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2014年6月29日 (日)

安倍首相、「北朝鮮が拉致問題の全面調査を約束」と発表・6

安倍晋三首相は29日、日本と北朝鮮による外務相局長級の政府間協議を受け、北朝鮮が全ての拉致被害者と拉致の可能性が排除できない特定失踪者について、包括的な全面的調査をすると約束したことを明らかにした。
安倍晋三首相は29日、日本と北朝鮮による外務相局長級の政府間協議を受け、北朝鮮が全ての拉致被害者と拉致の可能性が排除できない特定失踪者について、包括的な全面的調査をすると約束したことを明らかにした。

首相官邸で記者団に語った内容は次の通り。
「ストックホルムで行われた日朝協議の結果、北朝鮮側は拉致被害者および拉致の疑いが排除されない行方不明の方々を含め、全ての日本人の包括的全面調査を行うことを日本側に約束をしました。
その約束に従って、特別調査委員会が設置をされ、日本人拉致被害者の調査がスタートすることになります。
安倍政権にとりまして、拉致問題の全面解決、最重要課題の一つであります。
全ての拉致被害者のご家族がご自身の手でお子さんたちを抱きしめる日がやってくるまで、私たちの使命は終わらない。この決意を持って取り組んできたところでありますが、全面解決へ向けて第一歩となることを期待しています」

※以上、産経新聞の報道より。

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リンク:日朝協議、拉致調査委の陣容聴取 - 速報:@niftyニュース.
リンク:<日朝協議>始まる 拉致特別調査委の体制説明か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日朝局長級協議、北京で始まる 拉致再調査へ説明聞く ミサイル発射に抗議 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ミサイル発射に厳重抗議=北朝鮮は正当化―日朝協議 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:平成4年、忽然と消えた娘…日朝協議見守り秋田で1人で待つ72歳母 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:きょう日朝協議 「生存者全員の帰国は絶対譲れない」松本京子さんの兄・孟さん - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<日朝協議>北朝鮮「日本企業を誘致」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:きょう日朝協議 日中、意見交換 局長級開催で調整 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日朝政府間協議へ、双方代表団が北京入り - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<日中局長協議>北京で7月1日開催で最終調整 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:拉致再調査 菅長官「日朝接近、日米韓協調に影響与えない」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日米韓連携に影響なし=菅官房長官 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北のミサイル2発発射 中韓接近に不満 ミサイル輸出で外貨獲得の狙いも - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日朝、7月1日に局長級協議=拉致調査態勢を聴取 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日朝協議実施を確認…北ミサイルで大臣会合 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北のゆさぶり?協議前にミサイル、高まる不信感 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:首相、北朝鮮ミサイル発射でNSC開催 日朝協議で抗議へ方針確認 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<北朝鮮ミサイル>日朝協議で抗議へ NSC確認 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日朝協議に向け、伊原局長が北京へ出発 北の特別調査委説明受ける - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:政府、北朝鮮に改めて抗議へ=安倍首相、万全対応を指示 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:拉致再調査「最後のチャンス」解決訴え集会 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「全員取り戻す以外に解決はない」古屋担当相、日朝協議控え決意 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:拉致再調査 あす日朝協議 家族、父母の思い継ぐ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ミサイル発射の北非難 「相変わらず」「いつまで茶番に…」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日朝協議は予定通り 政府冷静、北の意図探る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<特定失踪者>一歩、半歩でも前進を…家族ら日朝協議に望み - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<北朝鮮ミサイル>日本、「拉致」進展優先 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<北朝鮮ミサイル>日本海に2発発射…政府、日朝協議は開催 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:拉致被害者家族会「全員救出を」 - 速報:@niftyニュース.
リンク:拉致家族「最後のチャンス」=日朝協議に期待にじませ―福岡 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日朝協議「変更ない」=政府関係者 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:前代未聞の中韓VS日朝 朴槿恵氏は中国に、金正恩氏は日本に秋波 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「地上の楽園」で収容所送り… 日本に受け入れ態勢なし - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「死亡」の拉致被害者 生き返る人いるかも 横田滋さん期待 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

日朝協議、拉致調査委の陣容聴取
2014年7月1日(火)11時44分配信 共同通信

 【北京共同】日本と北朝鮮は1日午前(日本時間同)、外務省局長級による政府間協議を中国・北京の北朝鮮大使館で開いた。日本側は拉致被害者の安否再調査などに関する特別調査委員会の陣容について聴取。軍や党の機関を含む体制内の全組織を調査できる強力な権限を持つかが焦点となる。伊原純一外務省アジア大洋州局長は冒頭で、6月29日の短距離弾道ミサイル発射に関し「国連安全保障理事会決議の趣旨に相いれず、極めて遺憾だ」と厳重に抗議した。

 日本側は、北朝鮮側の説明内容を点検。協議は警察庁の北朝鮮専門家も同席し、1日だけで終了する予定だ。午後の協議は日本大使館で開かれる。


<日朝協議>始まる 拉致特別調査委の体制説明か
毎日新聞 7月1日(火)11時44分配信

 【北京・福岡静哉】日本と北朝鮮の外務省局長級協議が1日午前(日本時間同)、北京の北朝鮮大使館で始まった。日本側は外務省の伊原純一アジア大洋州局長、北朝鮮側は宋日昊(ソン・イルホ)朝日国交正常化交渉担当大使が出席。拉致被害者らの安否を再調査する特別調査委員会について、宋氏は「朝日間の合意を着実に誠実に履行していく」と表明した。政府は、今回の協議を通じて調査に実効性があると判断できれば、週内にも人的往来の制限など日本独自の制裁を解除する方針だ。

 局長級協議は5月末にスウェーデンで開催されて以来。日本側は、特別調査委に北朝鮮の全政府機関に対する調査権限があるかどうかを重視している。これに関連し、岸田文雄外相は1日午前の記者会見で「調査委の組織、構成、責任者について説明を受ける。内容を見極めたい」と述べた。

 一方、伊原氏は冒頭で、北朝鮮が6月29日に弾道ミサイルを発射したことに対し、「累次の国連安全保障理事会決議や日朝平壌宣言と相いれず、極めて遺憾だ。発射を繰り返さないよう強く求める」と抗議した。


日朝局長級協議、北京で始まる 拉致再調査へ説明聞く ミサイル発射に抗議
産経新聞 7月1日(火)11時42分配信

 【北京=山本雄史】日本と北朝鮮の外務省局長級協議が1日午前、北京の北朝鮮大使館で始まった。日本側は、北朝鮮が日本人拉致被害者らの再調査に関する「特別調査委員会」の陣容や権限などについて詳細な説明を受ける。

 協議に出席した外務省の伊原純一アジア大洋州局長は冒頭、北朝鮮が6月29日に行った弾道ミサイル発射について、北朝鮮の「弾道ミサイル技術を使った全ての発射」を禁じた国連安全保障理事会の決議などに違反するとして「極めて遺憾だ。北朝鮮が国際社会の要求に真剣に対応するよう強く求める」と抗議した。

 その上で北朝鮮が特別調査委設置を約束した日朝合意に関し「実効性のあるものにする必要がある」と求めた。北朝鮮の宋日昊(ソンイルホ)・朝日国交正常化交渉担当大使は「合意を着実、誠実に履行するため自分に課された役割を果たす」と述べた。

 日本側は、特別調査委に関する説明内容を持ち帰り、2日夜にも安倍晋三首相、菅義偉官房長官、古屋圭司拉致問題担当相らが対応を協議する。特別調査委に北朝鮮の全機関を調査できる権限があるなどの実効性が確認できれば、北朝鮮側が再調査に着手したと判断し、人的往来の規制など独自制裁の一部解除に踏み切る方向。

 1日の協議は午後も継続する見通し。北朝鮮側は在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部の土地・建物をめぐる競売問題を持ち出し、揺さぶりをかけてくる可能性もある。

