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2014年8月22日 (金)

広島で豪雨による土砂崩れ、42人死亡、不明者は43人に・7

広島市北部の安佐南、安佐北両区で20日未明、局地的に猛烈な雨が降り、10カ所以上の土砂崩れが発生、多数の住宅に土砂が流れ込んだ。

広島県警によると、この土砂崩れ42人が死亡し、調査が進むにつれ、行方不明者は43人になったほか、けが人も多数出ており、自衛隊・消防隊などが救出や捜索を続けている。

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リンク:<広島土砂災害>新婚夫婦不明 祈る父「奇跡を」 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

広島土砂災害 週末ボランティア続々、がれきや泥除去 災害救助犬も活躍
産経新聞 8月23日(土)14時43分配信

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がれきなどの除去を進める住民やボランティアの人たち=23日午前、広島市安佐南区八木地区(松永渉平撮影)(写真:産経新聞)

 土砂災害から初めての週末を迎えた広島市の被災地は23日、続々とボランティアが支援に駆けつけ、泥やがれきの除去にあたった。関西からも災害救助犬が派遣され、現地の消防隊員と行方不明者の遺体を見つけ出した。

 「近くで困っている人がいるのに自宅でのうのうとしていられない」

 土砂で埋まった広島市安佐南区の民家の庭で、近くに住む会社員の今中正明さん(50)は顔から噴き出す汗をぬぐい、スコップで土をかきだした。

 20日未明に土砂崩れ、土石流が起きた安佐南区、安佐北区では、社会福祉協議会が災害ボランティアセンターを開設、朝から作業着や長靴姿の人が集合所に列をつくった。夏休み中の学生や主婦も参加。10人程度のグループに分かれて被害が大きかった地域で土砂をかき出し、チラシを配ってセンターの周知に努めた。

 市は発災後、ボランティアの申し出が相次いだことから、受け入れ準備を進めてきた。ただ募集は当面、県内に限定する。天候が不安定で二次災害の恐れがあることや、救助活動が続きボランティアが活動できる地域も限られるためだ。

 地元の高校3年、北村航平さん(17)は「受験勉強もあるが、少しでも力になれれば」と友人と一緒に参加した。

 広島市東区の大学准教授の米国人女性(45)は「仕事で日本人に言葉のサポートを受けている。掃除でもなんでもいいから手伝いたい」と話した。

 一方、過去の災害で行方不明者を捜索した実績がある兵庫県伊丹市のNPO法人日本レスキュー協会の災害救助犬は受け入れた。

 隊員3人とともに3匹が多数の死者が出た安佐南区八木地区で、発生当日の20日から3日間、捜索活動に参加した。

 22日には災害救助犬の反応に基づき、現地の消防隊員が行方不明者1人の遺体を発見した。活動中は再び土砂崩落が起きる可能性が高まり、作業を中断せざるを得なくなるなど捜索は難航したという。


広島土砂災害 繰り返される「災害弱者」…身元判明の約半数が高齢者
産経新聞 8月23日(土)14時38分配信

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発生から72時間を超えたが、災害救助犬による捜索活動は続いている=23日午前、広島市安佐南区八木地区 (鴨川一也撮影)(写真:産経新聞)

 広島市北部を襲った土砂災害は、危険が迫ったときに対応が困難で、「災害弱者」といわれる高齢者に犠牲が集中した。平成23年の東日本大震災でも犠牲者のうち高齢者の占める割合が65%を超えており、被害が繰り返されている。体力や判断力の低下に加え、過去に例のないゲリラ豪雨の多発など、高齢者が培ってきた経験則が通用しづらくなり、逃げ遅れにつながっている側面もあるようだ。

 20日未明、仲むつまじい高齢夫婦の自宅を、土砂が容赦なく襲った。2人で道の駅巡りをする仲のいい夫婦だったという安佐南区の72歳の夫と71歳の妻が犠牲となった。近くに住む女性によると、流された家の近くで夫婦の息子は「家も親もいなくなっちゃった」と泣いていたという。

 今回の土砂災害では、これまでに身元が判明した犠牲者30人超のうち65歳以上の高齢者が約半数を占めた。静岡大防災総合センターの牛山素(もと)行(ゆき)教授(災害情報学)の調査では、ここ10年の風水害の犠牲者611人中、10歳未満は2%、10、20代がそれぞれ3%にとどまるのに対し、65歳以上は56%と半数を超える。土砂災害に限定すると58%が高齢者で、牛山教授は「今回が特殊なわけではない」と、高齢者の被害が相次ぐ現状を指摘する。

 深刻な被害を受けた安佐北区の高齢化率(7月末時点)は28・2%と市内で最も高い半面、安佐南区は19・1%と最も低い。地域の人口構成と犠牲者の年齢構成は異なっている。牛山教授は、日常生活に支障がない一般の高齢者に犠牲者が多いと分析。「体力や瞬時の判断力が若いころより落ちてきていることを認識することが大切だ」と話す。

 高齢者の避難が困難になりがちな理由として、防災を研究する関西大社会安全学部の小沢守学部長は、自宅から出ることをためらう体力面だけでなく、気候の変動や住環境の改善など、物理的な変化が起きている側面を挙げる。

 気象庁によると、日本の年平均気温は過去100年間で約1・1度上昇し、平成に入って以降、特に上昇傾向にある。亜熱帯地域並みの豪雨が発生しやすくなっており、小沢学部長は「これまで土砂災害が起きたことはないので避難しなくても大丈夫だと、高齢者が過去の経験だけに頼れば判断を誤る」と注意を喚起する。

 また、土砂災害の兆候とされる山鳴りや焦げるようなにおいも、現在の気密性が保たれた住宅では感知しにくいと指摘し、「就寝が早い高齢者は深夜から未明の豪雨に気付かないのでは」と分析。高齢者の被害を防ぐ方策として「国と自治体、住民自身がどのような場所に住んでいるか知識を蓄え、想像力を持って避難態勢を見直すことが重要だ」と話した。


災害派遣精神医療チームが始動=被災者の心のケアで全国初―松井広島市長
時事通信 8月23日(土)12時56分配信

 広島市の松井一実市長は23日の記者会見で、大規模な土砂災害を受け、被災者の心のケアに対処するため、災害派遣精神医療チーム(DPAT)の派遣を広島県に要請し、22日夜から活動が始まったことを明かした。市長によると、同チームの活動は全国初。
 DPATは都道府県や政令指定都市ごとに組織され、専門的な研修・訓練を受けた医師や保健師、事務職員らで構成される。広島市では22日夜から、市立梅林小学校(安佐南区八木)など3カ所の避難所で、計7人が被災者の精神的なケアを行っている。 


泥かきに汗「力になりたい」=ボランティア本格化―広島
時事通信 8月23日(土)12時43分配信

 土砂災害発生から4日目となる23日午前、甚大な被害を受けた広島市安佐南区では駆け付けたボランティア300人以上が、崩れた住宅の周辺で泥の運び出し作業などを始めた。
 同区八木に設けられたボランティアセンターには午前9時前から、長靴姿でスコップを持った志願者が続々と集合し、受付のテント前に20メートルほどの列をつくった。予想を上回る人数が集まったため、1時間後には募集を停止。ボランティアは10人ずつのグループで、次々に現地入りした。
 8年前まで八木地区に住んでいた会社員の藤原優香さん(37)は、サッカー仲間3人を誘って参加。知り合いに大きな被害はなかったというが、「自分が住んでいた場所がこんなことになるとは思わなかった。ひとごとではない。ボランティアをしたことはなかったが、できることをしたい」と話した。
 県立高陽東高校の野球部は、予定していた公式戦が急きょ中止になり、部員ら約40人が駆け付けた。沖元茂雄監督(49)は「(対戦予定だった)相手校の生徒も被災した。目の前で起きていることで、何か助けになりたい」と話した。1年生の木下拓輝君(16)は「とにかく人の役に立てるよう頑張りたい」と力を込めた。 


