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2014年10月25日 (土)

御嶽山噴火、登山者多数が負傷、死者計57人・25

27日午前11時53分ごろ、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(3067メートル)が噴火した。気象庁によると、山の南側斜面を3キロ以上にわたって噴煙が流れ下るのが確認されたという。警察や消防、自衛隊は10月4日、山頂付近で新たに心肺停止状態の4人を発見し麓まで搬送したが、全員の死亡が確認された。23日までに噴火による死者は計57人となった。

火山活動による被害では、平成3年に43人が犠牲となった長崎県の雲仙普賢岳を上回り、戦後最悪となった。

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リンク:1日だけ写真見られた遺品カメラ、よみがえった - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:気象庁、火山灰の飛散予測改善へ 気象レーダー・衛星活用でより正確に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽スキー場、来月5日開業を断念 地元の基幹産業、影響「見通せない」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火 知事「やむを得ない」王滝村スキー場オープン見合わせ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山麓のスキー場、今季営業見送り - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<御嶽山噴火>王滝村がスキー場営業見送り - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山と焼岳、登山届義務化=12月議会に条例改正案―岐阜県 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽噴火全犠牲者、火口から半径1キロ内で発見 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火 「何より危機意識」生還ガイドが教訓まとめる - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<御嶽山>噴石、屋根突き破り…山小屋「二の池本館」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「麓は安全」と観光PR=御嶽山周辺の町村長ら―名古屋 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:47活火山、避難計画策定を加速…菅官房長官 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<御嶽山噴火>主要産業「観光」に影 スキー場関係者に困惑 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「平和な山に戻って」=御嶽山噴火1カ月で地元住民-長野 - 速報:@niftyニュース.
リンク:御嶽噴火1カ月、失われた命悼む - 速報:@niftyニュース.
リンク:御嶽山噴火から1か月、犠牲者に黙とう - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<御嶽山噴火>1カ月 鎮魂の祈り - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火1カ月 「家族の心境忘れず」捜索誓う - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火1カ月 3つの教訓を生かせるか - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火1カ月 不明6人 捜索は来春 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火1カ月 猪岡哲也さん不明 家族と離れ離れ越年へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火から1カ月…予知方法の見直しなど課題浮上 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<御嶽山噴火1カ月>足跡刻んだ遺品 あの日、夫に何が - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<御嶽山噴火>つぶれたカメラに笑顔 死亡の愛知のカップル - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:命拾いも二重の苦しみ=よみがえる記憶、周囲の目―生還の女性・御嶽山噴火 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<御嶽山噴火>「入山規制見直し検討を」 観光関係者ら意見 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:絶えぬ噴煙、入山規制続く=地元経済の影響深刻―噴火から27日で1カ月・御嶽山 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山に一番乗りしたが…空腹と重責、寒さ「読者にありのままを伝えられたか?」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山、数か月間は注視必要…火山噴火予知連 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山の登山届提出、岐阜県が義務化の方針 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火あす1カ月 献花台に人絶えず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火あす1カ月 「キャンセル700人」風評被害深刻 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:監視47火山に避難計画策定、自治体へ要請 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火、復興に向け知事らが意見交換会 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

1日だけ写真見られた遺品カメラ、よみがえった
読売新聞 11月10日(月)8時28分配信

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修理されたニコンカメラ(8日、長野県松本市の若林さん宅で)

 57人が死亡した御嶽山(おんたけさん)(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火で、登山中に亡くなった長野県松本市の若林和男さん(66)の壊れたデジタルカメラと写真データが修復され、家族の元に戻った。

 火山灰で汚れたカメラのボディーは元の鮮やかな赤色に戻り、家族は「直るとは思っていなかったので、うれしい」と喜んでいる。

 若林さんは、山頂近くの登山道で噴火に巻き込まれ、10月1日夜、カメラと共に無言の帰宅をした。若林さんは写真が趣味で、登山や釣りなどに出掛けては風景を収めていたという。

 遺品となったカメラは7月頃に購入した。修復が困難なほど壊れていたが、中に残る撮影済みの写真は、なぜか1日だけ見ることができたという。

 家族が「何とか直したい」と思っていた時、読売新聞の報道で壊れたカメラのことを知った製造元のニコンから、「修理をお手伝いしたい」と申し出があった。ニコンは約10日間かけ、レンズやファインダー、内部基板を無償で修理し、ボディーも入念に磨いて10月30日に次女(34)に渡した。写真データも他で修復してもらい、見ることができなくなっていた約200枚の写真も復活した。

 ニコンの担当者は「無事に直すことができて何よりうれしい」と話し、次女は「ニコンを始め、カメラを直してくれた方々に感謝している。父が愛したものを、父の分まで私が撮っていきたい」と語った。


気象庁、火山灰の飛散予測改善へ 気象レーダー・衛星活用でより正確に
産経新聞 11月9日(日)12時15分配信

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気象庁の気象レーダー(気象庁提供)(写真:産経新聞)

 9月に噴火した御嶽山(長野・岐阜県)による火山灰は、隣県にまで降り注いだ。この火山灰の飛散予測の技術を改善しようと、気象庁が研究を進めている。これまでは、経験則に基づいた「目視」から導かれており、詳細な予測は困難だった。観測に測量的な基準を導入し、来春からは降灰量など防災に役立つ予報を公表する予定。さらに雨量をはかる気象レーダーや気象衛星といった“切り札”の活用も検討されている。

 ■印象と現実の差

 「噴煙の高さは視界不良のため不明です」「火山灰だけでなく小さな噴石も遠くまで飛散する可能性がある」。御嶽山が噴火した9月27日、気象庁火山課が注意を呼びかけた。同課は、火山灰は東に流れ長野、岐阜県のほか山梨、静岡県内にも降ると予報した。

 麓には降灰への不安も広がったが、御嶽山から約20キロ離れた旅館の経営者は「降ったといっても粉砂糖をわずかにまぶした程度。3日後にはやんでいた」と話す。具体的な降灰量や期間の予報がなく、噴火から1カ月後も灰が降っていると考える観光客も多く、一帯の宿泊施設は予約のキャンセルが絶えなかった。

 現在も毎日のように小規模な噴火を繰り返している鹿児島県の桜島では、降灰量によっては視界が数十メートルになるなど、日常生活に大きな影響を与えている。しかし現在の気象庁の降灰予報で提供する情報は、「噴火時刻」「噴煙高度」「予想される降灰の範囲」のみ。降灰量などがわかるよう改善を求める声は、以前から高まっていた。

 ■明確な基準導入

 こうした背景から気象庁は降灰予報の改善を模索。降灰量はおおむね噴煙の高さに比例するため、主に噴煙の観測方法の検討が進められている。

 これまでの噴煙の観測は、全国に4カ所ある火山監視・情報センターの担当者が火山付近にある遠望カメラの映像を見て、経験則から高さを判断していた。これをより正確にするために、ビルの高さの測定などで使われる3次元計測の基準を導入。複数の遠望カメラの映像や、カメラと山の距離などから計算して、噴煙の形状を割り出す。これにより、噴煙の立体像が明確になり、高さのほか風でどの方角に流れているかが分かるようになる。

 新しい予報方法は桜島での試験期間を経て、来年3月から運用が始まる。降灰量を降灰の厚さによって3階級で予報し、階級ごとに「窓を閉める」「マスクで防護する」「外出を控える」などといった防災上の注意を喚起する。

 ■切り札はレーダー

 3次元計測で予報は改善されるが、気象庁気象研究所(茨城県つくば市)ではさらなる手段の導入も検討している。雨量を観測するため全国に20基設置している気象レーダーの活用だ。レーダーを使えば反射した電波を分析することで降灰を計測できるため、雲が多くても噴煙を観測できる。さらに粒子の大きさも分かるため、噴煙の中にある小さな噴石の分布も分析できると期待される。

 10月に打ち上がった気象衛星「ひまわり8号」も注目されている。レーダーでは雨粒と灰の判別が正確にできないが、気象衛星が発する赤外線を含む多様な電磁波は、対象物の性質も判別できる。噴煙が雨雲の中に上がった場合でも噴煙の範囲を調べられる可能性があるという。気象庁火山課の担当者は「カメラの観測を基本にしながら、レーダーや衛星を補完的に活用したい。同時にそれぞれの技術を改善し、より正確な降灰予報を提供していく」と話している。

 ■民間も独自の取り組み

 民間気象会社ウェザーニューズ(千葉市美浜区)も独自の降灰予測に取り組んでいる。

 同社は、ゲリラ豪雨の観測に使っている独自の小型レーダー80基を所持しており、噴煙の観測にも活用している。カメラなどと併せて桜島や九州南部・霧島火山中央部に位置する新燃岳(しんもえだけ)などで火山灰の飛散を予測し、航空会社に提供している。御嶽山の噴火時は、付近にレーダーがなかったためカメラなどで噴煙を観察したが、今後噴火があれば、台車に乗せた移動型のレーダーを配置する。

