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2014年10月 1日 (水)

御嶽山噴火、登山者多数が負傷、計47人が死亡・12

27日午前11時53分ごろ、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(3067メートル)が噴火した。気象庁によると、山の南側斜面を3キロ以上にわたって噴煙が流れ下るのが確認されたという。警察や自衛隊、消防は10月1日早朝、約1000人態勢で2日ぶりに捜索を再開した。自衛隊などは、心肺停止状態で見つかり山頂付近に取り残されていた24人のうち16人を収容。長野県警によると、全員の死亡が確認され、死者は計47人になった。

火山活動による被害では、平成3年に43人が犠牲となった長崎県の雲仙普賢岳を上回り、戦後最悪となった。

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リンク:御嶽山噴火 高地・ガス・噴石…陸自が特殊装備 大型輸送ヘリや装甲車投入 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火 極限の救助活動…足元の石崩れ灰で視界なし - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火 「トイレ以外はいつも一緒」の宮地夫妻、「天国でも2人幸せに」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火 沈痛…無情の身元判明 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火 相次ぎ搬送、遺族ら沈痛…無言の対面 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火 迫る雨、土石流の恐れ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火 火山性の有毒ガス、捜索の壁「今後も噴火続く」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火 死者47人、戦後最悪 雲仙普賢岳の犠牲上回る なお不明者 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:思うように助けられず…レスキュー隊長ら無念 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<御嶽山噴火>捜索再開、関係者葛藤 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山の噴火映像、再生800万回に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:災害対策本部に家族ら80人 疲労の色濃く体調不良も…御嶽山噴火 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:死者47人 戦後最悪の火山被害に…御嶽山噴火 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:死因は損傷死 けがは背中側に集中、噴石が直撃か…御嶽山噴火 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山 戦後最悪の火山被害…死者47人に 12人は損傷死 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火、新たに16人の遺体の身元を確認 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽噴火、死者16人の身元確認 - 速報:@niftyニュース.
リンク:犠牲者30人超、山頂で発見=直径100メートル内、大量の噴石―御嶽噴火 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<御嶽山噴火>不明者の把握、難航 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火 「トイレ以外はいつも一緒」 おしどり夫婦の死に涙 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<御嶽山噴火>山で別れた友よ…生還の男性悲痛 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火 灰が舞い、足元崩れる中… 東京消防庁が救助映像を公開 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<御嶽山噴火>2日、雨の予想 捜索活動に影響も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<御嶽山噴火>土石流に備え砂防ダム設置 長野・木曽 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:噴火の死者数を訂正=荷物の袋を誤カウント―長野県警 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:噴火翌日の救助活動画像公開=「重傷者頑張って待っていた」―東京消防庁 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火 死者47人、戦後最悪の火山災害に 山頂付近で噴石直撃か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:風向き変わり捜索進展=発見の被災者、全員搬送―火口東側に集中・御嶽噴火 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ガス発生、一時退避も=岩の間に人、削岩機で救出―御嶽山捜索活動 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火 清流無残、灰色の王滝川 天候悪化で土石流の懸念も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火 死者、計47人に 長野県警が訂正 戦後最悪は変わらず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火 安否不明者リストの作成急ぐ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火 相次ぎ搬送、悲痛の安置所 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:御嶽山噴火 「落ち着いたお嬢さんだった…」 神奈川・小田原の女性会社員 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

御嶽山噴火 高地・ガス・噴石…陸自が特殊装備 大型輸送ヘリや装甲車投入
産経新聞 10月2日(木)7時55分配信

 御嶽山は頂上が標高3千メートルを超える高地である上に、噴石や火山性有毒ガス発生の危険が付きまとう。このため、救助・捜索活動に携わる陸上自衛隊は防毒マスクや装甲車など特殊装備を活用している。1日は大型輸送ヘリコプター「CH47」も捜索隊輸送に初めて投入された。

 CH47は1日、2機が3往復して計196人の捜索隊員を御嶽山の山頂に送り届け、救助・捜索活動を大幅に前進させることに貢献した。「CH47の輸送力が効いた」。防衛省の担当者は語る。

 CH47は最大で55人が搭乗でき、物資では約23トンの積載が可能だという。千キロもの長距離飛行が可能なタイプもある。今回の噴火で当初から活動する中型ヘリ「UH60」は最大でも12人で、「CH47は大量の人員や物資の輸送には最適。災害現場ではマルチに活躍できる」(同省担当者)。

 東日本大震災や昨年の伊豆大島の土石流災害、今年2月の豪雪災害などでも救援物資の輸送などで活躍した。ただ、御嶽山のような険しい斜面が続く地形では安全な着地場所を探すのは難しく、1日に初めて捜索隊輸送に使われた。陸自隊員でもほとんど経験がないという3千メートル級の高地での危険を伴う活動には、特殊な資機材も投入される。

 さらなる噴火に備え、陸自は前線拠点近くの登山口に「89式装甲戦闘車」を配備した。この装甲戦闘車は車体が鋼板で覆われ、砲弾が当たっても貫通しにくい構造だ。このため噴石が当たっても隊員を守ることができ、担当者は「捜索隊が逃げ込める場所にしている」と話す。

 火山性有毒ガス発生に備えた装備もある。陸自では、捜索隊員に硫化水素と二酸化硫黄を防げる吸収缶付きの防毒マスクを、この日、初めて携行させた。ガス検知器も持たせ、高濃度となると着用させる。

 高所で酸素濃度が低く活動しづらい上、マスク着用となると長時間の活動は厳しいが、防衛省の担当者は「あらゆるものを使い、活動に全力をあげたい」としている。


御嶽山噴火 極限の救助活動…足元の石崩れ灰で視界なし
産経新聞 10月2日(木)7時55分配信

 御嶽山の噴火翌日の9月28日から現地で捜索活動を行った東京消防庁の救助隊が1日、報道陣に救助活動の様子を明らかにした。救助隊は噴石や灰のため救助活動が困難を極める中、王滝頂上山荘付近で発見した重傷者ら7人を救出した。

 隊員が足を踏み出す度に足元の石が崩れ、灰が舞った。救助を指

揮したハイパーレスキュー隊の柳岡正隊長によると、「大きな石でも噴石かもしれず、足場になるか分からない。灰で自分の足元も全く見えない状態で、ストック(つえ)で地面をつつき、足場を確認しながら進んだ」という。

 柳岡隊長ら救助隊31人は28日正午ごろ、王滝頂上山荘に到着し、心肺停止の男性1人と重傷の男女6人を発見。重傷者は布団で横になっていたが衰弱しており、柳岡隊長が「よく頑張ってくれました」と声をかけても、ぐったりとした様子だったという。

 また、山荘近くの尾根道や崖の中腹などで別の重傷の女性1人と心肺停止の状態の男女約10人を発見。全員は搬送できないため灰が積もっても場所が分かるようにストックを地面に立てるなどし、重傷者ら計7人の搬送を始めた。

 山岳救助では、急勾配の場合、樹木などにロープの両端を固定して担架をつるして、滑らせるように搬送するが、山荘付近に樹木はない。そのため、隊員が数人がかりでロープを持って固定し、「ゆっくりゆっくり」などと声をかけ合いながら、担架を落とさないよう細心の注意を払っていたという。

 中腹付近まで担架を下ろし、重傷者7人全員をヘリで麓まで運んで救急車で搬送。救助活動中も背後の火山口からは真っ白い噴煙が立ちのぼり、灰と小石が絶えずヘルメットに落ちてバラバラという音を立てていたという。

 柳岡隊長は「いつまた噴火するか分からない状況だったが、とにかく要救助者を助けたいという思いだった。重傷者を救助できたことは良かったと思う」と話していた。


御嶽山噴火 「トイレ以外はいつも一緒」の宮地夫妻、「天国でも2人幸せに」
産経新聞 10月2日(木)7時55分配信

 47人が犠牲になる戦後最悪の火山災害となった。御嶽山(おんたけさん)の噴火から5日目の1日、山頂付近で心肺停止の状態のまま取り残されていた登山者35人が次々と麓に搬送され、全員の死亡が確認された。夜にかけては犠牲者の身元が相次いで判明。仮設の遺体安置所となった旧校舎では、多くの遺族や友人らが大切な人と無言の対面を果たし、悲痛な空気が広がった。