<広島土砂災害>不明者情報の公表を検討…松井市長
毎日新聞 8月23日(土)12時40分配信

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土砂災害の発生から4日目、大規模な捜索活動が続く被災現場=広島市安佐南区八木で2014年8月23日午前9時54分、小松雄介撮影

 広島市の松井一実市長は23日午前、記者会見し、被災地で行方不明者の所在確認が進んでいない問題について「身元確認を進めるため、不明者の情報を公表することを検討している」と語った。広島県警や消防は、災害現場や110番通報などで得た所在不明者の情報について、避難所に警察官を派遣して聞き取るなどの方法で確認している。だが、自主的に別の場所に避難したり長期不在中だったりする人たちについては有効な確認方法が少ない。

 こうした状況について松井市長は「個人情報保護の観点と照らし合わせながら、行方不明者の情報を公表したい。マスコミに公表するのも一つの方法だ」と話した。【黄在龍】


土砂災害から72時間、捜索急ぐ…死者42人に
読売新聞 8月23日(土)12時29分配信

 広島市北部の豪雨に伴う土砂災害の被災地は23日未明、発生から72時間が経過した。

 広島県警によると、午前9時現在、死者は2人増えて42人、行方不明者は43人となった。午前中は雨もやみ、行方不明者の家族らが、陸上自衛隊、警察、消防の救助・捜索活動を見守った。住民らは、ボランティアの手も借り、自宅の清掃や後かたづけに追われた。

 県警の発表では、この日増えた死者2人はいずれも女性で、22日夕から夜にかけ、いずれも安佐南区の八木地区で発見された。行方不明者は、安否確認が取れた人がいたことなどから、前日の47人から減った。また、死者のうち2人の身元が判明し、身元がわかったのは36人となった。

 捜索は夜通し続き、23日朝からは警察約1700人、陸上自衛隊約700人、消防約890人と計3000人を超える態勢となった。


小中学校、授業再開困難=避難者受け入れで―広島市
時事通信 8月23日(土)12時15分配信

 広島市の土砂災害で、避難所などになっている小中学校では、夏休み明けの授業再開を延期する動きが出始めている。多くの住民の命や財産を奪った大災害は、難を逃れた子供たちの教育にも暗い影を落としている。
 市教育委員会によると、校舎が避難所や救助要員の待避所などになっているのは安佐南、安佐北両区内の市立小中学校25校。当初計画では、25日から9月1日にかけ順次夏休み明けの授業を始める計画だった。
 このうち25日始業予定だった安佐北区の三入東小学校(児童数286人)は、22日に保護者へのメールなどで「当面の再開延期」を通知した。同校は200人以上の避難者を教室や体育館で受け入れている上、通学路の安全なども十分に確保されていないためだ。
 竹中雄次校長は「再開時期は全く読めない。長引くようなら、再開後は子供に負担を掛けない範囲で7時間授業にするなどし、授業時間を確保することになる」と話した。 


土石流は2度押し寄せた…広島、あの夜
読売新聞 8月23日(土)12時2分配信

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二次災害の危険性が指摘され、警察官に誘導されて避難する住民(22日午後3時42分、広島市安佐南区八木で)=菊政哲也撮影

 広島市で起きた土砂災害で、死者・行方不明者計87人のうち48人が集中し、甚大な被害を受けたのが安佐南区八木3丁目だ。

 山裾の「32番地」付近を襲った最大規模の土石流は、2度にわたって押し寄せ、20棟以上の住宅をのみ込みながら約400メートル先まで及んだ実態が住民らの証言から浮かび上がってきた。あの夜、何が起きたのか。

 複数の住民によると、1回目の土石流が発生したのは、付近の1時間雨量がピークの約100ミリに達していた20日午前3時半頃だった。

 「ドーンというものすごい音とともに、土砂が窓を突き破って入ってきた」と、すぐ東側の県営住宅1号棟1階に住む田丸芳嗣さん(76)は振り返る。当時は寝室におり、衝撃で布団ごと体が浮いたと思ったら、全身が泥に埋まっていた。

 被害を確認していた4時頃、再び大音響がして、泥が飛び込んできた。「外は真っ暗で、静まり返っていた。何が起きたのかわからず、ただ怖かった」

 土石流のすぐ西側、県営住宅7号棟の3階に住む高橋壮典さん(74)が気づいたのは、2度目の土石流だった。「ゴーッ」という轟音(ごうおん)、「ガガガ」と地面をこするような音。生木が裂けたような臭いが充満していた。

 「お父さん、山が崩れた」と、妻の美鳥さん(69)が叫んだ。驚いて窓を開けると、住宅の駐車場を土砂が川のように流れていた。

 パート従業員、石原勝さん(63)は、自宅の周囲を土石流が流れるのを目の当たりにした。「周囲の民家は土砂にのみ込まれ、泥の間から屋根の一部やがれきがのぞいていた。自宅は川の中州のようだった」

 広島市災害対策本部によると、山の斜面を駆け降りた土石流は、幅約40~百数十メートル、長さ約400メートルにわたって住宅地を進んだとみられる。被害の全容はまだわかっていないという。


広島土砂災害 安否不明の彼女はどこに…被災現場見つめる男性
産経新聞 8月23日(土)12時1分配信

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被災地を見つめる消防隊員ら=22日午後、広島市安佐南区八木(門井聡撮影)(写真:産経新聞)

 思い通りに進まない捜索活動に被災者の焦りと、いらだちが募る。生き埋めになった人の生存率が著しく下がる「災害発生から72時間」は23日未明。被災地を無情に時が流れていく。

 広島市安佐南区の八木地区。ほぼ全壊状態の2階建ての家屋を、遠巻きに見つめる男性の姿があった。

 広島市東区の会社員、香本和也さん(30)。視線の先にあるのは、交際して3年になるという化粧品メーカーの事務員、冨永美奈子さん(31)の自宅だ。20日未明から行方が分からない。

 初めて会ったのは、友人が催したバーべキューの席。その明るい性格にひかれた。「友達も多くて、いつも輪の中心にいるような子だった」

 冨永さんは災害前日まで盆休み。その日夜、いつものように電話をかけ、友人と出かけた岡山旅行の思い出話に耳を傾けた。「今からメシでも行こうか」。夕食に誘ったが「明日から仕事やし」と言われ、また今度と電話を切った。それから、冨永さんの声を聞いていない。

 土砂災害の直後、無料通話アプリ「LINE(ライン)」で「大丈夫?」とメッセージを送った。いつもならすぐに「既読」のマークがつく。この日は一向にそうならず、電話もつながらなかった。

