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2014年9月 3日 (水)

広島で豪雨による土砂崩れ、72人死亡、不明者は2人に・17

広島市北部の安佐南、安佐北両区で20日未明、局地的に猛烈な雨が降り、10カ所以上の土砂崩れが発生、多数の住宅に土砂が流れ込んだ。

広島県警によると、この土砂崩れ72人が死亡し、調査が進むにつれ、行方不明者は2人になったほか、けが人も多数出ており、自衛隊・消防隊などが救出や捜索を続けている。

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リンク:広島土砂災害 被災者支える温かい言葉 差出人不明の絵はがきに涙 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:聴覚障害者への避難FAX、広島市が5時間遅れ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<広島土砂災害>下敷きの夫婦「生きて」 住民ら素手で掘る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:広島・土石流107か所、がけ崩れが59か所 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:広島土砂災害 職員起きれず…聴覚障害者への緊急ファクス、5時間遅れる - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:土石流発生は107カ所=広島県 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:来月までに避難勧告解除へ=復旧工程表を発表―広島 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:小学校から二次避難所へ=授業再開で被災者が移動―広島土砂災害 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:広島、10月上旬までに土砂撤去 - 速報:@niftyニュース.
リンク:広島土砂災害 「もう農業できない」と落胆の声 ガレキで出荷前の農作物被害 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<激甚災害>政府、広島土砂災害など指定へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<広島土砂災害>梅林小、授業再開へ…最大の避難所 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:広島土砂災害 家が見つからない…障害者や高齢者、バリアフリー少なく - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:広島、土砂に阻まれ調査進まず - 速報:@niftyニュース.
リンク:<広島土砂災害>県外ボランティアの受け付け始める - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<広島土砂災害>3年前支援のお礼…気仙沼カキ業者が義援金 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:完成直後のダムに大量土砂、広島 - 速報:@niftyニュース.
リンク:<広島土砂災害>隣家に水、流木取らなきゃ…最期まで人助け - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:広島土砂災害 「全域に届いてしまう」緊急メール配信せず 対応検証へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:広島土砂災害 救援物資続々…保管場所に苦慮 市「事前に相談を」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:使ったことなかった…広島市、緊急メール送らず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:広島災害の教訓—変わる地名、消える危険サイン - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:緊急速報メール配信せず=広島市長「問題ない」—土砂災害 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:広島災害、緊急速報メール未配信 - 速報:@niftyニュース.
リンク:<広島土砂災害>県外ボランティアOK…市が受け付け開始 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:広島土砂災害 「あの日」を思い起こさせる雨音…被災地に無情の雨 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<広島土砂災害>想定超える被害 発生前の警戒区域調査公表 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:警戒区域候補130カ所=被災地区の調査結果公表―広島県 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:広島土砂災害2週間 生き埋めになった夫婦 救助隊に感謝「精いっぱい生きる」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:全国からボランティア受け入れへ=市長が呼び掛け―広島土砂災害 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<広島>土石流対策急ぐ 天候悪化を前に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<土砂災害>警戒区域考慮せず 自治体半数、避難勧告発令で - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:広島土砂災害、発生から2週間 交錯する被災者の思い「頑張れと言われても…」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:広島災害、防災スピーカー未設置 - 速報:@niftyニュース.

以下、参考のために同記事を引用

広島土砂災害 被災者支える温かい言葉 差出人不明の絵はがきに涙
産経新聞 9月6日(土)15時8分配信

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匿名の絵はがきを手にする中谷紀美恵さん=広島市安佐南区八木の梅林小学校 (志儀駒貴撮影)(写真:産経新聞)

 広島市の土砂災害で自宅が全壊し、避難所暮らしを続ける安佐南区八木の無職、中谷紀美恵さん(74)のもとに、差出人の分からない1枚の絵はがきが届いた。「つかの間でもホッとしていただければ」。励ましの言葉とともに添えられたのは、水彩で描かれた富士山の絵だった。「遠くから応援してくれる人がいる」という思いがこみ上げ、読むと涙が止まらなくなる。今はただ、名前も分からない送り主に感謝の気持ちを伝えたいという。

 「下の家がなくなっているぞ」。8月20日、中谷さんは同居する長男の敏明さん(53)の声で跳び起きた。周辺のほとんどの家は土砂で流され、跡形もない。リュックサックに貴重品を詰め込み、避難所の梅林小にたどり着いた。

 梅林小で報道機関から取材を受ける中で、涙ながらに語ったのは昭和20年8月6日の被爆体験。「あの地獄をみんなで肩を寄せ合って乗り越えた。懸命に生きるだけです」。2度の苦難にめげることなく前を向く中谷さんの姿が8月25日、テレビに映し出された。

 それから数日後、避難所の中谷さん宛てに、1枚の絵はがきが届いた。

 「テレビを見てどうしたらいいのかと。この富士を見て、つかの間でもホッと心がしていただければと思いました。お手元にとどいていただければ…」。手書きのメッセージの裏には、雲の間から見えた富士山の水彩画。差出人は山梨県南アルプス市に住む77歳の女性とあったが、氏名や詳しい住所は書かれていなかった。

 涙が頬を伝った。遠方から応援してくれる人がいると思うと、心が温かくなった。厳しい生活が続くのは被爆直後と同じ。人と支え合い、懸命に生き抜いた日々を改めて思い出した。「日がたてば、道が開けると思うんです」。先の見えない避難所生活はつらいが、今は絵はがきが何よりの励みだ。

 気がかりなのは、絵はがきの差出人。一体誰が、どんな思いを込めて送ってくれたのか。

 「どなたか分かればお礼をしたい」。絵はがきを見つめながら、中谷さんは祈るように話した。


聴覚障害者への避難FAX、広島市が5時間遅れ
読売新聞 9月6日(土)14時13分配信

 広島市は、避難勧告の発令時に、登録した聴覚障害者宅に速やかにファクスで知らせることになっているのに、今回の土砂災害で、実際に送信されたのは発令の約5時間後だったことがわかった。

 安佐南、安佐北両区の担当職員が自宅で寝ていて対応できなかった。対象となる計8人にけがはなかったが、市は対応の遅れを認め、市内の聴覚障害者団体に謝罪した。

 市によると、担当職員は両区に1人ずつおり、災害対策本部が設置されると出勤し、聴覚障害者に避難指示・勧告などをファクスで知らせることになっている。同本部設置については、8月20日午前3時30分頃に電話連絡が入っていたが、2人は寝ていて気づかなかった。

 避難勧告は、安佐北区で同4時15分、安佐南区では同4時30分に出されたが、2人は同6~7時に登庁。その後も災害対応に追われ、同9時過ぎまで送信を忘れていたという。