 日朝の公式協議は今年3月、約1年4カ月ぶりに再開した。5月26~28日にスウェーデンのストックホルムでの局長級協議を受け、北朝鮮が拉致被害者を含む全ての日本人の再調査を実施し、その見返りに日本が独自制裁の一部を解除することで合意した。


ミサイル発射に厳重抗議=北朝鮮は正当化―日朝協議
時事通信 7月1日(火)11時29分配信

 【北京時事】外務省の伊原純一アジア大洋州局長は1日午前に北京市内で開かれた北朝鮮との外務省局長級協議の冒頭、6月29日の北朝鮮による弾道ミサイル発射に言及し、「累次の国連安保理決議や日朝平壌宣言、6カ国協議の共同声明の趣旨と相いれず極めて遺憾だ。厳重に抗議する」と述べ、弾道ミサイル発射を繰り返さないよう要求した。
 これに対し、北朝鮮の宋日昊・日朝国交正常化交渉担当大使はミサイル発射について「ロケット発射」だと指摘。「われわれは安保理決議を全く認めていないばかりか、全面排撃するという立場を何回も表明してきた」と正当化した。 


平成4年、忽然と消えた娘…日朝協議見守り秋田で1人で待つ72歳母
産経新聞 7月1日(火)11時25分配信

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松橋恵美子さんの帰宅を待ちわびる母のチヤさん=秋田県北秋田市三里(渡辺浩撮影)(写真:産経新聞)

 平成4年に行方不明になり、特定失踪者問題調査会が「拉致濃厚」とする秋田県北秋田市(旧合川町)の縫製会社社員、松橋恵美子さん、当時(26)=の母、チヤさん(72)は、日本と北朝鮮の外務省局長級協議に安否の手掛かりを期待する。

 成人の日だった4年1月15日午前7時半ごろ、チヤさんは寝ている恵美子さんに「恵美子、スカーフ貸して」と声を掛けた。「そこにあるよ」と恵美子さん。チヤさんはたんすの引き出しから赤いスカーフを取り出して外出した。「あれから恵美子と話していません」

 恵美子さんは午前10時半ごろ、祖母のシナさんに「ちょっと鷹巣(今の北秋田市中心部)に行ってくる」と言い残して車で出掛けた。

 4日後の19日、同県能代市の海岸で恵美子さんの白い日産マーチが見つかったと、警察から連絡があった。キーは付いたまま。財布や化粧道具、ジャンパーが車内に残されていた。漁師小屋に運転席側をぴったりくっ付け、助手席からしか降りられないように止まっていた。助手席のドアにはえぐられたような傷があった。

 家を出た直後に近くのガソリンスタンドで14・4リットル給油した伝票がファイルにとじられ、残されていた。

 同じ日に能代市中心部のスタンドで11・5リットルを給油していたが、その伝票はダッシュボードの上に無造作に置かれていた。自宅から能代まで40キロ足らず。1日に2度も給油する必要はない。恵美子さんは常にハイオクガソリンを入れていたのに、能代ではレギュラーだった。

 「恵美子が運転していたとは思えません」とチヤさんは話す。

 恵美子さんの机の引き出しには、2カ月後の3月18日に秋田市の県民会館で開かれる歌手の徳永英明さんのコンサートチケットが2枚入っていた。

 「自殺したり、家出するわけがありません。コンサートを楽しみにしていたはずなのに…」

 夫の要吉さんは21年に、シナさんは翌年に他界し、1人暮らしを続けるチヤさん。「私が生きているうちに恵美子が帰ってきてほしい。それが駄目なら、電話の声だけでもいいから聞かせてほしいんです」と待ちわびている。


きょう日朝協議 「生存者全員の帰国は絶対譲れない」松本京子さんの兄・孟さん
産経新聞 7月1日(火)8時43分配信

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拉致被害者、松本京子さん救出への思いを語る兄の孟さん=鳥取県米子市(田中俊之撮影)(写真:産経新聞)

 拉致被害者らの再調査をめぐり、1日に始まる日朝政府間協議について、拉致被害者、松本京子さん=拉致当時(29)=の兄、孟(はじめ)さん(67)が産経新聞の取材に応じ、生存被害者の帰国にこだわって北朝鮮と交渉するよう日本政府に求めた。

 --いよいよ日朝政府間協議が始まる

 「北朝鮮は苦しい経済事情もあり、今までの拉致問題への対応とは違う。二度と来ない最後のチャンスで、失敗したらもう助からないと思っている。譲るところは譲る、譲れないところは譲らない-と決着をつけてしまわないと、拉致問題が進展することはずっとない。何としてもこの機会を捉え、解決に向けていかないといけない」

 --協議でこだわってほしい点は

 「とにかく生存者全員の帰国。これは絶対に譲れない。北朝鮮との交渉で有利な条件を取れと言っても難しいところもあるだろうが、日本には毅然(きぜん)とした態度で臨んでほしい」

 --譲ってもいい点は

 「こちらとしては、制裁解除は仕方ない。ただ、調査開始時点ですべてを解除するのではなく、進展が見えた時点で段階的に解除する方法もあると思う。政府にはその見極めをしっかりとしてほしい」

 --協議では北朝鮮側が特別調査委員会の組織や責任者を明らかにする方針だ

 「委員会がどのようなメンバーになろうと、実際にどの程度の調査権限があるのかはわれわれには分からない。調査が始まる前にわれわれがああだこうだ言っても進まないので、政府の判断を信じたいと思う」

 --協議での懸念は

 「日朝両政府の合意内容には、北朝鮮で死亡した日本人遺骨の調査も含まれている。遺骨調査も大事だが、拉致問題の調査が後手に回ってしまうんじゃないかという不安はある」

 --京子さんの母、三江(みつえ)さんをはじめ帰国を待ち続けた家族が近年、相次いで亡くなっている

 「いかに拉致問題が長く続いているか、そして家族に与える苦痛がいかに重いかということだ。北朝鮮が約束を守らなかったら、また経済制裁をかければいいとか言う人もいるが、そんなに簡単な問題じゃない。そうしているうちに拉致被害者家族そのものの命がなくなってしまう。菅義偉(よしひで)官房長官が記者会見で発言した『1年以内』に結果が出ればと期待している」


<日朝協議>北朝鮮「日本企業を誘致」
毎日新聞 7月1日(火)8時1分配信

 ◇1日開催の局長級協議で人的往来制限解除を要求へ

 【北京・福岡静哉】北朝鮮が日本に対して、日本企業の進出を求めていたことが分かった。複数の関係者が明らかにした。日本企業の誘致により、北朝鮮国内の経済成長を進める狙いがある。このため、北朝鮮側は日本人拉致被害者の再調査に関して北京で7月1日に開かれる日朝外務省局長級協議で、人的往来の制限の制裁解除の着実な実行を求めるとみられる。

 関係者によると、北朝鮮側はこれまでの協議を通じて、制裁解除のうち北朝鮮当局者の入国禁止や日本からの北朝鮮への渡航自粛などを定めた人的往来の制限解除を強く要求。「日朝間の人的交流を進めて関係改善を図り、日本企業が進出できる状況を作りたい」と説明し、日本側に北朝鮮への企業進出を働きかけるよう求めているという。

 中韓両国との関係が悪化し、両国との経済交流が滞る中、日本企業の進出に活路を見いだしたいとの思惑があるとみられる。

 だが、北朝鮮は金正恩第1書記が核開発と経済発展を両立させる「並進路線」を掲げており、日朝間で経済的な結びつきを強めることに対しては米韓両国が反発する可能性が高い。