                   ◇

 「市の将来を担っていく人物だった」「またあの笑顔で抱きしめてほしい」。1日、死亡が確認された山梨県上野原市の市職員、宮地昭さん(58)と、妻で保育士のよし子さん(56)は誰からも愛されるおしどり夫婦だった。「トイレ以外はいつも一緒だった」という。友人らは「せめて天国でも2人で幸せに暮らしてほしい」とその死を悼んだ。

 2人はともに昭和54年、旧上野原町に入庁。昭さんは総務や選挙管理委員会などを経て、今年4月、山梨県の東部地域広域水道企業団の事務局長に就任した。

 「謹厳実直。器用さよりも熱意と勤勉さで業務に邁進(まいしん)していた」。同市の小早川浩副市長は昭さんをそう評し、「今の業務に当たる際も『水道は市民の生活の根幹。きっちりやってきます』と話し、期待していた」と肩を落とした。

 よし子さんは市内の保育園で保育士を務め、今年4月に市立島田保育所の所長に。同僚だった女性は「いつもにこやか。園児の誕生日会では魔女になったり、ウエディングドレスで登場したり、周りを楽しませていた」と振り返る。親の信頼も厚く、園児が「うんちを漏らしちゃった」と恥ずかしそうに話すと、「ババが出ちゃったの? あっちでお着替えしようね」と笑顔であやしていた。

 「決して怒鳴らず、いつも笑顔。園児がけんかしても、両方の背中に手を回して諭し、仲直りさせてくれた。誰にでも等しく愛情を注いでくれたから、みんな大好きだった」

 よし子さんが担任だった女子中学生は、卒園後も会うたびに必ず抱きしめてくれた恩師の感触が忘れられない。卒園時には一人一人に自費でプレゼントを用意してくれた。安否不明になってからは、卒園生同士で「きっと無事で『助け出されて参っちゃったわ』って、あの笑顔で帰ってくると話していた。また抱きしめてほしかったのに」と涙をこらえて話した。

 友人の男性によると、2人のなれそめは同期が集まった新人研修。研修中の試験で、よし子さんと席が隣になった昭さんは、回答を終えた答案を見せ、よし子さんを助けたという。

 登山のため夜にトレーニングで行っていたウオーキング、旅行、自宅庭での畑作業…。2人は常に一緒で、登山の際には昭さんは風景ではなく、よし子さんの写真を撮り、よし子さんも「トイレ以外はいつも一緒なの」とのろけていたという。「せめて最後の時まで一緒だったことが幸いなのかもしれない」。友人の1人は涙ながらに話した。


御嶽山噴火 沈痛…無情の身元判明
産経新聞 10月2日(木)7時55分配信

 ■元気で明るい子 上方麻衣さん

 御嶽山噴火で死亡が確認された東京都中央区の会社員、上方(かみかた)麻衣さん(31)。「元気で明るい子だった。戻ってきたとき、どんな顔で迎えればいいのか…」。北海道大空町の実家に住む母親は電話取材に対し、声を震わせながら話すのがやっとだった。

 山に入る約1週間前、電話で話したのが、家族と最後の会話になった。直前まで旅行していたベトナムのことなどを父親の敏浩さんに楽しそうに話していた。敏浩さんは、すでに現場に向かったという。

 麻衣さんは日本生命保険の子会社「ニッセイアセットマネジメント」(東京)で勤務し、多忙な毎日を送っていた。「ことしの正月に帰ってきたときは、とても元気な様子だった」と母親。帰省するのは年に1、2回程度だったという。

 母親によると、麻衣さんは今回、友人と3人で御嶽山に登ったらしい。富士山に続き今回が2回目の登山だった。

 小中高で同級生だった札幌市の男性(30)は、常にクラスの中心にいる人気者だった麻衣さんの姿を思い出す。中学校では生徒会の副会長を務めていた。「とても活発でいろんな所に旅行していたと聞いていた。亡くなったのは信じられない」と話した。

 東京都の友人の男性(31)は、2年前に共通の知人を通じて麻衣さんと知り合った。友人が多く、行動的な性格が印象に残っているという。「同姓同名の人が亡くなったのではないか。まだ信じられない」と声を落とした。

                   ◇

 ■物静かなお嬢さん 佐野秋乃さん

 1日に身元が確認された神奈川県小田原市の会社員、佐野秋乃さん(36)。佐野さんの両親と親しいという近くに住む男性(69)は「落ち着いて物静かな“お嬢さん”という雰囲気のきれいな人だった」と話し、「ご両親は本当に娘さんを大事にしていた。行方不明と聞いたときは青ざめた。今は驚きで何も言えない」と肩を落とした。

 近隣の住民によると、佐野さんは両親と3人暮らしで、よく家族で出かけていたという。近くに住む主婦(67)は「まさかこんな近くに犠牲者がいるとは驚いている。本当に気の毒で…」と言葉を詰まらせた。

 佐野さんの自宅には1日、親族とみられる人々が訪れていたが、いずれも沈痛な表情を浮かべ、報道陣の問いかけにも多くを語らなかった。


御嶽山噴火 相次ぎ搬送、遺族ら沈痛…無言の対面
産経新聞 10月2日(木)7時55分配信

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犠牲者が安置されている旧上田小学校から、遺留品を運び出す遺族ら =1日午後8時23分、長野県木曽町(松本健吾撮影)(写真:産経新聞)

 御嶽山噴火で、犠牲者の仮設の検視所と遺体安置所となった長野県木曽町の旧町立上田小学校跡地には、1日午前10時過ぎから、新たに搬送された心肺停止の登山者たちを乗せた長野県警のワゴン車が相次いで到着した。シートに包まれ、警察官によって車内から建物内へ運び込まれた。

 身元確認のため家族らも次々と到着し、無言で足早に建物内へと入っていった。中には、目頭を手で押さえ悲しみをこらえる家族らの姿もあった。

 死亡が確認され、身元が判明した登山者は建物に横付けされた霊柩(れいきゅう)車に乗せられ、関係者らが手を合わせて見送った。

 この日も、麓の木曽町役場など計4カ所に設けられた待機所には安否不明者の家族や関係者ら計約120人が詰めかけた。「早く見つかってほしい」と捜索に期待を寄せる一方で、次々と伝えられる死亡確認の知らせに言葉を失った。

 待機所の一つ、木曽福島公民館杭(くい)の原分館でも警察官に伴われた家族らが沈痛な面持ちで、遺体安置所に向かった。息子の帰りを待つ愛知県の男性(52)は「見つかったという連絡がありました」と、一言述べて車に乗り込んだ。


御嶽山噴火 迫る雨、土石流の恐れ
産経新聞 10月2日(木)7時55分配信

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救助・捜索活動に向かうため、自衛隊の大型輸送ヘリ「CH47」に乗り込もうとする消防隊員ら =1日午前、長野県王滝村(鴨川一也撮影)(写真:産経新聞)

 ■火山灰で発生しやすく…麓の住民にも影響

 噴火に伴って火山灰が降り積もる御嶽山(おんたけさんさん)で、降雨による土石流の発生が懸念されている。天候が不安定で2~3日にかけ、降雨が予想されているからだ。火山灰の特性から少ない雨量でも土石流を引き起こしやすいため、捜索活動への支障や、麓の住民居住地域への危険性も高まっている。

 国土交通省中部地方整備局によると、火山灰は水を吸うとセメントのように固くなる。山肌に積もった灰の上に雨が降ると、地中に染みこむはずの水が表面を流れ、麓へ向かって土砂を巻き込んで土石流を引き起こす危険性が高まる。

 今回の噴火は主に噴火口の東側約4キロにかけて上空から目視できるほどの火山灰が確認されており、山頂付近で50センチに達するところもある。

 気象庁によると、御嶽山周辺では2日夕までに多いところで20~30ミリ、3日夕までにさらに50~100ミリの雨が降る見込み。台風18号の接近で5日以降は大荒れとなる恐れがある。

 噴火後の土石流の特徴は少量の降雨でも発生しやすいことだ。国交省によると、平成3年に噴火した長崎県の雲仙普賢岳では1時間当たり10ミリ程度の雨量で土石流が発生、人家や田畑に壊滅的な被害をもたらした。鹿児島県の桜島でも10分間に3ミリ程度で土石流が発生したケースもある。

 土石流が起これば、捜索活動への影響は否めない。火山灰が泥状になって救出活動を難しくし、二次災害の恐れも高まる。麓の住民居住地域も危険にさらされる。土石流はいったん発生すると、時速数十キロの速さで流れるため、住民が逃げ遅れる恐れもある。