 それ以来、仕事を休んで毎日現場を訪れている。一帯では自衛隊や消防による人海戦術での捜索活動が続く。

 香本さんは結婚も考えていた。「72時間の壁」は知っている。「早く見つかってほしい」と感情を押し殺し、淡々と話した。


広島土砂災害 結婚50年目に逝った妻 夫「残念でならない」
産経新聞 8月23日(土)12時1分配信

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時折青空が見える中、捜索活動を行う消防隊員ら=23日午前、広島市安佐南区八木(鴨川一也撮影)(写真:産経新聞)

 これまでに確認された死者が24人と、最大の被害が出た安佐南区の八木地区。原田義明さん(83)はこの地で、50年間連れ添った妻のトシエさん(75)を失った。

 最後に姿を見たのは土砂災害前日の深夜のことだ。雷雨の激しさに不安がっていないか、トシエさんの寝室に行って声をかけた。「大丈夫か」。すでに眠りについていて返事はなかった。

 それから数時間後、原田さんは強い雨音に目を覚ました。とたんにドシャン-。2階の天井が落ちてきた。身体を横にして寝ていたため、何とか腹ばいになると隙間ができた。そこから屋外に脱出した。土砂に押しつぶされた家の下から、トシエさんが遺体で見つかったのは、20日夕方のことだった。

 年に2回、旅行に出かけるのが夫婦の決まりだった。温泉好きのトシエさんと2人でパンフレットを眺め、北海道や東北に出かけた。今年はまだ行き先を定めておらず、「どうしようか」と話し合っていたところだった。

 「結婚50年の節目。どこかへ連れて行ってあげたかった」

 地区の小学校に避難している原田さんは、慰問に訪れた松井一実(かずみ)市長に詰め寄った。「妻がこの災害で命を落とした。本当に残念です」。控えめな言葉に無念さを込めた。


<広島土砂災害>懸命の捜索…72時間経過、日差し容赦なく
毎日新聞 8月23日(土)11時52分配信

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土砂災害発生から4日目、被災現場では今も警察官らの懸命な捜索が続く=広島市安佐南区八木で2014年8月23日午前9時54分、小松雄介撮影

 広島市の土砂災害は23日未明、行方不明者の生存率が大幅に低下するとされる発生から「72時間の壁」を過ぎた。土砂崩れ、土石流が多発した安佐南区と安佐北区の現場では夜を徹して捜索活動が行われたが、行方不明者はなお40人を超えたままだ。発生から4日目の23日は前日の悪天候から一転。捜索に当たる約2800人の消防隊員や自衛隊員ら、そして見守る不明者の家族や知人たちに、厳しい日差しが容赦なく降り注いだ。

 山の斜面に位置し、土砂で家屋ごと流失するなどの被害が集中した安佐南区八木・緑井の両地区では、現場に至る道を塞いでいた流木や土砂が次第に減り、重機が入ることができる場所も増えている。

 被災地の中でも、特に死者・行方不明者が多い八木地区。自衛隊員らは汗をふきながら、小型ショベルカーで家屋の近くにたまった土砂を取り除いたり、崩れた家に覆いかぶさる流木をチェーンソーで切ったりするなどして行方不明者を捜している。

 実家が土砂の下敷きになり、両親と連絡が取れないという広島県尾道市の広兼学さん(34)は「土砂の量も少しは減っている。しかし、まだまだ家の姿すら見えてこない。もっと時間がかかるんでしょうね」とため息をついた。

 緑井地区では、無職の竹内純子さん(80)が行方不明のままで、22日夜から徹夜での捜索が続いている。50年来の知り合いだという谷口邦子さん(66)は「家庭菜園で育てたトマトやキュウリなどを近所にお裾分けしてくれる面倒見のいい人だった」と竹内さんの身を案じ、捜索の動きをじっと見つめた。

 近くに住む公務員女性(60)は「こんなにも多くの人が捜しているのに見つからないのは歯がゆく、家族の気持ちを思うとつらい。早く出てきてほしい」と願った。【久野洋、浅野翔太郎、平川義之】


<広島土砂災害>週末、ボランティア被災地へ続々
毎日新聞 8月23日(土)11時32分配信

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大量の土砂が流れ込んだ家屋で作業にあたるボランティアら=広島市安佐南区八木で2014年8月23日午前9時56分、森園道子撮影

 週末を迎えた23日、被災地でボランティア活動が本格化した。広島市社会福祉協議会が22日、被害の大きかった安佐北、安佐南の両区内に災害ボランティアセンターを設置して参加者を募り始め、希望者が列を作った。宿泊などの手配ができていないため、今のところ原則として広島県民を対象に募集している。

 安佐北区の区総合福祉センターには正午までに451人が集まった。スタッフ約30人が作業の振り分けや住民からの要望の取りまとめなどに追われている。県立祇園北高校1年で野球部員の岡田優哉さん(15)は、部の仲間4人とともに初めてボランティアに参加。「土砂崩れで自宅が傾き、避難生活を送る部員もいる。少しでも力になりたい」と意気込んだ。

 昨年7月豪雨被害があった山口県萩市から参加した主婦、工藤美佐さん(39)は「昨年は広島など大勢のボランティアに力を貸してもらったので、今回は恩返しをする番だ」と話した。

 もう一つのボランティア拠点、JA庄原産直市跡地(安佐南区)では、正午までに約400人が集まった。安佐南区の高校3年、上村李胡(りこ)さん(17)は「人ごととは思えなかった。自分に何かできないかという思いで参加した」。地元の私立大で教員をしているという米国籍のジョイ・ジャーマン・ウォルシュさん(45)=同市東区=は、「知人が避難していて心配だ」と話した。【目野創、宮嶋梓帆】


<広島土砂災害>避難対象、依然16万人…死者42人に
毎日新聞 8月23日(土)11時21分配信

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懸命の捜索活動を続ける自衛隊員たち=広島市安佐南区八木で2014年8月23日午前2時4分、大西岳彦撮影

 広島市北部を襲った土砂災害現場では、23日も懸命の救出作業が続いた。警察や消防、自衛隊が約2800人態勢で救出活動を続けているが、新たな救出情報はない。一方で遺体の収容が進み、広島県警は同日午前、死者が42人に増え、行方不明者は安否確認が進んで43人になった、と発表した。被災地では災害が発生した20日未明に出された避難勧告が安佐北、安佐南の2区で約16万人を対象に継続されたままで、避難者は午前6時現在で2184人に上っている。市は住宅が全半壊した人を対象に公営住宅を無償提供することなどを決めているが避難所の解消には遠く、高齢者らの健康悪化も心配されている。

 ◇行方不明43人

 県警によると、新たに身元確認できたのは同市安佐北区三入南2、無職、坂原昭夫さん(83)、同市安佐南区八木3、樋口奈緒子さん(37)の2人。行方不明者に関しては、連絡が取れなかった人の所在確認が進む一方で、新たな所在不明者が判明するなど、混乱が続いている。

 ライフラインの途絶も深刻だ。午前9時現在、650世帯が停電したまま。中国電力によると、現場では倒れたり流失したりした電柱の代わりに仮設電柱を立て、送電線網を補う高電圧の発電機を積んだ車両を配置するなどして復旧を急ぐが、2次災害の恐れから立ち入りが制限されている地域もあり、「全面復旧の見通しは立っていない」という。また、土砂災害の特に激しかった安佐南区緑井、八木の2地区を中心に342世帯が断水している。

 避難勧告が長期化していることについて、市災害対策本部の担当者は「雨はやんだが、土壌には水分が残っていることが想定され、土砂崩れの危険は依然、続いている。安全確認できるまでは解除できない」といい、解除の見通しは未定だ。