<広島土砂災害>下敷きの夫婦「生きて」 住民ら素手で掘る
毎日新聞 9月6日(土)12時56分配信

 72人が死亡した広島市の土砂災害では、安佐北区可部東の無職、宮本敏治さん(74)が唯一、クラッシュ症候群で亡くなった。土砂に巻き込まれた宮本さんを助けようと多くの住民が駆け付け、緊迫した現場では、女性らも炊き出しで支えた。宮本さんは一時意識のある状態で助け出されたが、3日後に病院で息を引き取った。懸命の救助に当たった住民が約9時間の奮闘を振り返った。

 「宮本さんの家が潰れている」。先月20日午前5時半、近くに住む中村光政さん(68)は外の様子を見に行った際、近所の人からそう聞いた。自治会の元役員だった中村さんは、他の役員らに連絡し、宮本さんの自宅へ走った。現場に着くと、自宅は土砂に押し潰され、宮本さんと妻孝子さんが、がれきの下敷きになっていた。

 先着していた消防団員らは救助に加わろうとする中村さんに2次被害の危険を伝えたが、中村さんの意思は固い。「命の保証はできないが、頼む」

 2人のかすかな声が聞こえてきた。「まだ、生きている」。宮本さん夫婦の顔は見えたが、体は埋もれたまま。合流した住民の男性ら約20人が素手や茶わんなどで土砂を削るように掘った。

 消防隊員や災害派遣医療チーム(DMAT)も到着。医師が酸素を送り込むチューブを夫婦の鼻に通し、口から水を補給した。点滴を打ちながら、命がけの救助活動が続いた。

 だが、土砂が硬く、スコップがうまく入らない。土の中に流木が絡まり、上半身が見えてきても引っ張り出せない。女性たちは近くの集会所でおにぎりやみそ汁を作って救助に当たる男性たちに渡し、長丁場に備えた。

 正午ごろ、ようやく孝子さんが救い出され、午後2時には宮本さんも搬送された。衰弱した様子だったが、意識はあった。「本当によかったなあ」。活動に関わった総勢約30人から拍手と歓声が上がった。

 しかし、喜びは続かなかった。孝子さんは一命を取り留めたが、宮本さんは23日朝、帰らぬ人になった。県警によると、今回の災害でクラッシュ症候群で亡くなった唯一のケースになった。大半の死者は窒息死や脳挫傷、溺死だった。

 「何かの役に立てば」と住民の一人は救助の様子を撮影していた。中村さんは、その写真を悔しそうに見つめた。「2人が元気な姿で戻り、みんなで良かったねと言える日が来ると信じていた。奥さんは、つらいだろうが宮本さんの分も長生きしてほしい」【長宗拓弥】

 ◇クラッシュ症候群

 体の一部ががれきなどに長時間圧迫されることで起こる。強く圧迫された筋肉で有毒物質が発生し、救出されて血液循環が回復すると、全身に有毒物質が流れて症状が悪化する。救出された数日後に突然死するケースがある。阪神大震災(1995年)やJR福知山線脱線事故(2005年)では多くの人がクラッシュ症候群で死亡した。


広島・土石流107か所、がけ崩れが59か所
読売新聞 9月6日(土)10時35分配信

 広島市北部の土砂災害で、広島県は5日、市内107か所で土石流、59か所でがけ崩れが起きていたとの最終調査結果を発表した。

 調査は3日まで実施。土石流は安佐北区67か所、安佐南区39か所、西区1か所だった。そのうち安佐南区八木地区が18か所、同区緑井地区が11か所。がけ崩れは、安佐北区36か所、安佐南区20か所、西区2か所、東区1か所だった。

 土石流とがけ崩れが起きた計166か所のうち、7割超の126か所は、土砂災害防止法に基づく特別警戒区域や警戒区域に指定されていなかった。県土木局は「住民に危険を周知できなかったことは、重く受け止めなければならない」としている。

 県は8月27日に市内の112か所で土石流やがけ崩れを確認したと発表し、その後、範囲を広げて調査していた。


広島土砂災害 職員起きれず…聴覚障害者への緊急ファクス、5時間遅れる
産経新聞 9月6日(土)9時10分配信

 広島市の土砂災害で、聴覚障害者に市が緊急避難情報などを知らせるファクスが、避難勧告から約5時間近く経過した午前9時台になって送信されていたことが5日、市への取材で分かった。安佐南、安佐北両区の担当者が、いずれも寝ていて緊急連絡に気づかなかったのが原因といい、対応の遅れを認めた市は同日、市内の2つの聴覚障害者団体に謝罪した。市は「原因究明を行い、改善策を検討したい」としている。

 市は平成13年、障害者手帳を所有し、自宅にファクスがある聴覚障害者を対象に、避難勧告の発令や避難場所などの情報を提供する事業を開始。安佐南区では16人、安佐北区では10人が登録していた。このうち今回、避難勧告対象地域に住んでいたのは8人だった。

 安佐南区では20日午前4時半、安佐北区では同4時15分に最初の避難勧告が出された。だが、緊急時に両区で災害対策本部に登庁する担当の障害福祉係の職員2人が、寝ていたため、本部からの電話連絡に気づかず、登庁したのは午前6~7時。登庁後も災害対応に追われ、安佐南区の担当者がファクスを送信したのは勧告から5時間以上経過した午前9時43分だった。安佐北区では勧告対象地域に住む3人に対し午前9時ごろ、安否を確認するファクスを送っていた。

 市は聴覚障害者で死傷した人はいなかったとしているが、対応が遅れたことを認め、5日、市内の2つの聴覚障害者団体に経緯を説明し謝罪した。


土石流発生は107カ所=広島県
時事通信 9月5日(金)21時59分配信

 広島市北部の土砂災害で広島県は5日、土石流が107カ所、崖崩れが59カ所で発生していたとする調査結果をまとめた。これまで土石流は75カ所、崖崩れは37カ所で確認されていたが、その後の調査で大幅に増加した。
 土石流、崖崩れ発生箇所計166カ所のうち162カ所は安佐南、安佐北両区内。県は被害が大きい区域から順次、航空写真や現地調査などで発生箇所の確認を進めている。 


来月までに避難勧告解除へ=復旧工程表を発表―広島
時事通信 9月5日(金)19時37分配信

 広島市北部の土砂災害で、国や県、市でつくる応急復旧連絡会議は5日、被災地域の復旧についての工程表を発表し、安佐南区の住民約2500人を対象に継続中の避難勧告について、9月20日から10月上旬にかけて解除する方針を明らかにした。
 工程表は道路、用水路の状況を踏まえた長期的な復旧計画をまとめたもので、解除時期は安佐南区の土砂撤去や上下水道などインフラ復旧、避難経路確保の見通しを踏まえて判断するという。
 ただし行方不明者2人の捜索が続く同区八木3丁目付近と、急斜面に土砂が残る同8丁目付近の避難勧告は継続する。
 松井一実市長は「1カ月から1カ月半で、普通の生活ができるようにという目標を立てたが、それより早めに普通の生活に入れる所は(順次)解除する」と説明した。 