 加えて重視しているのは、住んでいる地域の天候情報を同社のサイトに投稿する登録制の「ウェザーリポーター」。降灰についての写真やコメントなどを収集し、現場に即した情報を公開している。(加藤園子)


御嶽スキー場、来月5日開業を断念 地元の基幹産業、影響「見通せない」
産経新聞 11月6日(木)7時55分配信

 9月に噴火した御嶽山(長野・岐阜県)は、火山活動の数値は低下傾向にあるものの、周辺住民への影響は長期化の様相を見せている。麓の長野県王滝村で唯一のスキー場「おんたけ2240」を運営する「御嶽リゾート」は5日、予定していた12月5日からの営業開始の見送りを発表。ゲレンデの半分が含まれる入山規制区域(火口から半径4キロ)が縮小されれば再開するとしているが、見通しは立たない。基幹産業の集客や雇用がなくなる影響は大きく、自然の脅威の前に関係者は悩まされている。

                   ◇

 ◆規制区域変更なく

 「規制区域に変更がないのは致命的だ」。御嶽リゾートの支配人、栗屋文則さんは無念そうに語る。昭和36年の開業以来、営業見送りは初のことだ。

 入山規制区域外だけでもオープンはできたが、初心者コースのみとなるため集客は期待できない。再開が不透明な中では従業員の確保も難しく、スキー場を所有する村とも協議して営業見送りを決めた。

 降灰はあったが、施設に損傷はなかった。実際、入山規制区域に入っていない御嶽山の他の3つのスキー場(岐阜県含む)は例年通りオープンする方針だ。

 気象庁によると、噴火当初は1日数百回だった地震は10回程度、火山性微動も10月7日を最後に観測されないなど、数値は減少傾向にある。だが、10月23日に開かれた気象庁の火山噴火予知連絡会は「火砕流を伴う噴火の可能性がある」として噴火警戒レベルを9月28日発表の「3」のまま維持すると決定。入山規制にも変更はなかった。

 ◆人口の7割に打撃

 スキー場は御嶽山の周辺自治体にとって基幹産業だ。おんたけ2240の昨シーズンの入場者数は6万6千人。県によると、木曽地域の例年のスキー場利用者約24万人の4分の1ほどを占める。シーズン中の従業員数は約100人。人口約860人の王滝村にとって、大きな雇用の受け皿がなくなることにもなる。

 王滝村の大家親(ちかし)・村おこし推進課長は「人口の約7割が観光産業に関わっており、大打撃」と語る。

 宿泊施設への影響も必至だ。長野県旅館ホテル組合会の調査によると、9月30日現在で木曽地域の宿泊キャンセルは約950人、県内全体では約1300人となっている。

 県や王滝村などは緊急雇用創出基金を活用した行政などでの臨時雇用受け入れ、緊急融資などで冬季の雇用対策や経営支援を進めているが、シーズン全体にわたって営業できない場合の影響は「見通せない」(県観光部)という。

 気象庁火山課によると、同じレベル3でも火山活動の行方次第では入山規制区域の縮小もあり得る。ただ、予知連は「数カ月は様子を見る必要がある」としており、現時点で縮小の可能性は見通せない。

 県危機管理防災課の南沢修課長補佐は「レベルが下がればいいが、どんな条件が付くかも分からない。科学的な判断を待つしかない」としている。


御嶽山噴火 知事「やむを得ない」王滝村スキー場オープン見合わせ
産経新聞 11月5日(水)15時44分配信

 御嶽山(おんたけさん)(長野・岐阜県)の噴火の影響で、長野県王滝村のスキー場「おんたけ2240」が当初予定日の12月5日の営業開始を見送る問題で、阿部守一県知事は「残念だが、安全面を考えるとやむをえない。県としてもスキー場再開に向けて応援していかなければいけない」と語った。

 阿部知事は、観光業全体への影響も考慮し「雇用の面でも、ハローワークと連携を取って全員の雇用を確保する。雇用対策にも万全を期していきたい」と述べた。

 一方、噴火警戒レベルの緩和については「観光振興の問題と防災面、安全面の対応はそれぞれしっかりと分けて考えなければいかない」としつつ、国や気象庁とともに科学的側面から判断していく必要性を語った。


御嶽山麓のスキー場、今季営業見送り
読売新聞 11月5日(水)15時31分配信

 御嶽山(おんたけさん)(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火の影響で、麓の長野県王滝村にあるスキー場「おんたけ2240」は5日、12月5日から予定していた今季の営業を見送ると発表した。

 同スキー場は敷地の約半分が入山規制区域(火口から半径約4キロ)にかかっており、規制が緩和され次第、営業再開を目指す。


<御嶽山噴火>王滝村がスキー場営業見送り
毎日新聞 11月5日(水)9時45分配信

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スキー場(右)近くの道を通り捜索に向かう自衛隊車両。中央奥には噴煙を上げる御嶽山山頂が見える=長野県王滝村で2014年10月4日午前5時45分、小出洋平撮影

 噴火した御嶽(おんたけ)山(長野・岐阜県境、3067メートル)の山腹にあり、ゲレンデのほぼ半分が入山規制区域(火口から4キロ内)にあるスキー場「おんたけ2240」(長野県王滝村)について、所有する同村などは12月5日予定だった営業開始を断念することを決めた。村担当者は「規制が緩和されれば、シーズン途中でも営業を始めたい」としている。

【写真】つぶれたカメラに笑顔 カメラに残っていた最後の2ショット

 運営会社「御嶽リゾート」(同村)と村が協議し、規制解除の見通しが立たず、規制区域外で部分営業をしても集客は見込めないと判断した。5日に記者会見した同社の栗屋文則総支配人は「来場者が多いのは例年3、4月。規制が緩和されれば1カ月程度で営業を始めたい」と話した。

 同村は、人口約860人の7割が御嶽山を中心とした観光業に従事しており、主力のスキー場の営業見送りで、さらに苦境に立たされることになる。一方、東側ふもとの木曽町にある二つのスキー場は規制区域外で、12月上旬から営業する方針。【古川修司】


御嶽山と焼岳、登山届義務化=12月議会に条例改正案―岐阜県
時事通信 10月28日(火)18時33分配信

 岐阜、長野両県にまたがる御嶽山の噴火を受け、岐阜県は28日、御嶽山と焼岳の2火山について、登山届の提出を義務付けることを決めた。
 既に遭難事故の多い北アルプスの登山届提出を義務化した条例を制定しており、両山を対象に加える改正案を12月議会に提出する。
 登山届が必要になるのは、御嶽山の火口から半径4キロ、焼岳は同2キロのいずれも同県側。両山とも火口から半径1キロの範囲内に無届けで入った場合は5万円の過料を科す方針。


御嶽噴火全犠牲者、火口から半径1キロ内で発見
読売新聞 10月28日(火)11時17分配信

 御嶽山の噴火で、死亡した57人が発見された詳細な場所が長野県警などへの取材で分かった。

 いずれも火口から半径1キロの範囲で見つかっていた。県警によると、55人が噴石の直撃などによる損傷死。熱傷死(気道熱傷)の1人は、火口近くの窪地(くぼち)「一ノ池」南側で見つかった横浜市中区、会社員近江屋洋さん(26)だったことも分かった。山頂付近で見つかった、残る1人の死因は分かっていない。

 犠牲者が28人と最も多い御嶽神社奥社付近では、多くが神社土台の石垣の付近に倒れていたという。奥社の小屋の軒下には、多くの登山者が避難したが、入りきれない人もいた。県警幹部は「噴石から身体を隠しきれなかったのだろう」と推測する。

 17人のグループで登っていた愛知県豊田市、小学5年の長山照利(あかり)さん(11)は奥社から北東の「二ノ池」方面へ歩いて15分ほどかかる場所で見つかった。一緒に昼食をとっていたとみられる同県知立市、高校3年伊藤琴美さん(18)は奥社付近で発見されており、長野県警幹部は噴火後にかなり歩いたとみている。


御嶽山噴火 「何より危機意識」生還ガイドが教訓まとめる
産経新聞 10月28日(火)7時55分配信

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御嶽山の頂上付近で噴火に遭い、命からがら下山した小川さゆりさん 9月27日午後、長野県木曽町(写真:産経新聞)

 御嶽山の噴火に山頂付近で遭遇し自力で生還した山岳ガイドの女性が、噴火から1カ月が経過するのに合わせ、当時の体験と教訓を文章にまとめた。「何より当事者の意識が重要だ」。自らの経験を生かしてもらおうと、ガイド仲間約100人に文章を送付した。