 1日の協議ではまた、北朝鮮側は拉致被害者をはじめ北朝鮮国内に滞在するすべての日本人の安否を調査するために設置する「特別調査委員会」の体制を説明する見通し。

 日本側は持ち帰って精査し、特別調査委に実効性があると判断すれば、北朝鮮の調査開始と同時に、(1)人的往来の制限(2)送金・現金持ち出し規制(3)人道目的の北朝鮮船舶の入港禁止--の制裁を解除する。

 協議に出席する外務省の伊原純一アジア大洋州局長、北朝鮮の宋日昊(ソン・イルホ)朝日国交正常化交渉担当大使はそれぞれ30日に北京入りした。伊原氏には拉致問題に精通した警察庁幹部も同行している。


きょう日朝協議 日中、意見交換 局長級開催で調整
産経新聞 7月1日(火)7時55分配信

 【北京=山本雄史】外務省の伊原純一アジア大洋州局長は30日、7月1日に開催される日本と北朝鮮の外務省局長級協議に出席するため北京入りした。協議には北朝鮮側から宋日昊(ソン・イルホ)・朝日国交正常化交渉担当大使らが出席、拉致被害者らの再調査に関する「特別調査委員会」の構成や調査権限などについて報告する。

 日本側は報告内容を持ち帰り、2日にも安倍晋三首相や菅義偉(すが・よしひで)官房長官ら関係閣僚が対応を協議。特別調査委に実効性があると判断できれば、7月上旬にも(1)人的往来規制(2)北朝鮮への送金、現金持ち出しに関する届け出規制(3)人道目的の北朝鮮籍船舶の入港禁止-の3つの独自制裁の解除を検討する。また、日本側は日朝協議で、6月29日の北朝鮮による弾道ミサイル発射は「国連安保理決議に違反する」(菅官房長官)として直接抗議するとともに、決議の順守を迫る。

 一方、伊原氏は30日、北京市内の中国外務省で、武大偉朝鮮半島問題特別代表と会談した。弾道ミサイルを発射した北朝鮮情勢について意見交換したとみられる。日中両政府は1日に外務省局長級協議も開催する方向だ。


日朝政府間協議へ、双方代表団が北京入り
読売新聞 6月30日(月)22時36分配信

 【北京=寺口亮一、吉田敏行】日本と北朝鮮両政府は1日、外務省局長級の政府間協議を中国・北京で行う。

 日本側は、5月末の日朝協議で合意した拉致被害者らの再調査に向け、北朝鮮が設置する「特別調査委員会」の組織や責任者について、北朝鮮側の報告を受ける。日本政府は北朝鮮の説明を精査し、再調査に実効性があると判断した場合、日本独自の対北朝鮮制裁の一部を解除する方針だ。

 協議には日本側から外務省の伊原純一・アジア大洋州局長ら、北朝鮮側から宋日昊(ソンイルホ)・日朝交渉担当大使らが出席する。日朝双方の代表団は30日、北京入りした。

 日本政府は1日の協議で、北朝鮮が29日に弾道ミサイルを発射したことに対する抗議も行う方針だ。日本の代表団は2日午後に帰国した後、協議内容を安倍首相に報告する。


<日中局長協議>北京で7月1日開催で最終調整
毎日新聞 6月30日(月)19時23分配信

 【北京・福岡静哉】日中両政府は7月1日に中国・北京で、外務省局長級協議を開催する方向で最終調整に入った。協議は北朝鮮との日朝外務省局長級協議に出席するために北京入りしている伊原純一アジア大洋州局長と中国外務省の孔鉉佑アジア局長が出席する見通し。沖縄県・尖閣諸島や歴史認識などを巡って冷え込む日中関係の打開に向け、両国間の意思疎通を図る狙いがある。

 政府関係者によると、協議では尖閣諸島周辺で自衛隊機に中国軍機が異常接近したことなどを受け、防衛当局間の海上連絡メカニズムの早期運用や、今後の日中間の事務レベル交流などについて意見交換する。


拉致再調査 菅長官「日朝接近、日米韓協調に影響与えない」
産経新聞 6月30日(月)18時15分配信

 菅義偉官房長官は30日の記者会見で、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相が同日の韓国国会の答弁で、拉致問題解決に向けた日朝接近が日米韓の協調関係に影響を与えるとの見方を示したことに関し「全く当たらない」と否定し、引き続き米韓両国に理解を求める姿勢を強調した。


日米韓連携に影響なし=菅官房長官
時事通信 6月30日(月)17時22分配信

 菅義偉官房長官は30日の記者会見で、日本人拉致問題に関する日朝政府間協議をめぐり、韓国の尹炳世外相が日米韓の連携に及ぼす影響に懸念を示したことについて「拉致問題は極めて人道上、重要な問題であるとの認識を従来、関係国に説明し、理解してもらってきている。(指摘は)全く当たらない」と述べた。 


北のミサイル2発発射 中韓接近に不満 ミサイル輸出で外貨獲得の狙いも
夕刊フジ 6月30日(月)16時56分配信

 北朝鮮が29日早朝、日本海に向けてミサイル2発を発射した。短距離弾道ミサイル「スカッド」の一種とみられ、約500キロ飛行して公海上に落ちたという。日本人拉致問題などをめぐり、7月1日に北京で日朝の政府間協議が予定されているが、北朝鮮の狙いは何なのか。

 韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は29日同日午前4時50分(日本時間同)ごろと同58分ごろ、南東部・元山付近からミサイルを発射した。北朝鮮外務省は「通常の軍事訓練だ」と語ったが、韓国軍関係者によると、北朝鮮はミサイルの落下地点周辺に航行警報を出していなかった。

 安倍晋三首相は関係省庁に対し、米国や韓国など関係国と連携した情報収集、航空機・船舶の安全確保を指示した。防衛省は日本への影響はないとしている。

 日朝政府間協議への影響が気になるが、岸田文雄外相は同日、「変更は考えていない」と発言。ミサイル発射について「政府間協議の場で取り上げる」といい、抗議する方針を明らかにした。

 金正恩(キム・ジョンウン)第1書記率いる北朝鮮の意図は何か。

 元韓国国防省北韓分析官で、拓殖大学の高永●(=吉を2つヨコに並べる)(コ・ヨンチョル)客員研究員は「3つの狙いが考えられる」といい、こう分析する。

 「まず、中国の習近平国家主席が7月3日から韓国を訪問し、朴槿恵(パク・クネ)大統領と首脳会談を行う。北朝鮮としては両国を揺さぶり、存在感を示したいのだろう。次に、日朝協議を有利に進めたい意図もありそうだ。最後は、輸出用ミサイルのデモンストレーションだ。このタイミングでの発射は海外メディアが大きく報じる。外貨獲得に役立つという計算だろう」

 朝鮮戦争をともに戦い「血の盟約」を結ぶ中国と北朝鮮だが、中国は最近、韓国への接近が目立っている。習氏が北朝鮮より先に韓国を訪問することに、金氏が不満をあらわにしたのか。

 韓国でも、中国への警戒心は薄らいでいる。

 中央日報と峨山(アサン)政策研究院が今年5月、リサーチアンドリサーチに依頼して実施した世論調査によると、「南北間で戦争が発生すれば中国が北朝鮮を助ける」と見る韓国国民は、2012年の75・9%から34・9%に激減した。

 朝鮮半島の勢力図が激変するかもしれない。


日朝、7月1日に局長級協議=拉致調査態勢を聴取
時事通信 6月30日(月)16時11分配信

 【北京時事】日本と北朝鮮の外務省局長級協議が1日、北京市内で行われる。北朝鮮側が、日本人拉致被害者らの再調査のため設置する特別委員会の態勢や調査の進め方を説明。日本側は、実効性のある調査が可能か慎重に見極める方針だ。
 局長級協議は1日午前に始まり、休憩を挟み午後まで続く予定。日本側から出席する伊原純一外務省アジア大洋州局長らは30日午後、北京入りした。北朝鮮は宋日昊・日朝国交正常化交渉担当大使らが協議に臨む。 


