テロの脅威に「断固対応」
2015年1月23日(金)19時4分配信 共同通信

 警察庁の金高雅仁長官が23日就任して初めての記者会見に臨み、過激派「イスラム国」とみられるグループによる2邦人殺害予告事件に触れ「イスラム過激派のテロがわが国の直接の脅威となり、緊迫の度を増している」と強調し「断固たる措置を取る」と訴えた。

 「イスラム過激派の脅威は世界に拡散している」として各国との連携強化の必要性に言及、国内でのテロ抑止にも注力する意向を表明した。

 警察が抱える課題として、巧妙化するサイバー攻撃や年間約500億円に上る被害がある振り込め詐欺などの特殊詐欺、深刻化する危険ドラッグによる事件や事故、暴力団対策などを挙げた。


イスラム国「人質動画」コラ画像に海外反応 仏メディア「日本人もまたシャルリーだ」と評価
J-CASTニュース 1月23日(金)19時1分配信

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仏メディアが「コラ画像」を紹介

 イスラム過激派組織「イスラム国」が日本人2人を拘束してインターネット上に公開した映像を加工し、笑いものにするような「コラ画像」がツイッターで多く出回った。人命がかかっている事態で不謹慎ととらえる人もいる。

 海外のメディアも注目した。意外な評価をしたのは、イスラム教の風刺画を巡って「表現の自由」を声高に主張するフランスだった。

■「イスラム国をやゆし、人質問題に抗議している」

 砂漠を背景に、オレンジ色の服を着せた後藤健二さんと湯川遥菜さんをひざまずかせ、全身黒い服装で固めた男が中央でナイフを手にして英語で身勝手な主張を続ける。「イスラム国」が日本人2人を人質にとり、巨額の身代金を要求した映像を見て、怒りを感じた人は少なくないはずだ。

 ところがネット上では、映像の一部を切り取って面白おかしく加工し、画像化する動きが加速した。黒づくめの男が逆に捕らわれているように人物を入れ替えた画像、ナイフをかざすイスラム国の男がまるで肉料理の「ケバブ」をつくっているように背景を加工した絵柄、日本人2人の顔がアニメのキャラクターに置き変わっている――。数えきれないほどの「コラ画像」がツイッター上で拡散され、一連の投稿は「ISISクソコラ画像グランプリ」と名付けられた。

 複数の海外メディアが、この動きを追った。米3大ネットワークの1つ、NBCニュース電子版は2015年1月23日付の記事で、「日本のツイッターユーザーは、風刺イメージを使った全国的な画像加工バトルを仕掛けてISIS(イスラム国)をやゆし、人質問題に抗議している」と報じた。「グランプリ」がツイッターで話題に上った回数は、過去数日間で6万回に達したという。

 フランスの公共ラジオ「フランス・インター」電子版は1月22日、「フォトショップがジハーディスト(イスラム過激派)に対抗」との見出しで記事を配信した。「フォトショップ」は画像加工ソフトの商品名だが、ここでは加工そのものを指しているようだ。人質解放に2億ドルと巨額の身代金を要求したイスラム国に対して、「日本のツイッターユーザーは、ユーモアで対抗する道を選択した」と紹介。さまざまなコラ画像の投稿には、「切迫した状況下では少々恥ずかしい」「いや、お笑いこそイスラム国の脅しに対するベストな回答だ」と賛否出ているという。記事の最後は、こう締めくくられている。

  「この点においては、日本人もまたシャルリーだ」

 「シャルリー」とは先日、イスラム過激派に銃撃テロを受けたフランスの週刊紙「シャルリー・エブド」だろう。編集長をはじめ多くの犠牲者が出た後も、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を掲載しスタイルを曲げなかった。「表現の自由」に敏感なフランス人は、その姿勢に支持を寄せている。

 「日本人もフランス人同様、テロに屈することなく風刺で対抗している」。記事の筆者はこんな共感を寄せたのかもしれない。

「笑っている間に人質が殺されてしまう」
 「フランス・インター」はフェイスブックでも、記事を投稿している。ただ読者からは、「笑っている間に人質が殺されてしまう」と悲観的な反応もあった。別の投稿者は、フランスメディアが以前、東京電力福島第1原発の事故処理が完了していないにもかかわらず東京五輪を誘致した日本に対する風刺画を掲載し、日本側が抗議しても撤回しなかったことに触れて、「日本もすべてを笑い飛ばす術を学んだのだろう」と皮肉っぽくコメントした。

 中東のメディア「アル・ジャジーラ」英語電子版は1月21日付の記事で、コラ画像について「一部の人は不快に感じ、人質の命を脅かすものだと考えている」と報じた。そのうえで、ツイッターに寄せられた日本人の賛否の声を紹介している。そこには、「『ISISクソコラグランプリ』に参加した愚かな日本人は謝罪すべきだ」「これぞイスラム国に対する最良の抵抗」といったツイートが転載されていた。

 カナダのメディア「サン・ニュース」の記事にも、読者から意見が寄せられている。「津波に放射能拡散...何が起きても日本人のユーモアと精神力は強い」という評価もあるが、「罪のない2人が斬首されると予告が出ているのに、冗談を飛ばしているとは」とあきれる人もいた。