小学校から二次避難所へ=授業再開で被災者が移動―広島土砂災害
時事通信 9月5日(金)18時51分配信

 広島市北部を襲った土砂災害で、安佐南区の市立梅林小学校に避難していた被災者が5日、市が二次避難所として確保した病院に移動を始めた。
同小は避難所となった学校で唯一授業が始まっていなかったが、8日に再開されるため。
 二次避難所となったのは、梅林小の南西約2キロにある広島共立病院の旧病棟。8月末まで使われていたが、病院の隣接地への移転で「空き家」状態となり、設置者の広島医療生活協同組合が避難所としての提供を申し出ていた。
 第1陣として移動したのは、12世帯の約20人。5日昼すぎ、市が用意したバスで梅林小を後にした。 

広島、10月上旬までに土砂撤去
2014年9月5日(金)17時46分配信 共同通信

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 土砂やがれきの撤去作業をする消防隊員=5日午前、広島市安佐南区八木

 広島市の土砂災害で、市と広島県などは5日、被災地域の道路や宅地に残った土砂、がれきの撤去と、ライフラインの復旧作業を9月下旬から10月上旬をめどに終えるとした工程表を発表した。

 2014年度末までに、大きな被害が出た安佐南区八木、緑井の両地区で、土砂災害防止法に基づく「警戒区域」を指定。15年度末までに、今回の災害で堆積した土砂の流出を防ぐための砂防ダムを増設する。

 工程表を基に、避難している住民は自分の住む地域の現状を把握し、生活再建をどのように進めるか考えるのに役立ててもらう。市は今後、住民説明会を開く。


広島土砂災害 「もう農業できない」と落胆の声 ガレキで出荷前の農作物被害
産経新聞 9月5日(金)15時14分配信

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ビニールハウスに流れ込んだ土砂。収穫前の農作物や農機具が流された =広島市安佐南区緑井(桑波田仰太撮影)(写真:産経新聞)

 死者72人、行方不明者2人を出した広島市の土砂災害は、地元の農業にも深刻な影響を与えている。大量の土砂やがれきが田畑に流れ込み、農作物や農機具を傷めたからだ。少なくとも農地約20ヘクタールが被害を受けたとみられ、復旧作業が手つかずの農家も少なくない。「もう農業はできない」「出荷直前だったので悔しい」。実りの秋を目前にしていただけに、被災した農家の落胆は大きい。

 「自分の田だとは思えなかった」

 8月20日朝、自らの水田に駆けつけた安佐北区可部東の農家、桑本卓夫さん(71)は言葉を失った。目の前に転がっていたのは直径1・5メートルの大きな岩。流れ込んだ土砂は身長の高さにまで達していた。泥の隙間から稲が見えたことで「初めてここが水田であることが理解できた」と振り返る。

 市農政課によると、農地の被害は安佐北区が最も大きく1452アール。このうち水田が1289アールを占めた。

 桑本さんの場合は所有する5つの水田、計2千平方メートルが土砂にのまれた。地域の復旧作業の手伝いに追われ、自分の水田の片づけは手つかずのまま。桑本さんは「とても稲作を続けられる状況でない。妻と話し合い、水田をどうするか考えたい」と肩を落とした。

 多数の死者を出した安佐南区。水田の被害は61アールにとどまった一方で、畑407アールが土砂に埋まった。多くが小松菜などの葉物野菜だったという。

 同区八木の農家、野村宏之さん(80)は、約100平方メートルの枝豆畑が土砂に埋まった。一カ月後には収穫し、市場に出荷する見込みだったといい、「突然の災害で水の泡になって悔しい」と無念さをにじませる。別の畑には今秋、玉ねぎと白菜を植える予定だったが、ここも粘着質の泥に覆われたまま。「しっかり根を張れる畑の状態なのか不安だ」。野村さんはため息をついた。

 被害は農作物だけにとどまらない。

 同区緑井の専業農家の男性(71)は、ビニールハウスに土砂が流れ込み、中にあった刈り取り機や耕運機などが壊れた。男性は「農機具は高価なものが多く、新しいものを買うべきか迷っている」と頭を抱える。

 JA広島市は、営農指導員25人を被災農家に巡回させ、土砂の撤去方法などを指導。JAの担当者は「状況を見て指導員の増員も検討する」としている。


<激甚災害>政府、広島土砂災害など指定へ
毎日新聞 9月5日(金)12時51分配信

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局地的な豪雨で土砂災害が起きた現場=広島市安佐南区八木で2014年8月20日、本社ヘリから望月亮一撮影

 政府は5日の閣議で、広島市北部で発生した土砂災害を含む豪雨被害を激甚災害に指定することを決めた。対象は今年7月30日から8月25日にかけて発生した台風11、12号や豪雨などによる災害。

 被災地域で実施される農地や水路、農協が所有する施設などの復旧事業に対し、国が最大約9割を補助する。内閣府は、指定対象となる災害復旧事業費は全国で約100億円になると見込んでいる。

 広島土砂災害では死者72人、行方不明者2人(4日現在)が出ており、山谷えり子防災担当相は6日に広島市北部の土砂災害現場を就任後初めて視察すると発表した。【村尾哲】


<広島土砂災害>梅林小、授業再開へ…最大の避難所
毎日新聞 9月5日(金)12時13分配信

 広島市の松井一実市長は5日、土砂災害で最大の避難所になっている安佐南区の梅林小学校について、8日から授業を再開すると発表した。これですべての小学校で夏休み明けの授業が始まることになる。

 梅林小には5日午前9時現在、340人が避難している。広島市は、教室を使用している被災者が、避難所として提供される広島共立病院の旧病棟などに移ることや、通学路の安全確保ができたことから授業再開を決めた。通学路の一部では迂回(うかい)が必要な箇所もあるが、通学時の見守りで対応する。

 一方、避難勧告の遅れなど初動態勢の不備が指摘される中、松井市長は検討チームの早期設置を消防局に指示したことを明らかにした。1~2カ月をめどに中間報告をする方針。【高橋咲子】


広島土砂災害 家が見つからない…障害者や高齢者、バリアフリー少なく
産経新聞 9月5日(金)9時10分配信

 広島市の土砂災害で、市は家を失った人向けに住宅支援を進めている。公営住宅や民間の賃貸住宅を合わせ約6千戸を確保した。その影で家探しに苦労しているのが車いすなどを利用する障害者や高齢者たち。バリアフリーに対応した物件が少なく、入居先を探してさまよい歩く日々を強いられている。