 国交省は火口から東に約9キロ離れた渓流での砂防ダムの設置に着手。長野県も土砂がたまった砂防ダム付近に穴を掘るなどして土石流の流出拡大の阻止を図っている。ただ、完成には時間がかかり、効果も未知数だ。国交省も雨の予報や御嶽山の地形から土石流が発生した場合のシミュレーションを進めているが、結果はまだ出ていない。長野県の防災担当者は「麓の住民には、降雨時には川の近くや谷の出口に近づかず、避難情報にも注意を払ってほしい」と話している。


御嶽山噴火 火山性の有毒ガス、捜索の壁「今後も噴火続く」
産経新聞 10月2日(木)7時55分配信

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硫化水素と二酸化硫黄の毒性(写真:産経新聞)

 さまざまな困難が伴う御嶽山での捜索活動。中でも硫化水素や二酸化硫黄などの火山性の有毒ガスは活動に大きな影響を与える。専門家は「しばらく噴出が続く可能性が高い」としており、今後も捜索隊への十分な対応が求められそうだ。

 過去には火山ガスによる死亡事故も少なくない。平成22年6月に青森県の八甲田山で山菜採りをしていた女子中学生が、9年には福島県の安達太良(あだたら)山を登山中の女性4人が硫化水素を吸い死亡する事故が発生。12年に噴火した三宅島(東京都)では二酸化硫黄の噴出が続き、全島避難した住民の帰還に影響を与えた。

 火山ガスに詳しい産業技術総合研究所の風早康平・深部流体研究グループ長によると、二酸化硫黄は地下のマグマから直接噴出し、そこで水蒸気と反応すると硫化水素が発生。その際に、周辺温度が高いと二酸化硫黄の割合が、低いと硫化水素の割合が高くなる。

 気象庁が9月29日に山頂から離れた噴煙の下で大気を分析したところ、御嶽山山頂付近の火口では、1日千トン前後の二酸化硫黄を噴出しているとの分析結果が出た。風早氏によると、御嶽山同様、噴火警戒レベルが「3」の桜島(鹿児島市)と同等の噴出量だという。風早氏は「火口の温度を観測してみなければ分からないが、少なくとも二酸化硫黄と同量の硫化水素が発生している可能性がある」と指摘する。

 温泉地に特有の腐った卵のような臭いを放つ硫化水素に対し、せき込むような刺激臭がある二酸化硫黄。国立保健医療科学院の石峯康浩上席主任研究官(災害医学)によると、硫化水素は血中で酸素を運ぶ役割の赤血球と結びつきやすい性質を持っており、低酸素症による意識障害を発症、二酸化硫黄はのどや気道などを刺激し呼吸器障害を引き起こす。いずれも、高濃度なら死に至る。

 風早氏は「現在のガスの放出量を考えると、山頂部での捜索は、かなり支障がある状態だろう」と推測。石峯氏は「捜索時はガス成分に対応したフィルターがついた防毒マスクを使用するのが望ましい」という。

 今後はどうなるのか。「現段階での予測は難しいが、ガスの噴出が急に止まることは考えづらい」。風早氏はこう分析した上で「火山活動が終わってもガスの噴出は続くことがあるので、山頂部は注意を払わなければならない状態が続くだろう」と話している。


御嶽山噴火 死者47人、戦後最悪 雲仙普賢岳の犠牲上回る なお不明者
産経新聞 10月2日(木)7時55分配信

 長野、岐阜両県にまたがる御嶽山(おんたけさん)の噴火で、長野県警と消防、陸上自衛隊は1日、山頂から新たに心肺停止状態の35人を搬送し、全員の死亡を確認した。これまでの判明分と合わせて死者は計47人となった。国内の火山災害としては、43人が犠牲となった平成3年の長崎県の雲仙普賢岳を上回り、戦後最悪の被害となった。一方、山中に取り残された人の数は依然として把握できておらず、今も連絡が取れない安否不明者もいることなどから、捜索活動は今後も継続する。

 長野県警は1日、新たに神奈川県小田原市の会社員、佐野秋乃さん(36)ら14人の身元を発表。これまでに確認されたのは26人になった。これとは別に、山梨県上野原市はいずれも同市職員の夫婦の死亡を確認したと発表した。

 長野県警によると、9月30日までに死亡が確認された12人を検視した結果、いずれも損傷死と判明。多くは噴石が頭や首、体を直撃したことによる外傷性ショックなどが原因とみられ、火山ガス中毒や、火山灰による窒息で死亡した人はいなかった。重軽傷は69人。

 東京大地震研究所は、今回の噴火で飛散した噴石は火口から少なくとも1キロ離れた地点まで飛んだとの分析結果を発表した。頂上の御嶽神社周辺では10センチ以上の噴石が時速300キロ弱で降り注いだとみられる。

 御嶽山は昭和54年10月、今回と同規模の水蒸気爆発を起こしたが犠牲者は出なかった。季節が冬に近づき噴火時間も早朝だったことから、山頂部に登山者がほとんどいなかったためとみられる。今回は多数が山頂近くにいたため、被害が拡大した。長野県警などは1日、心肺停止状態で山頂付近に取り残されている登山者らの救助・捜索活動を再開。これまでに発見されていた心肺停止の人はこの日の捜索で全員が麓に搬送された。1日は捜索隊の輸送に陸自のCH47大型ヘリコプターを初めて投入した。

 気象庁によると、現場は火山活動の活発さを評価する指標の火山性微動が続いているが、振動幅が徐々に小さくなっている。


思うように助けられず…レスキュー隊長ら無念
読売新聞 10月2日(木)7時30分配信

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救助活動について説明する柳岡正・東京消防庁ハイパーレスキュー隊隊長(1日午後、東京消防庁で)=沼田光太郎撮影

 噴火翌日の9月28日に山頂付近で救助活動を指揮した東京消防庁「ハイパーレスキュー隊」の柳岡(やなおか)正隊長らが1日、都内で記者会見を開いた。

 救助・捜索活動を行った現場は、噴石や火山灰が積もって足場も悪く、活動の支障になったといい、「多くの負傷者を早く下山させたい一心だったが、思うように助けられなかった」と無念さをにじませた。

 到着した救助隊を悩ませたのは、大量の火山灰だった。足元の地形が分からず、柳岡隊長ら救助隊員31人は棒で地面を突いて確認しながら、慎重に前に進んだという。

 現場はどのような状況かまったくつかめないため、負傷者を想定して大量の食料と水を用意。隊員1人当たりの荷物の重さは約30キロにも上ったという。


<御嶽山噴火>捜索再開、関係者葛藤
毎日新聞 10月2日(木)7時15分配信

 「答えがない、一種の賭けだった」

 捜索を再開するか、見送るか。御嶽山の噴火で山頂に取り残された登山者らの捜索方針を決める関係機関の調整会議は1日、葛藤を抱えながら捜索再開を選択していた。

【犠牲者を直撃した可能性】噴石は秒速200m=時速720kmで飛んでくる

 「火山性微動が昨日と同じような状態になったら直接、部隊に消防無線で連絡します。2次災害は起こさせない」

 1日午前5時10分、長野県庁3階で始まった会議。気象庁から派遣されている宮下誠・火山防災官は、自衛隊や警察など集まった約15人に再開を提案した。前日の捜索を阻んだ火山性微動は1日午前0時過ぎごろから低下の兆候が見られたものの、依然、「高止まり」が続いていた。「微動の収束から約2時間が経過すること」。前日に決めた再開の基準は満たしていない。

 「収容中に退避連絡が来た場合、収容者はどうするのか」。家族らのために早く作業を始めたいが、2次被害は出せない。ある参加者は「葛藤で、会議はかなりぴりぴりしていた」と振り返る。

 それでも、会議は約5分で終わった。気象庁内で検討を重ねた「火山性微動の数値が一定で推移すれば噴火の危険性は少なくなる」との結論を、参加者は信じた。

 運も味方した。足を取られる深い灰や噴石、有毒ガスに難渋してきた地上部隊が山頂付近まで着くと、火口からみて北の風が吹いていた。

 多数の登山者らが見つかった八丁ダルミは火口のすぐ東に位置し、「噴石の上に灰が積もり、登山者か石かはヘリコプターからは判別が難しい場所」(陸上自衛隊松本駐屯地の田中浩二3等陸佐)だ。しかし、難所の八丁ダルミや、剣ケ峰と一ノ池の間などは北風なら影響を受けない。晴天も手伝い、良好な視界の中で地上部隊の救助作業は進んだ。