「一刻も早く解放を」=無事祈り続ける家族ら―イスラム国邦人人質
時事通信 1月23日(金)18時50分配信

 「一刻も早く…」。武装組織「イスラム国」とみられるグループに拘束されたジャーナリスト後藤健二さん(47)の母親の石堂順子さん(78)は、身代金の「支払期限」を迎えた23日午後、東京都内の自宅で息子の無事解放を祈り続けた。
 この日午前、東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見した石堂さんは午後1時20分ごろ、夫(78)とともにタクシーで帰宅。集まった報道陣を自宅内に招き入れ、推移を見守った。
 日本政府が拘束映像を確認して72時間となる午後2時50分。夫と並んで椅子に腰掛けた石堂さんは、硬い表情で「(渡航の)2週間前に生まれた赤ちゃんも待っている。一刻も早く解放してほしい…一刻も早く…」とつぶやいた。
 時おり、報道陣に「何か情報はありますか」と問い掛けることも。事件を伝えるニュースが始まると、夫婦でテレビの前に座って食い入るように見入った。
 「健二はイスラム国を敵にしていたわけではない」。3年前の自身の誕生日に撮ったという、健二さんと一緒に納まった写真に目をやりながら、改めて訴えた石堂さん。政府には「赤ちゃんにお父さんの顔を見せてあげられるようお願いしたい」と語った。
 一方、ともに拘束された千葉市の湯川遥菜さん(42)の実家はひっそりとしたまま。父親の正一さん(74)は警察を通じ、「今は話すことはない」と話した。湯川さんが設立した民間軍事会社顧問の木本信男さん(70)=水戸市=も「今は何も言うことはない。とにかく無事を祈るだけだ」と語った。 


イスラム国殺害脅迫 期限切れも情報収集急ぐ 部族長や宗教家とのパイプづくり模索
産経新聞 1月23日(金)18時47分配信

 【アンマン(ヨルダン)=森本充】「何ら対応に変わりはなく、無事解放に全力を尽くすだけだ」。現地対策本部が置かれているヨルダンの日本大使館は23日、交渉期限を過ぎた後も情報収集を続けた。

 現地対策本部長の中山泰秀外務副大臣は、期限まで残り1時間を切った午前7時(現地時間)すぎ、宿泊先のホテル前で報道陣の質問に答えた。

 中山氏は、イスラム国側との接触の有無といった活動内容については口を閉ざしたが、部族長や宗教家ら解決の糸口となる重要人物とのパイプづくりを進めていることを明かした。その上で「職員は(人質の)2人の思いをくんで、夜通し努力を続けている。良い方向に向かうことを願う」と話し、険しい表情で大使館に向かった。

 大使館前では日本の報道陣に加え、地元メディアもカメラを構え、事態の推移を見守った。2人の拘束を知る地元住民も多く「どのような活動の過程で拘束されたのか」などと関心を寄せる住民もいた。大使館には、2人の状況を問い合わせる電話も世界から相次いでいるという。大使館職員は「邦人保護をあきらめない」と力を込めた。


イスラム国殺害脅迫 ケネディ駐日米大使「いかなる支援も行う」
産経新聞 1月23日(金)18時46分配信

 中谷元(げん)防衛相は23日、ケネディ駐日米大使と防衛省で会談し、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が日本人2人を殺害すると脅迫した事件について「さまざまな情報を米側からいただいている。絆の深さと米側の温かい思いに感謝している」と述べた。

 これに対し、ケネディ氏は「米側としては、政府の全てのレベルでいかなる支援も行う用意がある。さらにできることがあれば教えてほしい。急に協議をしたいとか、ワシントンに伝えたいことがあればいつでも伝えてほしい」と述べた。

 ケネディ氏はまた、拘束された邦人2人について「米国国民は常に拘束されている方々のことを思い浮かべている。ご家族のことも心に近く置き、思いをはせている」とも述べた。


「決して許されない行為」=人質事件でイスラム教団体―愛知
時事通信 1月23日(金)17時42分配信

 過激組織「イスラム国」とみられるグループが拘束した日本人2人の殺害を警告した事件で、愛知県に本部があるイスラム教団体のムスリム男性4人が23日、名古屋市内で記者会見し、「平和を望むイスラムが人の命を奪う行為は決して許されない」と述べ、人質の解放を訴えた。
 団体の日本本部長を務めるアニース・アハマド・ナディームさん(36)は「1人を殺す者は全人類を殺したのと同じである」というイスラムの教えを引用。「イスラム国の行為は、預言者ムハンマドの教えと全くかけ離れている」と非難した。
 4人は会見の冒頭、人質の解放を祈って黙とう。アニースさんは「本当のイスラム教徒であれば、コーランとイスラムの本来のメッセージに戻ってほしい」と話し、「2人が無事に帰国できるようにしてください」と繰り返し訴えた。 


2邦人殺害予告、期限も連絡なし
2015年1月23日(金)17時4分配信 共同通信

 過激派「イスラム国」とみられるグループが人質とした後藤健二さん(47)と湯川遥菜さん(42)の殺害を予告した事件で、政府が身代金2億ドル(約236億円)の支払い「期限」と判断している23日午後2時50分が経過した。菅義偉官房長官は23日の記者会見で、グループ側からの連絡はないと説明し「依然として厳しい状況だ」と述べた。安倍晋三首相は国家安全保障会議(NSC)を官邸で開き、早期解放へ全力を挙げる方針を関係閣僚と確認した。

 会見で菅氏は、2人の安否に関する質問に「さまざまな情報に接している」と答えるにとどめた。

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