 女性は、長野県飯島町の山岳ガイド、小川さゆりさん(43)。ガイドの下見のため9月27日に御嶽山を登り、噴火に遭遇した。火口を回る「おはち巡り」をしていた瞬間、「ドカン」と大きな音がし、噴石が見えたという。反射的に岩陰に隠れ、勢いが一時的に弱まった隙に一目散に走って逃げた。

 小川さんは、自分が助かった理由を「一瞬で噴火だと気づけたからだ」と分析する。

 ガイドの資格を取るなどして、雪崩や雷からの身の守り方は習ってきたが、噴火対策はほとんど学んでいなかった。ただ常に「山に百パーセントの安全はない」という意識をたたき込んでいたため、混乱もせず噴火だと気づき、瞬時に避難できたという。

 噴火後、シェルターなどの必要性が叫ばれているが、「危機意識があって初めて使いこなせるもの。意識がなければシェルターの位置を記憶せず、いざというときにたどり着けない」と考える。まずは自分の避難に危機意識が生きたことを知ってもらおうと、文章にまとめ仲間に送ることにした。

 文章はA4判6枚にわたり、噴火の瞬間や避難時の切迫感を克明に記録。結びには「何が起こるかわからないのが自然」「個々がどのように向き合うかが重要」と訴えている。小川さんは「生還した身として、自然のすばらしさと同時に恐ろしさを伝えなければと思う。自己責任の意識と危機感の大切さを知ってほしい」と話している。


<御嶽山>噴石、屋根突き破り…山小屋「二の池本館」
毎日新聞 10月27日(月)21時24分配信

 御嶽山頂付近の山小屋「二の池本館」の屋根に直径約30センチの球状の噴石がめり込んでいたのを、今月18日に小屋の冬支度のため入山した支配人、小寺祐介さん(34)が見つけた。

 小屋は、日本で一番高いところにある高山火山湖「二ノ池」(2905メートル)のほとりにあり、噴火口とは山頂を挟んで北北東約1キロに位置する。

 小寺さんはトイレ前の廊下で、二重のトタン屋根を破って天井板の割れ目から突き出た噴石に気付いた。「人がこんな石の直撃を受けたら」。死者57人のほとんどが、噴石による外傷で死亡したとみられている。

 噴火した先月27日午前11時52分、小寺さんは逃げ惑う登山者約50人を小屋に受け入れ、噴石の落下が収まるのを待って脱出した。噴石は引っ張っても外れず、そのままの状態で天井に残されている。【巽賢司】


「麓は安全」と観光PR=御嶽山周辺の町村長ら―名古屋
時事通信 10月27日(月)16時54分配信

 「麓は安全です」。御嶽山の噴火で観光業が打撃を受けている長野、岐阜両県を応援するイベントが27日、名古屋市中村区のJR名古屋駅前で開かれた。山麓の町村長や観光業者ら約60人は通行人にパンフレットを手渡し、観光に来てもらえるようPRした。
 イベントは愛知県と名古屋市の呼び掛けで実現した。長野県王滝村の瀬戸普村長は「紅葉がきれいな季節を迎える。立ち入りが規制されている火口4キロより外は安全です」と訴えた。同県南木曽町の宮川正光町長は「このままだと宝の持ち腐れになる。ぜひ足を運んでほしい」と呼び掛けた。 


47活火山、避難計画策定を加速…菅官房長官
読売新聞 10月27日(月)14時3分配信

 菅官房長官は27日午前の記者会見で、御嶽山の噴火災害を受け、常時監視している47活火山について、避難計画の策定などを急ぐ方針を正式に発表した。

 菅氏は「火山防災協議会の設置や火山ハザードマップ、避難計画の作成が進められていない地域があり、その推進をまず図っていきたい」と述べた。現在、47活火山周辺の延べ130市町村のうち、110自治体で避難計画が策定されておらず、内閣府は防災担当職員らを派遣し、計画策定を加速させる方針だ。

 今後の課題としては火山観測体制の強化や緊急避難施設の整備、登山客らへの情報提供などを挙げ、今年度の補正予算案に関連予算を盛り込む考えも示した。


<御嶽山噴火>主要産業「観光」に影 スキー場関係者に困惑
毎日新聞 10月27日(月)13時57分配信

 御嶽山(おんたけさん)(長野・岐阜県境)の噴火は、ふもとの観光業に暗い影を落としている。秋の行楽シーズンに大きなキャンセルが出た旅館の主人は「地域がますます寂れるのではないか」と悩む。入山規制区域外にあるスキー場は今冬、例年通り営業する予定だが、風評被害で影響が長期化する恐れもある。【横井信洋、巽賢司】

 長野県王滝村は人口の7割が観光業に従事し、同県木曽町も観光が主要産業だ。同町商工会が今月、両町村の計563事業者を対象に実施したアンケートで、6割以上が「噴火の影響があった」と回答した。25日にあった県と両町村、地元業者らとの意見交換会で、業者らは「冬が越せるか不安」と訴えた。

 「稼ぎ頭」のスキー場。ふもとの3施設のうち同村の「おんたけ2240」は噴火口から4キロ以内の入山規制区域にあり、営業の見通しが立たない。

 一方、同町の「開田高原マイアスキー場」は噴火口から4キロ余りに位置し、もう1カ所の「きそふくしまスキー場」は約15キロ離れている。両施設は規制区域外で、12月のオープンに向けて下草刈りなどが進むが、原久仁男町長は「火口に近いというイメージから、マイアは敬遠されるかもしれない」と懸念する。

 両施設の運営会社「アスモグループ」社長、今(こん)孝志さん(60)は「この状況で宣伝できるのか」と悩む。例年は11月から名古屋圏を中心にPRを展開するが、町観光協会に「安全性を後回しにして入山させた」という趣旨の非難が寄せられたことも気に掛かる。

 そんな中、両町村を含む長野・岐阜両県のふもとの自治体は27日午後、JR名古屋駅前で観光パンフレットなどを配布し、「火山灰の影響は限定的」と訴える。大村秀章・愛知県知事の呼び掛けという。

 木曽町中心部は山から約20キロ離れた中山道の宿場町。にぎわうはずの週末も、人影はまばらだ。江戸時代創業の旅館「いわや」では「災害があった場所に行く気になれない」などと約150人のキャンセルが出て、売り上げは半減した。主人の児野(ちごの)政明さん(47)は「廃業する店が出ると、負の連鎖が起きる。行政には町全体が活気を取り戻す策を考えてほしい」と望む。

 ◇濁河温泉でも影響

 岐阜県側の登山口近くでも観光業に影響が出ている。濁河(にごりご)温泉の旅館「湯の谷荘」(下呂市小坂町)は今月、約80人のキャンセルが出た。例年、この時期は紅葉を楽しむ人でにぎわうだけに、経営者の江間良平さん(70)は「大きな打撃だ」と肩を落とす。江間さんは「地元の温泉管理組合と行政が早く協議の場を持ち、観光客誘致のPRに力を入れる必要がある」と話す。

 御嶽山中腹の北斜面にあるスキー場「チャオ御岳スノーリゾート」(同県高山市高根町)には、噴火直後から「営業してほしい」などの要望が相次ぎ、26日、今季の営業を決めた。11月29日のオープンを目指している。同社はホームページに「我々にできることを精いっぱい努めていきたい」とのコメントを載せた。【式守克史】


「平和な山に戻って」=御嶽山噴火1カ月で地元住民-長野
2014年10月27日(月)13時22分配信 時事通信

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御嶽山の噴火時刻に黙とうをささげる住民ら=27日午前、長野県王滝村

 御嶽山噴火から1カ月を迎えた27日。地元の住民らも犠牲者の冥福を祈り、涙を流した。
 長野県王滝村が山麓のキャンプ場に設置した献花台の横では、村民有志による慰霊祭が開催された。同村の主婦小谷洋子さん(61)は、間近に見える御嶽山に語り掛けるように、「トンネルの中を歩いているような、長くつらい1カ月でした。元の美しい平和なお山に戻ってほしい」と涙ながらにあいさつした。
 「私たち村民に何かできることがあれば」という思いから、新聞の折り込み広告300枚を印刷し、村中に慰霊祭への参加を呼び掛けたという小谷さんは、「行方不明者が一日も早く家族の元に帰れることを願います」と語った。
 噴火時刻の午前11時52分。サイレンが響き渡る中、50人以上の参列者全員が黙とうした。夫婦で献花に訪れ、慰霊祭に参加した同県松本市の農業男性(72)は3年前、妻と御嶽山に登ったという。「登山好きなので人ごとには思えない」と話した。
 同県木曽町の献花台でも、早朝から住民らが雲の掛かる山頂方向に手を合わせた。同町で生まれ育った奥谷正彦さん(70)は、噴火の前日に次男(37)が御嶽山に登っていたといい、「1日ずれていたら被害に遭っていた。自然と一緒に生きていくことが大変だと改めて思った」と話した。
 同町の原隆副町長は「まだ6人の行方不明者が寒い山の中にいる」と話し、早急な発見を祈ったという。噴火時の対策について検討を進めるとし、「安心して登ることができる山に戻したい」と語った。 