日朝協議実施を確認…北ミサイルで大臣会合
読売新聞 6月30日(月)14時1分配信

 政府は30日午前、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、首相官邸で国家安全保障会議(日本版NSC)の4大臣会合を開いた。

 7月1日に北京で開く日朝外務省局長級協議は予定通り実施した上で、ミサイル発射に抗議する方針を確認した。

 会合には安倍首相と菅官房長官、小野寺防衛相、三ツ矢憲生外務副大臣(外遊中の岸田外相の代理)の「4大臣」のほか、古屋拉致問題相も出席。安倍首相は、7月3日に中国の習近平(シージンピン)国家主席の訪韓が予定されていることに触れ、「引き続き警戒監視をしっかりするように」と指示したという。

 菅氏はこの後の記者会見で、「緊張感を持って警戒監視、情報収集・分析にあたるとともに、米国、韓国と連携し、適切に対応していく」と述べた。


北のゆさぶり?協議前にミサイル、高まる不信感
読売新聞 6月30日(月)14時1分配信

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読売新聞

 北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、安倍首相は29日、米韓両国と連携して情報収集・分析に当たるよう関係部局に指示した。

 北朝鮮側には即座に抗議し、ミサイル発射の意図について分析を急ぐ考えだが、日本人拉致被害者らの再調査について北朝鮮から説明を受ける7月1日の日朝外務省局長級協議は、予定通り開かれる見通しだ。

 政府は29日早朝、谷内正太郎国家安全保障局長と外務、防衛、国土交通省の局長級が集まり、対応を協議した。

 その後、首相は、谷内氏らを都内の私邸に呼んで報告を受け、〈1〉米韓など関係諸国と連携して情報収集・分析に当たる〈2〉航空機、船舶などの安全確認を徹底する〈3〉国民に迅速、的確に情報提供する――の3点を指示した。30日には国家安全保障会議(日本版NSC)を開催し、正式に対応方針を決める予定だ。

 一方、菅官房長官は29日、秋田市内での講演で日朝局長級協議について、「しっかり抗議し、北朝鮮にこうした(国連安全保障理事会の)決議を順守させる機会でもある」と述べ、予定通り行う意義を強調した。

 ただ、政府内では「なぜ、このようなタイミングで実験を行うのか、率直な疑問はある」(小野寺防衛相)などと、北朝鮮への不信感が高まっている。北朝鮮はこれまでも、中国・瀋陽で日朝赤十字会談が行われた3月3日、オランダ・ハーグで日米韓首脳会談が行われた同26日(日本時間)に弾道ミサイルを発射している。

 こうしたタイミングでのミサイル発射について、日本人拉致問題の全面解決を目指す安倍政権の対応は、抗議のレベルにとどまっている。日朝協議では、北朝鮮が設置を約束した日本人拉致被害者らの再調査を目的とした「特別調査委員会」の組織や責任者などについて説明を受けることになっており、日本政府としても、拉致問題の解決につながる可能性のある協議の場を失うことには慎重にならざるを得ない事情がある。

 日本政府内では、北朝鮮側の思惑について「核・ミサイル問題を優先する米韓両国と、日本の足並みを乱そうと揺さぶりをかけている」(政府関係者)との見方も出ている。


首相、北朝鮮ミサイル発射でNSC開催 日朝協議で抗議へ方針確認
産経新聞 6月30日(月)12時6分配信

 安倍晋三首相は30日午前、菅義偉(よしひで)官房長官、小野寺五典(いつのり)防衛相、古屋圭司拉致問題担当相らと国家安全保障会議(NSC)を官邸で開き、7月1日の日朝政府間協議で北朝鮮の弾道ミサイル発射に対して抗議する方針を確認した。

 菅氏はその後の記者会見で、「ミサイル発射は国連安全保障理事会決議などに違反し、直ちに北朝鮮に抗議した。政府間協議でしっかり取り上げる」と説明した。北朝鮮がミサイルを発射した意図については「政府内でさまざまな議論をしているが、コメントすることは控えたい」と述べるにとどめた。


<北朝鮮ミサイル>日朝協議で抗議へ NSC確認
毎日新聞 6月30日(月)12時2分配信

 政府は30日午前、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて、国家安全保障会議(NSC)の閣僚会合を首相官邸で開いた。7月1日に北京で開かれる日朝局長級協議は予定通り行い、「弾道ミサイル発射は国連安全保障理事会決議違反だ」として、厳重に抗議する方針を確認した。

 会合には安倍晋三首相のほか、菅義偉官房長官、小野寺五典防衛相、古屋圭司拉致問題担当相らが出席。北朝鮮のミサイル発射を巡っては、7月3、4両日に訪韓予定の習近平・中国国家主席をけん制する狙いとの見方があり、首相は「日朝協議、習氏の訪韓があるのでしっかり警戒監視を行ってほしい」と指示した。

 菅氏は閣僚会合後の記者会見で「拉致問題という人道上極めて重要な問題を扱う場であり、ミサイルや核という安全保障上の懸念も取り上げることができるので予定通り実施する」と強調。ミサイル発射直後の日朝協議に関しても「米韓両国とも連携を取りながら取り組んでいる」と述べた。

 一方、日朝局長級協議に出席する外務省の伊原純一アジア大洋州局長は30日午前、中国・北京に向けて成田空港を出発した。協議では拉致被害者に関し、北朝鮮の設置する特別調査委員会の体制について説明を聴取。首相は伊原氏の帰国後、改めてNSC閣僚会合を開いて、日本独自の制裁解除の対応を決める。【木下訓明】


日朝協議に向け、伊原局長が北京へ出発 北の特別調査委説明受ける
産経新聞 6月30日(月)11時43分配信

 外務省の伊原純一アジア大洋州局長は30日午前、中国・北京で7月1日に開催される日本と北朝鮮の外務省局長級協議に出席するため、成田空港を出発した。日本側は、北朝鮮が設置する拉致被害者らの再調査に関する「特別調査委員会」の陣容や調査権限などについて説明を受ける。

 日本側は説明内容を持ち帰り、7月2日にも安倍晋三首相や菅義偉(よしひで官房長官ら関係閣僚が対応を協議。特別調査委に北朝鮮内の全組織を調べられる強力な権限があると判断できれば、7月上旬にも、(1)人道目的の北朝鮮籍船舶の入港禁止(2)人的往来規制(3)北朝鮮への送金の報告義務-の3つの独自制裁を解除する。

 日本側は日朝協議で、6月29日の北朝鮮による弾道ミサイル発射は「国連安保理決議に違反する」(菅義偉官房長官)として直接抗議するとともに、決議の順守を迫る。

 今回の協議には、伊原氏のほか、拉致問題捜査を担当する警察庁の参事官も同行し、北朝鮮側の説明をチェックする。北朝鮮側は宋日昊(ソンイルホ)・朝日国交正常化交渉担当大使らが出席する。


政府、北朝鮮に改めて抗議へ=安倍首相、万全対応を指示
時事通信 6月30日(月)11時32分配信

 政府は30日午前、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、首相官邸で国家安全保障会議(日本版NSC)を開催した。北朝鮮側の意図について分析を進めるとともに、7月1日に北京で開く日朝外務省局長級協議で北朝鮮側に改めて抗議する方針を確認した。
 安倍晋三首相は席上、中国の習近平国家主席の韓国訪問が7月3日に控えていることを指摘、北朝鮮がさらなる挑発的な行動を取る可能性もあるとして「万全を期すように」と関係閣僚に指示した。
 菅義偉官房長官はこの後の記者会見で、「緊張感をもって警戒監視、情報収集、分析に当たるとともに、米国、韓国などと連携し、適切に対応していく」と強調。日朝協議については「拉致という人道上、極めて重要な問題を扱う場であるとともに、ミサイルや核といった安全保障上の懸念も取り上げることができる機会だ」と予定通り開催する考えを示した。 