 住民には避難生活の疲れがたまっている。安佐南区の市立梅林(ばいりん)小に避難している同区八木4の岡野悟司(さとし)さん(77)は「体育館の床は硬くて寝にくく、腕が痛い」とつらそうな表情。八木3の霜崎洋子さん(73)は「昨日は眠れなかった。腰痛で病院に行きたいが、車がないので行けない。床上浸水した家が心配」と話した。

 八木3の県営住宅に住む畠中弘子さん(71)はこの日、新品のスコップを持って避難所から自宅に向かった。「(スコップが)昨日やっと手に入った。家に戻らないと、どれだけ泥やがれきがたまってるか分からないが、できることからしないといけない。まず冷蔵庫の食品を出してくる」と話していた。【田辺佑介、石川裕士、杉山雄飛、岸川弘明】


<広島土砂災害>牛乳と元気、休まず届け続ける…被災の夫婦
毎日新聞 8月23日(土)11時1分配信

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自らも被災しながら、被災地で牛乳配達を続ける石田二郎さん(左)と妻好美さん=広島市安佐南区緑井7で2014年8月22日午後5時11分、平川義之撮影

 土砂災害で多くの死者・行方不明者が出た広島市安佐南区で、自らも被災しながら牛乳配達を続ける老夫婦がいる。避難所と自宅を行き来し、疲れていても朝晩2回の配達を続けている。「必要としている人がきっといるはず」。45年間変わらない気持ちだ。

 安佐南区緑井7の自宅で「森永牛乳佐東(さとう)町販売店」を営む石田二郎さん(72)と妻好美さん(68)。災害発生時の20日午前3時。石田さんはいつものように牛乳配達の準備をしていた。路上をたたきつける雨を見て、「母さん、今日の配達はだめかもしれんな」とつぶやいた。

 ガタガタ、バリバリ--。間もなく、トタン屋根や瓦が割れるような音が聞こえ、泥の腐ったような臭いが充満してきた。「何か異常なことが起きている」と感じた瞬間、泥水が勢いよく店の前に流れてきた。

 玄関前には土砂が約30センチたまり、牛乳配達ができる状態ではなかった。近所の人と土砂のかき出しをしていたところ、配達先の客から次々に電話がかかってきた。「牛乳が届いていないよ」。石田さんは謝ろうとしたが、客が「元気ですか」と2人の安否を尋ねたことをうれしく感じた。土砂の撤去が一段落した午後4時ごろ、「配達に行こう」と好美さんに声をかけた。

 瓶詰の牛乳を車に積み、夫婦で手分けして配達先を回った。土砂にまみれた地域が多く、配り終わったのは午後8時半。未明から一睡もしていない。体は疲れ切っていたが、石田さんは「お客さんの無事を確認できて、心からうれしかった」。好美さんも「『ありがとう』という言葉がこんなに心に染みたことはない」と語る。

 石田さん夫婦は店を開業した45年前から、大雪でも配達を休んだことはない。大雨が降り、近くの公民館に避難していた22日も朝夕の2回、配達へ向かった。「こんな時だからこそ配る。牛乳を必要としてくれる人がいる限りやめるわけにはいかない」【平川義之】


広島土砂災害 硬い「堆積岩」も流した…地質強度上回った未曽有の豪雨
産経新聞 8月23日(土)11時1分配信

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発生から72時間を超えたが、災害救助犬などによる捜索活動は続いている=23日午前、広島市安佐南区八木(鴨川一也撮影)(写真:産経新聞)

 広島市の土砂災害で、現場特有の軟らかい地盤のほかに、比較的硬い堆積(たいせき)岩の地質でも土石流が起きていたことが22日、広島大大学院の海堀正博教授(砂防学)の現地調査で分かった。堆積岩は水に流されにくいとされるが、現地を襲った未曾有の豪雨が地質の強度を上回った形だ。

 広島県の山地には花崗(かこう)岩が風化してできた「まさ土(ど)」と呼ばれる軟弱な地質が広がっている。今回の災害ではまさ土に雨水が浸透して表土層が崩落する「表層崩壊」が発生、大規模な土石流につながったとする見方が有力だった。

 しかし、海堀教授が発災後の20~22日、土石流の被害が甚大だった安佐南区八木で調査を行ったところ、花崗岩地質の特徴とされる丸形の岩がほとんど発見できなかった。

 むしろ目立ったのは一辺数十センチの角張った岩。砂や粘土などが長い年月をかけて押し固められた堆積岩だった。同様に比較的硬い「流紋岩」も一部に確認されたという。

 海堀教授によると、水分を多く含むと強度が一気に落ちるまさ土と違い、堆積岩は水に流れにくい特徴がある。角張った形状のため岩同士がぶつかり合い、簡単には崩れない。また、岩と岩の隙間を水が通過するため、一般的に土砂崩れは起きにくいという。

 ただ、隙間を通過する水量が限界を超えれば「周辺の堆積岩が一気に流れ出る可能性がある」(海堀教授)。隣接する安佐北区では1時間に100ミリを超える記録的豪雨が観測されており、地質の硬軟にかかわらず、あまりに異常な雨の量が今回の災害をもたらしたとみられる。

 海堀教授は「ゲリラ的な豪雨はどんな地質でも土砂崩れを引き起こす。全国どこで同じ災害が起きてもおかしくない」と警告する。


72時間経過、死者42人に
2014年8月23日(土)10時48分配信 共同通信

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 土砂崩れ現場を歩く自衛隊員の横で、がれきの撤去作業をするボランティアの地元高校生ら=23日午前、広島市安佐南区八木

 広島市の土砂災害は23日未明、生存率が著しく下がるとされる発生から72時間が経過、被災した住民の多くが初めての週末を避難所で迎えた。二次災害の恐れもあり、警察や消防、自衛隊の捜索活動は難航。続々とボランティアが支援に駆け付け、捜索の障害となっている泥やがれきの除去に当たった。

 広島県警は同日、新たに2人の遺体が見つかり、死者は計42人になったと発表した。安否の分からなかった人と連絡が取れるなどしたため、行方不明者は43人となった。このほかに把握できていない被害者がいる可能性もあるという。


土砂災害、新婚夫婦と連絡つかず…妻妊娠7か月
読売新聞 8月23日(土)10時20分配信

 広島市北部で起きた土砂災害で、甚大な被害を受けたのが安佐南区八木3丁目だ。山裾の「32番地」にあり、今年4月に完成した2階建ての賃貸アパート「ルナハイツ」も、跡形もなく消えた。管理会社によると、4室あり、各2人ずつ、計8人が暮らしていた。8人はいずれも若い世代。同社の担当者は「4世帯とも連絡がつかず、心配でならない」と話す。

 1階の一室には、新婚の湯浅康弘さん(29)、みなみさん(28)夫婦が住んでいた。みなみさんの父、若松順二さん(51)によると、みなみさんは妊娠7か月だった。お盆休みに香川県内の実家に帰省した際、姉から赤ちゃんの名付け本を3冊借り、「広島に帰って考えよう」とうれしそうに話していたという。

 若松さんは22日午前、アパートがあったはずの場所で捜索を見守った。「これから新しい家庭を築いていくところだった。今は、無事を信じて待つしかない」と声を振り絞った。