御嶽噴火1カ月、失われた命悼む
2014年10月27日(月)12時14分配信 共同通信

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 御嶽山噴火から1カ月を迎え、発生時刻の11時52分に黙とうする人たち=27日、長野県王滝村

 57人が死亡し、戦後最悪の火山災害となった御嶽山(長野・岐阜県、3067メートル)の噴火から27日で1カ月を迎えた。発生時間に合わせ午前11時52分に、長野県や麓の同県木曽町や王滝村の職員らが黙とうし、犠牲者を追悼した。

 木曽町と王滝村にそれぞれ設けられた献花台には、早朝から住民らが訪れ、御嶽山に向かって手を合わせ、冥福を祈った。地元有志らによる慰霊祭も開かれた。

 山中では今も6人が行方不明のまま。今年の捜索活動は降雪などによる二次災害の危険があるため、16日に打ち切られ、再開は来春以降に持ち越された。


御嶽山噴火から1か月、犠牲者に黙とう
読売新聞 10月27日(月)11時46分配信

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御嶽山を望む公園に設置された献花台で手を合わせる住民ら(27日午前、長野県木曽町で)=中村光一撮影

 死者57人、行方不明者6人が出た御嶽山の噴火から1か月を迎えた27日、長野県庁や木曽町、王滝村の両役場などでは職員らが噴火のあった時刻の午前11時52分に合わせ、黙とうを行った。

 また、麓にある同町と同村の献花台には朝から多くの人が訪れ、今も噴煙を上げ続ける御嶽山に向かって手を合わせた。


<御嶽山噴火>1カ月 鎮魂の祈り
毎日新聞 10月27日(月)11時31分配信

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噴火から1カ月を迎えた御嶽山。山頂は雲に覆われている=御嶽山上空で2014年10月27日午前9時51分、本社ヘリから梅村直承撮影

 死者57人、行方不明者6人を出し戦後最悪の火山災害となった御嶽山(おんたけさん)(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火は27日、発生から1カ月を迎えた。発生時刻の午前11時52分、ふもとの長野県木曽町や王滝村では、防災行政無線で鐘の音やサイレンが鳴らされ、住民らが黙とう。町村設置の献花台前では地元有志らによる慰霊祭が営まれ、地元は鎮魂の祈りに包まれた。

 御嶽山の東側ふもとにある長野県木曽町三岳の「太陽の丘公園」に町が設置した献花台には早朝から多くの人が訪れた。午前11時52分、参列者が黙とうをささげた後、地元神社による慰霊祭が営まれた。町役場や県警木曽署でも職員が黙とうした。

 同県安曇野市の男性(67)は、犠牲になった若林和男さん(66)=同県松本市=と山で会うたび、言葉を交わしていた。「ショックで心の整理がつかない。『日の出前に山に登り、孫が起きる時間に帰宅する』と、孫をかわいがっていた。優しくて穏やかな方だった」と悼んだ。

 噴火4日前の9月23日、息子夫婦と小学生の孫2人の計5人で御嶽山に登ったという同町の無職、木山沢貞彦さん(71)は「孫たちが巻き込まれていたかもしれないと思うと、怖く、悲しくなった。行方不明の方を一人でも早く救出してほしい」と語った。

 御嶽山を正面に望む王滝村の高台に村が今月10日に設置した献花台でも、住民らが次々と花を手向けた。慰霊祭には住民有志ら約40人が参列。同村の男性(63)は「まだ6人が取り残されている。雪が解けたら早く見つけてあげてほしい」と手を合わせた。同村のガソリンスタンド従業員の女性(49)は、木曽町商工会会員有志が作った千羽鶴を献花台に供え、「観光振興など課題は山積。住民が一致団結して再生しなければ」と話した。

 長野県の阿部守一知事は県庁で発生時刻に職員らと黙とうした後、「今回の犠牲を無駄にせず、山の安全や火山防災対策を進める」と話した。

 噴火は9月27日に発生。当時、山頂付近には約250人がいたとみられ、犠牲者の大半が噴石による外傷で亡くなった。自衛隊、警察、消防は延べ1万5176人を動員して実質12日間の捜索を実施し、積雪などで2次災害の恐れが強まったため今月16日に打ち切った。長野県は来春にも再開を検討する。【福富智、近藤隆志、野口麗子】


御嶽山噴火1カ月 「家族の心境忘れず」捜索誓う
産経新聞 10月27日(月)7時55分配信

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山頂で身につけていた装備品を手にする木曽消防署の征矢野泰史警防係長 長野県木曽町(加藤園子撮影)(写真:産経新聞)

 ■地元の消防隊員、活動再開を待つ

 助けたい、でも手が出せない-。御嶽山での行方不明者の捜索活動が山頂の降雪で打ち切られ、地元・長野県木曽町の征矢野泰史(そやの・やすし)・木曽消防署警防係長(45)は、もどかしさを抱いている。今はただ、残された不明者家族の心境を思い、活動再開の日をじっと待ち続けているという。

 雨などの悪天候に何度も阻まれた捜索活動。最終的には15日の初冠雪を受けて打ち切りが決断された。だが、ここ数日は、山頂も見渡せるほどの晴天で、穏やかな時間が流れている。

 家族を思うと、一刻も早く助け出したいという気持ちは変わらない。ただ、不明者がいる山頂付近の状況は麓からは分からない。「1人では動けず、(捜索活動打ち切りの)決断に従うしかない」。そう自分に言い聞かせている。

 「消防にとって捜索は未知の世界だった」。征矢野さんは振り返る。地元で生まれ育ち、御嶽山には何度も登り親しんできた。しかし、山岳救助は主に警察が担ってきたため、手探りで捜索活動にあたった。

 加えて、標高3千メートル級の過酷な環境が重くのしかかった。登山道は火山灰に覆われ、噴煙が日差しを遮った。体感温度は氷点下。火山性ガスの発生を知らせる陸上自衛隊の検知器も鳴り続け「極度の緊張を強いられた」という。

 捜索活動で麓に降ろした登山客は全身が灰にまみれ、顔色すらうかがえない。噴石によって頭や体を損傷した登山客もいた。山頂では例えようのない光景が広がっていたが、「一人でも多く助けよう」と自分を奮い立たせながら活動にあたった。

 だが、6人の不明者を残して今年の活動は打ち切られた。以来、噴火関連の報道に触れるたび、山頂での光景を鮮明に思い出す。「あそこで人生を終わらせてしまった登山客がいる」。無念さは募る。

 来春以降に再開される活動には、陸自に参加要請はしない方針で、地元の消防や警察が主力となる。「どんな役割を得たとしても、家族の心境を忘れず活動します」。征矢野さんは再開を静かに見据えている。


御嶽山噴火1カ月 3つの教訓を生かせるか
産経新聞 10月27日(月)7時55分配信

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山頂付近から噴煙を上げ続ける御嶽山 26日午後、長野県木曽町(早坂洋祐撮影)(写真:産経新聞)

 ■警戒レベル、登山届、退避壕

 御嶽山は警戒レベルが平常の「1」で噴火し、多くの登山客が危険性を認識しない中で起きた。山頂には、噴石から身を守ることのできる退避壕もなく、戦後最悪の火山災害に。また、登山届の未提出が登山客の大半を占め、被害状況の把握も遅れた。噴火から1カ月。自治体などには教訓を生かそうとする動きも徐々に出始めている。

 ◆「空振り恐れずに」

 噴火前、御嶽山では火山性地震が急増し、9月11日には85回を観測。気象庁は火山活動の変化を知らせる情報を関連自治体に伝えたという。その後、地震は収束したが、水蒸気爆発前に増える傾向がある低周波地震が14日に1回、16日に2回発生するなどした。

 しかし、警戒レベルが引き上げられることはなかった。気象庁は「火山性地震の発生が減り、特段危険が高まっているとは考えなかった」と話す。日本火山学会元会長の宇井忠英・北海道大名誉教授(73)=火山地質学=は「御嶽を教訓に空振りを恐れず少しの異常でもレベルを引き上げるべきだし、情報を直接、山小屋などに知らせる体制づくりも必要だ」と指摘する。