拉致再調査「最後のチャンス」解決訴え集会
読売新聞 6月30日(月)8時56分配信

 北朝鮮による拉致問題の解決を訴える集会が29日、福岡市内で開かれた。

 北朝鮮が約束した拉致被害者らの再調査に向けた日朝政府間協議が7月1日に開かれるのを前に、参加した家族らは調査の徹底を求めた。一方、北朝鮮が29日、短距離弾道ミサイルを発射したことに批判も上がった。

 増元るみ子さん(拉致当時24歳)の弟で拉致被害者家族会事務局長の増元照明さん(58)は「(拉致被害者の救出は)今回が最後のチャンスと思う。北朝鮮が中途半端な対応をするようなら、即全面制裁に踏み切ることも必要だ」と主張。松木薫さん(同26歳)の姉の斉藤文代さん(68)は「一日も早く会いたいという願いをかなえてほしい」と涙ながらに訴えた。


「全員取り戻す以外に解決はない」古屋担当相、日朝協議控え決意
産経新聞 6月30日(月)8時0分配信

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九州・山口の拉致被害者と拉致濃厚の特定失踪者(写真:産経新聞)

 北朝鮮による拉致被害者の早期奪還を目指す「北朝鮮人権侵害問題啓発集会」が29日、福岡市の市役所講堂で開かれ、拉致被害者家族や支援者、市民ら約500人が参加した。出席した古屋圭司拉致問題担当相は、被害者の安否再調査に関する日朝外務省局長級協議を7月1日に控え、「被害者全員を取り戻す以外に解決はない」と決意を語った。

 九州の救う会でつくる「北朝鮮に拉致された日本人を救出する九州連絡協議会」が主催した。

 ■幕引き許さぬ

 古屋氏は「胸突き八丁の大変な交渉となる。北朝鮮が適当なところで幕引きを図ろうとしても絶対に許さない。北朝鮮にとっても拉致問題解決が国際社会での尊厳につながる」と力説した。

 また、29日早朝に北朝鮮が日本海に向けて複数の弾道ミサイルを発射した問題について、「協議前の節目での挑発行為は想定済みだ。日朝協議で厳しく抗議する」と述べた。

 家族会の飯塚繁雄代表は「私たちは『結果が欲しいんだ』といつも言ってきたが、やっとここまで動いた。安倍政権なら解決してくれると信じている」と期待を示した。増元照明事務局長は「日朝交渉は今回が最後になるかもしれない。北朝鮮が中途半端な幕引きを図るなら、即、全面制裁を」と求めた。

 古屋氏や家族ら参加者たちは集会後、福岡・天神の繁華街を1時間にわたりデモ行進した。「北朝鮮に経済制裁を」などと書いたのぼりやプラカードを手に、「拉致された日本人を奪還しよう」とシュプレヒコールを上げた。

 ■3人は九州で拉致 

 朝鮮半島に近く海岸線が複雑な九州・山口は、数多くの拉致事件の舞台となった。政府が認定した被害者17人のうち3人は九州で拉致され、拉致の可能性が排除できない特定失踪者も40人以上にのぼる。被害者の家族は高齢化が進んでおり、1日も早い帰国を待ち望んでいる。

 「姉には人生の最後を日本で送ってもらいたいし、母にも会ってもらわないと困る。再調査を機に、北朝鮮が姉に危害を加える懸念も抱いているが、何とか奪還してほしい…」

 鹿児島で拉致された増元るみ子さん=拉致当時(24)=の弟、増元照明さん(58)は29日の福岡市での支援集会で、思いを切々と訴えた。

 るみ子さんは、交際していた市川修一さん=拉致当時(23)=とともに昭和53年8月、鹿児島県日置市の吹上浜で姿を消した。事件から36年が経ち、母親は80代後半になった。再会を果たす日まで残された時間は決して長いとはいえない。

 市川修一さんの母のトミさんは平成20年11月に亡くなり、父の平さんも99歳になった。兄、健一さん(69)は「修一は家族と引き裂かれ、人生をめちゃくちゃに壊された。年内には何とか救出してほしい。小出しで帰国させられると他の家族は非常に辛いので、全員を救出してもらいたい」と語る。

 昭和55年、スペイン留学中に拉致された熊本市出身の松木薫さん=拉致当時(26)=の姉で、熊本県菊陽町在住の斉藤文代さん(68)も29日の支援集会に参加し、「これ以上つらい思いをするのは耐えられない。1月に亡くなった母に、今年こそ良い報告をしたい」と涙を浮かべた。

 特定失踪者問題調査会が「北朝鮮に拉致された可能性がある」としている特定失踪者も、九州・山口には大勢いる。今回の再調査は、特定失踪者も対象に盛り込んだことで、家族の期待が高まっている。

 昭和46年12月、鹿児島県大崎町の自宅から宮崎空港に車で向かう道中に失踪した園田一さん=失踪当時(53)=とトシ子さん=失踪当時(42)=夫妻も特定失踪者だ。現在96歳と84歳になるが、長女の前山利恵子さん(66)は「生きていると信じているが、今回の機会を逃したらもう2度と会えないと思う。『全面解決する』という安倍首相の言葉を信じ、祈るような気持ちで毎日を過ごしています」と語った。(田中一世、奥原慎平)


拉致再調査 あす日朝協議 家族、父母の思い継ぐ
産経新聞 6月30日(月)7時55分配信

 拉致被害者らの再調査をめぐる日朝政府間協議が7月1日に始まる。調査対象となる拉致被害者や特定失踪者が消息を絶ってから長い年月が過ぎ、亡くなった家族も少なくない。協議直前の29日に短距離弾道ミサイルを発射した北朝鮮との交渉に不安も高まる中、残された家族は再調査の行方を見つめている。

 ◆父と再会を

 再調査合意から1カ月近くがたち、昭和53年8月に北朝鮮に連れ去られた市川修一さん=拉致当時(23)=の兄、健一さん(69)は「待ち続けたチャンスがめぐってきたと期待しているが、日に日に焦りが増す」と話す。

 「修ちゃんに会いたい」が口癖だった母のトミさんは平成20年、91歳で他界。その年、鹿児島県鹿屋(かのや)市に自宅を新築し、修一さんの部屋も用意したが、再会はかなわなかった。父、平(たいら)さんも今年で99歳になった。

 再調査を平さんには伝えていない。最近、父が拉致された息子のことを話題にするのが少なくなったからだ。「修一の話が父に心労をかけるかと思うと…」

 トミさんと修一さんの再会が果たせなかったからこそ、健一さんは何とかして平さんに修一さんを会わせてあげたいと願う。時間の経過とともに焦りが強まる中、「今年中には拉致被害者の帰国を実現させてほしい」と願っている。

 ◆母を笑顔に

 市川さんとともに拉致された増元るみ子さん=同(24)=の姉、平野フミ子さん(64)も焦りを抱えながら、協議を見つめる。「そんなに長くは待てない。早期に結論を出してほしい」

 鹿児島県内の自宅で帰国を待ちわびる母の信子さんは今年87歳になる。足腰が弱り、横になって過ごす日も増え、拉致問題のことを口にする機会も減った。

 日朝間で拉致被害者らの再調査で合意した後、平野さんは電話で信子さんに「るみ子が帰ってくるかもしれんよ」と伝えた。沈んでいた声に明るさが戻る様子が、受話器越しにも伝わってきたという。

 父の正一さんはまだ拉致問題が広く認知されていなかったころ、署名活動を素通りする人たちに涙を流して協力を訴えた。しかし、救出への思いは届かず、14年10月、5人の拉致被害者が帰国した2日後に、79歳でこの世を去った。