 「本当は2~3日でも経過を見たかった」。1日の捜索終了後、目を充血させながら振り返る宮下防災官の姿があった。

 会議直前まで助言を求められた山岡耕春(こうしゅん)・名古屋大大学院教授(地震・火山学)は今回の判断について「完璧を求められたら、行くな、としか言えない。でも使命がある以上、隊員の安全確保を尽くした上で行う(今回のようなやり方が)最善策ではないか」と話した。【稲垣衆史、福富智、関谷俊介】


御嶽山の噴火映像、再生800万回に
スポーツ報知 10月2日(木)7時6分配信

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動画サイト「ユーチューブ」に投稿された、登山者が撮影した御嶽山噴火の一場面

 動画投稿サイト「ユーチューブ」で、9月27日に御嶽山に登っていた人が、噴火直後の様子を撮影したとみられる「御嶽山大噴火!」と題した映像の再生回数が約800万回に達した。携帯電話で撮影したとみられる縦長で、黒煙や逃げ惑う登山者の姿が映っている。投稿者は「避難小屋に逃げ込んで(中略)噴煙に耐えてから下山しました」と記載し、見た人は「自分の身に危険が降りかかったような感覚を覚えました」とコメント。また、ツイッターにも立ち上る黒煙の写真が数多く投稿された。


災害対策本部に家族ら80人 疲労の色濃く体調不良も…御嶽山噴火
スポーツ報知 10月2日(木)7時6分配信

 御嶽山(おんたけさん、長野・岐阜県、3067メートル)の噴火で、長野県警は1日、新たに35人の死亡が確認されたと発表した。これまでの判明分と合わせて死者は計47人となった。重軽傷は69人。気象庁によると、戦後の国内の火山活動による被害では、行方不明者を含め43人が犠牲となった1991年の雲仙・普賢岳(長崎県)を上回り、戦後最悪となった。

 木曽町役場の「災害対策本部」に1日、午前7時前から行方不明者の安否確認を求め家族ら約80人が訪れた。御嶽山噴火から5日目となり、疲労の色をにじませ、うつむいたまま無言で待機所に向かう家族が多く、体調不良を訴え病院で治療を受ける人もいた。

 「友だちは山が大好きで夫婦で登っていた。生存を祈るしかない」と山梨・上野原市から無事を願い、車で駆けつけた60代の男性は、午後5時過ぎになっても安否確認できず「情報がなくて残念でした。今日は帰ります」と町役場を後にした。

 一方、秋の行楽シーズンに木曽町の観光業も大打撃を受けている。木曽町によると、御嶽山の5~7合目にかかる「御岳ロープウェイ」が11月上旬までの今季休業を決定した。7月の長野県南木曽町で起きた土砂災害などによって「ロープウェイ」の収入は8月の昨年比が4割減となり、今回の噴火は追い打ちをかける形になった。原久仁男町長は「当然スキー場も営業できない。シーズン中は50~60人が働いており、今後は彼らの雇用問題も出てくる」と厳しい表情を浮かべていた。


死者47人 戦後最悪の火山被害に…御嶽山噴火
スポーツ報知 10月2日(木)7時6分配信

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東京消防庁が撮影した御嶽山での救助活動の様子(同庁提供)

 御嶽山(おんたけさん、長野・岐阜県、3067メートル)の噴火で、長野県警は1日、新たに35人の死亡が確認されたと発表した。これまでの判明分と合わせて死者は計47人となった。重軽傷は69人。気象庁によると、戦後の国内の火山活動による被害では、行方不明者を含め43人が犠牲となった1991年の雲仙・普賢岳(長崎県)を上回り、戦後最悪となった。

 3日続けて打ち切りとなっていた捜索・救援活動。長野県警や消防、陸上自衛隊は1日、活動を再開し、山頂付近では岩の下敷きになったり、灰に覆われたりした登山者らを救助した。捜索隊の輸送には陸自のCH47大型ヘリコプターが初めて投入された。同日夕までにヘリコプターのほか、登山道を通って心肺停止状態の35人を麓に搬送、全員の死亡を確認した。発見されていた全員が運ばれたことになるが、県警などは、ほかに巻き込まれた人がいないか2日以降も捜索を続ける。

 一方、岐阜県警も、山頂付近から岐阜県側の9合目にある五の池小屋に避難するまでの間に、愛知県一宮市の男性(49)が行方不明になったとの情報に基づき捜索。降灰の影響で午後1時10分ごろに打ち切った。

 長野県木曽町の、遺体安置所となった廃校の小学校には親族が続々と駆け付け、校舎に女性の悲痛な叫び声が響いた。県警によると、登山者らの多くは灰にまみれた状態で、警察官が顔や体を拭ってきれいにし、ひつぎに移して教室に安置された。身元の確認を終えたとみられる年配の男性は、校舎の外で無念そうな表情を浮かべた。女性は遺品が入ったとみられる袋を手に涙ぐんでいた。到着した霊きゅう車に警察官らがひつぎを乗せると、関係者とみられる男性がひつぎに花束を手向け、沈痛な面持ちで出発を見送った。

 県警は、新たに神奈川県小田原市の会社員・佐野秋乃さん(36)ら14人の身元を発表。これとは別に、山梨県上野原市は、同市職員の夫婦の死亡を確認したと発表した。

 また国土地理院(茨城県つくば市)の画像分析で、新たに御嶽山に火口や火口とみられる場所が計9か所あることが分かった。観測は9月29、30日で、山頂から南西方向1キロ以内に点在。うち5か所から噴煙が上がっており、火口と断定した。

 気象庁は1日、御嶽山で火山性微動が継続しているものの、振動幅が徐々に小さくなっている状況だと明らかにした。火山性微動は、9月29日夜から振動幅が大きくなり、30日の捜索中断の原因となっていた。29日に観測された振動幅の不規則な増減もみられないまま緩やかな縮小を見せたという。気象庁は、27日と同規模の噴火が起こる可能性はあるとの見解は維持、警戒を呼び掛けている。


死因は損傷死 けがは背中側に集中、噴石が直撃か…御嶽山噴火
スポーツ報知 10月2日(木)7時6分配信

 御嶽山(おんたけさん、長野・岐阜県、3067メートル)の噴火で、長野県警は1日、新たに35人の死亡が確認されたと発表した。これまでの判明分と合わせて死者は計47人となった。重軽傷は69人。気象庁によると、戦後の国内の火山活動による被害では、行方不明者を含め43人が犠牲となった1991年の雲仙・普賢岳(長崎県)を上回り、戦後最悪となった。

 長野県警によると、9月30日までに死亡が確認された12人を検視した結果、いずれも損傷死だったことが判明した。多くは噴石が頭や首に直撃したとみられる。県警は、ほかの死者についても身元や死因の特定を急ぐ。

 一方、降り注ぐ噴石から逃れてきた人たちのけがは、背中側に集中していた。27日夜から現地に入った降旗兼行医師(45)は、長野県立木曽病院(木曽町)などで活動したが、同病院で診察した男女5人ほどの患者全員が肩の骨を折ったり、背中に岩がぶつかって肺が破裂したりしていた。「頭を腕で守りながら逃げようとして、けがをしたのではないか」と推測した。

 火山灰の影響も大きく、徳竹智子看護師(29)は「全身灰をかぶっていて洗い流しても傷口が分からず、どこを打ったか細かく聞かなければならなかった」。多くの患者は気道熱傷が疑われ、酸素マスクも必要になった。

 同病院には50人以上が搬送されたが、入院した被災者には、災害などで大きなストレスを受けた際に不眠や心身の不調などが起きる「急性ストレス反応」が出ている人が複数いる。噴火の翌28日から精神科医や看護師、臨床心理士らが派遣され、心のケアに当たっている。病院の担当者は「同行者が大けがをしたり、死亡したりして自責の念があるようだ」と話した。


御嶽山 戦後最悪の火山被害…死者47人に 12人は損傷死
スポニチアネックス 10月2日(木)7時1分配信

 御嶽山(長野・岐阜県、3067メートル)の噴火で30日までに死亡が確認された12人の死因について、長野県警は1日、いずれも損傷死だったことを明らかにした。多くは噴石が頭や首に直撃したとみられる。県警などはこの日午後まで捜索・救助活動を続け、これまでに発見して麓へ搬送した47人全員の死亡を確認。戦後最悪の火山被害となった。