「72時間」経過、懸命の捜索―死者42人、不明43人に・広島土砂災害
時事通信 8月23日(土)10時7分配信

 甚大な被害が出た広島市の土砂災害は23日未明、生存率が急激に下がるとされる「発生から72時間」が経過した。広島県警や消防隊などは総勢約3400人に態勢を拡充し、捜索を続行。県内から集まったボランティア数百人も順次、土砂やがれきの撤去に当たった。
 県警によると、新たに2人の死亡が確認され、死者は計42人になった。依然、43人と連絡が取れないという。
 自衛隊と県警は22日夜、計約1000人態勢で捜索。消防隊も徹夜で救助に当たった。
 市災害対策本部などによると、23日からは、災害救助を専門とする警視庁の特殊救助隊も参加し、被害が大きい安佐南区の八木、緑井両地区を集中的に捜索。ただ、現場はこれまでの雨で地盤が緩んでおり、県警などは小型の重機や手作業で、住宅に流れ込んだ土砂などを撤去していた。
 広島地方気象台は、早朝に雷注意報を発表。大雨による土砂災害にも引き続き注意を呼び掛けている。 


広島土砂災害 避難者2000人超、収容限界…情報届かず不安ピークに
産経新聞 8月23日(土)10時3分配信

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避難所で過ごそうと梅林小学校には多くの人が集まっている=22日午後、広島市安佐南区(鴨川一也撮影)(写真:産経新聞)

 広島市の土砂災害から3日目となった22日、被災地は断続的に強い雨に見舞われ、地盤の緩みから捜索活動は度々中断に追い込まれた。二次災害を恐れて市内の避難所に身を寄せる人は2000人を超え、住民が殺到して収容の限界を超過した施設も。危険情報がうまく伝わらず、「状況をすべて伝えてほしいのに…」と不安もピークに達している。

【フォト】発生から72時間超、捜索が続く現場

 多数の死者・行方不明者が出た広島市安佐南区の八木地区。22日も朝から捜索隊が現地入りしたが、降雨による中断と再開の繰り返しで、作業効率は一向に上がらない。午後3時過ぎには「山崩れが進行している」との情報が入り、退避を余儀なくされる場面もあった。

 だが、隊員らが坂道を下って避難する一方で、山崩れの危険性を知らず、自宅の片付けをしていた住民もいた。

 会社員の横山圭二さん(52)はたまたま出くわした警察官から「早く逃げて!」と言われて気づいたが、「そうでなければ、自宅で荷物の整理をしていたかもしれない」と混乱した様子で話した。

 避難所の住民にも情報は行き届いていない。無職の鑑原和義さん(66)は「全館放送があるのだから状況を逐一伝えるべきではないか。悪い情報でも心の準備ができるだけましだ」と行政の対応に不満を漏らした。

 市災害対策本部はこの日までに、安佐南区と安佐北区の計22地区に避難指示・勧告を出した。16カ所の避難所に押し寄せた住民は2200人を超え、前日よりも1000人以上増えた。

 安佐北区の可部小学校には、山手の地区に出された避難指示を受けて住民が殺到。体育館での受け入れ人数が約150人に達したところで収容限界に達し、市職員が新たに避難してきた人に近くの高校に移動するよう求めた。責任者は「申し訳ないが、他に方法がない」と困り顔だ。

 安佐南区八木の梅林小の避難者も前日からほぼ倍増して650人に上り、体育館の床に置いていた救援物資を壇上に移して、ようやくスペースを確保した。

 足が不自由で、自宅に1人とどまっていた新宅靖彦さん(77)はこの日午後、警察官の背中におぶられて同小に来た。「他の人に迷惑はかけられなくて、何があっても仕方ないと腹をくくっていた。本当にほっとした」と安堵(あんど)の表情を見せた。


広島土砂災害 不明の高3球児、死亡確認 愛されキャラ「鳥ちゃん」
産経新聞 8月23日(土)7時55分配信

 多数の死傷者を出した広島市安佐南区八木では22日、新たに広島県立安西高校の野球部で活躍した3年の鳥越康太さん(17)の死亡が確認された。熱戦が続く甲子園には出場できなかったが、夏の地方大会ではチームの勝利に貢献した。「頼むから無事でいてほしい」と、捜索の行方を見守り続けた同級生の願いは、かなわなかった。

 同級生らによると、康太さんは控えの捕手。打撃が得意で、代打の切り札だった。部活では笑顔を絶やさないムードメーカー。野球部の同級生(18)は「みんなから『鳥ちゃん』と呼ばれる愛されキャラ。鳥ちゃんが打席に立つだけでチームが盛り上がった」と振り返る。

 甲子園をかけた7月の地方大会。康太さんは1回戦で代打に立つと、二塁打を放ってチームを勢いづけ、快勝に結びつけた。惜しくも2回戦で敗退したが、卒業後は「すし職人を目指して料理修業を始める」と誓っていたという。

 自宅は大きく傾き、康太さんがいたとみられる1階部分は土砂に埋もれた。男手一つで康太さんを育てた父親もすでに死亡が確認された。

 家の中からは、野球部の記念写真や泥だらけのグラブ、バットが運び出された。いても立ってもいられず同級生や部活の先輩がひっきりなしに現場に駆けつけていた。

 高校1年のときに同じクラスで、康太さんの無事を祈っていた古賀亮佑さん(17)は「笑っている顔しか浮かんでこない。信じられない」とうなだれた。


広島土砂災害 一刻争う「72時間」 生存率下げる脱水症状・低体温
産経新聞 8月23日(土)7時55分配信

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新たに2人の行方不明者が発見された現場では、発見後も捜索が続いた=22日午後、広島市安佐南区八木(撮影・松永渉平)(写真:産経新聞)

 広島市の土砂災害は23日未明で発生から丸3日が経過。生存率が急激に低下するとされる「72時間の壁」を迎える。災害医学の専門家は「生存者が水分を取ることができなかったり、水に漬かるなどして体温が奪われる状態にある場合、救出は一刻を争う」と指摘。一方で「72時間はあくまでも目安。環境や状況によっては生存可能」とも話している。

 東日本大震災で災害医療コーディネーターを務めた東北大病院の石井正教授によると、大きく生存率を下げる要因に脱水症状と低体温症が考えられる。

 また、阪神大震災などでは、倒壊家屋に挟まれるなど重いもので筋肉が圧迫されるクラッシュ症候群により、救出時には意識があっても圧迫から解放された瞬間に血液中に毒素が回り、死亡するケースもあった。石井教授は「応急的に点滴をするなどの慎重な対応が必要」という。

 人間が水分を取らずにすむ限界が3日間とされ、災害から72時間以上がたつと生存率が低くなるとの統計データから、「72時間の壁」ともいわれる。神戸市のデータによると、阪神大震災で建物の倒壊現場から救出された被災者の生存率は発生当日が80・5%、3日目が21・8%だが、4日目になると5・9%にまで低下した。

 ただ、石井教授は「あくまで目安で、現場でそうした時間が意識されることはほとんどない」と話す。神戸大病院救急部の西山隆教授も「72時間という目安は経験上言われていることで、科学的に証明されていない。環境や状況によっては生存は可能だ」とも指摘する。

 2008年の四川大地震では生き埋めの男性が100時間後に、東日本大震災では宮城県石巻市で、80歳女性と16歳男性が217時間後に、それぞれ救出されたケースもある。

 石井教授は「石巻のケースは津波によって閉じ込められた場所に冷蔵庫があったことが幸いだった。チャンスがゼロにならない限り、救助活動は続けられるだろう」と話していた。