 それだけに、平野さんは「母に一目、妹を会わせて『よかった』と笑顔にさせてあげたい」と母が笑顔を取り戻す日を夢見る。

 ◆妹に伝える

 今回の調査対象となった特定失踪者の家族も思いは変わらない。

 昭和48年に千葉県から行方不明になった古川了子(のりこ)さん=失踪当時(18)=の姉、竹下珠路(たまじ)さん(70)は毎月、JR千葉駅前(千葉市中央区)で署名活動を実施している。

 平成20年4月から署名を始めた理由について「家族がコツコツ訴えなければ問題は解決しない」と話す竹下さん。今は亡き両親のため活動に力を入れる。

 娘の失踪後、父、九洲男(くすお)さんと母の朗子(さえこ)さんは了子さんの同級生に手紙を送るなどして娘を捜し続けた。一方、失踪する原因を作ったのは自分たちかもしれないと、過去の言動を思い返しては悩んでいたという。

 だが、九洲男さんは8年に88歳で死去。年金をもらうたび「これは了子の分」と一部を貯金していた朗子さんも22年に94歳で亡くなった。

 「両親がどれほど妹を捜して、心配し、悩みながら帰りを待っていたかを妹に伝えなければいけない」。両親の思いを伝える日が来ることを信じ、竹下さんは今も活動を続けている。


ミサイル発射の北非難 「相変わらず」「いつまで茶番に…」
産経新聞 6月30日(月)7時55分配信

 日朝協議のわずか2日前に弾道ミサイルを発射した北朝鮮。拉致被害者や特定失踪者の家族からは、北朝鮮の突然の行動を非難する声が上がった。

 「相変わらずなことをやっている」。拉致被害者、松木薫さん=拉致当時(26)=の弟、信宏さん(41)は今回のミサイル発射についてそう感想を話した。

 拉致問題をめぐり、これまで何度も不誠実な対応をしてきた北朝鮮。「今まで北朝鮮がやってきたことへの思いはあるけれど」としながらも、再調査に関しては「北朝鮮が出してきたものを見て判断するしかない」と冷静に語り、今後の出方を注視する。

 昭和51年2月に消息を絶った特定失踪者、藤田進さん=失踪当時(19)=の弟、隆司さん(56)は「いつまで茶番に付き合わなければいけないのか」とあきれる。再調査での北朝鮮の対応については「調査が始まっても何人かを帰して幕引きを図るだろう。何人かの帰国で日朝国交正常化になるとは思わないが、日本政府も国民も厳しい姿勢で交渉に臨んでほしい」と求めた。


日朝協議は予定通り 政府冷静、北の意図探る
産経新聞 6月30日(月)7時55分配信

 安倍晋三首相は29日、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、米国や韓国など関係国と連携して情報収集と分析に努めるよう関係省庁に指示した。日本政府は日本人拉致問題の再調査などをめぐる7月1日の日朝外務省局長級協議を予定通りに開催しミサイル発射を直接抗議する方針だが、北朝鮮の意図を見極めながらの難しい対応を迫られそうだ。

 首相は米韓両国との連携のほか、航空機・船舶の安全確保の徹底、国民への迅速・的確な情報提供を指示した。都内の私邸に谷内正太郎国家安全保障局長と西村泰彦内閣危機管理監を呼んで報告を受けたが、官邸に入ることはなかった。

 菅義偉(すが・よしひで)官房長官も29日、秋田県を訪問。秋田市内の講演で、日朝協議について「現時点では予定通り行った方がいいだろうと判断している」と表明。「(ミサイル発射が)国連安保理決議に違反していると抗議し、北朝鮮に決議を順守させる機会だ」と述べた。岸田文雄外相も同日、訪問先のカンボジアに向けて羽田空港を出発。日朝協議に変更はないとの見通しを記者団に示した。

 日本政府が今回のミサイル発射を“静観”しているのは、7月3日から中国の習近平国家主席が韓国を訪問するのを前に中韓連携を牽制(けんせい)する狙いがあるとみているからだ。習氏の訪韓で中韓両国の「反日」姿勢がさらに強まる可能性もあるが、北朝鮮の出方次第では、中韓両国との首脳会談を開き、対応を協議することも想定している。

 ただ、日朝協議を控え北朝鮮が日本に揺さぶりをかけているとの見方もある。北朝鮮は今年3月に日朝赤十字会談や日米韓首脳会談に合わせ弾道ミサイルを発射している。北朝鮮に詳しい山梨学院大の宮塚利雄教授は「(独自制裁一部解除などの)約束に『ちゃんと応じろ』という日本へのシグナルだろう」と指摘する。

 政府は30日、国家安全保障会議(NSC)を開き、安倍首相と菅氏、小野寺五典(いつのり)防衛相、古屋圭司拉致問題担当相らが今後の対応を話し合うが、楽観できない状況が続きそうだ。


<特定失踪者>一歩、半歩でも前進を…家族ら日朝協議に望み
毎日新聞 6月30日(月)7時20分配信

 北朝鮮が国内に居住する日本人の安否確認のため、特別調査委員会の設立を約束してから1カ月。北京で来月1日始まる日朝協議を前に、拉致の疑いが排除できない「特定失踪者」の帰国に向けて、関係者の期待は高まりつつある。特定失踪者問題調査会(東京)が「拉致された可能性が高い」としている2組の家族に取材した。【大平明日香、田辺佑介】

【政府認定の拉致被害者の方々】

 ◇40年超え「本人も高齢」…東京・生島孝子さんの姉

 「少しでも道が開けるなら期待したい」

 1972年、東京都渋谷区の自宅を出たまま行方が分からなくなった生島孝子(いくしま・たかこ)さん(行方不明時31歳)の姉馨子(けいこ)さん(74)は再調査にわずかな望みを託す。

 港区役所の支所に勤務していた孝子さんは72年11月1日、休暇届を出して外出し、姿を消した。2004年には脱北者から「よく似た女性がいた」と目撃証言を得て、警視庁に告発した。03年には特定失踪者として孝子さんの氏名も公表したが政府の対応はなく、寄せられる情報も乏しかった。署名活動などで救出を訴えたが、道行く人に「証拠はあるのか」「目撃証言が本当かどうか怪しい」と言われたこともあった。

 それでも娘の帰りを待ち続ける母うらさんのために馨子さんは活動を続けてきたが、うらさんは05年に99歳で亡くなった。遺骨を人工のダイヤモンドに加工し、翌年にはうらさんの思い出をつづったエッセーも自費出版した。「孝子が帰国したら渡そうと思っていたのに、こんなに時間がたつとは思わなかった」とため息をつく。

 孝子さんは今月14日で73歳になった。馨子さんは「本人も高齢。このまま発見されずに死んでしまえば、北朝鮮でただの土になってしまう。一歩でも半歩でもいいから進展させてほしい」と力を込めた。

 ◇「早く普通の暮らしを」…大阪・福山ちあきさんの母

 大阪市浪速区に住んでいた福山ちあきさん(同18歳)が消息を絶ったのは、高校3年生だった91年11月3日夕刻のことだ。

 アルバイト先を出て、自宅の最寄り駅の一つ先の市営地下鉄動物園前駅で友人と別れた後、行方が途絶えた。最寄り駅に自転車が残されていた。母はるみさん(62)は「取り残されているような気持ちだったが、調査委設置で『もしかしたら』と思える」と期待する。

 「ちあきちゃん帰ってますか」

 あの日。異変の始まりは、自宅にいたはるみさんに午後10時半ごろ、掛かってきた電話だった。電話の主はちあきさんの恋人。約束の時間を過ぎても電話のない彼女を案じた連絡だった。

 買い物のため電車を乗り換え、繁華街に向かったのか。はるみさんは友人に電話をかけたり、街中で写真を見せたりして捜し回ったが、手がかりは得られなかった。ちあきさんの預金数万円、自宅にあった約3万円は手つかずのままだった。