 登山者の尊い命を奪ったのは降り注いだ噴石だった。

 県警の検視から、12人の死因が損傷死と判明。いずれも噴石が頭や首に直撃したとみられ、県警はほかの死者についても身元や死因の特定を急いでいる。

 飛散した噴石について東京大地震研究所は、火口から少なくとも1キロ離れた地点まで飛んだとの分析結果を公表。頂上の御嶽神社周辺では10センチ以上の噴石が時速300キロ弱で降り注いだとみられる。分析を行った同研究所の金子隆之教授(火山地質学)は「直撃すれば相当の衝撃だっただろう」と話している。

 警察庁によると、心肺停止状態で見つかった人の発見場所は、山頂付近の主に5カ所。ほとんどは屋外で倒れていたという。

 噴火による死因をめぐっては、これまで警察は「災害死」とだけしか説明していなかった。治療に当たっていた医師たちの証言から、噴石の直撃や有毒ガスの吸引などさまざまな死因が推測されていた。麓にある長野県立木曽病院で診察した医師によると、噴石から逃れてきた人たちのケガは背中側に集中していた。

 一方、長野県警や消防、陸上自衛隊は1日早朝から、約1000人態勢で山頂付近などの捜索・救助活動を再開。地上から登山道を進んだほか、陸自のヘリで心肺停止状態の登山者ら35人を麓へ搬送。全員の死亡が確認され、噴火による死者は計47人となった。このうち、新たに5人の身元が分かり、確認されたのは17人になった。県警はほかの30人についても確認を急いでいる。

 戦後国内の火山活動による被害では、1991年に雲仙・普賢岳(長崎県)が噴火して火砕流が発生し、行方不明者を含め43人が犠牲となったのが最多だった。御嶽山はこれを上回った。

 御嶽山の山頂付近では2日以降、天候が崩れる見込みで、火山灰の上に雨が降ると土石流の懸念が高まる。水を含むと粘り気も増すため、いったん雨が降ると地面が十分に乾くまで捜索が中断される恐れもある。

 ◇気象庁が記録している戦前の主な火山災害

 ▼渡島大島(北海道) 1741年8月29日、岩屑(がんせつ)なだれや津波により死者1467人

 ▼浅間山(長野、群馬) 1783年8月5日、約3カ月にわたる噴火活動の末に大噴火。火砕流、土石なだれ、吾妻川・利根川の洪水により死者1151人

 ▼雲仙岳(長崎) 1792年5月21日、噴火によって山体崩壊(大規模な山崩れ)が起き、大量の土砂が有明海に落ちて津波が発生。死者約1万5000人

 ▼磐梯山(福島) 1888年7月15日、水蒸気爆発による噴火で山体崩壊。岩屑なだれにより、5村11集落が埋没。死者461人(477人ともされる)


御嶽山噴火、新たに16人の遺体の身元を確認
読売新聞 10月2日(木)6時57分配信

 御嶽山の噴火で、長野県警は2日早朝、新たに16人の遺体の身元を確認したと発表した。

 死亡した47人のうち、身元の確認がとれていないのは5人となった。


御嶽噴火、死者16人の身元確認
2014年10月2日(木)6時21分配信 共同通信

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 長野県木曽町の施設を出る遺体に手を合わせ、見送る関係者=2日午前

 御嶽山(長野・岐阜県、3067メートル)の噴火で、長野県警は2日、新たに死者16人の身元が判明したとして公表した。うち山梨県上野原市の夫婦は、同市が1日発表していた。死亡した47人のうち42人が特定されたことになり、長野県警は残る5人の身元確認を急ぐ。

 県警と消防、陸上自衛隊は2日早朝、ほかに巻き込まれた人がいないか確かめる捜索・救助活動を再開した。午後には雨が降ることが予想され、積もった火山灰が土砂などと一緒に流れ出して土石流となる可能性もあるため、警戒して捜索を進める。

 新たに死亡が確認されたのは、愛知県東海市の同県警警察官斉藤清明さん(57)ら。


犠牲者30人超、山頂で発見=直径100メートル内、大量の噴石―御嶽噴火
時事通信 10月2日(木)2時32分配信

 御嶽山の噴火で死亡した47人のうち、30人以上が山頂付近で発見されていたことが1日、捜索関係者への取材で分かった。昼食時で多くの人が景色を楽しみながら休憩していたところに、噴石や火山灰が他の場所より多く降り注いだためとみられる。
 捜索関係者によると、47人が倒れていたのは大きく分けて8カ所ある。このうち山頂近くの御嶽神社や御嶽頂上山荘など直径100メートルの範囲で30人以上が発見された。1人から数人だった他の7カ所と比べ突出して多かった。
 山頂付近は灰も大量に積もっており、高い所で1メートルに達しているほか、噴石とみられる石も他の場所より多いという。 


<御嶽山噴火>不明者の把握、難航
毎日新聞 10月2日(木)1時41分配信

 御嶽山の噴火は、山の災害で安否不明者を正確に把握することの難しさをまざまざと見せつけている。

 長野県災害対策本部は発生当初、氏名や年齢などを記載した不明者のリストを県のホームページ(HP)で早期に公表する方針を示していた。だが、噴火から5日目の1日になっても公表は見送られたままだ。土砂災害なら犠牲者の大半は地元の居住者で、不明者の特定は早く進む。だが、今回の噴火では「何人が入山していたかさえ、いまだに分からない」。担当者はそう話す。

 9月30日正午過ぎ。現地を所管する長野県の木曽広域消防本部は安否不明者の数について、前日より27人多い79人との独自集計を発表した。しかし同日夕には一転、8人減の71人に修正した。新たに王滝村と木曽町の情報を集約したことで数が増える一方、情報を寄せてくれた人に確認する作業を進めた結果だった。県対策本部は「十分な裏付けを取らないとミスリードを招く。県警の情報とすりあわせ中だ」として不明者の数の公表も28日以降控えたままだ。

 県対策本部によると、県警は主に専用フリーダイヤルに寄せられた安否確認の情報の他、登山口に駐車してあった車の所有者情報、登山届を基に独自に安否不明者数をとりまとめている。ただ、フリーダイヤルに30日までに寄せられた約240件の中には「長野県に向かった知人がいる」といった漠然とした情報も含まれている。また、御嶽山は県がHPで公表する山のランク付けでも日帰り可能な難易度の低い山とされ、登山届を提出しない人が多いことも足かせになっているという。県警は1日、30日までに死亡が確認された12人のうち5人が登山届を出していなかったことを明らかにした。

 木曽町役場にこれまで家族などから安否不明との申告があったのは46人。だが、家族などの安否が分からないと役場を訪れる人は後を絶たず、1日時点で約130人が待機している。

 安否不明者の把握が進まないことは、今後の捜索にも影を落とす。自衛隊関係者は「不明者を正確に把握し、遺体の数と合致するかどうかを確認できなければ、捜索をいつまで、どの範囲までしたらいいか判断できない」と懸念する。【稲垣衆史】


御嶽山噴火 「トイレ以外はいつも一緒」 おしどり夫婦の死に涙
産経新聞 10月2日(木)0時26分配信

 「市の将来を担っていく人物だった」「またあの笑顔で抱きしめてほしい」。1日、死亡が確認された山梨県上野原市の市職員、宮地昭さん(58)と、妻で保育士のよし子さん(56)は誰からも愛されるおしどり夫婦だった。「トイレ以外はいつも一緒だった」という。友人らは「せめて天国でも2人で幸せに暮らしてほしい」とその死を悼んだ。

 2人はともに昭和54年、旧上野原町に入庁。昭さんは総務や選挙管理委員会などを経て、今年4月、山梨県の東部地域広域水道企業団の事務局長に就任した。

 「謹厳実直。器用さよりも熱意と勤勉さで業務に邁進(まいしん)していた」。同市の小早川浩副市長は昭さんをそう評し、「今の業務に当たる際も『水道は市民の生活の根幹。きっちりやってきます』と話し、期待していた」と肩を落とした。

 よし子さんは市内の保育園で保育士を務め、今年4月に市立島田保育所の所長に。同僚だった女性は「いつもにこやか。園児の誕生日会では魔女になったり、ウエディングドレスで登場したり、周りを楽しませていた」と振り返る。親の信頼も厚く、園児が「うんちを漏らしちゃった」と恥ずかしそうに話すと、「ババが出ちゃったの? あっちでお着替えしようね」と笑顔であやしていた。