 安佐南区にある避難所の一つ、市佐東公民館。4日朝、民間賃貸住宅の入居受け付け相談が始まると、一人の女性が歩行器に体を預けながら進み出た。

 「バリアフリー対応の部屋で、スロープがあると助かります」

 八木3丁目の自宅が流れ込んだ土砂で全壊した藤川玲子さん(73)。約10年前から運動機能が低下するパーキンソン病を患い、移動を歩行器に頼る。これまで、介護ヘルパーの助けを借りながら、なんとか1人暮らしを続けてきた。

 災害が起きた20日は腰痛などで入院していて助かった。今は民間の介護施設が被災者向けに提供する部屋に滞在しているが、半月後には出なければいけない。

 この日は、バリアフリーと紹介された部屋を見に行ったが、実際に訪ねてみるとマンションの入り口に階段があり、歩行器では登れない。ほかにも探したが、結局、良い部屋は見つからなかった。「私みたいな体に対応した物件となると本当に見つからない。今後を考えると頭が痛くなる」。

 藤川さんは公営住宅の障害者枠にも応募したが、2回とも抽選で外れた。市が広島県や国と連携して確保したのは約380戸。しかし障害者向けは1回目の募集で6戸しかなく、抽選は最大で22倍もの高倍率になった。2回目は被災地から離れた場所の物件も含め46戸を用意したが、足が不自由な人にとって不慣れな土地に移ることは抵抗感が強く、誰も申し込まない“ミスマッチ”の物件も出た。

 東日本大震災で障害者の住宅探しを支援した「被災地障がい者支援センターふくしま」(福島県郡山市)の相談員、宇多春美さんは「非常事態で条件の合わない物件に入居を余儀なくされる人も出てくる。市は入居後もきめ細かくフォローしてほしい」と話している。


広島、土砂に阻まれ調査進まず
2014年9月5日(金)5時12分配信 共同通信

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 土砂災害で、多くの下水道管が破損した広島市安佐南区の緑井地区=4日

 広島市の土砂災害で、道路やマンホールを土砂やがれきが覆っているため、被害に遭った地域の下水道管全長約61キロのうち2割に当たる約14キロの破損状況が調査できていないことが5日、市への取材で分かった。

 復旧作業を進めるためには、被害の把握が欠かせない。下水道は大掛かりな工事が必要となり、復旧には時間がかかる見通しだ。

 市水道局によると、未調査の下水道管は被害が大きかった安佐南区に多く、調査を終えた地域では、下水道管に土砂が詰まったり、水圧に耐えきれずに破裂したりしていた。


<広島土砂災害>県外ボランティアの受け付け始める
毎日新聞 9月4日(木)21時4分配信

 広島市北部を襲った土砂災害は、4日で発生から15日が経過した。昨夜からの雨の影響で行方不明の2人の捜索は一時中断したが、午後から天候が回復したため、警察や自衛隊などが約2200人態勢で再開した。ただ、ボランティアの活動は終日中止となり、被災した民家の泥の撤去などは住民たちだけでの作業となった。

 一方、避難指示地域がなくなり、避難勧告地域も縮小したことから、広島市災害ボランティア本部は4日、広島県外からのボランティアの受け付けを始めた。問い合わせは専用ダイヤル(080・2931・1742)。【寺岡俊、石川裕士】


<広島土砂災害>3年前支援のお礼…気仙沼カキ業者が義援金
毎日新聞 9月4日(木)20時13分配信

 広島市北部の土砂災害を受けて、東日本大震災の被災地・宮城県気仙沼市のカキ養殖業者4人が4日、広島県庁を訪れ、湯崎英彦知事に義援金60万円を手渡した。

 広島と宮城は、ともにカキ養殖が盛ん。2011年3月の津波で気仙沼市のカキ養殖は大きな打撃を受けたが、その5カ月後に広島県がカキいかだ200台分の資材を送るなど支援した経緯がある。

 今回の土砂災害現場を目の当たりにした宮城県漁協唐桑支所カキ部会長の畠山政則さん(60)は「津波直後の気持ちに戻された。被災者の今の気持ちは、あの頃の私たちと一緒だろう。復興まで諦めずに頑張ってほしい」と話した。【吉村周平】


完成直後のダムに大量土砂、広島
2014年9月4日(木)18時55分配信 共同通信

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 広島市安佐南区大町地区の砂防ダムで行われる土砂の撤去作業=8月30日

 広島市の土砂災害で、国土交通省が安佐南区大町地区に7月末に完成させたばかりの砂防ダム付近で土石流が発生し、約2300立方メートルの土砂がたまってほぼ満杯になっていることが4日、分かった。再び土石流が起こる恐れもあることから、国交省は台風シーズンを前に、クレーンで取り除く作業を始めた。

 広島県が広島市安佐北区に設置したダム8基も土石流を食い止め、うち5基は満杯に近い状態。県は5日、特に二次災害が出そうな2基からの土砂撤去を始める。

 大町地区のダムを豪雨翌日の8月21日に調査したところ、上流では花こう岩が風化してできた「まさ土」が崩れて土石流が起きていた。


<広島土砂災害>隣家に水、流木取らなきゃ…最期まで人助け
毎日新聞 9月4日(木)15時36分配信

 広島市の土砂災害では、助けを求める隣人のために豪雨の中で流木を撤去していた男性が命を落とした。安佐北区三入(みいり)南の元土木会社社長、坂原昭夫さん(83)。「親分肌で、頼まれたら断れない性格だった」。同居する会社員で長男の誠治さん(48)は、隣人のために力を尽くした父の背中を誇りに感じている。

 ◇83歳の元土木会社社長、「みな慕った」

 「家に水が入ってくる。助けてください」。20日午前3時ごろ、隣家に1人で住む高齢の女性が坂原さん方を訪ねた。就寝中だった坂原さんが驚いて外に出ると、自宅の前の溝から水があふれ、女性宅まで流れ込んでいた。当時、三入地区は1時間に80ミリの猛烈な雨。坂原さんは女性を自分の家に避難させ、溝を塞いでいた流木を取り除こうとしていた。その最中、土砂に巻き込まれたとみられ、遺体が発見された場所は17キロも下流の広島の中心街だった。

 土木会社を経営していた坂原さんは、引退後も度々、近所の人に頼まれて家の修理を手伝った。80代になっても力が強く、石垣に使う重い石を軽々と持ち上げては皆を驚かせた。町内会の役員を長年担うなど地域で頼りにされ、霊場巡りが趣味だった。遺体の身元が確認された先月23日は、四国八十八カ所霊場を巡る旅の出発日だった。