 失踪当時、ちあきさんはアルバイトの戦隊ショーに熱中していた。消息を絶った翌日は代理で主役を務めることになり、楽しみにしていたという。高校卒業後の就職先も決まり、将来は結婚してペットショップを開くのが夢だった。高校の先生には「今、めっちゃ幸せ」と話していた。

 「娘を返してもらって早く普通の暮らしに戻りたい」。はるみさんは、自宅の一室を空け、娘の帰りを待つ。

 ◇特定失踪者◇

 日本人の失踪者のうち、日本政府が北朝鮮による拉致とは認定していないものの、民間団体「特定失踪者問題調査会」(東京都)が拉致の可能性を排除できないとする失踪者。人数は約470人に上り、そのうち77人については、失踪時の状況などから「拉致の疑いが濃厚」としている。


<北朝鮮ミサイル>日本、「拉致」進展優先
毎日新聞 6月29日(日)21時11分配信

 日本と北朝鮮の外務省局長級協議が7月1日、北京で開かれる。北朝鮮は29日に弾道ミサイルを発射したが、日本政府は拉致問題の進展を優先し予定通り実施する。北朝鮮が設置する拉致被害者を巡る「特別調査委員会」の体制について説明を受け、実効性があると判断すれば、週内にも国家安全保障会議(NSC)の閣僚会合を開き、独自制裁の一部を解除する。【福岡静哉、川上珠実】

 ◇「日朝協議で抗議」

  菅義偉官房長官は29日、秋田市で講演し、北朝鮮のミサイル発射について「国連安保理決議に違反していると政府間協議でしっかり抗議する」と述べ、日朝局長級協議は予定通り行う考えを示した。「人道的に重要な交渉であり、予定通り行った方がいいと判断した」と理解を求めた。

 また、古屋圭司拉致問題担当相は29日、福岡市内で記者団に「(日朝)協議で今回の行動を厳しく指摘し、抗議したい」と述べ、ミサイル発射を協議で取り上げる考えを強調した。

 政府が協議を予定通り実施するのは、拉致問題進展を政権の成果としたいためだ。北朝鮮側も日朝協議に影響はないとしており、合意の維持では一致している。小野寺五典防衛相は記者団に「日本国民に重要な影響を及ぼす飛翔(ひしょう)ではなかった」と指摘。政府筋は「ミサイル発射と協議は別問題だ」と説明した。ただ、北朝鮮がミサイル発射を繰り返すなかで制裁を解除すれば、米韓が懸念を示す可能性もある。

 政府が重視するのは、北朝鮮側が示す特別調査委の責任者だ。北朝鮮は2004年にも拉致被害者の再調査に応じ、警察機関にあたる人民保安省(現・人民保安部)の捜査局長が責任者に就任したが「拉致は特殊機関が関与したため、調査に限界があった」との説明に終始した。

 今回の協議では、特別調査委に、情報機関「国家安全保衛部」幹部ら金正恩第1書記に直結するメンバーが加わっているかを注視している。北朝鮮は日本側に対し「国家安全保衛部と人民保安部の幹部が特別調査委の人選に携わっている」と伝えている。

 保衛部は実質的に国防委員会の傘下にあり、朝鮮労働党の上部組織も同時に指揮権を持つ。政府内では「党や国防委の幹部が責任者に就かなければ実効性は担保できない」との見方もある。


<北朝鮮ミサイル>日本海に2発発射…政府、日朝協議は開催
毎日新聞 6月29日(日)21時8分配信

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北朝鮮の東岸の江原道(カンウォンド)元山(ウォンサン)付近

 政府は29日、北朝鮮の東岸の江原道(カンウォンド)元山(ウォンサン)付近から同日午前5時ごろ、弾道ミサイルが日本海に向けて発射されたと発表した。韓国国防省関係者によると、スカッドと呼ばれる短距離弾道ミサイル2発とみられ、発射地点から東に約500キロ離れた日本海の公海上に落下した。周辺に航行禁止区域は設定されていなかった。航空機や船舶への被害は報告されていない。

 北朝鮮軍の西南戦線司令部は26日、韓国軍が黄海の北朝鮮側水域へ向けて事前通報なしで砲弾を発射したと非難する「重大報道」を発表していた。聯合ニュースは、中国の習近平国家主席が7月3日に訪韓するのを前に存在感を誇示しようとした可能性もあるという見方を伝えた。

 日本政府は29日、中国・北京の外交ルートを通じて抗議した。7月1日に北京で開催予定の日朝局長級協議は予定通り行う意向だ。

 安倍晋三首相は東京都内の私邸に谷内正太郎国家安全保障局長と西村泰彦内閣危機管理監らを呼び、報告を受けた。関係省庁に(1)米国、韓国など関係諸国と連携し情報収集・分析に努める(2)航空機、船舶等の安全確保の徹底(3)国民への迅速的確な情報提供--を指示した。

 防衛省では小野寺五典防衛相が幹部会議を開き、警戒を指示。小野寺氏は記者団に「日本国民に重要な影響を及ぼす飛翔(ひしょう)ではなかった」と述べた。【ソウル澤田克己、飼手勇介】


拉致被害者家族会「全員救出を」
2014年6月29日(日)17時26分配信 共同通信

Rachi
 支援集会に参加した拉致被害者家族会メンバーら。右から3人目は家族会代表の飯塚繁雄さん=29日午後、福岡市中央区

 北朝鮮による拉致問題の早期解決を訴える支援集会が29日、福岡市であり、拉致被害者家族会メンバーや古屋圭司拉致問題担当相らが参加した。家族会は7月1日からの日朝政府間協議に関し「最後の交渉になるかもしれない。被害者全員を救出する覚悟で臨んでほしい」と政府に訴えた。

 集会で古屋担当相は「北朝鮮が適当なところで幕引きを図ろうとしても、われわれは許さない」と断言。「全員を取り戻すため、全力で取り組む」と表明。

 家族会代表で田口八重子さん=失踪当時(22)=の兄飯塚繁雄さん(76)は「やっとここまで動いた。今回は必ず解決されると信じている」と協議に期待を示した。


拉致家族「最後のチャンス」=日朝協議に期待にじませ―福岡
時事通信 6月29日(日)16時48分配信

 北朝鮮による拉致問題について国民の関心を高めようと、拉致被害者の家族や支援者らが29日、福岡市で集会を開いた。7月1日に北京で行われる日朝両国の協議を目前に控え、家族らは「最後のチャンスだ」と一日も早い解決を懸命に訴えた。
 拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表(76)は「どれだけ強い態度で臨めるか。これが根底にないと、ごまかされることが懸念されるが、今度はそういうことはないでしょう」と強く期待。増元照明事務局長(58)は「もう待てない。最後のチャンスだ」と強調した。
 拉致被害者松木薫さん=拉致当時(26)=の姉斎藤文代さん(68)は、1月に母スナヨさんが息子と再会を果たせないまま亡くなったことに触れ、「母さんがちょっといい兆しを与えてくれた」と涙ぐみながら期待をにじませた。
 集会には古屋圭司拉致問題担当相も出席。北朝鮮のミサイル発射について「想定の範囲内。交渉で厳しく糾弾する」と述べ、「しっかり結論を出すのが私たちに課せられた唯一の使命だ」と決意を表明した。 


日朝協議「変更ない」=政府関係者
時事通信 6月29日(日)12時59分配信

 政府関係者は29日、北朝鮮の弾道ミサイル発射に関し、7月1日に北京で開催予定の日朝外務省局長級協議に「変更はない」との見通しを示した。 


前代未聞の中韓VS日朝 朴槿恵氏は中国に、金正恩氏は日本に秋波
産経新聞 6月29日(日)11時0分配信

 中国の習近平国家主席は7月3、4日の両日、国賓として訪韓し朴槿恵大統領と2度目の首脳会談を行う。中国の国家指導者が就任後に北朝鮮より韓国を先に訪問するのは初めて。両国は今回も“反日共闘”をアピールしそうだ。その中韓が神経をとがらせているのが日朝の急接近だ。いよいよ日本人の再調査が始まる日朝協議は、今秋にも安倍晋三首相の訪朝と日朝首脳会談が取り沙汰されている。東アジア情勢は、中韓VS.日朝という前代未聞の構図で動き出した。(久保田るり子)

一段と進む中韓の蜜月-両首脳は対北、対日牽制を大いに意識?