 「決して怒鳴らず、いつも笑顔。園児がけんかしても、両方の背中に手を回して諭し、仲直りさせてくれた。誰にでも等しく愛情を注いでくれたから、みんな大好きだった」

 よし子さんが担任だった女子中学生は、卒園後も会うたびに必ず抱きしめてくれた恩師の感触が忘れられない。卒園時には一人一人に自費でプレゼントを用意してくれた。安否不明になってからは、卒園生同士で「きっと無事で『助け出されて参っちゃったわ』って、あの笑顔で帰ってくると話していた。また抱きしめてほしかったのに」と涙をこらえて話した。

 友人の男性によると、2人のなれそめは同期が集まった新人研修。研修中の試験で、よし子さんと席が隣になった昭さんは、回答を終えた答案を見せ、よし子さんを助けたという。

 登山のため夜にトレーニングで行っていたウオーキング、旅行、自宅庭での畑作業…。2人は常に一緒で、登山の際には昭さんは風景ではなく、よし子さんの写真を撮り、よし子さんも「トイレ以外はいつも一緒なの」とのろけていたという。「せめて最後の時まで一緒だったことが幸いなのかもしれない」。友人の1人は涙ながらに話した。


<御嶽山噴火>山で別れた友よ…生還の男性悲痛
毎日新聞 10月1日(水)22時19分配信

 御嶽山の噴火は1日、火山災害として戦後最悪の様相を見せた。大自然をこよなく愛する人たちが、非情な不意打ちに遭ってから5日目。安否不明の人を待つ家族はかすかな望みを抱いて連絡を待ち、死亡が確認された家族は、仲間に支えられながら悲しみをこらえていた。

 安否が分からない長野県松本市の若林和男さん(66)宅では、2人の娘と孫たちが不安な日を送っている。山岳写真が趣味で、退職後、山歩きや自然保護のボランティア団体で活動していた。次女は1日、「お父さんの携帯がまだ通じるんですが、誰も出てくれない。噴火当時のことは一緒に登山した仲間の方から『意識がなくあおい顔をしていた』と聞いていましたが……」と話していた。9月27日の噴火後、家族が携帯電話にかけても連絡が取れなかった。28日に安否を尋ねた警察から待機するように言われたが、29日に妻が木曽町へ向かったという。

 一緒に登って噴石が肩に当たり3カ月の重傷を負った松本市村井町北1の会社員、鈴木康夫さん(57)によると、10年以上の登山経験がある鈴木さんをリーダー格とする有志6人で午前8時半、王滝口登山道から入山した。御嶽山は全員が初めてだった。山頂の剣ケ峰南側の「八丁ダルミ」付近で噴火に遭遇したという。メンバーの中では28日に同市中川、無職、横田和正さん(61)の死亡が確認され、さらに別の1人の安否が分かっていない。

 鈴木さんは「カメラを構えていて顔の左90度方向に突然、噴煙が見えた。みんなに『逃げろ』『生きろ』と言った記憶があるが、その後は翌朝、小屋で目が覚めるまで記憶がない」という。救助隊に発見され、鈴木さんらは担架で運ばれ、自衛隊のヘリで木曽町に降りた。鈴木さんは「自分の命を守るので精いっぱいだった。あの状況でどうにもできなかった」と悔しそうに語った。【近藤隆志】

 ◇運動が得意な好人物…死亡の堀さん

 1日に死亡が確認された人たちの家族や会社の同僚らは、悲しみを新たにした。

 愛知県豊田市秋葉町の会社員、堀孝弘さん(51)は、トヨタ自動車に勤めていた。同社によると、堀さんは工場の保全などを担当する事務技術職員。9月29日に出勤せず、同僚らが行方を捜していたところ、「御嶽山」などと書かれたメモを残していたことが分かった。さらに、御嶽山の中腹にある駐車場では、堀さんの車が見つかったという。

 トヨタ広報部は「思いもよらぬ災害で従業員が犠牲となり、大変残念。ご冥福を心よりお祈りするとともに、ご遺族の方々に謹んでお悔やみ申し上げます」とコメントを出した。

 堀さんが住むマンション管理組合理事長の男性(58)らによると、堀さんは運動が得意でスポーツタイプの自転車で通勤していたという。堀さんも2年前、組合理事長を務めたといい「スマートで、声をかけると明るくあいさつしてくれた」と振り返った。

 また、神奈川県小田原市蓮正寺の佐野秋乃さん(36)の自宅には1日、親戚とみられる人たちが集まった。近所の男性(69)は「両親は秋乃さんのことを大事にして、よく3人で出かけていた。落ち着いた物静かな印象のお嬢さんだった」と話した。【米川直己、中島幸男、澤晴夫】

 ◇無言の再会…ふもとの廃校

 2日ぶりに救助活動が再開された1日、ふもとの長野県木曽町の旧町立上田小学校(廃校)には午前10時半ごろから、心肺停止状態の登山者が次々と運ばれた。同11時半ごろに、行方不明者の家族らがハンカチで口元を押さえたり、付き添いの人に背中をさすられたりしながら、重い足取りで校舎内に入った。

 死亡が確認された人の家族は、無言の再会をした後、頭を下げる警察官や同町職員に見送られ、霊きゅう車の後に続いて悲しみの家路に就いた。一方、同町役場の待機所では早朝から安否確認を求める家族らが集まった。長期化する救助活動に「知っていることは全部話して」「夜も寝られず待っている」と町職員に懇願する家族の姿もあった。【猪飼健史】


御嶽山噴火 灰が舞い、足元崩れる中… 東京消防庁が救助映像を公開
産経新聞 10月1日(水)21時49分配信

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救助活動の様子を説明する東京消防庁ハイパーレスキュー隊の柳岡正隊長=1日、東京都千代田区の東京消防庁(宇都宮想撮影)(写真:産経新聞)

 長野、岐阜両県にまたがる御嶽山(おんたけさん)の噴火で、噴火翌日の9月28日から現地で捜索活動を行った東京消防庁の救助隊が1日、報道陣に救助活動の様子を明らかにすると共に、撮影した映像を公開した。救助隊は噴石や灰のため救助活動が困難を極める中、王滝頂上山荘付近で発見した重傷者ら7人を救出した。

 隊員が足を踏み出す度に足元の石が崩れ、灰が舞った。救助を指揮したハイパーレスキュー隊の柳岡正隊長によると、「大きな石でも噴石かもしれず、足場になるか分からない。灰で自分の足元も全く見えない状態で、ストック(つえ)で地面をつつき、足場を確認しながら進んだ」という。

 柳岡隊長ら救助隊31人は28日正午ごろ、王滝頂上山荘に到着し、心肺停止の男性1人と重傷の男女6人を発見。重傷者は布団で横になっていたが衰弱しており、柳岡隊長が「よく頑張ってくれました」と声をかけても、ぐったりとした様子だったという。

 また、山荘近くの尾根道や崖の中腹などで、別の重傷の女性1人と心肺停止の状態の男女約10人を発見。全員は搬送できないため、灰が積もっても場所が分かるようにストックを地面に立てるなどし、重傷者ら計7人の搬送を始めた。

 山岳救助では、急勾配の場合、樹木などにロープの両端を固定してタンカをつるして、滑らせるように搬送するが、山荘付近に樹木はない。そのため、隊員が数人がかりでロープを持って固定し、「ゆっくりゆっくり」などと声をかけ合いながら、タンカを落とさないよう細心の注意を払っていたという。

 中腹付近までタンカを下ろし、重傷者7人全員をヘリでふもとまで運んで救急車で搬送。救助活動中も背後の火山口からは真っ白い噴煙が立ちのぼり、灰と小石が絶えずヘルメットに落ちてバラバラという音を立てていたという。

 柳岡隊長は、「いつまた噴火するか分からない状況だったが、とにかく要救助者を助けたいという思いだった。重傷者を救助できたことは良かったと思う」と話していた。 


<御嶽山噴火>2日、雨の予想 捜索活動に影響も
毎日新聞 10月1日(水)21時28分配信

 御嶽山周辺では2日、噴火(先月27日)以来初めての雨が予想され、捜索活動への影響も予想される。

 気象庁によると、御嶽山周辺では2日午後6時までに多い所で20~30ミリ、3日夕までにさらに50~100ミリの降雨が予想されている。また台風18号の接近で、5日以降は大荒れになる恐れもある。

 国土交通省は1日、「予想されている雨では、集落に達するような土石流の恐れは小さいと考えられる」とする見解を、岐阜、長野両県と長野県木曽町、王滝村に伝えた。ただ同時に「想定以上の増水が起きる可能性もある」として、川沿いに住む人に避難を呼び掛けるよう求めた。