広島土砂災害 無情の雨、募る焦り 「何とか無事で」祈る住民
産経新聞 8月23日(土)7時55分配信

 ■首相、あす現地視察

 広島市で起きた土砂災害は22日、発生から3日目を迎えた。生存率が下がるとされる「72時間」を前に、捜索を遮るように断続的に降る雨。それでも自衛隊、警察、消防は危険を顧みずに捜索を続けた。行方不明者の中には、若い新婚夫婦も。甲子園を目指した高校球児は、変わり果てた姿で見つかった。24日には安倍晋三首相も現地を視察するが、「過去最大級」の脅威に、住民たちは「何とか無事で」と祈り続けた。


広島土砂災害 「土石流危険渓流」集中 現場の4地区に100カ所
産経新聞 8月23日(土)7時55分配信

 広島市の土砂災害で、死者が出た安佐北区の可部、安佐南区の八木、緑井、山本の各地区には、大雨の際に土石流が発生する恐れのある「土石流危険渓流」が最大100カ所以上集まっていたことが22日、分かった。危険渓流は「土砂災害危険箇所」の一種で、同県には全国最多の1万カ所弱が存在している。

 土石流危険渓流は都道府県が指定。地形をもとに判断する。川や沢だけでなく、普段は水のない谷や過去に土石流が起きた場所も指定される。

 広島県が作成している土砂災害危険箇所図などによると、今回、甚大な被害が出た安佐北区から安佐南区にかけての地区の範囲では、一部が地区にかかっているものも含めると100カ所以上の危険渓流があった。中でも被害が大きかった八木地区から緑井地区北部にかけての約3・5キロの範囲には22カ所もの危険渓流が集中していた。

 国土交通省によると、危険渓流は全国には約18万3800カ所。うち同県は9964カ所で全国で最も多く、島根県(8120カ所)、山口県(7532カ所)と続く。

 危険渓流は、崖崩れの恐れのある「急傾斜地崩壊危険箇所」、地滑りの危険性がある「地滑り危険箇所」とともに土砂災害危険箇所の一種。危険箇所は今回の現場の多くが指定されていたものの、都道府県が地形や地質、土地の利用状況などを調べた上で指定する、より危険性の高い「土砂災害警戒区域」や「土砂災害特別警戒区域」への切り替えが進んでいない実態が浮かび上がっている。

 警戒区域は、市町村が地域防災計画で警戒や避難について定め、ハザードマップを作成するなど警戒・避難態勢を整備することが求められる。特別警戒区域は、住宅開発が許可制になったり、土砂災害などの危険性が高い場合は知事が移転を勧告できたりする。


広島土砂災害 妊娠7カ月、新婚夫婦不明 親族「奇跡信じるしかない」
産経新聞 8月23日(土)7時55分配信

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行方不明になっている湯浅みなみさん夫婦の捜索活動を見つめる母親(左)と妹。香川県東かがわ市から駆け付けたという=22日午後、広島市安佐南区八木(撮影・鴨川一也)(写真:産経新聞)

 行方不明者の中には、若い新婚の夫婦もいる。新妻は身重で、秋の出産を楽しみにしていた。

 土石流で跡形もなくなった2階建てのアパート。4月にできたばかりの新築物件だったという。その1階に、昨年10月に結婚したばかりのマッサージ師、湯浅康弘さん(29)と妻のみなみさん(28)が住んでいた。みなみさんは待望の男の子を妊娠中。11月中旬に出産予定だった。

 アパートの裏山はえぐられ、土色の斜面がむきだしになっている。二次災害の危険があり、発生当日は捜索ができなかった。21日から自衛隊などが活動を始めたが、不明者は見つかっていない。

 康弘さんとみなみさんの親族によると、2人は東京都内の勤務先のマッサージ店で知り合い、昨年10月に結婚した。康弘さんは広島出身。「いつか独立して地元で店を持ちたい」と7月に郷里に戻り、新居に定めたのがこのアパートだった。

 みなみさんは妊娠7カ月。香川県の実家に帰省した際には子供の名前に関する本を3冊も読み、「1文字の名前を付けたい」と笑顔で話した。「早く息子に会いたい。産むのが楽しみ」と、おなかの赤ちゃんとの対面を心待ちにしていた。

 康弘さんの父、吉彦さん(61)は20日昼に状況を知った。何度も携帯を鳴らしたが、息子にはつながらない。変わり果てた現場の様相に、「まさに別世界。涙も出ない」と厳しい表情を浮かべた。

 22日朝、康弘さんの高校時代の同級生で、不明者の捜索にあたる自衛隊員と偶然に再会した。「必ず見つけ出す」。吉彦さんは同級生の言葉を信じている。

 みなみさんの父、若松順二さん(51)も「テレビでも見たが想像以上だ。アパートの跡形もない。厳しいかもしれない」と話す。娘はどこにいったのか。「ただ今は奇跡を信じるしかない」


土砂災害 民主・大畠氏の視察賛否 混乱続く広島「野党が行って何の意味が…」
産経新聞 8月23日(土)7時55分配信

 民主党の大畠章宏幹事長は22日、土砂災害で多くの犠牲者が出ている広島市の現場を視察した。各党で党幹部が被災地を訪れたのは初めて。行方不明者の捜索が続き、現場の混乱を避けるため視察を控える党が多い中で、大畠氏は記者団に「安倍晋三首相の政治姿勢が問われる」と述べ、衆参両院の予算委員会などで追及する考えを示した。

 視察したのは大畠氏ら国会議員3人と地元選出の地方議員ら計十数人。被害が大きい安佐南区の土石流発生現場や土砂が流れ込んだ県営住宅で消防隊員らから説明を受けた。大畠氏は視察前、「救出活動を妨げない形で状況を把握したい」と語っていた。

 首相は22日に官邸で被災地選出の河井克行自民党衆院議員と面会した際、「現場に迷惑をかけてはいけない」と述べた。首相周辺は「現場が混乱を極めている時に野党が行って何の意味があるのか」と大畠氏の視察に批判的だ。

 公明党の山口那津男代表は「地元の強い要請」(党関係者)で23日に、社民党も吉田忠智党首らが25日に訪れるが、他党は未定だ。閣僚では、新藤義孝総務相が23日に広島入りする。衆参両院の災害対策特別委員会も来週後半以降に合同視察を検討している。

 民主党は首相が20日、山梨県の別荘にいったん戻ったことなどを批判。大畠氏は21日に野党各党に「予算委で首相を追及したい」と共闘を呼びかけていた。一部の党は賛同したが、「本質的な問題ではない」と拒否する党もあり、実現の見通しは立っていない。

 被災地視察は現場対応との兼ね合いが問題になることがある。平成23年3月の東京電力福島第1原発事故では菅直人首相(当時)が事故発生翌朝に視察。混乱時に応対した吉田昌郎所長(同)は政府の聞き取り調書(吉田調書)で「(何の目的の視察かは)知りません」などと批判していた。