 近くに住む友人の杉本征雄さん(69)は「頼りがいがある人で、町内の人はみな慕っていた。惜しい人を亡くした」と目を赤くはらした。

 誠治さんは幼少期、父に連れられて工事現場に行ったことがある。社長なのに率先して汗を流す父の背中が大きく見えた。雨が降る度、記憶がよみがえってくる。最後に交わしたのは、災害前夜の「おやすみ」の一言。寝ていて、父が土砂に巻き込まれたことは気づかなかった。

 あの時、止められていたら--。そう悔やみながらも、誠治さんは責任感が人一倍強かった父の姿に思う。「誰かのために……。悲しいけれど、父らしい最期だったのかな」【長宗拓弥】


広島土砂災害 「全域に届いてしまう」緊急メール配信せず 対応検証へ
産経新聞 9月4日(木)15時14分配信

 広島市の土砂災害で、市が発生当日に避難勧告・指示を住民に携帯電話で伝達する「緊急メール」を配信していなかったことが4日、市への取材で分かった。緊急メールは事前登録の必要がなく、市内にいる人の携帯電話に大きなアラーム音とともに避難情報を一斉配信する。有効な情報伝達手段で、配信されていれば被害を軽減できた可能性があり、市は対応に問題がなかったか検証する。

 市は平成24年2月までに主要携帯会社の対応機種で緊急メールの運用を開始。ところが、市は発生当日の8月20日、「(避難勧告・指示の対象地域より広範な)市全域に届いてしまう」として使用せず、配信地域が限定できる防災情報メールを配信していたという。ただ、防災情報メールは事前登録が必要で、登録件数は市人口の4・7%にすぎない。

 今回の土砂災害では、激しい雷や土石流が防災行政無線の音をかき消していた上に、多数の死者が出た安佐南区の八木地区では防災行政無線の屋外スピーカーが設置されていなかった。


広島土砂災害 救援物資続々…保管場所に苦慮 市「事前に相談を」
産経新聞 9月4日(木)15時14分配信

 土砂災害の発生以降、広島市には連日、全国から支援物資が届き、支援の輪は広がる一方だ。ただ、避難所で暮らす住民は一時より減少。市は、あふれる物資の保管場所に苦慮しており「住民のニーズに応えた支援を行うために、何をどれくらい送りたいのか事前に相談してほしい」と呼びかけている。

 市によると、避難所で暮らす被災者は一時最大2千人あまりに上ったが、現在は800人ほど。発生以来、被災地にはレトルト食品や、タオルなどの日用品が今でも届き、2トントラック1台分の物資が突然届くこともあった。

 「善意を生かすためにも、事前連絡に協力を」と担当者。支援物資に関する問い合わせは市地域福祉課((電)082・504・2137)。


使ったことなかった…広島市、緊急メール送らず
読売新聞 9月4日(木)15時6分配信

 広島市北部の土砂災害が発生した先月20日、市が特定エリアにある携帯電話に災害情報を一斉配信できる「緊急速報メール」で避難指示・勧告の情報を住民に伝えていなかったことがわかった。

 市の地域防災計画は、同メールを災害時の情報伝達方法の一つとして明記しているのに、情報発信しておらず、市は経緯を調べる。

 同市は2011年6月以降、携帯電話会社3社と同メールについて順次契約した。気象庁の「緊急地震速報」と同様、対象地域にいる人の携帯電話にメールで災害情報などを一斉に送ることができる。担当者が情報を入力すれば、携帯電話会社に依頼しなくても、各区ごとに直接、送信できる。

 今回の土砂災害で市は午前4時15分以降、安佐北、安佐南両区に避難勧告を出したが、同メールの入力は行わず、避難情報は住民に送られなかった。市によると、契約後、避難指示・勧告を伝えるために、実際に使ったことはなかったという。


広島災害の教訓—変わる地名、消える危険サイン
THE PAGE 9月4日(木)15時3分配信

広島の土砂災害で最も大きな被害に見舞われた安佐(あさ)南区八木地区が、崖崩れの多発地帯を表す「蛇」や「悪」のつく地名だったと言われています。日本の地名の多くは過去の災害を伝え、後世に警鐘を鳴らすサインですが、時代とともに消えつつあることも事実です。現代の私たちは先人のメッセージをどう受け止めるべきでしょうか。

<フォト・ジャーナル>広島土砂災害

■「蛇落地(じゃらくち)」が「上楽地」に?

八木地区がかつて「八木蛇落地悪谷(やぎじゃらくじあしだに)」と呼ばれていたことは、災害発生から約1週間後の8月26日、フジテレビの情報番組「とくダネ!」が伝えて反響を呼びました。

番組で住職が証言していた地元の浄楽寺に確認すると、13年前に亡くなった前住職の桐原慈孝さんが、山にすんでいた大蛇の首を戦国時代の八木城主が刀で切り落として退治したという「蛇落地伝説」を語り継ぎ、1976(昭和51)年に八木小学校の創立100周年記念誌に書き残したそうです。地元にはこの伝説を基にしたとみられる「蛇王池(じゃおういけ)の碑」が建てられています。また、昭和40年代までは「上楽地」という地名が古地図にも残っていて、「蛇落地」が転じたと考えられるというのです。

「前住職はこの土地の開発の歴史を伝えようとしていました。ただ、今回のような大きな災害と結びつけていたわけではないようです。『悪谷』という地名までは書かれていません」と現住職の妻の桐原伊織さん。

広島市郷土資料館に問い合わせると、「蛇落地」や「悪谷」を記す文献などはないと言われました。番組放送後、多くの問い合わせを受けたという安佐南区役所地域起こし推進課も、広島市に合併する前の佐東町史などを調べましたが、そうした記載は見つからないとのこと。「役所としては把握できていません。今回の被災地は、もともと川のはん濫による水害が多かった地域。伝説としてはあるのかもしれませんが…」と言葉を濁します。

テレビに出た住民の一人は「悪谷」が「芦谷(あしや)」に変わったと証言していますが、こちらは戦前の古地図にも見つけられません。しかし、「八木」だけでも「山間の狭い小谷」(東京堂出版『地名用語語源辞典』)を指し、地理空間情報アナリストの遠藤宏之さんが著した『地名は災害を警告する』(技術評論社)では「『ヤギ』が転石地を示す崩落地名」で、東日本大震災時も仙台市郊外の「八木山」という住宅地で地滑り被害があったと指摘されています。

広島の八木地区で現在、最大の避難所となっている梅林小学校は「ばいりん」と呼ばれていますが、「梅」は土砂崩れなどで埋まった「埋め」が語源であることが多いとか。また、八木地区と並んで被害の大きかった安佐南区緑井地区の古地図には「岩谷」の地名が、安佐北区可部地区には崩落地に多い「猿田彦神社」が見当たります。やはり地名は丹念に読み取ることで「警告」を浮かび上がらせることができそうです。