 気象庁は、御嶽山の噴火を受け、監視体制や登山客への情報伝達のあり方の検討を始めているという。

 ◆義務化の動き

 噴火日に登山届を提出していたのは岐阜県側で25人、長野県側で303人にとどまった。被害の全体像の把握が進まず、長野県が行方不明者数を発表したのは、噴火7日目の10月3日だった。

 その登山届の義務化検討も進む。今年12月から北アルプスを対象に、違反者に過料5万円以下の罰則を盛り込んだ義務化条例を施行する岐阜県では、「御嶽山にも拡大するか検討する」(防災課)。

 長野県も義務化に前向きな姿勢を示す。ただ、両県には、登山客から「そこまでするのか」「山は自由に登るものだ」といった批判の声も寄せられている。

 長野県山岳高原観光課の担当者は「計画を立てるということは山の状況を知ることにもつながる。安全の保険になり、提出する環境をつくることは重要だ」と訴えている。

 ◆1基設置に数千万円

 今回の噴火を受け、活火山を抱える自治体では、退避壕の設置を模索する動きも出ている。気象庁が24時間態勢で観測する全国47活火山のうち退避壕があるのは浅間山など11のみ。退避壕がない富士山について、静岡県の川勝平太知事は「設置検討を始めるべきだ」との考えを表明し、山梨県の横内正明知事も「必要ではないか」と前向きな姿勢を見せている。ただ、退避壕はヘリで山頂に運ぶ必要があることなどから1基設置するのに数千万円かかる。「村の財政規模から到底設置はできない」。長野県王滝村の担当者は漏らす。

 宇井名誉教授は「ハード面ばかりに頼るのではなく情報を的確に登山客に届けることも重要だ。一方、登山客側も噴火の予知が難しいということを十分に理解し山に入る必要がある」と話している。


御嶽山噴火1カ月 不明6人 捜索は来春
産経新聞 10月27日(月)7時55分配信

 57人が死亡し、戦後最悪の火山災害となった御嶽山(おんたけさん)(長野・岐阜県、3067メートル)の噴火から27日で1カ月を迎える。山頂付近では積雪による二次災害の恐れがあるとして、16日に救助・捜索活動の打ち切りが決定。今も6人が行方不明のままだ。

                 ◇

 噴火は9月27日午前11時52分に起きた。紅葉シーズンの上、週末で晴天の昼食時とあって、山頂付近は大勢の登山客でにぎわっていた。噴煙で周辺は真っ暗になり、軽トラックの大きさほどの噴石も降り注いだという。長野県災害対策本部などによると、死者57人のうち55人が噴石の直撃による損傷死、1人が熱風を吸い込むなどした熱傷死だった。残る1人は遺体の一部しか発見されておらず、県警は死因は不詳だとしている。

 警察や消防、自衛隊による救助・捜索活動は翌28日から本格的に開始された。ただ、登山届を出していない登山客が大半で被害の全体像がなかなか把握できなかった。

 また、標高3千メートルの高所での活動は難航。雨でぬかるんだ火山灰に足を取られて思うように作業が進まず、高山病や低体温症を訴える捜索隊員も出た。火山性ガスの発生や雨などで、活動は何度も中断を余儀なくされた。

 それでも延べ約1万5千人が投入され、山頂付近をくまなく調べるローラー作戦を展開するなどし、残る不明者の発見に力を入れていた。だが、10月15日に山頂付近で初冠雪が確認されるなどし、県は翌16日、今年の活動中止を決断した。

 御嶽山は例年、4月ごろまで雪に覆われるため、県では来春以降の活動再開を模索する。再開後は自衛隊には協力を求めず、地元の警察と消防で捜索を実施するという。


御嶽山噴火1カ月 猪岡哲也さん不明 家族と離れ離れ越年へ
産経新聞 10月27日(月)7時55分配信

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御嶽山噴火の経過(写真:産経新聞)

 御嶽山(おんたけさん)(長野、岐阜県)の噴火から27日で1カ月。雪が降り積もる山頂には、今も行方不明のままの6人が取り残されているとみられるが、過酷な環境から捜索活動の再開は来春以降にずれ込む。「無力感でいっぱいになる」。家族や関係者は離れ離れで年を越さなければならない現実と向き合いながらも、戸惑い、憂い、悲しみの表情を浮かべる。捜索隊員も悔しさをかみしめる日々を送っている。

 ■山頂からずっと愛息見守ってる

 片時も離れたことがないという夫婦も噴火で離れ離れとなった。山梨県甲斐市の猪岡(いのおか)哲也さん(45)は、発見・救出に至っていない。一緒に登っていた妻、洋海(ひろみ)さん(42)は噴火6日目の2日に死亡が確認された。「早く元のように一緒にさせてあげたいのに…」。関係者は落胆を隠せない。

 夫婦をよく知る山梨県南アルプス市の小野智弘さん(74)は噴火後、ある映像を何度も見返しているという。画面には、頭にはちまきを巻き、法被姿で力強く太鼓をたたく哲也さんの姿が映し出されている。

 耳が不自由だったという夫婦。その出会いの場となったのが、小野さんが相談役を務めるサークル「甲州ろうあ太鼓」だった。「切っても刺しても死なないくらいタフな男でね。今でもいつか戻ってくるような気がするんですよ」。小野さんは力なく笑う。

 音のない世界を生きてきた哲也さん。サークルに入る前は、音楽とは無縁だったが、「バチの扱いがおもしろい」とのめり込んだという。堂々としたバチさばきで、演奏会ではいつも大きな拍手を浴びていた。

 洋海さんもそんな哲也さんにひかれ、一緒になったという。長男が誕生し活動から身を引いたが、練習には、その長男を連れてよく見学に訪れていた。小野さんは「家族仲良く暮らしていたのに」と肩を落とす。

 子煩悩で、進路説明会や授業参観には必ず参加。いつもはおどける場面も多かったが、長男のこととなると真剣な表情になり、将来については「あいつは優秀だから大丈夫」と周囲に漏らしていた。

 今は高校2年になった長男も両親思いで、紙とペンを持ち歩き、周囲と筆談する両親に代わって話をすることも多かったという。最近では、両親の後をずっとついて回るようなことはなかったというが、知人女性(53)は「両親に似て心根の優しい子に育った」と語る。

 夫婦は噴火前日の夜に御嶽山に向かい、山頂付近で噴火に巻き込まれたとみられる。いつもと同じように一緒にいたとみられるが、哲也さんは、依然として発見されていない。知人らは捜索を見守っていたが、今月16日に年内の捜索打ち切りが決まった。「妻や息子の元に帰りたいだろう。胸が締め付けられる」。小野さんは語る。

 近隣住民らによると、1人残された長男は、休んでいた学校にも通い始めたという。知人の女性は「両親の分まで、『がんばる』と話している。(哲也さんも)きっと、息子の様子を山頂からずっと見守っていることと思う」と目頭を押さえた。


御嶽山噴火から1カ月…予知方法の見直しなど課題浮上
スポニチアネックス 10月27日(月)7時2分配信

 57人が死亡し、6人が行方不明となった御嶽山(長野・岐阜県、3067メートル)の噴火から27日で1カ月がたち、火山災害について予知方法の見直しなど数々の課題が浮上。全国には110の活火山があり、国や自治体は対策を急いでいる。

 噴火は9月27日午前11時52分発生。気象庁はこの約半月前、火山性地震の増加を把握してホームページに掲載していたが、登山者に直接伝える方法はなかった。このため、火山噴火予知連絡会は、情報の伝達の在り方を考える検討会を設け、11月中にも緊急提言する。今回の噴火タイプの水蒸気爆発で表れにくいとされている、前兆を把握できる手法の検討もする。

 犠牲者のほとんどが噴石の直撃を受けた「損傷死」だったことから、身を守る避難壕(ごう、シェルター)の重要さも再認識されている。現在、日本で噴石に耐えうる強度の避難壕を備えるのは10火山程度。富士山などで、新たな設置に向けた動きが出てきた。だがコンクリートや鉄骨鋼板製のものはコストが高く、財源の確保が課題になりそうだ。

 登山用ヘルメットへの関心も高まっている。御嶽山の山荘では、それぞれ逃げ込んできた数十人に配布。山荘の屋根などを突き破る噴石もある中で「精神的に楽になった」という登山者も多かった。噴火後、新たに10火山が配備。持参を呼び掛ける自治体も増えてきた。

 登山者の購入も増え、ICI石井スポーツ登山店(東京都千代田区)では、売れ行きが2・5倍に。発泡スチロールを使い軽量化したものが人気で、価格は7000~8000円が中心。噴石の速度は時速300キロ弱とされるが、店員の野中宏修さんは「衝撃をゼロにはできないが、リスクを軽減できる」と話している。