 さらに国交省は1日、土石流による2次災害に備え木曽町に砂防ダムを緊急設置すると発表した。山頂から約9キロ離れた、火山灰が多く堆積(たいせき)している山の東側の「鹿ノ瀬(かのせ)川」に、コンクリートブロックを4~5メートルの高さに積み上げる。完成は約1カ月後の見込み。【奥山智己、安高晋】


<御嶽山噴火>土石流に備え砂防ダム設置 長野・木曽
毎日新聞 10月1日(水)20時57分配信

 御嶽山での土石流による2次災害に備え、国土交通省は1日、長野県木曽町に砂防ダムを緊急設置すると発表した。山頂から約9キロ離れた、火山灰が多く堆積(たいせき)している山の東側の「鹿ノ瀬(かのせ)川」に、コンクリートブロックを4~5メートルの高さに積み上げる。完成は約1カ月後の見込み。

 また国交省は1日、現地周辺に近く降雨が予想されていることから「予想されている雨では、集落に達するような土石流の恐れは小さいと考えられる」とする見解を、岐阜、長野両県と長野県木曽町、王滝村に伝えた。ただ同時に「想定以上の増水が起きる可能性もある」として、川沿いに住む人に避難を呼び掛けるよう求めた。【安高晋】


噴火の死者数を訂正=荷物の袋を誤カウント―長野県警
時事通信 10月1日(水)20時48分配信

 長野県警は1日夜、御嶽山の噴火による死者数を48人から47人に訂正した。山中で回収した複数のリュックを入れていた袋を1人分と誤ってカウントしていた。
 県警によると、救出作業では「パウチ」と呼ばれる灰色の袋に心肺停止状態の人を入れ、担架などで搬送。一方、持ち主が分からない複数のリュックもこの袋を一つ使い、麓に運んだ。
 県警は山頂付近で心肺停止状態の人を数える際、この袋も含めて発表した。死亡者数についても、医師による死亡確認や検視を行う前に、袋の数だけで発表。午後6時ごろ、袋を開けてミスに気付いたという。 


噴火翌日の救助活動画像公開=「重傷者頑張って待っていた」―東京消防庁
時事通信 10月1日(水)20時45分配信

 御嶽山の噴火で、東京消防庁は1日、噴火翌日の現場での救助活動の様子や山荘内を撮影した画像と映像を公開した。降灰や噴石で足場の悪い過酷な状況下で、重傷者を慎重に救出する様子や、噴石で穴が開いた頂上付近の山荘などが写っている。
 画像と映像は9月28日に撮影された。オレンジ色の救助服に身を包んだ消防隊員らが、救出した登山者を担架に載せて、15センチぐらい灰が積もった急斜面を下りる様子が記録されている。
 斜面は大きな岩もあり、映像にはロープ伝いに下りながら、「大きな段差がある」「ゆっくり」などと声を掛け合う場面が収録されていた。
 王滝頂上山荘のガラスは割れ、壁には穴が開き、噴石とみられる石がめり込んでいた。山荘内には布団が敷かれ、横たわっている人を隊員たちが救出していた。
 9月28日に救出活動を指揮して王滝頂上山荘に入った東京消防庁第9ハイパーレスキュー隊の柳岡正隊長(47)は1日、同庁で取材に応じ、「山荘の中で重傷者が頑張って救助を待っていてくれた」と振り返った。
 柳岡隊長によると、山荘の室内は壁の穴から光りが差し込むだけで暗く、悲壮感が漂っていたという。
 救助を待っていた男女は「信じられない」と驚いた様子だった。「よく信じて頑張って待っていてくれていました」と声を掛けると、布団で寝ていた60歳ぐらいの男性も安堵(あんど)の表情を浮かべたという。
 山荘の中は灰が積もり、屋根に降り注ぐ噴石でバラバラと音を立てていた。山荘には7人の男女がおり、自身もけがをしているにもかかわらず、他の重傷者を元気づけている人もいた。柳岡隊長らは、山荘から6人の重傷者を救助し、1人を心肺停止状態で搬送した。 


御嶽山噴火 死者47人、戦後最悪の火山災害に 山頂付近で噴石直撃か
産経新聞 10月1日(水)20時45分配信

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自衛隊の大型ヘリを使用して行われた捜索活動=1日午後3時40分、長野・岐阜県境(本社ヘリから、門井聡撮影)(写真:産経新聞)

 長野、岐阜両県にまたがる御嶽山(おんたけさん)の噴火で、長野県警は1日、新たに35人の死亡が確認されたと発表、これまでの判明分と合わせて死者は計47人となった。国内の火山災害としては、平成3年に行方不明者を含め43人が犠牲となった長崎県の雲仙普賢岳を上回り、戦後最悪の被害となった。

 死者のうち、これまでに身元が確認されたのは15人。1日は新たに神奈川県小田原市の会社員、佐野秋乃さん(36)ら3人の身元が確認された。

 長野県警によると9月30日までに死亡が確認された12人を検視した結果、いずれも損傷死と判明。多くは噴石が頭や首、体を直撃したことによる外傷性ショックなどが原因とみられ、火山ガス中毒や、火山灰による窒息で死亡した人はいなかった。重軽傷は69人。

 東京大地震研究所は、今回の噴火で飛散した噴石は火口から少なくとも1キロ離れた地点まで飛んだとの分析結果を発表した。頂上の御嶽神社周辺では、10センチ以上の噴石が時速300キロ弱で降り注いだとみられる。分析を行った同研究所の金子隆之助教(火山地質学)は「直撃すれば相当の衝撃だっただろう」と話している。

 長野県警や消防、陸上自衛隊は1日、心肺停止状態で山頂付近に取り残されている登山者らの救助・捜索活動を再開。同日夕までにヘリコプターなどで心肺停止状態の35人を麓に搬送、全員の死亡を確認した。これまでに発見されていた登山者らは、この日の捜索で全員が麓に搬送された。

 1日は捜索隊の輸送に陸自のCH47大型ヘリコプターを初めて投入。現場は火山活動の活発さを評価する指標の火山性微動が続いているが、1日の捜索実施を決めた長野県などは「振れ幅は比較的高いままだが、安定し突然大きくなる様子はない」と判断した。

 気象庁によると9月29日以降、火山性微動の振動幅が噴火当日の同27日夜と同じ水準に拡大。二酸化硫黄の放出量も増え、突発的な水蒸気噴出などの振動で空気が揺れる空振の発生も確認され、同庁は二次災害の危険性を指摘している。


風向き変わり捜索進展=発見の被災者、全員搬送―火口東側に集中・御嶽噴火
時事通信 10月1日(水)20時44分配信

 御嶽山の噴火で被災した登山者の捜索は1日、大きく進展した。風向きが変わったためで、新たに11人の心肺停止者を発見。既に見つかっていた24人も含む全員を麓に運び、死亡確認は累計47人に上った。しかし、火口そばには近づけず、登山道から大きく外れた崖下や積もった灰の中など捜索していない場所はまだ残っている。
 警察庁によると、47人が見つかったのは主に8カ所。29日までは山頂付近の御嶽神社、南側の王滝頂上山荘、両地点を結ぶ登山道とその両斜面だったが、1日は新たに山頂北側の二ノ池や、岐阜県に通じるルートのほか、少し離れた通称「奥の院」でも発見した。
 大半は火口の東側に集中しており、警察庁は「登山ルートや山荘があることに加え、噴石が出た角度や当日の風が東向きだった可能性がある」とみている。
 ガスの濃度が高かったり舞い上がる灰で視界が悪かったりと悪条件が続き、30日までの捜索は中断や中止を余儀なくされた。しかし、1日は風向きが変化。「東側での活動に支障が生じず、捜索と救助が大幅に進んだ」(警察庁)という。
 ただ、山頂付近に積もった灰は多い所で1メートルに達する。50センチ大の岩がごろごろしている中に巨岩が混じり、足場は悪いという。再噴火やガス滞留の恐れもあり、捜索の進展が天候に左右される状況は変わらない。 