■負のイメージも包み隠さず

名古屋大学減災連携研究センター長の福和伸夫教授らの研究グループは、鉄道の駅名やバス停の名前と地盤との関係を調べてきました。近年、市町村合併による地名変更や、「希望が丘」など不動産価値を高めるためのイメージチェンジが各地で進んでいますが、駅名などは比較的変わることがなく、特にバス停名は公式の地名でなくとも、地元住民になじんだ通称が使われることが多いそうです。

東京、名古屋、大阪の三大都市圏にある3000以上のバス停名を分類した2009年の研究では、固く締まり、水はけのよい良好地盤のバス停には「山」や「台」「曽根」などが、地震時に揺れやすく、液状化の恐れもある軟弱地盤には「川」や「江」「橋」「深」などの漢字が使われている傾向が分かりました。これらを地図に落とし込んでみると、標高や過去の地震による震度などと地名が見事に対応するそうです。

また、鉄道路線はもともと住宅の密集地を避け、町の外れに沿ってレールが敷かれてきました。そのため、大都市の主要な駅は軟弱地盤の上にあることが「八重洲」や「梅田」などの地名に表れています。「そうした“ずぶずぶ地盤”であるという先人の教えを無視して、地面をアスファルトで覆い、高層ビルを林立させている現代の都市づくりは非常に危うい」と福和教授は危惧します。

一方、福和教授が気に入っているのは千葉県の「津田沼」。明治期に5村が合併したとき、中核となった谷津、久々田、鷺沼の3村の地名から一字ずつ取ったそうで、「災害危険度の高い漢字だけを組み合わせた点に先人の知恵を感じる。西東京市などといった不可思議な地名を好む現代人とは感性が異なっていたのでは」。

同様に、福島県の浪江町も「危険度の高い」地名をあえて残しています。実際に震災で津波の直撃を受け、さらに原発事故という困難に直面しましたが、「なみえ」というやわらかい響きを生かしたまちづくりに健闘していると言えるでしょう。こうした負のイメージを包み隠さないことをむしろ評価する価値観の転換が今、私たちに求められているのかもしれません。

なお、福和教授らの研究は地盤に注目しているため、前述の土砂災害を警告する「山」や「岩」はむしろ良好な地名に分類されます。さまざまな情報を重ね合わせて判断する「読解力」も必要だと言えそうです。

(関口威人/ジャーナリスト)


緊急速報メール配信せず=広島市長「問題ない」—土砂災害
時事通信 9月4日(木)12時46分配信

 広島市北部で起きた豪雨による土砂災害で、松井一実市長は4日、避難勧告や指示を伝える携帯電話への緊急速報メールを配信しなかったことを明らかにした。ただ、市長は「現在の判断基準では、問題とは捉えていない」と述べた。
 市は地域防災計画で、避難勧告・指示を伝える手段の一つとして緊急速報メールを挙げている。しかし、これまでに配信されたのは、広域災害の恐れがある地震の際だけだった。土砂災害などの地域限定的な災害での使用は想定していなかったという。
 松井市長は緊急速報メールについて「地域限定的なエリアでの速報手段という認識ではない」と説明。市は今回の土砂災害で、区ごとに情報発信ができる防災情報メールでは避難勧告・指示を配信している。市長は「エリアが限定できる場合と広域にわたる場合の情報伝達を検証する」と話した。 


広島災害、緊急速報メール未配信
2014年9月4日(木)12時10分配信 共同通信

 広島市の土砂災害で、市が携帯電話会社と契約し、避難勧告・指示などの情報を対象地域の住民の携帯電話に一斉に伝える「緊急速報メール」が配信されていなかったことが4日、市への取材で分かった。市は未配信の理由や事実関係を検証するとしている。

 避難勧告・指示を知らせる屋外スピーカーや防災用サイレンも有効に活用されておらず、緊急情報を住民に伝える複数の手段が機能しなかった実態が浮き彫りになった。

 緊急速報メールとは別に、避難勧告などの情報を携帯電話やパソコンにメールで送る事前登録制の市の防災情報配信システムの登録者が急増していることも分かった。


<広島土砂災害>県外ボランティアOK…市が受け付け開始
毎日新聞 9月4日(木)12時2分配信

 広島市北部の土砂災害で、市災害ボランティア本部は4日、広島県外からのボランティアの受け付けを始めた。これまで県内に限っていたが、避難勧告の対象地域の縮小などで活動できる地域が拡大したことに伴い、対象を広げた。県外からは10人以上の団体で定員25人以下のマイクロバスを利用することが条件。家財道具の運び出しや泥のかき出しなどを担ってもらう。

 活動は早くて7日から。希望日の3日前までにファクス(082・831・5013)で申し込む。申込用紙は「広島市災害ボランティア本部」のホームページから。問い合わせは専用ダイヤル(080・2931・1742)へ。

 被災地は4日、断続的に雨が降り、行方不明者2人の捜索活動は前夜から4日午前にかけて中断。ボランティア活動はこの日、中止された。【寺岡俊、石川裕士】


広島土砂災害 「あの日」を思い起こさせる雨音…被災地に無情の雨
産経新聞 9月3日(水)23時46分配信

 発生から2週間を迎えた広島市の土砂災害で3日、被災地をまた、雨が襲った。市の災害対策本部は住民らに自主避難を呼びかけるなど緊迫した空気に包まれ、警察などの救助活動も阻まれた。避難所には帰宅していた住民らが続々と身を寄せ、「あの日」を思い起こさせる雨音におびえながら不安な夜を過ごした。

 「夜から強い雨」という予報に、市や区役所に置かれた災害対策本部は朝から気象情報の収集や、避難所の担当職員を増員するなどの対応に追われた。

 同日夕、広島地方気象台が被災地を含む県南部に大雨注意報を発令。市は暗くなってからの避難は危険と判断し、すぐさま安佐南、安佐北両区の住民に「大雨警報が出る可能性がある」「明るいうちに自主避難を」と防災行政無線や防災情報メールで呼びかけた。

 呼びかけ後、安佐北区の避難所の一つ市立可部小学校には不安げな表情を浮かべながら、自主避難してきた住民が相次いだ。

 無職の井手上寛さん(72)は災害発生以来、親類の家に身を寄せ、この日朝、自宅に戻ったばかり。「久しぶりに部屋を掃除して一段落したところに自主避難の呼びかけがあり、怖くなった。せっかく帰宅できたのに、残念」と肩を落とした。

 「土砂災害以来、一度もしっかり眠れることができない」と語るのは梶田憲治さん(66)。自治会からの連絡で自主避難の呼びかけを知ったといい、「防災無線で自主避難の呼びかけがあったそうだが、家では全く聞こえなかった。なんとかしてほしい」と怒りをあらわにした。