 宿泊施設やスキー場など、観光への打撃も指摘されている。長野県は27日、麓の木曽町と王滝村への支援を検討する災害復興支援チームを発足させる。

 冬を前に不明者の今年の捜索は打ち切られ、雪が少なくなる来春以降、火山活動の状況をみながら、地元の警察や消防が再び山に入る。


<御嶽山噴火1カ月>足跡刻んだ遺品 あの日、夫に何が
毎日新聞 10月26日(日)22時16分配信

 御嶽山(おんたけさん)(長野・岐阜県境、3067メートル)が先月27日午前11時52分に噴火した時、山頂付近にいて犠牲となった長野県塩尻市、会社員、林卓司さん(54)の妻ひずるさん(53)は数日前、遺体と共に帰ってきた夫の所持品を初めて手に取った。登山前に寄った店で受け取ったレシート、登山マップ--。噴火から27日で1カ月。ひずるさんは遺品から、夫の足取りをたどる。「最後に見た光景は何だったの?」【野口麗子】

 卓司さんはあの朝、「山に行ってくる」と告げて1人で出かけた。御嶽山の7月の開山祭に合わせて同僚らと登っており、今回が3回目だった。王滝登山口(同県王滝村)から入山したとみられ、王滝頂上から剣ケ峰に至る登山道・八丁ダルミで、遺体となって見つかった。死因は外傷性ショックだった。

 噴火をニュースで知ったひずるさんはすぐに、「今どこ?」と夫にメールした。返信はなかったが、当初は「気付いてないだけかも」と思った。数時間たって電話もかけたが応答がない。「もしかしたら」。夕方、ふもとの県警木曽署に向かった。物言わぬ夫と対面したのは翌28日夜だった。

 「顔はきれいなままだったので、そのうち帰ってくる気がして」。葬儀が終わっても、しばらくは放心状態が続いた。現実を突き付けられるようで、透明な袋に入れられて戻った所持品の開封をためらっていた。

 封を切ったのは、「どんなふうに亡くなったのか知りたい」との思いが強まったからだ。リュックの中には、道中のコンビニで買った未開封のおにぎりや菓子、山の地図には、黄色いラインマーカーで登山ルートが記されていた。「これまではロープウエーを使ったのに、今年は歩いて登ったのね」。行きしなに寄ったガソリンスタンドのレシートの時刻印字から、山頂を目指す途中、噴火に遭ったと推測できた。

 卓司さんは東京都出身。大学卒業後、父の故郷の長野県の地方銀行に入行、御嶽山のふもとで支店長を務めるなどした。単身赴任生活が長かったが昨秋、関連会社に出向し、ひずるさんや今春、社会人生活を始めた一人娘との暮らしに戻った。

 都会育ちのため、ひずるさんの実家(同県塩尻市)の稲刈りを面白がって手伝っていた卓司さんの姿が目に浮かぶ。「きっと登山の次の日は好きな自転車に乗ろう、なんて思っていただろうに。日常が突然奪われ、本当にかわいそう」。噴石で穴が開いたズボンを、手のひらでそっとなでた。


<御嶽山噴火>つぶれたカメラに笑顔 死亡の愛知のカップル
毎日新聞 10月26日(日)21時14分配信

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激しく壊れた所祐樹さんのカメラ。中のメモリーカードは無事だった=愛知県一宮市で2014年10月24日、木葉健二撮影

 57人が死亡し、いまも6人が行方不明となっている戦後最悪の火山災害、御嶽山(おんたけさん)(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火から、27日で1カ月を迎える。犠牲になった登山者の家族らのもとに、火山灰にまみれた遺品が残された。リュック、登山靴、カメラなどの品々の中から、家族らは山に奪われた大切な人の面影を探し続けている。【大野友嘉子】

 つぶれて真ん中からぐにゃりとゆがみ、火山灰にまみれたコンパクトデジタルカメラ。恋人同士がにこやかに納まったものなど48枚の写真が残されていた。死亡した愛知県一宮市の会社員、所祐樹さん(26)の遺品だ。一緒に写っているのは、結婚を約束した同市の丹羽由紀さん(24)。2人の遺体は今月1日、山頂付近で寄り添うように倒れている状態で見つかった。

 祐樹さんの父清和さん(53)は、遺体がそれぞれの自宅に戻った2日未明、遺品整理中にカメラのメモリーカード挿入部の蓋(ふた)が開いていることに気付いた。小石や灰を針金などでかき出し、そっと取り出したカードのデータをパソコンで開いた。「夜が明けてからカメラ屋で取り出してもらうべきかと迷ったけど、早く足跡を知りたかった」と話す。

 午前6時過ぎの登山口、途中の八丁ダルミ付近、昼前に着いた山頂--。48枚のほとんどに、笑顔の2人が写っていた。母喜代美さん(52)は「子供が山に登って死んだ、だけでは寂しいですよね。最後までこうして笑っていたと分かって良かった」と目を潤ませた。

 夫婦は2人の最期を知りたいと、新聞やテレビ局の取材を受ける中で、目撃情報や写真の提供を呼びかけた。すると今月9日、山頂から下りる2人の写真がメールで届いた。黄色のジャンパー姿の祐樹さんの後ろを、青いジャンパーを着た由紀さんが歩いている。同県大府市の男性が偶然、撮影したものだ。自身を撮るため由紀さんにシャッターを押してもらったことから、2人のことを覚えていた。

 由紀さんの母にこの写真を見せると、「ちゃんと祐樹くんは前におるね」とつぶやいた。由紀さんは「危ない場所は祐樹くんが先導してくれる」と話していたのだという。

 さらに、8合目付近であいさつを交わしたという島根県の男性(58)が、「しんどそうにしている彼女を、祐樹さんが支えながら登っていた」と、噴火前の2人の様子を連絡してくれた。2人が見ただろう山上の景色の写真を届けてくれた人も。「涙が出た。人の真心、優しさを知った」。清和さんは声を詰まらせた。届いた写真は額に入れられている。

 喜代美さんは呼びかけ続ける。「あの日、山にいた人はもう一度、自分の写真を見返してください。写真がなくても、黄色と青色のジャンパーを着たカップルを見ていたら、どんな様子だったか教えてほしい」と。


命拾いも二重の苦しみ=よみがえる記憶、周囲の目―生還の女性・御嶽山噴火
時事通信 10月26日(日)14時38分配信

 目の前で見た噴煙と、火山灰に覆われ真っ暗になった山小屋。御嶽山の頂上付近で噴火に遭遇した三重県四日市市の女性看護師(46)は、1カ月がたっても噴火の瞬間を毎日のように思い出す。幸い命拾いしたが、下山後に待っていたのは「そんな所に行くからだ」という予期せぬ言葉だった。
 御嶽山に登るのは初めてだった。噴煙を間近で目撃し、近くの山小屋へ逃げ込んだ。「泣きだす人や吐く人、遺書を書く人もいた」。強い硫黄の臭いとともに、当時の情景を「今でも毎日思い出す」と打ち明ける。
 「出発時間が数分違っていたら助からなかったかもしれない」。日ごとに恐怖が募り、職場で体験を語ると、「山を甘く見たらあかんぞ」「そんな所に行くからだ」などと言われたこともあった。
 仲の良い人は「無事で良かったね」と励ましてくれたが、あの日の出来事を周囲に話すのをためらうようになった。鮮明によみがえる記憶を胸にしまい、二重の苦しみを味わう日々を送っている。
 山頂から見る景色の美しさと、登頂後の達成感。山の魅力に引かれてきたが、犠牲者のことを思うと「悲しいし、心が痛む」。二十数年ぶりに富士山登山を考えていたが、「今はまだ行けない」と話した。 


<御嶽山噴火>「入山規制見直し検討を」 観光関係者ら意見
毎日新聞 10月26日(日)14時34分配信

 御嶽山噴火災害を受けて25日、長野県木曽町の県木曽合同庁舎で阿部守一知事と木曽町、王滝村の行政担当者、商工観光関係者らによる意見交換会が開かれた。旅館やスキー場の経営者らが地域経済への深刻な影響を訴え、「風評被害を拭い去る情報発信を」「入山規制の見直し検討を」と求めた。

 会合には原久仁男・木曽町長と瀬戸普・王滝村長も出席。全員で御嶽山に向かい黙とうした後、阿部知事は「噴火災害による風評も含めた木曽地域の課題を、一つひとつ解決していかなければならない」とあいさつした。

 木曽町の旅館経営者は「大雪や南木曽町の土石流などで売り上げが大幅に減っていたところに御嶽山が噴火し、700人ものキャンセルが出たところもある。この冬が越せるか心配」と窮状を語った。御嶽山麓(さんろく)などのスキー場が営業できなければ、冬場の地域の雇用へのダメージが大きいとの報告もあった。