「72時間」経過、懸命の捜索=不明47人、広島土砂災害
時事通信 8月23日(土)7時45分配信

 甚大な被害が出た広島市北部の土砂災害は23日未明、生存率が急激に下がるとされる「発生から72時間」が経過した。安否の確認が取れない人は依然47人に上っており、広島県警や自衛隊、消防などは二次災害を警戒しながら、夜を徹して懸命の捜索を続けた。
 広島市では20日未明に局地的な豪雨が降り、安佐南区と安佐北区で土砂崩れが相次いだ。県警によると、これまでに40人の死亡が確認された。
 自衛隊と県警は22日夜も、合わせて約1000人態勢で捜索を続けた。重機での作業も行われたが、現場一帯は長引く雨で地盤が緩んでおり、二次災害の恐れがあるため、捜索は慎重に進められた。23日午前7時からは約2500人態勢で活動した。
 広島地方気象台は、早朝に雷注意報を発表。大雨による土砂災害にも引き続き注意を呼び掛けている。 


「安全と信じていたのに」=避難先で犠牲の住民も―集会所に土石流直撃・広島
時事通信 8月23日(土)4時51分配信

 広島市で20日未明に発生した土砂災害では、安全と信じて避難した地元集会所が土石流にのまれ、犠牲となった住民もいた。この集会所は、広島県のホームページに「避難所・避難場所」として掲載されていたが、実際は避難場所の「候補施設」に過ぎず、土砂災害時の避難には適していなかったという。
 同市安佐北区可部町の無職中川喜代子さん(86)は20日午前4時ごろ、息子(68)とともに自宅近くの「山田自治会集会所」へ避難した。親族によると、息子が近所に避難を呼び掛けている間、中川さんが集会所の外階段に腰掛けていたところ、突然裏山から土石流が押し寄せてきたという。
 木造平屋建ての集会所は跡形もなく押しつぶされ、中川さんは翌日遺体で見つかった。親族の男性(46)は「元気なおばあちゃんだった。集会所の裏には竹林もあるので安全だと信じていたが、こんなことになるとは」と声を詰まらせた。
 市によると、この集会所は高潮や洪水の際に避難できる「避難場所候補施設」に当たり、土砂災害や地震時の緊急避難には原則として利用できないことになっていた。しかし、県危機管理課が運営する「広島県防災Web」では「避難所・避難場所」としてひとまとめに紹介されていた。
 同課は「サイトの避難所情報は各市の担当者が入力したもの」とした上で、「市民になるべく多くの避難所を周知したいという目的だったのではないか」と説明。広島市消防局の担当者は「緊急時にどこに避難すべきなのか、周知の方法に足りない部分があったかもしれない」と話した。 


<広島土砂災害>市が水防計画守らず 市長「検証が必要」
毎日新聞 8月23日(土)2時31分配信

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広島市の主な土砂災害現場

 ◇死者41人、行方不明者は47人

 20日未明に広島市北部を襲った豪雨による土砂災害で、広島県などが土砂災害警戒情報を発表してから約3時間後に発令された避難勧告のタイミングについて、市水防計画では同情報発表などを目安とするよう明記していたことが22日分かった。同計画は、土砂災害発生の各段階に応じて市がとるべき対応などを記しており、実際の経過と比べると、市の対応が後手後手となった状況が浮かぶ。死者が2人増え41人になったことが広島県警等への取材で分かった。また行方不明者は安否確認が進んだため47人となった。

 市水防計画は、土砂災害警戒情報のほか、大雨注意報▽大雨警報▽災害発生--などの段階ごとに、市や住民の行動目標を記している。例えば、注意報発表(19日午後4時3分)段階では、土砂災害の危険がある区域に防災無線などで注意喚起を促すよう定めている。しかし今回、市が住民に注意喚起のメールを送ったのは、警報発表(19日午後9時26分)後の午後9時50分だった。そのほか、おおむね計画に沿った行動はとっていたものの、避難勧告発令をはじめ全体に対応が遅かった。

 同市の松井一実市長は災害発生当日の20日、記者団に対し、降雨が局所的だったことなどから「避難勧告まで出すかどうかちゅうちょした」と対応の遅れを認めた。だが、22日の記者会見では、避難勧告について「市のマニュアル通りにやった」と釈明。水防計画で定めた行動から時間は遅れたものの、実行したことを強調したとみられ、「手順のあり方は検証が必要だと思う」と話した。

 水防計画は市地域防災計画の1部門。水防法に基づき、土砂災害や河川の氾濫などの水害に備えるため、自治体による警戒・広報活動の内容や、避難対策に関することなどを定めている。

 この日の捜索は警察や自衛隊、消防が約2700人態勢で当たり、新たに川に流された高齢者の遺体が見つかった。被災地では2次災害の恐れがあるとして一部地域に避難指示を出した。安佐北区と安佐南区に出された避難勧告も継続中で、約2000人が避難所での生活を強いられている。【金秀蓮、石川裕士】


広島土砂災害 捜索、被災者ケア「バックアップしたい」 西村政府現地対策本部長
産経新聞 8月23日(土)1時33分配信

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避難所となっている梅林小学校の体育館には日用品などの救援物資が多く運び込まれた=22日午後、広島市安佐南区八木(松永渉平撮影)(写真:産経新聞)

 政府の現地対策本部長に就任した西村康稔内閣府副大臣は22日、被災現場を視察し、「広範囲に大きな被害が出ていることが分かった。捜索や被災者のケアが長引くことが考えられるので、できるだけのバックアップをしていきたい」と述べた。大きな被害が出た広島市安佐南区では現地調整本部に詰める自衛隊員や警察官、消防士を激励し、二次災害に細心の注意を払うよう求めた。


広島土砂災害 遅かった勧告、避難所も被災 広島市が防災計画見直しへ
産経新聞 8月23日(土)0時5分配信

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新たな土砂崩れの危険性が指摘され、捜索活動が中断された被災地を見つめる消防隊員ら=22日午後、広島市安佐南区八木(門井聡撮影)(写真:産経新聞)

 広島市の土砂災害で、松井一実(かずみ)市長は22日、災害対策のマニュアルを定めた地域防災計画を見直す方針を固めた。避難勧告の遅れや避難場所の被災などが被害拡大を招いたとの指摘があり、勧告基準や避難場所などについて、検討する必要があると判断した。

 松井市長は記者会見で「(避難勧告の)判断が慎重すぎたのかもしれない。手順のあり方を検証するのが問題解決の糸口になる。専門家も交え検証したい」と述べた。

 市は、平成11年6月の土砂災害で多数の犠牲者が出た際にも、避難勧告の遅れが指摘された。その後策定した防災計画では、市内各地区ごとに勧告の基準となる土中の雨量を設定し、予測雨量と合わせて、避難勧告の発令を判断するよう盛り込んだ。

 しかし今回は基準雨量を超えたにもかかわらず、雨量予測を見誤ったことなどから、勧告を出したのは土砂崩れなどが相次いだ後になった。

 また今回の災害では、市が避難場所に指定した集会所が土砂や岩に襲われたケースもあった。

 市は市内全体で、学校や集会所など1309カ所の避難場所を指定。このうち484カ所が、被害のあった安佐南、安佐北の両区にある。

 ただ、避難場所は土砂のほか、地震や津波など災害の種別ごとに分かれている。こうした分類を知らない住民は多く、安佐北区で女性(86)が土砂災害に巻き込まれて死亡した集会所は、高潮と洪水の際の避難場所に指定されていた。

 被害の大きかった安佐南区の八木地区でも、高潮と洪水の避難場所に指定されていた集会所が、岩や土砂に覆われた。ここでも「災害時の避難所」として認識している住民がいた。