 中韓首脳会談のテーマは、北朝鮮の核問題や中韓FTA(自由貿易協定)などの協力拡大などになりそうだが、中韓はともに日朝の急接近に警戒感を強めている。日本の動きが4回目の核実験が懸念される北朝鮮包囲網の制裁破りと映るとともに、「日本に出し抜かれた」という不快感があるようだ。

 安倍政権は日韓、日中首脳会談のメドが立たないなか、中韓首脳の対話はマルチの場を含めると5回目になる。安重根記念館建立でも「歴史認識問題の対日共闘」した両首脳は、今回も河野談話の検証・慰安婦問題に絡んで日本の歴史認識批判が予測されている。

 一方、両首脳にとって穏やかでないのが日朝の急接近。韓国は早々と6月中旬に北朝鮮と水面下接触を始めたとの情報もある。中国は金正恩氏の核実験強行に厳しく対応し、昨年末の親中派、張成沢氏粛正でさらに関係が悪化した。

 北朝鮮は金正恩氏の訪中を何度か打診したとされるが、習体制がこれを受け入れていない。理由は「金正恩体制は核保有の正当性を中国に求めた」(北朝鮮情報筋)ことや、核実験強行で6カ国協議の議長国である中国のメンツを潰してきたためとみられている。

 しかし中国の場合、北京は対北強硬策でも、中朝関係が経済開発に直結する東北部は対北影響力を伸長させるなどの行動を取る。中朝関係は単純ではないため全体像は把握しにくいが、習氏の訪韓が北朝鮮を刺激するのは間違いない。

 金正恩体制にとって中国は、生存に死活的な意味を持つ隣国。金正日時代の隠し資産が中国の金融機関に凍結中という事情もあるが、一方で「北朝鮮の存立の担保でもある核戦略の譲歩はあり得ない」(北朝鮮専門家)というジレンマを抱えている。

安倍訪朝は「早ければ9月…」

 日朝合意発表後、北朝鮮の宋日昊・日朝担当大使は先月末、帰路の北京空港で記者団にこう語っている。

 「今回の合意は日朝関係を改善するためのロードマップだ」「対話スタイルの正常化も関係改善の重要なステップだ。北東アジアのパワーバランスが変化し、秩序再編の動きが加速するなか、日朝の外交当局者が相手国の首都を相互訪問するようになれば、国際政治に与えるインパクトは大きい」

 日朝合意に関する北朝鮮側の狙いは2通りあると分析されている。日本からの実利獲得と国際的孤立からの脱却だ。

 実利狙いでは「すべての日本人の調査」に含まれる遺骨収集での外貨の獲得。日本は遺骨収集に金銭は払わないが、収集事業では現地にさまざまな資金が投入されるからだ。また拉致被害者、行方不明者、残留日本人の調査と帰国に伴って解除が見込まれる制裁解除による経済的な利益。さらに日本が合意に明記された「人道支援」である。

 外交面で効果はまさに関係が冷え切っている中国、韓国を誘引することだ。

 これに最も有効と北朝鮮が見込んでいるのが安倍晋三首相の訪朝と日朝首脳会談。複数の日朝関係筋は「早ければ9月、遅くとも年末までに安倍訪朝を実現させる」と述べており、北朝鮮側の期待が滲んでいる。安倍氏を平壌まで引きつけるには政府認定拉致被害者との面会、もしくは説得しかないとみられ、北朝鮮は日朝首脳会談実現のため拉致被害者で何らかのカードを切ってくる可能性が高い。

 7月1日の日朝局長級協議はこうした駆け引きのスタートで、まずは再調査を行う特別調査委員会の持つ「特別な権限」について、どんな権限なのか、権限はどう担保されるのかを北朝鮮側に確認することになる。

北東アジアの地図が変化している

 中韓首脳会談と日朝局長級協議がほぼ同時期に行われるのは、この地域の地殻変動を象徴している。背景には日韓関係、中朝関係、日中関係、南北関係の悪化があるが、韓国の中国経済への依存度の高止まりや北朝鮮の国際孤立など、さまざまな要因が各国の外交ベクトルを変更させている。

 朝鮮半島の韓国と北朝鮮が、伝統的な友好国、韓国にとっての日本、北朝鮮にとっての中国-を交換して中韓VS.日朝の構図となった背景には、4カ国の新指導者がほぼ同時期に交代した偶然も影響している。この地域の変化は始まったばかりで、今後の方向性は予断を許さない。


「地上の楽園」で収容所送り… 日本に受け入れ態勢なし
産経新聞 6月29日(日)7時55分配信

 「『地上の楽園』との宣伝にだまされて行った彼女たちも被害者といえる」。北朝鮮に渡った在日朝鮮人や日本人妻の人権問題に取り組む団体の代表を務める山田文明・大阪経済大准教授はこう指摘する。

 「北の港に着く前に、船からボロをまとった人たちを見た瞬間、来たのは間違いだったと後悔した」と振り返るのは、その後、脱北し、日本に帰国した70代の日本人妻だ。

 日本人妻らは、監視態勢下に置かれ、脱北者らによると、「資本主義思想を流布した」と言い掛かりを付けられ、政治犯収容所に送られた人も少なくなかった。

 「日本に帰りたい」と漏らしただけで収容されたケースもあったという。

 平成9~12年に3回、里帰り事業が実施され、計43人が一時帰国したが、体制に忠誠を誓う人だけが選ばれた。実施半年前から平壌に集められて徹底教育され、北朝鮮に戻った後も日本での行動を審査された。

 家族の反対を押し切って北朝鮮に渡り、日本の親族と絶縁している日本人妻も多い。一方、脱北し、日本で暮らす人も数人いる。ただ、生活保護を除き、受け入れ態勢と呼べるものはない。帰国したものの、再び北に戻る人さえ現れた。

 北朝鮮の民族登録では、日本国籍保持者は一般に「日本」に区分けされるが、子供をはじめ朝鮮籍扱いになるケースもかなりあると想定される。北朝鮮が今回どこまで調査範囲とするかも不透明だ。

 山田氏は「日本側には現状のデータがなく、この人を帰せとは言えない」と北朝鮮の主導で進む調査を危ぶむ。

 「都合のいい調査結果を開示し、見返りを求めてくるだろうが、横田めぐみさんら拉致被害者全員の帰国なしには譲歩すべきではない」と訴えている。(桜井紀雄)


「死亡」の拉致被害者 生き返る人いるかも 横田滋さん期待
産経新聞 6月29日(日)7時55分配信

 北朝鮮による拉致被害者らの再調査をめぐって日朝政府間協議が開かれるのを前に、拉致被害者、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の父、滋さん(81)が28日、愛知県犬山市で講演した。

 めぐみさんら被害者8人について、北朝鮮は平成14年9月の日朝首脳会談で「死亡した」と説明しているが、滋さんは「(北朝鮮側が)『嘘を言っていた』と、生き返る人もいるかもしれない」と再調査によるめぐみさんらの帰国に期待を寄せた。

 再調査に北朝鮮が応じた背景に関し、滋さんは「国民が『けしからん』と言って制裁をしたことの効果がある」と指摘。「(解決まで)もう少しだと思うので、ご支援をお願いします」と呼びかけた。

 日朝政府間協議は7月1日に中国・北京で開かれる。

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