 また頂上二ノ池山荘管理組合の新井龍雄代表は「世界基準の衛生レベルにした水道やトイレが破損し、建物内も火山灰・弾でひどい状態。復旧再開には多額の費用が必要になる」と訴えた。【近藤隆志】


絶えぬ噴煙、入山規制続く=地元経済の影響深刻―噴火から27日で1カ月・御嶽山
時事通信 10月26日(日)14時33分配信

 戦後最悪の火山災害となった御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火は、27日で発生から1カ月を迎える。気象庁は、再び噴火する可能性があるとして警戒レベルを当面維持する方針だが、入山規制による観光産業への影響が深刻化しており、地元からは緩和を求める声も出始めている。
 気象庁によると、火山性微動は7日以降、検知できない程度の大きさとなったものの、噴煙や二酸化硫黄の放出が継続。噴火の警戒レベルを5段階のうち3(入山規制)とし、火口から4キロ以内について、「大きな噴石の飛散や火砕流」への警戒を呼び掛けている。
 麓の長野県木曽町や王滝村は4キロ以内を立ち入り禁止にしたが、両町村のスキー場は規制区域内にあったり、隣接したりしている。スキー場の営業中止は周辺の宿泊施設に影響が及ぶため、25日に開かれた阿部守一同県知事との意見交換会では、「3キロ以内に緩和してほしい」(家高弘文・木曽町商工会副会長)などと訴える声が相次いだ。
 しかし、火山噴火予知連絡会は23日に「火山活動は低下傾向が見られるものの、今後も噴火する可能性がある」との見解を発表。気象庁幹部は「活動の変化を慎重に見極めたい」と話しており、数カ月間は規制範囲が維持される可能性が高い。
 噴火では57人が死亡し、少なくとも6人が行方不明となった。県警は捜索活動を来春以降に持ち越す一方、現場で発見した遺留品の家族らへの返還を進めている。
 27日は正午前の噴火の発生時間に合わせ、木曽町と王滝村の献花台に関係者が集まり、犠牲者の冥福を祈る。 


御嶽山に一番乗りしたが…空腹と重責、寒さ「読者にありのままを伝えられたか?」
産経新聞 10月26日(日)13時48分配信

 生物学と向き合っていた学生生活から一変して、行政や事件を追いかける記者生活を始めてから半年。初任地として配属されたのは長野市にある長野支局。配属2カ月で、中学生1人が犠牲になった長野県南木曽町の土石流災害の現場取材に携わり、その一カ月後には、74人が亡くなった広島の土砂災害の応援取材に参加した。そして今月27日、県南部にある御嶽山が噴火。この間、取材に取り組む中で「戦後最悪の火山災害」という一言だけでは語りきれない悲惨さや、その現実に向かい合う関係者の姿を目の当たりにし、記者という仕事の意義を考えさせられた。

 ■ジオパーク大会から一転

 御嶽山が噴火した9月27日午前11時53分ごろ。私は南アルプスの地形や地質などに関するシンポジウムや展示が行われる「日本ジオパーク南アルプス大会」の取材で、県南部の伊那市に向かっていた。長野市から車で2時間半かけて、伊那市内の会場に到着。多くの参加者でにぎわう会場の様子を撮影しようと、一眼レフカメラを取り出したその瞬間、ポケットの中の携帯電話が鳴った。

 電話に出ると、上司から「一報だ。御嶽山が噴火したぞ」と一言。正直なところ、事の重大さを把握できず、「大会風景のシャッターチャンスを逃したじゃないか」と、電話の着信を恨む気持ちの方が大きかった。しかし、すぐさま2度目の着信。「今すぐ現場に向かってくれ!」と激しい声で指示された。

 ちょうど会場内には山岳地図が展示されており、それを見ると、伊那市からそう遠くないところに御嶽山を見つけた。大会関係者によると、「近いんで、すぐ行けます」とのこと。すぐに取材を中止して、車に戻りカーナビに目的地を入力したのだが、到着予定時刻は何と1時間半後。長野県は広い。近くのガソリンスタンドでガソリンを満タンにして車を走らせた。

 ■社内で一番近い責任

 本社からは応援の記者をすぐに派遣するとの連絡が入った。しかし、「現場に一番近いのは君だから。現状が分かったら報告して」との言葉。身が引き締まった。

 約1時間、車を走らせた頃、すれ違う車の異様さに気づいた。全体がほこりを被ったように灰色になっていた。「あれが火山灰か…」。山の上部には雲がかかっていて噴煙は見えなかったが、「ただごとではない」ことを実感する唯一の手がかりだった。

 午後4時頃、御嶽山の麓にある王滝村の役場に到着すると、役場の職員や消防の関係者らが慌ただしく動いていた。「山小屋に数人取り残されている」、「けが人が複数」などの言葉が飛び交っていた。職員を呼び止めて話を聞くと、登山口付近まで行けるとのことだった。

 早速、下山者に話を聞こうと、さらに車を約30分走らせて登山口に向かったが、規制線が張られていてそれ以上進むことはできなかった。下山してくる人を待ち続けたが、誰も通らず、もどかしいまま時間が過ぎた。結局、1人も話を聞くことができず、日が暮れ始め気温はぐっとさがり寒さを感じるようになった頃、本社から応援の記者が到着。これまでの状況を報告して、私は情報が少しでも集まっているであろう地元の消防署に転戦した。

 ■読者に応えられているか

 新聞の最終締め切り時刻を過ぎた深夜、宿泊場所となった近くの高原にあるロッジに向かう車中で、ぐるぐると頭の中をめぐっていたことがあった。それは山中に入れないからやむを得ないとはいえ、「御嶽山で何が起こっているのかを知りたい読者の要望に応えられたのか」ということだった。

 翌朝、御嶽山上空は晴れ渡り、もくもくと上がる噴煙がよく見えた。その日からは本社や周辺支局から来た先輩記者の指示のもと、木曽町の警察署や消防署で、情報を集め走り回った。昼食は周辺のたった1軒のコンビニに残っていたおにぎり1つだったが、空腹を感じないほど気は張り詰め、2、3時間しか寝ていないのに目がさえていた。

 発生から3日後、上司の指示で長野支局に戻ることになった。捜索に関する情報を把握するため、災害対策本部や県警本部が入る県庁に詰めて取材するためだった。噴火した御嶽山の麓からは遠く離れたが、そこもまた現場だった。

 ■被災者数の把握さえ

 噴火が起きたのは、紅葉シーズンの週末の昼時。多くの人でにぎわう山で惨事が起きた。それゆえに捜索する側も「噴火時に山の中にどのくらいの人がいて、誰が無事で誰が残されているのか」を把握するのが困難という現実があった。鍵は麓の駐車場に残された車、登山者カード、心配して駆けつけた登山者の家族。しかし、駐車場の車に何人乗っていたかは分からず、登山者カードも全員が出してはいない。駆けつけた家族の中にも「どこの山に行ったか分からない」という人さえいた。

 魅力あふれる自然には、人間が太刀打ちできない脅威が潜んでいること、自らの危険を顧みず帰りを待つ家族の心情に思いをはせて連日捜索を続ける勇敢な隊員たちがいることなどを伝え、「読者に何かを感じ考えてもらえれば」との思いで、私は取材と記事執筆に取り組んだ。数日後には、朝刊1面の記事を書く機会も得ることができた。

 ■懸命な捜索隊員

 噴火から1週間がたとうとする10月3日。対策本部は「行方不明者は16人」と発表した。その後の捜索により、14日時点で残る行方不明者は7人となった。度重なる台風に見舞われ、冬の到来も控えた中、懸命に活動する捜索隊員。「読者にどうしてもその姿を伝えたい」と思った。ガスマスクを付け火山灰まみれになった隊員の写真を県警に提供してもらい、それが紙面に掲載されたときは、言い表せない達成感があった。

 今後も御嶽山噴火の取材は続く。捜索状況だけでなく、地元の観光問題や県内の登山制度の整備の問題など、課題は山積だ。長野支局の記者として一つ一つ深く取材し、自らもあるべき方向性を考えたうえで、読者に伝えていきたい。読者はじかに現場を見ることはできない。現場のありのままの姿を伝えられるのは記者だけなのだ。その重い責任を改めて実感した。(三宅真太郎)

 三宅真太郎記者(みやけ・しんたろう) 昭和63年、東京都生まれ。大学卒業後、平成26年4月に入社。5月から長野支局に配属。長野県警、長野市政など幅広く担当。大学では応用生物科学を専攻。卒業研究では、ひたすら大腸菌の培養を行った。