 市消防局はホームページなどで避難場所の種別の違いを案内してきたが、「より効果的に周知する方法を検討したい」としている。


広島災害、死者40人不明47人
2014年8月22日(金)22時29分配信 共同通信

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 日が落ちた後も土砂崩れ現場で捜索活動を続ける自衛隊員=22日午後8時55分、広島市安佐南区

 局地的豪雨による広島市の土砂災害で、広島県警は22日、新たに1人の遺体が見つかり、死者は40人になったと発表した。安否が分からなかった人と連絡が取れるなどして、行方不明者は47人。

 広島市に大雨警報は出されたままで、安佐南区と安佐北区に設けられた避難所には、最大で住民約2400人が避難した。

 市災害対策本部によると、安佐南区八木地区では2人が見つかり、うち1人は心肺停止の状態の女性で、別の1人の生死は不明としている。

 県警などによると、死亡・行方不明者の87人のほか、把握できていない被災者がいる可能性もあり、さらに増える恐れがある。重軽傷者は66人。


<広島土砂災害>市営と県営住宅157戸を無償貸し出しへ
毎日新聞 8月22日(金)22時14分配信

 広島県と広島市は22日、同市北部を襲った土砂災害の被災者に対し、市営住宅と県営住宅計157戸を無償で貸し出すと発表した。24~26日に同市安佐南、安佐北の両区役所などで受け付けた上で27日午前に安佐南区役所で抽選し、結果を発表する。早ければ28日から入居でき、約半年間滞在できる。また、応急仮設住宅の建設も検討しているという。

 市は既に罹災(りさい)証明書の発行を始めており、住宅の貸し出しは自宅が全壊もしくは半壊するなどして当面居住が困難となった人が対象。提供する住宅は広島市内と隣接する同県海田町内にあり、障害者優先の物件も用意した。抽選は27日午前を予定しており、住宅別に抽選する。入居期間は事情に応じて一定程度延長することも検討しているという。

 また、市と県は、市営・県営だけでなく、民間賃貸住宅の確保も進めていく予定。既に数件、住宅提供の申し出があるという。

 広島市住宅政策課は「応募が多ければ、状況に応じて提供できる戸数を増やしていきたい」としている。市は近く、被災した住民を対象に応急仮設住宅への入居希望のアンケートを実施。希望が多ければ応急仮設住宅の設置に向けて準備を進める。【植田憲尚、黄在龍】


広島土砂災害 土石流危険渓流100カ所超 現場4地区、県内は全国最多1万弱
産経新聞 8月22日(金)22時12分配信

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新たに2人の行方不明者が発見された八木4丁目の現場。捜索が続けられた=22日午後、広島市安佐南区八木(松永渉平撮影)(写真:産経新聞)

 広島市の土砂災害で、死者が出た安佐北区の可部、安佐南区の八木、緑井、山本の各地区には、大雨の際に土石流が発生する恐れのある「土石流危険渓流」が最大100カ所以上集まっていたことが22日、分かった。危険渓流は「土砂災害危険箇所」の一種で、同県には全国最多の1万カ所弱が存在している。

 土石流危険渓流は都道府県が指定。地形をもとに判断する。川や沢だけでなく、普段は水のない谷や過去に土石流が起きた場所も指定される。

 広島県が作成している土砂災害危険箇所図などによると、今回、甚大な被害が出た安佐北区から安佐南区にかけての地区の範囲では、一部が地区にかかっているものも含めると100カ所以上の危険渓流があった。中でも被害が大きかった八木地区から緑井地区北部にかけての約3・5キロの範囲には22カ所もの危険渓流が集中していた。

 国土交通省によると、危険渓流は全国には約18万3800カ所。うち同県は9964カ所で全国で最も多く、島根県(8120カ所)、山口県(7532カ所)と続く。

 危険渓流は、がけ崩れの恐れのある「急傾斜地崩壊危険箇所」、地滑りの危険性がある「地滑り危険箇所」とともに土砂災害危険箇所の一種。危険箇所は今回の現場の多くが指定されていたものの、都道府県が地形や地質、土地の利用状況などを調べた上で指定する、より危険性の高い「土砂災害警戒区域」や「土砂災害特別警戒区域」への切り替えが進んでいない実態が浮かび上がっている。

 警戒区域は、市町村が地域防災計画で警戒や避難について定め、ハザードマップを作成するなど警戒・避難態勢を整備することが求められる。特別警戒区域はさらに厳しく、住宅開発が許可制になったり、土砂災害などの危険性が高い場合は知事が移転を勧告できたりする。

 平成13年施行の土砂災害防止法に基づくものだが、同法は、広島市などで死者・行方不明者32人の被害を出した11年6月の土砂災害を教訓に制定された。広島県では順次、危険箇所を警戒区域などに引き上げているが、地元説明会などの手続きに時間がかかり、1カ所の指定に「少なく見積もっても半年かかる」(同県担当者)という。

 山口大大学院理工学研究科の兵動正幸教授(地盤工学)は「現場の多くは山から土砂が流れてできた扇状地。土石流の流路に住宅地があった。こうした情報を住民は把握していたのか。検証や都市計画の見直しが必要だ」としている。


<広島土砂災害>新婚夫婦不明 祈る父「奇跡を」
毎日新聞 8月22日(金)22時7分配信

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土砂災害の発生から72時間が迫り懸命の捜索活動を進める消防隊員ら=広島市安佐南区八木で2014年8月22日午後5時48分、大西岳彦撮影

 広島市北部で20日未明に発生した土砂災害では、今も多くの住民らが行方不明になっている。生存率が大幅に下がるとされる「発生から72時間」が迫る中、被災地では22日朝から雨が断続的に降り、捜索は何度も中断した。「早く捜し出して」と焦りを募らせる不明者の家族ら。生存を信じて、兄弟の携帯電話を鳴らし続ける人もいた。

 約40人が行方不明になっている安佐南区八木。土砂崩れで2階建てアパート「ルナハイツ」(4室)が1棟ごと流された現場では、行方が分からない1階の住人、湯浅康弘さん(29)と妻みなみさん(28)の両親ら家族6人が雨の中で捜索を見守った。

 家族らによると、2人は昨年10月に結婚し、今年11月に男の子が生まれる予定だった。康弘さんは元高校球児でマッサージや整体の仕事をしており、将来は独立してみなみさんと店を持つのが夢だった。

 弟の健治さん(26)は「今でもすっと元気な姿で出てくるんじゃないかと思ってしまう」。父の吉彦さん(61)=広島県三次市=は「早く元気な姿が見たい」と話し、捜索が始まると涙を浮かべた。みなみさんの父、若松順二さん(51)=香川県東かがわ市=は災害の発生直後、避難所や病院を回った末に現場を目の当たりにし「建物が跡形もなくなっている」と絶句。「奇跡を信じて無事を祈りたい」と話した。

 このアパートは今年4月にできたばかりで、4世帯8人が暮らしていた。2階の部屋に住んでいて行方不明になっている介護福祉士の石川史郎さん(42)夫婦の親族らも捜索を見守った。

 史郎さんの兄の歩さん(47)によると、2人は6月に結婚。高台からの見晴らしが気に入り、このアパートを新居に選んだという。今月10日に互いの家族を交えてバーベキューをした時の幸せそうな様子が印象的だった。

 この日初めて現場に来た歩さんは「いたたまれない。早く出してあげてほしい」と話し、救助の助けになればと史郎さんの携帯電話を鳴らし続けた。【大山典男、杉山雄飛、瀬谷健介】

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