 安佐南区の自宅が断水し、市立梅林小で避難生活を続けている中川信恵さん(73)は雨が降り出した昼頃、家の様子の確認にいった。「今のところ、家は大丈夫だったが夜の雨でどうなるか」と話した。 

 安佐南区で行方不明になっている2人の捜索を24時間態勢で続けている警察や消防、自衛隊は二次災害への警戒を続けながらの作業となった。

 「雑に作業をすれば、行方不明者の体を傷つけてしまうかもしれない」と話すのは、スコップで丁寧に土砂を掘り起こしていた自衛隊員の一人。「雨が降っているからといって焦ってはいけない」と自らに言い聞かせながら作業を続けていたが、夜になって雨を理由に捜索の中断が決まった。


<広島土砂災害>想定超える被害 発生前の警戒区域調査公表
毎日新聞 9月3日(水)21時48分配信

 広島県は3日、広島市の土砂災害で大きな被害が出た安佐南区の八木、緑井地区について、災害発生前に土砂災害防止法の「警戒区域」「特別警戒区域」を指定するため実施した基礎調査の結果を公表した。今回の土砂災害では想定していた範囲を超えて家屋の流失などが確認された。県は今後、指定区域を見直す可能性もあるとしている。

 調査結果によると、死者・行方不明者が集中した八木、緑井地区で警戒区域に相当する場所は130カ所あった。このうち、特別警戒区域に相当する場所は約95%の123カ所に上った。

 警戒・特別警戒区域は谷の地質や形状を確認し、過去の災害を参考にした想定雨量などを計算した上で指定する。しかし、今回の土砂災害では、特別警戒区域の想定を超える範囲で家屋が流失したり倒壊したりした。また、土砂災害の恐れがある警戒区域の想定範囲外でも土砂の流出が確認された。

 松永悟・県土木整備部長は「短時間にあれだけ多くの雨が降ることを想定していなかった」と語った。今後、県が独自に設定している想定雨量や流出土砂量などの基準の見直しを検討する。国が定める基礎的な基準も見直しを求める。

 基礎調査結果は昨年末に取りまとめた。住民説明会を経て公表する予定だったが、その前に土砂災害が起きた。国は自治体に結果の公表を義務付けるための法改正を検討しているが、広島県は2次災害を防止する観点から改正前の公表に踏み切った。

 県が土砂災害の発生後に結果を公表したことについて、住民からは迅速な対応を求める声が出ている。自宅が警戒区域の想定範囲にあった安佐南区八木3、農業、山田稔さん(63)は「住民への注意喚起や避難訓練をするなど、情報を防災に生かしてほしかった」と話した。同様に警戒区域内に自宅がある安佐南区八木3の梶本愛子さん(67)は「被害が発生してから発表しても遅い。更に正確な調査をやり直してほしい」と要望した。調査結果の詳細は広島県のホームページに掲載している。【吉村周平、柳楽未来、石川将来】


警戒区域候補130カ所=被災地区の調査結果公表―広島県
時事通信 9月3日(水)19時34分配信

 広島市の土砂災害で、被害が大きかった同市安佐南区の八木、緑井両地区の土砂災害警戒区域の指定候補地は計130カ所に及び、広範囲に住宅地が含まれていたことが3日、分かった。広島県が区域指定に向けた基礎調査結果をホームページなどで公表した。
 県は両地区での基礎調査を2013年度に終えていたが、警戒区域指定は1カ所も行われておらず、今年秋以降に住民説明会で調査結果を示す準備をしていた。
 調査結果によると、両地区には崖崩れ75カ所、土石流55カ所の警戒区域候補地があり、八木地区の県営緑丘住宅など山沿いの住宅地のほとんどは候補地内にあった。計130カ所のうち123カ所は、より危険度が高い特別警戒区域の候補地を含んでいた。 


広島土砂災害2週間 生き埋めになった夫婦 救助隊に感謝「精いっぱい生きる」
産経新聞 9月3日(水)15時18分配信

 「大丈夫か!」-。死を覚悟したあの日、耳に届いた声が忘れられない。発生から2週間を迎えた広島市の土砂災害。土石流で家が押し流されて生き埋め状態になった、同市安佐南区八木の無職、岩佐勝昭さん(69)と妻の美千子さん(65)は駆けつけた消防隊員や警察官に救助され、一命を取り留めた。山裾から離れたアパートで新たな生活をスタートさせた2人は、名も知らぬ隊員らに感謝の思いを伝えたいと願いながら、「生かされた命を精いっぱい生きたい」と話す。 

 8月20日午前3時ごろだった。自宅2階の寝室にいた岩佐さん夫妻は雨と雷の音で眠れない夜を過ごしていた。突然、「ドーン」という轟音(ごうおん)とともに、土石流が壁を突き抜けた。何が起きたのか分からないまま流され、気がつくと2人は体の大半が土砂に埋まり、身動きが取れなくなっていた。

 互いの姿は見えない中、岩佐さんの「大丈夫か」という声に、美千子さんが「足が動かない」と反応。2人は「助けて!」と何度も叫び、手を必死に動かして音を立てたが、誰も来てくれなかった。

 次第に空が明るくなり、土石流発生から3時間がたとうとしていた。「もうだめかもしれない」という考えが頭をよぎったとき、あの声が聞こえた。

 「大丈夫か!」

 「もうすぐ助けるぞ」

 「頑張れ」

 駆けつけた警察や消防の救助隊員の声だった。隊員たちはチェーンソーなどを使って木材やがれきを取り除き、2人を土砂の中から救出。病院に救急搬送されたが奇跡的にけがは軽く、同日中に退院して親類の家に身を寄せた。

 報道で、隣家の女性が死亡したことを知った。犠牲者は日を追うごとに増えていき、失った知人も増えていく。ショックで気持ちがふさがる2人だったが、救出作業中に救助隊員がかけてくれた言葉を思い出すと、「何とかして生きなければ」という思いは強くなる。

 新たな生活に踏み出すことを決意した。家を失った長男家族とともに、山裾から離れた場所に立地するアパートに部屋を借り、今月1日、引っ越しした。

 周辺では、土砂の撤去や行方不明者の捜索が続いている。活動の様子を見ると、救出してくれた人たちのことを思い出す。オレンジ色の服を着た人たちと、ヘルメットに「県警」という文字が見えたが、それ以外、手がかりはない。