ガス発生、一時退避も=岩の間に人、削岩機で救出―御嶽山捜索活動
時事通信 10月1日(水)20時41分配信

 御嶽山の噴火で、警察や消防、自衛隊による2日ぶりの救助・捜索活動が行われた1日。山頂付近の視界は良好で捜索に大きな支障はなかったが、有毒ガスの発生により一時退避するなど、二次災害に最大限の警戒をしながらの活動が続けられた。
 同日の活動を終え下山した長野県警機動隊の山崎守隊長(53)らによると、火山灰が降り、若干の降雨もあったが、捜索の妨げとはならなかった。視界は良かったが、時折、噴煙で暗くなることも。有毒ガスの硫化水素が発生し、風向きを考慮して一時退避することもあった。
 山頂付近では、直径2~3メートル大の二つの岩に挟まれた状態で数人の登山者が見つかり、消防隊が用意した削岩機を使って救出した。火口に向かってうずくまり、手で頭を隠した状態で、噴石と火山灰に埋もれていた人もいた。
 この日の活動では35人を搬送し、発見されながら取り残されている登山者はいなくなった。山崎隊長は「本当ならきのう、同じことができればよかった」と、前日の活動中止を悔やんだ。関東管区機動隊松本小隊の林盛広小隊長(35)も「何としても、1秒でも早く救出したいという気持ちだった」と振り返った。
 山崎隊長は「まだ行方不明者がいるかもしれず、100%任務が完了したとは思っていない」と話し、引き続き捜索に全力を挙げる考えを示した。 


御嶽山噴火 清流無残、灰色の王滝川 天候悪化で土石流の懸念も
産経新聞 10月1日(水)20時11分配信

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火山灰を含んだためか、灰色になった王滝川=1日午後、長野県王滝村(鴨川一也撮影)(写真:産経新聞)

 御嶽山の噴火により周囲の山々に降り積もった火山灰の上に雨が降り、土石流が起きる懸念が高まっている。2日には噴火以来、初めて雨が降るとの予報もあり、再び連鎖的な自然災害が起こりかねない。1日、灰で無残に濁った麓の川を歩き、危機にさらされた渓谷の集落を訪ねた。

 御嶽山からの水脈が流れ込む王滝川。長野県王滝村が誇る川底まで透き通った清流だったが、火山灰が流れ込み、灰色の濁流に姿を変えていた。山頂の南約10キロの地点で川辺に下りた。河川敷には、水を含んだ半乾きの火山灰がたまり、粘度状になっていた。人さし指ですくい取ると、ぬめりのある泥のようだ。だが、すぐに乾いてパラパラと崩れてしまった。

 火山灰は水を吸うと泥状になり、再び乾燥すると固まる。水はけは悪く、その性質が土石流の原因となる。山腹に積もった火山灰の層が雨で固まると、地中にしみ込むはずの雨水が火山灰層の上を流れ、沢に集まる。沢が保水の限界を超えたとき、火山灰とともに土石流となる。

 「少しの雨でも土石流は起こる」。国土交通省国土技術政策総合研究所の国友優・土砂災害研究室長(46)はこう指摘する。降灰範囲は山頂から東側に5キロほど伸び、幅は2キロ前後で量も多くはない。「現地を視察したが、今回は集落のある下流で土石流が発生する可能性は低そうだ」

 ただ国友室長は「毎時40ミリ以上の大雨などになれば集落に被害を及ぼす土石流が発生する可能性は否定できない」とも語った。

 広範囲に灰が降った同県木曽町の山中、御嶽山を背に県道20号を東進すると湯川橋に差し掛かった。橋からは、高さ14メートルの巨大な砂防ダムが一望できる。流れてきた土砂をためるダムのポケットが、これまでにたまった土砂ですでに満杯になっている。土石流を抑えるには心許ない状態だ。

 ダムを管理する県では重機を入れ、急ピッチで土砂の撤去を進めていた。火山灰による土石流が起きた場合、民家への影響が出る恐れがあるという。だが、県の担当者に尋ねると、この土砂を撤去して、十分な砂防空間を確保するには「あと2カ月ほどかかる」とのことだった。

 御嶽山周辺の同県南部では2日午後から天候が崩れる予報が出ている。ダムから100メートルほど下流には12軒ほどの集落があった。

 一軒家で独り暮らしの下方(しもかた)千代松(ちよまつ)さん(77)を訪ねると「このあたりは灰はほとんど降らなかったんだけど」と不思議そうに玄関口から道路を指差した。「噴火で土石流といわれてもピンとこない。町の防災無線も聞いているし。いざってときは集会所に避難するさ」と話していた。(玉嵜栄次)


御嶽山噴火 死者、計47人に 長野県警が訂正 戦後最悪は変わらず
産経新聞 10月1日(水)20時10分配信

 長野、岐阜両県にまたがる御嶽山(おんたけさん)の噴火で、長野県警は1日夜、死者数を当初の48人から47人に訂正した。

 新たに確認された死者数についても、23人から22人に訂正した。火山活動による被害では、平成3年に行方不明者を含め43人が犠牲となった長崎県の雲仙普賢岳を上回り、戦後最悪となった。


御嶽山噴火 安否不明者リストの作成急ぐ
産経新聞 10月1日(水)20時1分配信

 御嶽山噴火で、山中に取り残された人の数が把握できない状況が続いている。現地には家族の安否を心配する人が多く詰めかけており、長野県は情報を広く求めるため、安否不明者リストの作成を急いでいる。

 木曽町観光協会によると、御嶽山は手軽に登れ、ハイキング客に人気の山。紅葉シーズン最初の週末だった27日には多くの人が訪れていたとみられる。

 入山届は長野県側で303人分、岐阜県側で25人分が見つかったが、同協会の担当者は「山頂近くに行く人以外は、入山届を出さない人がほとんど」と説明する。

 長野県警は入山届やふもとの駐車場に残された車の所有者登録などから、安否不明者の情報を収集。地元自治体や消防も独自に情報を集めていたが、数が異なることから、木曽町、王滝村、木曽広域消防本部はそれぞれの数字を精査。1日朝までの安否不明者は72人として県に報告した。

 県はこれらの情報を基に安否不明者リストの作製を進めており、完成後はホームページなどで公表する方針。しかし、県の担当者は「リストの公表を一刻も早くしたいが、あいまいな情報もあって精査に時間がかかり、完成がいつになるかは未定」と話している。


御嶽山噴火 相次ぎ搬送、悲痛の安置所
産経新聞 10月1日(水)19時59分配信

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棺が運び込まれた霊柩車に手を合わせる警察官=1日午後、長野県木曽町(松本健吾撮影)(写真:産経新聞)

 御嶽山噴火で、犠牲者の仮設の検視所と遺体安置所となった長野県木曽町の旧町立上田小学校跡地には、1日午前10時過ぎから、新たに搬送された心肺停止の登山者たちを乗せた長野県警のワゴン車が相次いで到着した。シートに包まれ、警察官によって車内から建物内へ運び込まれた。

 身元確認のため家族らも次々と到着し、無言で足早に建物内へと入っていった。中には、目頭を手で押さえ悲しみをこらえる家族らの姿もあった。

 死亡が確認され、身元が判明した登山者は建物に横付けされた霊柩(れいきゅう)車に乗せられ、関係者らが手を合わせて見送った。

 この日も、麓の木曽町役場など計4カ所に設けられた待機所には安否不明者の家族や関係者ら計約120人が詰めかけた。「早く見つかってほしい」と捜索に期待を寄せる一方で、次々と伝えられる死亡確認の知らせに言葉を失った。

 待機所の一つ、木曽福島公民館杭(くい)の原分館でも警察官に伴われた家族らが沈痛な面持ちで、遺体安置所に向かった。息子の帰りを待つ愛知県の男性(52)は「見つかったという連絡がありました」と、一言述べて車に乗り込んだ。


御嶽山噴火 「落ち着いたお嬢さんだった…」 神奈川・小田原の女性会社員
産経新聞 10月1日(水)19時57分配信

 1日に身元が確認された神奈川県小田原市の会社員、佐野秋乃さん(36)。佐野さんの両親と親しいという近くに住む男性(69)は「落ち着いて物静かな“お嬢さん”という雰囲気のきれいな人だった」と話し、「ご両親は本当に娘さんを大事にしていた。行方不明と聞いたときは青ざめた。今は驚きで何も言えない」と肩を落とした。

 近隣の住民によると、佐野さんは両親と3人暮らしで、よく家族で出かけていたという。近くに住む主婦(67)は「まさかこんな近くに犠牲者がいるとは驚いている。本当に気の毒で…」と言葉を詰まらせた。

 佐野さんの自宅には1日、親族とみられる人々が訪れていたが、いずれも沈痛な表情を浮かべ、集まった報道陣の問いかけにも多くを語らなかった。

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