御嶽山、数か月間は注視必要…火山噴火予知連
読売新聞 10月26日(日)10時9分配信

 御嶽山(長野、岐阜県境)について、気象庁の火山噴火予知連絡会は「数か月間、火山活動の様子を注視する必要がある」との見解を示し、噴火警戒レベルは入山規制を伴う「3」を引き下げなかった。

 火山活動の見通しはどうなのか。

 「火山活動は低下傾向にある」。23日の噴火予知連後の記者会見で、会長の藤井敏嗣・東京大名誉教授は、こう説明した。

 一般に火山活動が活発化すると、二酸化硫黄ガスの噴出量や地震が増加し、地下でマグマや熱水が動いたことを示す火山性微動も観測される。噴火予知連によると、二酸化硫黄の噴出量は1日当たり100~500トンと10月初旬までに比べ3分の1以下に低下。火山性微動も7日以降は検出できないほど小さくなった。

 しかし、噴火予知連は慎重だ。御嶽山と同じ水蒸気爆発を2000年9月に起こした北海道駒ヶ岳。その後の約2か月間に小規模噴火を5回繰り返した。藤井会長は「御嶽山では地震が続いており、今後も小規模な噴火が発生する可能性はある」と説明、警戒レベルは3を当面維持する考えを示した。


御嶽山の登山届提出、岐阜県が義務化の方針
読売新聞 10月26日(日)8時57分配信

 岐阜県は、来年のゴールデンウィーク前をめどに、御嶽山の登山届提出を義務化する方針を固めた。

 関係者が25日、明らかにした。北アルプス登山の届け出を義務づける県条例に御嶽山も対象として追加する改正案を、県議会12月定例会に提出する。御嶽山では氏名や行程、緊急連絡先などを記す登山届の提出は任意とされており、今回の噴火では安否確認が難航している。

 関係者によると、改正案では、火口から半径4キロ以内の岐阜県側に入る登山者が対象。さらに、半径1キロ以内に入った登山者が、無届けか、登山届に虚偽の内容を記した場合、5万円以下の過料を科すという。

 県は、大学教授や山岳関係者で構成される有識者会議を今月末から開き、素案を示して意見を聞いたうえで改正案をまとめる。


御嶽山噴火あす1カ月 献花台に人絶えず
産経新聞 10月26日(日)7時55分配信

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献花台に花を手向け犠牲者の冥福を祈る親子=25日午後、木曽町(加藤園子撮影)(写真:産経新聞)

 長野県木曽町が御嶽山を望む同町三岳の「太陽の丘公園」に設置した献花台には関係者らの姿が絶えない。晴天に見舞われた25日も大勢が訪れ、犠牲者の冥福を祈った。

 同県安曇野市の松本市職員、岡沢優樹さん(29)も両親らと訪れた。岡沢さんは噴火1週間前の同じ時間に、御嶽山の火口付近にいた。御嶽神社を参拝して写真を撮っていたという。報道などで犠牲者の情報に接する度に自分自身と重なった。

 「1週間遅かったら自分も犠牲になっていたかもしれない。亡くなった人や行方不明の人のことを思うと胸が痛い」。岡沢さんは山頂の方に目を向け、そっと手を合わせた。

 同日午後には、同県の阿部守一知事も姿を見せ、「心から冥福を祈ると同時に噴火の対策に全力で取り組むと誓った」と述べた。

 献花台は、同県王滝村も御岳高原に設けている。
御嶽山噴火あす1カ月 「キャンセル700人」風評被害深刻
産経新聞 10月26日(日)7時55分配信

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営業の見通しが立たないスキー場。入り口は通行止めで、背後には噴煙を上げ続ける御嶽山が見える=長野県王滝村(加藤園子撮影)(写真:産経新聞)

 ■麓の街「安全どう伝えれば」

 御嶽山(おんたけさん)(長野・岐阜県)の噴火から27日で1カ月を迎える。降雪で今年の行方不明者の救出・捜索活動は打ち切られ、後方支援を続けてきた麓の街にも日常が戻りつつある。だが、危険という印象が拭えず、主力の観光業の風評被害は深刻さを増す。「これからどうなるのか」。噴火は、麓の生活に、今も影を落とし続けている。

 「売り上げが半減した」「700人のキャンセルも出た」。麓の長野県木曽町で25日開かれた阿部守一知事との意見交換で、地元の観光関係者からは切実な声が漏れた。木曽町観光協会の幹部は「『危ないから別の場所に泊まろう』という声も聞く」と肩を落とす。

 山の中腹にあるスキー場「おんたけ2240」(同県王滝村)。例年なら慌ただしく従業員らがオープンの準備に動き回る姿が見られるが、今は「通行止」の看板が掲げられ、閑散とした状態が続く。

 スキー場は、火口から4キロ圏内とする入山規制範囲にゲレンデの半分以上が入っている。今シーズンの営業の見通しは立たない。従業員は「噴石や火山灰の影響もないのに…。営業を信じ、できる限りの準備をするしかない」と漏らす。

 入山規制範囲外の御嶽山4合目にある「純和風ペンション銀(しろがね)」は、10月中の約40人の予約が、ほぼキャンセルになった。経営する芝和子さん(65)は「ここは危険とは無縁なのに開店休業状態。生活はどうなるのか」と顔を曇らせる。

                □   □

 村は就業人口の7割が御嶽山を中心とした観光関連の仕事に携わる。おんたけ2240は村唯一のスキー場で、人口約860人の村に昨シーズンは約6万8千人の集客をもたらした。村おこし推進課の大家親課長(56)は「休業が長引けば、村民の暮らしが不安定になる」と話す。

 木曽町も危機感を募らせる。麓の「開田高原マイアスキー場」は規制区域外のため噴石の懸念などもなく営業する方針だが、客足は未知数だ。

 木曽町商工会が王滝村と木曽町のサービス業などに行ったアンケートによると来年1~3月の売り上げ予測を前年同期より「減少」とした業者は77%に上る。

                □   □

 噴火の数日後、木曽町観光協会に、ある団体からのキャンセルがあった。協会は、御嶽山から離れたコースも提案したが、主催者側は「ちょっとイメージが…」と拒んだという。須藤邦男事務局長(58)は「何も言えなくなった」と振り返る。

 大勢が犠牲となった御嶽山の噴火。風評を打ち消そうとするアピールは「不謹慎だ」との批判もある。須藤事務局長は「実際に来てもらい、噴火の影響がない現状を見てもらうのが一番なんだが、思うようにはいかない」と頭を抱えている。


監視47火山に避難計画策定、自治体へ要請
読売新聞 10月26日(日)3時0分配信

 長野、岐阜両県境の御嶽山(おんたけさん)(3067メートル)で起きた戦後最悪の噴火災害を受け、政府は、常時監視している47活火山について、関連する全自治体に避難計画の策定を求める方針を決めた。

 現在は、火口周辺ののべ130市町村のうち110自治体で、避難計画が策定されていない。政府は、内閣府の防災担当職員らを派遣して計画策定を加速させる考えで、今年度の補正予算案に関連予算を盛り込むことを検討している。

 避難計画は、入山規制や危険の周知、避難の方法などを定めたもの。災害対策基本法に基づく防災基本計画で、避難計画の策定を推進するとされているが、法律上の義務はない。

 内閣府によると今年3月末現在、すべての関連市町村で策定が完了している活火山は、熊本県の阿蘇山や東京都の伊豆大島など7火山にとどまっている。御嶽山周辺の4市町村でも、避難計画があるとされたのは岐阜県高山市だけだった。


御嶽山噴火、復興に向け知事らが意見交換会
読売新聞 10月25日(土)21時0分配信

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犠牲者を悼み、献花台に花を手向ける阿部知事(25日午後、木曽町で)=菊政哲也撮影

 57人が死亡した御嶽山(おんたけさん)(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火から、27日で1か月を迎える。

 山麓の長野県木曽町と王滝村に設けられた献花台には25日、地元や首都圏などから多くの人が訪れ、手を合わせた。

 長野県はこの日、木曽町で復興に向けた意見交換会を開いた。出席した旅館経営者らは「宿泊予約のキャンセルが相次ぎ、経営は綱渡り状態」などと、阿部守一知事に窮状を訴えた。

 御嶽山は9月27日午前11時52分に噴火し、今も噴煙を上げる。9月28日から10月16日までの19日間(うち中止・中断11日)、警察や消防、自衛隊の捜索救助活動に延べ約1万5000人が動員された。しかし、2度の台風による雨で山頂付近の火山灰が重い泥となり、積雪や気温低下で凍結。二次災害の恐れもあり、行方不明者6人を残し、年内の捜索が打ち切られた。

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