 「新生活には苦労も多いが、助けられた命を精いっぱい生きる」と前を向く岩佐さん。「もし救出してくれた人に会えたら、お礼が言いたい」と、目に涙を浮かべながら話した。


全国からボランティア受け入れへ=市長が呼び掛け―広島土砂災害
時事通信 9月3日(水)12時57分配信

 広島市北部を襲った土砂災害で、松井一実市長は3日、これまで原則、広島県内からの参加に限っていたボランティアを全国から受け入れる方針を表明した。2日に行った避難指示の全面解除と勧告区域の大幅縮小で、活動できる範囲が大幅に広がったため。
 市長は3日の記者会見で「ボランティアの方々には非常に感謝申し上げている。避難指示・勧告が解除されたエリアでの土砂除去、家屋の清掃などに一緒に力を出していただければと思う」と、被災地の早期復旧に向けた協力を呼び掛けた。 


<広島>土石流対策急ぐ 天候悪化を前に
毎日新聞 9月3日(水)12時32分配信

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土砂崩れに備えて積まれる土のう=広島市安佐北区可部町桐原で2014年9月3日午前10時、丸山博撮影

 大規模な土砂災害があった広島市北部では3日夕から雷雨など再び天候の悪化が予想されている。国や広島県は2次災害防止のため、不安定な土砂が堆積(たいせき)している場所や斜面が崩れやすくなっている渓流に大型土のうを積むなどして応急の土石流対策を急いでいる。また、台風シーズンを控え、食い止めた土砂で満杯になった砂防ダムの土砂を取り除く作業を近く始める。

 広島地方気象台によると、被災地を含む県南部では3日正午からの24時間で平均40ミリ、最大100ミリの雨が予想されている。

 4日朝にかけては被災地の安佐南、安佐北両区の山沿いで1時間最大40ミリ程度の激しい雨が降る可能性がある。

 先月30日に国土交通省が発表した緊急点検報告書では、安佐南、安佐北両区の被災地周辺の渓流183カ所のうち70カ所は、再び雨が降れば土石流を引き起こす危険性が高いと判定された。これを受けて、国や県は人家に影響を及ぼす恐れのある危険な渓流の斜面に、高さ1メートルの大型土のう(重さ1トン程度)を2、3段に積むなど応急対策に乗り出した。【吉村周平】


<土砂災害>警戒区域考慮せず 自治体半数、避難勧告発令で
毎日新聞 9月3日(水)11時56分配信

 静岡大防災総合センターは3日、自治体の防災態勢に関するアンケート結果(速報値)を発表した。避難勧告・指示を検討するにあたり、土砂災害防止法の土砂災害警戒区域指定や土砂災害危険箇所の有無を考慮せずに総合判断で発表しているとする市区町村が半数近くに上り、警戒区域指定が判断に生かされていない実態が浮かんだ。

 アンケートは5~7月、東京23区と47都道府県の全1741市町村に実施。885市区町村が回答した。

 同センターによると、避難勧告・指示を出す判断で、13%(100市区町村)は「警戒区域などの世帯」▽42%(318市区町村)は「警戒区域などを含む地区の世帯」--であることを考慮していると答え、合わせて56%にとどまった。

 避難勧告・指示のあり方については、「空振りを恐れず出す」としたのは85%(743市区町村)だった。「夜間でも、無理な行動をしないよう呼びかけてから勧告などを出す」と答えたのは91%に上り、発表に積極的な姿勢を示した。

 一方、防災担当を専任している職員がいないところも30%(266市区町村)あり、専任の職員がいても防災関係の研修に参加していないところも29%(215市区町村)に上った。

 アンケートをまとめた同センターの牛山素行教授(災害情報学)は「自治体は避難勧告を地域ごとに出すうえで警戒情報などを活用して役立ててほしい」と話している。【奥山智己】


広島土砂災害、発生から2週間 交錯する被災者の思い「頑張れと言われても…」
産経新聞 9月3日(水)11時10分配信

 広島市の土砂災害は3日に、発生から2週間を迎えた。同市安佐南区で残っていた避難指示は2日にすべて解除され、避難勧告対象の地域も大幅に縮小。被災地では、自宅や市が用意した公営住宅などで新たな生活を踏み出した人たちがいる一方、被害が大きく、戻る家もない人たちは避難所にとどまり、先の見えない生活を送る。避難住民の暮らしぶりに変化が見えてきた。

 2日午前11時半、安佐南区内にある防災無線のスピーカーからアナウンスが流れた。

 「避難勧告等が解除されました」

 多数の死者が出た八木地区などで、部分的ながら指示・勧告が初めて解除された。

 「今日からは家で寝ます」。解除の知らせを聞いてうれしそうに話すのは、同区緑井の主婦、東由水枝さん(73)。二次災害への不安から、夜だけは避難先で寝泊まりする日々を続けていたという。「家はボランティアの人たちが熱心に土砂をかき出してくれている。人のぬくもりを感じた2週間だった」と振り返った。

 すでに自宅に戻っていた主婦(75)も「着々と復旧が進んでいるのだと実感した。日にちがたつのは早い」とほっとした様子。手芸教室講師の坂本波子さん(73)は「住み続けるのは怖いけれども、今の家で暮らしていきます」と自分に言い聞かせるように話した。

 「続々と人が帰っていったけど、うちの地域はまだまだです」。70代の女性は、避難所から去る“隣人”たちを寂しそうに見送った。

 これまで避難指示・勧告が解除される際は地区単位だったが、市は被災地の復旧を加速させるため、2日は番地単位で勧告を解除。そのため、同じ地区内で勧告の継続と解除が混在し、避難所には家が倒壊するなどして、戻るところがない人ばかりになっている。

 4カ所残っている避難所の中で、最多の400人が避難している市立梅林小学校では学校の再開に向けて、避難者に別の避難先に移ってもらうよう求める。

 中谷紀美恵さん(74)は3日に宿泊施設に移る。そこにいられるのは1カ月間で、住まいが決まらなければさらに別の避難所に移ることになる。「頑張れといわれても、どうしようもない。涙も出てこない」。戻る場所がなく、転々とせざるを得ない避難者もいる。


広島災害、防災スピーカー未設置
2014年9月3日(水)10時19分配信 共同通信

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 土砂災害発生から2週間、依然として行方不明者の捜索が続く広島市安佐南区八木の現場=3日午前

 広島市の土砂災害で甚大な被害が出た安佐南区の八木地区に、市の避難勧告・指示を住民に伝達するための防災行政無線の屋外スピーカーが設置されていなかったことが3日、市などへの取材で分かった。

 八木地区には、避難勧告・指示が出ると同時に鳴らす防災用サイレンが設置されていたが、作動していなかったことも判明した。安佐北区の勧告・指示地域でもサイレンは鳴っていなかった。

 住民に防災情報が伝わっていなかった恐れがあり、松井一実市長は同日の記者会見で、屋外スピーカーや防災用サイレンについて「配置の仕方を検証し、根本的に見直したい」と述べた。

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